まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

ようやく今回で。
エル様が事実を暴露!でも、まだ事実の一部(汗

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   エル様漫遊記


「ところで?リナ?何だって、教会の方にいかないで、こっちにきてるんだ?」
いきなり魔道士協会の前にと移動したことについて。
少しばかり不思議がっているゼル。
おそらくは、いきなりの移動を今さらとやかくいっても何だしな。
などとそんなことを思っていたりするけど、このゼルは。
「あれ?そういえばいってなかったですっけ?ゼルガディスさん。教会、燃えてましたよ?」
「……は?」
アメリアの台詞に思わずしばし間を置いてまの抜けた声をだしているゼル。
「そういえば説明してなかったかしら?ロベルトの教会、燃えてるのよ♡
  で、今彼はここ魔道士教会でお世話になってるわけ。了解?」
そんなあたしの言葉に。
「リナ、お前、まさか!?」
何やらいっているゼル。
「あら、違うわよ。あたしじゃあないわよ♡
  とりあえず不審火、ということで、犯人探してる途中らしいけどね。」
まあ、うそではないし。
というか、火をつけたのはロベルト本人だしねぇ。
別にでもそれは、いわなくても問題ないことだしね。
ちなみに今は夜であるがゆえに、人通りはあまりなく。
かといって、夜だというのに、
いつもは閉じている魔道士教会の明かりが外にと漏れ出していたりする。
不審火…って、やっぱりリナが何かしたんじゃないのか?
などとそんなことをいまだに思っているゼルだし。
カチャリ。
あたしたちが魔道士協会の前にてそんな話をしていると、目の前の協会の扉が開かれ。
そして、その奥から出てくるグレッグの姿が。
「おお、話し声がしたような気がしたが。やはりリナ殿たちか。
  いやぁ、よかったよかった。わしも明日には出かけなくてはいけなくなってな。
  それで、今晩だけでもリナ殿たちを待っていようと待っていた甲斐があった。
  というものじゃよ。とにかく、立ち話もなんじゃから。中に入りなされ。」
などとにこやかにあたしたちにと話しかけてくるのは、
このドルトハウトの魔道士協会評議長・グレッグ。
まあ、協会評議長といっても、会員が一人しかいない、というのも事実なんだけど。
「まあ、確かに、ここで話をするのも何ですし。お言葉に甘えて中にはいりませんこと?」
そんな彼の言葉に促されるようにといっているシルフィールに。
「ところで、グレックさん。
  ロベルトさんはどうしたんだ?中にいるのか?実は重要な話があるんだが…」
中にと促そうとするグレッグの言葉をさえぎり、質問しているゼル。
そんな彼の言葉に。
「それなんじゃが…実は、ロベルトさんは、急用でこの国を離れなくてはならなくなってな。
  それで、リナ殿たちにお願いしていた依頼は、いつ戻れるかわからない状態なので。
  とりあえずキャンセルしてほしい、と伝言を預かっておるんじゃよ。
  ちなみに、依頼破棄の手数料と、今までがんばってくれたお礼、といって。
  とりあえず、契約破棄料を含め、金貨十万枚を預かってはおるんじゃが…」
『じゅ…十万枚ぃぃぃぃぃぃいい!!!!?』
その言葉になぜか叫んでいるアメリア・ゼルガディス、シルフィール達。
「あら、でも、十万。といっても、全部金貨だと、重くなるからって。
  別の品物とかにしてあるんでしょ?」
「まあのぉ。とりあえずは、五万枚ほどは金貨で。
  残りの五万枚は、オリハルコンの延べ棒を預かっておるんじゃが。
  しかし、いくら依頼の途中で国を離れなければならなくなったからといって。
  この金額はどうか…と儂はおもうんじゃがのぉ。
  ロベルトさんは、わがままで依頼を破棄するんだから、
  はじめの金額の二倍と、それにプラス、契約破棄料を加えるのは当然。
  といってなぁ。まったく、もってお金はあるところにはあるものじゃわい。」
などといいつつしみじみといっているこのグレッグ。
ちなみに、いまだに口をばくばくさせているゼルたちがそこにいたりするけども。
とりあえず無視っと。
「まあ、お金がある。というか、使わないから、という理由もあるけどねぇ。」
あたしのつぶやきに。
「…やっぱりリナ、何か隠してるだろ?」
あたしをじと目で見てきて何やら言ってきているガウリイだし。
「あら、何のことかしら?別に隠してないわよ♡だって聞かれてないもの♡」
にっこり。
にっこりと微笑むあたしの言葉に。
「なら聞くが?リナ、お前は何を知っているんだ?」
なぜかじと目であたしを見て聞いてきているゼル。
くすくす。
「だから♡以前説明したでしょう?この地。
  すなわちヘキサグラムの中心地帯にSのやつがその魂に封印されたままのベルナレスと、
  それでもって。ベルナレスが封印したミクロス。そ
  れらがいまだに封印されたままになってるのよ♡
  で、塔の、つまりは、ヘキサグラムを形成してた、塔の封印がとかれたから。
  その封印解除も簡単になってるから、
  ロベルトが、ミクロスの封印解いて、自らの内部にあいつを取り込んで、
  それでもってこのヘキサグラムを破壊しようとしてるだけよ♡」
にっこりと。
ゼルの質問にと答えるあたし。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
なぜかその言葉にしばし沈黙しているゼルたち三人の姿がそこにあったりするけども。
そして。
「なあ、確かヘキサグラムを破壊したら…
  リナお前この前、この国が吹き飛ぶのと一緒に、
  大陸ごと、もしくはわくせい何たらごと吹き飛びかねない、とかいってなかったか?」
などとそんなことをいっているガウリイだし。
「って、まてぃぃぃい!?リナ、それは本当なのか!?」
「リナさん!?それ、本当なんですか!?」
なぜかあたしの言葉とガウリイの言葉に顔色を瞬時にと真っ青にしているアメリアとゼル。
そういえば、この二人、異界黙示録クレアバイブルに触れたときに。
一応、自分たちが住んでいるこの場所が『惑星』と呼ばれるひとつの球体。
その中にと存在しているって知ってるからねぇ。一応は。
「あら?いってなかったかしら?」
「聞いてません!!」
「聞いてないぞ!!!」
あたしの言葉になぜか叫んでいるアメリアとゼルガディス。
「…あ、あの?よくわかりませんけど…ひょっとして。ロベルトさん…とかいう方が、
  このヘキサグラムを破壊しようとしている、ということですか?」
何やら声を震わせているシルフィールに。
「???ロベルトさんがどうかしたのかの?」
まったく話についてこれずに首をかしげているグレッグ。
「こうしてはいられません!今すぐに、そのロベルトさんのところにいきましょぅ!」
「だな。」
そんなロベルトの質問をまったく無視して。
勝手に話を進めているアメリアとゼルガディスのこの二人。
そしてまた。
「とりあえず、もう少しでこの古文書の解読も終わりそうですし。
  そうですわね。どうやら急いだほうがよさそうですわね。」
こちらもこちらで、何やら顔色も悪くつぶやいているシルフーィルだし。
「??よくわからんが、つまりは、すぐに出発する、ということかの?
  なら、とりあえず、ロベルトさんから預かっていたお金は渡しておくぞい。
  こちらも何かと忙しい身でなぁ。それでは、もしかしたら、
  リナ殿たちがこの国を出るまでに、出会うことももうなかかもしれないが、元気でな。」
などと、まったく意味を理解せずに、にこやかにそんなことをいっているこのグレッグ。
まあ、首都のレイナードの魔道士協会の主要たるメンバーが捕らえられたから。
ちょっと面白いごたごたがあったりするので。
このレイナードの魔道士協会の各町などの協会の責任者などは、
集まらざるを得ない状況になってたりするし。
まあ、一応、あちらの評議長には、
ミレーヌが後任で城からの推薦などもあり、なっているにはいるけども。
それはそれ、まったく別のことだしね。

とりあえずそんなやりとりを交わしつつ。
ひとまずロベルトがこのグレッグに預けていたお金と品物を受け取り。
あたしたちはそのまま、とりあえず朝まで休み、そして道具屋などで必要なものを購入し。
次に向かうは、この国、レイナードの中心地帯にある、レグニア湖。
さって、楽しくなってきたわよね♡


この国の観光名所のひとつ、ともなっている、レグニア湖。
その透き通るまでの透明な湖、にもかかわらずに。
生物がひとつもすんでいない、というので、何かしらの意味があるのでは?
といううわさが以前より絶えないそんな場所。
事実、理由があるにはあるんだけど。
でも、いないのは、物質世界面から見る限りにおいてだけで、
精神世界面等からみたら、一応この湖には、生命、いるんだけどねぇ。
ただ、物質形態が保てない、というだけであって。
「とりあえずレグニア湖に向かう前に、今まで解読したこの古文書の内容をお話いたします。」
道を歩きつつもあたしたちにと言ってきているシルフィール。
なぜかいまだにちょっぴし顔色がわるかったりするんだけど。
そして、あたしたちがそんな会話をしつつも、レグニア湖に向かっているそんな中。


「あのぉ?本当にいくんですかぁ?ミルガズィアさぁぁぁぁぁん…」
なぜか情けない声をだしているラーク。
「あら、当然ですわ。それとも、何ですの?あなたは男の子なのに怖気づきましたの?」
そんなラークに向かい、何やらいっている別のエルフの少女。
「うむ。われらがここにいた、というのが何かの縁であろうしな。
  それに…確かに、このレイナード王国では何かが起こっている。
  それは数百年前から言われていたことではあるしな。
  あの、リナ殿がかかわった、というのが何よりも気になる…」
そんなことをいっているこの男性。
まったく、こいついまだにあたしの正体を探るべく、いろいろと調べてたりするのよねぇ。
無駄、という言葉、知らないのかしらね♡
事実を話したら、あたしがいったいどうするのか、わかっているから。
ゆえに誰も教えるはずもない、というのにねぇ。
ふふ♡
「だがしかし、王宮の中で見せてもらった禁止文書。
  あれに書かれていた内容では塔に封印がかけられている…とか。
  だが、それをリナ殿たちが解除したのであろう?」
いいつつも、無表情のまま、横にいるラークにと問いかけているそんな彼の言葉に。
「まあ、そうみたいですけど…」
何か意味不明な生き物が、塔の中にはうようよいましたけど。
とりあえずその言葉は飲み込んでいたりするラークの姿。
「それゆえか、確かに、ここレイナード王国を包み込んでいる空気が変わった。」
そういいつつ、少し険しい表情をしているミルガズィア。
ちなみに、彼は人間の姿をしているものの、基本は一応黄金竜。
そんな彼の言葉に。
「確かに、何か息苦しくなってますわ。おじ様。」
そんなことをいっている、かなりいびつ、ともいえる面白い鎧を着ているエルフの女性。
そんな彼女の言葉に。
「うむ。私はこの気配というか空気に覚えがある…これは。
   かつての神殿が、魔にのっとられる前にもこのような空気になったことがある。
  急いだほうがよさそうだな…」
などと空を見上げてそんなことをつぶやいているこのミルガズィア。
あたしたちが話しをしつつ、レグニア湖にと向かっているそんな中。
こちらもこちらで、レグニア湖に向かってきている彼らだし。
そしてまた…

「ナーガさぁん、もういいじゃないですかぁ…」
何やらなきつつもナーガにお願いをしているエレナ。
こちらはこちらで、ナーガにかなり振り回されてるし。
ちなみに、彼らが盗賊を退治して、得たお金は。
ほとんどナーガの食事代にと消えていっているのはまあお約束。
「お~ほっほっほっ!甘いわよ!エレナ!
  確かに盗賊はあらかた退治したけど!まだリナから金貨三千枚をもらってないのよ!
  それに、間違いなく、リナのことだからここにくるのはわかってるし!」
などとそんなことをいっていたりするこのナーガ。
そんなナーガの言葉に首を傾げつつ。
「どうしてリナさんがここにくる、と断言できるんですか?」
きょん、として問いかけているエレナだし。
「ふっ。愚問ね!リナがいってたのよ!今リナたちが調べている、レイナードの六つの塔。
  あれはヘキサグラムを形成していて、それでもってこのレグニア湖が中心地帯だって!
  国ひとつまるまる入るヘキサグラムをほうっておくようなリナたちではないわ!
  お~ほっほっほっほっほっ!」
いいつつ高笑いするナーガの説明に。
「……ヘキサグラム…って……国ごと…って……
  …それってかなり大変なことじゃないですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
なぜか湖にエレナの叫びがこだまする。
「お~ほっほっほっほ!だからここで待っていれば間違いないわよ!
  それに、湖の中に続く洞窟の入り口付近で待っていればおのずから!
  金貨三千枚は私たちのものよ!お~ほっほっほっほっ!」
言い放ち、エレナの叫びと同時にナーガの高笑いの声もまた。
湖にと響き渡ってゆく。
「ってことは、ようやくガウリイ=ガブリエフと勝負ができるんだな。」
などといっているグレイス。

さってと。
大体面白くなりそうな役者はそろったようね♡

ロベルトの体を媒体にして復活しよーとしてるあれ。
からかって遊びましょ♡


                           -続くー

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あとがきもどき:
薫:次回で、レグニア湖と、そして、ロベルトとの会話ですな。
   まあ、ミルガズィアさんたちとも合流しますしねぇ。
   つうか、気の毒だなぁ・・・・彼ら。
   一番気の毒なのは、ラークかな?(まて)
   次回でロイヤルの終わりまでいけるかなぁ?
   何はともあれ、それではまた、次回にて・・・・・
2004年5月20日某日

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