まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
さてさて、今回で終われるかな?何はともあれ、いっきますv
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エル様漫遊記
ゆっくりと、空に舞い上がる、とある物体。
そして。
「くっ!レザリアムが起動したのか?!」
何やら叫んでいるゼル。
それと同時に。
「あ!あれ!レッサーデーモンとかじゃないですか!?」
海岸線の先にある、ちょっとした広場を指差しそんなことをいっているアメリア。
ちなみに、あたしたちを取り囲むように、
レッサーデーモンたちが、ちょっと数百ダースほど出現していたりする。
というか、たかがその程度の数だったりするけども。
「とにかく!いってください!リナさん!ここは私たちがどうにかしますから!」
などといっているシルフィールに。
「リナ、お前はラークをつれて先にいけ!」
などと叫んでいるゼルに。
「はぁぁぁ!」
パシュパシュ!
すでに、デーモンたちに斬りかかっているガウリイ。
そして。
ダッン!
そこにある、ちょっと高い石にと足をのせ。
「悪にその体を奪われ、異形と化したものたちよ!
あなたたちi少しでも正義の心があるのなら、この場はひきなさい!
そうでないのならば、この私。
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンが!天に代わって相手になるわ!」
などといいつ、こぶしをかかげ。
ちなみに、そのこぶしに術をかけていたりするアメリアの姿。
くすっ。
「だ?そうよ?ラーク、それじゃ、とりあえず、いくとしますかね?」
「……いいんですか?リナさん?」
何か数がとんでもないような気が……
そんなことをつぶやいているラークがいたりするけども。
「あら♡この程度、彼らは大丈夫よ。とりあえず、ディオンを懲らしめにいきましょ♡」
あたしの言葉に。
『ディオン?』
なぜか同時につぶやいている、ラーク達。
「ま、すぐにわかるわよ。とりあえず行くわよ。ラーク♡」
その言葉とともに。
「……あ、あの?できたら、瞬間移動はやめてほしいなぁぁぁっ……なんて……」
何やら軟弱なことをいってるし。
「あらあら♡そんなことをいってる場合じゃないでしょ♡
それじゃちょっと先にいっておくわね♡」
とりあえず、全員の顔を見渡し。
あたしの言葉にこくりとうなづく彼らたち。
そして、次の瞬間。
「GO!」
あたしの言葉と同時に。
あたしとラークの姿はその場から掻き消えてゆく。
あたしたちが、レザリアムの内部にと移動して、ほんのしばらく。
バシュ!!!!
「くっ!キリがないな!」
などとわめいているゼル。
と、その直後。
パシュシュ!!!!
音を立てて、軒並み、そこにいるデーモンたちが、姿をそのまま霧散させてゆく。
そして。
軒並みいたそれらが消失したその背後より。
「あっれぇ?ゼルガディスさんたちじゃあないですか。おひさしぶりです♡」
何とも、間の抜けた声が、ゼルたちの耳にと聞こえていたりする。
ゆっくりと、立ち上る煙の中から出てきたのは。
いうまでもなく、
どこにでもあるような錫杖をもち、黒い神官服を身にまとい、おかっぱ頭の一人の男性。
「何だゼロス。今もどってきたのか?」
ザシュ!
そんな彼…ゼロスに対して片手をあげつつも、またまたデーモンを倒しているガウリイ。
そんなガウリイの声をきき、何やら一瞬顔色を変え。
「あ…あの?え゛!?
…ガウリイさんがここにいらっしゃる……ということは……?ひょっとして、リナ様は?」
何やら声が震えてるし。
「上ですよ。」
いって、上空を指差しているアメリア。
上にあるのは、いうまでもなく浮上しているレザリアム。
「どぇぇぇぇ!!?すでにかかわられておられたんですかぁぁぁ!?この一件にぃぃ!!!
しまった!何をおいても早くに戻ってくるべきでしたぁぁぁぁぁぁあ!」
などといいつつ、なぜか頭を抱えてうずくまっているゼロスだし。
そんなゼロスの態度に、ため息ひとつ。
「…ということは、知っていたんだな?今回の一件…ゼロス……貴様は…」
そんなゼロスを問いただしているゼルに。
「ええ。獣王様がたから今までその説明と、あと調査をしていて…
……って。あなたたち、邪魔ですよ?」
すっと、その紫の瞳を見開き。
次の瞬間には。
ザシシシシュ!!!!!
きれいさっぱり、その場にいた、デーモンたちすべてが、音も立てずに消えてゆく。
そんな光景をみつつも。
「ゼロスさんって、まったく容赦ありませんよねぇ。」
唖然としつついっているアメリア。
なぜか硬直しているシルフィール。
まだいまだに、シルフィールはゼロスになれてないのよねぇ。
これほど使い勝手のいい荷物持ちごときはいないのに♡
「はっ!こうちゃ、いられません!僕、急いでリナ様のところにいきますから!」
……なぜか、まぁぁぁた様づけしてるし……こいつは。
後でみっちりとお仕置きね♡
道を進んでゆくことしばらく。
やがて、たどり着く大広間。
ちなみに、部屋の中心部には、逆五茫星の魔方陣が書かれていたりするけども。
「よくきたな。まさか、貴様がリナ=インバースだったとはな。
だが、もう遅い!ときにエルフの小僧、妹は返しておくぞ。」
いいつつも、広間の中にただひとつ。
存在している台座の上より、そんなことを言い放ち。
軽く手を上げているのは。
見た目、はっきりいって、優男。
という表現がとってもよく似合う、これでも一応は魔族のディオン。
片手を挙げると同時に。
ラークの妹のリネアが、赤い光に包まれて、そのままラークの腕の中にと舞い降りてくる。
「あら♡ひょっとしたら人質にするかとおもってたわよ♡
まがりなりにも、このあたしにちょっかいかけてきたんだし♡」
くすっ。
あたしの言葉に。
「ふっ。われらが魔族がそんなことをするとおもうか?
たかが人間相手に?というより、その必要もないのだよ。
その娘のおかげで、こうしてシャブラニグドゥ様を召喚する準備は整っているのだからな!」
などと、両手を広げて高らかにと言い放ち。
そしてまた。
「今ここに、シャブラニグドゥ様がおいでになられる!
いくら、リナ=インバースといえどもかなうわけはなかろう!」
言い放つと同時に。
部屋の中央の魔法陣が、部屋の中央にと浮かんでいるクリスタルと連動し、
その魔方陣を赤く光らせてゆく。
どうもおもいっきり勘違いしまくってるし♡
部下Sごときが、あたしにかなうわけないじゃない♡
そして、その言葉と同時に。
ゴッウっ!
魔方陣から立ち上る、魔力の障壁。
そして…ちょっとした瘴気。
「な゛!?」
なぜかそれをみて、絶句しているラークに。
時を同じく。
『あ……ああぁぁぁぁぁ!おそかったぁぁぁぁぁあ!!!!!!』
なぜか叫びつつも姿を現していたりするゼロス。
そんなゼロスをちらりと横目でみつつ。
「ゼロス殿か、ちょうどいい!今ここにシャブラニグドゥ様がお見えになられる!
リナ=インバースをそして、そのままシャブラニグドゥ様の生贄に!」
などといってる、勘違いもはなはだしい、このディオン。
そんな彼の言葉に、面白いまでに狼狽しつつ。
「そ、それは、おもいっきり困るんですよぉぉぉぉ!
何しろ、この御方が今回というかかかわっておられるんですからぁぁあ!」
なんか、涙まじりに抗議の声を上げているゼロスだし。
くすっ。
「ま、そういうことね♡」
あたりに満ちる黒い瘴気の渦は、当然あたしには関係ないし。
そのまますたすたと。
過去、というか、精神世界にいる部下Sが、
魔方陣を通してここに出現してこようとしている『それ』に向かい。
そのまま、その魔方陣の元にと歩み寄る。
「な゛!?」
なぜ、この瘴気の中で普通に歩ける!?
なぜかこの程度のことで驚愕の叫びを上げてるディオンだし…
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
そしてまた。
何か叫びつつ、その場に頭を抱えてうづくまっているゼロス。
くすっ。
「さってと♡何遊んで、こっちに出てこようとしてるのかしらねぇ?
ん?Sちゃぁぁぁぁん♡きちんとお仕事はこなしてるのかしらね♡ん?」
にっこりと。
微笑みを浮かべつつ、
今まさに出現しようとしているソレにと向かい、楽しみながら話しかける。
ビクン!
あたしのその言葉に、なぜか面白いまでに見た目にわかるほど震えている、
部下Sの精神体。
そしてなぜか、即座にそのまま。
いまだに魔方陣の中から出現していたそれを移動させ。
即座に人形を採り…といっても、実体化はしてなく、精神体のままなんだけど。
『申し訳ありません!!!!!今すぐに戻ります!』
なぜか、だらだらと汗まで出現させ、
そんなことをいいつつも、なぜか床に頭をつけんばかりにして謝っていたりするのは。
いうまでもなく部下Sの姿だったりするけども。
「だぁぁめ♡とりあえず♪軽くお仕置きね♡」
にっこり。
ふぃっ。
にこやかに微笑み、ふいっと手に出現させた大鎌にて、
とりあえずそこにいるSの精神体を切り刻んでおく。
う~ん♡
この程度のお仕置きで済ませてあげるあたしって、何て心が広いのかしら♡
『う……うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!?』
何かあたりに、部下Sの叫びのようなものが響いているけど。
ま、気のせいよね♡
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
なぜかしばしの静寂。
なぜか、姿をかき消した、部下Sをしばらくなぜか呆然とみつめ。
ちなみに、なぜか先ほどから、頭をずっと抱えてぶつぶつとつぶやいているゼロス。
「…な、何だ!?何がおこったんだ!?シャブラニグドゥ様はどうなさったんだ!?」
一人、意味のわかってないこのディオン。
「まだ気づかないのねぇ。まったく。
あたし、そんなふうにあんたたちを創った覚えないんだけどねぇ♡」
くすっ。
そんなディオンの言葉に笑みを浮かべつつ。
なぜか呆然としている、ラークをちらりと見つめ。
「ま、とりあず、ラーク、リネア。あんたたちは少し眠っててね♡」
パチン♪
あたしが軽く指を鳴らすと同時に。
その場に立ち尽くしていたラークとリネアが、睡魔に襲われ。
そのままその場に崩れ落ちてゆく。
さってと。
とりあえず、ラーク達は眠らせたことだし♡
「んっふっふっ♡さってと。ディオン、あんた、フィブリゾの配下だったわよねぇ♡
で、さて、ここで問題です♡どうしてフィブのやつは、ただいま力を大半失い、
ほとんど物質世界に干渉ができないように封じられたりしてるのでしょぅ♡」
くすくすくす。
わかっていないディオンに問題形式でといかけてみるあたし。
「??」
なぜかあたしの言葉に首をかしげているディオン。
「そ・れ・は♡こともあろうに、このあたしを利用しようとしたからなのよ♡あいつは♡」
にっこりと笑みを浮かべつつ。
いまだに手にしている大鎌をかるく、くるりと一回転させて言い放つ。
まあ、ここにいるのは、あたしとゼロス。
そして、眠ってるラークとリネア。
それと、このディオンだけだし。
そんな今だに状況をまったく把握していないディオンに対し。
「……僕にはどうにもできません。っていうか何もできません。
……それで?どうなされるんですか?」
なぜか同情の笑み…でなく、おもしろがった笑みをディオンにむけ。
あたしに問いかけてきているゼロスだし。
ちなみに、ゼロスは床にひざまづいている格好となっていたりするけども。
「そうねぇ♡」
くすっ。
「料理の材料にして、遊ぶっていうのもいいかもね♡
まあ、とりあえず。滅ぼしても簡単には滅べるようにはしないけどね♡」
くすくすくす。
そのまま、くるくると、大鎌にて円を描くようにして、くるくると回すあたしのその様子に。
いまだに状況を理解できていない、このディオン。
「?ゼロス殿!?」
どうして、あの、獣王様直属の配下で。
さらには他の魔族とは比べ物にならない実力をもっているこのゼロス殿が、
こんな人間などにひざまづいてるんだ?
などとそんなことを思っていたりするディオンだけど。
そんなディオンの問いかけに、ただただゼロスは無言で首を横にふっていたりするけども。
「い、いったい?リナ=インバース…お前は……」
ようやくあたしが、『普通の人間でない』というのを何となく気づき。
でも、いまだに何となくなのよねぇ。
こいつは。
「くすっ。遊びついでに教えてあげる♡あ、簡単には滅べないからそのつもりでね♡
今は、ここでリナ=インバース、という人間やってるから、関係ないけど。
あんたたちは、よくあたしのこと、こう呼んでるのよねぇ♡」
にっこり。
ひたりと、デォオンに鎌の刃をつきつけつつ。
「『
バシュ!
「あら♡いったでしょう♡簡単には滅べないって♡」
なぜか、あたしの言葉に瞬時に姿を薄くして、
そのまま顔色を変えて消滅しようとしていたりするディオン。
だけど、このあたしに、ちょっかいかけようとしたんだし♡
そう簡単には滅ぼしたら面白くないわよねぇ♡
「な゛……な゛な゛な゛!?なぜにあなたさまがぁぁぁぁ?!」
何か混乱してるけど。
「あら。暇つぶし♡」
「……ですから魔王様から…
…『リナ=インバース』という人間にはかかわるな。と厳命がでてるのに……
……守らないあなたがわるいんですよ……ディオンさん……」
そんなディオンに対してぽそりとつぶやいているゼロス。
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!」
なぜか、広間にしばし悲鳴がこだましてゆく。
さって、ちょっとしたお仕置きタイムの始まりね♡
-続くー
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あとがきもどき:
薫:とりあえず、次回、エピローグは別にしよう。
とうとう完結ですねvこのロイヤルもv
というか、ディオンさん・・・・・エル様にちょっかいけかたら、だめですよ・・・
エル様のお仕置き……想像するだにこわ…もとい。考えないようにいたしましょぅ・・・
何はともあれ。次回、結末です。
んではではv
2004年4月26日某日
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