まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
さてさて。
ようやく支離滅裂ながらに終わった、ロイヤル2!
というかその前に、ルナの番外編をうちこみましょう!
とかいう自分自身に突っ込みをいれつつも。とにかくいくのです!
二部に続く転章編!
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エル様漫遊記
「しかし、話してみれば、レイさんも、以外といい人なんですね。
ここはやはり、魔族の王なんてやめて、真人間になりませんか!?」
などと、きらきらと瞳を輝かせていっているアメリア。
レイナードの一件が終わり。
ついでだから、というのでセイルーンにと向かう途中。
ちょっとした出来事をきっかけに一緒にと行動しているあたしたち。
まあ、何か北で氷付けになってたSのやつが。
自力で封印脱出して、といっても、一部は氷の中にいまだにその力とか残してるんだけど。
今ここにいるのは、レイ=マグナス。
という人間として存在していたSの姿。
まあ、力はちょっぴりそこいらの強い魔道士よりも強い程度ほどに弱体化してたりするけども。
何でかちょっとした元暗殺村にてみやげ物販売などをしていたSを伴い、
旅をしているあたしとガウリイ。
そしてアメリア・ゼルガディス、そしておまけでゼロスにそして新たにと加わっているこのS。
ちょっびし道すがら、サイラーグとかに寄る依頼などをうけつつも。
のんびりと旅をしているあたしたち四人とおまけで二人。
「それはまあ、ご遠慮願います。アメリアさん。」
そんなアメリアの言葉になぜか退きつつも。冷や汗を流し。
「…ゼロス、お前、いつもこの人間にこれを聞かされてたのか?」
などとぽそり、とゼロスにと耳打ちして問いかけているSの姿。
「ええ。そうですよ。まあ、アメリアさんですし。
エルさ…とと、リナさんとご一緒するんだったらなれないと精神、持ちませんよ?」
何やらにこにこと、問いかけているSにと答えているゼロスだし。
そんなゼロスの言葉に。
「…よく弱体化しなかったな。お前は…」
何やらしみじみといっているこのS。
ちなみに、一応は人間の中ではこいつも美男子、の部類に入るがゆえに。
今あたしたちがいる場所は。
街道の途中にある、とある一軒の食堂。
まあ、ちょっとした人数、というのと、あとはガウリイたちの姿にて。
ちょっとした注目を集めていたりするけども。
あたしの方は、とりあえず今はコルセットをして、スタイル抑えてるし。
ついでに、気配も人間のそれにしてるから、ちょぴっし気配も消してるし。
それゆえに、それほどは目立ってなかったりするけど。
「まあ、以前、リナさんに力、上げてもらってますし。それもあるのかと…」
何やらしみじみとそんな会話をしているこの二人。
「…いやまて、『力をあげてもらった』って……」
そんなゼロスの言葉をきいて、何やら冷や汗をかいてつぶやいているゼル。
「気にしないのよ。ゼル。あとゼロス?何いらないことをいってるのかしらぁ?ん?」
にっこりと、いらないことを話しているゼロスにむけて微笑んでおく。
と。
ぴっし。
何でかそのまま固まっているゼロスだし。
「それより、リナ?サイラーグにはいったし。これからどうするんだ?
セイルーンに向かうにしても、すんなりと向かうのか?」
ばくりと、ピザを口にと運びつつ、あたしにと聞いてきているガウリイ。
「まあ、別に急いで戻らないといけない、というわけでもないんでしょ?アメリア?」
あたしの言葉に。
「多分、というか戻ったら戻ったで公務が忙しいですし。
それより、姉さんを見つけて戻らないと…」
そんなことをいっているアメリア。
「それじゃ、ナーガをとりあえず探しつつ、のんびりといきますか。」
「そうですね。」
あたしの言葉に素直に同意しているアメリアだし。
まあ、あれでもナーガ、一応公私の区別はつけてるからねぇ。
というか、いつも地でなくてね公務の方の猫かぶり、使ってたらかなりいいんだけど。
ま、それはそれ。
あたしも似たようなことやってるし。
「だが、グレイシアさんを探すにしても、アテはあるのか?」
何やらそんなことをいってきているゼル。
くすっ。
そんなゼルガディスの言葉に思わず笑みがこぼれるが。
「大丈夫ですよ!ゼルガディスさん!姉さんの方向音痴は、絶対ですから!
間違いなくセイルーンとは逆方向にいっていれば間違いなく会えます!」
きっぱり。
きっぱりと言い切っているアメリアに対し。
「…毎回思うが、あのグレイシアさんって…」
などといいつつ、ゼルガディスの額には一筋の汗が流れ出ていたりするけども。
「まあまあ、いいじゃない。それじゃ、とりあえず。荷物もちが二人に増えたことだし。
今日はこのあたりの盗賊駆除でもするとしますか。」
あたしの言葉に。
「リナさん!私もお手伝いいたします!」
即座に何やらいってきているアメリア。
「…おともいたします・・・・・・・・・・・・」
何やらうなだれてそんなことをいっているSに対して。
「まあまあ、魔王様。人間、何事もあきらめが肝心ですよ。はっはっはっ。」
「ゼロス、私たちは人ではありませんけど?」
「言葉のあやです♡」
「とりあえず、それじゃ、決まりね♡」
にっこりと、微笑みつつ、席についている全員を見渡し。
最後にのこっていたピザを一口、口にと運ぶ。
さって、少しばかり楽しむとしますかね♡
ちゅどごぉぉぉぉん!
あたりに爆発の音が鳴り響く。
『うどわぁぁぁぁ!?』
何やら回りから、悲鳴などが聞こえていたりするけども。
ま、関係ないし。
「さあ、あなたたち!少しでも正義の心があるならば、今すぐに改心するのです!
でなければ、この私たち仲良し四人組ブラス二名が、正義の鉄槌を下すのみ!」
などといいつつも、木の中ほどにとのぼり、そんなことを言い放っているアメリア。
ここは、先ほどあたしたちがいた場所からはちょっと一キロばかり離れている場所。
対外こういった、山の中、しかも、崖下などによく、
盗賊などといった存在たちはアジトをつくっているのではっきりいってかなりわかりやすい。
今、あたしたちが遊んでいるここもまた然り。
どさっ。
アメリアがそんなことを言い放っている最中にも、
なぜかそのまま地面にと倒れていっている男たち。
「しっかし、毎回、毎回。リナのやつ、飽きないのか?」
そんなことをいいつつも。
かるく向かってくる盗賊たちを蹴散らしているゼルに。
「まあいいじゃないか。
いきなり、まったく知らない場所に移動されるより。こっちのほうがかなり楽だぞ?」
などとなぜだかいっているガウリイ。
「…まあ、いきなり結界の外だとかに瞬時に移動されて、
何か見たこともない好戦的な生物のど真ん中に放り出されるよりは確かにましだが…」
なぜかそのことを思い出して冷や汗を流していたりするゼル。
あら。
アレはアメリアが『変わったことがないですかね?』とかいってたから。
ちょっと別惑星のとある場所に移動しただけ、というのに。
なぜかしばらく、数日ほど、アメリアたちは戻ってきてから寝込んでたけど。
Sとかにいたっては、頭を抱えてたし。
それはつい先日のこと。
「だろ?盗賊退治なんてかわいいもんさ。」
いいつつも、かるく向かってくる盗賊たちを蹴散らしているガウリイ。
「…ガウリイ、貴様だいぶリナに感化されてきてるな…」
「そうか?」
何やらそんな会話をしているこの二人。
どういう意味かしら?
後からきっちりとこれはゼルガディスと話し合いが必要のようね♡
彼らがそんな会話をしつつ、盗賊たちを蹴散らしているそんな中。
「ま、まて!貴様は、まさか、あの!?ロバーズ・キラー!?」
ようやく気づいたここの頭領があたしをみて何やらわめいていたりするけども。
「あら、正解♡」
にっこりと微笑むあたしの言葉に。
ちなみに、あたしが今手にしているのは、ちょっとしたスコップ。
なぜかスコップにあたっただけで気絶、もしくは死に掛けている男たち。
まったくもって、根性がないったら。
そしてまた。
「あなたが悪の首領ですね!さあ、今すぐに改心し、まっとうな道に戻るのです!」
などと、先ほど木から下りるときに、お約束にもそのままおっこちていたものの。
あたしの横で何やら目の前にいる盗賊に対して言い放っているアメリア。
一方では。
「ルビーアイ様ぁぁぁ…どうして僕たちが手当て担当なんですか?」
などとなぜかなきながらも、倒れている盗賊たちにと手当てを施しているゼロスの姿が。
「まあまあ、そうはいいますけど。
とりあえず恩をうっておけば、口止めはたやすいですしねぇ。
万が一、あの御方のことが回りに知られたら、それこそ恐ろしい…
このままあっさりと死んでいただいて、口止めする、という手もありますけれど。
それだと、あの御方が生き返らせたらそれまで、ですからねぇ。」
そういいつつも、目の前に転がっている男たちにと手当てを施しているS。
「しかし、でも人間、というのは、恩をあだで返す人たちもいますし。
この人たちはその典型的な例だとおもうのですけど…」
いいつつも、ぐしゃりと。
背中からおなかにと突き抜けている傷口に手をつっこみ、
そこから、木の枝を引き抜いているゼロス。
それと同時に悲鳴とも、何ともいえない声が響き渡るが。
その痛みのショックで死に掛けるのを押しとどめ、
死ねないようにと細工しているゼロスたち。
「ああ、それなら大丈夫ですよ。とりあえず人間の魔道士などが普通に使う力。
それくらいの話ならしても差し障りはないですが。あれを広められたらこまりますからねぇ。」
いいつつ、ちらり、とあたしたちの方を見て何やらつぶやいているS。
長い黒髪がふわり、と風にとなびくが。
とりあえず、アメリアが正義の制裁を加える、とかいうので。
ちょっと便乗して、固まっている盗賊頭領と、その部下たち。
彼らの周りに黒い光球を出現させ、
ちょぴっと彼らを追いかけつつも楽しんでいるあたしたち。
それをみつつ。
「あの『お力』は人に知られたらやっかいですからねぇ…というわけで。
もしあの『お力』をもし話しそうになったら、これが発動するようにしておくのですよ。」
にこやかにいいつつ、その手に何やら小さな光の粒を出現させているS。
「ああ、なるほど。確かにそれならば問題はないですね♡」
それをみてにっこりと微笑んでいるゼロス。
そして、なぜかそれをみて、恐怖に目を見開き。
「…な、何をするつもりだ?あんたたち…」
手当てをしてもらい、多少安心を抱いていた男たちが、
ゼロスたちにと恐怖の表情をむけていたりするけども。
そんな彼らの言葉ににっこりと。
「ああ、たいしたことじゃありませんよ。
とりあえず、エル様の…あの御方に関しての【お力】を話そうとしたりでもしたら。
これが発芽するように、あなたたちの体に植えつけさせてもらいます♡
正確には精神体、にですけどね♡」
そんな彼らにむかい、にっこりと微笑みかけているS。
一応人間の中では端正の顔立ちをしているがゆえに、
にっこり笑えば、それなりには人の目を奪う効果はあるこのS。
そして、微笑みつつも。
「いやぁ、私たちも最近人手不足ですしねぇ。
とりあえずこれをあなたたちにと植え付けて新しい人手を確保。という手がありますしね。
口止めもできて一石二鳥、というところですかね。はっはっはっ。」
何やらにこやかに。
そこにいるそれぞれの傷口にとそれを埋め込んでいっているS。
「「…な、何を…ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」
何やらゼロスたちの方から、人間たちの悲鳴が聞こえてくるけど、ひとまず無視。
異物を体の中に埋め込まれ、苦痛の声を上げる男たち。
やがて、それは肉体ではなく、彼らの精神体ともいえる魂の中にと進入し、
それぞれの精神体にと寄生してゆく。
「たいしたことじゃありませんよ。それ、あなたたちの精神体。
つまりは魂を核として。新たな魔族が誕生するだけですから。はっはっはっ。
つまり、あなたたちがあの御方のことを話したりでもしたら、
あなた方は私たちの手足となる下級魔族にと転化する、というわけです♡」
何やら丁寧に説明しているSに。
「「……ま!?」」
何を馬鹿な!?
などとはおもうが、だがしかし、一概に嘘、とも思えない。
面白いまでの戸惑いと、恐怖と、混乱の負の感情が、あたりいったいにとあふれかえる。
「なるほど、確かにそれは気づきませんでしたね。それなら、いくらあの御方が。
下級の人たちをいくら滅ぼしても、ある程度は補充はききますね♡」
「今度からこうしましょう。ゼロス。それなら問題ないですし。」
「そうですね。」
そんなにこやかに会話を交わしているこの二人。
アメリアが聞いたら、それは正義ではありません!とかいうのが目にみえてるけど。
アメリアはアメリアで、こっちでとりあえず、盗賊達の討伐にいそしんでるし。
ゼロスやSがそんなことをしているそんな中。
「ま、まて!オレたちよりも、もっとあくどいやつがいる!
そいつらは!人身販売、などというものなどをやってるんだぞ!?」
何やら、その瞳を恐怖に彩りつつも叫んでいる盗賊その一。
なぜかちょっぴし、体半分を消滅させて、
それでもなお、彼らが死なないようにしていたりするのに。
なぜかあたしたちに対して恐怖のまなざしをむけてきてるし。
そんな盗賊の叫びに。
「何ですってぇぇぇぇぇぇ!!!!?その話、詳しく聞かせてもらいましょうか!?」
などと盗賊に詰め寄っているアメリアの姿が。
そういえば、あっちで彼女の気配、何となくするんだけど。
ということは、気配をあたしにわかるようにしてる、ということは。
何か楽しいことがある、ということよね♡
それとなく道をあっちにむけて進むとしますかね♡
「詳しく聞かせてくれるかしら?」
にっこりと。
何やら五体が不十分にとなっている盗賊達にと微笑みかけ、詳しい話を聞きだすことに。
話の内容はいたって簡単。
先のフィブリゾとガーヴがいなくなってこのかた。
正確には、いなくなった、というかフィブのやつは制限ある謹慎処分扱いだし。
ガーヴは面白いから人間の赤ん坊にしているし。
何はともあれ、そんなことは人間たちはしらないけれど。
とりあえず、光の柱が見えた直後より、結界が弱まった。
というのに目をつけて、人身販売を手がけ始めている組織がいる、ということ。
その話をきき。
「リナさん!そんな悪党は許してはおけません!今すぐに退治にいきましょう!」
などといっているアメリアに。
「あら?でも、アメリア、どこにそいつらが今アジト構えてるのかわからないわよ♡」
くすっ。
あたしの言葉に。
「何をいってるんですか!正義がこちらにあるかぎり!悪事は必ず露見するのです!」
などと一人張り切っているアメリアだし。
「ま、いいわ。それじゃ、町の人とかの話など。
つまりは情報収集しつつ、進んでいけば、わかるわよ。依存はないわね?」
「ありません!」
あたしの言葉に即座に肯定してきているこのアメリア。
「じゃ、決まりね。」
「じゃあ、早速、リナさん、いきましょう!」
一人、そのまま、張り切るアメリアに。
「あら、アメリア。とりあえず、ここのお宝はすべて没収してからね♡」
にっこりと微笑み。
とりあえず、あらかた盗賊達を駆除し終わったガウリイたちにと荷物を持たせ。
どうせすぐに売り払うものだから、わざわざ袋の中に入れる必要もないし♡
今だになぜか混乱しているその盗賊アジトを後にしてゆくあたしたち。
さってと。
すぐにいったら、楽しくないから。
それとなく、道筋をあちらにと移動することにしますかね♡
-続くー
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あとがきもどき:
薫:ちなみに、これ。スミレちゃんが同行する前のお話です。
この間に、まずは。番外編。
8話(部下S合流)
10話・12話(ミルガズィア&ユニット&ルナ合流)
16話・20話・14話(ミルガズィア達との別れ)話などを参考にしてください。
ならば対外の流れはわかります。多分(まて)
まあ、先に面白いというか、楽しいから、番外編を打ち込みしてるからなぁ。
ちなみに、このお話は。闇の住まう村。
目指せサイラーグ。で、12話目のあの話に行く前。のさわりのエビソードなのです。
ちなみに、この次は。12話のエル様たちの思いつき。とダブッテマス。はい。
いや、ミルサンやルナを本編でもだしとかないと(まてこら)
で、話は一気に飛ぶのです。
エル様視点で中心を変えてみても、それはそれで話になるかも(こらこらこら!
何はともあれ、それでは、また次回にてv
2004年5月26日某日
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