まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さてさて。今回、アメリア登場です。
でも、いつものバターン通りの登場では・・・・・ありません(笑
あしからず♡

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          エル様漫遊記


『・・・・・・・・・・・・・・・』
なぜか、今のあたしの攻撃をみて、無言になっているゾットたち。
「ど…どうやら、モスマンを倒した…というのは、本当のようだね。ひとまずひくからね!」
「くっ。ひとまず退散…だな。」
というか!?今の術は何なんだ!?
そんな情けないことを思いつつも。
なぜかとっとととりあえず、撤退しているエミリアとゾット。
…本気であんたら、情けないわよ!
ううっ。
お母さん、悲しくて笑っちゃうわ♡
ゾットとエミリアが立ち去ったものの。
『うどわぁぁぁぁ!?』
今だになぜか、何かの悲鳴が聞こえていたりするのは…ま、気のせいよね♡

「…ぜいぜい。リナぁ!いきなり、あれはやめてくれ!あれは!」
「下手したら、俺たちまで死ぬところじゃないか…」
なぜか、あたしに抗議の声を上げてきているガウリイとゼル。
そして。
「あ…あの、今の…何なんですか?」
なぜか顔色の悪いラーク。
「あら。気にしない、気にしない。ちょっとした虚無の力を使った術だから♡」
「き…きょむ?(汗)」
あたしの簡単な説明になぜだか冷や汗を流しているラークだけど。
「…まったく…相変わらず、というか、何というか…
  ま、まあ。いつもながら、ミもフタもない。というのかもしれないが…リナにかかると…
  まあ、それはそうとして、リナ?ガウリイ?その子がラークか?」
いいつつも、ラークの方をみつつ、話題をさらりと変えているゼル。
何か言っても無駄だしな。
などと、そんなことを思っていたりするし、この人間は。
まったく…どういう意味なのかしらねぇ♡
「あら、そうよ?」
さらりと返事をするあたしに。
「何だ?ゼル?ラークを知ってるのか?」
ゼルと質問しているガウリイ。
そんなガウリイの質問に。
「まあな。今俺はレザリアムのことを調べていてな。
  何でも、『時を総べる者』と呼ばれている、そのレザリアムの力を手に入れれば。
  手っ取り早く元の体に戻る方法が見つかるかもしれないからな。」
などといっているゼル。
「あらあら。だから、あたしにいえばいつでも戻してあげるってば♡」
にっこりと微笑むあたしの言葉に。
「いや!それは、遠慮しておく!」
なぜか即答してきているゼル。
そして、そんなゼルに今さらながらにようやく気づき。
「あら、あなた。白のゼルガディスじゃない。」
髪をふぁさりとかきあげつつも、ゼルガディスにと話しかけているナーガ。
そんなナーガの言葉に、ふと、疑問そうに。
「…何であんたがここにいるんだ?
  …そういえば、アメリアが騒いでたぞ…
  …また、『姉さんが行方不明になった!』…って…グレイシアさんよ?」
ため息まじりにそんなことを言っていたりするゼルの言葉に。
「あ?やっぱり?普通騒ぐよなぁ。」
ぽんと軽く手をうち、つぶやいていたりするガウリイ。
「??」
一人意味のわかっていないラークはなぜか首を傾げていたりするけども。
「…ところで。」
きょろきょろ。
あたりをきょろきょろと見渡し、そして、ひたりとあたしに視線をとめて。
「ところで、ゼロスのやつはどうしたんだ?リナ?とうとう滅ぼしたのか?」
ここにゼロスがいないことに気づき、そんなことを聞いてきているこのゼル。
「あら、滅ぼすだけじゃ面白くないわよ。
  やろうと思えばいつでもできるし。荷物もちとかがいなくなるじゃない♡
  今あいつは、いつもの定期報告に戻ってるだけよ。ゼラスたちのところに。
  だから今はいないわよ。ここには。」
かるく手をひらひらさせつつ、ゼルにと答えておく。
まあ、嘘ではないし。
事実。
定期的にあいつは、上司であるゼラスや、
あと北のSのところとかに報告はいってるからねぇ。
何でも随時きちんと定期的にあたしの様子を報告するように。
とか命令うけてたりするものだから…
まあ、言っていいことといけないことがあるから。
そのあたりは、みっちりと、ゼロスには言い聞かせてあるけどね♡
そんなあたしの言葉に。
眉をひそめ。
「…定期報告?…相変わらずのどうやらあいつはお役所仕事ぶりのようだな…」
つぶやきまじりにそんなことをいっているゼルガディスだし。
くすっ。
「なぁ。こんなところで、立ち話も何だから、どこかで休んでから話そうぜ。」
そんなあたし達の会話に割って入ってきているガウリイ。
「それもそうね。異議ある?」
とりあえず、ゼル、ラーク、そしてナーガを見渡せば全員がガウリイの意見に同意してるけど。
「それじゃ、決まりね。」
にっこり。
パチン♪
そのまま、軽く指を鳴らすと同時に。
あたし達の体は一瞬のうちにとその場から掻き消えてゆく。
それと同時に、なぜか。
「だぁぁぁぁぁ!!!!リナ、だから、いきなりそれはやめろぉぉお!?」
「どわぁ!?まぁぁぁぁた、瞬間移動かぁぁぁ!?」
なぜか同時に叫んでいるゼルとガウリイ。
そして。
「ふっ。お~ほっほっほっほっほっほっほ。お~ほっほっほっほっほっほ!!」
なぜか高笑いをしているナーガに。
「…って、どうして人間にこんなことができるんですかぁ!?」
なぜかそんな当たり前のことなのに叫んでいるラーク。
シュ…ン。
あたりにナーガの高笑いの声のみを余韻で響かせて。
あたし達の姿は、その場から、瞬間的にと掻き消えてゆく。

なぜか顔色の悪いラークに。
悟りきった表情をしているガウリイ。
そして。
「…頼むから、リナ、いきなりのあの移動だけはやめてくれ…」
なぜかあたしに懇願してきているゼルガディス。
「あら、いいじゃない。それに、ほら、もうソニア・シティについたんだし♡」
あたしが移動したのは、少し先にと位置している、ここ、ソニア・シティ。
なぜか、あたし達が表通りに出現したら。
道ゆく人々が唖然としていたりしたけど、ま、関係ないし。
まあ大概は、ナーガの格好をみて、どこかのサーカスがデモンストレーションをしている。
と勘違いなどをして、あたし達におひねりとか投げてきた人間などもいたりしたけど。
それはそれ。
「ま、日も暮れかけてきたことだし。とりあえずは、食事をしつつ話すことにしましょ。」
あたしの言葉に。
「だな。ハラへったぁ。」
いつものごとくに返事をしているガウリイに。
「…何か、僕、手助けを頼んだ人…間違ったのかも…」
なぜかぽつりとつぶやいていたりするラーク。
「ま、とりあえず、いきましょ。」
すでに、太陽は傾きかけ夕暮れの明るさが町全体を包み込み。
家路などに戻る人などで、とおりなどはにぎわっていたりする、そんな中。
とりあえず、あたし達は、あいたばかりの酒場にむかい。
そこでとりあえず、話をすることに。

カチャカチャカチャ。
「まず、自己紹介をしておこう。俺はゼルガディス。ゼルガディス=グレイワーズ。
  見たとおりの、合成獣キメラだ。元の体に戻る方法を探して旅をしている。」
いいつつ、ラークに説明しているゼルガディス。
「といっても♡すでに、ゼルは異世界黙示録クレアバイブルで元に戻るために必要な物質。
  それらもわかってるのに、それ以外の方法もいろいろと探してるだけなのよねぇ。」
くすっ。
付け加えたあたしの言葉に。
「…異世界黙示録…って・・・」
何やら絶句しているラーク。
「お~ほっほっほっ。私はいうまでもなく、リナの永遠のライバルの、白蛇・・・」
いいかけた、そんなナーガの言葉をさえぎり。
「そういえば、グレイシアさん。フィルさんが、見つけたら戻ってくるように。とかいってたぞ?」
「……え゛?お父様…が?」
あ、ナーガの額に冷や汗が流れ出てるし。
まあ町外れの施設に、書類を届けるために城を出て。
結果、そのまま、迷子になって、今のような状態になってるからねぇ。
このナーガは。
まあ、それはそれとして。
「ま、とりあえず、ゼル。あんたの状況をあたしはわかってるけど。
  ラークたちもわかるように説明してね♡
  さっ。あんたたちが説明している間、あたしは食事を堪能するから♡」
などと、ほのぼのとした会話をしつつ。
あたし達はテーブルを囲み、とりあえず簡単な自己紹介と状況説明などをして、
そのまま食事を堪能してゆく。

と。

「ちょっといいかい?」
あたし達に向かってはなたれてくる、その言葉。
ちなみに、店内がざわついているがために。
こいつかいきなり出現したのに気づいてなかったりする。
まったく…気づきなさいよね。
どうみても、こいつは、人間には見えない、というのに…
まあそれでも、『あまり騒ぎを大きくするな』という命令が彼らの上か入っているがゆえに。
きちんと扉から…つまりは入り口から入ってきているのは、一応行儀はいい、と言えるけど。
「やだ。」
そんな言葉に即答するあたし。
「ちょっとくらいはいいじゃないか。」
さらに食い下がってくるのは…いうまでもなくエミリア。
「今あたし達食事中だから、いやよ。」
きっぱりと言い切るそんなあたしの言葉に。
「…話くらいは、聞いてくれてもいいんじゃないかい?
  何なら…この場の人間を。皆殺しにしてやってもいいんだよ?」
などとできないことを言ってきてるし、こいつは…
「あら、やれるものならやってみれば?」
「って!?リナ、あおってどうする!?」
何か叫んできているガウリイは、ひとまず無視。
「あ、このシチュー、おいしいわ。」
「…え、えっと、ほうっておいていいんでしょうか?本当にやったらどうするんでしょう?」
などといいつつ、横にいるゼルガディスにと問いかけているラークに。
「お~ほっほっほっほっ!愚問ね!
  どこの誰かわからないけど、人の食事の邪魔をするなんて!
  そうね。迷惑料、金貨千枚というところで手をうってあげるわ!お~ほっほっほっほ!」
まったく違う意味で高笑いしつつ、それでいて、しっかりと料金を提示してたりするナーガ。
あらあら、だから、この人間って、面白いのよねぇ。
創った甲斐があった♡というものよね♡
「お、おいおい、リナ?こいつ本気だぞ?」
何やら言ってきているゼルに。
ぴくぴくとコメカミを痙攣させつつ。
「ほぉぅ、そうかい、ならお望みどおりに…」
などといいつつ店内を見渡し、
関係のない人間にと攻撃を仕掛けようとしていたりするこのエミリア。
悪夢を総べる存在ロード・オブ・ナイトメア♡」
エミリアが力を放とうとする、その刹那。
面白いので、あたしの通り名のひとつをわざと言葉に出して、
彼女にと聞こえるようにいってみたり♡
「き・・・きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
あ、消えた♡
なぜか、悲鳴をあげて、この場から掻き消えているエミリア。
「さってと、静かになったことだし。食事の続きでましましょ♡」
とりあえず、五月蝿いエミリアがいなくなったことをうけ。
にっこりと微笑み、周りを見渡すと、なぜかラークまで固まっていたりするけども。
ま、関係ないわよね♡
「なぁ?リナ?何だって、あれの通り名前なんていきりいったんだ?」
何となく想像はつくが…などと思いつつも、確認のためにあたしに聞いてきているゼル。
「あら、簡単なことよ。情けないことに、あいつら、というか、魔族も神族も。
  通り名くらいも、『口にするのさえはばかれる。』とかいって、畏れそして敬ってるのよ。
  ちなみに、どっちも、さっきみたいな反応だったりするのよねぇ。これがまた。
「まったく、あぁぁんな名前にも入らない言葉を聞いただけで、あの反応……
  本当に情けないわよねぇ。あの言葉だけで、滅ぶ輩もいたりするんだから…
  どっちの上司もがきちんとしてないからよね。これは♡」
そんなあたしの至極当たり前な説明に。
「??よくわかりませんけど…というか、リナさん。
  あの『呼び名』は、それは知っているものならば当然の反応だと思いますよ?
  何しろ、『アレ』は……」
などといいつつ、顔色の悪いラーク。
そんなラークの言葉に。
「ほぅ。さすがにラークは正体を知っているようだな。」
そんなラークの言葉にゼルがつぶやき。
「え、ええ…。僕たち、エルフの中でも語り継がれてますから……」
そうつぶやき。
そしてふと。
「?でも何でリナさん、その通り名というか、あの御方の『御名』を知ってるんですか?」
あたしに問いかけてきているラークだし。
「あら♡何だったら、本当の名前、つまりは本名いいましょうか?
  何でか名前いっただけで簡単に銀河ごと消滅したりするけど♡」
にっこり微笑むあたしの言葉に。
ぶんぶんぶん!!!!
なぜか全員、顔を横に振ってるし…
そんなほのぼのとした会話をしていると。
バタン。
入り口の扉が大きく開き。
そして、きょろきょろと、その入ってきた人物は店内を見渡し。
そして。
「ゼルガディスさん!ようやくみつけましたよ!…って!?ああ!?リナさん!?
   ガウリイさん!それに、姉さんまで!?姉さん!どこにいってたんですか!!!!」
いいつつ、あたしたちが座っているテーブルにと駆け寄ってきているのは。
黒い髪にぱっちりとした瞳の少女。
いうまでもなくナーガの妹でもあるアメリアだったりするけども。
「??姉さん??」
そして思わずつぶやき、アメリアとナーガを見比べて首をかしげているラーク。
そういえば、似てますね。
そんなことを思っていたりするけども。
「あら、アメリアじゃない。」
いいつつも、ビールジョッキを片手にし、手を上げて挨拶しているナーガに対し。
「『あら』じゃないですよ!姉さん!
  ちょっと町の外にいってくるっていって。まったく戻ってこないし…
  大方また道に迷って、そしてこんなところまできてるんでしょうけど…」
いいつつも。
カタン。
あいている椅子にと座っていたりするアメリア。
そんなアメリアの言葉に。
「あら、わかってるじゃないのよ!アメリア。お~ほっほっほっほっ!」
などといいつつ、高笑い。
『・・・・・・・・・・・・・』
そんなナーガとアメリアの会話になぜか無言となっているラークとゼル。
ガウリイはといえば、もくもくと食事を続けていたりするし。
「と、とにかく!早くセイルーンに戻ってください!姉さん!
  今、派遣してる人々の情報整理で何かとごたごたとしてるんですから…」
などと、ナーガに対して説得を始めていたするアメリアだけど。
くすっ。
「あら、アメリア、その一件なら問題ないわよ♡
  今からナーガつれて、セイルーンにいくところだし。
  いったついでにナーガを送り届けても問題ないしね♡」
そんなあたしの説明に。
「??あ、あの?まったく僕…話がみえないんですけど…」
あたしたちの会話に質問を入れてきているラーク。
「ああ、そのこと?
  このナーガこれでも、セイルーンの第一王位継承者、フィリオネルの娘だから。
  送り届ける、という話をしてるだけよ♡」
どんがらがっしゃぁぁぁぁぁん!!!!!
「…おい、リナ、何もこんなところでいわなくてもいいんじゃないか?」
なぜかあたしたちの会話に面白そうだから、と聞き耳を立てていたほかの客が。
あたしの言葉に盛大に椅子から転げ落ちていたりするけども。
そんな彼らの様子をみて、何やら言ってきているゼル。
なぜか冷や汗なんか流してるし。
「…あ、あの、できたら、僕…宿屋で詳しく聞きたいなぁ…なんて…」
なぜかラークもまた、冷や汗を流していたりするけども。

とりあえず、軽く食事を済ませ。
あたし達は宿をとり、各自からだを休めるとともに。
簡単な説明などをアメリアを含め、話し合うことに。

とりあえず、明日は、ラークの故郷であるマークウェルズにと立ち寄り。
そして、それからセイルーンにと向かうことで話をまとめ。
各自それぞれに今日のところは休むことに。

さって、面白くなってきたわよね♡


                                -続くー

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あとがきもどき:
薫:ちなみに、アメリアの登場シーン。
  本来なら、月夜をバックに、屋根の上から出現で、お約束にも着地に失敗。
  ・・・なんですけど、リナがこれではあっさりとエミリア消滅させてるのでそれはなし(笑)
  あと、ソニア・シティでのガウリイが寝て、リナがスリッパでたたいて。
  魔道士協会の人に追い出され・・・・というのも、なしです♡←笑
  何はともあれ、次回、マークヴェルズですv
  あの、ピエロ、上手に表現でっきるかな♡
  んではでは、また次回にてv

2004年4月24日某日


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