まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

何やら無理やりに主人公サイド的にはおわってますv
というか、基本はひっかきまわすだけひっかきまわす主人公!(まて
ですので♪(ラストはギャグ要素的なものが強い…かも?
エピローグのほうで、主人公が経験したのが真実だ。
というのが確定的になりますけどね(ネタバレv
何はともあれ、ぶつぎれ状態での終了をいくのです!
リナ客観的サイドはこちらからv

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  幻の宴ドリーム・リーマー~第21話~

こ…言葉が通じるようになったのは嬉しい。
嬉しいけど…けどっ!
「って、何でアレを目覚めさせる必要があるんですかぁぁ!?」
思わず叫んでしまうのは仕方ない。
「って、ルナさん。あれが何なのか知っているのか?!」
ゼルやんが額にびっしょりと汗をかきながら問いかけてくるけど。
大体の予測はついてるだろうに。
わざわざ聞いてくる?
普通?
「…想像通りだと思いますけど……って、ゼロスさんっ!何そんなところで座ってるんですか!?」
ふとみれば、ゼロスはゼロスで少し離れた位置に座り込んで高み見物モードである。
「いやぁ。僕にも僕の事情がありまして……♡」
そんなことをいってくるし。
まあ、そりゃ、自分達の王に離反するわけにはいかないからそうなんだろうけど……
だけど。
「でも、放っといていいんですか?」
おもわず突っ込み。
何しろここにはあのルナ=インバースに、しかもゼフィーリア女王こと水竜王までいるのである。
彼の役目的には他の腹心とか呼んで来るとかしても不思議ではないとおもうんだけど……
ってそんなことされたらこちらはこちらでかぁぁなり困るけど。
「好きで座っているわけじゃぁ…何もできないんですよ……」
多少困ったようにいってくる。
…ん?
もしかして、女王様って…ここから空間移動とかでも移動できないようにしてる?
ありえるかもしんない……
あ、でもそれならそれで。
「とりあえず、なら他の魔族さんたちに何もしないようにいってもらえたら助かるかなぁ…とか」
何しろ私の命が云々といってたヤツもいることであるし。
この場にいる魔族は何もゼロスだけではない。
例のセイグラムもいれば、レゾに仕えていたヴィゼアも当然ながらいる。
ついでにいえばゾロムも……
彼らはレゾの中に魔王がいる、とまでは気付いていなかったようではあるが。
いや、もしかしたら知っていたのかもしれないが…そのあたりは定かではない。
だけど、魔王復活のお祝い、とかいってこちらに攻撃しかけられてもかなり困る。
「どうして僕が?」
あからさまに心外だ、というような表情をしてゼロスがそんなことをいってくる。
「この場にエル様魔法陣、かかれたくないでしょ?」
「…うっ!って軽々しくあの御方の呼び名をいわないでくださいっ!!」
ものすごい反応。
みれば、びくっと反応しているのは何もゼロスだけではなく、
少し離れた場所にいたアクアさんも反応している。
「…?エル…?」
意味がわからないらしく、リナさんが首をかしげてはいるが、だけども警戒は解いていない。
そういや、こんな精神世界面に近い、という空間にアレをかいたらどうなるんだろう?
少しやってみたいような気もしなくもない。
「金色の魔王こと、悪夢を統べる存在。たしか彼女の呼び名の一つ。
  ま、こうなればもう隠しておく必要もないような気がひしひしとするし……」
いいつつ額に手をあてる。
魔王復活に関わりたくなかったというのもあるから隠してたのにいっ!
だけど、魔王にもエル様の名前とかは通用するはずっ!
ならば、隠すより前面にだして、できれば彼女の関係者かな?
とか思わせたほうが特かもしんないっ!
…逆に、そんな知識もってるやつは危険、とみなされる可能性も高いけど……
「って、どうしてそんなことしってるんですか!?あなたなにものですかっ!?」
ゼロスが甲高い声をあげてくる。
少し離れた場所では、なぜか復活した、というのにその場に佇んでいる魔王の姿。
まあ、硬直してる…のかもしれないけど……
「……なぜ…なぜきさまがここにいる?」
低く、それでいてかなり警戒したような声で彼の目の前にいるアクアさんに何やらいっている。
「お久しぶり。魔王。約千年ぶりのお目覚めはいかがかしら?」
そんな魔王に対してまったくもって動じることなくにこやかにいっているアクアさん。
「しかし。どうしてそんな異形の姿をわざわざとっているのかしら?
  やはり人の心というのもはあなどれないようですわね。シャブラニグドゥ」
力の一部のみを受け継いでいる、とはいえそれは魂の一部を受け継いでいるのと同意語。
記憶はないにしろ、そのあたりの知識は力ゆえにあるのであろう、ルナさんがそんなことをいっている。
「き…きさまは……っ!?」
あからさまに動揺の声をあげている赤眼の魔王ルビーアイ・シャブラニグドゥ。
まあ、魔王はあのお二人に任せるとしよう……
巻き込まれたくないし。
絶対に。
私なんかが巻き込まれでもしたら確実に命がない。
「って…やっぱりルナさん…アレのことを知ってたわけ?
  あんなものもってたからまさか…とはおもったけど……」
あんなもの。
というのはおそらく、神魔の樹のタペストリーをリナさんにあげたことをいっているのであろう。
「知ってた、というか何といっていいのか……とにかくっ!
  この中で唯一動けるのはゼロスさんくらいじゃないですか?」
「だから!どうしてそうなるんですかっ!?」
「?いってもいいんですか?リナさんたちにも知られますけど?」
「うっ…って僕のことまさか始めからしってたんですかっ!?」
そんな言い合いを私とゼロスがしていると。
「?知ってた。ってこいつが魔族だ、ってことか?」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
あ、さらっといった…ガウリイさん……
「って、でぇぇ!?何で、どうして!?」
面白いまでに驚いているゼロス。
ま、ガウリイさんだし。
野生の勘はあなどりがたし。
そんな驚きの声をあげるゼロスとは対照的に思わず無言になっているリナさんとゼルやん。
ゼロスにいたっては本気で驚いているようである。
まあ、このあたりは原作と同じだけど。
違うのは、この場にアメリアがいないことくらい?
「?普通みればわかるだろ?魔族かどうかなんて?」
「…あんた、かわってる。とおもったけどそこまでかわってたとは……」
「…この旦那、人間か?」
さらっというガウリイさんに対してあきれたようにつぶやいているリナさんとゼルやん。
まあ、ガウリイさんだし。
しかし、言葉が完全に理解できるってすばらしい。
初めから理解できていたらもっとすばらしかったのに。
そんなことをつぶやきなからも、リナさんとゼルやんはなぜか私にと視線を移し、
「って、あなたもしってたわけ?」
「あんたもしってたのか?」
「まあ、普通の人がいきなり消えたりはしないでしょうし…
  あの魔法陣に過剰に反応するのもそれくらいでしょうし」
とりあえず無難な返事をしておく。
まさか、魔王の腹心たちの次に実力ある魔族ですよ。
とここで暴露する必要性もないだろうし。
「とりあえず。アレはリナさんのお姉さんたちに任せておいて問題ないでしょうし。
  問題はっ!そこにいるハルシフォムさんや、レゾさんに仕えてた魔族さんがたですしっ!」
力説する私の言い分に、
「まあ、たしかに。あたしの姉ちゃんに、それにあの人が加わったら…ねぇ……」
しみじみ納得しながらもつぶやくリナさん。
「?あの水色の髪の女性は誰なんだ?」
「…ゼルガディスさん、知らないほうが身のためだとおもいます」
そんなゼルやんに溜息まじりに答えているゼロス。
たしかに。
ゼフィーリアの女王だ。
というだけでも驚愕なのに、さらには本当は水竜王本人です。
とはゼロスだとて人間にはあまり知られたくないはずである。
そんな会話をしている最中。
「何やらお取り込み中のようですが。とりあえず私は私の役目を果たしてもいいでしょうか?」
ふと、すっかりその存在すら忘れてかけていたハルシフォム評議長がそんなことをいってくる。
あ。
そういえば、ランツがまだ彼に捕まってるままだった。
どうでもいいからすっかり忘れてたけど。
「そういえば。お初にお目にかかりますわね。えっと。ハルシフォム評議長。でいいのかしら?」
そんな彼にとリナさんが警戒しつつも問いかける。
どうやらリナさんもすっかりランツのことは綺麗サッパリ忘れていたらしい。
そんな彼の背後にいるふよふよと浮んでいるランツをみて、あ、というような表情を浮かべてるし。
「ええ。私がハルシォムですよ。そこの人にはいろいろと聞きたいこともありましたしね。
  私が契約しているセイグラムがせっかくデイミアに屍肉呪法ラウグヌトルシャヴナをかけてくれたというのに、
  どうやったのか解除されたみたいなんですよね。その人のお連れさん。
  つまり、あそこにいるお二方のどちらかが」
魔王のほうと対峙する格好になっているルナさん達のほうをみて言ってくる。
「…呪法…って、まあ、姉ちゃんたちじゃ、そんなの解除はたやすいだろうけど……」
そんなハルシフォムの台詞に、しみじみ納得したようにつぶやいているリナさん。
まあ、所詮は下っ端魔族がかけた呪法。
神族、しかも竜神の腹心や、その力をもっている存在にとっては造作もないことのはず。
それはリナさんにも理解できてるんだろう。
そういや、リナさんって、女王が水竜王だ。
というのをしってるんだろうか?
作者はそのあたりのことを詳しくいってなかったから不明なんだけど。
こんど、メガブラ企画さんの作者への質問コーナーで質問コメントしてみようかな?
…今までそういった類のコメント投稿してるけど、ことごとく没になってるからなぁ……
「とりあえず。主、我はそこの人間を始末してもいいか?我にも面子というものが…」
「ああ。かまいせんよ?セイグラム?」
ごうっ!
セイグラムの放った魔力は完全にと私に直撃コース。
「って、ちょいタンマっ!!霊縛符ラファスシード霊光壁ヴァス・グルード!」
【力ある言葉】だけで術がたしかに発動する。
というアクアさんの言葉はたしかに真実。
実際にリナさんたちのは発動してるし。
だけど、こんな場面に至ってまで私の言葉には何の反応も示さない。
…魔力の欠片もないせいなのだろうが……
それにしたって、もうちょっとこう…融通がほしい……
リナさん達は魔族たち。
即ち、ゾロムにヴィゼアにセイグラム。
彼らの対応に忙しいらしくこちらにはまったくもって注意を向けていない。
性格には、リナさん達はハルシフォム評議長にかなり苦戦してるようだけど。
だからといって、その間に私にセイグラムが攻撃しかけてくる必要性はないような気がひしひしと……
「って、ゼロスさんっ!みてないで止めてくださいっ!というかあなたの命令ならきくでしょうにっ!」
どうにか間一髪でその一撃をギリギリかわし、ムダとはおもいながらも切実に懇願する。
少し服が炎系統に近い術だったせいか焦げてしまったのはしかたない。
よけられたのが幸運、といえるし。
もしくは、あえて恐怖を食べるためにセイグラムがわざとやったか。
「いやぁ。そういわれましても。僕の命令外ですし……」
そんな私の台詞に、にこやかにまったく動じずにいってくるゼロス。
とことんお役所仕事の体質はどうやら健在…というか、これも地?
リナさん達と旅をしていて身についた楽しみ方…とかではなさそうだ。
まあ、そうでなければ千年以上も異界黙示録クレアバイブルの写本の処理。
という仕事を延々とはしてないだろうけど……
「いっときますけどっ!私の懐の中には彼女たちによって縮小化はされてますけどっ!
  エル様関連の書物とかありますからねっ!攻撃すること。
  すなわち、エル様関連の魔法陣とかに攻撃とかしたら、あのお方に攻撃、ともとられませんよっ!」
びししっ。
あ、固まった。
よっしゃ。
あと一押し!
「それにっ!まがりなりにも獣神官じゅうしんかんゼロスともあろうものが何もしなかった。
  とあとから延々と北の魔王でもあるレイ=マグナス=シャブラニグドゥにいわれてもいいんですか!?」
こきっん。
しぃぃん……
なぜか私の台詞に、私に攻撃を仕掛けてきていたセイグラム。
そしてまた、他の魔族やハルシフォムに攻撃をしていたリナさんたち。
あげくはなぜかハルシフォム評議長の動きまでが一瞬停止する。
「え…えっと…ルナさん?それって…まじ?」
「?…え?何が?あ、北の魔王がレイ=マグナスだということですか?」
「いや。それよりも、そいつのこと、今なんて……」
…あ。
さらっとそういえばいっちゃったかもしんない。
……ま、いっか。
いってしまったものは仕方がない。
背後のほうではものすごい戦いが起こるか!?
とびくびく状態だったのだが、何やら話し込んでいるらしく停戦状態のままのルナさん達の姿が見て取れる。
何を話しているのかは皆目不明だけど。
「って、あなた、本当にどこまでしってるんですかぁぁ!?」
何やら叫んでいるゼロスだし。
「とりあえず、ゼロスさんが腹心たちの次に実力ある魔族だ。ということと。
  あと獣王ゼラス=メタリオムが唯一作り出している直属の部下だ。ということと。
  今のところ冥王フィブリゾの直属の部下は降魔戦争時に滅んでて使える下っ端がいない。
  ということと。安直ネーミングともいえる覇王グラウシェラーの部下の名前が、
  神官、将軍とともに、ノースト、シェーラ、グルゥ、ディ。ということくらい?
  あとは、海王ダルフィンの部下の名前がリクスファルトとヒュレイカー?
  ついでに、無謀のセイグラムと呼ばれてる由縁は仮面を契約の石にしてるから。くらいかな?」
「だから!どうしてそこまでしってるんですかっ!」
「覇王グラウシェラーの安直ネーミングは結構有名ですよ?」
リナさん曰く、だけど。
「…安直…って、たしかに安直すぎるわね……」
「グラウシェラーだから、グルゥに…シェーラ?…そういえば、ゼロスもゼラスをもじってるのか?」
「僕の名前は獣王ゼラス=メタリオム様がその名前の半分を下さったものですっ!」
「…つまり、認めるわけね。あんたがそんな高位魔族だ。ということは」
「はっ!?」
完全に誘導ともいえるリナさんたちの台詞に今さらながらはっとなっているゼロス。
一方の下級というか下っ端魔族さんたちは、高位魔族の名前がでたからかしばらく動きを停止してるまま。
「ほう。あなたのその知識は興味深いですね。どこからその知識を?」
にこやかに笑みを浮かべたまま、それでいて興味深そうに聞いてくるハルシフォム。
「どこから。って設定資料?」
としかいいようがない。
「ってそんなのがあるのっ!?ちょうだいっ!」
「って、リナさんは手っ取り早くお姉さんや、永遠の女王エターナルクイーンに聞けばいいじゃないですかっ!
  私より彼女たちのほうがよっぽど知識量は多いですよっ!
  異界黙示録クレアバイブルの元になってる存在ですしっ!特に永遠の女王はっ!」
「ですからぁ!一般人にそんな滅多なことを軽々といわないでくださいいっ!」
「……なあ?何かオレの気のせいかもしれないが。論点がずれてきてないか?」
そんな言い合いをしているなか、きょとん、としながらもつぶやいているガウリイさん。
そういえば、何やら論点がかなり違ってきているような気もしなくもない。
「いや。何か俺のほうも頭がいたくなってきた…ちょっとまて。
  このリナの姉はともかく…いま、永遠の女王とかいわなかったか?」
そこにいるし。
そんなガウリイの指摘に額に手をあてながらもつぶやいているゼルやん。
「ともかく。そのような資料をあなたがもっている。というのは興味深いですね。
  私にくださるつもりはありませんか?」
「市販されてないのもあるからやです」
いくら不死の契約を結んでいるハルシフォムの言葉とはいえ譲れないものがある。
はい、どうぞ。
といって渡したところでこちらの身が安全になるとは到底おもえない。
「ならば仕方ないですねぇ」
いいながら、にこやかにすっと手を前にだしてくるハルシフォム。
やば!
彼がこのような反応をした場合、原作からしても、きっと攻撃がくるっ!
アニメにしても然り!
ともかく、よけることが可能かどうかはわからないけど、術よけにリナさん、もしくはゼルやん。
あとはゼロスさんの背後か真横に回りこむしかないっ!
だっとそれと同時に思わず駆け出す。
と。
ふにゃ。
……あれ?

プッ…プッブ~~!!!
何やら駆け出すとどうじに、足元の感覚が何やらおかしい。
そう感じると同時にいきなり耳にはいってくる聞き覚えるある何かの音。
「…って、うわっ!?」
ガシャッン!
ふと気付けば、そこに見慣れた車体の姿。
何かが倒れる音が耳に響く。
「え・・・ えっと?」
きょろきょろと周囲を見渡すが、そこは見慣れた家につづく路地の一角。
ちょうど路地を曲がった直後に車が…しかもトラックが来ている状態。
さきほどの聞きなれた音はクラクションの音。
しばし呆然としていると目の前を通り過ぎている車の姿。
……えっと?
……白昼夢?
……にしては、服とかについている焦げ目のような汚れはなんでしょうか?
き、きのせい。
きのせいよ。
うん。
「と、とりあえずかえろっと」
たぶん、いろんな品物を手にいれてほくほく状態になっていたからあんなのを見たんだろう。
そう自分に言い聞かせる。
たぶん一瞬のうちに白昼夢をみていたのだ…とおもう。
それにしても…見慣れない品物が自転車の荷台にのっているのは…なんでだろう??
とにもかくにも、いろいろと首をひねることばかりではあるが。
たぶんこちらのほうが現実。
そう捉え、家路にとつくことに。
しかし……目が覚めたら集中治療室でした。
とかいうオチでなくてよかった……
まさか、これまで夢…とはいわないよね??


             ―― Go To Epilogue……

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おまけ♪リナ客観的サイド~


どろり…レゾの顔がまるで溶けるように崩れ落ちる。
ごそっとそげおちた顔にらんらんと光る紅き瞳。
そして、その紅き瞳にて、
「……なぜ…なぜきさまがここにいる?」
低く、それでいてかなり警戒したような声で彼の目の前にいる女性にと向かって語りかける。
「お久しぶり。魔王。約千年ぶりのお目覚めはいかがかしら?」
にこやかに、そんな彼の台詞や容姿に動じることなく言い放つのは、
水竜王の化身でもあるゼフィーリア女王、永遠の女王エターナルクイーン
「しかし。どうしてそんな異形の姿をわざわざとっているのかしら?
  やはり人の心というのもはあなどれないようですわね。シャブラニグドゥ」
そしてまた、そんな彼にと話しかけているのは、
リナ=インバースの姉にして、赤の竜神フレアドラゴンスィーフィードの力を受け継いでいる、
ともいわれている赤の竜神騎士スィーフィードナイト
その力の一部と魂を受け継いでいる、ともいわれている人物、ルナ=インバース。
「き…きさまは……っ!?」
あからさまに動揺の声をあげている赤眼の魔王ルビーアイ・シャブラニグドゥ。
レゾの心の奥底に封じられていた、この世界の魔王。
「なぜに貴様たちがこんなところに!?」
驚愕の声をあげるそれは、紛れもなくレゾのものではない。
そんな【レゾ】であった魔王の台詞に、
「それはあなたのほうもわかっているのでは?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
思わず無言になってしまう。
彼とて彼女…水竜王が何をいいたいのかは理解はできる。
つい先日も、アレによって力をかなりそがれたばかり。
言葉にはしないものの、彼女たちがいる理由といえばそれくらいであろう。
よもや自分が復活するから直々に出向いてくる…とも思えない。
確か、今は水竜王は人間の国の一国の王となっているはずなのだから。
「…あの人間のもっているあの御方関連の品か……」
つい先日、いきなりあの御方の魔法陣の上に自分が封じられている器の人間が立ってしまった。
あのときの衝撃は忘れられない。
というかそもそも、この世界にあの魔法陣を知っている存在がいる、とは到底思えない。
魔族にしろ、神族にしろあんなとてつもない代物を使うような存在はいないはず。
「……少し、話し合おうか?水竜王……それに赤の竜神スィーフィードの力を受け継ぐものよ……」
「ええ。それは私も同感ですわ」
「右に同じく」

何やらある種の同調が生まれている彼らたち、魔族の王と神族の竜神の腹心とその力をもつ存在。

……彼らにとって、あの御方…即ち、エル様関連の品を持っている人物。
というのは、下手に戦闘などに巻き込んだりすることは…できないのかもしれない……


   ――つづく?

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あとがきもどき:
薫:さてさて、残すはエピローグのみ♪
  次回では、その後の主人公。おまけではリナさんたちのその後の予定です♪
  番外編のおまけで、主人公が本当に夢でしかありえないっ!ととことん思い込んでいたのか?
  という視点などにも触れたいとおもいますv
  あとゼロスサイドというかリナさん達の視点からもv
  何はともあれ、それではまた、次回にてv
  次回がエピローグです♪

2008年1月13日(日)某日

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