まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

なぜか、昨日打ち込みする予定が。
あまりの眠気によって、今日になっていたり・・・・
というか、予定では、今日中にスレ二つと漫遊記番外編と、これとブレミアム・・・
終わらせる予定たててたのに・・・・・・体がついてかない・・・
ま、予定は未定、ということでv(かなりまてぃ!
何はともあれ、いくのです!

2004年3月11日某日

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      エル様漫遊記  ~スレイヤーズ~


とりあえず。
タリムの屋敷にて少しばかり食事を済まし。
話を簡単に切り上げて、宿にと帰る帰り道。
てくてくと、あたしとガウリイのみの足音が夜の闇にと響きわたる。
この町では、ただいま何かと物騒なために。
この時間、情けないことに商売人の根性すらもみせず。
酒場とかも、しっかりとすでに閉じられていたりする。
たかが、あけていたら、タリムのところとデイミアのところに雇われている者たちが。
面白い…もとい、騒ぎを起こしかねない、というそんな些細な理由で。
と。
「…魔族か。」
それに気づき、ふとつぶやいているガウリイ。
しばらく歩くあたしたちの頭上にあたる屋根の上。
情けないまでに気配すらも隠さずについてきている黒い影。
警戒しつつ、見上げるガウリイは、とりあえずいつでもすぐに剣を抜けるようにと、
すでに剣の柄と刃を軽くつつき、はずしていたりするけども。
「あら。」
くすりと笑い、同じく見上げるあたしたちの視界に入ってきたものは。
といっても、あたしははじめからわかってたんだけど。
だから、この人気のない、というか絶対に人が通らないような路地裏通ってるんだし。
見上げたその先にいたものは。
仁王立ちでマントを風にとなびかせ、石でできた仮面…というか、あれは…ねぇ…
わざわざあんな形式にしなくてもいいでしょうに。
とにかく、白い仮面をかぶり漆黒のターバンで、
その目以外の部分を隠している黒い物体がそこにひとつ。
一応、あれでも魔族なんだけど、あれは。
みため、黒いぼろ雑巾以下ではあるけど、事実、実力も雑巾より役にたたないけど、
それはそれ。
そんなボロ布魔族の横には、人の形を模し損ねたような黒い塊。
そちらはそちらで、のっぺりとした黒い仮面の上からタイルを組み合わせてつくったような、
白い仮面の左半分のみをつけていたりする。
というか、もう少し物質形態考えてよね…こいつらは…
一応、あれでも純魔族、と曲りなりにもこの世界では言われている、いわば。
自力で実体化している魔族なんだから。
そんな二つの物体は、あからさまにバランスが整っていない長い手であたしたちを指し示し。
「タリムの客か…まさか、あやつの仕事、うけたのではあるまいな…やめておけ。
  長生きをしたいのならば…な。」
などと、そんなことをいってくるし、この黒い物体…一応魔族のセイグラムは。
そんなあたしたちにまったくかまわずに淡々と言葉を続けてゆくこのセイグラム。
「われらが声に耳を傾けるのもよし、逆らうもまたよし。
  何となればそは汝らが選んだ生き方なれば。」
などと、まったくこのあたしのことに気づくことなく言い放ってるし。
…少しは気づきなさい!
ふっ。
半ばあきれた笑みというか含み笑いを浮かべつつ。
「何いってるの?たかだか、下級(一応)魔族の分際で?このあたしに意見?んっ?」
至極当然な意見を言い放つあたしの言葉に、なぜか、びくっと反応してる物体二つ。
…な…何なんだ?今とてつもなく本能的に何かがヤバイ、と感じたが?
などとそんなことをこいつらは思っているけど。
「…ど、どうします?セイグラム様?あんなたことをいってますが…」
今の感じはきっと気のせいだろう。うん。
などと、勝手に自分で自己判断しつつも、横にいるセイグラムにと問いかけているギオ。
「かまうな。ギオ。われらに与えられた任は警告をあたえることのみ。
  それを果たせばそれでよう。」
そんなギオに淡々とむかっていっているセイグラム。
上司が上司だと部下もこうなるのよねぇ。
まったく、どこをどうしたら、こぉんな役にたたないモノが誕生することやら。
「と、ともかくこの件からは手をひけ。わかったな。」
とにかく、何となくだが、とっとと話を済ましたほうが身のためのような気がする…
そんなことを思いつつもいい放ってくるこのセイグラム。
ほぉぉぅ。
そんなことを考えるなんてねぇ。
ここは、やっぱりv
「あら、あんたたち『誰』にむかっていっているのかしら?
  まったく、いくら下級魔族とはいえ、人間にあごでこき使われているなんて…
  …情けないったら。」
至極当然のあたしの言葉に。
「な゛!?」
な、この人間の女、何を!?
などとそんなことを続けざまにいいかけ、
無謀にもこのあたしにむかってこようとしているギオに。
「構うな。…確かに伝えたぞ?」
それだけ言い放ち。
いいたいことをいうだけいって、セイグラムのギオは宙にとうかび、
そのまま瞬時に闇に溶け消えるようにと空間移動をし、あたしたちの視界から消え去ってゆく。
とりあえずv

-ごげっ!

何か、精神世界で何かにぶつかって、しばしそこに気絶しているあの二人はおいといてっと。
なぜか、空間移動をするのに移動した先の精神世界面にて。
何かにぶつかって倒れているギオとセイグラムの姿が視えていたりするけど。
ま、関係ないし。


「…な、なぁ?リナ?やつら…」
掻き消えたそんな魔族たちをみつつ。
何やらつぶやいてきているガウリイ。
「そうね。というか、あいつ、何考えてるのかしらねぇ
  いくら魔族の中での通り名が、『無謀のセイグラム』だからって。
  わざわざ見えるところに、『ここにあります!』といわんばかりにお面にしてるし。
  【契約の石】。あれっていかにも壊してくださいvといってるようなものよね♪」
にっこりと微笑むあたしの言葉に。
「…いや、そうじゃなくて…何か、今の魔族二つの気配が一瞬。
  ずいぶん薄くなったような気がするるんだが…お前、何かやったのか?リナ?」
「さぁ♡」
そんなガウリイの質問ににっこりと微笑むあたしに。
…何かやったんだな…リナのやつ…(汗)
なぜかそんなことを思って確信をもっているこのガウリイ。
う~ん、本当、この人間って面白いわよね。
ふふふv
「ま、そんなことより、遅くなったし、とっとと宿に戻りましょv」
「…あ、ああ。それもそうだな。」
とりとめのない会話をしつつ。
あたしたちはそのまま、宿屋にと向かい、今日のところは休むことに。



とりあえず、夜のうちに。
暇だったのと、あと、仕事の能率が悪い、ということもあってちょっとばかり視察に出向き。
そのまま、次の日の朝。
普通に隣の部屋のガウリイをたたき起こし。
何でか顔面蒼白になりかけてたけど。
たかが、ガウリイが寝ている場所にちょっとした『魔力球』をほうりこんだだけだというのに。
何はともあれ。
おきてきたガウリイとともに宿の一階にとある食堂で。
軽い朝食をとりながら今後の話し合いをすることに。

「すると、やっぱり?」
初めのほうは何やらぶつぶつ今朝のことに関して文句をいっていたガウリイではあるが。
あたしの誠意ある説得で、今はそのことについてはまったくすら触れては来ない。
あたしの言葉にそう聞いてくるガウリイに。
「当然、面白そうだし、うけるわよv」
にっこり微笑み言い切るあたし。
「…相手は魔族もいるのに…『面白そう』…か?」
などとじと目であたしに言ってくるけど。
「あら、面白いじゃない♡」
きっぱり言い切るあたしのその言葉に。
「・・・・・・・・」
なぜか無言になっているガウリイだけど。
― というか、魔族相手に面白いって…ま、まあ、魔王とかいうやつですら。
  リナにかなわなかったんだから…リナにとってはそうなのかもしれないが…
などと、そんなことをガウリイは心の中で思っていたりするけども。
「ま、そういうことで、この依頼、うけるわよ♡」
にっこり微笑み、一口サイズに切り取ったラム肉を口にと運びつつ。
ガウリイにと言い放つ。
「はいはい。」
ま、いっか。
それですませ、そのまま、ガウリイもまた、食事に専念していっていたりするし。
あまり深く考えないのもこのガウリイとかいう人間のいいところよね。
ふふ♡
説明する手間、省けるし♡

朝食もおわり。
しばしの休憩ののちに。
とりあえず、タリムの屋敷に向かうためにとりあえず外に出かけるあたしたち。

町は活気に満ちている。
一応、明るいうちは、この町はこうして活気はあるんだけど。
そんなにものすっごくにぎわっている、というわけでもないけど、そこそこには。
ざわめく表通りに、面白いまでに道を埋め尽くさんばかりの人間たちの姿。
「あらあら、何が楽しくてこんなにいっぱいの人間がこんなところをたむろしてるのかしらねぇ♡」
そんな人々を見渡し思わず苦笑する。
「けどな。リナ。オレたちだってその『たむろしている人間』のうちの二人なんだぞ?」
あたしの言葉に突っ込みを入れてきているガウリイだし。
「あら、そんなことはわかってるわよvただいってみただけよ♡」
ま、あたしは人間ではないけどね♡
とりあえず、人間の振りしてるだけだし。
戸籍とかもきちんと普通に、しかも赤ん坊の姿から。この世界に『存在』しているように♡
そんなガウリイの言葉にとりあえず、にっこりと微笑みかえしておくあたし。
…なんか、時々リナの言動…人間でないような意味合いに取れるの…気のせいか?
などと思いつつ首をかしげているガウリイだけど。
それはそれ。
そんなほのぼのとした会話をしつつ。
あたしたちは並んで、大通りを歩いてゆく。
ちなみに、ガウリイはあたしの右側を歩いているけど。
そんなあたしたちの歩いている通りの右側に気配がひとつ。
じっとその視線をあたしたちにと向け。
― うん?この気配…視線の主は人とは違うな?人造人間ホルムンクスか?
などと気配でそれを感じ取ってその視線の主を探しているガウリイ。
あらv正解v
人ごみに紛れ、あたしたちにと視線を送ってきているその人物は。
すっとあたしたちの横をすり抜けるようにして。
「お願いです。この件にはかかわらないでください…」
真摯な声で訴えてくるその女性。
ちなみに、いくら、作られた命とて、命と意思が宿ることがある。
といっても、この場合。
死んだ彼女の魂がこの器に宿っているので、一般的なそれとは違うんだけど。
魂、というか、いわば残留思念なんだけどね…
声のした方をふりむけば、そこにいるのは一人の女性。
白い服を着、夕日の色の髪をした一人の女性。
視線は前を向いたまま、言葉だけが、その艶やかなピンク色の唇からすべり出る。
「お願いします…」
それだけ言い放ち。
思いつめた表情をしているのが誰の目にも明らかまなほどに。
その瞳に涙を多少ためつつも、あたしとガウリイに向かい、軽く頭をさげ。
そのまま、人の流れに合わせて、あたしたちの横から遠のいてゆく。
そんな女性の姿を見送りつつ。
「…今の人…何がいいたかったんだ?」
何かいいたいことがあるように感じられたが…
そんなことを思いつつもつぶやいているガウリイに。
「ふふ。それは、当然でしょうね。大体あたしはわかったから♡」
というか、はじめからわかってるんだけど。
ま、嘘ではないから、いっか♡
その女性-ルビアを見送りつつ、くすりと笑うあたしの言葉に。
「…何がだ?」
首を傾げつつも聞いてくるガウリイ。
「ふふ♡それは、ひ・み・つ♡」
にっこり微笑み、口元に手をあてて言い放つあたしの言葉に。
「…何か今回もいやぁぁな予感がするのは…気のせいかなぁ???」
なぜか、遠くをみつつそんなことをつぶやいているガウリイだし。
「あら。前回のS…もとい、レゾ=シャブラニグドゥの一件なんて、事件でも何でもないわよ♡」
しごく当然のあたしの言葉に。
「…あ、あのなぁぁぁぁ~…」
なぜかあきれた視線を向けてきているガウリイだし。
相手は魔王というのにここまで断言する、いったいリナの真の実力って…いったい…
などと思いつつもなぜか冷や汗を少しばかり流しているけど、このガウリイは。
「ま、それより、とっとといきましょ♡」
「あ…ああ。」
まだ何か言いかけるガウリイの言葉をさえぎり。
そのまま、先を進み始めつつ言い放つあたしの言葉に。
ま、時間はあるからゆっくりと聞いてゆくとするか。
そんなことを思いつつもあたしの後ろからあわててついてきているガウリイの姿。
ふふ。
そんなに簡単にあたしの正体、わかるわけないじゃない♡

さって、楽しくなってきたわね。ふふふふふ♡


                                   -続くー


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あとがき:
薫:さいきん、巻き爪がはげしいです・・・・
  うーん・・・・。そりゃ、よく手をつめたり、あとは切ったりするけど・・・・
  しくしくしく・・・・というか、肉の中に爪が入り込んだら、結構痛いんですよね・・・
  いや、何というか、伸びたときとかに・・・・
  なってほっといたら、どんどん肉の中に爪が入り組んでゆく、という話も聞いたし…
  なので、どうにかして、元の爪にもどすべく。
  聞きかじった知識で少しいじっていたりとか・・・・うーみゅ・・・・
  まあ、それはともかくとして。今日はお仕事お休み。食事当番・・・・
  スパゲティ、安売りしてたから、購入して。んでゆでたまではいいものの。
  ・・・・・ソースがあまりおいしくなかった・・・・しくしくしく・・・
  なので、定番に買っておいた、ミートソースに(こらまて
  やっぱ、スパゲティにはミートがしっくりくるのはなぜでしょうねぇ?(笑
  なかなかに、お店のようなおいしいものはできませんがね・・・・
  まあ、そんなどうでもいいことをつぶやきつつ。
  しっかりと昼間なぜか数時間気づいたら寝ていたにもかかわらず(こら!)
  無性に眠い薫なのです・・・・
  ・・・・・体、疲れてるのかなぁ??????やっぱし・・・・・
  ・・・・・・う~ん・・・・・・(汗
  年はとりたくないですねぇ・・・・しみじみ(そういう問題か?・汗

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