エル様漫遊記


「お~ほっほっほっほ!ついに見つけたわよ!リナ=インバース!」
高らかにあたりに声が響き渡る。
「あら?」
ふとその声に思わず声を上げているシルフィールに。
「あ、姉さん!」
ぶんぶんと元気よく手を振っているアメリア。
「…というか、今度は何のようなんだ?グレイシアさんよ…」
こめかみを押さえつつ、つぶやくようにといっているゼルガディス。
「ねえ、ナーガさぁん、もういいじゃないですかぁ~…」
その横で、何やら手をもじもじさせつつもいっているエレナ。
ざざっ。
それと同時に茂みをかきわける音とともに。
「ガウリイ!俺と勝負をしろ!」
などといまだにいっているのはいうまでもなくグレイス。
「なあ?リナ?アメリアの姉ちゃんはともかくとして。こいつら…ダレだっけ?」
ずるっ。
そんなガウリイの言葉に思わずこけそうになっているアメリアたち。
ちなみに、グレイスのやつは、完全に脱力してるけど。
「あ、あのなぁ!グレイスだ!グレイス!」
何やら涙交じりにそんなことをいっていたりするし。
あたしたちが進む道筋にと行き先をふさぐようにと立ちふさがっているのは。
いうまでもなく、ナーガと。
そしてあたしと瓜二つの人間のエレナ、そして剣士のグレイスのこの三人。
「そうはいってもなぁ……。で?何のようだ?」
首を傾げつつのほほんと問いかけているガウリイに対し。
「だから!俺は貴様と勝負がしたいんだよ!」
などと剣にと手をかけているグレイスの姿。
そんなグレイスの様子に。
「グ・グレイスゥ…もういいじゃないですかぁ。
  あまりリナさんたちを挑発しないほうがいいですよぉ…」
うるうると涙をその瞳にためてそんなことをいっているエレナの姿。
「エレナ、あなたはだまってなさい!ついに見つけたわよ!リナ!
  よくもやってくれたわね!?何なのよ!?あの吸血肉食植物は!?」
などと何でかわめいているナーガ。
「あら?でもすぐにナーガになついたでしょ?あれは♡」
まあ、基本はあれらは、木の根が元だし。
「まあね。このナーガ様の人徳にあれらはすぐになついてくれたけど。
  だけど!それとこれとは話が別よ!さあ、リナ。私がもらうはずだった、金貨三千枚!
  おとなしくよこしてもらいましょうか!」
などといっているナーガに。
「リナさん、もしかしてグレイシアさんから、お金を奪ったんですか!?」
その言葉に何やらいっているシルフィール。
「違うわよ。ナーガが自分のもの、といってるだけで。
  あれはアミュレットを見つけたときに、ロベルトが依頼料、として約束した額よ♡
  それを全額自分の物にしようと、ナーガ、面白いことに追いかけてきてるのよ♡」
にこやかに説明するあたしの言葉に。
「というか、リナ?それくらいやったらどうだ?」
何かいっているゼル。
くすくすくす。
「そうはいうけど?
  すでにその金額、ナーガに今までに貸してる飲食代だけでなくなってるわよ♡
  あれでも足りないくらいだしv
  というか、あの金額は、ナーガと一緒に行動していた間だけでなくなったけどね♡」
にっこり。
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
『…………へ?』
そんなあたしの言葉に目を丸くしているナーガに。
ガウリイを除くほかのメンバー。
くすくすくす。
「だ・か・らぁ♡すでにあの依頼料は食事代でなくなってるんだってば♡
  まあ金貨三千枚程度なんて、数時間か、それか長くても数日でなくなる額だってば♡」
にこやかに説明するあたしの言葉に。
「……というか、それもどうかと……」
「ま、まあ、リナさんたちですし…何か納得したような、そうでないような…」
何やらぶつぶつといっている、ゼルとシルフィール。
「ふっ。何を嘘いってるのよ。
  さてはあなた、私に金貨をよこしたくないがゆえに。そんなことをいってるのね!?」
「あら。朝ごはんが、金貨十枚、それでもって昼ごはんが金貨百枚。
  で、夕方が金貨五十枚。で、それにオヤツに間食代が金貨千枚♡
  ナーガが使った食事代ね♡初日で♡」
あたしの言葉に。
「ふっ…過ぎ去ったことは忘れたわ!と、ともかく!金貨三千枚!よこしなさい!」
などといっているナーガだし。
「…なあ?つうか、俺、無視されてないか?」
ひとり、ぽつんとそんなことをいっているグレイス。
くすくすくす。
「人間、気にしないことが一番さ。あはははは。」
などと気楽にいっているガウリイに。
「ま、まあ、確かに、リナさんと一緒にいたら、『何ごとも気にしない』。
  それがとにかくネックですよね…」
などとぽそりといっているアメリア。
「まあ、どうしても、あたしたちとやりあいたい♡というんだったら♡
  とりあえず、これ倒したら少しは考えてあげてもいいわよ♡」
くすり。
いいつつも、軽く。
パチン♪
指を鳴らすあたし。
それと同時に虚空から突如として落ちてくるひとつの影。
「…って!?エエエエエエエエルルルさささささ!?」
ごすっ!
とりあえず、何やら取り乱して叫びそうになっているそれに対して。
軽くそのあたりに転がっていた枯れ木の枝にて貫いておく。
ベシャ。
何か音をたてて落下してくるそれ。
「…え、えっと?リナさん?これは?」
ひくひくとなぜか木に貫かれ痙攣しているそれを指差して、
あたしにと聞いてきているアメリアに。
「ああ、気にしないのよ。この前アメリアたちも出会ってるでしょう?Dのやつよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
『はぃぃぃぃぃぃ!?』
なぜかあたしの言葉に目を丸くしているアメリアたち。
「ま、あの時とはちょっぴり容姿が違うのは。
  とりあえず、あっちのお仕事に差し支えがないように。
  無理やり精神体分けてこっちにつれてきたから。
  ちょっぴし力が落ちて十代そこそこの子供になってるけど、これは。」
いいつつも、なぜかひくひくと痙攣している、それに近寄ってゆくあたし。
銀の髪を腰より長く伸ばしているその人物。
一応これでも、とある世界を任せている魔王の一人だったりするけども。
「…デ…Dさんって…もしかして…」
「…ああ、あれだな…」
― 闇を撒くものダークスターデュグラディグドゥ。
なぜか冷や汗を流しつつもそんなことを思っているアメリアとゼルガディス、この二人。
「ほら!とっととおきなさい!D!
  それとも、何かしら?このあたしの言うことがきけないわけ?」
「は……はぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
あたしの言葉になぜか素直に飛び起きているそれ。
ちなみに、背中にいまだに木が突き刺さっていたりするのは別に些細なことだし。
そんな部下Dの様子をみつつ。
『リナさんって…やっぱり…もしかしなくてく…』
何やらつぶやいているアメリアとゼルガディス。
そして、首を傾げつつ。
「あ?あの?この人はいったい?」
なぜかおずおずと聞いてきているシルフィールに首をかしげているナーガ。
それと、なぜか固まっているエレナとグレイス。
「お~。何だ、デュグ何とかってやつじゃないかぁ。久しぶりだなぁ。」
などとのんきに挨拶をしているガウリイ。
「そういえば、シルフィールは初めてだっけ?
  こいつがこの前、無謀にも反逆、というか暴走しまくってた、Dこと、
  ここでいうところの異世界のこれでも一応魔王の、闇を撒くものダークスターデュグラデグドゥよ。」
「「…………え゛?」」
・・・・・・・・
なぜかあたしの説明に、しばし沈黙した後に小さく声を漏らしているシルフィール。
そしてなぜかその説明を聞いて固まっているエレナ。
グレイスの方は理解してないけど。
そして、なぜか無言のまま、ぎぎぃ。と視線をDにと移し。
「あ、あの?リナさん?まじですか?」
何でか声が震えているシルフィールだけど。
「そうよ?」
「…ウ~ン…」
バタン。
あ、なぜかシルフィールったら気絶しちゃった。
ま、別にいっか♡
「まあいいわ。とりあえず。今のあんたの実力は普通の百分の一程度にしてあるから♡
  このエレナとグレイス、そしてナーガと戦って、もし勝てたら♡
  この前のお仕事は少しは減らして上げる♡あ、でも殺したらだめよ♡
  で、負けたら今の百倍ね♡」
「でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
何か叫んでるし。
Dのやつは…
「さって、話もついたところで。さってと。ナーガ、もしこいつに勝てたら金貨あげるわよ♡
  ちなみに、こいつこれでも一応は魔王だから気を抜かないようにねぇ♡」
にこやかにナーガたちに対して話しかけるあたしの言葉に。
「ちょっと!?リナ!?どういうことよ!?ダークスター、といえば異世界の魔王じゃない!?」
何かわめいているナーガ。
「あら、ルナの関係で知り合いなのよ♡ということで、がんばってねぇ♡」
「…と、とりあえず、やるしかない…のか?しくしくしく・・・・」
なぜか泣いてるDだけど、ひとまず無視。

「さ、あたしたちはとっとと次にいきましょ♡」
なぜかいまだにわめいているナーガたちをそのままに。
その場を後にしてゆくあたしたち。
「…というか、いいんですか?リナさん?」
とりあえず気絶していたシルフィールは元通りに気づかせて、
顔色の悪いシルフィールと共にと進んでゆくあたしたち。
そんなあたしに聞いてきているアメリアに。
「いいのよ。まあ、殺しはしないわよ。それとも、何?
  アメリアは塔の中でナーガの無差別呪文を受けながら、ガーディアンたちと戦いたいわけ?」
くすくすくす。
あたしのその言葉に。
「それはちょっと…ま、まあ姉さんなら大丈夫でしょう。それもそうですね。先にいきましょう!」
それで納得しているアメリアだし。
「…それで納得するか?普通……」
などと頭を抱えているゼル。
「まあまあ、ゼル、こんな些細なこと気にしてたら、リナとは行動できないぞ?」
にこやかに、そんなゼルガディスの肩をぽん、と軽くたたいているガウリイ。
「ま、そういうこと、それより、そろそろ塔がある山にと着くわよ♡」
そんな和やかな会話をしつつも。
あたしたちは、とりあえず最後の塔がある、レイナード北部の山にとたどり着く。
さってと。
こっちの道からいけば、ラークと出会うわね♡
ここの山って、オリハルコンが取れる場所があるのよねぇ。


レイナード王国。
北部にとあるちょっとした山脈地帯。
まあ、この国そのものが山の中にあるんだから当然なんだけど。
「キシャァァァァァ!」
「ちっ。またか!?」
などとしたうちしつつも、呪文を唱え、斬りかかっていっているゼル。
ちなみにこの山すでに例の影響でちょっとしたデーモン達が発生していたり♡
ザシュ!
声とともに茂みから出てきたそれを、いともあっさり切り捨てて塵と化しているゼル。
そしてまた。
「ビクトリー!」
などといいつつ、魔力を込めたこぶしにて、レッサーデーモンを倒しているアメリア。
「ここも、この前の森みたいな感じに近づいてるなぁ…」
のほほんとそんなことをいいつつも、あっさりとデーモンを軽くなぎ倒していっているガウリイ。
「きゃぁぁぁあ!こないでください!烈閃咆エルメキアフレイム!!!」
なぜか叫びつつも、面白いことに、あたりかまわずに呪文を解き放っているシルフィール。
くすくすくす。
そんな彼らの様子を眺めつつ。
「ほら。急がないと、日が暮れちゃうわよ。」
にこやかに言い放ち、すたすたとそのまま先を進んでゆくあたしだけど。
ちなみに、なぜかあたしに向かってこようとしているあまたのデーモンなどは。
あたしの方を向いた刹那。
ぴくり。
と、なぜかその本能的な恐怖を感じ、
そのまま向きを変えてガウリイたちにとむかっていったりするんだけど。
ちなみに、この恐怖は媒体となっている動物の野生本能が感じているものであって。
体をのっとったヤツラが感じているわけではないし。
というか、動物とかにはあたしのこと、勘で多少わかる、というのに。
わからない部下たちって、やっぱりきちんと再度教育をしなおさないといけないということよね♡
ふふふふふ♡
何はともあれ、そんな行動を繰り返し。
やがて、当が見える位置にとたどり着いたときには、すでに日は傾き。
あたりの木々が夕焼け色にと染まっていたりする。

と。

がさり。

塔に向かうあたしたちの耳にと横手から聞こえてくる何かが茂みを踏み分ける音。
「またですか!?先手必勝!烈閃槍エルメキアランス!!」
とりあえず、万が一動物だったときのことを考えて、
律儀にも烈閃槍エルメキアランスを唱えているアメリア。
「というか、いきなり呪文はないんじゃないのか?」
そんなアメリアをみてつぶやいているガウリイに。
「何かアメリアのやつ、リナに似てきたな…」
ぽそり、と何やらいっているゼル。
「うわっ!?」
そんなほのぼのとした会話をあたしたちがしている中。
茂みの向こうから聞き覚えのある声がしてきたり♡
そして。
ガサガサガサ…
一時後。
茂みをがさがさと掻き分ける音とともに。
「タタタ…いきなり何をするんですかぁ。危ないですよぉ~…」
などといいつつ茂みの奥から出てくるひとつの人影。
水色の上下の服に腰には赤い帯を巻き。
そして、頭には灰色のバンダナを巻いた見た目七歳かそこらの男の子。
その緑の髪にとがった耳。
「…あれ?ひょっとして、ラークさんじゃないですか?」
ふと、出てきたその人物が誰か気づき、思わず驚きつつも声をかけているシルフィール。
「あら♡ラークじゃない♡ひっさしぶり♡」
そんなあたしたちの声に。
「……え゛?あ、えっと。僕、用事を思い出しまして……」
なぜかいいつつ、くるり、と向きを変えようとしているこの少年。
まあ、実質年齢は二十六歳なんだけど。
エルフと人間の歳をとる時間率はかなり異なるからねぇ。
「あら?このあたしを無視する気?ラーク?」
にこやかに、笑みを浮かべ、そんなラークの背中ごしにと話しかけるあたしの言葉に。
「え?あれぇ?リナさんたちじゃないですか。お久しぶりです。」
しまった、逃げられなかった…
なぜかそんなことを思いつつも冷や汗を浮かべつつ挨拶してきているこのラーク。
「ふぅん、ラーク。
  その『しまった、逃げられなかった。』という意味はどういうことかしらぁ?ん?」
腕をくみ、にこやかにそんなラークにと問いかけるあたしの言葉に。
「…え゛?い、いやだなぁ。リナさん、僕何もそんなことは思ってませんよ。あはははは…」
やっぱりこのリナさん、人の心が読めるような気がするのは…
前のたびの気のせい…ではなかったんですね…
何やらそんなことを思いつつ、から笑いしつつも返事を返しているけど。
「あれ?ラークさん、久しぶりですね。少し前のレザリアムの一件以来ですか?」
そんなラークににこやかに話しかけているアメリアに。
「それはそうと、ラーク?こんなところで何をしてるんだ?」
まあ、エルフであるラークがここにいても、おかしくはないが…
などとそんなことを思っているゼルガディス。
「あら、簡単なことよ。この近くにオリハルコンが取れる場所があるから。
  農耕具などを作るために採取にきてたのよね♡」
面白いことにエルフって、オリハルコン性の農耕具とかって。
壊れにくいから、というので、その物質で日常道具などを作ってるのよねぇ。
時には面白い代物なども作り出していたりするし。
いい例が、ルーンガストとか、この前のレザリアムの装置とか♡
そんなあたしの説明に。
なぜか目を点にしつつ。
「…オリハルコンで…か?」
「「オリハルコンで…ですか?」」
なぜかまったく同時に言っているゼルとアメリアとシルフィール。
ガウリイはといえば。
「お~、久しぶりだなぁ。えっと…誰だっけ?」
ずごしゃ!
あ、こけた、こけたv
ガウリイの言葉に面白いまでにと足こけしているゼルガディスたちと。
そして、顔から地面に突っ込んでいっているラーク。
「ガ・ガウリイさん、ひどいです!僕ですよ!ラークです!
  この前レザリアムの一件でお世話になった!」
どうにか起き上がりつつも抗議の声をあげているそんなラークの言葉に。
「おお、そうか、思い出した、おもいだした。
  見た目のわりにかなり歳食ってる子供だよな。オレ達より年上の。」
ぼん。
と手をたたき、そんなことをいっているガウリイだけど。
そして。
「確か、五十だっけ?」
「二十六です!二十六!!!!」
そんなガウリイの言葉に抗議の声を上げているラーク。
「ま、まあ、エルフと人間は成長速度と、あと寿命が違いますしね…
  と、とりあえず、お久しぶりですわ。ラークさん。」
そんなガウリイの言葉にはまったく動じずに。
にこやかにラークにと挨拶しているシルフィール。
「…は、はぁ。まあ、お久しぶりです。
  と、ところで。シルフィールさんたちはこんなところで何をしているんですか?」
後ろに採取したオリハルコンを隠しつつ。
そんなシルフィールにと質問しているこのラーク。
そんなラークの言葉に。
「今、私たちは、レイナードの中にある六つの塔を調べているんですの。
  以前にベルナレス=クナップハウザーという人が、
  その塔のすべてを封印したらしいのですが…」
いいつつすこし顔をしかめるシルフィール。
そんなシルフィールの言葉に。
「…ベルナレス?どこかで聞いたことがあるような気が…」
首をかしげているラークたし。
「そりゃね。ベルナレスは一時エルフの村に滞在してたし。
  アモルファスの中にとあった。その知識をもってして、アレをあの場に封印したんだし。
  ま、そんなどうでもいいことはおいといて。
  せっかくだし、ラーク。あなたも塔に付き合いなさいな♡」
「えええええ!?いや、あの、僕、急いで…!?」
にっこりと微笑むあたしの声になぜかあわてて否定してきているラーク。
「嘘はだめよラーク♡別に急いではないでしょうに。
  まあ、ここに来ているミルガズィアたちとかと話があるというのはともかくとして。
  とにかく付き合いなさいね♡」
今、ここレイナードには、ミルガズィアもやってきてたりするのよねぇ…
珍しく人間の会議に参加するとかいって。
ちなみに、シルフィールがこちらに合流しているもうひとつの意味は。
さすがに、毎回、ミルガズィアの『アレ』を聞かされるのがちょっと苦痛。
という深層心理が働いていたりもするんだけど。
会議の休憩時間に気分直し、とかねて、あれはやめたほうがいいと思うけどねぇ。
まあ、彼、というか黄金竜が会議に参加することなど、今までなかったことだから。
面白がって、彼に何か楽しい話はないか?と聞いた人間も人間なんだけど。
ま、面白いからあたしとしては別にいいけどね♡
そんなあたしの言葉に。
「は、はぁ。わかりました、わかりました。お付き合いしますよ!」
何か断ったらとんでもなく怖いことが起こりそうだし。
そんなことを思いつつも返事を返してきているこのラーク。
「それじゃ、決まりね。さっ、塔にむかっていくわよ♡」
いまだに何やらいいたそうなラークはそのままに、あたしたちは塔の方にとむかってゆく。
道中、ラークに話しかけているアメリアたちの姿があったりするけど。
それは別に些細なことだし。
さって、ここの封印解除して、それでもって、あれを復活させて遊びましょ♡


                           -続くー

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あとがきもどき:
薫:ちなみに。ミルガズィアさん。ただいまこのレイナードにきている設定です。
   まあ、大規模白魔法会議が行われるのと、あとは。
   ここの空気の変化を察知してですね。
   いまだにミルガズィアさんたち…エルさま・・・もとい、リナさんの正体。
   どうにか探ろうといろいろと動き回ってますので…
   私的には知らないほうが幸せとおもうのは気のせいだろう・・・・はっ!?殺気!!?

   どすっ!

エル:さてさて、どこかに旅立った薫はおいといて。
    次回で最後の塔。
    そういえば、ゼロスのやつは遅いわねぇ。
    ちょぴっと力を使えないようにしてるだけで、こうまで時間かかるなんて。
    あとでしっかりとお説教でもしておきますか♡
    それではね。
    さって、このなぜか木の杭で貫かれている物体は。
    そのあたりの肉食植物にでもご飯に与えておきますか♡
2004年5月15日某日

   (後には、むしゃむしゃという音のみが響き渡る・・・・・)


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