まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

このまま、誰からも突っ込みないし。
アトラス編、完結させるとしますかね♡
しっかし…カウンタがまわってるのは・・・そっか。
もう世間では春休み…なんだぁ(遠い目…

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      エル様漫遊記  ~スレイヤーズ~


その日の夜。
タリムの客室のひとつ。
そこにとりあえず、護衛としてつめているあたしたち。
空気がざわめき、あたりには小動物の気配は感じられない。
あからさまに満ちるこの気配を感じ取り、逃げているだけなんだけど。
まあ、そのあたりって、小動物とかのほうが本能、敏感だからね。
人間は、理性が邪魔して感じ取れないのが多々だけど。  
静まり返った夜の一夜。
そのまま、ガウリイと顔を見合わせ、廊下にでる。
あからさまに近づいてくるとある気配。
間違いなくやってくるのは明白。
ま、きたら、少しばかりからかっても面白いかも♡
そんなことを思いつつ、廊下にでると。
情けないことに、一応、護衛として雇われている、というのに、眠りこけている男たち。
あるものは毛布にくるまり、身を横たえ。
またあるものは本当は見張り番、というのにもかかわらず、
そのまま、剣にと身をもたらせて眠り込んでいたりする。
そんな人々をよけつつ、庭にと向かうあたしたち。
あたしたちが庭に続く廊下をしばし歩くことしばらく。
ふと、出現するとある気配。
あらあら。
やっときたわね♡

ギィィィィン!
鋼の音と、悲鳴が庭先から響き渡る。
それと同時に、風にのり、血臭があたりに立ち込め。
というか、あの程度の攻撃で怪我、というか、どうにかなるなんて…
情けないにもほどがあるわよ!
「目を覚まして!みんな!敵襲よ!」
などといいつつ、とりあえず。
手っ取り早く彼らを目覚めさせるために。
そのまま。
風魔咆裂弾ボム・デ・ウィンv」
ズバドシュ!
とりあえず、眠りこけている彼らを風の術で吹き飛ばし。
彼らの目を覚まさせる。
「…おい、リナ、これはいくら何でも…」
中には、たかが、風の衝撃で吹き飛ばされたくらいで。
壁などにたたきつけられてうめいているものたちもいたりするけど。
そんな彼らをみて、ガウリイがぽそりと何やらいってくるし。
「そんなことは、今は関係ないでしょ。外よ!」
いいつつ、そのまま。
なぜか多数、うめき声が聞こえている廊下から、庭先にと走り出す。
そのまま、とりあえず。
あたしたちには関係ない、とはいえ。
ほかの人間たちがどうやらこの程度の暗闇で右往左往していることもあり。
そのまま、【明かりライティング】の術、というかそれらしきものを打ち出したように見せかけつつ、
その光の球を屋根付近に向かって打ち上げる。
ちなみに、明るさは昼間並み程度に抑えてるけど。
打ち出された光に照らされて、ゆっくりと出てきたそれらは。
人造人間ホムルンクスついでにいえば、戦闘用タイブに作られたモノで、全身が緑色。
虚ろな目が、ただむなしく虚空を眺めていたりする。
それと、紫のうろこに覆われたちょっとした大きさ、人間の大人よりふた周りくらい大きいくらいの、小さな狼が数十。
その後ろからは、レッサーデーモンが数十匹ほど。
『うどげわぁぁぁぁ!?』
などといいつつ、逃げまとっている用心棒たち。
小銭ほしさで、実力もないのに、こういった依頼をうけたもののいいお灸にはなっているけど。
というか、この程度のヤツラを倒せなくてどうするのよ!まったく!
小銭目当てで集まった、ほかの用心棒たち。
それら傭兵たちの指揮と実力程度では、なぜかかなわないし。
たかだかこんな程度のやつらに。
屋敷の中からは、ようやく今頃になって、ばらばらと数名は出てはくるものの。
異形の、というか、彼らにとっては異形以外の何ものでもないそれを目にするや否や。
おじけづき、あるいは逃げ出していたりする雇われている人間たち。
…な…情けない…。
何て情けないの!?
お母さん、あんたたちをそういうように創造したつもりはないわよ!?
そんな中、一応がんばっている人間数名。
ちなみに、それはランツとロッド。
それと、ガウリイ。
というか、たったのこの三人だけだし、いや、本当に…
あとの人間たちはレッサーデーモンごときに遊ばれてるし。
あ、中にはお手玉にされてる人間もいるようだけど。
ま、関係ないし。
ちなみに、『彼ら』にとっては、相手をしている人間たちはといえば、
いい『遊び道具&間食』として捉えてるし。
まあ、間違いではないけどね。
そんなそれらを傍目にみつつ。
そのまま、ガウリイたちが剣を交えているその場所に近づいてゆくあたし。
あたしにむかってこようとしたデーモンたちは。
なぜか一様に、びくっと怖気づき、くるりと向きを変えて、ほかのやつらのところにいってるし。
何か、下級魔族の方が、反応、というか勘、働いてるし…こいつらは。
別にあたしは気配も何も力も解放などはしていない。
まあ、魔道の力はそこらにいる人間よりも並外れている、
というくらいはわかる程度にはしてあるけど。
下級魔族たちからすれば、あたしのような自らも危険な目にあう可能性が高い人間よりも。
簡単に遊べる人間を相手にしたほうが、能率がいい、と判断してるようだし。
…上司が上司だから、下級のやつらまでこんな怠慢になるのよねぇ。
これは、しっかりと、部下Sをこらしめてならないとね♡ふふふふふ♡


ロッドが正面から、人造人間ホムルンクスの大男につっこんでいく。
それと同時に刀を大聞く振りかぶる男の手前で進路を変更し、向かって右側を駆け抜ける。
すれ違い様、ちなみにロッドは男の腹を薙いでいる。
続く、頭の高さを横に薙いでくる一撃をロッドは腰を沈めて軽く交わし、すっと大きく伸び上がる。
瞬間、そのまま縦一文字にと断ち切られてゆく大男がひとつ。
あらあら、ま、でも少し時間のかかりすぎね♡
ガウリイはガウリイでいうまでもなく。
ガウリイとすれ違い様にばたばたと倒れていっている刺客たち。
ランツはといえば。
剣と体術とを組み合わせて使う方法を会得しているがゆえに。
その方法で刺客たちと渡り合っていたりする。
「さってと。」
ふわっ。
すっと右手を顔よりも少しした程度にと上げ。
ふわりとゆっくりと手の平を開きつつ、そこに、数粒の小石を出現させておく。
そして。
手を軽く、ゆっくりと下にとむけつつ、いまだに騒いでいる刺客たちにとむかい。
出現した数粒の小石を移動させておく。
ちなみに、形的には、投げているような格好で。
ビュン!
ドサササ!
バシュ!

なぜか、そのたったの一撃にて、それが触れると同時に、ばたばたと倒れ付してゆくものや。
瞬間的に消滅してゆくもの。
小石が飛んでゆく音がうなると同時に、ばたばたと半数以上の刺客たちが。
この程度でいともたやすく倒れていたりするし。
それと同時に。
それらが倒れるとほぼ同時。
あたしたちにと、というかあたしに向けられている視線が二つ。
あら♡
「あら♡セイグラム、ギオ、いらっしゃい♡」
くすっ。
小さく微笑み、上空を見上げるあたし。
視線の先に、というか、タリム邸の屋根の上にとたたずむ影二つ。
そこには、当然のことごとく、セイグラムとギオの姿が。
「…人間よ?一体全体何をした?われらが主は完全に記憶をなくしている…
  …あまつさえ、われの不死の契約を破るとは…」
などとあたしをひたりと見据えつつそんなことをいってくるセイグラム。
ちなみに、明かりの中、黒いマントで全身を覆っているその格好は。
はっきりいって、かなり目立つもの意外の何者でもないけど。
それをみて、中には悲鳴などを上げている人間もいたりするけど。
ま、見た限り、これらが人間でないのは一目瞭然には違いないんだけどね。
だけど、この程度で悲鳴を上げるなんて、精神がたるんでいる証拠よ!
そんな人々をまったく無視しつつ。
その視線をあたしに向けたままで。
「…さらには主は子供の姿となっている。…どいうことだ?」
われらとて、かなりの力をもってしなければ、そのようなことは…
などとこいつは思ってるし。
そんなことをおもいつつ何やらわめいているこのセイグラム。
「…セイグラム様。とりあえず、こいつら全員『始末』しちゃいましょう。」
そんなセイグラムの横から、そんな絶対に無理なことをいっているギオ=ガイア。
「あらあら♡そんなできもしないことをいわないの♡
でも、それより、あんたたち♡ここに来る前にデイミアの屋敷によったみたいね♡
  屍肉呪法ラウダヌトルシャヴナをかけてきたみたいねぇ♡
  魔族たるもの、はらいせなんかでそんなことしたらいけないでしょ♡」
くすくすくす。
ちなみに、こいつらは。
あまりに自分たちの考えの常識外のことが起こったがゆえに。
とりあえず、初期の目的と、それと、腹いせをかねてデイミアにあれをかけたのよねぇ。
セイグラムが♡
くすくす笑っているあたしの言葉に。
「「な゛!?」」
何やら言葉を失っているこの二人。
あたしとギオ、セイグラムとが話しているそんな中。
ふと、こちらの様子に気づき。
こちらにとやってきているガウリイたち。
と。
「…だ!?」
「…な゛!?」
なんか、そんな小さな悲鳴を上げてその場にと固まっているランツとロッド。
「お~。この前のやつらかぁ。」
などとのんびりといっているガウリイ。
「つ、つうか!ちょっとまて!
  な…なんで、んなとこ、いや、こんなとこに!んなのがいるんだよ?!」
あきらかに、あれらは人間ではないじゃないかよ!?
などとそんなことを思いつつ何やら叫んできているランツ。
「あら♡ランツ。こんなのって、こいつら、これでも、一応は、魔族の中のひとつよ。
  かなり弱いことこの上ないけど。」
-ビクリ。
あ、面白い。
あたしの言葉に、人間風情が。
などと、思ってるし、ギオとセイグラムは。
あたしの言葉に反応しびくりと体を震わせてるし。
というか、こいつらの物質化って、あまり上手ではないのよねぇ。
ちょっとしたことですぐに崩れるそれだから。
あたしの至極当然、当たり前なそんな説明に。
「…な゛!?ま…魔族ぅぅぅぅ!?」
何やら面白いまでにと叫びつつ、悲鳴に近い声を張り上げているランツ。
「そういうこと♡まあ、ハルシフォムがあの、セイグラムと不死の契約を結んでいたからねぇ。
  その契約をあたしが消滅させたのよ♡だから、あのハルシフォム子供になったんだし♡」
まるっきり嘘ではないし。
完全に事実でもないけど。
にっこりと、なぜかいまだに叫んでいるランツにむかって説明しておくあたし。
う~ん、あたしって何て親切なのかしら♡
「…って、あの子供!?本当に!?本当に、まさか…ハルシフォム評議長当人!?」
などと、何か横のほうで叫んでるし、ランツは。
「…ほぅ。」
わが相手に不足はないようだな…
そんなことをおもいつつ、セイグラムたちをみているロッド。
そして。
「…リナとかかわってからこ~いうの、ふえたなぁ…」
などとなぜかしみじみいっているガウリイ。
そんなあたしたちの対応と、会話をききつつも。
「…いい加減に無視をするのはやめてもらおうか?
  ―だが、人間よ。なぜ我が屍肉呪法ラウダヌトルシャヴナをかけてきたとわかった?
  不死の契約を破るといい…貴様、いったい何者だ?」
警戒しつつ問いかけてくるセイグラム。
並大抵の実力であれが解けるはずではない。
何しろ、外から、契約の石を壊すのではなく、それ以外の方法での解除、という方法はな。
そんなことをこいつは思ってるし。
「あのねぇ。セイグラム。んなの誰でも、赤ん坊でもわかるってば♡」
「…わからんとおもうぞ?」
あたしの言葉にすかさず突っ込みを入れてきているガウリイは無視。
まあ、んな下っ端に教えても意味ないし。
「セイグラム様、そんなことはどうでもいいんですよ。始末さえすれば…」
などといいつつ、ゆっくりと降りてきているギオ。
「はぁぁぁぁ…あのねぇ。できないことはいうもんじゃないの。ってことで、ガウリイ、がんばってね♡」
「でぇぇ!?オレかぁぁぁあ!?」
ぽんとガウリイの肩をたたくあたしに。
なぜか抗議の声を上げてくるガウリイ。
「いやなら今晩の食事抜きv」
「うっ!わかった!わかったよ!はぁぁ!」
ちなみに、金銭はあたしが管理しているので、ガウリイは今はあまりもってないし。
あたしの言葉に気合を入れているガウリイ。
そして、そのまま。
剣を一度鞘にと収め、そのまま、ギオにむかって走り出す。
「はぁぁ!」
気合ひとつ。
ギオはといえば、たかだか相手は人間。
人間の、魔力すらもはいってない剣などで自分が倒されるはずもない。
そんな馬鹿なことを思っているがゆえに、まったく抵抗すらもしてないし、こいつは。
ガウリイの気合と同時に再び抜き放たれたその剣は。
光の刃がうなると同時。
ザッ!
そのまま、いともあっさりと、
ガウリイの剣によって、一文字にと断斬られているギオだったりするし……
「というか、少しは抵抗くらいしなさいよ!」
あたしの言葉に。
「…リナさん、あなたはいったいどっちの味方なんですか?」
そんなあたしをちらりとみつつ、なぜか震えつついってきているランツだし。
「内緒♡」
「ば…馬鹿な!?光の剣…だと!?」
ガウリイのそれをみて、叫んでいるセイグラム。
「がうぁぁぁ!?」
叫び声とともに、そのまま塵と化していってるし。
というか。
ゴルンノヴァのやつ、わざと、ギオを少しづつ滅ぼすように手加減したわね……
「ちっ!くぅ!とりあえず勝負は預けておく!」
ギオ=ガイアの最後をみてとり。
捨て台詞を言い放ち。
そのまま精神世界面アストラル・サイドにと逃げていっているセイグラム。
「…あっ!」
ちっ。
内心、舌打ちをしつつ、小さく声を上げているガウリイ。
そして、ちらりとあたしをみつつ。
…リナのやつ、今わざとあいつを逃がさなかったか?
などと、的確なことを思っていたりするし、このガウリイは。
ふふ♡正解♡
剣を収めながら、あたしの横にとやってきつつ、そんなことを思っているガウリイ
「あらあら♡にげちゃったわねぇ♡」
くすくす微笑むあたしの言葉に。
「おまえなぁ…何をのんきに…というか、今のわざとにがさなかったか?」
などと、じと目でいってくるガウリイだし。
「あら♡ふふ♡さあ、どうかしらねぇ♡」
にっこり微笑むあたしの言葉に。
…わざと逃がしたな…絶対に……
そんなことを思いながらなぜかあたしをじと目でにらんでいるガウリイだし。
そんなガウリイの様子にまったく気づくことはなく。
「お、おい!何であ…あんなモンがでてくるんだよ!?冗談じゃないぜ!
  あんなモン、相手にした日にゃあ、いくつ命があってもたりやしねえじゃないか!」
などとランツが叫んできていたりするけども。
「あら♡こんな程度でそんなこといっててどうするのかしら♡」
くす。
あたしの言葉になぜか絶句してるランツだし。
さってと。
そろそろ、いいころかしらね。
ふふふふ♡


                                   -続くー


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あとがき:
薫:昨日の、レイアース版、スレイヤーズ。誰からも突っ込みないですねぇ。
  数名以上、何か反応あったら、打ち込みする・・・かもしれませんv
  でも、なかったら、今までどおりにお蔵いりーv(まてまてまて!←笑
  それはそうと。今日、意味不明な催促メールが・・・
  んなもん登録した覚えはないぞ!!!?(汗
  はっ!これが今うわさの悪徳メール!?(滝汗
  メインアド…どこからもれたんだぁ(汗
  うみゅぅ。あまりにひどいようならメインアド、かえるしかないな・・しくしくしく・・・・
  誰だぁ!?情報流すやつはぁぁぁ!?(絶叫!
  今日はアサからロクなことがない・・・・(涙


2004年3月17日某日

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