まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さてさて。
がんばって、さくさくっと・・・・・というのができたらいいのになぁ(こらこら)
このロイヤルもそろそろ佳境ですv何はともあれ、いくのですv

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   エル様漫遊記


「でも、リナさん、これどうするんですか?」
これ、呼ばわりしているミレーヌ。
まあ、わからなくもないけど。
「何をいってるんですか!ミレーヌさん。とりあえず、役人に突き出しにいく道すがら。
  正義とは何かをずっと連続して言い聞かせるに決まってます!」
きっぱりと。
ゼロスが持っている縄の先になぜかひこずられて、あたしたちと一緒についてきている。
黒いマントとローブに身を包んだ一人の男性をみつつ言い切るアメリア。
といっても、その黒いローブはすでにかなり地面にとこすられ、
灰色近くになっていたりするのは、別にどうでもいいことだけども。
「…ま、まあ、それはともかくとして。
  でも彼とそしてこの手紙だけで王国は動いてくれるかしら?」
ふと顔を曇らせてつぶやくそんなミレーヌの言葉に。
「何をいってるんですか!動かすも動かさないも!行動してもらうにきまってます!
  もし何もしないのであれば!
  私から行動を起こす気になるまで延々と、枕元でおじ様たちの耳元で語りかけます!」
そんなアメリアの言葉に。
「…アメリアさん、それはどうかと思うんですけど……あれはちょっときついですけど……」
何やらぽそりとつぶやいているゼロス。
そういえば、ゼロスのやつ。
いまだに、アメリアが一緒になったとき逃げてるのよねぇ。
夜とか一緒にいたら間違いなくアメリアが、
眠くなるまで延々と、正の賛歌を聴かされるからって。
あたしとしては面白いからいいと思うんだけど。
「…いや、あの、耳元でっ…って?」
そんなアメリアの言葉に首をかしげているミレーヌに。
「あら?知らなかったの?ミレーヌ?このアメリア。あのアメリアよ。セイルーンのアメリア。
  一応、遠縁だけどここの王国とは親戚にあたるしねぇ。」
くすくすくす。
そんなあたしの説明に。
「えええええええええええ!?このアメリアさんって人…王女だったんですか!?」
セ……セイルーンって……いったい……
などとそんなことを思っているミレーヌだし。
そういえば、この子、フィルを知ってるからねぇ。
以前、代表してセイルーンの魔道士協会会議に出席したときに。
ま、どうでもいいことだけどね♡
「ま、そんなことはどうでもいいし。とりあえず、城にむかいましょ♡」
「ですね。」
そんなほのぼのとした会話をしつつ。
あたしたちは、人気のない夜の道を王城の方にとむかって歩いてゆく。

結局のところ、アメリアの口ぞえもあり。
ミレーヌはそのまま、城の中に、グレッグの手紙をもって。
生き証人であるアルフォンソを引き連れて。
説明のためにとあたしたちと別れ、そのまま城の中にと入ってゆく。
あたしが、彼らが実験してた成果、というか失敗作。
それを彼らの地下の実験室から取り寄せたところ。
なぜか門前を守る兵士が悲鳴などを上げていたけど。
まったく。
たかが、頭が四つ程度あり手が三本、そして足が五本となっている。
サイズ的には幼い子供…まあ、素体にしてるのが確かに子供だけど。
それを見た程度で情けないったら。
なぜか騒ぎとなっている城を後にし。
とりあえず、ゼルガディスと待ち合わせをしている宿屋にと向かっているあたしたち。


「でも、リナさん?あの子たち……無理なんですか?」
何度も同じことを聞いてきているこのアメリア。
「無理じゃないけど♡その場合は、すでに転生してる四人の子が突然死するけどね♡
  アメリアちゃんはどっちがいいの♡」
くすくすくす。
あの材料とされた人間の子供たちって、すでに生まれ変わってたりするのよねぇ。
そのために、彼らを元通りにして、生き返らせるには。
今生きている子供たちを殺さないと魂は同じものは二つとないしね。
まあ、二つにわければいいんだけど。
そんなことまでしたら、あたしが普通の人間でないのがばればれだし♡
「…………片方を立てれば、片方がたたず……う~ん…」
何やら道すがらうめいているアメリアだけど。
「なあ?それはそうと、オレたち、どこにむかってるんだ?」
のほほんと、そんなあたしとアメリアが会話をしている最中。
そんなことを聞いてきているガウリイに。
「ガウリイさん、いやですねぇ。今僕たちは宿屋に向かってるんですよ。
  ゼルガディスさんもそろそろ戻ってこられているころですしね。」
そんなガウリイに変わって説明しているゼロス。
「そういうこと。いくわよ。それに、ゼルだけでなく、もう一人きてることだしね♡」
ふふ。
なぜか酒場の騒ぎを聞いて、彼女が宿屋にきてるのよねぇ。
今、ゼルガディスと話し込んでるし。
あの子は。
「?リナさん?もう一人って?」
そんなあたしの言葉に首をかしげるアメリアに。
「ふふ♡それは、ついてからのお楽しみ♡」
軽くかわし、そのまま待ち合わせ場所にと指定している宿屋にと向かってゆく。


「あら、リナさん、それにアメリアさん。そして…ガウリイ様。お帰りなさいませ♡」
カラン。
あたしたちが扉をくぐると。
一階にとある食堂にて、話しこんでいる男女の二人連れ。
あたしたちの姿を捉え。
にこやかに話しかけてくるのは。
「あれ?シルフィールさんじゃないですか。どうしてこんなところに?」
首をかしげているゼロスに。
「ああ、そういえば。シルフィールさんはサイラーグを代表して。
  今回の白魔法の会議に出席されてたんでしたよね。
  って、お久しぶりです!シルフィールさん!あとゼルガディスさん!会いたかったです!」
何やらいって、ぱたぱたと、そんな二人に駆け寄っているアメリア。
そこにいるのは、いうまでもなく…
「なあ?リナ?」
そんな二人をみつつ。
頭を少しかきつつ、ぽつりと。
「こいつら…誰だっけ?」
どぐわがしゃぁぁぁぁぁん!!!!!
あ、面白い♡
ガウリイの台詞に。
まともにその場でこけているシルフィールに。
椅子から転げ落ちているゼルガディス。
ゼロスなどは足こけしたりしてるけど。
アメリアはアメリアで、勢いあまって、床を数メートルほど滑ってるし。
「おお、すごいリアクションするなぁ。冗談だってば。久しぶりだなぁ。ゼロガディス。」
「ゼルガディスだ!!!!!」
お約束にも名前を間違えていっているガウリイの声に、抗議の声を上げているのは。
いうまでもなく、ゼルガディス=グレイワーズだったりするけど。
「ガ…ガウリイ様がおっしゃると、冗談ではないような気がいたしますわ…」
などといいつつ、なぜか額に冷や汗を一筋流しつつも、床から起き上がり。
「な…何はともあれ、お久しぶりですわ。ガウリイ様。それにリナさんにアメリアさんも。」
にこやかに、笑みを浮かべてあたしたちに挨拶しているこの女性。
見た目は清楚なお嬢様。
だけども、かなり性格などは楽しいこの女性。
シルフィール=ネルス=ラーダ。
サイラーグの神官長、エルクの一人娘でサイラーグの巫女頭。
「ま、とりあえず久しぶりね。ゼル、それにシルフィール。」
そんな二人ににこやかに挨拶するあたしの声に混じり。
「…僕は無視ですか…どうせ、どうせ、僕なんか…」
何やら部屋の隅でいじけているゼロス。
まあ、そんなゼロスはほっといて。
「でも、やっぱりリナさんたちでしたのね。
  私たちの宿で酒場でちょっとした騒ぎがあった、と聞きまして。
  で、様子とか聞きましたら、特徴がリナさんたちでしたし…」
などといっているこのシルフィール。
まあ、彼女が泊まっているあの宿は。
今、各国や町などから代表してやってきている人間たちが泊まってて、
いわゆる貸切状態になってるからねぇ。
「あら♡別に騒ぎでも何でもないわよ♡
  ただ、ここのレイナード魔道士協会員のアルフォンソが攻撃しかけてきただけだし♡」
嘘ではないし♡
「そいつを酒場にいきなり移動させたのはどこの誰だ?
  何かあいつ、中央通で待ち伏せしてたのに、とかつぶやいてたぞ~?」
そんなあたしの説明に。
横からぽそり、といっているガウリイ。
「えいv」
ぐぎゃ。
何やら不思議な音をたてて、そのまま倒れているガウリイだけど。
「あらあら、ガウリイ、何寝てるのかしら?もう眠くなったのかしらねぇ♡」
にこにこと微笑むあたしの言葉に。
「…というか、リナさん、それ、どこから取り出したんですか?」
あたしの手の中には、ちょっとしたサイズのスコップが。
「虚空から♡」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
あたしの即答になぜか無言になっているアメリア・ゼルガディス・シルフィールの三人。
絶対にリナさん、アレとかかわりがあるのは気のせいではないとおもいますぅ。
などと思っているアメリアに。
…慣れてきてる自分が何だか怖いな…
などと思っているゼル。
そういえば、ルナさんも同じようなことができる、とかおっしゃってましたね。
などと思っているシルフィール。
無言でそれぞれ違うことを思っていたりするし。
「あら♡こんな程度誰でもできるってば♡それより?で?どうしたの?シルフィール?
  わざわざあたしたちに会いにくるなんて?もしかして例の件かしら♡」
くすっ。
あたしの言葉に、なぜかすっと顔色を変え。
「リナさん、ご存知なんですか?!」
などと思わず叫んでいるシルフィール。
「ま、立ち話も何だし。食事がてらに話でもしましょうよ。久しぶりだしね♡」
あたしの言葉に、全員がうなづき。
なぜか頭にちょっぴしたんこぶをつくっているガウリイもまた。
そのままあたしの言葉に促されるままにと席につき。
あたしたちは食事がてらに話しをしてゆくことに。


「…と、というわけなのですの。」
シルフィールが今のこの国の現状を簡単にと説明する。
少し前から、というか数年ほど前から。
レッサーデーモン、などといった下級のやつらがどこかしこに出現するようになったこと。
そしてまた。
頻発する小さな地震とそれが関係するのではないか?
ということ。
調査隊として国の中を探索した兵士たちの一部が戻ってこない、ということ。
そして、ここ最近。
この地では、今まで使えていた白魔法の威力が落ちてきている。ということ。
それらをひっくるめ、魔道に通じるものたちをあつめ。
ここ、レイナードで定期的に会議が行われていたりするのだけど。
「それはセイルーンでもいえることなんです。最も、それは、今まであった魔族の結界。
  あれが解けたことにより、何らかのことが起こっているのではないのか?
  というのがもっぱらの今のところの説得力ある意見なんですけど。」
シルフィールの説明に追加説明しているアメリア。
「まあ、あの結界がなくなったことにより。理論上では今では神聖魔法が使えるしな。
  実際にいくつかはすでに発動してるし。」
などとそんなことをつぶやいているゼルガディス。
「ま、ゼルはレゾと一緒に、神聖魔法とか研究してたもんね。」
くすりと笑うあたしの言葉に。
「…実験台、としてだがな…」
ぶすっとしてつぶやいているゼル。
「それで?リナさんたちは?何でもゼルガディスさんのお話では。
  このレイナードの中にある六つの塔を調べている、ということですけど…」
ふと表情を硬くしてあたしに聞いてきているシルフィールの言葉に。
「そうよ。ドルトハウトのロベルトの依頼でね。
  ちなみに塔を調べたら依頼料として一万枚もらえるんだけどね。」
あたしの言葉に。
「…い、いちまんまいですか!?リナさん、まさかふっかけたんじゃぁ!?」
などと目を大きくみひらいて、失礼なことをいっているこのシルフィール。
「あら、どういう意味かしら?
  あたしは別に金額の提示なんてしてないわよ♡彼が勝手に金額だしたんだし♡」
事実だしね。
「…ま、まあ、それで…だ。実はな。あんたらと別れて。
  残りの二つの塔の位置を調べてみたんだが…少し気になることがあってな。」
いいつつも。
がさり。
そのまま懐からこのあたり、というかここレイナード王国の地図を出しているゼル。
そして。
「今までに俺たちが調べた塔と…そして、俺が見つけた塔。
  それらの位置関係を地図で指し示したほうが早い。」
いいつつ。
きゅっ。
きゅっ。
印をつけていっているゼルガディス。
あらあら。
「…ゼルガディスさん、これって…」
思わずそれをみて、つぶやいているアメリアに。
「…そうですわ。話をしてみてわかったんですけど…
  …これらの塔の位置は、巨大なヘキサグラムとなっているのですわ。」
なぜか顔色の悪いシルフィール。
「もっとも、完全、とはいいがたいだろうがな。
  必ずしも、緯度などのずれ、というもはあるだろうからな。
  作ったヤツが意識していたのか、はたまたそうでないのか…」
などとつぶやくゼルの言葉に。
くすくすくす。
「あら?もしかして、ゼルガディスたちは気づいてなかったの?
  初めの塔の時に見つけた、あの本。よめなかったわけ?これ♡」
いいつつ。
ふぃ。
かざした手の中に以前というか少し前にと見つけた一冊の本を手の中にと出現させ、
そのままテープルの上にと置くあたし。
「これは?リナさん?」
それをみて、首をかしげるシルフィールに。
「これ、塔の中でみつけた、古代エルフ神聖文字でかかれてる、とある書物♡
  これに面白いことが載ってるわよ。」
くすくすくす。
嘘ではないしね。
ぱらり。
その本を手にとり、軽くめくりつつも。
「…こ、これは、確かに失われた古代文字……」
「そういえば、すっかりこの本のこと忘れてたが…何がかいてあるんだ?リナ?」
そんなことをいってきているゼルガディス。
くすくすくす。
「とりあえずシルフィールに預けとくわ。あたしがすんなりと解読したら面白くないじゃない♡
  とりあえず、解読するまでに、ゼルガディスが見つけた。
  という二つの塔の探索にいきましょ♡当然、シルフィールもくるわよね?」
にっこりと。
微笑むそんなあたしの言葉に。
「え、ええ……ご一緒させていただきますわ。
  何かそのほうがいいような気がいたしますので…」
そんなことをいっているこのシルフィール。
くすっ。
「じゃ、決まりね。」
話をしつつ、今後の方向を話し合うあたしたちのいる部屋の隅では。
いまだに。
「…どうせ、どうせ、僕なんか……
  ……というか、どうしたらいいんですかぁ?ゼラスさまぁぁぁぁぁぁ~…」
何だか泣き言をいいつつも部屋の隅でいまだにうずくまっているゼロスの姿が。
ま、ほっときましょ♡

とりあえず、シルフィールに本を預け。
彼女がその本を解読する合間に、残りの塔を調べる。
というので合意して。
とりあえずは全員、今日のところは寝ることに。
さってと。
後塔も残り二つ。
やっぱり一気にやるよりは、楽しみつつ何事もすべきよね。
ふふふ♡


                           -続くー

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あとがきもどき:
薫:なぜか最近、無償に疲れてるのか眠いです・・・・
  というか、眠くないのに、なぜか横になりたくて。
  打ち込みしてても、ちょっと打ち込みしたら、すぐに横になって目をつむる。
  そんな状態が続いております・・・・やっぱ疲れてるのかなぁ?精神的にも・・・・・・
  それなのに、布団にはいっても、今度は寝られないんですよね・・・・
  アロマでもするかなぁ?でもそのためにはまた購入してこないと。
  ちなみに、熟睡するのにお勧めはやっぱりラベンダー・・・かな?
  ローズとかはゆったりとはするけど、睡眠効果はないしねぇ。
  で、しかもなぜか朝早くに目がさめる・・・・
  ・・・・寝付くの三時過ぎごろ・・・・だというのにさ・・・・
  ・・・・・・・気が高ぶってるのかねぇ・・・・・
  祖父が入院してからだし・・・・早くに目が覚めるのは・・・・(汗)
  何か今だに実感がないよぉ。
  といいつつも、すでにもうすぐ7日たつ・・・・・・・・・・・・
  まあ、何はともあれ、今の現状はともかくとして。
  次回でエレナちゃんたち登場です。んではでは。
2004年5月11日某日


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