まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
ようやく、ハルシフォムさん終了です。
次からは、セイグラムの出演だー(だからまて!
しっかし…前より、やっぱ打ち込みスピード…私落ちてるなぁ・・・・・みゅぅ・・・・
ああ、ノートパソコンがほしい今日この頃・・・・(ぽそり・・・・
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エル様漫遊記 ~スレイヤーズ~
「待たせたわね。」
いいつつ、ざばっと水の中より、ガウリイたちのところにと戻るあたし。
ちなみに、あたしの横には、さきほど、多少姿を変えた、人物がひとつ。
「リナ!遅かったじゃないか!」
などといってくるガウリイに。
何かリナの気配が一瞬、消えて別な気配がしたと思ったから、
一瞬、オレ驚いたんだけど、何事もないみたいで、とにかくよかった。
などとそんなことを思いつつ、あたしに言ってくるガウリイに。
「…この子供は?」
などと、あたしの横にいる、七歳程度の男の子を指差して聞いてきているランツ。
「うん?あの塊の中にはいってたやつじゃないのか?」
ちらりと、子供をみて、そんなことをいっているし、このガウリイは。
「あら、正解v」
とりあえず、嘘ではないし。事実だし。
「…何でんな子供がんな中にはいってたんだ?」
などと首を傾げつつ何やらいっているランツだけど。
とりあえず、無視。
「とりあえず、こいつも助けたことだし。戻りましょ。」
さらりとランツの言葉を受け流し。
二人を見つめつついうあたしのその言葉に。
「だな。いつまでもここにいても、何もないしな。」
「…無視されてる…俺…。とりあえず、同感、ここ、寒いし。」
なぜかちょっぴりいじけつつも同意してきているランツ。
「んじゃ、決定ねv」
にっこり微笑み、少しばかり天井を見上げる。
と。
バカン!
デイミアの屋敷の床が再び開き。
天井から、あたしたちのいる場所に細い明かりが差し込んでくる。
「じゃ、戻るわよv」
それだけ言い放ち。
そのまま。
『…え?』
にこやかに微笑みかけるあたしの言葉の意味を理解することもなく。
ただただ、首をかしげているランツとガウリイ。
そのまま。
バチン♪
軽く指を鳴らすあたし。
それと同時に。
ブワッ!
あたしたちの周りにと出現する、上昇気流。
『うどわぁぁぁぁぁぁぁ!?』
なぜか、あたし以外の人間は叫び声をあげながら。
その気流にのって、あたしたちは再び、落ちてきた、というか降りてきた道を再び戻ってゆく。
「ただ今。」
ストン。
そのまま、何事もなかったかのようにと、先ほどまでいた床の上にとたどり着く。
なぜか横では、ガウリイやランツ、
そして、子供となったハルシフォムが膝をついて、息を切らしていたりするけども。
もっとも、ハルシフォムの場合は、結構それを楽しんでいたりするんだけど。
精神的な面まで、あたし、完全に子供に設定しなおしたからねぇ。
「ぬよおうやわぬやわなや!!」
あたしたちの姿をみて。
面白い意味不明な叫びを上げているデイミア。
そのまま、しりもちをついていたりするし。
「ハハハハハハハハハルシフォム評議長!?」
などと、ここにいる子供を指差しわめいているし。
そういや、こいつ、この人間の子供時代、知ってたんだったわよね。
どうでもいいけど。
「?ハルシフォム評議長?どこに?」
などといいつつ、いまだに膝をついたまま、きょろきょろと周りを見渡しているランツ。
「あら、どこ探してるのよ。ランツ。ここよ。」
いいつつ、横にいる子供を指差すあたし。
「?何のこと?僕の名前は確かにハルシフォムだけど、評議長って?
それにあの変なおじちゃん、なぁに?」
デイミアをみつつ、そんなことをいっている、子供となったハルシフォム。
ちなみに、あたしはこいつの記憶は完全に消しておいたし。
まあ、多少のアレンジは加えたけど。
「はひぁ。ち…違うんだぁ…違いますぅ。私じゃない、私がやったんじゃないんですぅ。」
などといいつつ、その顔を恐怖にひきつらせつつ、
そのまましりもちをついたまま、後ろに退きつつも。
情けない声を振り絞りつつだしているデイミア。
「タ…タリムのやつです!タリムのやつが、甘言を ひけらかして、私にこんなまねを…
結界つくって閉じ込めるのなんかをやらかしたんですぅ!
私はあなたに対して一片の悪意さえいだいてなどいませんでした!
ですから、ですからどうかおゆるしぉぉぉぉぉぉぉぉ~…ひはぁぁぁぅぅぅぅぅ!」
一人で勝手にわめいているし。
「な゛!?」
そんなデイミアの台詞に思いっきり驚いているランツ。
というか、今まで知らなかった、というのがそもそも、情報不足よね。
こいつは。
ま、まさか、評議長の失踪って…タリムとデイミアのたくらみ!?
じゃ、じゃあ…まさか、本当にリナさんと一緒にあの水の中からでてきたこの子供は!?
などとそんなことをおもいつつ、あたしと、ハルシフォムを交互に眺めているこのランツ。
「あら、だからいったでしょ?
ま、説明はおいおいと、後で簡単にでもするとして。とりあえず、次いくわよ♡」
なぜかいまだにわめいているデイミアをそのままに。
ハルシフォムをつれて、その部屋を後にしてゆくあたし。
そんなあたしの後ろからあわててついてきているランツ。
ガウリイはガウリイで。
「…ま、これだけでは絶対にすまないな…リナのことだし…」
そんなことをつぶやきつつ、
いまだに一人で勝手にわめいているデイミアにちらりと視線を向けるものの、
そのまま、あたしと一緒に部屋を後に歩き出してゆく。
ねぇ?お姉ちゃん?どこにいくの?」
きょとんとしつつ問いかけてくるハルシフォムに対し。
「あら、あなたの家よ。」
くすりと笑いつつも返事を返す。
「僕の家??」
きょんと首をかしげるハルシフォムに。
「リナ、いったいどういうことだ?」
つんつんと、あたしのマントのすそをひっぱりつつ、問いかけてきているガウリイ。
「あら♡…まぁ、あとからわかるわよ♡面白いことが…ね♡」
あわてて、追いかけてきているランツと、繭を潜めているガウリイにと向かい。
そっと口元に手をあて、そんな二人にと微笑みかけておく。
「ま、今は、この子を家に送り届けるのが、先。話はそれから…ね♡」
「な、何か、話をはぐらかされたような気がするんだが…」
「あら、気のせいよ。」
そんなほのぼのとした会話をしつつ。
いまだに一人わめき散らしているデイミアをそのまま部屋にとほうっておいて。
あたしたちはハルシフォムをつれ、デイミアの屋敷を後にしてゆく。
こんこん。
竜の頭を形どった、ドアを二度叩く。
街から少し離れた人気のない場所。
そこにたたずむハルシォムの家。
ちなみに、庭などには、温室などもあるったりするけど。
まだ、この世界では、珍しいものだったりするのよね…。
何しろ、まだ、ガラスを透明にするのが難しく感じてるしねぇ~…
ここの技術って…
一応あれでも結界、と呼べるらしきやつの外では、結構、その辺りの技術は発達してるのにね♡
ここは、この千年の間に主に魔法が進化し、結界の外では、技術が進化している。
結界とは、何を考えているのか、北の部下Sのやつが、千年前に行った、
一般的にいう降魔戦争によって、部下Sの腹心四人が張った、魔族の結界のこと。
東西南北にその結果の拠点と、彼らの出張所ともいうべき城がある。
本殿は、精神世界に宮殿は、全員置いておくことを義務づけてるし物質世界にも。
神にしろ、魔にしろ。それ以外にしろ。
一応、ここには、ルビアという人物が一人ですんでいる。
ハルシフォムの助手をしていた女性が、ハルシフォム評議長の屋敷にひっそりと暮らしている。
タリムはそういってたけど。
本家のルビアって…あたしのとこに、大分前に還ってきてるけど♡
ここに、住んでいるのは、ハルシフォムが、ルビアから作り出した、
でも、作られた命でも、自我は当然芽生えるし。
一応、器ができたら、それに魂が入るようにはしてるから♪
あたしが、そういう風に創ってるし♡
輪廻の流れとかの設定を♡
「はぁ~い。」
家の中。
遠い場所で声がする。
どうやら、今は、温室に出てたようねぇ。
まあ、いいけど。
この声の主は、あたしは、実際にであっているけどね♡
かちゃ……
ややあって、鍵を開ける音
出てきた女性は、夕日の色の赤い髪。
どこか悲しげなその瞳。
今朝、あたしにこの一件には関らないでください。
といって、姿を人ごみに消していった、あの彼女。
「――ルビア!!」
ぼすっ!!
その姿をみるなり、ハルシフォムが抱きつく。
このあたりも、すこぉし、記憶操作してるからv
「……え??あ…あの……って……ままままさか!!!!?ハルシフォム様!!!?」
あら♪
一目で分かったようね♪
結構、結構♪
ルビアが驚いて、あたし達の方をみる。
ルビアのスカートにしがみついているハルシォム。
「ハルシフォム、お姉さん、ルビアさんと、お話しがあるの?ガウリイ達と待っててくれる?」
あたしがハルシフォムの目線にもっていき、彼にいうと。
「うん!!わかった!!!じゃ、遊ぼう!!!お兄ちゃんたち!!」
いって、ガウリイとランツを引っ張って庭に出てゆく。
とりあえず、三人の姿が見えなくなるまで見送ってから後、顔を見合わせるあたしたち。
完全に、三人の姿が見えなくなるころを見計らい。
「あ…あの、お方、間違いなく、ハルシフォム様ですよね?何で子供の姿に…」
とまどいつつ、聞いてくるこの女性、ルビア。
「あら、元の姿だと何かと問題があるでしょう?少なくても、何人も殺してるわけだし。
あれでも一応は魔族のセイグラムとも契約していたんだし。
だから、記憶を消去して、子供の姿にしたのよ♡
ルビア、あなたも彼を助けたかったんでしょう?」
純粋なまでに、彼だけを、彼の救いだけを望んでいたこのルビア。
「…しって…いたんですか?」
声を震わせつついってくるルビアだし。
「あら♡彼を思っているからこそ、かかわるなってあたしたちにいってきたんでしょう?
ま、もっとも。こんなことができる、なんて知らないんだから無理もなかったんでしょうけど。」
くすくす笑いつつ、目の前にいるルビアを具間みる。
不安と戸惑いにいろとられているルビアの表情が、ゆっくりとではあるが、光が戻ってくる。
「…で、では。ハルシフォム様はあんな恐ろしいことはやめてくださるんですね!?」
あたしの言葉の意味をようやく理解し、手を顔のしたであわせつつ、いってくるけど。
「う~ん。というか、そのあたりのことだけは一応記憶は消しておいたから。
あ、ルビア、あなたにも一応は協力してもらうわよ♡」
「…え?」
ルビアが戸惑いの声を上げるのとほぼ同時。
ふわりと手の中にと出現させた、小さなほのかに光る玉をルビアに向かって投げておく。
と。
瞬時にルビアの中にと吸い込まれてゆくそれ。
「…え?こ…この記憶は?」
まるで、打ち寄せるように、あふれ出す、【記憶】に戸惑いの表情を浮かべてるし。
困惑した表情であたしをみてくるルビアに向かい。
「ハルシフォムにあげたものと一緒のものよ。話がちぐはぐになったらおかしいでしょう?
今度はあなたが彼を育てるの。-まっとうな人間にね。」
くすっ。
「ちなみに、彼の中にあった本来のルビアの記憶もいれてあるから、後はうまくやってね♡」
あたしの言葉に目を見開いているルビア。
こ…こんなことまでできるんですか?この人って?
というか魔道士って?
そんなこと思ってるし。
「さってと♡後はっと…♪」
ちらりと周りを見渡しつつ、再び手の中にちょっとした光の玉を出現させ。
屋敷の奥に向かって投げ入れておく。
何のことはない。
ひとつの部屋、
というか、もともとのハルシフォムの部屋をかつての子供部屋にと変化させただけのこと。
やっぱり、子供部屋がないとおかしいしね♡
そんな会話をとりどめもなく済ましたそんな直後。
「ただいま!!!!」
いいつつ、元気よく遊び終わったハルシフォムがルビアに向かってかけてくる。
「ねぇ?ルビア?お話終わったの?じゃ、ルビアのお菓子、食べたいな!」
にこにことルビアを見上げていっているハルシフォム。
そんなハルシフォムをぎゅっと抱きしめているルビア。
「さって。それじゃ、あたしたちはこれで。」
なぜか、ランツは疲れたような顔をして、へばってるけど。
ま、関係ないし。
「ありがとうございました!」
ひらひらと手をふり、玄関先にと向かうあたしたちに。
目にうっすらと涙を浮かべて、何度もふかぶかとお辞儀をしつつ、あたしたちを見送ってくるルビア。
そんな彼女の見送りをあとにして、あたしたちはハルシフォム邸を後にしてゆく。
タリムの屋敷への帰り道。
「なあ?いったい何がどうなってるんだ?リナ?」
歩きつつあたしにと聞いてくるガウリイ。
「そうですよ。何であの子供がハルシフォム評議長と同じ名前なんですか?」
同じく聞いてくるランツ。
「あら、今晩になれば、大体がわかるわよ♡ふふふ♡」
いいつつ、人差し指を口元にもっていき、微笑むあたしに。
なぜか顔を見合わせている二人だし。
説明しても、こいつらのことだから、理解不能なのは見えてるし。
とりあえず、表向きは【アレ】は評議長の【魔術の実験】で子供になっていた、
と魔道士協会の方には説明&連絡することにしてっと♡
そのほうが楽だし面白いし♡
「ま、そんなどうでもいいことはおいといて。とりあえず戻るわよ!
あ、ランツ、魔道士協会にちょっと、よってきてこれ、渡しておいて♪」
いいつつ、瞬時に作り出した手紙を今まさに、懐から取り出したように見せかけつつ。
あたしの斜め後ろにいるランツにと手渡す。
「??これ?」
それをうけとりつつ首をかしげるランツ。
何なんだ?これって?
そんこと、こいつは思ってるし。
「いいから、いって、く・る・の!」
「は…はぃぃぃぃぃ!」
なぜかあたしの手の中にある、赤く輝く光の球をみて、顔を瞬時にかえて、
あわてて、走り出してゆくランツだし。
「ふふ。これでいいわね。」
「何がいいんだ?」
というか、リナのやつ、今、ランツに手渡したアレ…いきなり出現させたような気がするの…
オレの気のせいか?
などとそんなことを思いつつあたしに問いかけてくるガウリイに。
「ふふ♡少なくとも…これで、テリムとデイミアの争いはなくなるはずよ♡」
くすくす笑いつつ。
「ま、ともかく、戻りましょ♡」
そんな些細な会話をしつつ。
あたしたちは、タリムの屋敷にと戻ってゆく。
さってと。
セイグラムをからかって少しばかり遊ぶとしますかね♡ふふふふふ♡
-続くー
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あとがき:
薫:うーん。とりあえず、今のところ、一ページが1話。
としてたら・・・・・どうも、かなりの量になりそうな気が・・・・
前みたいにニページ、もしくは四ページ分。
打ち込みしてから一話アップ、にしたほうがいいのかな?
どうなんだろ?ちなみに、ただいまは、ひとつの話を20KBに抑えてます。これは。
たいていは、30~40前後が私の基本の一話なんですけどね・・・・・
ちなみに、大学ノート、あと8ページ残ってますv(笑
このアトラス編vさて、アメリア登場まではまたいずこー(笑
何はともあれ、んではでは、また次回にてv
2004年3月16日某日
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