まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さてさて。正真正銘のエピローグvv
主人公はいきなり爆弾発言をかまして元の世界にもどりましたv(まてv
元の世界にもどった主人公と、そして取り残された(?)リナさん達。
そんな彼らのその後をどうぞv
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございました♪
あ、リナサイドはこちらからv

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  幻の宴ドリーム・リーマー~エピローグ~

ふと気付いたら見慣れた路地を曲がった直後だった。
それから倒れた自転車をおこして籠からでた鞄を入れなおして帰路にとついた。
自分の部屋にはいってほっと一息。
「……ふう。何か疲れた~」
部屋にもどってゆっくりする。
とりあえず、ネコトイレなどの片付けをしてからゴハンを食べてパソコンをつける。
それから荷物を整理するためにと鞄を開ける。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
鞄をあけるとともに思わず無言。
服をついでに着替えようとしたのもあるけど、
・・・・・・・・・・・・・・・何でこれがあるわけ??
ねえ?
たしか、夢…だとばかりおもってたのに、例の女王様よりもらった品が……
ついでにいえば、鞄の中にはこっそりと宿とかにあった小物類が……
そりゃ、夢だし、というので変わった燭台とかかまわずに鞄の中にいれてたりしたけど……
「…え…え~と……」
ま…まさか?
あれって現実!?
そんな馬鹿な!?
そりゃ、夢だとおもっていた割には怪我したら痛かったり、
どう考えても夢、とは違うような気もしたこともあるけど。
だけど、そんな非科学的な!?
いや、非科学的なことがあるのはわかってはいるけど…だけど、小説の中の世界にはいりこむって!?
しかし、それらは存在を主張するように、あちらの世界というか夢の世界にあったはず。
それらの品物はここにある。
ま、まさか!?
おもわず、がばっと鞄の中にいれておいたデジカメを手にとる。
時々こっそりと隠れて写真とってたりしたし……
携帯電話は電池が残りすくなかったので写メールとかとってないけど。
デジカメの中にはいっている画像は当然、コミケの画像と…そして…
「……映像までのこってるし……」
思わず脱力。
こんなことってあるわけ?
ねえ?
「……え~と……現実のエル様の気まぐれ?」
可能性として、エル様関連の品を手にいれてほくほくしてた自分だけど。
もし、神坂先生が無意識にエル様と呼んでいる万物の母たる存在に利用されていたとすれば?
ありえない話しではないのかもしれない。
何しろ宇宙は神秘に満ち溢れているのだし。
いや、そうかんがえでもしないと、これは絶対におかしすぎる。
ありえないし、普通。
アニメや小説の中の世界にそのまま入った。
という話しはファンタジー物とかでよくあるけど、そこの荷物とかまでもって戻るって…
いやまてよ?
神坂先生の日帰りクエストシリーズはたしか、異世界の品物を現実に持ち帰ってたけど…
あれは、異世界召喚、というれっきとした理由があるわけで……
私はただ、家に帰ろうと路地を曲がっただけ。
それであんなことになる?
……不思議な見えない扉をあけてしまったのかもしれない……
昔からある神隠しとかそんなタグイの、それの異世界版?
その異世界がたまたま、小説とまったく同じ設定の世界だった?
……宇宙は広いんだし、ありえないことじゃあ…ないんだろう。
そう自分に言い聞かせるより他にない。
何しろここにあれらが現実であった、という証拠がしっかりあるのだから。
頭の中がぐるぐるといろんな可能性がうずまいて、きちんと動かない。
こんな状況になってまともな思考回路を保てる人はいないとおもう。
…たぶん。
……ということは、あの世界で大怪我とかしたり、死んだりしたら本当に死んでたわけ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
あそこでルナ姉ちゃんや女王様がでてきてくれて助かったかも…
いくわ私でも魔王復活のその場にたちあって無事でいられた保障はない。
というか確実に死んでた可能性は大。
……まあ、気分を切り替えよう。
うん。
「せっかくあるんだし、サイトに載せよvv」
人生、というか人間何事も前向きが肝心。
せっかく品物とかあるんだし。
デジカメの写真とか自分のHP上にのせてみよっとv
二次小説とかの背景用に加工するのもよし。
何しろ自分でとってきてたりするんだし、版権とかまったくもって関係ないし。
…異世界(たぶん)の映像とかなんだから誰に許可をとる、ともいらないし。
あとは……
「この体験…夢じゃないみたいだし……とりあえず、小説上にしてうちこみしてみますかv」
どうせなら現実にしろ夢にしろ…言葉が始めから通じてほしかった…
だけど…
「だけど、現実なら現実で何で呪文の一つも自分がつかえなかったのよぉおっ!」
思わず一人で絶叫。
…せっかくあんな剣と魔法のファンタジー世界にいったんだったら。
誰でも魔法の一つはあこがれる。
そういや、剣もゴルンノヴァを少し使っただけだったしなぁ……
ち。
しまった。
短剣とかリナさん達がどこかの道具やとかにはいったときにかっとけば…
あ、でもお金がないか……
「…し、しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!」
ふとあることに気付いておもわず頭を抱える。
る…ルナ姉ちゃんたちの写真とってないっ!!
リナさんやガウリイさんはこっそり隠れてデジカメ撮影したけどっ!
まあ、そんな暇もなかったというか余裕がなかったのも事実だけど…けど…けどっ!
せっかく作者すら出してなかった彼女たちに出会えてて、その容姿がぁぁっ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まあ、今さらいってもはじまらない…か。
というか、またあちらの世界にいったらそれこそ今度は確実に死にそうな気がする。
ひしひしと。
「…そういや、あれが現実だとして」
いや、実際に現実なんだろうけど。
でないとここにある数々の品物とか写真の説明がつかないし。
「…リナさんたち、どうなったんだろ?」
魔王が復活した直後に私はこちらにもどってこれてるけど。
リナさんたちってあのままだよね?
どう考えても?
「・・・・・・・・・・ま、郷里の姉ちゃんたちがいるんだし。ゴルンノヴァもいるし?」
あの続きとか考えてみたら、またそれはそれでたのしいかもv
「とりあえず。荷物をきちんと片付けて、エル様関連の品とかはきちんとまとめとこv」
唯一の救いは、市販されてない品をほとんどもっているままだ、ということ。
もし燃やされたりでもしてたらこれらも残っていなかった…というわけで……
まあ、リナさん達に渡したタペストリーとかはやっぱり荷物の中にはないけど。
あまり気にしないことにしよう。
うん。
そんなことをおもっていると、猫達がにゃ~にゃ~と何やら訴えてくる。
あ、そういやゴハンが少なかったかも……
何はともあれ。
……かぁぁなり貴重な体験をしたのは事実のようである。
……まさか、こっちの現実にもどったのがユメで実際はあっちで重体になってる……
なんて怖いオチじゃないよね???
もしくは、これもまた集中治療室でみてるユメ?とかだったらかなり怖い……
・・・・・・・・・・・・・・・・・・とりあえず、今ある事実を受け止めるとしますかね……


             ――終わり♪

余談ではあるが、サイトに写真などを載せたところ、けっこう反響がよく、
どこで撮ったのか、もしくは借りてきたのかと問い合わせとかがあったことはいうまでもない……

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おまけ♪~リナサイド~


「…って!?」
ルナさんが走り出した。
そう思うと同時に、ルナさんの足元というか全身がぐにゃり、と歪み。
次の瞬間にはルナさんの姿がまったくもって掻き消える。
…って…ええ!?
まさか、これもハルシフォム評議長が何かしたとか!?
「って、ゼロス!?あんた何かしたわけっ!?」
そんな力をもっているのは、この場ではたぶんゼロスくらいだろう。
さっきのルナさんの台詞というか、会話を聞く限りこいつはこれでもかなりの高位魔族らしいし。
しかし、何だってこう平凡なこぉぉんなかわいいかよわき乙女の周りに、こんな事件が?
片や、魔族と不死の契約を交わしてるとかいう、アトラスの魔道士協会評議長ハルシフォム。
ついでにそれにあわせて郷里の姉ちゃんたちの登場。
そんなあたしの指摘にゼロスも何やら驚いたように目を見開いている。
そういや、こいつっていつもニコニコと目を細めてて見開いてる目ってみたことなかったかも。
さっきのルナさんとの言い合いの最中は目を見開いてたようだけど。
「ぼ、僕は何もしてませんっ!僕達魔族は嘘はつけませんからっ!」
ぶんぶんと首を横にふってゼロスがこたえてくる。
「…あなたたち、あの子をどこに隠しました?」
いや、隠してません。
ハルシフォムが攻撃を仕掛けようとしていたルナさんがいきなり消えたためか、
こちらに向かっていってくる。
というか、それはあたしのほうが聞きたいです。
切実に。
そんなハルシフォムの声に続いて、
「あら?リナ?あの子は?」
うわっ!?
ね…ね~ちゃん…心臓に悪いってば……
いつのまにか真横にきた姉ちゃんがあたしにと聞いてくる。
「さ、さあ?何かいきなり消えて……」
そうとしか答えようがない。
「……えっと。まあ深くは今は追求しないようにしましょう」
何か地面にうっすらと光の痕跡みたいなのが見て取れるけど。
魔法陣か何かが浮かび上がってそこに入り込んだのかもしれない。
だけど、これって姉ちゃんか女王様のどちらかが張ってる結界の中でも有効なわけ?
ここって、どちらかが張ってる結界の中の空間っぽいし。
よく姉ちゃんに特訓と称してこういう空間にいきなり押し込まれたのは…いや、思い出すまい。
「まあ。そのほうが懸命だな」
「「うわっ!?」」
おもわず同時に叫ぶあたしと赤毛の兄ちゃん。
…あれ?
そういや、この兄ちゃんって何か人質っぽくなってなかったっけ?
よく覚えてないけど。
いつのまにやってきたのか、レゾが間近に迫ってるし。
だけどもその声はレゾのものではない。
「……レゾ?」
戸惑い気味にそんな彼にと警戒を含めてといかけているゼル。
「レゾという人間なら我の奥底で眠りについているが?そのうちに彼の意識も掻き消えよう」
そんなことを淡々といってくる、紅き瞳のレゾ。
なにかものすっごい嫌な予感がしてるんだけど、ただの杞憂であったほしいと思うのはあたしの気のせい?
「…姉ちゃん?これってもしかして……」
伝説にはこうある。
かつての赤の竜神フレアドラゴンスィーフィードの戦いにおいて、
赤眼の魔王ルビーアイ・シャブラニグドゥは七つに分断され人の心の中に封じられた…と。
それがどこまで真実なのかどうかはわからないが。
だけども、ゼフィーリアに住んでいるものならば、それが真実だ。
というのを、なぜか子供の寝物語として語り継がれている。
「それはそうと。どうする気?これ?」
いや、姉ちゃん…無視しないで……
気付けばいつのまにか横にきていた女王様にこれまた話しかけている姉ちゃんの姿。
そもそも、何でこんなところにゼフィーリアの女王ともあろう人がきてるわけ?!
ねえ!?
あたしだって姉ちゃんに連れられて幾度か言ったお城の中。
もしくは城をお忍びで脱走してきた女王様にいきなり家とか外でばったり…
そんなときしか出会ったことがないのに!?
「そりゃ、ほうっておくわけにはいきませんしね。ルナ。
  これの人の魂と魔王の精神を分離できますわよね?」
「多分できるでしょうけど。でもそれやったら面倒になるのでは?」
「だからといって人ごと滅ぼしたりするのはしのびないですしね」
「まあ、たしかに。リナ達なら別に戦闘に巻き込まれてもどうにかするでしょうし」
ってかなりまてっ!
姉ちゃん、ちょっとかなりまってっ!!
何やらとんでもないこといってない!?
にこやかにとてつもない会話をかわしている姉ちゃんと女王様。
「…いや。ちょっとまて…魔王?」
あ、ゼルの声が震えてる。
……まあ、気持ちはわからなくもない。
魔王といえば、魔族の王。
赤眼の魔王・シャブラニグドゥに他ならない。
そりゃ、姉ちゃん達なら絶対にどうにかなる相手だろうけど…けどっ!
「というわけで。リナ。私たちは今からコレと戦うので、あんたたちはあんたたちでどうにかしなさいね」
「って、どうしろっていうわけ!?
  いくらあたしでも赤の竜神騎士スィーフィードナイトの姉ちゃんが本気になった力の余波とか!それ防ぐ手段とかないしっ!?」
ぴし。
あ、ゼルが固まった。
「す…すぃーふぃーど…ナイト?おまえの姉…いや、姉上が?」
しかも何かデスマス口調っぽくなってるし。
ついでにいえば、他にいた魔族も同様かたまっていたりする。
「まあ、私としては誰でも関係ないんですけどね。私のユメを邪魔する輩には容赦しませんし」
そんな姉ちゃんのもうひとつの呼び名を聞いてもまったくもって動じないハルシフォム。
そういえば、ルナさんを知っていた、ということはハルシフォムも姉ちゃんを知っていたのだろう。
たぶん。
……姉ちゃんの二つ名で恐れを抱かないとは……
不死の契約を交わしているとか何とかいってたから?
そういえば、契約といえばルナさんがそこにいる白い仮面の魔族の顔の仮面そのものが契約の石。
とかいってたっけ?
あのゼロスの反応からしてどうも真実っぽい。
と…とりあえず、少しでもこちらへの負担…軽くしたほうがいい…よねぇ…?
「…ガウリイ。ちょっと……」
とりあえず、何かとりあえず一時不戦闘状態になっているのがコレ幸い。
ガウリイをちょいちょいと手招きする。
ガウリイのもっている光の剣をもってすれば、セイグラムの仮面をきっと割れるはず。
ついでにできれば彼らが実体化できないまでにダメージでも負ってくれればそれはそれでラッキーなのだが。
「まあ、憂慮するかたがいなくなったのもありますし。それではいきましょうか?シャブラニグドゥ?」
「…いたしかたない。な。まだ目覚めて間もないが……」
こらこらこらこらこらっ!
そんなこちらの意向をまったく無視して話しをすすめている女王様と魔王の姿。
って、あたしたちの真横でいきなり戦闘開始の合図あげないでぇぇっ!
どぐわぁぁっっんっっっっっっっっ!!
それとともに…盛大な爆音と、とんでもない突風が当たり一体に吹き荒れる。
立っているだけで、というかそこにいるだけで圧迫されるような威圧感。
まるでそのまま闇に飲まれていきそうなまでの重苦しい圧迫感と、
何か気分がギリギリまで研ぎ澄まされそうなまでの凄烈とした凛とした圧迫感。
…これ、さっきの風の結界がまだ効いてなかったらこわいことになってそうなきがする……
と…とりあえず、いまあたしにできるのは。
姉ちゃんの足をひっぱらないようにすることと、あとは姉ちゃんにとっては雑魚…になるであろう、
魔族たちの後始末!
何かしないと、絶対に後から姉ちゃんのお仕置きがまってるしっ!!

……どうやら、あたしはとんでもない事件らしきものに巻き込まれたようである…くすん……


   ――おわりv

ちなみに、余談ではあるけど、やはりというか、さすがというか……
魔王にかったのは、姉ちゃん達であったのは…いうまでもない……
まあ、アレの術の一つ。
闇の刃の完全版の実験ができたから……よしとしよう……
姉ちゃんたちは、ある程度戦っている最中にどこかに消えたし。
あ、あまり深く追求しないほうが…身の為…だとおもう……

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あとがきもどき:
薫:さてさて。ようやくもってエピローグvv
  ちなみに、ルナたちが魔王との戦いで移動したのはどこでしょうv(笑
  異空間で戦っててもアトラス・シティに実は余波が漏れ出したりしたもので、あわてて移動した。
  という裏設定がv
  一番哀れなのはきっと、何の免疫もないランツでしょう(笑
  ゾルフがこの魔王編で死んでない件については……まあ、主人公が迷い込んできたしv
  というわけではなくて、実はとっとと彼に捕まって実験台にされてたりする……
  というとんでもないことになってたり~(かなり鬼畜?
  まあ、一時Sが目覚めかけてましたしねぇ。
  この後は、やはりリナは光の剣メアテにガウリイと行動をともにしますv
  ゼルはゼルで元の体にもどす方法をききにゼフィーリアにv(笑
  ゼロスは報告に四苦八苦(ま、お役所仕事の定めv
  あと、アトラスの人々にとって気の毒なのは、戦闘中。
  ルナたちが消えた後、当然、結界も解けるわけで。
  ハルシフォムや他の魔族たちの戦い。
  それらが実は街中の、しかも広場おいておこっていた。
  というその驚愕の事実!!(街の人は涙目~
  でもそんな事実は当然主人公はしりませんv
  何はともあれ、ここまでお付き合いくださいましてありがとうございましたv
  それでは、次回の番外編(お話の途中にあったエピソードなど)であいましょうv
  ではでは~♪
  こんな意味不明な文章もどきにお付き合いくださいましてありがとうございましたv
  感謝をこめてv

2008年1月14日(月)某日


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