まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
朝方(2004年5月20日)、更新履歴のみアップしてなかったんですねぇ。
あははは。まあ、たまにやりますね。気にしないでおきましょう(まて)
さてさて、今回で終了・・・できるかな?合流する、ラークたち、哀れかも(笑)
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エル様漫遊記
「ここが、問題のレグニア湖ですね。」
湖を見渡しつつそんなことをいっているアメリア。
「ええ、ですが、何というか静か…ですわね。」
などとつぶやいているシルフィール。
「まあ、このあたりには動物とかの気配、まったくないしなぁ。
あ、でも魔族の気配は山とあるぞ?」
のほほんとそんなことをいっているガウリイ。
「まね。このあたりの小動物、全部媒体にされてるし。
とりあえず、小鳥の声も聞こえない、というのは、何だしねぇ。ЮШЫ!!」
とりあえず、あたりの精神世界面とこのあたりの物質世界面におけるよどみを消し去り。
辺りにいた元小動物達を瞬時に元通りにと再生しておく。
『な゛!?』
何やら横で絶句しているアメリア達の声がしていたりするけども。
「リナさん!?今なにやったんですか!?」
などとなぜか驚きの声をあげつつもあたしに聞いてきているシルフィール。
チチチチチ……
あたしの言葉と同時に。
あたりが一瞬、淡い光にと包まれ。
そして、次の瞬間には、
先ほどまで聞こえなかった小鳥のさえずりなどが、あたしたちの耳にと届いてくる。
「何って、とりあえず、このあたりにたまってた【よどみ】をなくしただけよ?
あとは小動物とかを媒体にしてた下級魔族もどきを精神世界に押し戻しただけだし。」
「……『だけ』って…」
何やらあたしの説明に絶句してるし。
「まあまあ、気にしない。気にしない。」
にっこりと微笑むあたしの言葉に。
「気にすると思うぞ…」
なぜかポツリとつぶやいているゼル。
あたしたちがそんな些細ともいえる会話をしているそんな中。
「お~ほっほっほほっほっほっほっ!」
あたしたちの耳にと届いてくる聞き間違いのない高笑い。
くすっ。
「あれ?やっほ~姉さん!!はっ!!
さては姉さんも、このレグルス湖がヘキサグラムの中心地帯というのがわかって!!
正義のためにとやってきてくれたのですね!?」
などといいつつも、がさりと茂みをかき分けて出てきたナーガに対して。
きらきらと瞳を輝かせているアメリア。
いうまでもなく、高笑いとともに出てきたのは、高笑いを続けているナーガと。
そしてその後ろにグレイスの姿。
そしてまた。
「ナーガさぁん、もうやめましょうよぉ。リナさんにちょっかいだすのはぁ。」
などとそんなナーガに泣き言をいっているエレナ。
「ふっ。甘いわね!エレナ!金貨三千枚は私たちのものなのよ!」
そんなことをいっているナーガだし。
くすくすくす。
「あらあら、ナーガ。今はそんなことより、ほうっておいてもいいのかしら?
早くしないと、ロベルトが、ミクロス復活させるわよ♡
まあ、その前に一緒にベルナレスも復活するけど、ついでにSも復活するし♡」
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
『何ですってぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』
「何だと!?」
あたしの言葉に何やら驚愕の声を上げているシルフィールとアメリア。
そしてゼロス。
そんなあたしの言葉に。
「?ふっ。ごまかそうとしたっ……」
言いかけるナーガと。
「ガウリイ=ガブリエフ!今度こそ勝負だ!」
などといっているグレイス。
と。
ざわざわざわ。
バササササッ!
先ほど再生させた、鳥たちが一斉に森から飛び上がり。
あたりの小動物たちもまた、一斉にとこの湖付近から逃げ去ってゆく。
ドドドドドッ。
小動物などの足音が、静かな湖畔付近にと響き渡るけど。
そして、それと同時に。
グラッ!!!!
あたりの大地が多少揺れ始めてゆく。
「な、何!?何ですか!?これは!?」
などといいつつも、グレイスにとしがみついているエレナに。
「何だ?地震か!?」
あたりをきょろきょろ見渡しているグレイス。
くすっ。
「違うわよ。ほらvナーガが足止めなんてしてくれるから♡
ロベルトが封印開放の儀式、はじめちゃったみたいねぇ♡ほら♡」
くすくす笑いつつも湖の上空を指差すあたし。
そこには、先ほどまで晴れていた空のはずなのに。
渦を巻いている黒い雲。
「ち、ちょっと!?リナ!?どういうことなのよ!?」
ようやく何か【まずい】と気づき、あたしに聞いてきているナーガだけど。
くすくすくす。
「だ・か・らぁ♡説明したでしょ?以前。この湖のヘキサグラムの中心には、
ミクロスといっしょにその魂の中にSの欠片の一部が封印されてたベルナレスもいるのよ。
でもって♡今のこれは、ロベルトがそれらの封印を先にといている結果♡
ちなみに彼は、それらの力を取り込んでここのヘキサグラムを破壊しようとしてるんだけど。
まあ、彼の精神力と
そんなあたしの言葉に。
「あ、あのぉ?少しききますけど、リナさん?そのS…というのは…」
何やら震えつつもあたしに聞いてきているエレナ。
「あら?Sといえば、シャブラニグドゥのやつに決まってるじゃない♡
あれでも一応ここの魔王やってるというか任されてる、
あらvまたゆれが大きくなったわね♡」
ぐらりっ。
あたしの説明と同時に、大地が激しく揺れ始める。
まあ、激しい、と感じるのはあたし以外の人間たちだけであって。
あたしにとっては別にこの程度の揺れなどは、揺れのうちにははいらないけどね。
『ままままま!?何を馬鹿な!?』
何やら口をぱくぱくさせているエレナとグレイス。
「で?どうする?今ここで相手してもいいけど。あれ、復活しそうだし♡」
にっこりと微笑み説明するあたしに。
「そういえば、リナさん、ゼロスさんは?
ゼロスさんがいない、ということは、何か今回の一件にかかわりがあるんじゃあ?」
そんなことをいっているシルフィール。
「あいつなら、ロベルト止めようとして、中に入れないからって。
応援呼びにいってるわよ。情けないったら。」
「あ、そろそろ本格的に始動が始まったわよ♡」
ぐらりっ!
あたしの言葉と同時に大地が揺れ。
ここ、レイナードの国全体がちょっとした揺れにと見舞われる。
そして。
「あれは!?」
何やら叫んでいるシルフィール。
湖の中から一直線にと伸びる、紅い光。
そして、それは。
湖上空に渦を巻いている雲にとぶつかり。
それは六方向にと分断し。
その光は塔にとぶつかり、塔を媒体として。
国を包み込んでいる六つの塔。
それらが一斉にと紅い光を帯び、塔より上空にと伸びてゆく紅い光。
やがて、それらは、それぞれに結びつき。
ちょっとした国全体を包み込む、六茫星がレグニア湖を中心として。
レイナード王国の上空にと浮かび上がってゆく。
「……ふっ。ひとまず今はおいといてあげるわ!リナ!
どこなの!?ヘキサグラムの中心は!?」
何やら額に冷や汗を流しつつもそんなことをいってきているナーガに。
「何だこれ!?まじか!?しゃれになんないぜ!?」
などとうろたえているグレイス。
「だからぁ。リナさんにはかかわらないほうがいいってぇぇぇ…
……何でいきなりこんなことに巻き込まれるのぉぉぉ…」
などとなぜだかないているエレナ。
「はっ!そうでした!リナさん!急ぎましょう!時間がありません!」
上空に浮かぶ
命あるものがすめる空間ではなく、精神世界面に住むものに有利な条件にと変えてゆく。
そのために。
その魔方陣の下にいる存在などは、
多少生気などが抜かれて、気絶したり、倒れたりする存在が相次いでいたりするけども。
あと、小動物などが、なぜかいともあっさりとデーモンにと成り代わったり。
レイナードの国中で、なぜかちょっとした騒ぎになっていたりするけど、
これはこれで楽しいわね。
「とりあえず、この湖の中にあるとある遺跡よ。で?どうする?
そこに続く洞窟があるけど。のんびりと洞窟通ってゆく?それとも、一気に移動する?」
にっこりと微笑み問いかけるあたしに。
なぜか顔を見合わせているアメリアたち。
そして。
『一気に(いきましょう)(いったほうがいいだろう)。』
同時に言っているアメリア・シルフィール・ゼルガディスの三人。
そして。
「お~ほっほっほ!このナーガ様もついていってあげるわ!エレナ、グレイス、いくわよ!」
「えええええええええええ!?」
「何ぃぃぃぃぃ!?」
ナーガの声に面白いまでに驚愕しているエレナとグレイスの姿があったりするけども。
「それじゃ、いきますか♡」
にっこり微笑み。
そのまま軽く虚空にと円を描く。
と。
あたしたちの目の前の空間がゆらりと揺らぎ。
空間が直結し、目の前に見えるのは、ちょっとした扉の姿が。
「こことロベルトがいる部屋の目の前つなげたから、これをくぐればすぐにつけるわよ♡」
にっこりと微笑み、なぜだか後ろで絶句しているエレナとグレイスをみつつも。
とりあえず説明しておくあたし。
「ともかく、急ぎましょう!」
そう言い放ち、真っ先にその中にと飛び込んでいっているアメリアに。
「あ、おい、まて!アメリア!」
そんなアメリアをあわてて追いかけていっているゼル。
そして。
「ほら、いくわよ!二人とも!」
「うわぁぁぁぁん!何でこうなるんですかぁぁ!?」
ナーガの声に何やら涙声を上げているエレナに。
「よくわからねえが、ともかく、いくしかねぇ、ということなのか?」
いまだに状況を理解していないグレイス。
「それじゃ、いくとしますかね♡」
そんなやりとりをしつつ。
あたしたちは空間をそのままつなげた場所から、ロベルトのいる場所にと向かってゆく。
あたしたちがロベルトの場所にと向かったその直後。
「…これは。」
空を見上げて絶句しているメフィ。
「…どうやら、ヘキサグラムが発動したようだな。というか誰が発動させた!?誰が!?」
さすがにいつもの無表情ではなく驚愕の表情を浮かべているミルガズィア。
「……この気配、何か僕、覚えが……」
先日の一件、レザリアムの一件のときと雰囲気と気配が似ているのに気づき。
なぜか顔色のわるいラーク。
「とにかく、急ぐぞ!」
すでに彼らは洞窟の入り口にとたどり着いていたりする。
そのまま、洞窟の中にと入り込んでゆく彼ら三人の姿がそこにあったりするけども。
バタン!
「ロベルトさん!」
扉を開いたその直後。
「では、どうしても…」
「うるさいですよ。アリシアさん。あなたの役目は終わったのです。」
そういいつつ、手をかざし。
彼の前で説得を繰り返していたアリシアにと向かいあい、
魔力の塊を直接にとぶつけている一人の男性。
「「な゛!?」」
さすがに目の前にて、
アリシアという女性が、ロベルトに殺されるのをみて何か絶句しているエレナとグレイス。
そして。
そのまま崩れるアリシアにむかい。
「死体があれば、邪魔ですね。」
などといいつつも、倒れたアリシアの肉体をそのまま塵と化していっているロベルト。
そして、ゆっくりとあたしたちが今入ってきたばかりの扉、
つまりはあたしたちの方にと視線をむけ。
「おやおや、これはこれは、リナさんたちではないですか。
おや?その人がリナさんにそっくりだ、というエレナさんですか。
はじめまして。私がロベルトです。」
いつものにこやかな笑みを浮かべたままで挨拶をしているロベルト。
そんなロベルトの姿をみとめ。
「ロベルトさん!どうして、どうしてこんなことを!?」
何やら叫んでいるアメリア。
「どうして?ですって?知れたことです。
この私の目的はただひとつ。ヘキサグラムを破壊するだけのことですよ。」
『破壊……(だと)っ!?』
その言葉の意味を悟り何やら絶句しているシルフィールたち。
もっともガウリイはのほほんとつったったままだったりするけども。
「ええ、そうです。私はヘキサグラムを破壊します。ただそれだけのことですよ。」
にっこりと言い放つそんなロベルトの言葉に。
「ならどうしてわざわざリナたちに依頼して、塔の封印を解かせたんだ?
あんたの目的がヘキサグラムの破壊なら、封印があったほうが楽だろうに。」
表情を険しくしてロベルトにと問いかけているゼル。
「アリシアの封印があれば、
破壊するときの魔力とコントロールのための魔力が大きくなりすぎるのですよ。
それでなくてもリクスが伴うことです。万が一の要因は取り払うべきでしょう?」
にっこりと微笑みながら落ち着いた表情でゼルの質問にと答えているこのロベルト。
「なら、アリシアさんをそのままにしておけば!」
などと叫んでいるアメリア。
そんなアメリアの言葉に。
「アメリアさん…でしたよね?
あなた方はまさか、塔が存在する限り、アリシアが生きき続けられるとでも?
どのみち、アリシアの寿命はもうすぐつきるのです。
そのときのためにベルナレスはアミュレットを残したのですから。
そして、アリシアがいなければ、塔の封印に意味はありません。
今、滅ぼうが、数十年後に滅ぼうがどのみち大差ないでしょう?
ならば、今できることをすべきなのが人ではないですか?
…負の財産を未来に受け渡すのではなく、未来に希望を受け渡すべく。
だからこそ今が存在するのですよ。」
にっこりと微笑み。
「あなた方には感謝してますよ。
できれば礼金と契約破棄料を受け取って、この国から出て行ってほしかったんですけど…
あなたたちは部外者ですからね。
どのみち、このような場所に国などを建てた人間もまた、同罪です。
私が成功すれば、この国は助かります、ですが、失敗すれば、それまでです。
あなた方が塔の封印を解く役目をしてくれたおかげで魔力を十分にためることができました。
後は…」
そういって言葉を区切るロベルト。
「でも、人間がこんな巨大なヘキサグラムをコントロールする魔力を持っている。
とは到底思えないわ。」
一歩前にと足を踏み出し、そんなことをいっているナーガ。
そんなナーガの言葉ににっこりと微笑み。
「ええ、ですから、この場に封印されている、魔の力と。
魔をその身をとして封印した、ベルナレス=クナップハウザーの力を借りるのですよ。
…この身に彼らを受け入れて…ね。」
そういいつつ、すっと手を伸ばす。
それと同時に、床に描かれている六茫星の魔方陣が淡く輝き。
六ヶ所にと設置されているオーブが淡い輝きを放ってゆく。
「ああ、あなた方を無事に逃がしてあげたかったですけど。
どうやらその時間はないようですね…そろそろ、術が完成します。」
言い放ち、あたしたちの方をむきつつ、にっこりと微笑み。
「どうやら無粋な客人たちもやってきたようです。
邪魔が入らないうちに、とっととやってしまいましょう。」
言い放つと同時に。
小さく最後の言葉を口の中でつむぎだしているロベルト。
と。
バタン!
あたしたちのいる後ろの扉が勢いよく開かれ。
「そこに誰かいるのか!?」
それと同時に多少緊張している低い声が部屋の中にと響き渡る。
思わずその言葉と扉が開かれたことに後ろを振り向いているゼルガディスたち。
そして。
『ミルガズィアさん!?にメフィさん!?』
その姿を認め、驚きの声を発しているアメリアたち。
「あれ?リナさんたち…って、リナさんが二人!?」
あたしとエレナをみていまだにそんなことをいっているラーク。
「まあまあ、挨拶はほどほどにね。来るわよ♡」
どぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!!!
あたしの言葉と。
そして、ミルガズィア・メンフィス・ラークが部屋に入ってくるのとほぼ同時。
魔方陣の中心にといるロベルトの周りから、黒い稲妻がほとばしり。
そして、それは中心にいるロベルトの体をそのまま包み込んでゆく。
「われ…ロベルト。古の契約に従いて汝、我の肉体と魂を礎とし 我にその力を……」
魔と契約するときのカオスワーズ。
それを魔力が渦巻くなか、必死で唱えているロベルト。
そして、それと同時に。
- 汝の力は我と契約するには不十分すぎる…
というひとつの声と。
そして。
― 血脈の中、我の力を再生せん 我に更なる力を…
あたしにとっては聞き覚えのある声が部屋の中にと充満していき。
次の瞬間には。
ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉうっ!
部屋全体を黒い瘴気の渦が立ちこめ、それと同時に。
「ぐ……ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ロベルトの悲鳴が辺りにと響き渡る。
『ロベルトさん!!!!?????』
アメリアたちの悲鳴と叫びがこだまする中。
やがて、闇はロベルトの肉体を核として、ゆっくりとその姿を変えてゆく。
「何だ!?どうなっているんだ!?リナ殿!?」
何やら叫んでいるミルガズィアに。
「あら、簡単なことですけど?
ロベルトの肉体を核として、この場に封じられてたSの力の欠片と、
それに取り込まれたミクロスが復活しかけてるんですよ♡」
にっこりと。
素朴なミルガズィアの質問にと答えておくあたし。
何て親切なのかしら♡
そんなあたしのしごく当たり前の説明に。
『……何ですってぇぇぇぇぇぇぇ!?』
面白いまでに叫んでいるエレナとメフィとナーガ。
『何だと(おおおおおぉぉぉぉぉ)!?』
その言葉驚愕の声をあげているゼルガディスとミルガズィア。
そして。
「ロベルトさん!正義の心をたぎらせて、そんな魔族なんてねじ伏せてください!」
などとそちらにむかって何やらいっているアメリア。
「つうか、こいつ気の毒だなぁ。リナがここにいる、というのに気づいてないんだろうなぁ…」
何やらぽつりとそんなことをいっているガウリイ。
くすっ。
「あら、ガウリイ、当然じゃない。こいつ、Sといっても、Sのやつの残留思念なんだし。
そのままあっさりと封印されたまま、長らくとどまるのを許すとでも思うわけ?」
許すわけないじゃない♡
ここに残ってるのは、Sの魔力の欠片の残留思念体。
ついでにいえば、ロベルトの体をのっとったのはその思念だし。
さらについでにいうならば、一緒に封印されてたミクロスを飲み込んで。
ある程度の力は兼ね備えていたりするけど。
「ええと、今のは聞かなかったことにする。で?どうすんだ?リナ?これ?」
なぜか今のあたしの言葉は聞かなかったことにして。
あたしにと問いかけてきているガウリイ。
「くっ!!!!!!!!間に合わなかったか!?」
「というか、この気配は!?魔王!?」
何やら叫んでいるゼルガディスとミルガズィア。
あらあら。
「あら、大丈夫よ。そいつ、本当のSというかシャブラニグドゥのやつではないから。
まあ、残留思念体だし。本来の一億分の一程度の力しかないわよ。
もっとも、元冥神官ミクロスを取り込んでるから。
実力的には……そうねぇ。人に封印されてたガーヴ程度しかないし♡」
とりあえず事実を告げるあたしの台詞に。
なぜか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しばし、一瞬静寂が訪れ。
「それでもかなりじゃないですかぁぁぁぁぁぁ!?」
などと叫んでいるアメリアに。
「んきゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?リナさんにかかわったらこういう目にあうんですねぇぇえ?!」
何か涙を流して叫んでいるエレナ。
そしてまた。
「人間たちよ、今は泣き言を言っている場合ではない!……くるぞ!」
ミルガズィアの言葉を合図に。
次の瞬間。
どぉぉぉぉん!
辺りに、今までで一番強い衝撃派が満ち溢れてゆく。
ま、あたしにはどうってことのない衝撃だけどね。
さって、少しばかり遊ぶとしますかね♡
-続くー
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あとがきもどき:
薫:とりあえず、どうやら次回でロイヤル2は完成ですね。
というか、巻き込まれてるミルガズィアたちはともかく。
普通の人間(笑)であるエレナたちはかなり気の毒かも(かなりまて)
ま、アメリアたちは体制できてるだろうしなぁ(それも何だか・・・・笑)
何はともあれ、次回、あの人たちが登場です。
一番大変なのはルナたちかも・・・・(笑
んではではv
2004年5月21日某日
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