まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
こんにちわ♪
一日一本目指しているのに・・・(汗)
なんか、ツリーが落ちそーです・・・。書き殴りの投稿小説・・・・(涙)
まあ・・とりあえず。気が向いたので(こらまて!)
ついにきました!エル様バージョン!
―どごっ!
姫:はぁぃvというわけでv今回は、私の一人称v
次回で、ゼロスバージョンですv
それで、今回のバージョン。全て打ち込み終了の予定だそーですv
なんか、これを打ちこんでいる最中。
薫の飼い猫のルナが、隣で綿棒で遊んで。打ち込みの邪魔をしているようですが(笑)
それでは、いっきます!
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とりあえず!バージョン違い!
ゼルサイド:ゼロスサイド:宇宙の姫サイド:☆金色の王サイド☆:
上記のお好きなところに飛んでください(まて!)
************************************スレイヤーズフォーエバー 第15話 ~偽装結婚、in金色の王~
「やいっ!大悪党リナ!今度こそ貴様の最後だ!」
道をゆくあたし達の前にと立ち塞がる人間の男性が三人。
「まってください!私達は正義の味方です!悪党なんかじゃありません!」
ずいっ。
そんな彼らにと前にでて言い放つ年下の方のアメリアさんの台詞に。
『・・・・・・・・・・』
思わずしばしの沈黙が落ちていたりする。
しばし沈黙の後。
「こ…こほん」
三人の中でリーダーを勤めている、とんがり頭の男性が咳払いを一つし。
「と…ともかく!貴様の悪行もここまでだ!我らがコンドル三勇者がその首もらった!」
いいつつ、てんでに剣を抜き放ち突っかかってくる男達。
しかもあろうことか面白いことに、その始めの標的を栗色の髪に紅の瞳に今はしている、
リナさんとよく似ている容姿にしている、エルにと向けていたりするし♡
「あああっ!何て恐ろしいことを!?」
それに気付いて真っ青になっているゼロスさん。
「あ~あ。自殺行為だな」
のんびりといっているガウリイさんに。
「危ない!エルっ!」
リナさんの声が響き渡るけど。
別に心配するようなこともないのにねぇ。
「まったく、このあたしに向かってくるなんて。何を考えているのかしらね?」
バシュ!
エルのひと睨みでそのまま。
何もない場所から自然発火し、完全に全身火傷を負っている三人の姿。
ふわりと髪をかきあげつつ、エルがそんな彼らにと言い放ってるけど。
そしてまた、
「ああ!彼方たち!何てことを!」
ドガガ!
思いっきり狼狽して、魔力の塊を彼等にぶつけているゼロスさんの姿が。
「え…えと……ま、いっか。手加減してるみたいだし……」
リナさんがが唖然としつつ、こげてピクリとも動かない三人をみて言っていたりするけど。
「う~ん……馬鹿な奴等……」
そんな男達を見てゼルガディスさんがつぶやき。
「あ…あの?というより今の何ですか?」
それをみて、こちらの世界のアメリアさんが、なぜか恐る恐る聞いてくる。
「人体自然発火♡」
私の言葉に続いて。
「人の体を構成している元素に、ちょっとした火種をつけただけよ♡」
エルが続けて説明する。
『・・・・・・・・』
そのまましばらく、なぜか無言になっているリナさん達。
かさり。
そんな静寂を破ったのは、ちょっとした茂みを掻き分ける音。
「ん?まだ誰かいるのか?」
なぜか今だに汗を流しているゼルガディスさんがそちらの方を振り向いてつぶやくと同時。
がさりという音とともに現れたのは。
木の枝に白い布をぶら下げ。
髪の色は茶色に、瞳の色は水色。
髪はおかっぱといえずともなく、そんな頭をしている一人の男性。
そんな人物が木に寄りかかっていたりする。
そして、私達が気づいたのを確認し、
「あ…あの!さっきから、そこの木の陰で隠れてみていたんですが!その力を見込んでお願いがあります!」
がばっ!
いって、いきなりエルのマントのすそを掴み懇願してくるその男性。
と。
『い…いやぁぁぁぁ!!』
どげしっ!
エルの横にいたリナさんのとび蹴りが、まともに男性を突き飛ばす。
「いやぁ!こっちこないでぇ!」
「私、その人嫌いですっ!」
「そ…側にこないでくださいぃっ!」
「な…何なんですかぁ!?この悪寒はぁ!」
抱き合い、そんなことを叫んでいる、リナさん、二人のアメリアさんにシルフィールさん。
四人が四人とも同じように叫んでるし。
そんな彼女たちの反応に対し、
「おいおい。何もそこまで嫌わんでも……」
ぽつりとゼルガディスさんがつぶやき。
「この兄ちゃん、そんなに変な顔か?トロルよりはましだとおもうがなぁ?」
ガウリイさんが、顔をのぞきこんでそんなことを言っていたりする。
「そ…そんな。トロルだなんて……」
そんなガウリイの言葉をうけ、涙を浮かべつつも懇願するような瞳で私達をみてくるその男性。
「とりあえず。それ邪魔だから」
「それもそ~ね」
リナさん達が、このままだと話にならないのもあるし。
「じゃあ、とりあえず♡」
人の目があることもあり、呪文を唱えるらしく、
うきうきしつつエルが手をかざし、混沌の言葉を紡ぎだす。
「光と地と風の力よ、魔の力を今こそ打ち破らん。崩魔陣」
しゅうう……
エルの言葉と同時に、その男性の体から黒い霧が抜け出てゆく。
やがて霧が抜け切り、
「……へ?あれ?」
何か体が軽くなったような?
などと思いつつ、キョトンとした声をだすその男性。
「あれ?あ。そ~か、この兄ちゃん何かへんなのがかかってたのか。」
気配が変わったのに気づき、さらりとあっさり言っているガウリイさん。
「……ガウリイ。普通、そんなことに気付くか?」
あきれたようにそんなガウリイさんを見ているゼルガディスさん。
くすっ。
ガウリイさんだし♡
「いやぁ。何か異性を近づけない何かがこの兄ちゃんにあるのは一目みて分かってたけど」
「……ちょっとまて……」
あっさりきっぱりいうガウリイに、こめかみを押さえているゼルガディスさん。
そしてまた、
「……へ?」
目をきょとんとさせているリナさんに。
「な…なんか、性質の悪い魔法がかかっていたようですわね……」
先ほどまで感じていた嫌悪感がなくなったことをうけ、ほっと息をついているシルフィールさん。
「あ……あの……一体?」
そんなリナさん達や、ガウリイさん達のやり取りを眺めつつ、まったく理解できていない当事者の男性。
そんな男性に対し、
「いやあ、あなたには性質の悪い、異性を寄せ付けなくする呪文がかかっていたんですよ♡
いやぁ、運がいいですねぇ。直々にエル様に直していただけるなんて♡」
とりあえず。
先ほどの一件で、機嫌が悪くなっていないエルにほっとしつつ。
ゼロスさんがでも額に冷や汗かきつつ説明しているけど。
「そ…そんな……」
ゼロスの説明をうけ、ようやく事実に思い当たり、その場にがっくりと膝をついてるし。
普通気づくでしょうにねぇ。
ほんと、人間って楽しいわ♡
「どうやら貴様。何か厄介なことに巻き込まれているようだな」
そんな男性を見下ろしつつ、ゼルガディスさんが淡々とつぶやき。
「とりあえず♡事情を説明してもらいましょうよ♡」
思いっきり楽しんでいるエルの言葉をうけ、ひとまずその男性から私達は事情を聞くことに。
パチパチパチ……
焚き火を囲み、とりあえず当人からも『話を聞いてください。』といわれたこともあり、
その場の勢いと暇つぶしをかねてその男性から話を聞いている私達。
「実は。僕は、この辺りでは一番お金持ちのライズ家の一人息子。ハラス=ライズといいます」
そう説明してくるその人物の言葉に、
「…お金もちのおぼっちゃん……か。」
苦笑まじりにゼルガディスさんがつぶやいてるけど。
「それで?」
まだ幼さの残っているこちらの世界のアメリアさんが、そんな彼の話の先を促してゆく。
「実は、今、僕の家が、とある女魔道士に乗っ取られそうになっているんです」
ハラスさんの言葉に。
「そりゃまた、難儀なことですねぇ♡」
完全に人事の口調のゼロスさん。
「?女魔道士?」
そんな説明をうけて首をかしげて問いかけるシルフィールさんの言葉をうけ、
「ええ。女魔道士キャリーという人物が……」
ハラスさんが言いかけると。
「キャリー!?」
叫びつつも目を見開いているリナさんの姿が。
「リナ?知っているのか?」
そんなリナさんに、ガウリイさんが聞いているけども。
「知ってるも何も。有名な魔道士よ。自分の娘を次々と金持ちと結婚させて。その財産を根こそぎ奪うという」
そんなリナさんの説明に、
「そりゃ、やっかいな奴に目をつけられたもんだな……」
深くため息をつきながらつぶやいているゼルガディスさん。
そんなゼルガディスさんやリナさの言葉にこくりとうなづき、
「ええ。彼女達は僕を魔法で脅し家に居座り。僕に自分の娘と結婚しろっていうんです。
もちろん、僕は断わり続けました。すると、キャリーが条件を出してきたんです」
涙ながらに説明してくるハラスさんの言葉に、
「条件って何ですか?」
アメリアさんが問いかける。
「一週間以内。つまり、七日以外に娘以外の女性と結婚式を挙げたら諦めてでてゆく。
もしそれができなければ娘と結婚しろって………」
アメリアさんの問いかけに、涙を浮かべて答えるハラスさん。
「いや……そりゃいくらなんでも無理だろ……」
ガウリイさんがあきれたようにつぶやいてるけど。
でも、出会ったその日のうちに結婚する人間とかもいるんだけどねぇ。
ふふ♡
「それで異性を近づけなくさせる呪文がかかっていたんですかぁ。いやぁ。人間って面白いですね。はっはっはっ♡」
「ゼロスさん、他人の不幸を笑うなんて、正義じゃないです!」
そんなゼロスさんに言っているアメリアさん。
そんな二人の会話は何のその。
「まさか僕にそんな呪文がかかっているとは夢にも知らずに。僕は、これまで結婚相手を探して町から町へと……」
本気で気づいていなかったらしく、うなだれてつぶやいているハラスさん。
普通気づくでしょうにねぇ。
いくら何でも。
本当に……
「かわいそうに……」
そんなハラスさんの身の上に同情してシルフィールさんが何やらつぶやいてるし。
そんな中。
「でも、ついに見つけたんです。僕と結婚してくれる人を……」
いって、私達のほうをみてくるハラスさん。
『へ?』
そんなハラスさんの声をうけ、面白いまでに全員のキョトンとした声が重なってるし。
ちなみに。
すぐに分かったりしたら面白くないから。
とかいう理由で。
私もエルも、あまり心などを視ないようにと心がけていたりする。
いちいち聞いていたら面倒だし♡
そして。
「僕と結婚してください!」
がばっ!
いきなりエルの前にでてゆきそんなことをいうハラスさん。
『えええええええええ!!!!!!!?』
二人のアメリアさん、ゼルガディスさん、シルフィールさんの声が一致する。
ゼロスさんにいたっては。
「…あ、泡吹いてるし♡」
ハラスさんの言葉に、目を真っ白にして泡吹いて気絶していたりする。
う~ん。
かなり器用よねぇ♡
「ちょっ……何であたしなのよ!?」
いきなりのことで少し驚いているエルだし。
エルが驚くなんてめったとみれない光景だしv
「この中では、貴女が一番適任です!年齢もオッケーですし!」
「だからって、何であたしが結婚の振りなんてしないといけないのよ?」
思いっきり、ハラスさんに向かって叫んでいるエル。
う~ん。
楽しい♡
何か、エルを一目みたときのハラスさんの目が。
完全に一目ぼれしている目だったから。
エルに気付かれないように。
ハラスさんの思考、エルに気付かれないようにと仕向けた甲斐があるってものよね♡
「エル♡いいじゃないのよ♡」
「そうですっ!エルさん!これも人助けです!」
私と、こちらの世界のアメリアさんの言葉が一致する。
そして。
ふと、ようやくハラスの思考が視れないことに気付いて。
「ユニットぉぉぉぉぉ!!!あんた、何かしてるわねぇぇぇえ!」
私の方をみて言ってくるエル。
「あら♡だって、エルに気付かれちゃたら楽しくないし♡」
「ユニットぉぉぉぉ!あんたねぇぇぇ!」
くすくすくす。
くすくすと笑っている私に、エルがぶつぶつと文句を言ってくる。
「……というか……リナさんを手玉にとるユニットちゃんって…一体……」
「考えるな。アメリア。所詮、あの子はリナの親友だ……」
そんな私達をみて、なぜか冷や汗を流しまくっているアメリアさんとゼルガディスさん。
あら♡
別に気にするようなことでもないでしょうに♡
くすっ♡
「でも、ただってわけにはねぇ」
追いかけごっこをしている私達とは別に、
リナさんがハラスさんに交渉を持ちかけていたりするのはお約束。
「おぉぃ、ゼロス?大丈夫かぁ?」
完全に人間の形態を形成するのが、あまりの混乱のためか、
はたまたパニック起こしているゼロスさんはといえば、その場において三角錐の形のままに、
人の姿とだぶって転がっていたりするけど、それは別に些細なことだし♡
そんなゼロスさんをつんつんと木の枝でつついているガウリイさん。
「…あ…あの?それより……あれは……」
エルが放つ攻撃をさらりとかわしている私達をみつつ。
なぜか、シルフィールさんが汗を流して言っているけど。
「……何で、大鎌やロッドを持っているんでしょうか?」
そんな私達の些細なじゃれあいをみつつ、
冷や汗と脂汗を同時に流しているこちらの世界のアメリアさん。
ちなみに、私とエルはといえば、エルが大鎌を振り回し、周囲に黒い雷などが発生し、
それらを私がロッドで軽く受け止めうけながし、周囲がちょっとした無の空間になっていたりする。
そんな些細な行動をしていたりするんだけど。
別に本当に些細なことだしね♡
そんな私とエルのやり取りは、ひとまず見えないことにして、
多少現実逃避をしながらも、未だにハラスさんと交渉を続けているリナさんの姿もあったりするし。
楽しい…♡
「もちろん、ただとは、いいません。金貨、千枚でどうでしょうか?」
ぴく。
ハラスさんの言葉にリナさの耳がぴくりと動き、
「それじゃあねぇ。」
まだ値上げしそう、という雰囲気を見てとり言葉を濁しているリナさん。
「では、二千枚。」
ぴくく。
リナさんの読みどおりに、さらに値上げをしていっているハラスさん。
そして。
「思い切って五千枚では?」
にっこりというハラスさんの言葉に。
「おっしゃぁ!引き受けたぁ!」
一人で引き受けているリナさんだし。
「エルさん!話しはまとまりました!正義のためです!」
「エル!ここでお金を稼ぐわよっ!」
こちらの世界のアメリアさんと、リナさんの言葉が一致する。
ドゴォン!
エルが放つ攻撃を逐一霧散させたり、その辺りに飛ばしたりしつつ。
「いいじゃないのよ♡人生経験よ♡」
「だからって、何であたしなのよぉ!」
私の言葉に面白いことに狼狽しているエル。
「あら?だってエル♡まだ一度!も、結婚式ってやったことがないじゃない♡
やっぱり、いろいろと経験はしておくものよ♡」
まあ、私は何度かやったことあるし。
よく私は完全に人とかになって過ごしていたりするからねぇ。
暇つぶしに♡
エルは自分が作り出した世界にチョッカイとかはかけるけど。
結婚式って…やったことがないのよね……
楽しいのに♡
「だからってぇっ!」
「いいじゃないのよ♡面白そうだし♡」
「あたしでなければ即座に了解するわよ!」
「あら、そんなことをいっていいの?この混沌すべての核ともあろうかというエルが?」
「う゛……」
私の言葉に言葉を失っているエル。
「……忘れてたわ……あんたが結構いい性格してたってこと……」
エルがそんな私をみつつ、じと目で言ってくるけど。
ふふ♡
「あら、それはお互い様♡」
いって。
互いに顔を見合し、くすりと笑う私達。
「じゃ♡エルも了解したから♡」
「やったぁっ!ありがとうございますぅ!」
私の言葉に、飛び上がり喜んでいるハラスさん。
「……まあ、確かに……ユニットのいうことも一理あるのよね……」
ぶつぶつとつぶやいているエルに。
「……り……リナさんを言い含めるユニットちゃんって……一体……」
なぜかシルフィールさんが、私をみつつ顔を青くしていたりする。
そしてまた、そんな横では、
「おおい。これどうする?」
そこに転がっている物体を指差しつつ問いかけているガウリイさんの言葉に、
「……ゼロスさん……人間形態をとることができなくなってますね……」
「かなりのダメージ受けたようだな……一体リナの正体って……」
そこに転がっている爪楊枝程度の大きさの三角錐をみつつ、
つぶやいているアメリアさんとゼルガディスさんの二人。
まったく。
エルと二年と少しばかり一緒に旅してたのに、まだ耐性がついてないのかしらねぇ♡
しかも。
付き合いからいうと。
エルが、あそこに降臨して具現化して二歳くらいのときからだし。
まあ、私達にとっては短すぎるくらいの時間だけど。
「しかたないな。じゃ、これにでも刺して運ぶとするか」
いいつつ。
懐から、ディルスで手渡されたミルガズィアさんからもらったとある球を取り出して。
それに突き刺しているガウリイさん。
――ぎゃふっ!
何か悲鳴が聞こえたようだけど。
まあ気のせいでしょう♡
「ほほ。お母様、ハラスのやつ戻ってくるかしら?」
チン!
グラスを片手にして、ライズ屋敷にて会話をしている二人の女性の姿。
「ほほ。当たり前でしょう。財産を捨ててまで逃げ出すわけがないじゃないのよ」
いいつつも、手に持っている扇でパタパタと自分を仰いでいるのは、
髪を首の中心辺りで切りそろえ、額にサークレットをしている黒髪の女性。
その耳には三つに連なったイヤリングをしていたりする。
そして、そんな女性の傍らにいる多少目つきの鋭い女性が、
彼女…キャリーの十一番目の娘でもあるポーラ。
三つに連なった、イヤリングをしている女性。
「ふふ。これで、このライズ家の財産も私達のもの」
「前途を祝って……乾杯!」
二人して微笑み、グラスを重ねあわす。
それと同時にグラスの中の液体が静かにゆれ、かちあったグラスが澄んだ音を響かせる。
と。
がちゃ。
「只今ぁ」
元気よく声がして扉が開いてゆく。
「あら、お帰り。早かったわね」
「それで?結婚相手は見つかったのかしら?」
扉から入ってきた人物を認め、勝利を確信しつつほくそ笑みながら問いかける。
そんな二人の言葉に、にっこりと笑い。
「さ、どうぞ」
言って扉の後ろを振り向くハラスさん。
こつん。
ハイヒールの音を響かせて入ってゆく女性が一人。
さらり。
と、なびく幅の広いすそのスカート。
顔を薄い紫のベールで覆い。
ついでにいえば。
いつもつけているコルセットものけているので、スタイルは完璧♡
さすがエルよね♡
「・・・・・・」
あんぐりと、しばし、そんな入ってきたエルに見とれているキャリーとポーラ。
「紹介します。僕の婚約者のエルスィさんです。」
ハラスさんがエルを指して、キャリーさんたちに言い放つ。
まったく……
何であたしが……
などと、ぶつぶつ言っている割には結構のっているエルだし♡
「始めまして」
いって、にっこりとエルが微笑むと、部屋の空気が一瞬にして浄化されてゆく。
「それで、こちらが」
いって、続けて建物の中にと入っていた後ろの私達を指差して。
「エルの妹の、リナスです」
髪型をポニーテールにと変えて、服装も淡い橙色のワンピースに着替えているリナさんに。
「お仕えしているメイドの姉妹。リリーとルルーです」
メイドの服に着替えているアメリアさん達に。
「執事の…ガガーリンです……」
付け髭をつけて簡単な変装をしているガウリイさん。
ワンピース姿のリナさんに見とれて、ものの弾みでとれそうになってたりするけど。
それはそれ。
「始めまして」
な!?
ハラスにかけていた魔法がとけてる!?
まさか……この娘!?
そんなことを思いつつ、にこやかに言ってエルにと向かってくるキャリーさん。
精神感応で、エルを操ろうとするが。
パチパチィ!
エルにかなうはずもなく、そのまま自分にその攻撃が戻っていたりする。
な゛!?
魔法が効かない!?
この娘……魔道士!?
等と思いつつ、そしてふと先ほど垣間見えたガウリイの素顔に疑問を抱き、
あの顔……、それにあの髪の色…間違いないわ!
などと、エルの姿とガウリイの姿にて手配書の人物と同一だと勘違いしているキャリーさんの姿が。
そんなキャリーさんの様子に気づくことなく、
「式は明朝、この屋敷でとりおこなう。さあ、約束どおり出て行ってもらおうか!」
などと言い放っているハラスさんの言葉に。
「ええ。いいわよ。それでは。明日の結婚式がたのしみねぇ」
いいつつ娘のポーラを伴って、部屋からでてゆくキャリー親子。
「やりましたね!全然怪しまれていませんよ!」
こちらの世界のアメリアさんがガッツポーズをとり。
「それにしても。相変わらずリナさん。スタイルいいですよねぇ」
ほうっとため息をつきながらいっているシルフィールさん。
まあ、普段はエル。
コルセットとかでスタイルをかなり抑えているからね。
大元の姿から変えればいいのに♡
でも、そのポリシーはわかるけどね♡
「ともかく……だ。明日の結婚式を無事に済ませれば問題はないだろう」
あっさりしすぎている。
と警戒しつついうゼルガディスさんの言葉の意味を取り違え、
「ええ。分かっています。お約束どおり。サイラーグまで馬車でお送りします」
そういいつつも、
「それで、エルさん?本気で僕と結婚してください!」
エルに向き直りきっぱりと言い切るハラスさん。
どごっ!
そんなハラスさんを見えない空気の塊が押しつぶしてゆく。
「まったく。このあたしを口説こうなんて、勘違いにもほどがあるわよ♡」
そんなハラスさんに、にこやかに言っているエルがいたりするけども。
なぜか、十倍の重力の空気の塊に押しつぶされてうなっているハラスさんの姿がそこにあったりするし。
楽しい…♪
「うう……恐るべし……リナ……」
体を多少焦がしている人たちが、誰にともなくつぶやきつつも道をあるいてゆく。
と。
「何!?リナだと!?それで、どっちにいった!?」
そんな彼らのつぶやきを耳にした、通りを歩いてきた男性が、そんな彼らに聞き返す。
「あっち」
黒く多少こげているその手で、男性の剣幕に驚きつつも町の方向を指差す男性。
その男性の指の先を眺めつつも、
「……あっちは町のあるほう……ふふ…」
そんなことをいいつつ、にやりと笑っているのは、いうまでもなくザングルスさん。
ほんとうにあきないわよねぇ。
この人間も♡
「う~ん。エル、綺麗よ♡」
「当然よ!って…何であたしがこんなことをしなくちゃいけないのよっ!」
仕度を手伝っている私に未だに文句を言ってきているエル。
というか。
まあ、エルの着ているこの服も、私が創り出したんだけどv
「いいじゃないのよ。何ごとも、経験、経験♡」
「……楽しんでるわね……ユニット……」
にこにこと言い放つそんな私を睨んでくるエル。
「あら、当然じゃないのよ♡」
「あ…あのねぇぇ!!!!」
くすくすくす。
「狼狽しているエルもかわいい♡」
「……も、いい……。言っても無駄だし……こうなったら、とことん楽しませてもらおうじゃないのよ!」
なぜかやけ気味になっているエルだし。
真っ白なまでのドレスと、オーロラを編み創り出しているヴェールとが、エルの魅力をさらにと引き立ててゆく。
これで、よくとる容姿だともっと引き立つのにね。
ちょっと残念かな?
「はい。じゃ、そ~いうことで♡あ、エルのヴール、あたしが持つわね♡」
「はいはい」
そんなやり取りをしつつ、部屋から出てゆくあたし達。
『おおおおおおおおお!!!』
しばしの沈黙のうち、この場にいる全員の叫び声が一致する。
「リナもドレスを着たら、綺麗だろうなぁ。もちろん、オレの隣で♡」
横にいるリナさんをみつつ、そんなことを言っているガウリイさん。
「?何いってるのよ?このあたしがヴェディングドレスを着たときに隣にいるのは。
当然。結婚する相手に決まってるじゃなない。何で、あんたの隣で着ないといけないのよ?」
そんなガウリイさんに、突っ込んでいるリナさん。
「・・・・・・・・。」
鈍感……はぁ……
そんなことを思いつつ、リナさんの返事に対してため息をついているガウリイさん。
そしてまた、そんなリナさんをみて、心底気の毒そうな表情をガウリイさんに向けつつ、
「…ガウリイさん。これは苦労しそうですね……」
「しっかし…今のくどき方でも気付かないこっちのリナって一体……」
そんな会話をしているアメリアさんとゼルガディスさん達。
「??」
リナさんの耳にもその会話は聞こえているものの、意味がわからずに首をかしげていたりする。
くすっ。
楽しい♡
「うう……」
「あ、ゼロスさん。一晩たってようやく復活しましたね」
なぜか、姿が今だに透き通っているゼロスさんにと、話しかけているアメリアさん。
ちなみに、シルフィールさんは。
巫女ということもあり、『ちょうどいいから』という理由で。
結婚式の執り行い係をするために会場で待機しているけども。
「ハラスさん…く・れ・ぐ・れ・も!エル様に失礼のないように頼みますよ?
下手をしたら……世界ごと消滅しますからね……しくしくしく……」
なぜかしくしくと器用に泣きつつも、ハラスさんに釘をさしているゼロスさん。
そんなゼロスさんの言葉に首をかしげ、
「?どういう意味ですか?そんな大げさな……」
そんなことが起こりえるはずないじゃないですか。
世界ごと消滅なんて、そんな大げさな……
などと、言いかけようとするものの、ゼロスの眼差しから本気で言っていることを察し、
「う…わ…わかりました……」
顔を引きつらせつつも答えているハラスさん。
何か本気でこの人…怯えているようだし……
そんなことを思っているようだけど。
確かに。
ゼロスさん、本気で怯えているというか畏れてるからねぇ。
根性がないったら♪
『おおおおおおおおお!!!』
私がエルのヴェールを取り、パージンロードを進むエルの後ろからついて歩いてゆく。
ハラスさんもまた、エルより少し先に会場に入っていたりするけども。
ちなみに、エルの手を引いているのはリナさん。
そんな私やエル、そしてリナさんの姿を認めてか、面白いまでに会場の中がどよめきでごったがえす。
中には、エルに見とれてぼ~となっている人とかもいたりするし。
そしてまた。
「まあ、何て綺麗な花嫁さん」
「ヴェールをもっている子、ものすっごいかわいい子ねぇ」
そんな会話をしているご婦人方の姿も見受けられていたりする。
何当たり前のこといってるのかしらね♡
ふふ♡
「え…ええと。それでは結婚式を執り行います」
一瞬、そんな私やエルの姿をみてぼ~となりつつも、はっと我にと戻り。
ああ……神よ。
赤の竜神様。
これも人助けです。
偽装の結婚式を執り行うのをお許しください。
なぜか、ルナさんこと、この世界の神である赤の竜神に心で祈りを捧げつつ。
シルフィールさんが一般でいうところの神父役をこなし始めてゆく。
それをうけ、滞りなく式はとりあえず順調にと進んでゆく。
「それでは誓いのキスを……といいたいのですが。それは後でということで」
エルとハラスさんが指輪の交換を済ませ、儀式どおりにいけばキスを互いに交わすシーン。
だけども、やっぱりそんなことをするのはよくないから。
などと思いつつ、そんなことをいっているシルフィールさん。
とある場所などでは、キスなんか挨拶代わりなのにねぇ。
そう言うところが、シルフィールさんって固いというか、純情なのよね。
そんなやり取りをしている中。
裏庭ではキャリーさんが集めた町のごろつきさんたちが待機していたりする。
シルフィールさんの言葉をうけ、
ガタン、と席から立ち上がり。
「さあ、皆さん、新郎新婦のキスを。じっくりと、拝見させてもらおうじゃないですか!」
会場に集まっている全員を見渡してわざとらしくいっているキャリーさん。
「そうそう。古代より指輪交換の後にはキスをして、晴れて夫婦となるもの」
そんな母親に続いてポーラさんがそんなことをいってるし。
ちなみに、この二人。
この結婚が偽装、ということをあらかじめしっててわざといってるんだけど。
まあ、エルがリナだと勘違いしてるからねぇ。
まあ、勘違いというかある意味事実は事実なんだけど。
そんな二人の言葉に促され、会場に集まっていた人々よりキスコールが巻き起こる。
ざわめく会場の人々が自分の味方をしている。
そんなことを思いつつ、
「え…エルさんっ!」
「あら♡」
ハラスさんが、エルの肩に手を置こうとしたその直後。
ぽぴしゅ。
エルの視線の先に氷の塊が降ってくる。
「まずっ!火炎球!」
どっごぉぉん!
リナさんが即座に炎の呪文を唱え、それを消し去るが。
『な…何!?』
『何ごと!?』
いきなりの爆音と、氷と炎で生じた蒸気にとまどい驚愕の声をあげている招待客たち。
「あらあら♡ようやくお出ましのようね♡」
にこやかにいつつも、エルが天井を振り仰ぎ。
そんなエルに続いてシルフィールさん達もまた天井を振り仰ぐ。
と。
パタン!
「勝負だ!ガウリイ=ガブリエフ!」
天井を見上げると同時に扉が蹴破られ、そこから入ってくる一人の男性。
いうまでもなくザングルスさんなんだけど。
ほんと。
みただけで相手の実力と自分の力量の差くらいつかめないとダメよねぇ。
くすっ♡
「お!?合図だ!」
キャリーさんが放った合図ではない。
というのにも関わらず、キャリーさんからの合図と勘違いした、
キャリーが雇っているごろつきさん達もまた会場となっている建物の中にとなだれ込んでくる。
「ななな何ですか!?一体!?」
何が何だかまったくわからずに、まったく状況を理解していないハラスさんが何やらわめいてるけど。
すぐさま状況くらい把握しなきゃ♡
「ああ。気にしなくていいのよ♡
私達をサイラーグにつれていこうと手段を選ばずに攻撃をしかけてきている人達だから♡」
とりあえず、状況がわかっていないハラスさんにとにこやかに答える私の言葉に、
「……あ…あの?その……『手段を選ばない』って……(汗)」
冷や汗を流しつつも、引きつった声をだしているハラスさん。
「いったとおりよ♡」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
即答する私の言葉に、なぜか無言になってるし。
そんなやり取りをしているそんな中。
はた。
『き…きゃぁぁぁぁぁ!』
ドドドッ!
押し寄せてくる武装した男達や、いきなりの魔法攻撃。
ようやくハタと我に戻った人達が、われ先にと建物の中から逃げ出していたりするし。
別に叫ぶほどのことでもないのにね♡
「さて。いい加減に、我らと一緒にサイラーグにきてもらおうか」
ふわふわと天井付近に浮かび、言い放つコピーヴルムグンさんの言葉に。
「ああああ!ヴルムグン!まだ生きていたんですね!」
アメリアさんが何か叫んでいたりするけど。
「ちょっとまちなさい!計画は違っちゃったけど、この娘たちは私の獲物よ!」
そしてまた、そんなことを天井付近に浮かんでいる彼にと言い放っているキャリーさん。
そんなやり取りを傍目でみつつ。
にぃぃぃぃぃこり。
エルが、にっこりと微笑んだのに気付いたのは。
私とゼロスさん、そしてガウリイさんのみ。
「ふふふふ」
ちょうど、ちょっと鬱憤…晴らしたかったのよねぇ♡
などと、エルのその目は完全にそう物語っているけど。
「リナっ!」
ぐいっ!
リナさんを引き寄せて、すばやく自分の腕の中にと抱きこんでいるガウリイさんに。
「あああああっ!エル様!お願いですからぁぁ!!」
何やら叫びつつも狼狽しているゼロスさん。
そんなガウリイさんやゼロスさんの様子をいぶかしり、
「あ……あの?」
「衝撃波に備えて♡各自、結界をはりましょうね♡」
うろたえ、戸惑いの声を上げているシルフィールさん達に私がにこやかに言うと。
『・・・・・・・・・・・』
なぜか一瞬沈黙がおち。
そして。
『え……えええええええええええええええええ!!!!!?』
エルの、リナ=インバースとしての行動を知っているがゆえに、
シルフィールさんやゼルガディスさん、そしてアメリアさん。
三人の悲鳴が同時に一致していたりする。
こっちの世界のアメリアさんは、まだエルの行動。
あまりよくは知らないからねぇ。
「どちらが本物のリナ=インバースか分からん以上。両方をサイラーグにつれてゆくのが私の使命」
状況を理解してないコピーヴルムグンさんのみが、淡々とそんなことを言い放っているけど。
「ちょっと……ストレス……たまってたのよね♡」
ふわ。
ごぅぅぅぅ!
この場に圧縮された闇が押し寄せ。
その刹那。
エルの姿が揺らめいて姿が一瞬にして変化する。
服装もわざわざドレスから変えてるし。
もったいない……
でも、ちゃんとまだリナの姿のままにしているのはさすがよね♡
そして。
「ちょぉぉぉぉぉと、暴れさせてね♡」
にっこりとエルが言い放ったその刹那。
ドドォォォォォン!!!!!!
轟音と共に、なぜか跡形もなく無くなってゆく周囲の景色。
「あ…あ……僕の屋敷がぁぁぁ!!」
とりあえず、この部屋だけに結界を施しておいたので。
この部屋のみが虚無の空間と成り果てていたりするのは些細なこと。
危険を感じ取って、あわてて部屋からでていたザングルスさんは幸運にも助かっていたりするけども。
「ふぅ。すっとした♡」
「エル!その技教えて!重破斬より便利そう!」
すっきりした表情のエルに、懇願しているリナさん。
リナさんは、未だにガウリイさんに抱きしめられている格好になっているままだというのに、
そのことを忘れてエルに懇願しているし♡
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
リナさんのその言葉に、一瞬周囲が静まり返り。
そして。
『まてぃぃぃぃい(まってください)!!!!!』
そんなリナさんの言葉をきき、ゼロスさん、シルフィールさん、アメリアさん。
そしてゼルガディスさん四人の声が完全に一致していたりする。
同じような反応しなくても♡
ほんと、面白いったら♡
「うぅぅん………」
バタ……
部屋全体が完全に虚無と化した空間を目の当たりにして、なぜか気絶しているハラスさん。
「根性がなってないわねぇ」
思わずつぶやく私の言葉と同時。
ふと、今さらながらに自分の背後が暖かいことに気づき、
そして顔を真っ赤にし。
「何あんたは抱きついているのよぉぉぉ!!!爆裂陣っ!!」
ドッゴォォォン!!
リナさんが照れて真っ赤になりつつ放ったその一撃は、
今度こそ結界の解かれたライズ邸を完全にと壊滅させてゆく……
ガラガラガラ……
街道に馬車の音が響き渡る。
馬車を走らせ、先を進む私達。
なぜか、一瞬で家を修理したところ、『依頼料は一万枚』と奮発してきたハラスさんの両親。
今だにハラスさんは寝込んでいるらしいけど。
とりあえず……っと♪
うきうきしながら編集をしていると、
「?それ何ですか?」
こちらの世界のアメリアさんが、私のもっているとある品物をみて問いかけてくる。
「ああ、これ?エルの花嫁姿の映像♡」
ちなみに、栗色の髪のリナとしての姿だと、エルが人間やっていることがバレるので、
多少細工していつもエルがとる容姿に近い形にして編集していたりするんだけど。
「それ、譲ってください!」
そんな映し出されているエルの姿をみつつ、
目をキラキラと輝かせて何やらいってきているこちらの世界のアメリアさん。
何か、ものすごい綺麗だから王宮にて永久保存版とします!
とか心で決めてるようだけど。
気持ちはわかるけどね♡
「いいわよ♡」
そんなアメリアさんに即答しておく私。
「ちょっとまちなさい!ユニット!それをどうする気!?」
そんな私達の会話を聞きつけ、何やらいってくるエルだけど。
「そりゃ♡決まってるじゃない♡」
にっこりと笑って答えると、
「絶対に駄目ぇぇぇぇ!!」
私の考えがわかったらしく、なぜか激しく抗議の声をだしてきているエルだし。
「いいじゃないのよ♡ちなみに。リナの姿ではなくしてあるから♡大丈夫だって♡」
「そういう問題じゃない!」
「結構エルってば。エルの部下達に人気あるしねぇ♡
欲しがる存在は結構いると思うし♡仕事もはかどるわよ♡きっと♡」
「そんなものをだしにするんじゃないぃぃぃい!」
「おっと♡」
「まちなさい!」
ふわり。
上空にと飛び上がり、ふわふわと、エルの攻撃をかわしてゆく。
「・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そんな私とエルのやり取りをみつつ、なぜか無言になっているゼルガディスさんに、
「今度は、リナがいつかオレの横で、ウェディングドレスを着てくれな♡」
さりげなく告白しているガウリイさん。
「変なやつ。だからどうして、あんたの隣であたしがドレス着ないといけないのよ?」
そして、そんなガウリイさんの言葉の意味をまったく理解していないリナさんの姿が。
「り……リナさん……」
ここまで告白されて…気付かないこちらのリナさんって一体……
そんなリナさんとガウリイさんのやり取りを聞きつつ、なぜか冷や汗を流しているシルフィールさん。
「な…何か……ユニット様の正体…何となく理解できたかも……」
そしてまた、震えつつも何やらそんなことをつぶやいているゼロスさん。
「だから、ゼロスさん。一体リナさんって何者なんですか?」
そんなゼロスさんにと問いかけているアメリアさん。
「……僕にいえるわけないじゃないですか……」
だくだくと器用に涙を流しつつ、いつものことながらアメリアさんの問いに答えているゼロスさんだけど。
魔力の力にて馬車を動かしているがゆえに、
操る人間などのいないまま、じゃれあう私とエルを上空にひきつれ、馬車は町を離れてゆく。
「ユニットぉ!まちなさい!」
エルの声が空にと響きわたる。
「だぁぁめ♡」
たまにはこんな遊びもいいでしょう♡
サイラーグへの道のりはまだまだ続くvv
-終わり♪ー
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あとがき:
薫:うーん。菫ちゃん一人称v筆が(こらまて!)弾みますv
やっぱり、年季が入っているだけに(爆!)書きやすい♡
姫:まちなさい!
私の威厳があって、静粛で淑女で美少女のイメージ、台無しじゃないのよ!
薫:でも、いろいろな方面持っているでしょ?こっちの世界では。ハメを外しているのは、菫ちゃんですし・・。
姫:あなた・・そういうことをいうわけ?この私のオリジナル、まったく手をつけてないくせに?(にっこり)
薫:(め・・・目が笑ってないです・・・汗)
う・・・あはははは(汗)に・・・・逃げます!!!!!
姫:あ、まちなさい!!!!!!
(薫、逃げるものの・・・・・刹那。バシュという音がして・・・・)
姫:まったく・・。それでは。どこかにいった薫さんはほっておいてv
次回は、ゼロスさんバージョンですv
そして、まともに話しが進み始めますv
それではvv
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