まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
なぜか最近、なかなかに打ち込みする気力が戻ってこない今日この頃・・・
というか、お仕事が…また次の決算だよー・・・・
下手したら、前みたいに、持ち帰りの仕事で打ち込みどころではなくなるな・・・(涙
・・・・・・・あぅあぅあぅ・・・・(って、ぼやいてどうする?・汗←自覚あり・・・・・
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エル様漫遊記 ~スレイヤーズ~
「ほほぅ。引き受けてくれる気になりましたか。よかったよかった。これで百人力ですな。」
満面の笑みを浮かべつつにこやかなまでにそんなことを連発して言っているこのタリム。
しかし、人と話をするときに、またまたこの人間、食事をしている手を止めないし…
タリムはそういいつつ、手にしたバーベキューの串にとかぶりつく
どうでもいいけど、せいぜい一本くらいにしときなさい!
その手に数本ものバーベキューの串をもって、かぶりついてるし…このタリムは……
口をもぐもぐと動かしつつ、さらにはときどきもう片手にもっている葉巻をぷかぷかふかし。
…食事マナー、まったくもってないってないわね…まったく…
そんな食べ方では料理の味なんて、まったくわかるはずもないのにね。
食べるだけ無駄ってものだわ。まったく。
タリムの屋敷の裏庭で。
昼のテーブルを囲みつつ、仕事の話を進めるあたしたち。
「これでもう、完全に安心じゃよ。ディミアの馬鹿もんが、
わけのわからん無暗殺者どもをさしむけてこようとも。枕を高くして眠れる、というもんじゃ。」
いいつつ、陽気に笑うこのタリム。
どうでもいいけど、口に肉というか食べ物を含んだまま笑うのはやめてよね…
かなり、見た目きたならしい。
いや、実際に汚いんだけど。はっきりいって。
しかも、その笑みと顔の作りがかなり似合ってないし。
ここにもし、小さな子供やまたは、普通の人間がいれば。
その笑顔にまず間違いなく悲鳴を上げること間違いなし。
面白そうだからやってもいいけど、それだと今回の一件。
間近で閲覧することできなくなるし。
別に断られても、そのまま介入することはたやすいけど。
ここはやっぱり、一番面白い位置でかかわらないと面白くないしね♡
「ま、別に安心してもいいですけど、で、護衛の期間は?」
さりげなく話題を変えるあたしの言葉に。
そんな話題のすり替えにまったく気づくこともなく。
「そうさの。評議長の選出会が開かれるのはが半月後。
じゃからそれまで、ということで。あとの決着はわしがつけるさ。報酬は必要経費プラス…」
そんな会話をしつつ、金額の交渉をしてくるこのタリム。
まあ、このあたしを雇うにしては、はっきいって、足りないけど。
とりあえず、一般的な人間社会の中ではまずまず、といった金額に入る部類の程度。
たかが、この程度で。
何はともあれ、タリムとの話をざっとまとめ。
あたしたちは下見を兼ねて、あたりを見回ることにしてみたり。
さって。
そろそろあのランツもまた出てくることだし。こうしてあたりを歩いていれば…ね♡
「見物かい?お二人さん?」
柱に背を預け、腕を組んだまま多少、この前の出来事が頭に残っているのか。
なぜか心のどこかで、疑問に思いつつも、それでも。
あたしの実力を知らないがゆえに、小馬鹿にした目つきでこちらをみつつ、
あたしたちを眺めてきている一人の男性。
この前、このあたしにちょっかいをかけてこようとした、とある人間-ランツ。
「下見よ。そんなこともわからないの?それじゃあなおさらに役に立たないわねぇ。」
くすくすと笑いつつ。
「カタートの部下S…もとい、レイ=マグナスより役に立たないかもね。」
くすりと笑いつつもそんなことをいってくるランツに苦笑する。
「…は?」
あたしの言葉に首をかしげるガウリイに。
「な゛!?役に立たないって!!なら、お前さんは!」
などとこちらに向かって向きになっていってくるこのランツ。
人間、本当のことを言われたら、このランツのように向きになる部類もいたりするわけで。
本当、人間というか、生き物って面白いわ♡
創ってみた甲斐がある、というものよね♡ふふ♡
「あら、このあたしに勝てる存在…というか、『命』なんてないわよ♡
それがたとえ神でも魔でもね♡」
というか、それらはこのあたしが創造したものたちだし。
そんなさらりとした至極当然のあたしの言葉に。
「…お前なぁ。あおるようなことをいうなよ…ランツ、だっけ?
じゃ、ちょっとだけ、実力みせてやるよ。」
まあ、今のリナの言葉…間違ってはいないんだがな…
何しろ実際に、リナのやつ、魔王…倒してるし…事実・・・・(汗)
そんなことを心で思いつつもランツにいっているガウリイの姿がそこにあったりするけども。
そんなことを言い放ち、懐から一枚の金貨を取り出しているガウリイ。
それと同時に、剣を右手で水平にと構え、刃を立てて、そろりと金貨を刃の上にと乗せ。
そして。
「はぁ!」
気合ひとつ。
そのまま、気合とともに、剣をまっすぐに引いてゆくガウリイ。
それと同時に小さく乾いた音が辺りにと鳴り響く。
それを目にし、面白いまでに目を見張っているこのランツ。
何のことはない。
当然のことながら、床に落ちた金貨は真ん中、つまり中心からきれいに二つに断ち切られ。
刃の上に載せた金貨を剣を引く、という動作だけで両断しているこのガウリイ。
もっとも、この程度のこと、ゼフィーリアの人々なら誰でもできるけど。
というか、たったの二つに分断だけ、というのは…このガウリイもまだまだねv
とりあえず、この技。
客観的に説明するとすれば。
それはいたって単純な仕組み。
剣にちょっとした気を込め、そして、技、スピード。
それらを少しばかり開放させる、というたったのそれだけのこと。
まあ、普通の人間程度のスピードなどではなぜかできないけど、これ。
少しばかり、努力すれば、誰でもどうとでもなるただの子供だましの技ではある。
まあ、あたしは手も触れずに簡単にこんなこと、たやすくできるけど。
意識するだけで。
「す、すげぇ!」
まったくの子供だまし、
としかいいようのない小技に目を輝かせて感嘆の声を上げているランツ。
「ふっ。」
そんなランツの様子をちらりとみつつ。
軽く笑みを浮かべ、抜いていた剣をそのまま鞘にと戻す。
「何やってんのよぉぉぉお!」
スパコォォン!!!
う~ん、いい音v
ガウリイが剣を収めると同時、あたしのスリッパ攻撃がガウリイの頭を直撃する。
とある世界で、見て面白そうだったから取り入れたこの行動。
結構これが面白いのよね♡
ふふふ♡
「な、何しゃがんだ!?兄貴に向かって!?」
などとあたしに向かって叫んでくるランツ。
面白いことに、今のガウリイの技を目の当たりにし、
ガウリイを【兄貴】にと祭り上げてるし、このランツは。
「な、何だよ、いきなり、リナぁぁぁぁ~…」
少しばかり頭を抱えつつ情けない声を上げているガウリイ。
「あのねぇ!たとえデモンストレーションといっても!金貨でやらないの!金貨で!
せめて、オリハルコンの粒とかで手を打ちなさい!
あんたは、情けないことに、分子構造の構成のし直しはできないんでしょ?
それに、金貨って、かなり弱い鉱物なんだし。
せめてやるんだったら、オリハルコンとかの、
一応この世界では強いとされている物質でやんなさいっ!
それだと、どれくらいに細かく切り刻んでも、どうとでも利用価値はあるでしょう?
金貨だと、形になってなかったら、それを使うことはできなくなるんだし。この世界では。」
にっこり笑いつつ、スリッパ片手にガウリイにと言い放つ。
この世界。
いまだに、こうした壊れた【お金】に対する両替施設…ないからねぇ。
「…いや、『この世界では』…って…」
なにやらあたしの言葉に突っ込みを入れてきていたりするけど、このガウリイは。
ちなみに、かなりの余談ではあるけど。
一応、あたしがいることになっている実家は、商売をしていたりする。
もっとも、あたしが子供のころ(子供のふりをしていたころ)売り出した品々が、
なぜかヒットして、結構な収入になっていたようだけど。
ま、それは関係ないし。
姉、ということに、なぜか設定したルナことスィーフィードは。
家の近所にある【リアランサー】という店でウェイトレスのアルバイトをしていたりもするけども。
にっこり微笑みつついうあたしの言葉に。
「ま…まあ、待て。要は、オレの切っちまった金貨が何かの役に立てば文句はないだろう?」
なぜかいまだに頭を抑えつつも、頭を左右にふりつついってくるこのガウリイ。
「まあね。」
あたしの言葉に、床に落ちている二枚の金貨を拾いつつ。
「どんなもんだ?結構見事な自分でもいうのも何だがきれいな切り口だろう?」
いいつつ、ランツにそれを見せているこのガウリイ。
ま、ガウリイはその気になれば、もっと分子構造すらも壊さずに斬ることはできるんだけど。
それ、当人、自覚してなくやってるから、またそれはそれで面白いのよね。
「ほ、ほんとだ!すげぇ!」
ガウリイに見せられた金貨をみて、感嘆の声を上げているこのランツ。
「この技はめったに人には見せないんだが。
…この金貨、お守り代わりにひとつどうだ?十五リーブくらいで?」
「うぉぉぉぉ!買った!」
ガウリイの言葉に即座に反応しているランツ。
リーブというのは、このあたりの通貨であり、十リーブで金貨約一枚くらいの価値があるもの。
ちゃっかりと、金貨一枚以上の値段を持ち出しているとは。
なかなか素質があるわよ♡
ガウリイちゃん♡
「…で?」
大切そうに、ガウリイから受け取った金貨を懐にしまいつつ。
あたしにと視線を向けてきているランツ。
「あんたはどんな技をつかえるんだ?
それとも単に兄貴にくっついているだけの金魚の糞かな?
兄貴にあんな大口をたたけるんだからさぞかしすごい技を使うんだろうな。」
などと鼻で笑いつついってくるし、このランツは。
「ふぅぅん、あんた、誰にむかって、そんな口をきいているわけ?
そんなことをいうんだったら、今ここで何か見せてあげましょうか?
そうねぇ。どれがみたい?些細なところで。
無能だけど一応ここのあれでもやってる魔王、
赤の瞳の魔王シャブラニグドゥの力が源のドラグスレイブがいいか。
それとも、この世界では、なぜか精霊魔法の最高峰とされている、ラティルトがいいか。
それか、普通なところで、混沌の力を使った、ギガ・スレイブ、というものもあるわよ♡
まあ、町全体が一瞬にて掻き消えても、すぐに再生させればいいだけだし♡
あと、混沌の力の応用で様々な術あるけど、それは。
あれらはうけて、なぜか生きてた存在はいまだにいないから、
なぜか生き返らせたりするようになるんだけどvさって、どれにする?♡」
にこやかなまでのあたしの微笑みに。
「…リナ、頼むからどれもやめてくれ……」
何かリナのことだから。
今いったのは絶対に事実だ、という確信もてるし…
そんなことを思いつつ、冷や汗流しつつあたしに言ってきているガウリイの姿。
「…それに、ギガ、何とかって…
…魔王、シャブ何とかってやつを倒したときに使ったものだろうが…(汗)
んなもん、こんな街中で使ってくれるなよ…(汗)」
なぜかそんなことをいってくるし。
「あら♡たとえこの町が俗にいう混沌の欠片の空間になっても、
瞬時に再生させれば問題ないって♡
それに、あたしがやったって、証拠がなければそのままでもいいし♡」
しごく当然な意見をいうあたし。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(汗)」
そんなあたしの言葉になぜか無言になてるし、このガウリイは。
な、何か本気でやりそうな気がするのは…気のせいか?
などとそんなことを思いつつ。
「…あ…兄貴…その魔王シャブ…て、まさか魔王シャブラニグドゥのことじゃないよな!?」
汗じとになっているランツ。
どうでもいいけど、あたしのいった、混沌の意味すらわかってないし、この人間は。
そんなランツの言葉に。
「おおそう、それ。そんな名前だったよな。確か。
いや、本当、目の前で復活されたときにはどうしようかと思ったもんな…」
などとしみじみいっているガウリイだし。
「…で、まさか、この連れが倒した…と?(汗)」
あ、面白い♡
ランツからあたしに対して、『恐怖』の感情が発せられてるし。
声はちなみにかすれて消えかけてる。
「リナには逆らわないほうがいいぞ?何といっても、剣の腕とかは当然オレ以上だし。
魔王よりもまるで猫と虎以上の差があるほどに強いし。
こいつの世間一般でのあだ名も。『
『ドラマタ』だの…『生きとしいけるものの天敵』だの…」
「あら♡ガウリイ、もっという勇気ある?」
にっこり微笑み。
とりあえず手の平に黒い炎のような塊を出現し、ガウリイにとほほえみかける。
「いや、ない!ないから、頼むからそれしまってくれ!」
あたしの手の中にあるそれをみて。
なぜか面白いまでに狼狽しているガウリイだし。
あれ、受けたら絶対にただではすまない、と本能が告げてるぞ…オレ…(汗)
そんなこと思ってるし。
あら、正解♡
このあたりの野生の勘は結構いいからね♡
このガウリイは♡
そんなガウリイの言葉にしばし絶句し。
そして、先ほどのあたしの言葉を頭の中で反復しつつ。
そして、ようやくランツの頭の中でひとつの可能性が浮かび上がる。
って、遅すぎだってば。
「…っ!…って!?
まさか、この女…いや、この女の人、あ、あの『リナ・インバース!?』…さん!?」
何か後ろに退きつつ、しりごみしながらもあたしをみて言ってくるけど、このランツは。
「あら?『あの』って何かしら?『あの』とは♪」
にっこり微笑むあたしの言葉に。
面白いまでにとうとう壁にへばりついてかたかたと震えているランツだし。
う~ん、面白い♡
くす。
「ま、いいけどね。どうせ私のこと本名で呼ぶような根性あるやつなんていないし。
部下S達なんかもあたしのこと、頭文字て呼ぶしねぇ。」
くすくす笑いつつつぶやくあたしの言葉は。
「…兄貴、俺、とんでもない人に喧嘩うってたかも…」
などといいつつ、あたしの言葉はまったく耳にも入ってないし。
そんなランツの肩にぽんと手をおき、うんうんうなづいているガウリイ。
「で?とにかく、ランツvどれがみたいの?」
「い、いえ!!!!!どれもけっこうでございますです!!!!」
なぜかあたしの言葉に即座に返事を返してくるし。
う~ん、この反応、結構面白いんだけど。
何だか物足りないわねぇ。
「あっそ。面白くないわねぇ。それって。」
あたしの言葉に。
「…頼むから、どれもやめてくれよ…リナ…」
などと心底あたしに懇願してきているガウリイもいたりするし。
「ま、とりあえず今はやめとくわ。」
「…『今は』って…(汗)」
「ほっ。」
あたしの言葉になぜか冷や汗流しているランツに、ほっと胸をなでおろしているガウリイ。
「ま、それはそうとして、ほかの所も見に行くわよ。で、当然、ランツは案内役ね?」
にっこりとそんな二人に微笑みかけるあたしの言葉に。
なぜか即座にうなづいているランツとガウリイ。
あら♡
素直で結構♡
タリム邸と周りの下見もとい見回りを終え。
次に向かうは…街の見物。
ふふふふふv
さってと。
どうやって、からかうとしますかねv
-続くー
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あとがき:
薫:次回、ようやくディミア邸です。
まあ、基本は、表に掲載してるのとあまり変えてないから。表のやつの編集も。
なのであまり変わらないとは思いますけどね・・・・(まて
何はともあれ、このままの調子でどうにかアトラス編を完結させたいとおもいます!
・・・・え?打ち込みはじめてた、『フォースデー繁盛記』あれはどうなったかって?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、あははは・・・・・
まだ、数行しか打ち込みしておりません・・・・
んではでは・・・・また、いつか・・・それではまた、次回にてv
2004年3月12日某日
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