まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さてさて。
ようやく最後の塔に突入です。
ようやくクライマックスに近くなってきたかなぁ?

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    エル様漫遊記


「これが、塔なんですか?」
なぜかそれをみて目を見開いているラーク。
「というか!?リナさん!?これって、これってぇぇえ!?」
何やら扉をくぐるなり、叫んでいるアメリアたち。
そして、扉をくぐり、そこにあるちょっとした広間にて。
「やっぱり聞いてはもらえなかったのですね…」
そこにたたずむ一人の女性。
「あら、アリシア。そりゃね。でもね。あんたも律儀よねぇ。」
くすくすくす。
面白いまでにと広間を埋め尽くしているガーディアンと。
そして、アリシアが従えている魔族型ピエロたち。
そして、その中心にたたずんでいるのは、いうまでもなくアリシア。
「ちょうどいい。あんたに聞きたいことがある。」
などといっているゼルだけど。
「封印がとかれたからには仕方がありません。
  ですが、私は私の使命をまっとうさせていただきます。」
そんなことをいっているアリシアだし。
まあ、この子は、ほとんどオリジナルの自我、というかそれもってないからねぇ。
いわば、規約によって動いている人形のようなもの。
「まあまあ、そんなことをいわないで。あ、ラーク、あちらはお願いね♪」
「……は?」
にっこりと微笑み。
そのまま、とりあえず。
こちらにむかってこようとしているガーディアンの群れの中にと先ほどのお礼を兼ねて、
とりあえずラークを投げ込んでおく、何とも心優しいあたし。
「うわぁぁぁあ!?って、リナさん!?さっきのこれがお礼ですかぁぁぁ!?」
絶対に、あんな言葉をつかったから、何かあるとは思ってたけど…思ってたけどぉぉ!?
何やら面白いことを心で叫びつつ、何やら吹き飛びながらも叫んでいるラークの姿が。
「おいおい、リナ、あれはひどいんじゃないのか?」
ラークが飛ばされてゆくのをみつつ。
そんなことをいっているガウリイ。
「あら、いいのよ。あの程度赤ん坊でも撃退できるってば♡」
しごく当然なそんなあたしの意見に。
なぜか。
『でき(ませんってば)(ないと思うぞ)。』
なぜか即答してきている、アメリア・シルフィール・ガウリイ・ゼル達四人。
「ま、まあ、それはともかくとして。アリシアさん、でしたよね?
  どうしていきなり、襲い掛かってるんですか?」
ちなみに、先ほどから、幾度かアリシアは攻撃を仕掛けていたりするけど。
その術はことごとくあたしたちにとたどり着く前にと霧散していたりする。
何でかそれをみて、冷や汗を流しているシルフィールがいたりするけど、それはそれ。
「まあ彼女の存在理由は、この塔を守り、封印を守ること、だからねぇ。
  で?ゼル?その古文書、解読できたわけ?」
くすくすくす。
とりあえず、あたしの斜め後ろにといるゼルにと問いかける。
そんなあたしの言葉に。
「いや、もう少しだ…」
何やらそんなことをいっているゼルだし。
「そ、それは!?」
何やら叫んでいるこのアリシア。
「ま、そういうわけで、あなたがここで説明しなくても。
  これ読んだらわかるんだし。それとも、何?
  あちら。つまりは隠し研究所にいるもう一人のアリシアに説明うけたほうがいいかしら?
  一応あなたはそのあたりの昔の出来事の記憶はすでになくなってるし?」
くすくすと笑いながら問いかけるそんなあたしの言葉に。
「そうなのか?」
のほほんとあたしに聞いてきているガウリイ。
「まね。まあ、とりあえず、このアリシアの寿命もあと数年ののこってないのも事実だけど。
  ま、それはそれとして。
  とりあえず、あたしたちはこの塔を調べてロベルトのところにいかないといけないし?
  最上階まで、一気にいきたいところだし。と、いうわけで♡
  あたしは最上階のオーブ取ってくるから。ガウリイたち、ここをお願いね♡」
「でぇぇぇぇぇぇぇ!?」
あたしの言葉に何やら叫んでいるガウリイに。
「なにぃぃぃい!?」
何か目を見開いて叫んでいるゼル。
「リナさん!そんなの正義じゃないです!」
などといっているアメリア。
「えっと、一人で…なんて急ぐ必要でもあるのでしょうか?」
何やら戸惑いの声を上げているシルフィール。
くすくすくす。
「別にのんびりしててもいいけど。それだとアレが。
  この地に封印されてる、一応簡単に封印されるような下級だけど。
  魔族ミクロスの封印が解除されるわよ♡」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
なぜかあたしの言葉にしばし無言に成り果てているアメリアたち。
「…すこし聞くが?リナ?そのミクロス、とかいうのはいったい…」
何やらいっているゼルガディス。
「一応、元冥神官プリーストミクロスよ。」
『って、(まてぃぃぃい)(まってくださぃぃぃぃぃ)!!!!』
何でかあたしの言葉に叫んでいるゼル・アメリア・シルフィール・そしてラーク達・
ラークは何やらガーディアンたちへの攻撃の手が止まってるし♡
「…あ、あの?リナさん…そうあっさりとばらされてもいいんですか?」
何やらぼろぼろになりつつも。
ふぃっ。
あたしの真後ろにと出現しているひとつの影。
「あら、ゼロス、遅かったわね。あの程度はかるく蹴散らさないとv」
ちらりとそちらに目をむけてにこやかにと語りかけるそんなあたしの言葉に。
「…そ、そうはおっしゃいますが…リナさん。
  僕が精神世界から干渉できないように……何かしかけてらっしゃいませんでしたか?
  おかげで、得意の精神世界面アストラル・サイドからの攻撃はもとより。
  呪文すら使えなかったんですよ!?」
何やら涙を流しつつもいっているけど。
「根性ですれば何とかなるわよ♡でもあの程度のものが、本体の力というか。
  根本の力を使わないと倒せないなんて、まだまだ特訓が必要ね♡」
「……え゛?」
至極当然のあたしの言葉に何やら固まっているこの黒い神官は、
いうまでもなくゼロスだったりするけども。
そんなあたしとゼロスの会話に。
「…竜を滅する者…ドラゴンスレイヤー…そのゼロスの力を封じる…って……」
何やらその言葉を聞いて固まっているラークだし。
本能的にゼロスの力を感じ取り、
しばしラークへの攻撃を止めているガーディアン達の姿があったりするけど。
「あ、あのぉ?ゼロスさん。今のリナさんの説明…事実なんですか?」
何やら声を振るわせつつ、ゼロスに問いかけているアメリア。
「ええ、そうですよ?というか、あれ?説明してませんでしたっけ?
  ベルナレスさんと、このアリシアさんが、かつて、命をかけて封印した魔族。
  それが元冥神官プリーストミクロスさんですよ。
  いやぁ、冥王様、手足は多いほうがいいからっていわれて。
  かなりの数で直属の部下を創り出していらっしゃいましたから。
  実力的には、まあ、僕たちの中ではあのヒトたち…というか、冥王様の部下の方々は。
  僕らの中では実力はかなり下だったんですけどね。
  まあ、ほかの魔族よりは確かに力は上でしたけど。あはははは。」
いまだにぽろぼろの服を着たまま、丁寧な説明をしているゼロスだし。
「まあ、あっさりと封印されるようなやからは部下にはいらないからって。
  封印されたと同時にフィブリゾのやつは解雇してるけどね。
  というか、解雇、というか謹慎処分にして地位を剥奪して。
  それでもって雑用係に任命してたんだけど。」
とりあえず追加でつけたし説明をしておくあたし。
そんなあたしの説明に。
「あの?リナさん?どうしてそんなに詳しいんですか?」
何やら顔を真っ青にして聞いてきているシルフィール。
「ルナから聞いたのよ。」
まあ、あとSとかからかも報告はうけてるけど。
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
なぜかしばし、一瞬静寂があたりを支配していたりするし。
「と、とりあえず、そう聞いては急がないわけにはまいりませんわね。
  確かに移動できるのはリナさんだけですし。
  ですけど、ゼロスさんにアレをとってきてもらうというわけにはいきませんか?」
いいつつも、ちらり、とゼロスをみているアメリア。
「…アメリア、お前、だんだんとゼロスを使うのリナに似てきたな…」
そんなアメリアの言葉にぽつり、とつぶやいているゼル。
なぜかあたしたちの会話についていけないらしく固まっているラークに。
「なあ?それかゼロスのやつにこいつらを全員倒してもらったほうが早くないか?」
などといっているガウリイ。
「アメリアさぁん、ガウリイさぁん、僕は便利なアイテムですかぁぁぁぁ…」
そんな二人の声に何やらいじけているゼロスだけど。
「あら、そうじゃないわよ。ゼロス。
  あんたはちょっとベンリな使いっぱしりよ♡Sよりも役にたつわね♡」
「う…うれしいような、悲しいような…」
あたしの言葉になぜかぶつぶつといっていたりするゼロスだけど。
そんなあたしたちの会話をききつつも。
「…話はおわったのですか?それでは、いかせていただきます。」
律儀にも、あたしたちの話が終わるのを待っていたりするアリシア。
まあ、このあたりの律儀さは失われてないのよねぇ。
そんなアリシアの声に、はっとわれにと戻り。
「と、とにかく!そうと聞かされてはここでのんびりとしているわけにはいきません!
  全力でその復活を阻止してみせます!」
などと俄然やる気になっているアメリアと。
「…何かまた僕…とんでもないことに巻き込まれてるんじゃぁ…」
何やらつぶやいているラークの姿が。
「ま、あたしたちに喧嘩をふっかけてくる。というのなら相手になるわよ♡
  そうねぇ。ちょっと力試しとでもいきますか♡」
にっこり。
とりあえず、アリシアの言葉を攻撃の合図として。
先ほどまで動きを止めていたガーディアン達も、
再びあたしたちにとその攻撃の手をしかけようとしてたりする。
にっこりと満面の笑みを浮かべるあたしの声に。
「ま、まずい!みんな!どこかに隠れろ!つうか!ここから退避ぃぃぃぃぃ!」
あらあら。
ガウリイ、何かだいぶ慣れてきたわねぇ。
あたしの手の中に数十個以上の黒い光の球が出現しているのをみてとり。
何か叫んでるガウリイだけど。
ふふふ♪
「というわけで♪虚無舞踊カオス・ロンド♪」
きゅどどどどごごぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!
ポシュポシュポシュゥ・・・・・
『うっきゃぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!?』
『うどわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
『やっぱしかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
『な、何ですかぁぁぁあ!?これはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
なぜか部屋の中をちょっとしたダンスを披露しつつ、踊りまくる黒い光の球。
それに対して叫んでいるあたし以外のほかのメンバー。
なぜかちょぴっと、小さな小石程度のそれらがあたった場所が。
きれいさっぱりと消滅していたりするのは、別に些細なことだけど。
「あら?ただの虚無の欠片よ。
  ちなみにそれにあたっりふれたりしたら、問答無用で肉体なんて消滅しちゃうわよ♡
  ついでに精神、というか魂も♡」
なぜか逃げ回っているアメリアたちにと説明しておくあたし。
何て親切なのかしら♡

『うきゃぁぁぁぁぁ(うどわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)!!!!!!!!?』

なぜかしばし、その程度の些細なことで、塔の中にと彼らの悲鳴が響き渡ってゆく。
まったく、たかがこの程度の些細なことで…ねぇ?
ふふ♡
アリシアなんかは、この場から逃げ出した、というのにね。
彼女が向かう先は…いうまでもなくこの国の中心にとあるレグニア湖。
何かあたしたちにかなわない、と悟って、あちらを説得する方法に切り替えたようだけど。
ま、それもそれで、面白いからいいわよね♡

数時間後。
とりあえず、なぜか顔色の悪いアメリア・ガウリイ、ゼルガディス・アメリア・シルフィール。
そして、気絶しているラークを背中にと背負っているガウリイ。
そんな彼らを引き連れて、最上階にと向かい、
最上階の部屋の中にとあったオーブを手にするあたしたち。
何でかゼロスのやつは、精神世界で目を回してるし…
もう少し根性、入れなおしておきましょうっと♡

何はともあれ。
最後の塔も何事もなく無事にと調べ終わり、
報告をロベルトにするべくドルトハウトにと戻ることにしたあたしたち。
気がついたラークに何やら伝言を頼んでいるゼル。
そんなこんなで、ラークはメンバーから外れていたりするけども。
さってと。
次はあいつらをからかって楽しむとしますかね♡


                           -続くー

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あとがきもどき:
薫:・・・・・・・・・・・・・三時間以上かかって。打ち込みが20KB・・・・って・・・・つ、疲れてるのかな?
  まあ今日は、バイキングに食べにいって、それから、
  ちょうどやってたサーカスをみつけて、飛び入りで観賞しにいって。
  んでもって、三時間ほどそれを満喫して
  (いやぁ、十○数年以上ぶりだわ。生サーカス・・笑)
  そして、それから温泉いって、家にもどったのが夜の十時。あははは。
  そーしてもどって打ち込みはじめて、終わったのが夜中の一時・・これいかに?(汗
  まあ、そんな現状報告をしつつも、何はともあれ、次回。
  ベルナレスの研究所&シルフィールたち、真実を知ります。
  それでもって、ようやくレグニア湖のイベントです!
  あ、ちなみにこの一件が終わったエビソードは。
  番外の「闇の住まう村」あれにあたります(笑)
  ではでは・・・・また、次回にてv
2004年5月16&17日某日


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