まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
何はともあれ、意味不明、何の話なんだ?という、ラークの故郷編をいくのですv
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エル様漫遊記
「……こんな……」
あたりを見渡し絶句しているアメリア。
パ…キン。
足元で、燃え尽きた木々が音を立てる。
「あらあら、派手にこれは壊されてるわねぇ♡」
思わず苦笑するあたしの言葉に。
ダン!
そこにあった、ちょっとした大きさの石に足をのせ。
「何をいってるんですか!リナさん!
平和なラークさんたちの村をこんな目にあわせた魔族は許せません!
いったいどこの誰が!」
なんか熱くなって何やらいっているアメリアだけど。
「まあ、しっかし、何よねぇ。よくもここまで燃やしたものよねぇ。」
というか、別にここまでしなくても、目的は達せられるでしょうに。
あいつらも…
あたし達の目の前に広がるのは。
そこに、かつて村があった、という形すら残していない残骸の山。
「僕たちの家は、村の少しはずれにあったんですが…
……どうやら、ここも何ものこってないようです…」
いいつつも、
瓦礫の中から、妹が以前ラークにと作ったとある品物をみつけ涙ぐんでいたりするラーク。
「大丈夫ですよ!ラークさん!こんな悪事が許されるわけはないんです!
それに!異界の魔王ですら更正させたリナさんがいるんです!
きっと、悪事は成敗されるにきまってます!」
きっぱりはっきり言い切るアメリアに。
「……あ、あの?そ…その、異界の魔王…って……(汗)」
何やら声を振るわせつつも聞いていたりするラーク。
ごんっ!
そんなアメリアの頭を軽くたたき。
「アメリア、余計なことをいうな!まあ、気にするな、ラーク。
それで?とりあえず、村の広場とかはどこなんだ?
もしかしたら生き残りがいるかもしれんしな。」
横でなみだ目になっているアメリアをそのままに、ラークにといかけているゼル。
「…ゼルガディスさん、いたいですぅ…」
横ではアメリアがそんな抗議の声を上げていたりするけど。
それはそれ。
「とにかく、いってみようぜ。というか、リナ。誰かに見られてるぞ?オレたち?」
いいつつも、のほほんとそんなことをいってきているガウリイ。
「あらvただの雑魚があたし達の様子を伺ってるのよ♡」
「……お゛い゛。」
「そういうことですか!ならば、彼らを問いただし。そして正義の道を極めるのです!」
一人張り切るアメリアに。
なぜか抗議の声を上げてきているゼル。
「まあまあ、ここで戦うのも何だし、とりあえず広い場所に移動しましょ♡」
おびき寄せる、とも別にいうけどね。
あたしの言葉に。
「だな。」
などといいつつ、同意してるガウリイに。
「…というか、リナにかかわるといつも魔族がらみの事件が多いな…」
何やらつぶやいているゼルに。
「別にいいじゃないですか。ゼルガディスさん。これこそ、正義のためです!
天がきっと、私たち正義の仲良し四人組に正義の道を示してくれているのです!」
「……だから、その呼び方はやめろ……」
一人、目をきらきらさせて、自分の世界に浸っているアメリアに。
いつものごとくに突っ込みをいれているゼルの姿。
「ま、とにかく、広場にいくわよ。」
そんな彼らに言い放ち、すたすたと歩き始めてくあたし。
「……何かリナさんたちって…
…もしかして、毎回魔族がらみの事件にかかわってるんでしょぅか??」
何やらそんなことをいいつつも、首をかしげているラーク。
まあ、あたらずとも遠からず…ね♡
「まっていたぞ。リナ=インバース。」
広場につくと、そこにいるのは。
お約束、というか、何というか。
「あなたが今回の悪の親玉ですね!さあ、今こそ、
このラークさんの平和な村をこのような目にあわせた理由を聞かせてもらいましょう!
そして、悔いるのです!魔族なんてあこぎな商売をやめて真人間になるように!」
などと、いきなり話しかけているアメリアに、思わず目を点にしているのはゾット。
「……何かまた、おかしなやつがいるようだが……それはそうと…だ。
取引に応じる気にはなったのか?
そのエルフの小僧を渡すだけで、貴様ら人間が遊んで暮らしていけるだけの金額をやろう。
悪い話ではないであろう?」
いいつつも、にやりと笑みを浮かべているこのゾット。
「何をいってるんですか!それに!そんなお金なんかでは私たちは動きませんよ!
正義は常に心正しきもののそばにあるのです!
あなたに少しでも正しき心があるならば、せめてラークさんに少しでも謝って。
そして今すぐにラークの妹さんを帰しなさい!」
などといいつつ、ぴしっと、ゾットにむけて指をつきつけ言い放っているアメリア。
「お~ほっほっほっほっ。そういうことね。
まあ、魔族のいう、金額、というのはどうせたいしたこともないでしょうにね。
取引をするのなら、人をみていうことね。お~ほっほっほっほ!」
などと、そんなゾットに対して高笑いをしているナーガに。
そんなあたしたちの後ろでは。
「永遠と無限をたゆたいし すべての心の源よ…」
ぼつりと、ゼルガディスが呪文詠唱を唱えていたりするけども。
「どうでもいいけど。いくら、フィブリゾのやつが今動けないからって。
しかも、北のSのやつがあの状態だからって、好きかってはあまりしないのよ♡
そ・れ・に♡あんたたち、だぁぁれに喧嘩ふっかけてると思ってるのかしらねぇ♡」
くすっ。
あたしのその言葉に。
「おい…リナ、頼むから、あれだけはやめてくれよ…」
察したのか顔色もわるく何やらガウリイがいってきたりするけども。
「
そんな会話の最中、ゼルの呪文が完成し、ゾットの足元から彼にむかって襲い掛かってゆく。
「な゛!?」
あわてて、それに気づいて飛びのこうとしているゾットだけど。
「さあって、動けるかしらね♡」
「な゛!?」
「お~ほっほっほっ!魔族、といってもたいしたことはないわね!
さっきリナが放った、
お~ほっほっほっほっ!」
まあ、そのあたりに転がっている石をゾットの影に投げて、というか移動させて。
ちょっと動けなくしているだけなんだけどね。
自分がやったわけではないのに、高らかに勝ち誇ったように笑っているナーガだし。
「な゛!?馬鹿な!?人間風情にそんな!?」
というか、こいつ、まぁぁあだ気づいてないし。
実力、というか、力の差がありすぎる、ということに。
ま、あたしに勝てるものなんているはずなんかないんだけど♡
「さって、あ、ついでに、そいつというか、ゾットの魔力も封じといたから♡
さ、ラーク、アメリア、それにゼルにガウリイ♡こころおきなく戦ってね♡」
にっこりと、横にいる彼らに微笑みかけるあたしの言葉に。
『いや、魔力を封じた…って…』
「馬鹿な!?本体までもが絡みとられてる!?」
何やら叫んでいるゾットに。
目を点にして言ってきているアメリアたち。
「そだ♡せっかくだし、そいつ。というかゾットが用意してた、お仲間も呼び寄せましょう♡
がんばってねぇ♡あたしは、ちょっとこの村を再建させとくから♡」
『……え゛?』
あたしの言葉と同時に。
ルグワァァァァ!
あたしたちの周りに、たかが五十匹程度のレッサーデーモンと。
それと、ついでに、一応はゾット配下のピエロもどきの姿をした魔族が数人ほど出現し。
あたし達に対して戦いを挑んできたりしてたりするけども。
『って、リナさぁぁぁぁん!?』
何か叫んでいるアメリアとラークに。
「………やるしかない…な。」
「お~い。リナ。再建させるのはいいけど、あまり派手にするなよぉ。」
ため息まじりになぜかつぶやいているゼルに。
のほほんとあたしにむかって言ってきているガウリイ。
くすっ。
「あら、派手も何も♡こうするのよ♡」
パチン♪
くすりと笑い、そのまま顔の横で右手を軽く鳴らす。
と同時に。
ザアッ!
瞬時に崩壊している村の姿が一瞬揺らめき。
そして、次の瞬間。
一瞬、光景が揺らめいたと感じる間もなく、次に出現するのはちょっとした光。
瞬きする間よりも短いその光が退いた後には。
そよそよそよ……
『な……何ぃぃぃぃい!!!?』
何やらゾット達もが叫び。
「……え?え?ええぇぇぇぇ!?」
何やら目を丸くしているラークに。
「さすがです!リナさん!」
目を輝かせてるアメリア。
そして、こめかみを押さえ。
「…絶対にリナのやつ…あれとかかわりがあるな……。
一瞬で村を瞬時に再生させるか?普通…できないぞ(汗)」
何やらつぶやき混じりにいっているゼル。
「お~ほっほっほっ!愚問ね!
ゼルガディス=グレイワーズ!リナのするこの程度のことで驚いてたら!
以前、リナとスミレちゃんとかがやってた、
町ごととか、国ごととか、こんな些細な村規模でなく、町とか国規模の瞬時再生等。
それらについていかれなくてよ!おーほっほっほっほっほっ!」
などと高笑いしているナーガ。
「あら、ナーガ、そんなに国ごととかは再生はしてないわよ♡
やっても、町並み程度とか、半径数キロ程度じゃない♡
なぜか消滅した場所を再生させたりしたのは♡」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
あたしのしごく当然な当たり前の言葉に。
何やら無言になっているゼルとガウリイ。
そして。
「…に、人間にそこまでできるのでしょうか??」
などといいつつ、ひたすらに頭を横にしているラーク。
「な゛!?ば…馬鹿…な゛!?うわぁぁぁぁぁぁ!?」
あ、消えてるし……
「あ、リナさん、あのゾットとかいう魔族……消滅しちゃいましたけど……」
心底残念そうにいっているアメリア。
「あらあら、まったく、この程度のことで、精神ダメージくらって滅んでるし。だめねぇ……」
人間にそんなことができるはずがない。
自分にすらできないようなことを瞬時に成し遂げるなど。
そんなことを思いつつ……
すなわち、そう思うことは、自らの力を否定することと、ほとんど同意語。
それゆえに、
その精神的なダメージに耐えられずにいともあっさりと滅んでたるするゾットだし……
「……無理ないと思うなぁ…オレは……」
なぜかガウリイがそんなことをぽつりとつぶやいていたりするけども。
みれば。
なぜか、あたりにいたレッサーデーモンなども、ゾットと同じく消滅してるし。
「ああもう!どうしてこう最近の魔族は根性がないのよ!」
あたしの至極当然な意見に。
『そういう問題(か)(ですか)?!』
何やら動じに全員が……ガウリイは除くけど、いってきていたりする。
そんなほのぼのとしたやりとりをしながらも。
とりあえず、今再生させた町並みの中を。
とりあえず、何か手がかりがあるかもしれないから、というので軽く調査し。
しばらくあたしたちは、ここマークウェルズの内部を調査してゆくことに。
まったく。
最近は、本当に根性がなってないわよねぇ。
あとでしっかりとSにお説教しとくとしますかね♡
風とともに、今再生したばかりの麦畑がそよそよと葉をゆらしつつも、ほのかにゆれる。
ここ、マークヴェルズ。
もともとは麦などの栽培が主であるがゆえに、
あたり一面小麦色の金色の絨毯と化している光景が。
そんなほのぽのとした会話をしているあたしたちの前にて、見受けられてゆく。
「……あ、あの?リナさんっって、本当に人間なんですか?」
なぜかそんなことをゼルガディスたちにと聞いているラーク。
「…聞くな。ラーク。それは俺たちも知りたいことだ…」
そんなラークの言葉につぶやくゼルに。
「絶対リナさんって、あの金色の王とかかわりがありますよね…
……ルナさんの妹、というだけじゃないとおもいます…」
なぜか、そんな会話をしている、ラーク・ゼル・アメリアの三人。
そしてまた。
「とりあえず、村の中を見て回りましょう。お~ほっほっほっ!」
今、この村には誰もいないから。
もし、お宝があったらすべては私のもの!
そんなことを思いつつ、走り出していたりするナーガに。
「あ、姉さん!まってください!」
ふと、そんなナーガに気づき、あわてて追いかけているアメリア。
「ま、とりあえず手分けして。村の中に何か手がかりないか探しましょ♡」
にっこり。
なぜかいまだに驚きの表情を隠しきれない全員に向かい、にっこりと微笑みかけ。
とりあえず、あたしたちは、今元通りになったばかりの村を調べてゆくことに。
これが終わったら、セイルーンにと向かいますかね♡
-続くー
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あとがきもどき:
薫:ピエロとか、ゾットとか・・・・さすが、エルさま・・・・
エル様にかかったら、もはやもう、どうにもなりませんね・・・
というか、上から、きちんと、リナ=インバースには手出しするな!
と魔王から命令下ってるのに・・・・・馬鹿たりちゃんはどこの世界にもいるのです・・・
何はともあれ。んではでは。
次回、セイルーンです♡シルフィール登場です♡
んではでは♡
2004年4月24日某日
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