まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
ふとした思いというか、ほのぼの。
風呂上りにうちのルナ(猫)がひざの上にのってたんですが。
ひざからのいたときに…うにゃ?!肉球の痕が!(笑
何かお約束、というか漫画とか小説みたいで、少しほのぼのした今日この頃(実話
何はともあれ、無修正版、いっきます!
(普通に公開しているやつは、アニメをプラスしているやつなので)
んではではvv
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エル様漫遊記 ~スレイヤーズ~
店内はすでに面白いまでにと混乱に満ち溢れていたりする。
う~ん、面白いというか退屈しなくていいわね。
別にこうなってるのはあたしのせいじゃないし。
のんびりと食事をしているあたしの前では。
殴るわけるわ、噛み付くわ。
などといった、面白いまでの人間の男たちの喧嘩の光景が繰り広げられていたりする。
よく、人間たちはこういった光景を地獄絵図、と表現していたりするようだけど。
どちらかといえば、面白い遊び場みたいに見えるけど、それはそれ。
ひっくり返るテーブルに、お皿ごと飛んで行く料理の数々。
…何かもったいないわねぇ。
アトラス・シティの小さな食堂。
味はまあそこそこに悪くもなし、よくもなし、といった程度。
そして、面白い…もとい、特徴的なのは、ここにいるお客の顔ぶれ。
世間一般、人間でいうところの、『柄の悪い人物』が勢ぞろいしていたりするこのお店。
もっとも、あたしはそれがわかってて、ここにはいったんだけど。
傭兵、ちんぴら、ならずもの、中にはお尋ね者もいたりして。
そんな人間たちが自然と集まってきているこのお店。
そんな中で始まった小さな乱闘は、
今は店全体にわたって面白いまでの騒ぎとなっていたりする。
騒ぎは広まりはすれども、一向に収まる気配はなし。
あ、また一人倒れたわv
あたしの横をまた一人、成人男性が吹き飛んでゆく。
ことの起こりは数時間ほど前。
「よう、一人かい?嬢ちゃん?」
男が言い寄ってきたのは、
カウンタに座り、注文していたヌードルセットの四杯目をちょうど食べ終わったその直後。
容姿的には、まあ結構愛嬌がある顔、といえるぷんやのそんな人間。
ついでにいえば、身につけているものといえば。
背中に背負ったバスターソードと。
服装は荒編みの貫頭衣・ズポンにブーツにレザーアーマー。
はっきりいって、もう少しひねりをいれればいいのでは?
といわんばかりの典型的な傭兵スタイル。
もう少し服装とかに気をつければいいものを。
とりあえず、話しかけてきた相手を無視する、ということもできるけど。
ここはやっぱりどうすればいいのか、わかりきっていること。
そんな男性-ちなみにこの人間の名前はランツ。
ランツにと視線を向けただけで。
そのまま。
「つれがいわわ。あ、次、チキンソテーセットお願い。」
次なるメニューを注文するあたし。
ランツからみれば、今のあたしの対応はそっけなく対応された、と捕らえてるみたいだし。
この女、照れ屋なんだな~。
とか勝手に一人で納得しつつ。
「ひゅぅv」
軽く口笛を鳴らし、許可もしていないのにあたしの横にとそのまま座ってくるこのランツ。
そして、横に座りつつ、口笛をもまだ小さくふきつつ。
チッチッチッ。
自分ではかなり格好をつけているこの動作、と思ってるらしいけど。
はっきりいって、決まっていない、というか、かなり浮いている。
それはまあ、どうでもいいことなんだけど。
とりあえず、あたしの許可もないままに、あたしの横にと勝手に座り、
片手をカウンターのテーブルにとかけ、もう片方の手を自分の顔の横で左右に軽くふりつつ。
小さく笑みを浮かべた口をつくり。
ちなみに、その少し開いた口元から具間みえる白い歯が、女性を口説くのには効果的。
とこいつは思っていたりするんだけど…
つまり、このランツからすれば、この動作は女性を口説くときのキメポーズ、となっていたりする。
…はっきりいって、こんなので口説かれる女性なんて、今日日いないってば。
どこの世界というか空間というか、時代でも。
そんなぜんぜん決まっていないポーズをとりつつ。
「つれねえなぁ。けどよ。
あんたみたいなかわいい娘をほったらかしにするような奴は、かまわないでさ?ん?」
好き勝手にいってくるし。
「名前はなんていうんだ?」
「オレはランツってんだ。」
一人勝手に話しているランツをそのままに。
「あ、きたきたv」
あたしはそのまま、追加で頼んだメニューが出されたのをうけて。
それに手をつけて食べ始めてゆく。
「……って、何とかいえよ!?」
完全にようやく無視されているのを理解して。
思わず口調のトーンをあげ。
そして、…んっ?
ドゲッゲシッ!
「ろげあおうぁきやぎゃぁぁ?!」
次の瞬間には、何か意味不明な叫びを上げているこのランツ。
まったく、この人間は。
こともあろうに、このあたしの肩に手を置こうとしてこようとしてたりするし。
とりあえず手元にあった空のトレイをひっつかみ、そのままランツの頭の上から振り下ろす。
本来ならばとっとも軽い音が響き渡るのが世の常なんだけど。
―あらあらv角があたっちゃったわねv
あたしの振り下ろしたトレイは、その角で思いっきりランツの頭を叩きのめしてゆく。
ちょっとばかりトレイに赤いものがこびりついていたりするけど、それはそれ。
なぜかいまだに大げさにも悲鳴を上げつつ、頭を抱え、その場にてのぞけるランツ。
そして、そのまま、よろめきつつも、近くのテーブルにと突っ込んでいき。
「てめぇ!?何しやがる!?」
食事の最中にいきなり男がテープルにとよろめいてきて。
食事が床におち、テーブルもひっくりかえれば。
人間、文句のひとつも言いたくなるもの。
とりあえず、よろけてきたランツをそのまま自分たちのいる場所以外にと突き飛ばす他の男性客。
そして、そのまま、再び別のテーブルにとまともに吹き飛ばされてゆくこのランツ。
「てめぇぇぇ!」
同じくそこでも騒ぎが巻き起こり。
…結果。
今のような面白いまでの騒ぎとなっている今現在。
面白いまでに、様々なものが飛び交う店の中。
そんな光景を食事の最中の催し物として楽しみつつも、あたしの周りには被害がでないようにと、
簡単な結界を張り巡らせ、ほのぼのとした乱闘騒ぎをみているそんな最中。
「おいこら、リナ。張本人がそんなところで何をやってるんだ?」
そんなあたしにと話しかけてきているのは。
その手にしたハンカチを懐にしまいつつ、周りを見渡し、あきれ口調で言ってきているこの男性。
少し前からあたしと一緒に旅をしている、ガウリイ=ガブリエフ、という人間の剣士。
しかも、何かちゃっかりと、どうやってるのかは知らないが。
自分の周りだけには物が飛んでこないようにしてるし。リナのやつ…
そんなことを思いつつ、このあたしにいってくる。
見えるわけではないのに。
結界を張っていることを、その勘で捉えているこのガウリイ。
本当、この人間も面白いわよねぇ。ふふふv
「あら、ガウリイ、お帰りなさい。って、誰が『張本人』ですって?」
そんな横から話しかけてくるガウリイにとにこやかに返事を返しておく。
「お前さんだよ。兄ゃんの頭をトレイの角ではり倒したの忘れたわけでもないだろう?」
というか、どうしてトレイごときで、頭からあそこまで血が流れてるんだ?
なぜか、あたしの横にあるはじめは銀色のそれであったのに、
なぜか少しばかりどす黒く変色しているトレイをみつつ、そんなことをいってくるこのガウリイ。
「あら、見てたのねv」
「トイレから出たらちょうどそのシーンだったからな…
というか、あの兄ちゃんもリナに言い寄るとは…何というか…」
いいつつ苦笑しているガウリイ。
何しろ、このリナのやつ。
なぜかシャブ何とかって魔王とかいうやつすらも、おびえてたような奴なのになぁ。
そんなことを思ってるし、このガウリイは。
「んっんっんっ?ガウリイちゃぁん?それってどういう意味かしら?
Sが情けないからあんなことになったのよ?」
「…いや、Sって…」
しごく当然なあたしの意見になぜか冷や汗を流しているこのガウリイ。
まったく。
もともと、部下Sのやつが、あたしに気づかずに。
あ~んなことをしようとしたのがそもそもの間違いだしね。
少し前のレゾの一件は♪
「…ま、まあ、それはいいが。」
とりあえず、あの時のことはおいといて。
自分の中でとりあえず、あのときのことは置いとくとするか。
などと自分自身で納得しつつ。
そして、いまだにほのぼのとした乱闘騒ぎが繰り返されている店内を眺めつつ。
「―で?どうするんだ?これ?」
そういって、横にあったチキンを片手でつかみ、口の中にとほうばっているこのガウリイ。
「あら、このあたしにコナかけてきて、挙句、
許可もなしにこのあたしに触るどころか、肩を抱き寄せようとしたのよ?あのランツは?
まだまだこんなものじゃ、足りないわよv」
にっこり微笑み、隣にいるガウリイにと話しかける。
「…いや、というか、しかしあと少し我慢していればよかったんだよ。
そうすれば、オレが変わりにもっと穏便に張り倒してやれたのに。」
いまだに騒ぎが収まるどころか、どんどんと度を増してゆく店の中を眺めつつ。
そんなことをいってくるこのガウリイ。
「あら?このあたしに許可なく触れようだなんて、それも下心ありだからねぇ。
あのランツの場合。数百億年たっても、それは許されるものではないわよ。
この程度ですんでるんだから、いいじゃない。
本来ならば、即この惑星ごと消滅ものよ♡」
至極当然なあたしの意見に。
…惑星?消滅?
…何か意味がよくわからんが…トンでもないようなことを聞いたような気が…
あたしの言葉にそんなことを思っているガウリイだけど。
それはそれとして。
「…お、お前なぁ…」
そんなあたしをじと眼でみつつ、頭をかいているこのガウリイ。
「…しっかし、この状況を何とかしよう、とは思わんのか?」
先ほどより、店の中は面白いことに、とうとう椅子や机、
そして剣やナイフなどが飛び交う様となっていたりする。
そんな光景を指で指し示しつつもぽつりとつぶやいているガウリイ。
「う~ん、このまま見てても面白いんだけどねぇ。」
というか、店の中に充満しているこの『気配』が何とも、結構楽しいし♡
店の中を見渡す限り。
飛び交う椅子やお皿、そして食材の数々と、中にはナイフや、挙句は剣。
ちょっとした毒物とかなんかも飛び交っていたりするのがまた面白い。
「ま、しかたないか。このまま、というのも何も何だしね。
…それもそうね。っと、じゃ、少しかわった方法でv」
ふぃ。
いいつつ、あたしが少し前にと突き出した手の中に突如として出現するひとつの水晶球。
あたしの手の中に、それが出現するとほぼ同時。
-カッ!
あたしの手の中にある水晶球から光が店の中にと満ち溢れ-…
次の瞬間。
バタバタバタタッ!
なぜか瞬時に倒れてゆく乱闘していた人間たち。
しばし、そんな倒れた人々とあたしを見比べつつ。
「…お前、今の早業だなぁ…」
心底感心した声を上げているガウリイ。
あら。
今、このあたしが『何』をしたのか理解したみたいね。
というか、あのスビードについてこれたのは、さすがよねv
ちなみに、あたしが今したことは。
水晶、という物質を媒介にし、光とともに店の中のすべての人間たちに対して。
ちょっとしたお遊び程度のある代物…とあるクリスタルを突き刺して。
彼らから『闘争心』というものを奪い去っただけのこと。
この間、わずか一秒にも満たないほんの一瞬。
しばらく。
なぜか、店の中に倒れ付す男たちの姿がみうけられてゆき。
「さってと。ガウリイ、食事の続きしましょ。」
「…あ、ああ…。…ま、いっか。だな。」
あまり深く考えないようにしよう。
なぜかそんなことをおもいつつ。
あたしの横にと座り。
ガウリイも同じく食事の続きをとってゆく。
さってと。
こいつらが目覚めるまでもう少しかかるから、
それまで、しっかりと人間の食事を堪能するとしますかねv
-続くー
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あとがき:
薫:・・・・ちなみに、この量で。ノート一ページ分・・・・・・。
・・・・・・次回から、少し伸ばすか?(汗
みゅぅ・・・・というか、打ち込みしているこの最中。
なぜか手がつります・・・というか、小指が・・小指がつっていたひ・・・(実話・・・・
あうあうあう・・・何はともあれ、見ている人はいないでしょうけど。
んではまた、次回にて。
(ちなみに、この無修正版、本編8巻が終了した時点で薫がノートに書きなぐり始めた、
そのほぽ修正をしていない状態のものとなっております、あしからず・・・・)
2004年3月1日某日
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