まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

・・・・さて、アメリア、ガウリイ、ゼルガディス、ゼロス、フィリア、ヴァルが受けた。
エルさ…とと、リナ様…でなかった、リナさんの『誠意ある説得』って…(汗
…考えるのは怖いから考えないようにしてください・・・・・・(かなりまて!

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   エル様漫遊記


結局のところ、マリィとアメリアが意気投合し。
まあ、それはわかってたけど。
彼らいわく、彼らは今から『闇の祝福ダークブレス』という、
このあたりで少しほど幅を効かせているとある宗教団体。
その壊滅を、このキースは国王命令で、それを請負い。
といっても、面白いことに、彼の運命の星がそう告げたとかという理由で、
彼に白羽の矢がたっていたりするんだけど。
ちなみに、この運命の星、ただいまそんな勇者の素質を持つもの。
すべてにたてられ、今のところ、ただいま全員で百人ばかりv
まあ、そのほとんどが、ひとつのアジトすら壊滅できないままに、
そのまま、彼らの手にかかって、あたしの元にと還ってきたりとか、
または洗脳されて、彼らの手足にされていたり、など。
様々な結果をたどっているのもまた事実。
「確かに、あの本部に乗り込むのに人手は必要だがな。
  …まあ、あんな不思議な術使う相手なら、それなりに似合うやつら、
  というのは確かに一理あるな。」
などとそんなことをしみじみといっているキース。
「そうですわ。キースさん。このアメリアさんたちこそ。
  光の勇者であるキースさんに天が遣わしてくださった、お仲間です!」
目をきらきらと光らせつついうそんなマリィの台詞に。
「だぁかぁらぁ!その呼び方はやめろぉ!オレはただのハンターだぁぁ!」
「…つ~か、あんた、顔、赤いぞ?」
「照れてるんですねぇ。あはははは。」
ゼルガディスがつっこみ、ゼロスがにこやかにそんな彼にととどめをさす。
「う、うるせぇぇぇぇ!」
キースの叫びが、
あたしたち以外には従業員くらいしかいなくなった店の中に、しばし響き渡ってゆく。

とりあえず、今、というか、マリィたちのおかれている状況が、あたしたちにと説明され。
まあ、あたしは別に説明されなくてもわかっているけど。
「…というわけで、ダークブレスの首領、『黒の救世主ダークメシアラムズ』は。
  何でもすごい術を使える、ということらしいのですわ。」
あたしたちに丁寧にとせつめいをしてきているマリィ。
「リナさん!これはやはり、悪を許すなと、正義が私たちを呼んでいるんです!
  ここはやはり!マリィさんやキースさんたちと一緒に!
  正義の仲良し四人組と仲良し竜組み、そしてプラス一名とで!
  悪は徹底的に壊滅させるべきです!」
などと、一人、自分の世界に浸っているアメリア。
「…いやあの?アメリアさん?…『仲良し竜組み』っ…って…」
「…変わった人間なのだな。この娘は。」
そんなアメリアの言葉に突っ込みをいれているフィリアに。
しみじみとそんなことをいっているヴァル。
「それはそうと。
  オレたち竜族が人間のごたごたにかかわるのは、あまりよいことだとは思えませんが。  アメリアさんたちもこの土地の人ではないでしょう?
  それに…生ごみゼロスも一緒となると…」
さりげに事実をさらりと述べているヴァル。
結構、このヴァル、表裏が激しいからねぇ。
ちなみに、今こうしてかしこまっているのは、あたしの正体がいまだに不明。
ということと。
そして彼らの上層部から、あたしの正体を確かめるように。
との命令が出ているがゆえ。
ま、そのうち、間違いなく地がでるのは時間の問題だけどね、このヴァルはv
「ひ、ひどい!ヴァルさんまでそんな!生ごみだなんてぇぇぇ!」
いいつつ、わっと。
そのままテーブルに突っ伏して泣きまねをしているゼロス。
「…ゼロス、あんまり鬱陶しいことしたら…怒るわよ?」
そんなゼロスににっこりと微笑みつつ語り掛けるあたしのその当たり前の言葉に。
「ひゃぃ!す、すいません!」
なぜか、その場にと姿勢を正して固まっていたりするゼロスだけど。
とりあえず、そんなゼロスはおいとくてして。
「…竜?」
今のアメリアやヴァルの言葉に思わずつぶやいているキース。
竜って…まさか、あの竜か?
などと、ふと彼の脳裏にそのことがよぎるけど。
そ~いえば、このあたりの人間って。
人間になることのできる竜、というか年齢を経た竜。
見たことがあまりないのよね。一部の者達しか。
「あ、あの?リナさん?とりあえず、ラムズさんにはかかわらないで。
  あ、ほら、いつミルガズィアさんたちも戻ってくるかわかりませんし…
  ……ここは、別のところにでも…」
どうにかあたしの気を変えようとしているゼロス。
「ん?ゼロス?貴様のそのいいようだと。その『ラムズ』とかいうやつには何かあるのか?」
ずばりと、図星をいってきているゼル。
あらv正解v
「え、い、いや、僕としては、こんな場所でうろうろするより。
  ほかにもゼルガディスさんたちには面白い場所が。そう、たとえば古代の遺跡とか…」
そう話題を変えようとするそんなゼロスに。
「ゼロスさんがそういう。ということは、やはり何かあるんですね!?
  さあ、ゼロスさん、とっとと観念して暴露するんです!でないと…」
スチャッ。
そういいつつ、マントの後ろからメガホンを取り出し。
「これから、毎日、毎晩、これで正の讃歌を聞かせてあげます!
  そうすれば、ゼロスさんもいい加減に真人間になる決意が固まるはずです!」
そういいつつ、メガホン片手にいっているアメリア。
ちなみに、このメガホン。
面白いので、あたしがちょっとアメリアに教えて、ちなみにあたしも手を加え。
これで何かいったことは、直接、精神世界面アストラル・サイドにも、伝わるようにしていたり♪
「え゛?!い、いやあの…それは!?」
思いっきりうろたえているゼロス。
う~ん、面白いv
半分演技で半分本気なところがさすがはゼロスよねぇ。
「やはり何かあるんだな。」
そんなゼロスの対応に確信してつぶやくゼルに。
「もしかして…その、闇の集団、ダークブレスとかいうのって。
  魔族がかかわってるんじゃないですか!?」
そんなことを叫んでいるアメリア。
「う゛!!そ、それは秘密です♡」
いいつつも視線を泳がせていれば説得力はないと思うけど?
そんなゼロスをみつつクスクスと笑みを浮かべ笑いをこらえつつ。
「そうねぇ。わかったわ。
  それじゃ、全員でそのダーク・ブレスのアジトに。キースたちと一緒にいきますか♡」
「え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!!!?」
あたしの一言に面白いまでにと大きな叫び声をあげているゼロス。
そんなあたしの台詞に。
「おいおい、いいのか?そんな簡単に決めて。相手はあのダーク・ブレスだぞ?」
一応話しくらいには聞いたことがあるだろうに、こいつらも。
そんなことを思いつつあたしにといってくるキース。
そんなキースの言葉に。
ダン!
足をそのまま、椅子の上にと軽くかけ。
そしてびしっと手を伸ばし、天井を指し示しつつ。
「ダーク・メシアであろうと、何だろうと。それがたとえ魔族であろうとも!
  邪悪なる宗教はなくすべきです!それが正義の定めです!」
「…こいつはほっといてくれ。いつものことだ。」
そんなアメリアをみつつ、軽くため息をつきつつも。
「とりあえず…まあ、リナが決めたのなら、いく、というのにオレも依存はない。
  というか、いかなかったらいかなかったで……
  またいきなり、その場に瞬間移動でもさせられて連れて行かれるのがおちだからな。」
などとそんなことをしみじみいっているゼル。
「あらvゼル、わかってきたじゃない♡」
にこやかに微笑みかけるあたしの言葉に。
「…付き合い長いからな…で?」
そういいつつ、視線をキースたちにと向け。
「ではそうと決まったところで、改めて互いの自己紹介をする。というのではどうだろう?」
そんなゼルガディスの言葉に。

あたしたちはとりあえず、互い互いにと自己紹介を始めるべく。
席をただし、そして説明を開始しはじめる。


「先ほども軽く説明しましたとおり。私は僧侶をやってます。マリィといいます。」
そういいつつ、軽く笑みを浮かべつつぺこりと頭をさげているマリィ。
「では、そちらの自己紹介もまた後にお願いいたします。
  私は魔道士クラウスといいます。クラウスと呼んでください。」
そういいつつ、その首にとかけているローブの端を緩めつつ、
そう頭を下げつつも挨拶してくるクラウス。
「オレはハンター。キースだ。キース=クラウド。」
そう言い放つキースに。
「?ハンター?」
首をかしげているアメリア。
「アメリア、ハンターっていうのは、このあたりでは。町の外とかをうろついている、
  危害をもたらす生物を倒して賞金をもらって暮らしている人間のことよ。
  アメリアたちがいたところでいう、そうね。傭兵とかに近いものがあるかしらね。」
そんなあたしの説明に。
「ほう、ここにはそんなものがあるのか、というかそんな呼び方があるのか…って。
  リナ、どうしてお前はそんなことを知っている?」
「あらvこんなの常識よ♡」
にこやかにいうあたしの言葉に。
「常識って、リナさん。
  千年以上も結界の外のことは、誰もわからなかったのに…常識ですか?」
あたしの言葉に質問をいれてくるアメリア。
「そうよ?」
即答するあたしに。
『・・・・・・・・・・・・』
なぜか無言となっているアメリアとゼル。
常識って、やっぱりリナさん。
……ルナさん…赤の竜神騎士スィーフィードナイトの関係で、
外のこともわかってたんでしょうか?
…何か赤の竜神の騎士の妹、だけでは絶対にリナはないような気がする…切実に…
互いにそんなことを思っているアメリアとゼルだけど。
「なあ?ちょっといいか?」
そんな無言になっているアメリアとゼルの会話の間を縫って、問いかけてきているキース。
「…さっきからきいていたら、何か変な言葉とか使ってないか?
  さっきから…魔族がどうとか、結界がどうとか、って…」
そうつぶやくキースに。
彼らからすれば、魔族などといったものは、過去の代物。
まあ、このあたりには一応竜王の力が働いているがゆえに。
彼らのような下級魔族は具現化できないし。
根性がないったら…
『神』である『光の力』に根負けするのよねぇ。
まったくもって情けない!
「ですね。魔族などといったものは確かに存在するようですけど。
  一部では伝説扱いですからね。」
そんなキースの言葉に続きをいれているクラウス。
そんなキースやクラウスの言葉に。
「??伝説????……って、実際にいるじゃないですか。ねぇ?ゼロスさん?」
そういいつつ、ゼロスに話をふっているアメリア。
「ま…まあ、このあたりでは表立って行動してませんからねぇ…
  ……竜王さんたちの目があらりますし…」
などといいつつ、ぽりぽりと頬をかいているゼロス。
「とりあえず、こちらの自己紹介を済ましてからだな。
  そのほうが説明するよりも手っ取り早い。」
そんなゼロスの言葉やアメリアの言葉をさえぎり言っているゼル。
そんなことをいいつつ、手にしていたコップをテーブルの上にとおきつつ。
「まず、俺はゼルガディス。ゼルガディス=グレイワーズだ。」
そういいつつ、顔を覆っていたフードを取る。
「「な゛!?」」
その顔をみて思わず声を出しているマリィとキース。
「ほぅ。」
こちらはこちらで、その仕事がら似たような存在を見たことがあるので、
あまり動じていないキース。
彼らが目にしたものは、少し浅黒いような岩がその肌にとついている、
人あらざる肌をしているゼルガディスの姿というか、その容貌。
「俺は見たとおり合成獣キメラだ。元の人間に戻る方法を探している。」
淡々と言い放つゼル。
「…理論上はほかの生命を掛け合わせてそういった生物ができる。
  という話は聞いたことはありますが…」
ですが、それは、いわゆる神を愚弄する行為、として禁止されてるんですけど。
などとそんなことを思いつつもいっているマリィに。
「ふむ。話などには聞いたことがありましたが…
  実際に人間を素材にしているその実物というか本人を見たのは初めてですね。」
そういいつつ、しみじみいっているクラウス。
だがしかし、二人とも、ゼルガディスの容貌というか容姿に別に驚くことはなく。
それに少し逆に驚きつつも。
「…って、お前ら、この姿が怖くないのか?」
少し目を見開いてそんなことを聞いているゼルだし。
そんなゼルの言葉に。
「どうして怖い必要がありますの?あなたは別に悪い人ではないでしょう?」
「そもそも、見た目で判断するのは、いけないことだと教わってますから。」
さらっと言い切っているマリィとクラウス。
そんな二人の言葉に目を丸くしているゼル。
大概、彼の姿を始めてみた人間は、彼を知らないものならば。
『化け物』とかいって、情けないことに見た目だけで判断してそんなことをいっていた人間など。
彼が知っている限りでは、そんな人々がほとんど。
まあ、最近というか、あたしたちと行動を始めてからはそんなことはないけど。
「そんなに元に戻りたいんだったら。だから、あたしが♪」
「いや、それは、かなり遠慮しておく。自分で見つけてみせる。」
あたしの言葉に即答しているゼルだし。
絶対リナに頼んだら…かなりの確立でとんでもないことになるような気がする。
というか、今のこの時点だけでなく、何というか……
とにかく、恐ろしいことになりそうだしな。
などと思っているゼルガディスだけど。
「あら、どういう意味かしら?そのとんでもないことって?
  ただ、結構ゼルガディスは便利だから、ちょっと世界ひとつでもまか…」
「あああぁ!え、えっと。アメリアさん、次はアメリアさん、自己紹介しませんか?」
あたしの言葉をさえぎり、そんなことをアメリアにといっているゼロス。
「ほぉぉぉう。ゼロス?あんた、いつこのあたしの言葉をさえぎれる立場に?」
にこやかに言い放つあたしの言葉に。
「滅多なことをおっしゃらないでくださいぃぃ!おねがいですからぁぁ!」
などと、なぜか、手をその胸の前で組み合わせてあたしに言ってきているゼロス。
「まったく。ただ、別に『世界のひとつでも任せてみようかな。』
  とかいうのがどこが、滅多なことになるのよ。」
「ですからぁぁぁぁぁぁ……」
「「????」」
あたしの言葉にただただ首を傾げつつ。
どういう意味でしょう?
などとそんなことを思っているアメリア。
…気にしないほうがいいな、絶対に。
などと思っているゼル。
リナって、もしかして…やっぱりアレなのかなぁ?
などと、そろそろ感づき始めているガウリイ。
まあ、そんな三人はおいとくとして。
「と、とりあえず。私はアメリア、アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンです!
  セイルーン王国の巫女頭を勤めてます!」
いいつつ元気よく自己紹介をしているアメリア。
「??セイルーン?聞いたことのない国だな?」
そんなアメリアの言葉に首をかしげるキースに。
「いえ、確か伝説上、そんな国の名前を聞いたことがあります。
  確か聖王国セイルーンと呼ばれていた国があったとか作られかけてたとか。
  もっとも、千年以上も前のことですが。」
そういって追加説明をしているクラウス。
まあ降魔戦争当時にもセイルーンは、あったにはあったけど。
まだ、国。として完全には確立してなかったからねぇ。
あの当時。
後、このあたりにセイルーンの名前が伝わっているのは、
魔海で遭難した船の乗組員などが、生きてこちら側にとたどりつき。
その彼らが伝えた内容が伝説として残っていたりするこの大陸。
「?千年?それはそうですよ。だってセイルーンは魔族が張った『結界』の中にありますし。
  今回、約千年ぶりに結界の外に出たわけですし。私たち…人間は。」
何気に人間、というのを付け加えているアメリア。
「?結界?」
そんなアメリアの言葉にしばし首をかしげつつ。
そして、はたと。
とある可能性にと気づき。
「って、ちょっとまってください!
  もしかして、北の方の大陸にあるという、あの…
  大昔、魔族が張った、といわれている地区のことですか!?
  どうやっても入れないし、中に入ることもできず。
  近寄ったものはすべて戻ってきたものなどいなく、
  そして、そこに向かっていったものはすべて死ぬ。という…」
驚愕に近い叫びをあげているマリィ。
「あ、それは少し違いますよ。マリィさん。
  死ぬというよりは、海に住む生物の海からきた人間さんたちは、
  ものの見事にご飯となってくれてますから♡」
「砂漠地帯の方は、情けないことにあの場に満ちる瘴気の影響で。
   生きているものとかあいつの宮殿に近づいたら、
  面白いことに異形のものと化してるしねぇ。」
「「…それのどこが面白い(んだ)(ですか)リナ(さん)…」」
そんなあたしの追加説明になぜか突っ込んできているアメリアとゼル。
「まあ、こちらの世界でどのように伝えられてるのかは私は知りませんけど。
  その辺りのことはわかりません。けど、今まで公式な記録が残っている形では。
  誰一人として外に出たものはいない、というのは事実ですね。
  このたびもリナさんの協力がなかったら、
  こうして外にでることも不可能なままでしたでしょうし。」
いいつつ、あたしの方をみてきているアメリア。
まあ、ちょっとした道具を渡しただけだけどね。
あたしは♡
「じゃ、次はあたしね。あたしはリナよ。リナ=インバース。」
にこやかに説明するあたしに。
「別名、『ドラマタのリナ』さん、というあだ名と、
  『盗賊殺しロバーズキラー』という呼び方がありますけどね。このリナさんは。」
「後は『金色の魔王ロードオブナイトメアがバックについている女』というのもあるぞ?」
「生きとしいけるものの天敵、というあだ名もあるぞ?」
口々にそんなことをいっている、アメリア、ゼル、ガウリイ。
「ゼルガディスさん!そのお名前をむやみにいわないでください!
  あと、アメリアさんやガウリイさん!何て恐ろしいことをぉぉぉぉ!」
面白いまでに悲鳴をあげているゼロス。
「あのね…あんたたち、誰があだ名までいえっていったかしら?」
にこやかにいいつつ、すっと手を虚空にとかざす。
それと同時にあたしの手にと出現する、少し小降りの大鎌。
ちなみに、いつも使っているのより、ふた周りほど小さいけどもv
「あ゛あ゛!リナさん!でも、ここはやっぱり真実をしってもらっていたほうが!」
「うそではないだろうが!それをしまえぇ!」
「つ~か、あれで殴られたら…死ぬな…何かとことんの気配するし。」
などと叫んできているアメリアたちだけど。
「「???」」
そんなあたしたちのやり取りを、
ただただ首をかしげてみているキース、マリィ、クラウスのこの三人。
「?あの?何ですの?ドラマタって?」
首をかしげて質問しているそんなマリィの質問に。
「私たち、竜。つまりは黄金竜ですらまたいで通る。
  という事実からついたあだ名ですわ。リナさんに。」
さりげにそんなマリィにと説明しているフィリア。
「あ゛あ゛!フィリアさんまで、何てことをぉぉお!?」
「ふぅぅぅぅん♪ちょっとまってね?キース、クラウス、マリィvちょっと彼らに説得いれとくからv」
にこやかに言い放ち。
刹那。
一瞬、キースたちの視界から、アメリアたちの姿が消える。
でもそれは一瞬のこと。
次の瞬間には。
なぜか、ずたぼろになっているフィリアやヴァルに。
そして、顔面蒼白になっているアメリア。
ついでに、何やらぶつぶつといっているゼル。
物質世界のこの世界では一瞬のことだけど。
彼らの精神的な時間率は、なぜか長く感じていたり。
ちょっと、彼らに誠意ある説得を施しただけなのにねぇ。
あたしは♡
なぜか、顔色を悪くしたままで。
回復魔法を自らにとかけつつ。
「…と、とりあえず次は私が。私はフィリア、フィリア=ウル=コプトと申します。
  火竜王・ヴラバザード様の神殿にと使えておりまして、巫女をしております。
  あ、この姿は元の黄金竜の姿から変身魔法で人の姿になっているもので。
  まだ不慣れですので、ときどき尻尾とかが出ることがありますが…見逃してくださいね♡」
顔色の悪いままにと少し微笑んでいるフィリア。
まったく、そろいもそろって。
ちょっとばかし、あたしが彼らにと説得をかねて、
少しばかり力を使った程度、しかも、滅びない程度、死なない程度、にもかかわらず。
ここまで顔色を悪くしたり怪我をしたりする必要があるのかしら。
まったく、そろいもそろって耐久性がないわよねぇ。
今度、全員、この辺りのこと、少し耐久性つけるめに、特訓でもさせてみますかv
「……火竜王の…巫女?信仰しているわけでなくて?」
そんなフィリアの言葉に問いかけているクラウス。
何かどうしていきなりあたしを除く全員が、ずたぼろの状態になったのか、
かなり気にはなりますけど、本能が聞いてはいけない。
といってますし。
などと心でおもいつつ、
とりあえず、何事もなかったかのように振る舞い話をつづけているクラウス。
そんなクラウスの言葉に。
「ええ。私たちは火竜王に使えております黄金竜の一族ですので。」
にこやかにと語るそんなフィリアの台詞に。
「って、あんた!?ドラゴン!?しかも、ドラゴン・ロード!?」
キースが声を高らかに震えさせつつ、
フィリアを指差しそんなことを叫んでいたりするけども。
「竜って…本当なんですか?」
目を丸くしてといかけているマリィ。
「ええ。そうですわ。何でしたら、この場で竜になってもいいのですが…
  ……その、人前で裸になるのはちょっと……」
いいつつ、少し顔を赤らめていたりするフィリア。
「では、次はこちらですね。私はヴァル。神官ヴァルといいます。
  赤の竜神フレアドラゴンスィーフィード様にと仕えております、
  エンシェントドラゴンの神殿の神官をしております。」
丁寧にと挨拶をしているヴァル。
ちなみに、いまだに彼は猫をかぶったままなんだけど。
「じゃあ…あんたも、竜?」
どうみても、人間にしか見えないが。
そんな言葉をのみこみつつ、ヴァルを指差しつつといかけるキースに。
「ええ。ま、もっとも僕は古代竜エンシェントドラゴン一族ですけど。」
にこやかに答えるヴァルに。
「エンシェントドラゴンは一人で黄金竜の数千人分の力を持ってますからねぇ。」
そんなヴァルの言葉にと説明をいれているゼロス。
「まあ、古代竜は、基本的には神族には位置するものの。
  基本は狭間の存在の頂点に立つもの、だからね。
  つまり、その身のうちに闇も光も持ち合わせ、どちらにも属さずどちらにも属している。
  それゆえに、偏った意見などでなく、冷静に状況を分析できるし。」
あたしのそんな追加説明に。
「…そうなんですか?」
目を見開いてあたしにと聞いてきているアメリア。
「あら?いってなかったかしら?」
「き~てないぞ?」
あたしのその言葉に首を縦にと振っているアメリアとゼル。

そんなあたしたちの会話とは別に。

「…よくもそんなことをいえますね…
  ……降魔戦争の際、たったの一撃のモト、竜の連合軍を倒したあなたが…」
いやみをこめてつぶやいているフィリア。
「…降魔戦争?って、確かあの伝説の降魔戦争のことか?
  何だってそんな名前がでてくるんですか?」
首を傾げつつ質問してくるクラウス。
ちなみに、この辺りではあの戦いのことはただの伝説。
として語り継がれていたりする。
まあ、この辺り、あの当時の戦いで、元あった国々はすべてなくなったからねぇ。
ものの見事に彼等は、魔族達の陽動作戦にとはまって自ら滅びていったし。
そんなクラウスの問いかけに。
にっこりと。
「それは秘密です♡」
いつものポーズでにこやかにと交わしているゼロス。
人差し指をその口元に当てつつ。
「……ま、ここではいえないわ…な。」
話のさなかに少しずつではあるが戻ってきたほかの客。
というか、落ち着こうと店の中にと入ってきた町の人々の視線が、
あたしたちにと向いていたりする今の現状。
先ほどの騒ぎから、とりあえず、落ち着くためにと店にと入ってくる客も少なくない。
まあ、被害はあったけど、実際のところはなかったことのようになってるし。
あたしが壊れた建物などは全部直したしねv
そんなあたしたちの後から入ってきた客たちは。
あたしたちの会話を聞いて、面白いまでにと固まっていたりするし。
まあ、あれだけキースたちが大声とか上げているんだから、無理ないけど。
そんなゼルのつぶやきに。
「そうね。とりあえず、もう、夜も遅いし。
  今から出発して道すがら話しでもする?それとも明日の朝出発してからにする?」
あたしの問いかけに。
「「…朝でいい(です)(ですわ)(ぞ)」」
ものの見事に、全員の声が一致する。
自己紹介や、そして外の騒ぎ。
そんな状態の中、気づけば外はすでに暗くなっている今の現状。

結局、とりあえず、あたしたちはそのまま宿をとり、今日のところは休むことに。

さって、面白くなってきたわねvふふふふふv


                                -続くー

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あとがきもどき:
薫:にゅぅぅぅぅ・・・・・・熱はない・・・・(といえるのか?ただいま微熱、七度五分v)
  何か体がだるいよぉ・・・・
  今日、仕事の途中で病院時間あったらいこうと思ってたけど…
  時間・・・・ありませんでした・・・・・あはははは・・・・・
  今日は雪。朝から雪。ついでにただいま数センチ積もってるv
  うーん、やっぱり雨より雪の方が仕事するのにも楽です。
  いや、外うろうろするのに濡れないし(雨ほどに)
  皆さんも風邪にはきをつけてくださいねぇ・・・・
  ・・・・・インフルエンザだったらやだなぁ(それでなくても人いないのに・・・・汗
  そーいや、一昨年かかってから去年かかってないな・・・・
  (かかってたのかもしれないけど、わかんなかったのかな?)
  一昨年のはひどかったなぁ・・・・
  何しろ熱が九度九分近くでるし・・・・まじでうごけなくなるし・・・・あはははは・・・
  ということで(何が?)
  夜の打ち込みができない(と思う)ので、またまた時間の遅い更新ですv
  楽しみにしてくださっている人、申し訳ありませんです。はい・・・
  何はともあれ、また、次回にてv
2003年12月19日某日午後23時…

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