まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さて、残りあと4ページ。
今日、2004年の4月21日以内にできるかなぁ?
というか、一日今日あったのに、できてない私って・・・・
本気で気力がないのが丸わかり・・・
何はともあれ、いくのですv

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      エル様漫遊記  ~サイラーグの妖魔編~


「―まず。レゾ。あんたはあのコビー、どうにかしなさいね♡
  あれはあんたの責任でしょう?
  あ、でもこの世界では戦わないのよ。ここの物質世界では♡
  やるんだったら、結解張って二次元的な空間で戦ってね♡
  でないと、あっさりとこの町どころか、ここの辺り一帯くらいは消滅しちゃうから♡」
くすっ。
なぜかあたしの言葉に硬直しているゼルガディスとランツ。
そしてまた。
なぜか震えているレゾと鳥もどき。
「もし、この町とかがどうかなったりしたら、当然わかってるわよねぇ?ふふ♡」
ぴしっ。
あ、なぜかあたしの微笑みに固まってるし。
レゾと鳥もどきは。
「も、もちろん、分かてるわよね。ね。レゾ!」
なぜかこちらもまた、顔色もわるく、石化してるレゾたちに代わり答えているルナ。
そんなあたしの言葉に。
なぜか、恐る恐る、声を振るわせつつも。
「あ…あの、それで、お願いが…」
なぜかびくつきながらいってきてるし、このレゾは。
くすっ。
「もしそのときになったら、緩めてあげるわよ♡」
あたしのその言葉に。
「あ、ありがとうございます。」
いいつつ、頭を下げてきているレゾがいたりするけども。
そんなあたしたちの会話をききつつ。
「?何の話だ?」
などと問いかけてきているゼルガディス。
「あら、こっちの話よ♡」
「・・・・・・・・・・・」
あたしの言葉になぜか無言になってるゼルガディスだったりするけども。
それはそれ。
何かこれ以上、詳しく聞かれたらまずい。
なぜかそう判断し。
「で、では!私は手配書の方を解かせていただきます。
  あと、それと町の人たち…操られている人々を元に戻しておきますね。」
いいつつも、話に加わってきているルナ。
そして、いまだに首をかしげているシルフィールの方にと向き直り。
「それで、確かシルフィールさん、でしたわよね?町の案内などをお願いできますか?」
さりげなくシルフィールの気を自分の方にと向けているルナ。
そんなルナの言葉に。
あたしに対する疑問はどこへやら♡
「は、はい!喜んで!」
赤の竜神の騎士を案内できる、というのと、必要とされた。
ということに本気で喜んでいるこのシルフィール。
「…で?オレたちはどうするんだ?リナ?」
のほほんと、あたしにと聞いてきているガウリイ。
「そうね。別にのんびりと待ちましょ♡
  コビーはレソ゛が引き受けるし、手配はルナが引き受けるんだし♡
  ちょっとした面白い…もとい、ややこしい手続きもあるようだしね。手配をとくのは。
  とりあえず、あたし、元の姿に戻るわ。ま、レゾとルナに任せとけば大丈夫よ。」
あたしの言葉に、互いに顔を見合わせているゼルガディスたち。
「ま。ってことで、外に戻りましょ♡」
あたしの言葉に。
「あ!私が皆さんを運びます!」
エル様のお手を煩わしては!
などとそんなことを思いつつ。
あわてて、言ってきているルナ。
そして、そのまま、精神を集中させ。
軽く小さく言葉を紡ぎ。
そして。
次の瞬間。
あたしたち全員を包み込むかのごとくに、淡い光が、あたしたちを包み込んでゆく。

シュ…ン。

一瞬の後。
あたしたちは先ほどまでいた、木の洞の中より。
別の場所・・・つまりは、ちょっとした神殿の中にと移動してゆく。

「こ…ここは!?」
あたりを見渡し、驚愕の声を上げているシルフィール。
そして。
「ここは!?私の家ですわ!?」
何やら叫んでいたりするけども。
くすっ。
「あら、ルナ?わざわざシルフィールの家を選んだの?」
くすりと笑い問いかける。
「え、ええ。そのほうが何かと便利でしょうし…あ、あの?いけなかったでしょうか?」
ルナの瞳が不安の色にと泳いでいたりするし。
「って、どうなってるんだ!?」
何やら叫んでいるランツに。
「…リナの姉もか…」
なぜかため息をつきつつもつぶやいているゼルガディス。
「あら、ルナの力で、ただ、ここ、シルフィールの家に移動しただけのことよ。
  別に普通でしょ?瞬間移動なんてv」
あたしの言葉に。
なぜか。
「「…普通じゃない…」」
などと突っ込みを入れてきているゼルガディス、ランツ、ガウリイ、の、この三人。
「…この人もそんなことができるんですか?」
何やらそんなことをいっているランツ。
「あら、そんなの誰でもできるわよ。あ、それより、あたし、ちょっと着替えてくるから。
  あ、シルフィール、あの部屋、借りるわね。」
いいつつ、少し先に見えている部屋を指差し、とりあえず許可をとるあたし。
「あ、はい。」
条件反射で何やらシルフィールは返事をしていたりするけども。
そのまま、そちらにむかってゆくあたしと。
そしてまた。
そんなあたしの後ろでは。
「?今の程度ならば、神族も、魔族も、簡単にできますわよ?
  もっとも、人間も昔はこの程度くらい、
  というか瞬間移動くらいできていた時期もありましたけども。
  まあ、今の人間たちも、もう少し、空間の仕組みと、そして、精神世界。
  それらの仕組みさえ把握し理解すれば、ある程度は可能となるはずですが?」
そんな彼らの疑問に丁寧にと答えているルナ。
ま、確かに。
精神世界面を通る移動はともかくとして。
空間を移動する、瞬間移動は、誰でもコツとかつかめばできることだしね♡
そんな説明を彼らにしつつ。
「ところで?シルフィールさん?お父上はどちらに?」
さらりと話題を転換しているルナ。
「あ、こちらです。案内いたします。ついてきてください。」
ルナの言葉にはたとわれにと戻り。
とりあえず、シルフィールの父親、
つまりは、ここサイラーグ神官長のいる部屋にと、ルナたちを案内してゆくシルフィール。

とりあえず、姿は元通りにしておくとしますかねv
ふふふふふ♪

バタン。

あたしがドアより入ると。
「リナ…元の姿に戻したのか?
  もったいない…せめてスタイルくらいはそのままにしといても…」
扉から入ったあたしの姿をみて、何やら言っているガウリイ。
「あら、ガウリイ、あたしのこれは、ただコルセットとかで抑えてるだけだって説明したでしょう♡
  それより、ところで?ルナ?まだこのエルク、治してないの?」
いまだに治してないし、ルナは。
そこにいるのは、ベットにと横たわっている一人の男性。
ちなみに、彼こそがシルフィールの父親であり、
そしてまた、ここサイラーグの神官長である、エルクその当人。
あたしの言葉に。
「え、ええ、リナさんが戻ってこられてから…と思いまして。それでは、はじめます。」
いいつつも、エルクにかざしたルナの手がほのかに淡く光を帯びる。
と。
「…う・・・ううん…」
ルナが手をかざすとほぼ同時、身じろぎひとつし。
そして、ゆっくりと、横たわるエルクがその瞳を開いてゆく。
そして。
「…う…うう…ん。…私は…いったい…何を?」
ぽんやりとする意識の中。
少しばかり目を泳がせ、あたりを見渡せば。
そこに映りこむのは…
「レゾ殿?それに…シルフィール?それに…こちらのかたがたは?」
何やら頭の中が朦朧としたようになってはいるが。
見たことのない姿、すなわちあたしたちの姿を認め。
ぼんやりとしつつも、シルフィールに問いかけているエルク。
そして、その視線が、ゆっくりと、移動し、そしてそれはガウリイのところでひとたびとまり。
「ガウリイ殿!?ご無事でしたか!?」
いいつつ、そのままベットから起き上がろうとしていたりするこのエルク。
「お父さま!」
長らく臥せっていたがゆえに、よろけそうになったエルクをあわてて支えているシルフィール。
そして、そのまま。
「お父さま…よかった…よかった、もう大丈夫なのですね?」
エルクを支えつつも、抱きつきながらそんなことをいっていたりするシルフィールだし。
そんなシルフィールの行動と、表情に、
ちなみに、シルフィールはちょっとばかり泣いていたりするんだけど。
首をかしげ。
「?シルフィール?いったいどうした、というのだ?
  何だか、夢を長らく見ていたような感じが私はするんだが…」
いいつつも、こめかみを押さえ、そんなことをいっているこのエルク。
そんなエルクの言葉に。
涙をぬぐいつつも。
「あ、申し訳ありません。つい…あ、お父様。こちらが、本物の赤法師レゾ様。
  で、こちらが、リナ=インバースさんとゼルガディスさんとランツさん。
  それと…エリスさんです。
  ガウリイ様は、知ってますよね。で、こちらの女性が何と。
  赤の竜神騎士スィーフィードナイトのルナ=インバース様。ご本人です。
  何とリナさんと姉妹だそうですわ。」
いいつつも、エルクに対してあたしたちの自己紹介をしているシルフィール。
そんなシルフィールの言葉に続き。
「はじめまして。」
いいつつ、にっこりと微笑んでいたりするルナ。
そして。
「神官長さん、どうもすいませんでした。私が以前作った、私のコビーが。
  どうやらあなた方多大なる迷惑をおかけしましたようで…」
ふかぶかとお辞儀をしつつ。
そして。
「ほら、エリシエル。お前もきちんと謝りなさい。」
横にいるエリスの頭を下げさせていたりするレゾ。
そんなレゾたちの言葉をききつつ。
やがて意識がゆっくりとはっきりしてきたがゆえに。
「?で…では!?あのレゾ殿はご本人ではなかったのですか!?
  それに…リナさん…とおっしゃいましたかな?赤の竜神の騎士様の妹君!?
  そんなお方の手配をかけた手伝いを!?私は!?」
何やら今さらながらに驚愕してるし、このエルクは。
そして、何やら取り乱してたりするし。
「あら、何を今さら♡一目で気づかなかった、というのがそもそも問題なのよ♡」
くすっ。
あたしの至極当然なそんな言葉に。
「あわわわわっ…」
何やら、大量に汗をかいているエルク。
うぅん、からかうの、面白いわ♡
「お~い、リナ、いくら面白いからって、あまりからかってやるなよ…」
あたしが、エルクをからかっているのに気づき。
そんなことをいってきているガウリイ。
「あら♡このあたしに少なくとも手配をかける手伝いしたんだし。
  このくらいはいいじゃないのよ♡本来ならば、厳罰ものよ♡」
『・・・・・・・・・・・・』
「も、申し訳ありませんでした!あのレゾ殿の言葉を鵜呑みにいたしまして!はい!」
なぜか無言となっている、ゼルガディスたちと。
あたしに対して平謝りに謝ってきているエルク。
「と…ともかく、神官長さんも元に戻られたようですし。
  あとは、この町の人々を正気に戻してきますね。」
それだけいいつつ、あたしに小さくお辞儀をし。
そのまま、外に向かって出てゆくルナの姿があったりするけど。

その直後。

朝日のような、淡い暁の光が、外より、窓を通して部屋の中を照らし出してゆく。
光が、町全体を淡く、それでいてゆっくりと包み込んでゆく。

サイラーグの町は、一瞬光にと包まれ。
そして、光が退いたその後には。
コピーが行った様々な事柄が浄化され、元通りの姿にとなっている、町並みがそこにあるのみ。

「…これが…スィーフィード・ナイトの力…こんなことができるんだ…」
窓から差し込む光をみつつ。
そんなことをつぶやいているランツがいたりするけど。
こんなの、誰にでもできるのにねぇ♡
そしてまた。
「それでは、私はコビーと話し合ってきますね。」
光のさなか。
シャラン。
その手にした錫杖を軽くならしつつ。
あたしたちをそのままに、部屋から出てゆくレゾ。

さって。
あいつらは、彼らに任すとしますかね♡


              -続くー


 
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あとがき:
薫:どうも、長くなりそー、というか、容量が多くなるので。二つに区切ります・・・
  あと、残り、2ぺーじ半!
  次回でようやく、このサイラーグ編の無修正、終われそうです・・・
  ま、見てる人はいないでしょうけどね(笑
  何はともあれ、んではでは、また次回にてv


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