まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

よっし!ようやく今回で終われる・・・はず!
できなくても、長くしてやる!(こらこらこら!
何はともあれ、完結編!サイラーグ編、いくのです!
これが終わったらセイルーン編だよぉ・・・・
・・・・とりあえず、一部分くらいは、この無修正・・・・やっとくか?(かなりまてぃ!
何はともあれ、いくのですvv

#####################################



      エル様漫遊記  ~サイラーグの妖魔編~


レゾが部屋を出て行ってしばらく。
「さって、ところで、エルク?あたしたちの手配、といてくれないかしら?」
にっこりと。
いまだに上半身だけ起き上がらせているエルクにと話しかけるあたし。
そんなあたしの言葉に。
「あ、私からもお願いいたしますわ。お父さま。」
いいつつ、エルクにいっているシルフィール。
そんなあたしとシルフィールの言葉に。
「無論です。多少いろいろと手続きがありまして、時間はかかるでしょうが…
  あなた様に手配をかけたのは、私の落ち度でもあることですので。
  謹んで解除手配はさせていただきます。」
いいつつ、あたしたちに対して謝ってきているこのエルク。
そんなエルクの言葉が終わると同時。
「それ、私も手伝います。」
いいつつも、ルナが音もなく、部屋にと戻ってきていたりするけども。
そして。
「リナさんに手配がかけられていては、私も困りますので…」
などとそんなことをいってるし。
そんなルナの言葉をきき。
「じゃあ、オレたちは何をするんだ?」
あたしに聞いてきているガウリイ。
「あら、とりあえず、そのあたりにいた魔も今のルナの光でいなくなったことだし♡
  ま、のんびりと町でも見物してましょうよ♡」
あたしの言葉に。
「…オレはとりあえず、目立たないように調べ物をする…」
などといっているゼルガディス。
そしてまた。
「…どうも、兄貴やリナさんたちと一緒にいたら・・・
  …とんでもない大物とか、事件とかに巻き込まれるような気がひしひしと…
  いろんな意味で、いくつ命があっても足りはしない…」
何やらそんなことをいっているランツ。
そして、しみじみと、そんなことを言い放ち。
「じゃ、オレはこの辺で失礼するわ。」
これ以上、何か一緒にいたら、もっととんでもないことが起こりそうな気もするし…
そんなことを思いつつ。
今がちょうどいい区切り、とばかりに。
いいたいことだけ言い放ち、そのまま、神殿を出て行っていたりするランツ。
ま、別にいいけどね♡


ドッン!!!!!

あたりを多少揺るがす振動。
数時間後。
音とともに、町全体がほんの些細な程度。
とある世界でいうところの、震度五強程度ほどぐらりと揺れる。
ゆれる町並みと。
そして。
「な…何だ!?地震か!?」
「かなりでかいぞ!?」
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
何か叫んでいる町の人々と。
そして。
なぜかバニックになって。家の中から出てきている人々。
中には、そのまま、家の中で固まっている町の人たちもいたりするけど。
それはそれ。
ゆれは、ほんの一瞬。
それなのに。
「お、オイ、リナ!?何をのんびりしてるんだ!?早くどこかに避難しないと!」
などといってくるガウリイに。
「あら、大丈夫よ。すぐに収まるから。それにこれ、地震じゃないし♡」
あたしの言葉と同時、揺れていた町並みと、そしてまた。
町全体にと広がっていた振動と、衝撃派の余波である、ゆれが収まる。
「…何だったんだ?今のは?」
それは、ほんの一瞬のこと。
それゆえに、普通の地震とは、比べ物にはならなく、かなり時間的には短いのは当たり前。
揺れが収まり、なぜか多少いびつになった町の家などを見渡し、
そんなことをいっているゼルガディス。
あの程度で、多少、崩れかけたりした家とかがあるのよねぇ。
本当の地震がきたら、どうするつもりなのかしらね♡
耐久性はきちんとしとかないと♡
それゆえか、なぜかざわめく町の人々を横目に。
手にしたコップのジュースを口にと運ぶ。
ゆったりと、イスに座り、ジュースを飲みながら。
「コビーとレゾのやつが、ぶつかっのたよ。ま、一瞬で決着は案の定、ついてるようだけどね♡」
くすっ。
あたしの説明に。
「?そういえば、リナ?お前、結界の中で戦え、とかいってたな。」
ふと思い出したように聞いてきているゼルガディス。
「あら、いったわよ?」
「なあ?どういう意味なんだ?」
あたしの言葉に首をかしげて問いかけてきているガウリイ。
「あら♡二人が本気になったら、この程度の町なんて、一瞬のうちに蒸発、消滅するからよ♡
まあ、消滅しても再生させればいいんだけど、とりあえず、全力でぶつかったら。
ま、軽くこの星半分くらいは吹き飛ぶわね♡
結界の中で戦ってても、さっきのあれだしね。」
「「……星?半分吹き飛ぶ??」」
あたしの説明になぜか顔を見渡し、首をかしげているゼルガディスとガウリイ。
そういえば、いまだにここの世界、宇宙空間上に浮かんでいるといっても過言でない。
ちょっとした球体の惑星、という概念、いまだに生命とか人類、持ってないのよねぇ。
情けないことに。
「ま、とにかく、どうやら、決着もついたみたいだし。
  それに、何か周りも騒がしいから、神殿にもどりましょ♡」
なぜか先ほどの揺れにて。
町の中の家などが多少崩れたり、崩れかけたりしているがゆえに。
あたしたちのいる、テラスのあるお店の周りは、なぜか騒ぎとなりかけてるし。
ゆっくりとお茶している、という雰囲気ではないしねぇ。
これだと。
いいつつ、ゆっくりと立ち上がるあたしのその言葉に。
「?…あ、ああ。」
確かに、これだと、お茶している場合では何かなさそうだしな…
そんなことを思いつつ。
あたしに続き、席を立ち上がるガウリイたち。

町は、なぜか騒然と多少していたりするけども。
ま、関係ないしね♡
別に死人、とか出たわけでもないし♡

あたしたちが神殿に着くのと、ほぼ同時。
あたしたちの後ろから、入れ違いにとやってくる、二つの影。
「あら、レゾ。どうやら決着ついたみたいね♡」
くすっ。
そんな彼らに話しかける。
あたしの言葉に、こちらに気づき。
そして、
「申し訳ありません、リナ様。力を抑えていたせいか、多少手間取りまして…」
いいつつも、あたしに対してふかぶかとお辞儀をしてきているこのレゾ。
そしてまた。
「ほら!お前も謝る!よりにもよって!
  まがりなりにも【この御方】に対して、手配なんぞをかけるとは!」
顔色もわるく、そのままそこにいる、自分とまったく同じ容姿をした、もう一人の自分。
すなわちレゾのコピーの頭を押さえつけていたりするレゾ。
そんな二人の様子をみつつ。
「へぇ。リナ、お前よっぽどレゾに尊敬されてるんだなぁ。」
感心した声を出しているガウリイに。
「…いや、オレはレゾのやつが、リナに対してかなり恐れているように見えるんだが…」
あたしとレゾの様子をみて、ぽつり、とつぶやいているゼルガディス。
「あら?どういう意味からしらぁ?ゼルちゃん?
  ま、いいわ、それより、レゾ。話し合いはすんだんでしょう?
  だったら、ここの町並みの再建と、後はルナの手伝いね♡
  あんた達のせいだしねぇ。このあ・た・し♡が手配犯になんてなってるのは♡」
びくっぅ!
あたしのことばになぜか全身を震わせている二人のレゾ。
あたしの言葉がつむがれるのとほぼ同時。
シュン。
「レゾ!話し合いはすんだんでしょう?!ならこっちを手伝ってよね!」
あたしと同じようなことをいいつつ。
あたしたちの前にと光と共に出現してくるルナ。
「うどわっ!?」
何かそれをみて叫んでいるゼルガディスに。
「…いきなり現れるな、この姉ちゃんは…」
そんなことをいっているガウリイ。
そして、ルナは、あたしに対して、かるくお辞儀をし。
「それでは、リナさん、私たちは手配を解除する手続きを済ませてきますので。
  ほら!いくわよ!まったく、とんでもないことをしてくれたわね!あんたは!」
などといいつつ、コピーの首ねっこをつかんで。
再びそのまま掻き消えてゆくルナの姿が。
あたしに微笑みかけ、お辞儀を済ませ。
そのまま掻き消えてゆくルナをみつつ。
「「…何か、リナの姉(ちゃんって)…リナを恐れてないか?」」
「気のせいよ。」
ガウリイとゼルガディスの素朴な疑問をさらりと交わし。
「ま、とにかく、家の中に戻りましょ♡」
そのまま、あたしたちは、ここ、サイラーグの神官長の家でもある、
神殿の中にと足を踏み入れてゆく。

手配の解除は一瞬ですむものの。
その説明など、様々なこどかあるがゆえに。
すべての手続きが済んだのは、それから、数日後。
まあ、ルナが自らを分身させて、手配解除などに動いたこともあり。
本来ならば、一ヶ月近くはかかるお役所仕事が、とりあえず、かかりすぎではあるけども、
二日かかった、というのこともあったりするが。
それはそれ。
ようやく手配もとけて、晴れて元どおりとなっているあたしたち。
なぜかルナやレゾはいまだに顔色がわるかったりするんだけど。
鳥もどきと化しているSなんかは、なぜか、ここ数日で姿が透けかけてるし。
まったく、根性がなってないったら。
「本当に、ご迷惑をおかけしてしまって申し訳ありませんでした。
  この私の不徳といたすところで、はじめにきちんと対策を行っていれば…
  赤の竜神騎士スィーフィードナイト様にまでお手を煩わすことなどはなかったですのに…」
いいつつも、あたしたちやルナに対して謝ってきているエルク。
「ま、確かに、見ただけで本人か、偽者か、と見極められなかった責任はあるわよねぇ?
  それに?エリス?コビー?あんたたちも責任は重大よ?」
びくっ。
あたしの言葉になぜか震えているコピーに。
なぜか顔色もわるく血の気もないエリス。
たかがこの数日、ちょっとしたお仕置フルコースをお見舞いしたというだけのことなのにね♡
そんな二人の様子に首を傾げつつも。
「ところで、シルフィール。私はまだいろいろとやることが残っているので。
  すまないが、この手紙をセイルーン・シティまで届けてはくれないか?」
いいつつ、懐から手紙を取り出し、シルフィールにと手渡しているエルク。
今回の一件の大まかなところなどを書いてあるこの手紙は。
とりあえず、セイルーンにいる、彼の親戚の手を通し。
あちらにもきちんと伝える、というのが神官長でもある、彼の役割。
そんなエルクの言葉に。
「わかりましたわ。お父さま。」
いいつつ、その手紙を受け取っているシルフィール。
そして。
「あ、あの?できれば、リナさんたち。
  私をセイルーン・シティまでボディーガードしてはもらえないでしょうか?」
リナさんの正体、というかそのあたりも気になりますし…
そんなことを思いつつもあたしに言ってきているシルフィール。
あら♡
「別にかまわないわよ?あたしは。」
あたしの言葉に。
「あ、それでは!私もご一緒させていただきます!
  機会があったら、ぜひにもよってくれ、と頼まれてますし。」
一緒にいかないと、もし万が一っ!!
この人にエル様の正体が知られたら!大騒動になってしまうわ!
なぜかそんなことを思いつつ、即座に言ってきているルナ。
あらあら。
そんなルナの言葉とは別に。
「それで?ゼルはどうするんだ?」
横にいるゼルガディスにと問いかけているガウリイ。
「ふっ。セイルーンは真っ先にあたったが、だめだった。
  人間の体に戻る方法を探しにまた旅にでるさ。」
そういい軽く笑みを浮かべているゼルガディス。
「あら♡だから、あたしに言えばいつでも戻してあげるってば♡」
あたしのその言葉に。
「いやいい、自力で探す。」
リナに頼んだら…なぜか絶対に怖い、というか、とんでもないことになりそうな気がするしな…
なぜかそんなことを思いつつも即答してくるゼルガディス。
「…それが懸命ね…」
ぽつりと、何やらつぶやいているルナ。
「あら?ルナぁ?どういう意味かしらぁ?」
「ああ!すいません!意味はありません!」
なんでかすぐさまに謝ってきているルナだけど。
あとでこれはみっちりと話しあわないとねぇ♡
んふふ♡
「…ま、まあ、それはそうと、ルナさん、いろいろと参考になる話をありがとうな。」
  やっぱ、リナの姉という、このルナさん…リナに対してかなりおびえてないか?
そんなことを思いつつも、ルナに話しかけているゼルガディス。
「あら♡ルナ、ゼルに何か説明したの?」
  わかっているけど、とりあえず、質問するあたしのそんな言葉に。
「え?ええまあ。一応、ゼルガディスさんがいろいろと質問してきたので、
  それに答えられることは大体は答えてますが…」
もっとも。
説明しても、ゼルガディスは、それすべてを把握できた、というわけでもなく。
まあ、ルナもいろんな用語とか踏まえて説明したしねぇ。
別にどうでもいいけど。
そんな会話をききつつも。
「それでは、私たちもいくとしますか。ほら、エリシエル。コピー、行きますよ。」
いいつつ、先を促しているレソ゛。
あらあら、まだコビーのままだし♡
くすっ。
「ね。レゾ。そのままコピー、と呼ぶのも何でしょう?そいつに名前でもつければ♡
  どうせこれからずっと一緒に行動するんだし♡」
あたしのそんな言葉に。
しばし、手をあごに当て。
そして。
「ふむ。それもそうですね。リナ様のおっしゃるとおりですね。
  …そうですね…では、【ケイル】というのはどうでしょうか?
  それでいいですね?コビー?いえ、ケイル?」
そんなレゾの言葉に、目を見開き。
まあ、魔力を全開、というか表に出してない限り、コビーの目も普通のそれと変わりないし。
魔力全開にしたときには、その両目はちょっといびつになってるけど。
それはそれ。
今はまあ、関係ないし。
その両目の色違いの目を見開き。
「わ…私に名前!?」
何か感激してるし。
どうでもいいけど。
金と緑の瞳を見開いてそんなことを言ってる、このコビーレゾ、もとい、ケイル。
ちなみに、彼らのお仕置きは。
レゾと同じく、今後、一緒に人助けなどをしてゆく、ということで話しをつけてたり♡
気づいてないようだけど、ちなみに、死ねないようにもしてるしね♡
ふふふふふ♡
あたしにたいしてちょっかいかけようとしたSのお仕置きは、
レソ゛たちがよい行いをしたときに、思いっきりうけてるから、それはそれでよし。
あれはあれで、かなり楽しめるものもあるからね♡
「それじゃ、シルフィールを送って、セイルーンへ。それでいいかしら?ガウリイ?ルナ?」
あたしの言葉に。
「おう。」
軽く返事をしているガウリイに。
「シルフィールさん、よろしくおねがいいたしますね。」
そんな会話をしていたりするルナ。

何はともあれ、とりあえず。
ゼルガディスやレゾたちと別れ。
あたし、ガウリイ、ルナ、そしてシルフィール。
この四人にて、あたしたちはセイルーンにと向かうことに。



「お~ほっほっほっほっほ!見つけたわよ!リナ!観念してこの私。
  白蛇サーペントのナーガ様におとなしく捕まりなさいな!おーほっほっほっ!」
セイルーンにと続く、街道を進んでいるそんなさなか。
聞き覚えのある声が、木々の間から聞こえてきていたりするけども。
あら♪
あたしがガウリイと一緒に旅をする前まで行動していた、自称、白蛇のナーガ。
ゆっくりと、いつものあのスタイルのまま、あたしたちの前にと出てきていたりするし。
いつもの格好-すなわち、棘付きのショルターガードに、ほとんど覆うものがない。
といっても過言ではない、服装。
そこいらの下着のほうがよっぽど肌を覆う部分が多いい。
というような服装をしているその女性は。
いつものごとくに高笑いしつつ、そんなことをいいながら、
あたしたちの前にと立ちふさがっていたりするけども。
「…な。何だ?あの姉ちゃん…リナの知り合いか?」
ガウリイが、それ-ナーガをみて、そんなことをいってくるけど。
そんなガウリイたちには気にもとめず。
「お~ほっほっほっ!
  リナ、あなた、あんな賞金かけられるなんて、いったい何をやったのよ!
  まあいいわ!あなたを捕らえて、この私がしっかりと有意義に賞金を使ってあげるわよ!
  お~ほっほっほっほっ!…って!?」
腰に手をあて、高笑いしつつ、あたしたちの方にと近づき、そんなことをいいながら。
そしてふと。
今さらながらに、あたしの横にいるルナにと気づいて、高笑いを止めているナーガ。
くるりっ。
だっ!
そのまま、きびすを返して逃げようとしていたりするナーガだけど。
がしっ。
とりあえず、逃げようとしたナーガのマントを足で押さえ。
「ちょっ!ちょっと!?リナ!!?放してよ!」
なんか抗議の声を上げてきているナーガ。
そして、そんなナーガに対し。
一歩、足を前にと踏み出し。
「グレイシア姫。お久しぶりですわ。」
いいつつ、ぺこりと頭を下げていたりするルナ。
『ひ・・・・・ひめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!?』
面白いまでに驚愕の声を上げているガウリイとシルフィール。
あらあら♡
まあ、ナーガの外見は、軽くいえば、大体の人間が、大昔にはやった悪の魔道士ルック。
もしくは大道芸人。
そう捕らえるからねぇ。
この格好は♡
それゆえに、だぁぁぁれも、このナーガが、セイルーンの第一皇女だとは、
考えもつかないのよね♡
身分がわかるまえに、大体何かでつかまっても。
ずっと高笑いしてるから、うるさいからって釈放になってるし、このナーガは♡
「ちょっ!?ちょっと!?リナ!?何だって、こんなところに!?
  赤の竜神騎士スィーフィードナイトのルナ=インバースがいるのよ!?」
何やらわめいてきているナーガだけども。
そしてふと。
しばし、自分の言葉に考え込み。
「…え?『インバース?』確か、リナ、あんたもインバースだったわよね?」
いまさらながらに気づいてあたしに問いかけてきているナーガだし。
くすくすくす。
「あら、今頃気づいたの?ナーガ♡」
あたしの言葉に。
「あら、グレイシア様。リナさんと…妹とお知り合いなんですか?」
きょとんとしつつ、ナーガをみているルナ。
そういえば、私の行動、ルナからは視えないようにしてたりするからね♡
ふふ♡
【視よう】と思っても、あたしが許可した部分以外は♡
そんなルナの言葉に、目を見開き。
「い、妹!?って、リナ!?あんた、赤の竜神騎士スィーフィードナイトの妹だったの!?
  そんなこと一度もいわなかったじゃない!」
何やらわめいているナーガ。
「あら。ナーガもじゃない。あ、そうそう、一応紹介しておくわ。ガウリイ、シルフィール。
  この、どうみても、露骨に怪しい以外の何者でもない格好をしているこの人。
  本人いわく、白蛇サーペントのナーガとは名乗ってはいるけども。
  本名。『グレイシア=ウル=ナーガ=セイルーン』っていって、
  セイルーン、第一王位継承者、フィリオネル=エル=ディ=セイルーンの第一皇女よ♡
  つまりは、時期セイルーンの王位継承者ね♡」
あたしの説明に。
「な゛!?セイルーンのグレイシア姫様!?確か行方不明…とか…」
何やら目を見開いて叫んでいるシルフィールに。
「…そ~いや、何かうわさで行方不明、とか騒がれてたあの人か。」
などとそんなことをいっているガウリイ。
そんな二人の言葉に。
「ふっ。お~ほっほっほっ!
  ちょっと城からでたら、道に迷って今まで戻れなかっただけのことよ!お~ほっほっほっほ!」
『……道に迷うって…』
ナーガのそんな高笑いを含めた言葉になぜか突っ込みをいれているルナ達三人。
くすくすくす。
別に威張ることでもないでしょうにねぇ♡
くすっ。
「ま、ちょうどいいわ。ナーガ。
  あたしたち今からセイルーンに向かってるし。あんたも来なさいよ。
  たまにはフィルを安心させてあげるのもいいわよ♡」
あたしの言葉に。
「な゛!?ちょ、ちょっとリナ!?どうしてリナ、あなたがお父様のことを知ってるのよ!?」
何やら叫んでいるナーガだけど。
「あら、以前ちょっと、面識があるのよ♡
  あ、それと、今はもうあたしたちには賞金、かかってないわよ♡」
さらりとかわし、とりあえず笑いつつも説明するあたしのそんな言葉に。
「……え?」
ぽかんとしてたりするナーガだし。
「ええ、すでにリナさんたちの手配は解けてますわ。」
そんなナーガに説明しているルナ。
「ま、とにかく、あたしたちはセイルーンにいくし。どうする?ナーガ?」
くすっ。
あたしのそんな言葉に。
「…そうね。たまには里帰り、というのもいいかもしれないわね…」
それに、お父様のことも気になるし…
そんなことを思いつつもぽつりといってくるこのナーガ。
「ふふ。あら♡なら決まりね♡」
そんな会話をしつつも。
あたしたち一行はナーガを含め、とりあえずセイルーンにと向かってゆく。



セイルーン・シティ。
首都に差し掛かる、ほんの手前。
そんな手前のとある町の宿屋にて。
「やっぱり、ここらあたりは、警備はものものしいですね…」
などとぼつりといっているシルフィール。
「とりあえず、順調にいけば、明日にはセイルーン・シティには入れますわね。」
いいつつ、お茶を飲みながらいっているルナ。
「ねえ?リナ?私もやっぱり行かないとだめかしら?」
などといっているナーガに。
「あら、当たり前でしょう?
  元は面白くなってる…もとい、ごたついてるのは、あんたん家でしょ?」
 ここにくるまでに。
幾度かナーガ、警備兵に捕まって、いろいろと聞かれてたりしたからねぇ。
でも、グレイシアだって正体がわかるまえに、簡単に釈放されてたりするんだけど。
あとは、ルナが出向いて、とか、いうのがここセイルーンに入ってからは頻発してるし。
面白いからいいけどね♡
ちなみに、ナーガのこの格好、母親の形見なのよねぇ。
どうでもいいけど。
「ま、とりあえず、セイルーンはすぐ目の前よ。
  今日はここでゆっくりして、そして明日、向かいましょ。」
あたしの言葉に。
全員がうなづいてゆく。

聖王国セイルーン。首都、セイルーン・シティはすぐ目の前。
さって、少しばかりからかって遊ぶわよ♡


              -続くー


  HOME    TOP   BACK    NEXT


#####################################

あとがき:
薫:あぅあぅあぅ・・・・。ようやくサイラーグ編が完了・・・
  次はセイルーン編です!
  んではではvまた、次回にてv

2004年4付22日某日

  HOME    TOP   BACK    NEXT