まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ♪
またまた二度ね(爆!)してたら、次におきたら、もう十時(笑)
というわけで(何がだ!?)またまた午前中の打ち込みは・・・無理そーな私です♪
なんか、最近、こればっかうちこんでますねぇ(お゛い゛!)
あ・・・あはは(滝汗)
まあ、何はともあれ。無印アニメ、第14話です♪
何回も、いいますが。アニメを知らなくて、ネタ晴らしだよ?
それでも、オッケー!という人のみどうぞ♪
ちなみに。のりは、『エル様漫遊記』!!!(爆!)
つまりは、リナの姿をしているエル様と、その世界のメンバーが。
ガウリイがいないだけ(かなり問題!)の本家(?)のリナ達の世界に迷う込んでいる(わざと)お話です♪
ではでは!いっきます!

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スレイヤーズ・フォーエバー 第13話  ~指名手配~

「やあやあ、我こそは、黒金の騎士団、悪の限りをつくす……」
炸弾陣ディルブランドっ!!」
ちゅどぉぉぉぉぉんんんん!!!
身もふたもなくふっとばされてゆく黒い鎧に身を包んでいる人間達。
「はい。本日の偽勇者ご一行。二十人目…っと」
すらすらすら。
手帳にわざわざ数を書き込んでいる小さいほうのアメリア。
「まったく。こんな面倒なことをせずに。さっさと跡形もなく消せばいいのでは?
  殺さずに、怪我をさせて退けるだけでな。」
そんな様子をにこやかにみつつ、リナにと話しかけているゼロス。
「あ…あのねぇっ!そんなことしたら、本当にお尋ね者でしょうがぁぁぁ!」
そんなゼロスの言葉にリナが絶叫する。
「しかし…何だな。表街道を避けて人気のない道を選んで進んでいるというのに。次から次へと…よくもまあ……」
そんな自称勇者ご一行たちに対してある意味感心してつぶやいているゼル。
「まあ、リナさん達にとかけられている手配金額の金貨五十万枚。
  たかがそれくらいのはしたお金でもあればしばらく生活できる。
  そう思っている人間達が多いからでしょうけど♡」
にっこりといっているユニット。
太陽の光が漆黒の艶やかな黒い髪を照らし出し、髪が反射してきらきらと輝いているけど。
「……じゅ~ぶんにそれは大金とわたくしは思いますけど……」
そんなユニットの言葉に突っ込みをいれているシルフィール。
「おおい。そんなことより、またきたぞぉ……」
ガウリイが、視界の先に数名の人影をみとめ溜息一つつきながら言ってくる。
そんなガウリイの声とほぼ同時。
「やあやあ。我こそは、エルメキア王国に名高い銀の八騎士。リナ=インバース。素直に……」
烈閃槍エルメキア・ランス!ブレイク!!」
呪文を唱え、パチンと指を鳴らすリナの動作とともに光の槍が分裂し、男たちを貫いてゆく。
『ぐわっ!』
よけることすらできずに、直撃をうけ、その場にぴくぴくと気絶して倒れている男達が八名。
「あ。またきた。」
さらに続けざまにきているものたちの姿をみて、ユニットが楽しそうにいってるけど。
「も……いい加減にしてぇぇぇぇ!!」
そんな襲撃者たちの姿をみとめ、リナの絶叫がこだまする。

サイラーグにと向かって出発したあたし達。
その道中。
手配書の金額につられた人達や、もしくは自称勇者や正義の味方気取りの人間達が、
あたし達にとむかってきたのは出発してすぐのこと。
当然あたし達はサイラーグにと向かっているので、その途中にある村や町なども手配がまわっている。
それゆえにそれらを避けつつ移動しているわけだけど。

チュドドォォォオン!!
「んっふふふふ……」
『うわぁぁぁぁあ!!!!!?』
夜の森の中、男達の悲鳴が飛び交ってゆく。
「なんか……今回のこっちのほうのリナ、一段とすごくないか?」
嬉々として呪文を放っているリナをみつつ、あきれたようにつぶやくゼルに、
「ストレス…たまってるんでしょうね……」
リナの心情を察してしみじみいっているシルフィール。
ドガガァァァァン!
そんな会話をしている最中も、あたりに呪文の華が咲く。
リナが『ストレスがたまるっ!』と絶叫していたがゆえに、
とりあえず近くにある
数十件の盗賊のアジトの場所をそれとなく教えたあたし。
それにしたがって、ストレス発散とばかりに盗賊退治をしているリナ。
「善良な人々を苦しめる、悪の一端よ!このアメリアが正義の名の元に成敗します!」
「世界が違えども、善良な人々を苦しめる悪は!許してはおけません!」
そんなリナの行動に対して、積極的に参加しているダブルアメリア達。
どがばぎゃ!
アメリアの素手での攻撃と、リナと【アメリア】の呪文の攻撃音が周囲にとこだまする。

「さってと、本日の寝床ゲット♡」
すっかり盗賊達を退治して、とりあえず盗賊のアジトで寝床を確保しているあたし達。
盗賊たちはもはや一人たらずも残ってはいない。
リナがうきうきと、盗賊達の寝床となっていたベットに、完全消毒をしてから横になってゆき。
ついでに、ここにあった食べ物なども失敬していたりする。
町や村で、宿にて泊まることが手配をかけられているがゆえに困難となっているあたし達。
といっても、お金さえ出せば泊まれる宿などはいくらでもあるけど。
お金がかかるからいやだ!
といいつつ。
こうして盗賊のアジトなどを壊滅させて、寝床を確保している今日この頃。
ついでにいえば。 
寝床確保という名目で、一回につきリナはゼロスから些細な金額を巻き上げていたりもするけど。
「う~ん。サイラーグにまでの道のりは、まだまだあるわねぇ」
かるく夕食を食べつつも地図を開いてリナがつぶやく。
「悪が栄えたためしはないのです!やはり、正々堂々と、正面から立ち向かってこその正義です!」
そんなリナにと、一人自分の世界に浸りきり言い切っている年下のほうのアメリアの言葉に。
「わたくしとしては、早く状況をしりたいのですけど……」
ぽつりとつぶやいているシルフィール。
世界が違うとはいえ、シルフィールとしてみれば父親が心配らしいけど。
「……だからって……どうして僕が……」
一方で、なぜか部屋の隅でいじけているゼロスの姿もいつものことながら見受けられていたりする。
ゼロスだったら、大丈夫。
という、リナとあたしとユニットの意見で。
とりあえず。
洞窟などを見つけたりしたら。
まず、ゼロスを先に投げ込んで様子をみているあたし達。
あっさりとしていたら面白くないので、多少力を弱体化させてみたりしてるけど。
たかがそれだけのことで、ズタボロになっているゼロスの姿が見受けられているここ最近。
あとは、道がない場所などではゼロスを先に進ませて道を創造らせたり、
あと水がなければそのあたりにある崖下の川にと投げ込んだり。
と、わざわざそれらを精製する手間を省いているあたし達。
一応食事の調達係もゼロスにやらせていたりする。
まあ、当然のことながら変なものを買ってきたりとってきたりしたらその場でお仕置きしてるけど♡
こちらの【アメリア】などは、アメリアからゼロスのことを聞いて。
二人してゼロスに生の賛歌を毎晩のようにと聞かせていたりするという些細な出来事もあるけども。

そんなこんなでつつがなく、あたし達の旅は順調にとすすんでゆく。

「まったく……やれやれ……」
ふいっ。
つぶやきつつもゼロスが持っている錫杖を一振りする。
バシシシシュ!!
それと共に塵と化してゆく、道のりに仕掛けられている罠の数々。
「う~ん、役にたつじゃない♡便利なアイテム♡」
「誰がアイテムですかぁ!」
そんなリナの言葉に叫んでいるゼロスに。
「あら?あんたにきまってるじゃないのよ♡」
そんなゼロスににっこりと言い切るリナ。
「……こっちのリナにもいいように使われるのが運命か……ふっ」
そんなやり取りをみながらも、淡々と苦笑しつついっているゼル。
「しっかし、古典的な罠よねぇ♡」
くすくす笑いつついうあたしのそんな言葉とともに、ふいっと上空に一つの影が出現する。
その姿をみとめ、思わず額に手をやりつつも、
「…だぁぁぁ!?またあんたなの!?」
などと叫んでいるリナ。
そしてまた、上空にいる人物に対して、
「しつこい男の人は女性にもてないわよ♡」
にっこりといっているユニット。
上空には、ローブを目深にかぶり額にルビーをつけている男性が浮いていたりする。
まあ、これもまたコピーなんだけど♡
「そんなことはどうでもいい。私の目的は貴様らをサイラーグに連れて行くこと。
  手段は選ばん。どっちがどっちかが分からないからには両方をつれていくまで」
などと表情一つかえずにそんなことを言い放ってくるけど。
もうちょっとコピー作るとき、表情くらいのバリエーションを考えなさいよね……
「誰が何処にいこうとあたし達の勝手でしょう!
  いきたきゃ勝手に行くわよ!ってことで!炎の矢フレアアロー!!!!ブレイク!」
リナが放った炎の矢は、アレンジされ彼の回りで炸裂してゆく。
「ほら!今のうちに行くわよ!」
ボボボボン!
爆発音が、鳴り響いてゆくのを効果音として。
そのまま何ごともなかったかのようにと、山の中にと入ってゆくあたし達。

「うう…おなかすいたぁ~……」
「そういえば、そろそろお昼の時間ね。ゼロス。どっかから何か調達してきなさいな♡」
リナとガウリイが、盛大におなかを鳴らしてゆく。
そんな彼らの横でにこやかにゼロスにと話しかけると、
「は、…はははははいっ」
何やら返事をしつつも、あたしの言葉にあわててその場から掻き消えているゼロス。
「そういえば。朝ごはんを食べてからこのかた。あれから何も食べてないですよね。」
ふと思い出していっているアメリアの言葉に。
「正義の心があれば、おなかなど、どうにでもなり…ません……」
グキュルゥゥ……
続いていいかけた【アメリア】のお腹の音が周囲にと鳴り響く。
そんな会話をしている最中。
ふと。
「ああ…お腹空きすぎて……何かありえない匂いまでしてきてる……」
くんくんと、リナが鼻をひくひくさせつつ臭いをかいでつぶやいてるけど。
「あら?これはどうも気のせいではないようですけど?」
シルフィールも、辺りに漂う匂いに気付き言い放ち。
そして匂いの元となっているものを確認すべくあたりを見回していたりする。
一方で、匂いをかぎ、
「こ…これはっ!!ラケドリア地方の場所限定の羊の蒸し焼き!しかも、絶妙にハーブが使われてる!」
匂いだけでその品の正体を見極めていっているリナ。
「あ、本当ですね。いい仕事してます!」
アメリアもまた、鼻をくんくんさせて確認していたりするけど。
そして。
『あそこだ!!』
リナとガウリイの声が同時に重なり。
山の中の道の最中にある、ちょっとした洞窟を指差してゆく。
「…どうして、あんな場所から匂いが?」
「罠じゃないんですの?」
ゼルのつぶやきに答えているシルフィール。
「んっふふ!ご飯だぁぁ!」
「めしぃぃ!」
「あ、まってください!」
そんなシルフィールたちの反応は何のその。
ダダダ!
匂いにつられて、そのまま洞窟の中にと走っていき、その中へと入ってゆくリナとガウリイ。
そして、その後に続くいているこちらの世界の【アメリア】。
まあ、リナ達三人はかなりお腹すいてるみたいだしね。
ガウリイは慣れてるでしょうにね♡

パタパタパタ……
「匂いにつられてきたところが、ヤツラの最後だ……」
蒸し焼き料理を作りつつ。
匂いを扇でぱたぱたと仰いでいる賞金稼ぎの一人。
煙りにのって周囲に匂いが充満してゆく。
「ごはん~っ!!!」
ずどどど!
面白いことに、砂煙をたてて走っているリナとガウリイ。
洞窟の途中にはゴーレムなども配置されているけども。
ご飯の前に敵はなし♡
どごっ!
そのまま、走る勢いでリナ達はそれらを粉砕していたりする。
そんなリナ達のまえに、先ほどのコピーウルムグンその2が立ちふさがり手を伸ばすが、
リナ達の視界には彼の姿は映っていない。
というより、ウルムグンの後ろにとある料理にと目がいき、そちらに完全に気をとられていたりする。
「ああっ!それあたしのっ!」
「ああ!リナ!ずるいぞっ!」
「ガウリイさん!リナさん!ずるいですっ!私にもくださいっ!」
などといいつつも、料理の取り合いをしているリナ達三人。
そこにおいてあるチキンの蒸し焼きの取り合いを始めている彼らをそのままに、
いまだに手を伸ばした状態で置いてけぼりをくらい固まっているヴルムグンコピーその2。
ひゅうう……
むなしい風が気のせいではなく彼の周囲に吹き抜ける。
「……あいつらの食い意地……似たものどうしだな」
その様子を、完全にあきれてみて言っているゼルの言葉に。
「でも、あんなにガウリイ様が生き生きしていますし。素敵ですわ♡」
「あのぉ…シルフィールさん?」
そんなガウリイの様子をみて瞳をきらきらとさせているシルフィールにアメリアが突っ込んでいたりする。
「まあ。そんなことより。とりあえずアレ。どうにかしたほうがいいとおもうけど♡」
のんびりと歩いて合流したあたしの言葉に。
「何がです?」
ふと、首をかしげて聞いてくる【アメリア】。
その手にはしっかりと肉が握られているけど。
「あれ♡」
ユニットがにこにこしつつとある方向を指さすと同時に。
ゴグワン!
ゴロンゴロン……
洞窟の奥から通路をふさぐように、
ちょっとした小さな岩があたし達の方にむかって転がってきていたりする。
『うどわ!!!!?』
なぜか、ゼル達の目がそれをみて驚きに見開かれてるけど。
だがそんな中でも。
「ガウリイ!これはあたしのよ!よこしなさいよ!」
「デートしてくれたら、リナにやるけどな♡」
ぐいぐいと、一つのチキンを取り合っているリナとガウリイ。
「ああもう!デートでも何でもするから!とにかく、これはあたしのよっ!」
などと言い争っているリナとガウリイ。
あっさりと、ガウリイの策略に引っかかっているリナもまた楽しいけど。
「約束な♡んじゃ、これはリナに譲るな♡」
その言葉ににっこりとしてリナにチキンを譲っているガウリイ。
「んっふふ。いっただきまぁぁす!」
今自分がいったことすらすっかり忘れ、満面の笑みでチキンを口にとほおばっているリナ。
ま、リナらしいといえばリナらしいけどね。
リナがチキンを口にとほうばったその直後。
ようやく岩が自分達のほうに向かっていることに気づいて思わず
「んむぐぅっ!?」
などと叫んでいるリナ。
それでも絶対にチキンを手放すことなく食べ続けているのがリナらしい♡
「むぐぐんんっんっ!」
ちょっと、ガウリイ!どうにかしなさい!
と、おもいっきり口に含んだまま、ガウリイに話しかけていたりするけど。
一方で、
すぅっとアメリアが静かに目を一時とじ、
そして。
「いきます!!!直伝!平和主義者クラァシュ!!」
ドゴ!!!!!
「……うそっ!?」
気合を入れたアメリアの拳の一発で、粉々に粉砕されているトラップの岩もどき。
それをみて目を丸くしているリナ。
「これぞ正義ですっ!」
いいつつブイサインをしているアメリアは多少涙目になっていたりする。
そんなアメリアの手をとって、
「…馬鹿が。無理するなよな……」
ため息とともに呪文をかけて治しているゼル。
いつものことなのでゼルはすでに慣れているけど、
【アメリア】やリナは始めてのことなので驚きを隠せないようだが。
「…あ、あのぉ?それはそうと…逃げたほうがよろしくありませんか?」
そんなやり取りをみつつも、シルフィールが天井を気にしつつ言ってくる。
今の衝撃にて洞窟全体が揺れ、その反動で崩れ始めていたりするこの現状。
ようやくシルフィールの言葉に、そのことに気づき。
「うきゃぁぁぁ!!!!?」
必死に全部自分のお腹の中にチキンの蒸し焼きをしまいこみ、あわてて出口にと走っているリナ。
「ああああ!どうして、洞窟が崩れるんですかぁぁ!」
「ここは、ひとまず退散です!」
当のアメリアたちもそれには気づいておらず、シルフィールの指摘にそのことに気づき。
何やら叫びつつ、
ダダダッ!
あわてて洞窟内部より外にむかって駆け出してゆくアメリアたち。
とりあえず……
ふっ。
ピタ。
あたしが崩れ落ちてくる洞窟の天井に視線を移すと同時、ぴたりと落ちてくる瓦礫が空中にて止まる。
「さってと♡まああわてずにのんびりとでましょ♡」
なぜかあわてるリナ達にとにこやかに話しかける。
そんなあたしの言葉に。
「あ…あの?……リナさん?一体何をしたのですか?」
なぜか恐る恐る聞いてくるシルフィールに、
「……これ、完全に止まってますね」
コン。
空中に止まっている瓦礫を叩き、唖然としている【アメリア】。
「ああ、たいしたことじゃないわよ♡」
「そうそう。時間を止めただけだから♡」
あたしとユニットの、そんな些細な返答に。
『・・・・・・・・』
なぜか無言になっている、ダブルアメリアと、ゼルにシルフィール。
「そんなことより、早く出ようぜ」
一人いつものことなのですでになれているがゆえに、動じていないガウリイが、
のんびりとそんなリナ達にといっていたりするけど。
とりあえず、そのまま。
未だに無言になっているリナ達とともに、あたし達は洞窟の外にとでてゆくことに。

あたし達が洞窟から出たその直後。
ドドド……
見計らったように、音を立てて洞窟は壊滅してゆく。


「お待たせしました!」
どっさりと食べ物をもって、ついでにテーブルとかも持参してきているゼロス。
「さ♡とりあえず食事にしましょ!」
「きゃあ♡ご飯だぁっ!」
「リナ、さっきの約束。約束は約束だからな♡」
目を潤々とさせているリナに、にこにこといっているガウリイ。
「へ?何のこと?」
そんなガウリイの言葉にきょんとして、問いかけているリナ。
完全に忘れてるし♡
「リナぁ……」
そんなリナに対して情けない声をだしているガウリイ。
だけど一方で、
と…ともかくっ!まだまだ時間はあるんだ!くじけないぞ!
などと、一人心に誓っているガウリイだったりするけど。
ほんと、楽しいったら♡
「まあ、リナさんですし……深く考えないようにしましょう。あ、このクリームソースのソテー、おいしいです」
「ぷむ。結構いけるな」
「おいしいですわ」
「よくこんなもの、もってこれましたねぇ」
ぱくぱくぱく。
なぜか、今のリナとガウリイのやり取りや、さきほどの洞窟の一件のことは考えないようにし、
全員が黙々と食事に専念していたりするけど。
まったく。
あの程度で別に驚くようなこともないでしょうにね♡

「ふぅ。食べた、食べた」
お腹をさすって言っているリナ。
「そういえば、川を下っていったほうが町に着くのは早いんじゃないですの?」
ふと、気づいたようにシルフィールが、そんなことを言い出してくる。
とりあえず。
ユニットが、その辺りに生えている野葡萄とかを使いデザートを作ったところ。
かなり、リナ達に気に入られ。
まああたしもそうだけど、ユニット…料理上手だからねぇ。
というか、あたし達にはできないことなんてないし。
「あ。それいいかも♡こうちまちまと賞金稼ぎとか、
  しつこうヴルムグンとかいうヤツラを相手にしてたら本当に埒があかないし。
  しつこい、ヴルムグンとかを相手にしてたら。拉致があかないし。
  ってことで、ゼロス♡あんた。船くらい作れるんでしょ?ってことでよろしくね♡」
にっこりいいながら、ぽんとゼロスの肩に手をおいていっているリナ。
「どうして僕が作らないといけないんですかぁぁ!?」
リナの言葉にゼロスが何やら叫んでるけど。
「あんたが一番疲れてないでしょうが?まさか、こんなか弱いあたしやエル達に創らせる気?」
そんなゼロスにさらっと言い切っているリナ。
「それもそ~ね。ゼロス。ってことで。一秒以内で作成してね♡」
にっこりというあたしの言葉に。
「えええええええええええ!!!!!!?」
完全に目を見開いて、なぜか絶叫を上げているゼロス。
「大丈夫です!ゼロスさん!正義の心があればすぐにでも出来ます!というわけで、頑張ってください!」
にっこりといいつつ、ハーブティーを飲んで言っているアメリア。
「はい♡これで創ってね♡」
にっこりと笑いつつ、ゼロスに鉢巻と釘とのこぎりを手渡しているユニット。
「ええええええ!!!!?原子レベル変換&物質転化は駄目なんですかぁぁぁ!!?」
『却下♡』
叫ぶゼロスの意見は即座に却下♡
「しくしくしくしく……」
なぜか、しくしくと泣きつつ頭に鉢巻をつけ、のこぎりでその辺りの木々を切り倒し。
ぎこぎこと作業するゼロスの姿がしばらく見受けられていたりする。
「遅くなったらお仕置きね♡」
「そんなぁ~……」
何やら泣きごとをいうゼロス一人に作業を任せ、とりあえずあたし達はひとまず休憩することに。

「一秒どころか……一時間ねかかったわねぇ?」
なぜかぐったりとなっているゼロスにとにこやかに話しかける。
「…あ…あのっ!!」
何か言いかけようとするけどひとまず無視。
ざすっ!
何かが貫かれる音がしてるけど。
「…まあ、ゼロスだから死ぬくらいですむだろう」
そんなあたしたちのほうをみつつも、それで済ませているゼル。
なぜか。
ゼロスが先ほど作成した船の甲板上で姿をかなり薄くして、
頭に、棘月ハンマーやスコップを付きたてているゼロスの姿が見られたりするけど。
別にどうってことないし♡
「じゃ、川を下って進みますか♡」
にっこり微笑み全員を見渡し話しかける。
とりあえず、今出来たちょっとした小船を近くに流れている川にと浮かべて乗り込むあたし達。

「う~ん。即席の船にしては快適です!」
甲板上にて、川の流れをみつつ言っているアメリアに。
「このまま、一気にサイラーグまでいけたらいいですね。」
そんなアメリアに話しかけているもうひとりの【アメリア】。
「しかし…シルフィール……」
「……ええ。何か対策を練らないと…ですわね」
などといいつつも、そんなアメリアたちの横では、
かつての経験を思い出し今後の対策を練っているシルフィールとゼル。
そんなアメリア達やゼルたちとは対照的に、
「ねぇ、ガウリイ♡それもあたしにちょ~だい♡」
ガウリイに、斬妖剣ブラストソード烈光の剣ゴルンノヴァをねだっているリナの姿が見られているけども。
そんなやり取りをしつつも、しばし船を進めてゆく。
と。
ザバっ!
しばらく進んでゆくと、ざばっと水面が盛り上がり川の中からちょっとした大きさの魚が飛び出してくる。
ちなみに肉食性♡
『いやぁぁぁ!このお魚嫌いっ!』
どごばこごっ!
その魚の姿を目にして、素手でそのまま魚を撲殺している二人のアメリアの姿。
二人とも、この魚の外見が気に入らなかったようだけど。
ほんと、見ていてあきないったら♡
「あ。ちょうどいいし♡」
「魚料理としゃれ込みますか♡」
アメリア達が撲殺したそれを空中にと浮かばせてにっこりというあたしに賛同しているユニット。
アメリア達が撲殺したそれを使い、かるく料理し休憩タイム。
魚を瞬時に料理して、皆で堪能し。
そのほぼ直後。
「ふははははっ!待ちくたびれたぞ!」
上空から声が響いてくる。
みれば、川にかかっている橋の上からポーズを決めて高らかに言っているザングルスの姿。
「…こんどはあいつなのぉ?」
その姿をみつめてうんざりしていっているリナ。
一方で、
「大丈夫ですっ!」
「あの位置とポーズでは失敗しますっ!」
そんなザングルスの姿をみて、きっぱりと断言している二人のアメリア。
と。
「とぅ!」
掛け声とともに橋を蹴って、こちらにと飛び降りてくる。
――が。
……バッシャァァン……
「「ね?いったとおりでしょう?」」
完全に、船の横に着水しているザングルスをみてにこやかにアメリア達がいってくる。
ブクブクブク……
ザバァァ!!!!!
一時川の中に沈むものの、先ほどの魚の仲間の背中にのり水面にと顔をだしてくるザングルス。
そして魚にのってあたし達をおいかけてくるけど。
思いっきりなってないし♡
「「……かっこわる……」」
その姿をみて思わず本音を漏らしているアメリア達に。
「本人は何とも思ってないな…あれは……」
しみじみといっているゼル。
「……火炎球ファイアーボール
そんなザングルスをみつつ、ため息をひとつつき。
額に手をやりかるく呪文を唱えているゼル。
「うどわっ!?」
ゼルの呪文をうけてそのまま水面下に沈んでゆく魚とザングルス。
ザングルスたちが水面下に沈んだその直後。
「……きゃぁぁぁぁっ!」
シルフィーの叫び声が船の中にと響き渡る。
「シルフィール!」
その叫びにはっとしてシルフィールの方をみてゼルが叫ぶが、
シルフィールのほうに視線をむければ、
「私とともにサイラーグにきてもらおう。いやだといったら、この女の命はない」
いいつつ、甲板に降り立ったヴルムグンコピーが。
シルフィールを羽交い絞めにし、リナとあたしにと話しかけてくる。
「人質をとるなんてっ!!正義が許してはおけません!」
「……普通。下手な悪役魔道士とか悪人でも。
  さらには魔族でも力のないか弱い人を人質を取るなんてことは…しませんよ?」
そんな彼に向かってあきれていっているゼロス。
ブツブツブツ……
「黄昏よりも暗きもの 血の流れよりも赤きもの 時の流れに埋もれし……」
「言っただろう。『手段は選ばない』…と。」
淡々というヴルムグンは、ぶつぶつと小さくシルフィールが呪文を唱えているのに気づいてない。
「だぁぁ!ちょっとまてぃ!それは!」
そんなシルフィールのつぶやきに気づき、真っ青になり叫んでいるゼルに。
「シ…シルフィールさん!それはっ!!」
シルフィールの唱えている呪文に気づき同じく目を見開き叫んでいるアメリア。
「ちょいまてぃ!こんな船の上でそれは!」
リナもまた、シルフィールが唱えている呪文に気づき思わず叫んでいたりするが。
「なぁに、船には、ゼロスが結界、張るよな?ゼロス?」
まったく動じることなく、にこやかにゼロスにといっているガウリイ。
「な!?だからどうして僕なんですかっ!?」
そんなガウリイにゼロスが言いかけるけど。
「んじゃ、エルにやってもらうか?」
いってあたしにと視線を向けてくるガウリイの言葉にあわてて、
「…やらせていただきます」
即座に答え、船には被害がでないようにと結界を施しているゼロス。
「…結界って……ま、できるか。こいつなら」
それで納得しているリナ。
心の中ではそんなにエルが怖いのかなぁ?
などと思っていたりするけど。
ゼロスもゼロスよねぇ。
そんなに怯えなくてもいいじゃない♡
「ん?何を……」
何をこいつは言ってるんだ?
などと、ようやくヴルムグンが気づいたときにはすでに遅し。
くるりと向きをかえ。
竜破斬ドラグスレイブっ!!」
ドドドゴゴゴォォォォン!!!!!!!!!
振り向きざまに呪文を一発放っているシルフィール。
川の一部を巻き込んで、周囲にちょっとしたきのこ雲が作り出されてゆく。
直撃をうけてウルムグンコピーもまた吹き飛び塵と化していたりするけど。
それはそれ。
「あ…あら?わたくし……つい。頭に血がのぼってしまって……てへ♡」
こつん、と自分で頭をたたき、ぺろっと舌をだしながらそんなことをいっているシルフィール。
「……シルフィールさん。何か完全にリナさんの影響をうけてませんか?」
そんなシルフィールに対して突っ込んでいるアメリア。
ほほぉぉぅ。
そういうことをいうかしら?
「あら♡どういう意味かしらぁ?アメリアちゃん♡」
にこやかに微笑みつつアメリアに詰め寄ると、
「ああああ!すいませぇぇぇん!」
必死で謝ってくるアメリア。
シルフィールが放った呪文の影響で、川の一部の地形が変わったりしているけど。
まあ些細なことだし。
ついでにいえば。
川の水が温度が上昇してお湯になっていたりするという些細な出来事が起こっただけのこと。
「とにかくっ!正義は勝つのです!」
そんなやり取りは何のその。
一人自分の世界に浸りきり、甲板のへさきにたって空にかかる一番星を指差して、
ビシッとポーズを決めていっている【アメリア】の姿があったりするけど。
「……ま、いっか。よぉし、このまま、一気にサイラーグにいくわよ!」
その一言で済ませているリナ。
『まかせてくださいっ!』
そんなリナの言葉に二人のアメリアの声が同時に重なり。
「おうっ!」
そんなリナに元気よく答えているガウリイ。
「も…好きにしろ……」
そんな光景をみつつ、ゼルがため息とともに額に手をあてて何やらつぶやいてるけど。
これくらいであきれてどうするのかしらね♡
ふふ♡
「ま。とりあえず。さってと♡今夜は私が料理つくるわね♡」
先ほどの術の影響でぷかぷかと浮かんでいる魚などを浮かして甲板の上に移動させつつ、
にこやかにユニットがいってくる。
「あ、ユニット♡あたしもやるわ♡」
とりあえず。
暇なので、今日の料理でも作るとしますか♡
サイラーグはまだまだだしね♡


ガララ……
「くそぉぉ!ガウリイっ!絶対に勝負はつけるからなぁ!」
シルフィールの放った呪文の影響で、
崖の上にとあった木の先に服を引っ掛けてぶら下がっているザングルス。
不安定な場所に引っかかっているだけだというのに、じたばたともがくもので。
ぷちッ。
そのまま木ごと折れて下にと落っこちていたりする。
ザッバァァァァン!!!!
「あっちぃぃぃぃぃ!!!!!」
そして、二百度ほどに沸騰している川の水に落ちてなぜか悲鳴を上げていたりするけど。
まったく。
それしきの温度で……なさけないわねぇ。
そんな様子を視つつ。
あたしとユニットはとりあえず。
その辺りの空間に漂っている生物を隠し味にして食事を作ってゆく。
ちなみに。
リナ達に、かなり好評だったのは当然のこと♡

まだまだ楽しませてもらいますか♡
今度は、あそこに行くようにと仕向けましょう♡


                     -続くー

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あとがき:
 姫:・・今回の・・完全にオリジナルに近くなってない?
 薫:・・・・まあ、食料買出し係がいますし・・・・。
 姫:確か、アニメでは、アメリアが食材、ぶちまけて。リナが空腹でキレてたけど?
 薫:・・・・・まあ、そこはそれ(お゛い゛)
   便利なアイテムのゼロスがいる限り。まあ、食料に悩むことは・・ないでしょう・・(まて!)
エル:・・・・で?次はどうするの?
 薫:・・・悩み中です・・・・。只今、ゼル、ユニット、エル様。が出てますし・・・・。
   もしかしたら・・・・。全員バージョン・・打ち込むかも・・・(かなりまて!)
   とりあえず。菫ちゃんのを先にと打ち込んで見ます・・・。
   あ・・その前に・・・。今から、もう一回、15話を確認しに見ないと・・・。
 姫:これも見てから打ち込んでいる割には・・・・。パロになってないわよねぇ・・。
 薫:・・・ぎくっ!(汗)
   ま・・まあ・・あははは(汗)
   気にしないでください!(かなり問題です!)
エル:ま、いーわ。
 姫:それでは、また次回でv
エル&姫:それでは、まったねv

後ろの方で、頭に何かをつきたてている物体が転がっている・・・・・。


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