まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さてさて。ラークの容姿、というか。あのラークの性格のよさ(笑)
きちんと、表現、できるのでしょうか?
ま、どちらかといえば、あの性格のよさ。2で、ゲームでは目立ってましたねぇ(笑
何はともあれ、第2話ですv

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    エル様漫遊記


とりあえず、森で魔族にと襲われていたエルフのラークを助けて。
面白いことに合流、というか、一緒になったナーガとともに。
森をしばらくいった先にあるとある宿屋にとチェックインをするあたしたち。
ちなみに、ここは。
先ほどまで、あたしたちのいた次の町、バークランドへの出入り口付近。
あたしたちは今、沿岸諸国連合の中にあるひとつの町にとやってきているのだけども。
森と、そして山に囲まれ、町の中央に川が走っているこの町は。
結構山菜などの食事が人間の中では知る人ぞ知る、おいしい、と評判の町でもあるけど。
「あ、おじさん、部屋、あいてますか?」
とりあえず、あいているのはわかっているけど。
やっぱりこういうときにはのりが大事。
宿のカウンタにいる、主人にと話しかける。
「はい。えっと四名様だね。すいませんねぇ。今二人部屋でしかそろわないけどいいかい?
  一人部屋は二つしか開いてないからねぇ。」
そういってくるそんな男性の言葉に。
「こんなところでも宿が満室になるのか?」
面白いまでにそんなことを聞いているガウリイだし。
「ま…まあ、確かに、ここは有名な観光地、ではないにしろ。
  最近、街中に、レッサーデーモン、などといった魔族が出てきてねぇ。
  で、近くに宿屋、らしきものがないがゆえに。
  まあ、レイクウッドまでたどり着けばあるにはあるんだけど。
  とにかく、みんな、それらと遭遇するのをさけて、ここで一泊するんだよ。
  まったく、何がどうなってるのかねぇ~…」
などといいつつ、いきなり世間話を始めてるし、こいつは。
「それはそうと、カイ。二人部屋でいいから、二つお願いね。」
あたしがいうと。
「おや?私、名前いいましたっけ?ま…いっか。はい、部屋は二階ね。で、これは鍵。」
ちゃらり。
いいつつ、部屋の鍵を手渡してくるこの宿の主人のカイ。
そんな会話をききつつも。
「うううっ。ようやく、十何日ぶりにベットで寝れるぅぅ~…」
などといって、涙を流していたりするナーガ。
「「……十何日ぷりって…」」
いったい、この人、どういう人なんでしょうか?
つうか、このアメリアの姉ちゃん、どういう旅…してるんだ?
ナーガの言葉に、そんなことを思っている、ラークとガウリイ。
「ま、とにかく、部屋にいきましょ。とりあえず、話はそこで。」
くすくすくす。
そんな彼らをちらりとみつつ。
そのまま、与えられた部屋にと上がってゆく。

「で?どういうことなのかしら?」
荷物をとりあえず、部屋にと片付け。
話を始めるあたしたち。
そんなナーガの問いかけに。
「ですが…わかりました。とりあえず、お話するだけはお話します。
  ですが、それは助けてもらったお礼として、です。」
いいつつ、ラークがその話を話し始めてゆく。

「僕たちは、この先にある、マークウェルズ、というところにすんでいました…」
淡々と、ランブの明かりが部屋の中を照らし出す中。
ラークが語り始めてゆく。

マークウェルズ。
そこは、エルフたちの集落。
彼らは、自然と共存しながら、畑などをつくり、人間世界とはあまり交流をもたず。
ほそぼそと暮らしていたりする。
ちなみに、場所的には、レイクウッドの東側にと位置していたりするけども。
麦などを栽培し、彼らは自給自足の生活を送っていた。
が。
ある日のこと…

「ある日、いきなり、村に三人の魔族がやってきました。そして…彼らは……
  ……戦うすべのない、僕たちの村をあたりかまわずに、焼き払っていったんです…」

「首飾りだ!何としても、首飾りをもっている、エルフのガキ二人を捕まえろ!」
一人の言葉に。
続き、響き渡る、エルフの悲鳴。
逃げ惑う、エルフたち。
燃え盛る、村の家々。
フレイムドール家。
ラークと、そして、その妹である、リネアは。
その家系の血筋。
その家系は、かつて、レザリアムを完成させた、とある家系。
ま、あれはあれで、結構面白かったんだけど。
「リネア!急いで!」
「おに~ちゃん!」
絶対に、魔族の手には渡してはならない。
それは、死んだ父や両親、そして祖父たちの遺言でもある。
その、家宝、ともいえる、彼ら二人が受け継いでいる、二つの首飾り。
それをもちつつ。
とにかく、その襲撃から、逃れようと逃げ出す、エルフの兄妹である、ラークとリネア。

「僕たちは、早くに両親と祖父達を亡くしてて。
  それでも、妹と二人、平和に暮らしていたんです…あの日までは…」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
響き渡る悲鳴。
「リネア!?」
悲鳴に驚き、あわてて、駆けつけると。
そこには。
モスマン、と呼ばれた魔族にと捕まっている妹の姿。
「ころすんじゃないよ。モスマン。生きていないと意味がないんだからね。」
そんなモスマンにいっているのは、エミリア。
まあ、あれを起動できるのは。
その血を受け継ぐものでないと、できないからねぇ。
そのように、設定してるし、あの彼は。
「くっ!炎の矢!」
妹を助けようと、炎の矢を放つラーク。

「どうでもいいけど、魔族に対して、何炎の矢なんかつかってるのよ…
  あんた程度の魔力容量キャパシティなら、傷ひとつつけられないのに?」
そんなあたしの言葉に。
「いやぁ、あのとき、とにかく、夢中で、そんなこと、考えてませんでしたし…」
そうつぶやくようにいうラークに。
「なあ?何で無理なんだ?」
のほほんと聞き返してくるガウリイ。
「説明したら面倒だから、却下。」
「…で?」
そんなガウリイの言葉を却下し。
ナーガがラークの話を先にと促して行く。

「僕は、リネアとともに、彼らにつかまってしまいましたが…」

「けっ。このエルフのガキ、二人か。」
ラークの首根っこをつかまて。
そんなことをいっているモスマンに。
「…!」
えい!
ラークを捕まえるために、自分の手だけを捕まえているモスマンに気づき。
そのまま、自由になる体をつかい。
横にとつかまっているラークの体を思いっきり蹴飛ばすリネア。
そして。
「おにぃちゃん、逃げてぇぇぇ!」
どさっ!
リネアのとっさの機転により。
モスマンから逃れたラークであるけど。
「ちっ。このガキがぁぁ!」
「きゃぁぁぁ!」
「…リネア…リネアぁぁぁあ!」
自分の非力さが心からうとましい。
だけども。
二人が捕まってしまえば、そこで終わり。
それがわかっているからこそ。
「きっと…きっと、助ける!」
いいつつ、そのまま、駆け出してゆくラーク。
そして…
「お兄ちゃん……」
兄の心配をしつつも、気を失ってゆくリネア。

「僕は、そのまま。追ってからのがれるために、川にと飛び込みました…」
そんなラークの言葉に。
「それで?魔族はいったい、何の目的で?」
問いかけるナーガのその言葉に。
「彼らはいっていました。首飾りをわたせ…と。そして、僕たち兄妹を………」
「あら、レザリアムの首飾りねぇ。ふふv」
あたしの言葉に。
「リナ?知ってるの?」
首を少しかしげつつ、聞いてくるナーガ。
「あら、ナーガだって、知ってるでしょう?
  かつて、エルフのとある人物が作り出したレザリアム。
  その魔力のすべてを動因して、つくられたそれは。
  なぜかそれを創立したものは、それを封印して。で、今にいたるという。
  伝説とすら言われてる、あれよv」
まあ、作ってから。
その属性に気づく、彼も彼だけど。
ま、面白いからよしv
「う~んと。つまり何か?このエルフのに~ちゃんは。妹をみすてて逃げて。
  それでも、また魔族にみつかって襲われていた。というわけか?」
ぐさっ!
ガウリイのもっともな指摘に。
面白いまでに、心にその言葉を突き刺しているラーク。
「あら、ガウリイ、いくら本当のことでも、そこまではっきりいったら気の毒よv
  せめて、自分かわいさ、くらいにいってあげなさいよv」
「どっちもどっちだと思うわよ?」
そんなほのぼのとした会話が、あたしたちの中にてしばし繰り広げられてゆく。

「なるほど。レザリアムの首飾りねぇ…」
これは、もしかしなくても、お宝の気配だわね。
そんなことを思っているナーガに。
「ま、あれは二つないと、そこにある装置が発動しないから。
  入るだけなら、一つだけでもできるけどね。
  というか…あの程度の結界くらいで、中にすんなりとはいれない。
  というのは情けないわよねぇ。」
あたしの言葉に。
「よくわからんが、どんなものなんだ?その首飾りって?」
のほほんと、ラークに質問しているガウリイ。
部屋の中では、ランブの明かりがゆらゆらと、四人の影を壁にと照らし出す。
「あ、これです。おそらくは、これが彼らに狙われている原因ではないかと…」
いいつつも。
懐から、それを取り出して、あたしたちの目の前の床にと。
コト。
静かにとりだし、おいているラークの姿。
そして。
「これは、レザリアムの首飾り、と聞いてます。」
「なるほど、これがねぇ。そういうこと。」
それをみて、うんうんとうなづいているナーガ。
「あら、ちょっと手にとってみてもいいかしら?」
あたしの言葉に。
「ええ。どうぞ?」
いいつつ、あたしにそれを手渡してくるラーク。
それは、中央に青い石がはめ込まれ、
そして、周りのふちは色付けしてあるオリハルコンで製造され。
そして、ロート型の石が、二つ、まるで重なりあっているかのような、そのデザイン。
左右と、そして下部分には、赤いとある宝石が埋め込まれている。
そんなペンダントトップの形をしている、首飾り。
そして。
とりあえず、ガウリイ、そして、ナーガ・ラークといった人目があることから。
とりあえず、それを手にとり、一瞬ほど、瞑想する振りをしておいて…っと。
一瞬ほど目を閉じ。
そして、すっと瞳を開き。
まあ、あたしが今、この首飾りを通してみたのは、過去の映像。
瞑想、というよりは、物質に宿っている記憶を少しばかり除いただけ。
やっぱ、上から見てるのと、そのままとでは、多少違うところもあるしね。
ほ~んと、面白い装置をつくってるわよねぇ。
ふふふふふv
「ありがとね。」
とりあえず、そのまま、ラークの手にそれを戻しておく。
「でも、何だなぁ。理由がわからない、となると、面倒だなぁ。」
そんなことを腕をくみつつ、つぶやいているガウリイがそこにいたりするけども。
「あら、その理由なら、わかったわよ。」
というか、あたしは最初っからわかってるんだけど。
だから、ここに来たんだしv
あたしの言葉に、面白いまでにあたしに注目している、ガウリイとラーク。
「首飾りから、情報、読み取ったから、わかったわよ。」
ま、嘘ではないしv
あたしの言葉に。
「??読み取る?」
などとつぶやきつつ、首をかしげているラークだけど。
「ま、簡単にいえば、レザリアムの中にある、装置っていうのは。
  このラークのお爺さんが、作ったものらしいわよ。
  ついでに、その彼は歴史学者で。
  で、どうせなら、実際に過去の映像をみてから、研究したほうが能率がいい。
  というので、過去の時代を精神世界を利用して、
  その過去の映像を映し出す装置を開発したわけね。で、つくったまではいいものの。
  精神世界を応用したがために、呪文は聞かなくて。
  さらには装置のコントロールすらできなくなって。
  しかも、とあることに気づいて。で、その装置ごと、封印したみたいよv
  …と、まあ、その首飾りは記憶してたけどv」
嘘ではないしv
事実全部でもないけど。
「?で?何なの?リナ?そのあることって?」
あたしの言葉に、質問してくるナーガだし。
「あらv決まってるじゃないv精神世界を利用してるのよvあれは。
  過去を見るのに…つまり、精神世界を利用しているがゆえに。
  過去も未来も、あまり関係ないのよね。
  そういった精神世界の中にある、時間率があまり関係ない場所を利用してるからあれ。
  さて、ここで問題ですv過去から、召喚、という形で、『精神生命体』を呼び出したらv
  どうなるかしらねぇ。ふふふふふv」
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・
なぜか、あたしの言葉に、しばし絶句しているナーガたち。
そして。
「ちょっとリナ!精神生命体って、魔族、そのものじゃないのよ!!!!」
沈黙を破ったナーガの声が部屋全体にと響き渡ってゆく。
さって。
面白くなってきたわ。
ふふふふふv

                                -続くー

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あとがきもどき:
薫:本日。猫どもが、異様に静かに、何かに熱中している。
  と、おもって、不思議におもって、二人の視線の先をみてみたら・・・
  まてぃぃぃぃい!つーか、ムカデがぁぁぁぁ!?
  ちなみに、直径、二十センチ以上ありました・・・
  しかも!こわいことに手でぺしぺしとやってるんですよ!?
  うちのモモとルナが!?(滝汗!
  ・・・・・まあ、うちの子たちは根性がないので。
  ムカデの横をぺしぺしとたたいてたようですが・・・
  つーか、さされたらどうするのよ!?あんたたち!?
  一階まで、降りて、ハシをもってくる時間がもったいなくて。
  とりあえず、そのあたりにあった、ペットシートを何重にもして。ムカデをひっつかみ。
  窓をあけて、外にだしましたよ・・・
  し・・・・心臓にわるすぎですよ・・・・あう(涙・・・・
  本人たち・・・・危ないモノ、だという自覚・・・ないのでしょうねぇ(汗
  さされたら、どうするのよ・・・あなたたち・・(涙・・・・・
  などと、かなり驚いた薫なのです・・・・
  んではでは・・・・あまりにびっくりしたがために。
  今回のあとがきは近況報告です(こらまて!
  ではではvまた、次回にてvv
2004年4月6日某日

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