まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
みゅう・・・・・
なぜか、最近。無償に、スミレちゃん過去話や、リターンのこの漫遊記。
うちこみたい症候群、というか、頭の中がそれで埋め尽くされてたり・・・
何はともあれ、いっきますv
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エル様漫遊記 ~サイラーグの妖魔編~
「確かに伝えた。」
かさり。
そこにある草を踏み分け。
あたしたちにとそんなせりふをほざいてくるとある影。
ちなみに。
こいつ、自我をもたない、ホムルンクス、すなわち、コピーなのよねぇ。
これも。
まあ、そんなことはどうでもいいけど。
「あら♡レゾがというより、エリスとコピーが使ってる使いっぱしり道具の腰ぎんちゃくじゃない♡」
そんなあたしの言葉に。
びくり。
あ、何か反応してる。
「ほざけ小娘!あのおかたはレゾ様本人だ!貴様らごとにレゾ様の手を煩わせるまでもない。
このヴルムグンが今ここで、引導をわたしてくれる!」
などと、まったく無意味なことを叫んでるし。
こいつは。
ちなみに、エリスとこいつは、サブ・ネームとミドルネームが一緒でも。
別に親戚、とかいうのでは、まったくそういうものでもなく。
以前レゾのやつが、エリスと同じ名前だからって、
行き倒れかけてたこいつのオリジナルを拾って部下にしたのよねぇ。
ま、どうでもいいことだけど。
しっかし、こいつもまた面白いわよねぇ。
ふふ。
わざわざあたしたちをサイラーグまで呼びたがっている、
コピーレゾの意思をまったく無視した意見をいってるし。
いるのよねぇ。
よかれ、と思って先走りして、で、結局他人に迷惑をかけまくる
「あら♡やめといたほうがいいんじゃない?
それに。あんたたちじゃ、役不足以外の何者でもないわよv」
くすくすくす。
ちなみに、出てきているのは、コピーだけでなく。
ほかにもいたりするんだけど、それはそれ。
そんなあたしの言葉に。
「役者不足かどうか試してみればわかること!」
などといいつつ、右手を背中に回してるし。
と。
ヴ…ン。
風がうなる音が一瞬すれど。
「…な゛!?」
なぜか驚愕の声を上げているのはコピーの方。
あたしがたかだか、指ひとつでそれを止めただけでこの反応。
まったく。
こんなの、赤ん坊でもできるってば♡
「…な゛!?チェーン・ウィップを!?」
何やら叫んでいるコビーに。
「…いっ、いったい…リナの実力って…」
何やらつぶやいていたりするガウリイ。
チェーン・ウィップを指ひとつでとめることできるなんて……
なんかそんなことを思ってたりするけど。
「あら、ガウリイ、こんなの赤ん坊でも、誰でもできるわよ♡」
「・・・・・・・・」
あ、無言になってる。
できないと思うぞ…オレは…
何かそんなことを思ってたりするけど、とりあえず無視。
ちなみに、このチェーン・ウィップ、という武器。
名前のとおり、目の粗いチェーンの先に小さな重をつけたもの。
使い物が使えばそこらの剣などよりも、面白い…というか、力のない人間たちなどにとっては。
なぜかこの程度の代物が物騒な武器と化してみたり♪
「・・・・・・・・・・・・・・・」
本来ならば、そのまま、チェーン・ウィップの攻撃でこちらがひるんだ隙に次の手を。
そう計画していたそれは、しばし無言でたたずんでるし。
そして。
どうやら武器では無理か…ならば!
などと、とことん勘違い街道まっしぐら。
そのまま、呪文を唱え始めてるし、こいつは。
あらあら。
消火の術すらできないヤツが♡
それとか、森とかそういったものには影響がないようにアレンジするとか。
それくらい簡単にできなさいよね♡
ちなみに、こいつが唱えているのは、そのまんまの呪文。
ゆえに。
このような森の中でそんな術を使えばどうなるか。
答えはいたって簡単♪
ヴルムグンの左の手の平に赤い光の球が出現し。
そして。
「
「
キッン!
苦笑しつつもとりあえず、
別に声なんか出さなくてもいいけど、ここはやはり、のり、というものが大切だし♪
あたしの言葉に従い。
あたしの指先からちょっとした白い光の弾が、グルムグンの放った赤い光の球にとむかい。
そして、それらの二つの光は、くいっと互いに引き合い。
そして、そのまま、正面からぶつかってゆく。
小さな音に何やら続き。
パキィンッ!
ちょっとした硬いものが割れる音が辺りにと響き渡る。
それと同時に、二つの光の球は音とともに消滅してたりするけども。
「何ぃぃ!?」
何が起こったのか理解できずに、なぜか叫んでるこのコビーヴルムグン。
「あら。ただの呪文の相互作用よ。いわばそっちが使った術と。あたしが今つかったやつは。
反物質の性質をもつ、力同士だからねv」
くすくすくす。
まあ、反物質、という言葉そのものが、いまだにこの世界には浸透してないのもあるにしろ。
「まったく。呪文に術の相互作用を起こすものがある、ということくらい知ってなさいよね。
こんなの常識よ♡」
なぜか、ほとんどのヤツらがこれ、知らないのよねぇ。
あたしは全部知ってる、というのにね♡
「…?リナ、どういう意味だ?」
何かあたしをつつきつつ、聞いてきているガウリイ。
「あら、簡単なことよ♡
ただ、簡単に説明したら、今のは炎と氷、互いの属性をもつ術同士だったから。
相互作用を生じて、互いの術の効果が消えただけよ。
そうねぇ。説明するとすれば、いまだにこの世界、
魔法に関しての仕組みがきちんと理解されてないから。
説明してもわかんないでしょうけど。
しいていうならば、たとえば呪文の組み合わせ方などによっては、
元の呪文、というか術をはるかに上回る、力を発揮したりするものもあるのよ。
今あたしがやったのは、火炎球と、氷結弾の組み合わせ♡火と氷の相互作用ね♡」
あたしの説明に。
しばし首をかしげているガウリイに。
なぜか、今起こった出来事が理解できずに固まっている目の前にいるこのコピー。
「さって、ガウリイ、説明も済んだことだし。ちゃっちゃとがんばってね♡」
あたしの言葉に、はっと、ようやく今コピーヴルムグンが無防備なのに気づき。
今がチャンスとばかりに、というかいつもの彼ならばこんなスキを逃すことなんてないんだけど。
ま、たまにはいっか。
こういうこともv
そのまま、瞬時にして、相手の内懐にと身を躍らせているガウリイ。
そして、次の瞬間には。
ヴルムグンが手にしているチェーン・ウィップを高々と空にと舞い上げる。
「ちぃ!」
あわてて跳び退くコビー魔道士。
そのまま、右手を背中に回してまたまたあるモノを取り出そうとしてたりするんだけど、
それよりも退く彼の行動を見逃すガウリイのはずもなく。
そのまま、ガウリイの蹴りがまともにみぞおちにとのめりこんでいたりして♡
「…げっ…ふっ…」
そのまま、体をくの字にと折り曲げてうめいてるし。
あらあら。
「さって、そういうことで、んじゃ。
「はぐっ!」
あたしの放ったちょっとした青白い光のやりに貫かれ。
なぜかその場に気絶し倒れているこの人物。
あらあら。
あたし今のヤツは、かぁぁなり程度を抑えてる、というのにねぇ。
ふふ。
本来ならば、なぜかあたしのこの術で。
部下たちもしばし、数千年くらいの再起不能に陥ることがたまぁにあったりするんだけど。
そういう場合には、根性がなってない、というのでしっかりとお灸はすえてるけどね♡
まあ、そんなことは今は関係ないからどうでもいいとして。
本来、この、烈閃槍というこの術は。
精神そのものにダメージを与える術として、一般的にもこの世界ではポビュラーなもの。
生物相手などに使えば、極度の精神衰弱を引き起こし、しばらく間寝込むようになる。
という代物。
まあ、あたしが今、つかったのは、かぁぁぁぁぁなりその威力を抑えたものなんだけど。
やっぱ、こういうのは、面白いから、何事も形が大切だしね♡
わかっているけど、やっぱり、事情聴取、というのは大切よね。
ふふ♪
「あらあら。いくら何でもあたしたち二人を一度に相手にするっていうのは、無謀もいいところよね。
自分の実力くらいは把握してなくちゃ♡
・・・ま、それはさておいて。さって、話を聞かせてもらいましょうか♡
あの、コビーレゾは何なわけ?♡」
にっこりと。
とりあえず、そこにぐるぐるに縛り上げて木にとつるしているヴルムグンにと問いかける。
あたしのそんな言葉に、ヴルムグンの細い眉が一瞬、ぴくりと跳ね上がる。
「?どういうことた?その『コピー・レゾ』というのは…
まさか、レゾ様のことわ知らないわけでもないだろう。」
などと、木につるされたまま、そんなことをいってきてたりするし。
ま、こいつは、とりあえず。
今操ってるのは、エリスではなく、オリジナルのヴルムグンだしねぇ。
そういえば、あいつ、あれがコピーだと知らないんだったわよね♡
普通気づきそうなものなのにね♡
くすくす。
「あら、レゾなら、もう目は見えてるはずよ♡
それにそばにいるはずのSこと、鳥の姿も見えないし。
それにこんな真似をあたしなんかにしたら、一体全体どういう目にあうのか。
なんて、十分に理解してるはずだしね♡」
まあ、そんなことする度胸、あいつにはない、というのが現実なんだけど。
やったらやったで、あたし、十分に楽しませてもらうんだけどねぇ。
んふふふふふふふ♡
そんなあたしの言葉に。
しばし一時の間をおき。
そして、浮かべる冷笑。
「…は…ん。くだらんでたらめを。…もし、そうだとしたら、あのレゾ様はいったい何なんだ?」
そんなことをいってくるし。
「あら、だからよ。
どうしてコビーがあんなまねをしているのか。ということを含めて聞いてるのよ♡」
くすくすくす。
くすくすと笑うあたしの横で。
「どうやらこの兄ちゃん…
あれが本物かどうか、なんて疑いはまったく持ち合わせてないようだなぁ…」
そんなことをつぶやいていたりするガウリイ。
ちなみに、ガウリイはあたしの指示で。
この木につるしているヴルムグンの下で、ちょっとした焚き火をしてたりするけども。
そして、あたしたちをひたりと見据え。
「わけのわからんことをいうな。
第一貴様らごとき未熟ものにあの御方の目が治せるわけもない。」
などといってるし、こいつは。
まったく、こいつ、というか、これを操っているオリジナルも一体全体何を考えているんだか。
いまだにあたしの実力とガウリイの実力がわかってないみたいだし。
普通、ちらっと見ただけでそれくらいは判断できるのが常識なのにねぇ。
まったく。
「あら、そ。じゃ、そのコントロール・ルビー、もらうわ♡」
ま、このコピーも不完全なものだし。
これをとったらそれはそれで終わりだし。
そう言い放ち、そのまま、
つるされているヴルムグンの額から、ちょっとした赤いルビーを取り去るあたし。
「…な゛っ!?」
ザラッ…
あたしがそれを取り去るのとほぼ同時。
そのまま、その人形をとどめていることすらも難しくなり、そのまま瞬時に砂と化してゆく。
どうでもいいけど。
いくら大量生産で、簡単に作ったからって。
ルビーがなくなったら、砂と化すような、
とりあえず、人形を保っている、というのが実情だし。
だから、自我、なんてものは、これらのコピーは持ち合わせていないんだけど。
「あらあらvやっぱり、コビーホムルンクスを応用した
そんなあたしの言葉に。
「…おい。リナ?何でこの兄ちゃん…というかおっさん…消えたんだ?
そりゃ。これが普通の人間でないのは、気配ではわかってたが?」
何やらそんなことをいってきているガウリイだし。
「あら。
黒魔法の呪術で、相手の身につけていたものを使って儀式を行い相手を意のままに操るの♪
この場合は、
で、操ってた、というわけv
この場合は、ルビーに呪術を封じ込めてあるから、
これを額に埋め込めば、誰でも簡単にいともあっさりと遠くから操れるのよ♡」
説明しつつ、手にしたルビーをガウリイにと見せておく。
コピーとかを操るのって、実はかぁぁなり簡単なのよね。
自我なんて確立してなかったらなおさらに。
もっとも、自我があるから、操れない、というのもどうか、とは思うけどね。
ふふふ♡
「わかった?」
あたしのそんなしごく簡単な説明に。
「…いや、すまん。よくわからんかった。
それより、リナ?お前指、何ともないのか?んなもん指でうけとめて?」
さきほど、あたしが、指でアレを受け止めたことをいいつつ、
そんなことを聞いてきていたりするガウリイだし。
「あら、大丈夫にきまってるでしょう?あんなの赤ん坊でもできるわよ。どの種族でも。」
「…いや、できないと思うぞ…」
しごく当然のあたしの言葉に、何やらつぶやいていたりするガウリイだけど。
「ま、それはそうと、とりあえず。そろそろ夜も遅いから、宿に戻ってもう一眠りしましょ♡」
にっこりと、隣にたたずむガウリイに微笑みかけると。
「あ…あ…ああ。」
何か納得がいかないが…
というか、何かかなりまたとんでもないことに巻き込まれてるような気が…
何かそんなことを思っているガウリイはとりあえず無視♡
「じゃ、戻りましょv」
「…え゛!?」
くすっ。
パチン♪
くすりと微笑み軽く指を鳴らすと、何やらガウリイが目を見開いて小さく叫んでいたりするけど。
「…うどわぁぁあ!?」
何やら悲鳴が聞こえてるのは、ま、気のせいよね♡
「あら、ガウリイ、たかが、瞬間移動くらいどうってことないでしょう♡」
「いきなりはやめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
何か叫んでるし。
まったく、根性がなってないわねぇ。
ふふ♡
なぜか、宿に戻るとぐったりしているガウリイは。
そのまま、疲れたから寝る、とかいって。
そのままベットにすぐさまに横になって寝てたりするし。
取りあえず…っと♪
「さってと♡ゴルンノヴァ。ちょっと付き合ってよね♪」
あたしのそんな言葉に。
『ははははははははははははははぃ……』
何か震えつつもその形態を変えているゴルンノヴァ。
こいつ、以前、レゾと面識があったからねぇ。
そのことをやっぱり当人から聞いたほうが、何かと便利だし。
以前、サイラーグの魔獣を倒したとき、
こいつレゾと、その当時の継承者と一緒に活動してたからねぇ。
数日で倒したのがあたしとしては、
あれはあまり楽しめなかったから、少し不満があったりするんだけど。
それはそれ。
今はとりあえず、今回の一件でしっかりと楽しむのが重要よね♡
ふふふふふ♡
-続くー
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あとがき:
薫:さてさて、次回、お約束の賞金稼ぎ集団です(笑
でも、この調子だと、一ページ半で一話分・・・・
・・・・・・・・・・・・・もう少し、ひとつの話の容量、増やそうかなぁ?
どうしよっかなぁ?みゅぅ・・・・・(汗
表のは、大体、ノート2ページから4ページ分なんですけどね。一話が。
などと、気になりつつも、何はともあれ、いくのです。
んではでは♪
2004年4月16日某日
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