まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

ようやくロイヤル2も完結です!んでは、いくのですv

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   エル様漫遊記


レグニア湖。
それは、ここレイナード王国の中心にとあり、観光名所としても有名となっている湖。
観光の謳い文句のひとつに透き通るまでの水なのに、魚などがまったくいない不思議な湖。
などとうたっていたりするのだが。
というか、その時点で普通気づくでしょうに。
湖を取り囲む形で設置されている六つの塔。
そして、そんな湖を中心にと、国、というものをつくっている人間たち。
もっとも、塔の方が先で、レイ=マグナスの威光と功績を利用して。
国、としての名前を挙げようとして、この地に国を作った当時の人々。
まあ、なぜか降魔戦争、とこのあたりでは呼ばれている戦争で多少の国々などが滅び。
そしてまた、新たな国家などもあの当時、できたからねぇ。
この国もあの戦乱の後にとできた国のひとつ。
だからといって、わざわざここに国を作らなくても♡
ま、面白い、というか楽しいからいいけどね。
「何だ!?あれは!?」
などと叫んでいるミルガズィア。
「どうやら残留思念体がロベルトの体を取り込んで。ちょっとした覚醒果たしてるわねぇ。」
くすくすくす。
目の前でゆっくりと、だけど確実に、その背中になぜか羽を生やし。
ついでにいえば、その細い肉体はローブをまとったような体にと変化し。
その胸に輝いているのは、彼ら……
つまりはベルナレスとミクロスの封印をとくための、
もうひとつの封印の鍵であったアミュレットのペンダント。
ちなみに、面白いことにその頭に二本の角が生えかけていたりする元ロベルトの肉体。
もっとも、まだロベルトの魂はそこにあるんだから、ロベルトには違いはないんだけど。
そんなロベルトをみつつくすくすと笑うあたしに対して。
「リナさん!何をそんなに楽しそうに笑わないでください!」
何やらいってきているアメリアに。
「というか、このままほうっておいたら!?」
何やら叫んでいるゼルガディス。
「あら、大丈夫よ。このまま、この場所が湖の上に浮上するだけだし。
  ま、後はとりあえずある程度遊んでたら、あいつらくるようだし。」
何か今あわててこっちにきかけてるしねぇ。
というか、ゼロスの報告うけて、そのままこっちに向かってるし。
すぐにきたら面白くないから、
ゼロスのやつをちょっとばかり精神世界面において迷わせといて。
ちょぴっと時間稼ぎをしておいたんだけど。
あたしの言葉に。
「そんな悠長なことを!?
  というか、アレ、どうするんですか!?人の手でどうにかなるんですか!?」
何やらパニックになりかけているメフィ。
「あら、何いってるのよ?あの程度はどうにでもなるわよ。いったでしょ?
  実力的には人間に半分封印されてたガーヴと同じというかそれより下だって♡」
にっこりと微笑み説明するあたしの言葉に。
「で、でも!?」
まったく。
たかが、太陽系範囲程度の精神体の本体を視て、何をあせっていることなのやら。
何やら震えているメフィだし。
「ふっ。お~ほっほっほっほ!メフィ。この程度でくじけるようじゃあまだまだね!
  何事もなせばなるのよ!お~ほっほっほっ!」
などと高笑いしつつも、ナーガの声がちょっぴし震えていたりするけども。
そんなナーガの言葉に。
「お姉様…はっ。そうですわ。私はお姉様…
  …ナーガお姉様の手によって生まれ変わったのですわ。
  そうですわね。何事もあきらめてはだめなのですわよね。」
ナーガの言葉に気力を取り戻しているメフィ。
それで怖気づく恐怖を何とか克服しようとしているメフィもまた面白いけど。
「くっ!どんどん瘴気がでかくなってるぞ!?」
何やら叫んでいるゼル。
と。
ゴゴゴ……
あたしたちのいる古代遺跡全体がゆっくりと揺れ始め。
やがて、それは、湖をかきわけるようにと浮上してゆく。
湖の上空にぼっかりと浮かぶ古代遺跡。
ちなみにここは、
かつて降魔戦争のおりにSたちが、物質世界の拠点として使っていた場所だけども。

ゆっくりと、体全体に満ちてゆく力。
その力に酔いつつも、ゆっくりと意識を浮上させてゆく。
そして、それはゆっくりとその瞳を見開き、深紅の瞳をあたしたちにと向けてくる。
感じるのは未知なる力。
今までの自分ではないような。
そんな感じにとらわれつつ、ゆっくりと意識を浮上させているロベルト。
彼の精神はすでに、Sの力と、そしてミクロスの力を取り込んでいるがゆえに。
もはや普通の精神を保ってなかったり。
ゆっくりと瞳をあけ、目の前にいるあたしたちにとその虚ろなる視線を向けてくる。
自分の行動を邪魔する敵。
面白いことにそのように判断していたりするし。
やがて、国全体からこの遺跡が見渡せる程度まで浮上し。
遺跡の上昇がびたりと停止する。
「私の邪魔は誰にもさせません…」
その言葉と同時に。
遺跡の最上階にとある、とある頂より。
青白い光が六つの塔にと伸びてゆく。
バシバシバシッ!
それと同時に塔全体が輝き。
それに呼応し上空の魔方陣がさらなる輝きをまし。
魔方陣の下の国のあちこちに、黒い稲妻などがほとばしる。
何かそれぞれの町とかでは、人々が逃げ惑っていたりしたりもするけど。
それはそれ。
「で?」
なぜか立っているのがやっと。
という様子のミルガズィア・メフィ・ナーガ・ゼルガディス・アメリア・シルフィールたち。
ガウリイはこちらに近づいてきている気配を察知して、そっちの方を見てたりするし。
そして。
「ななななななんなんですかぁ!?これは?!」
「な゛な゛な゛な゛!?」
なぜかバニックになっているエレナとグレイス。
そしてまた。
「…なにかリナさんとかかわってからとんでもない事件に巻き込まれてるような……」
などとぶつぶつといっているラーク。
そんな彼らを横目にみやり、目の前のロベルトにと話しかけるあたし。
そんなあたしの言葉に。
「とりあえずあなた方を排除して、それから私は私のすべきことを…」
まあ、一応こいつ、その強い精神力でSの力とか一応は飲み込んでるようだし。
問題、としては些細なことだけど。
というか、あっさりと人間の精神力につかまるSの残留思念もどうか、と思うけどねぇ。
後からしっかりとSにはお仕置き決定ね♡
あたしがそんなことを思っていると何やら絶対に無理なことをいってくるし。
「あら?できると思う?」
くすくす。
「リナ殿!?」
「リナさん!?」
なぜか同時に叫んでいるミルガズィアとメフィ。
「…ねえ、ゼルガディスさん?リナさん……まったく余裕ですね…」
「ま、まあ、ダークスターのときの一件もそーだったしな……」
そんなあたしをみてなぜか冷や汗を流しているゼルとアメリア。
「とりあえず、どのくらいの力か遊ばせてね♡」
にっこり。
軽く微笑み、そして軽く手にちょっとした光のオーブを出現させ、
そのまま上空にと数十個ほど放り投げる。
「「げっ!?」」
何やらそれをみて、後退っているガウリイたち。
それと同時に。
光のオーブはそのまま。
あたしたちのいる部屋全体にて舞い踊り始め。
なぜかそれが触れるたびに消滅している壁などが。
「といえか!?リナさん!?あれ、というかこれなんなんですか!?」
なぜか悲鳴を上げているシルフィール。
「何でもないわよ。ちょっとした虚無の欠片v」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・
   ・・・・・・・って、(まてぃ)(まってください)(何ぃ!)(何ですってぇ)!!!!!!!』
なぜかあたしの当たり前の説明に絶句しているほかのメンバー。
「というか、虚無って、虚無ってぇぇぇぇ!?」
なぜだか完全にバニックになって、泣き出しているエレナに。
「俺がしるか!って、うどわ!触れた剣の先がきえやがった!?」
なぜかそんなことを叫んでいたりするし。

『うっきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!?』
『うどわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

なぜか部屋の中、あたし以外の悲鳴が満ち溢れていたりするけど。
「これもバターンがあるんだよなぁ…」
などといいつつ、幾度かみているがゆえに、オーブ、というか光の球の軌道をみきり、
かろやかに交わしていっているガウリイの姿がそこにあったりもするけども。
「…な゛!?」
ちなみにそれをみて、なぜか固まっているロベルト。
あたしたちがロベルトとちょっとした遊びを繰り広げているそんな最中。
「あああ!間に合ってないしぃぃぃい!?」
なぜだか悲鳴を上げている一人の女性に。
「とりあえず、これは私が物質世界面より切り離して、二次元にもっていきますから。
  ルナとあなたは、あちらをお願いしてもいいですか?」
なぜかその額に冷や汗を流しつつもそんなことをいっている長い黒髪の男性。
彼らが今いるのは、あたしたちのいる遺跡の真上。
すなわち、上空にと浮かび上がっている魔方陣の真上にと浮かんでいたりするんだけど。
「とりあえず、私は国の人々の避難誘導とあとは記憶操作でもしておくわ!」
などといっているそんな彼女の言葉に。
「あ、あのぉ?僕はどうすれば……」
などと戸惑いの声をあげている黒い神官。
そんな彼の言葉に。
「とりあえず、われらはエル様のところにいくしかあるまい。
  ……といいたいが、そちらはゼロス、貴様に任せる。
  われらは北の魔王様の補助をしなくてはならんからな。」
などと淡々といっている淡い金色の髪をして目つきの少し鋭いその女性。
「でも、さすがはエル様、何かここの国全体からいい具合のお食事が漂ってるわよねぇ♡」
などとにこやかにそんなことをいっている漆黒の髪をしている一人の女性。
「…ダル、楽しむ場合ではないであろう?
  というか、どうにかしないと、間違いなく。何もしなかった、ということで。
   われらに全体責任としてのしかかってくるのだぞ?」
そんな女性にじと目でいっている銀色の髪をしている一人の男性。
「とりあえず、地上は私たち神族が何とかするから。そっちはそちらに任せたわよ!」
なぜかそういう女性の後ろには、顔色のわるい数名の人物が控えていたりするけども。
「というか、スィーフィード様…下手に静めてもいいのですか?」
何やらいいつつも顔色のわるい男性。
「何もしなかったらしなかったで何言われると思う?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
そんな男性の言葉に即座に返答しているその女性…ルナの言葉に。
なぜだか黙り込んでいる彼らだし。
どういう意味かしらぁ?んっ?
あとでみっちりと聞きだしておくとしますか♡
「ま、まあ、地上はルナたち、つまりはスィーフィード側に任せるとして。
  しかし…まさかエル様が私が以前つくったこのヘキグラムに目をつけられるとは……
  う、うかつでした……もっと早くに何とか手をうっておくべきでしたね……」
などと冷や汗を流しつつつぶやくそんな男性の言葉に。
「きっと手をうってても同じことよ…今はとりあえず。レイ=マグナス=シャブラニグドゥ。
  あんたは自分が創ったこれの後始末v
  それでもって、あんたたちは地上の混乱を収める、オッケ~?!」
なぜか悲鳴に近い声をあげているルナだし。
何でかあたしがこの地に干渉してる、という報告をうけて。
自分の力をかなり削いで氷の封印から抜け出しているこの北で氷付けになってる部下S。
まあ、抜け出たら抜け出たで、
ちょっとした力のある魔道士より少し上程度の実力しかなかったりするんだけど。
「まあ、確かにそうですね。それでは、えっと、とりあえず。私とゼラスはこちらへ。
  そして、グラウシェラーとダルフィンはあちらで。
  空間そのものを切り離す作業をしたいと思いますので。お手伝い願いますね。」
どうでもいいけど、自分の部下たちに何を丁寧語をつかっているのやら。
こいつは…
「げっ!?ダルとか!?」
何やらその言葉に瞬時に顔色を丁寧にと変えている銀色の髪の男性。
そんな彼の言葉に。
「あら♡グラウちゃん、いいじゃない♡さっ、いきましょ♡
  あ、ついでに私が最近開発したこれを使って見ましょうよ♡
  精神力をアップさせる魔法薬よ♡」
「いやだぁぁぁぁぁぁ!というか、今このような状況で魔力低下を招くようなことをいうな!」
何か子供みたいな駄々こねてるし。
ダルフィンが作る薬って、楽しいのにねぇ♡
「……何だか魔族と敵対している。立場をとっているわれらがむなしくなってくる光景だな…」
そんな彼らをみつつぼつり、とつぶやいている一人の青年の言葉に。
「それはいわない約束よ…ランゴード…」
なぜだかため息をついている彼らだし。
「とりあえず!これ以上、あの御方が無茶をされるまえに!各自どうにかするわよ!」
そんな彼らの言葉をさえぎり何やら叫んでいるルナの姿。
『了解!!』
なぜかその言葉に全員の声が一致し。
そのまま各自、
自分たちにて振り分けた、すべきことをする場所にとむかってたりするけども。
ま、がんばりなさいな♡


「……あれ?」
「……うん?」
「……これは!?」
「……え!?」
はじめに気づいたのはアメリアたち。
次にゼルガディスが気づき、同時にミルガズィアとメフィが何やら叫んでいたりするけども。
外が見えている窓から差し込む淡い光。
その力の特性にと気づいているアメリアたち。
この力は…スィーフィードの力!?まさか!?
などと驚愕しているミルガズィアに。
目を見開いているメフィ。
「なあ?リナ?何かルナさんたちの気配とかがするんだが?」
のんびりと、あたしにと聞いてきているガウリイ。
ちなみにいまだに先ほどの光の球は部屋全体にてくるくると回っていたりするけども。
「ああ、何でかまだここは『使う』時期ではないから、とかいって。
  北のSのやつとか、あとはレゾと鳥もどきとかが、ゼラスたちつれてやってきてるのよ。
  ついでにルナは何でかほかのやつら……
  つまりはランゴードたち、といった竜王たちをつれてきてるけど。
  地上でちょっとした騒ぎになってるからそれを沈めるためにね。」
そんなガウリイの質問にとりあえず返しておくあたし。
「……竜王?」
なぜかその言葉につぶやいているミルガズィア。
「そ♡あ、いい忘れてたけど。あと数十分以内にこいつ倒してここから出ないと♡
  今Sたちがやってる、空間隔離。
  つまりは二次元世界にあたしたちも一緒に、ここごと閉じ込められるわよ♡」
にっこりと、嘘ではない事実をとりあえず彼らにと伝えておくあたし。
そんなあたしの言葉に。
しばしなぜかその場に満ちる沈黙がしばし。
そして。
「何ですってぇぇぇえ!?というか、リナさん、そういう重要なことは早くいってください!」
などと叫んでいるアメリアに。
「…お、おじ様…このリナさんっていったい……」
「…………確かに普通ではないようだがな……」
などとそんな会話をしているメフィとミルガズィア。
くすっ。
「あら、あたしは至極普通よ♡」
にっこりと微笑むあたしの言葉に。
『どこが(ですか)(だ)(なんだ)(なんですか)(なんだよ)!!!!!?』
なぜかきっちりとこの場にいる全員の声が重なってたりするし。
「ま、そんなどうでもいいことより、はい、残り十五分♡
  がんばって精神を完全にほぼ蝕まれてるこのロベルト倒して救い出してね♡
  あたしはここで、カウントしつつ見学してるから♡」
そういいつつ。
ふいっ。
手の平の中にとある世界ではもはや日常品となっているちょっとした懐中時計を取り出し。
時間を計り始めてゆくあたし。
コチコチコチ。
時計の音が辺りにと鳴り響くけど。
「ちょっとまて!リナ、貴様は戦わないのか!?」
「あの力、つかってもいいんだったら戦うけど♡」
「…………わかった。俺たちで何とかする。」
根性がないったら。
あたしの言葉になぜか即座に否定して、ロベルトにと向き直っているゼル。
「…少しきくが、人間よ?今リナ殿がいった『あの力』・・・・・とは、まさか…」
何やら震える声で問いかけるそんなミルガズィアの言葉に。
「金色の魔王の力ですよ。ミルガズィアさん。とりあえず、早いところ何とかしましょう。
  大丈夫!正義の心があれば何とかなりますよ!」
などといっていたりするアメリアだし。
そんな会話を彼らがしているさなか。
「…というか、何かずいぶんなことになってますねぇ……」
そんなアメリアたちの後ろより、突如として虚空より声が響き。
やがて、その虚空より浮かび上がるひとつの闇。
それはやがてひとつの塊と変化してゆくが。
そんなソレの出現にまったく驚くことはなく。
といっても一部、つまりはエレナとグレイス、それでもってラークは何やら驚いてるけど。
何か彼らのほうは、ほとんど気を失いかけていたりもするけども。
「ちょうどいい。ようやく戻ってきたな。ゼロス。
  というわけで、貴様があれに攻撃を仕掛けろ。
  貴様が抑えてる隙に、オレたちが最大限の崩霊裂ラ・ティルトでも仕掛ける。」
なぜかヤケ口調でそんなことをいっているゼル。
「えええ!?そんな、どうして僕が!?それより、そこにいるメフィさんのあれ。
  ゼナファアーマーで精神体を隔離して攻撃したほうが能率的ですよ!
  この程度のものならば一瞬くらいは隔離できますし!?」
何やらメフィを指差しつつ、そんなことを叫んでいるゼロスの姿。
「…どういう意味ですの?」
ゼロスの出現になぜか声を振るわせつつもそんなことをいっているメフィ。
「はい♡あと十分♡
  ちなみにいっとくけど、あたしは助けないからね♡二次元世界に移動しても♡」
ざっ!
あたしの言葉になぜか顔色を瞬時にと変えているほかのメンバー。
「と、とにかく!話はあとです!とりあえず、メフィさん、それであの人を覆ってください!
  その鎧を身につけた人は一時的にしろ、精神世界面から隔離されますし!
  まあ、通用するのは下級さんたちだけくらいですけど、一瞬ならば大丈夫ですから!
  早くしないと、本気で僕たち二次元世界に閉じ込められちゃいますよ!?
  今、魔王さまがたがここの空間そのものを隔離する作業おこなってますし!?」
何やら叫んでいるゼロスだし。
「あと五分♡」
「何でもいいから、とっととやれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
なぜか涙交じりのグレイスの悲鳴が当たりにと響き渡っていたりするけど。
う~ん、みててあきないわね♡
「…メフィ。とりあえず、いわれたとおりにしよう。」
「…はい。おじ様…」
ミルガズィアの言葉に促され。
その身にまとっていたよろいをロベルトの方にと放り投げ。
そして…
メフィの言葉とともに、ロベルトの体をよろいが覆い。
次の瞬間。
ミルガズィアの咆哮により生じた魔力球と。
ゼルガディス・アメリア・シルフィールそして、無理やりつき合わされているラーク。
おまけにナーガ。
五人の共同ラティルトが、そのままロベルトの体を貫いてゆく。
「残り、あと二分♡」
コチコチコチ……
時間はしっかりとその間にも進んでるし。

そして。

キュィィィィィン!!!!

空を突き抜ける青白い光と。
それと同時に。
『な゛……うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
なぜかロベルトの悲鳴が響き渡ってゆく。

次の瞬間には。

どぉぉぉぉぉん!!!

あたしには何でもないけど、他からすれば鋭い衝撃音とともに発生する衝撃派。
それと同時に。
なぜかその衝撃派にて吹き飛ばされていたりするほかの存在達。
そのまま、なぜか。
上空より、大地に落ちてゆく数個の影が。
光と共に収まりつつある黒い渦の雲の中心の下にてしばし見受けられてゆく。

一時後。

「…え、エル様ぁぁぁ~…あまり無茶をなされないでください……」
なぜか涙を流しつつそんなことをいっているルナ。
ちなみに、あたしたちが今いるのは、レイナード王国。
その首都であるレイナード城。
その城内。
なぜか遺跡からおっこちて気絶している彼らを運んだのは、
他ならないルナや、そしてSたちだったり。
なぜか他のゼラスたち、といったメンバーは。
いまだに精神世界にて気絶していたりするけど…ま、関係ないし。
「あら、あたしはただ。
  ここを助けたい。とおもってたロベルトの気持ちをちょっと手助けしただけよ♡」
「だからといって……仕方ないから他のメンバーにも、
  エル様がここにいらっしやることを教えなくてはならないハメになってるじゃないですかぁ…」
何だか本気でないてるし、この子は。
「一人の力でできないわけ?んっ?」
…本来のヘキサグラムの働きの数億倍にされてたのは…エル様じゃないですか…
何かあたしの言葉に心でそんなことをつぶやいているこのルナ。
なぜか、今回の騒動、ともいえない些細なことを解決するために。
ルナったら、他の竜王にもあたしのことを伝えてたりするのよねぇ。
まあ、それらは後からどうとでも記憶操作はできるからよしとして。
「ま、でも、行動が遅かったのは事実だし♡両方ともしっかりとお仕置きは決定ね♡」
いまだになぜか国の中がごたついていたりするのは、
アクアたちが走り回って何とかしてるみたいだし。
とりあえず、代表してスィーフィードとシャブラニグドゥにお説教はしておかないとね♡
あたしの言葉に。
「…………え゛…」
びしり。
なぜか石化しているルナの姿がここ、レイナード城の一室で見受けられていたりする。
さって、少しばかりお説教タイムとしますかね♡


数日後。
ようやく目覚めたガウリイたちとともに、出発してゆくあたしたち。
といっても、なぜだかミルガズィアなどは顔色も悪く、
あたしのことを、しつこくルナとかに聞いていたりしたけども。
ルナもかたくなにそれを拒んでいたりもしてるし。
まあ、そんなほのぼのとした光景を城の中にと残しつつ。
何やら文句などをいってくるアメリアたちの言葉をとりあえず無視して。
そのまま、なぜかいまだにざわざわしているここ、レイナード国を後にしてゆくあたしたち。
ちなみに、エレナとグレイスは、いまだに気絶したままになってたりするけども。

「…結局、何がどうなったんだ?」
気絶していたがゆえに、あまり覚えていないゼルガディスたち。
「まあいいじゃないですか。ゼルガディスさん。とりあえず助かったんですし。ロベルトさんも。」
なぜかロベルトはルナにこき使われていたりするけど、それはそれ。
そんなゼルの疑問にと答えているアメリア。
「まあ、簡単にいえば、あのヘキサグラムはルナたちの力で封印されたのよ。
  あの場所にはすでにあの遺跡はないし♡」
うそではないし。
というか、あるにはあるけど。
Sたちがこの物質世界面からは見えない位置にと移動してるし。
そんなあたしの説明に。
「…いやに都合よくスィーフィードナイトが来たものだな……」
などとつぶやくゼルガディス。
「あら、ゼロスが報告にいったのよ。ねぇ?ゼロス?」
にっこりと。
何やらほとんど姿を透けさせつつもついてきているゼロスにむかい微笑みかける。
そんなあたしの言葉に。
「は、はぁ。もっと早くにいきたかったんですけど…精神世界面アストラルサイドで道に迷いまして…」
何やら掻き消えそうにいっているゼロスの言葉に。
「…魔族のお前でも道に迷うのか?というか精神世界で道に迷うって……」
思わずつっこんでいるそんなゼルの言葉に。
「聞かないでください…ゼルガディスさん……」
何やら涙しているゼロスだし。
「ところで?リナ?これからどこいくんだ?」
のほほんとあたしに聞いてきているガウリイ。
「そね。とりあえずは。アメリア、今回の一件報告にもどんないといけないんでしょ?
  だからアメリアを送りがてら、セイルーンにでも向かいましょ♡」
まだまだ、グラウシェラーのやつが面白いことをはじめるのには時間があるしね♡
あたしの言葉に。
「あああああ!そういえば!姉さん!いつのまにかまたいなくなってます!
  ……ま、いっか、姉さんですし。」
それで済ませているアメリア。
まあ、ナーガだし。
「それじゃ、決まりね。それじゃ。とりあえず目的地は、セイルーン、ということでv」
「わかりました!」
「…何か今回、どっと疲れたな……」
そんな会話をしつつも。
あたしたちはここ、レイナードの国を後にしてゆく。

さって、次は何をして楽しむとしますかね♡


                              -ロイヤル2編完了ー

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あとがきもどき:
薫:何だか尻切れトンボの終わり方。
  まあ、水面下では、かなりルナたちの努力があったのはいうまでもないですね・・・
  そのあたりは、そのうちに、ルナサイドでも打ち込みします(多分・・・・)
  そ~いえば、いまだにサイラーグ編でとまったままなんじゃ・・・ルナサイド・・・・(撲滅!
  何はともあれ、次回よりオリジナルv
  スミレちゃん、登場ですねv
  それでは、何はともあれ、
  意味不明なロイヤル2の小説にお付き合いくださいまして、ありがとうございますv
  それでは、オリジナルが終わりまして次から二部ですのでvあしからずv
  それではvまた次回にてvv


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