まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
う~ん。
やっぱり、スレのドラマCDは幾度きいても面白いv
つ~か、聞くたびに新しいパロが思いつくのはこれいかに?(爆!
しっかし…
気づいたら…だぁぁぁあ!?
父がいつのまにか猫どもだしてるぅぅぅぅぅ!?
戻ってこぉぉぉぉぃ!(絶叫
外は雨なのよ・・・・この前きれいに洗ったばかりなのにぃぃぃぃぃ!(そこかい!←汗
まあ、臆病だから絶対に道にはでないのわかってるからまだいいけどさ・・・・
うう。
・・・・・・・・父がいるとき、まじで部屋に閉じ込めとくべきか・・・・うーん(汗
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エル様漫遊記 ~スレイヤーズ~
ランツがいまだに何やら横でぶつぶつ叫んでいるけど、とりあえず無視。
あたしたちがそんなほのぼのとした会話をしているそんな中。
「-ガウリイ…といったな。貴様の剣、もしやあの伝説の『光の剣』なのか?」
ガウリイのそれをみて、そんなことをいってくるロッド。
「え?!」
その言葉にいまさらながらにそれに気づき、驚きの声を発しているランツ。
というか、ガウリイのもっているそれは。
ゴルンノヴァなんだけどv
光の剣、と呼んでいるのはここの世界というか惑星の一部のものたちだけなんだし。
ランツはセイグラムたちにと気をとられ。
ゴルのやつに気づいてなかったりしてるし。
「あ、ああ。オレの家に代々伝わる家宝の剣だが?」
そんなロッドに対してとりあえずは答えているガウリイ。
こんなものがあったから…などとそんなことをも思ってるけど、彼は。
ガウリイの持っているそれをみつつ。
「…す、すごいぜ、兄貴…」
などと目を輝かせてそんなことをいっているランツの姿。
何で、部下Dなんかのさらに部下であるゴルンノヴァをもっているくらいで、
尊敬しないといけないのかしら?
というか、部下Dも配下の管理がなってないったら……
ま、それはそうとして。
「ねえ。それより、デイミアの家にいってみたほうがいいとおもうわよ♡
それと、タリムのそばにも誰かついていたほうがいいわね♡
あいつ、面白い…もとい、腹いせにもう一人くらいは何かするかもしれないし♪」
にこやかに、そんな会話をしている彼らにと向かい。
話をふるあたし。
『??』
あたしの言葉に、首をかしげているロッド、ランツ、そして、ガウリイ。
この三人。
「?何だ?その腹いせって?」
首を傾げつつも疑問符を浮かべまくりあたしに聞いてくるガウリイに。
くすっ。
少し微笑みつつ。
「ま、いってみればわかるわよ。」
にこやかに言い切るあたしの言葉に。
なぜか顔を見合わせつつ。
それでも。
何だかいかないといけないような気がするのは…気のせいか?
などと思っているランツに。
というか…何か果てしなく、また何かがあるような気がするんだがなぁ…
そんなことを思っているガウリイ。
「わかった。とりあえずいってみよう。」
あたしの言葉にそういいつつ、うなづくガウリイに。
「俺は残る。」
そんなことをいってくるロッド。
まあ、彼とすれば、ガウリイがもっているアレが、光の剣だとわかり、
余計にガウリイと剣を交じり合わせたい、と思ってたりするしねぇ。
「んじゃ、いくのは、あたしとガウリイと、そしてランツね♡」
「え゛え゛え゛!?」
何か叫んでいるランツだけど。
とりあえず、ま、関係ないし。
そんなこんなで。
とりあえず、襲ってきた刺客たちをきれいにと撃退し。
後始末はほかのものたちにと任せ。
あたしとガウリイ、ランツの三人は。
つい先ほどもいったデイミアの屋敷に向かっていくことに。
月の光をその背におい。
デイミア邸はそこに静かにたたずんでいたりする。
見た目にはまったく昨日と変わりはないものの。
だがしかし、あまりに鈍感でないもの意外ならば、赤ん坊とかですらわかるほどに。
屋敷の周りに漂う妖気、というか気配そのものが異なっているのが誰にでもわかる。
「凄ぇ雰囲気…」
ぼそりと何やらつぶやいているガウリイ。
額に浮かんでいる小さな汗の球などは思いっきりランツにそれが出現していたりする。
ガウリイは結構平気だったりするんだけど。
ま、物心つく前から、こいつは、これでも、ゴルと一緒にいるからねぇ。
本人からすれば不本意な家庭環境、とはいえども。
「…ほ、本当にこの中に入るのか?」
何やら、いいつつ、後ろに退きながらいっているランツ。
「あら。何を当たり前のことをいってるのよ。さ♡とっとといくわよ♡」
そんなランツににっこりと微笑みかけ。
そのまま、屋敷の中にと二人を促しつつ、足を踏み入れてゆく。
ゴクリ。
何やらつばを飲み込んでいるランツ。
開け放たれたままの門をくぐり。
それと同時に、あからさまに重く湿った空気があたしたちの周りをまとわりつく。
強いてどこかと似た場所で言い表すならば、カタート山脈の入り口付近。
そのあたりに漂っている気配とほぼ似た性質を今ここの空気は保っていたりする。
つまり、似通った雰囲気、というか瘴気が充満しているのだけど、ここには。
玄関の扉には当然のことながらかぎはかかってはいない。
「…うっ…」
ギィ。
扉を開くと同時にランツがうめく。
家の中にと満ちる生臭い異臭、というか生肉のにおい。
それに血のにおいも混じっていたりする。
「何だ?この匂いは?…血臭ってのならまだわかるけど。」
そんなことをいいつつ、顔をしかめつつ、ダレともになくつぶやいているガウリイ。
「こっちね。」
そんな二人はとりあえず、おいといて。
そのまま、二人を先導するようにと、あたしは奥にと進んでゆく。
「…人の気配はねぇし。何ともおかしな雰囲気だし…」
面白いことに恐怖からか、内心のその恐怖を抑えるためにとそんなことをつぶやいているランツ。
ふと。
「何だ?あの声?」
奥から聞こえる声を耳にと捕らえ、足をとめてつぶやいているガウリイ。
「声?」
ランツの耳にはいまだにその声は聞こえてはいない。
部屋の奥から、聞こえてくる笑い声。
もっとも、あたしやガウリイにはすでに聞こえているけど。
「…笑い声…か?」
ガウリイがそれをききつつ顔をしかめ。
「あら。この声、デイミアの声よ♡」
そんな二人ににっこりと笑いかけ。
声のしている方向にと進んでゆくあたし。
「お、おい、リナ?お前何か知ってるのか?」
先を進みつつそんなことをガウリイが聞いてくるけど。
「あら♡さっき、あたしがセイグラムたちにといっていたでしょ?
あいつ、どうも呪法を使ってきてたみたいだから♡
どんなにしたのかちょっと見てみようと思ってね♡」
人差し指を口にとあて、二人に対して話しかける。
「呪法?」
あたしの説明に疑問符を浮かべ問いかけてくるランツ。
同じく首をかしげているガウリイ。
「ふふ♡すぐにわかるわよ♡」
すたすたと歩いてゆくと、やがてあたしたちはとある扉の前にとたどりついていたりする。
ちょっと前にあたしたちがくぐったことのあるあの扉のその前に。
部屋全体を利用して張られていた
「ここよ。」
ギィィ。
後ろにいる二人にいいつつ。
ゆっくりと扉をひらいてゆく。
序所に広がってゆく扉のスキマから狂った笑い声が漏れ出してくる。
室内にそのまま入ってゆくあたしたち。
ぐるりとあたりを見渡したガウリイの視線がある方向をむいたまま、ぴたりととまる。
「…何だ?ありゃぁ?」
かすれた声がガウリイから漏れていたりするけども。
「何が?」
ガウリイの声と視線をうけ。
そちらをみつつ立ち尽くしているガウリイの横をすり抜け、ガウリイが見ている場所にと、
つまりは同じ方向にと目をやるランツは。
ゆっくりと彷徨う視線がそれを捉え。
「…うげっ!?」
一言のもとに硬直する。
当然のことながら、そこに転がっているのは一個の肉の塊。
大きさはちょっとした人間の大人の数倍程度。
何しろ、あのデイミアがそのまま、こなされたようになり、この塊と化してるからねぇ。
ふふ♡
見た目むき出しの内臓をこね回して作り上げたようなひとつの塊。
といっても、実際に内臓なんだけど。
絶えず脈打ち、うごめいているのが何とも面白い。
ジャ!
あたしたちが見ている前で。
一部が盛り上がり肉でできた小さな蛇を生み出し、
その肉団子から生えた蛇は体の半分ほどが出てきた時点でアーチを描き。
肉塊の一部に暗い月、それを食い破りながら肉団子の中に再び没してゆく。
そんなことが、肉塊のあちこちで、いたるところで起こっていたりする。
蛇が肉を食い破るごとにデイミアの哄笑がひときわ大きくなってゆく。
肉塊の中心にと張り付いているようにと存在するデイミアの顔が発する笑いが。
「…な、なんだ?これ…」
それをみつつガウリイがつぶやく。
「あら♡これがセイグラムがかけた呪法よ。
でも、完全にこれって失敗してるわねぇ。もう少しきれいにこれってできるのに♡」
もう少し、造形とかも考えてかければいいのに。あのセイグラムも。
くすくす笑いつつ説明するあたしの言葉に。
思いっきり顔をしかめているランツに。
…リナのやつ、絶対これ、わかっててやってきたな…
なんかそんなことを思っているガウリイ。
「ま、そうねぇ。詳しくいうなら。この世界で有名なのは。
この地、というかガイリア王国のディルス二世。ガイリア王国の国王が、
二十年ほど前、五千人の精鋭を引き連れて討伐に向かって。
国王と兵士たちは帰ってこなかった。
役にも立たない『北の魔王』によって返り討ちになったのだろう。
という世間のうわさくらいは知ってるわよね?」
二人に問いかけるあたしの言葉に。
『…いや、役に立たない…って…(汗)』
なぜかそんこなとを突っ込んできているこの二人、ガウリイとランツ。
「…ま、まあ聞いたことはあるけど…」
突っ込みをいれつつも、ぽつりと弱々しくつぶやいているランツ。
「本当はね。ディルス王は一人だけ一応は戻ったのよ。つまりは帰還したわけね♡
夜が明けて詰めの兵士たちが謁見の間に現れたとき、
それが届けられているのに気づいたのね。王の玉座に転がる肉塊に。
ちょうどこれくらいの大きさかしらね♡」
いいつつ、デイミアを視線で指し示すあたし。
「で♡それは自らが生んだ肉の蛇にとその体を食べられつつ、兵士たちに哀願したのね。
『ころしてくれ。』とね。当然、ディルス国王、その声でね♡」
あたしの説明になぜか黙り込んでいるガウリイたち。
くすっ。
「ま、簡単にいえば、なぜか今のところ魔族にしか使えない、とか思われてる。
呪法によって姿が変化した『英断王ディルス=ルォン=ガイリア』の姿だったわけ♡
この呪法が説けるのは、一般的にはかけられたものが死ぬか、術者が滅びたときのみってね。
なぜかそういわれてたするんだけど。ほかにもいろいろと手はあるんだけどねぇ。
なぜか無理、とされてるのよねぇ。普通の人間とかそのほかの存在とかには。」
そうなのよねぇ。
その気になれば、そのあたりに転がっている木の棒ででも、殺すこととか簡単なことなのに。
誰も今までそれを成し遂げたものなんかいないし…
「ちなみに。今でもガイリア城では、夜になると、『殺してくれ。』と哀願するディルス王の声が。
通風孔を抜ける風邪にのって聞こえることがあるんだけどね♡」
あたしのそんなちょっとした些細な説明に。
「…リナ?お前何ともないのか?これを目の前にして?」
いいつつ、肉塊と貸したデイミアを指で示しつつ聞いてくるガウリイ。
何か今のリナの言い回しとかにはいろいろと聞きたいこともあるけど。
何となくだけど、聞かないほうがいいような気もするしなぁ。
そんなこと、こいつは思ってるけど。
「あら♡だってわかってたから。だから戻ってきたんじゃない♡確かめに♡」
にっこりといまだになぜかデイミアをみつつ硬直しているランツと。
あきれた視線を向けてきているガウリイにむかい、にっこりと微笑みかけておく。
そんなあたしの説明に。
「…も、もしかして、これがねあんたのいってたあの魔族の腹いせってことか?」
後ろに退きつつ、ランツが面白いまでに負の感情を撒き散らしつつ、おびえながらいってくるけど。
「あら♡きまってるじゃない♡」
即答するあたしの言葉に。
ずざっ。
あ、面白い、完全に顔面蒼白になってるし、このランツは。
一気に血の気を引かせているこのランツ。
う~ん、面白い♡
「で?何かほかに聞きたいことがある?」
くすくす笑いつつ問いかけるあたしに。
「…とりあえず、外にでたい…」
「同感。」
同時にそんな情けないことをつぶやいている二人だし。
「まったく、これくらいで情けないわねぇ。」
しかも、ランツなどは今にもはきそうになってるし。
本当、人間って、何か弱いわよね♡
とりあえず、状況をざっと把握して。
しばらくして外にでてゆくあたしたち。
まったく。
この程度で気分がめいるなんて、情けないったら。
ガウリイは多少、瘴気については体制ついてるけど。
ま、彼に関してはその血筋、というのもあるしね♡
ふふふふ♡
-続くー
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あとがき:
薫:ようやく、あと三ページv
しっかし、一ページや一ページ半。につき、一話にしたら。長くなっちゃったなぁ・・・・。
やっぱりニページ分くらいを一話にするか。みゅぅ・・・・
何はともあれ、この調子でいけば、次回でこのアトラス編は終了ですv
んではではvまた、次回にてv
2004年3月18日某日
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