まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
さて。ようやく風のふくまま編もおわり。次はようやくロイヤルだ!
何はともあれ、いっきますv
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エル様漫遊記
「結構ためこんでいましたね。」
などといっているのはアメリア。
「これらはとりあえず、彼らの被害にあった町や村などの復興資金に当てるとして。
で、取り分はこの割合でいいんですか?」
じゃらり。
その場に広げる品物の数々。
かさばるものはとりあえず、ゼロスに命じてかさばらない金の延べ棒などにと変換し。
それぞれにと品物を分けているあたしたち。
そんなマリィの言葉に。
「ええ、私は別にいりませんから、ぜひとも平和に役立ててください!」
などときっぱりはっきりいっているアメリア。
「ま、もともとここのあたり一帯にあった品々だもんねぇ。
これら。ま、町とかの復興に役立ててv」
ぱたぱたと手をふりつついうあたしの言葉に。
「…リナが珍しいな。あまり品物というかお金を要求しない、というのは…」
ぽそりとつぶやいているゼルに。
「まあ、ここにくるまでに盗賊団をすでに千以上壊滅させたりしてるしなぁ。
お金には困ってないからじゃないのか?」
のほほんといっているガウリイ。
「…というか、どうしてあんな大量の品が、あんな小さな袋にはいるんです?(汗)」
そして、違う意味でなぜか呆然としているヴァルとフィリア。
なぜかあたしが手にしているちょっとした小さな袋をみつつ。
そんなことをつぶやいていたりするし。
フィリアはとりあえず、怪我をした信者たちの手当て、別にほうっておけばいいのに。
― 改心させるいい機会。
などいいつつ、フィリアが回復術をかけ、そしてそれにマリィとアメリアが説得し。
そんな光景が少し前にこの場で見受けられていたりしたけども。
「そういえば、ゼロス。貴様やけに安心してなかったか?」
ふと思い出したようにといっているゼル。
まあ、ラムダがここにいなかったのは。
ゼロスの報告をうけたあいつが。
彼を連れて行ったからなんだし。
ゼルは以前。
レゾがその身の中にいたSを覚醒させたのをみてるから、免疫はできてるだろうけど、
アメリアはまだできてないし。
キースたちもまた、目の前でS復活をみたら、それはそれでおもしろいんだけど。
ま、今はそんなことしてたら、あいつらに気づかれかねないからねぇ。
あたしがそんなことを思っているそんな横で。
「え?あははは。いやぁ、まあ。あ、それより、そろそろ…ほら。」
にこやかに笑いつつ、内心は面白いまでに動揺しているゼロスだけど。
すっと上空の一点にと向かって指を指し示すゼロス。
それと同時に。
ザッ!
あたしたちの上空を横切るちょっとした影ひとつ。
そして、それは。
その場にいるあたしたちにと気づくと。
上空から、急降下し。
『うわっ!?』
それをみて、面白いまてまでにと驚いているキースたち。
う~ん、慣れてないわねぇ。
たかだか、黄金竜が急降下してきた程度で驚くなんて。
降り立つのと同時に、その体全体が光にと包まれ。
その黄金竜の体が一瞬ゆらめき、あたりに響くは吼える声ひとつ。
そして。
「よっと。」
そんな彼の背中から、ひょいと降り立っているエルフの女性。
そして光にと包まれていたその体がひとつの形をなしてゆき…
「こんなところにいたのか。探したぞ。」
いいつつ、そこに出現する一人の男性。
「…って、人間?」
それをみて、目を丸くしているキースに。
「あれ?ミルガズィアさんにメフィさん、もう終わったんですか?」
にこやかにそんな二人にと話しかけているゼロス。
こちらの土地に来たときに、火竜王の神殿にと残っていたこの二人。
黄金竜のミルガズィアとエルフのメンフィス。
「…というか、かわった鎧ですねぇ。
おや?その耳の形…もしかして、あなた…エルフですか?」
興味深くメフィにと話しかけているクラウス。
このあたりでは、エルフ族が人前にでるなど、あまり頻繁にあることではなく。
まあ、いまだに一部の地域では、エルフなどに対する偏見。というか。
ある土地とか国では彼らの生き胆が長生きの秘訣だ。
とかいわれて、エルフを生きたまま捕らえたものには人間世界では多額らしい、
些細な金額、金貨一千枚を支払う。
というお触れをだしている国もあったりするし。
このあたりの一部ではそんな理由から、人前で彼女…
…つまり【エルフ】が姿を現すこと自体が珍しく。
ほう。
と、関心したため息とともにそんな質問をしているクラウス。
「つ~か、さっきまでいた竜はどこいったんだ?」
そうつぶやくキースの言葉に。
「?何いってるのよ?目の前にいるじゃないのよ。
ミルガズィア、話し合いはおわったみたいねvもういいわけ?」
にっこり微笑み彼ら二人にと話しかけるあたし。
目の前にいる男性が先ほど空をかすめた竜だと気づかずに、
そんなことをいってくるキース達だし。
あたしの言葉に互いに顔を見合わせ。
「…まぁ…な。」
言葉の歯切れのわるいミルガズィア。
まあ、彼らがあそこで話し合ったのは、なぜかあたしの正体に関すること。
まったく、どうでもいいでしょうに。そんなことは。
「……目の前って…あんた…竜?」
そんなあたしの言葉に目を丸くしているキース。
ちなみにミルガズィアを人差し指で指差していたりするけど。
「?あの?かなた方のお知り合いなんですか?このエルフさんと男性のかたは?」
首をかしげつつもあたしたちにといっくてるマリィ。
今この男の人、いきなり出現したように感じたのは気のせいかしら?
でも、何かリナさんたちは竜とか何とかいってるし。いったい?
などと思ってはいるものの口にはだしていないこのマリィ。
そんなマリィの言葉に。
「ま、あたしたちは彼らを待つ間の暇つぶしをかねて、付き合っていただけだしね。」
嘘ではないし。
軽く手をばたぱたと振りつつ、にこやかにとそんなキース達にと説明しておく。
そんなあたしたちの会話とは裏腹に。
― で?何かわかったか?フィリアとやら?
ミルガズィアがテレパスでフィリアにと話しかけていたりするけど。
そんなミルガズィアの問いかけに。
― それが、やはりただの人間ではないようです。でも詳しくは…まだ…
そんなミルガズィアの質問にこれまた同じくテレパスで答えているフィリア。
― それに、このリナ…殿とかいう人間、やけに神々とかのことにも詳しいですが…
そんな彼らの会話に同じくテレバスで乱入、というか会話にくわわっているヴァル。
ちなみにこの会話は、彼ら竜族の間でのみしか聞き取れない周波数を用いているがゆえ、
彼らにしかその声は聞こえてなかったりするんだけど。
まあ、あたしはどんな会話でも聞き取ることは可能だし。
そんなフィリアとヴァルの説明に。
― そう…か…
などとそれだけいいつつ、しばし腕をくんでいたりするミルガズィア。
まあ、フィリアとヴァルは正確にいえば、
あたしの正体を探るべく、ついてきているようなものだからねぇ。
ま、そう簡単に正体が知られたら面白くないから、まだ教えないけどねv
気づくのは勝手だけど、まだまだ気づく様子はまったくないし♪
教えたら面白いかもしれないけどねぇv
ふふふ♡
そんな会話をしつつも。
「とりあえず、無駄足だったってけわけだよな…」
なんつ~か、詳しく聞くのがちょっと何だしな。
などと思いつつ、さり気に話題をかえているキース。
目の前にいる男性が、黄金竜だと。
まあ、事実。
その姿から人の姿に変わったのを具間みたのだから、信じないわけにはいかないが、
できればかかわりたくないしな。
などとそんな面白いことを思いつつ、さり気に話題を元にもどしているキースに。
「何をいってるんですか。キースさん。
さあ!今のうちに、ダークブレスの首領がいないうちに。
このアジトを完全に破壊しつくしますよ!それこそそれが正義のなせる技です!」
一人張り切り、そんなことをいっているマリィ。
「マリィさん、いいこといいますね!それには賛成です!
こんな悪の巣窟、世の中にあってはいけませんよね!」
がしっ。
そんなマリィの手をとり、意気投合しているアメリア。
「…巫女とか神官…って、どこの世界でもこんななのか……」
はぁ。
そんな二人をみてため息をついているゼル。
「…?まったく話がみえないのだが?」
「…というか、あなたたち、こんなところで何をしていますの?」
そんなあたしたちにきょとんとしつつ、問いかけてきているミルガズィアとメフィ。
とりあえず。
簡単にと今の現状をミルガズィアとメフィにと説明し。
キース達をも簡単にと紹介しておくことに。
「で、ゼロス?さっきいってたグルゥって、確か覇王神官よね?」
話のさなか。
先ほど信者がいっていた会話の一部を取り出して、にこやかにと問いかけるあたしの言葉に。
「ええ。そうですよ?
いや、今腹心のかたがたが張られている結界。あれが弱まってますからねぇ。
竜王さんたち、つまりは神族の目を向けさせないため。
人間を利用してトラブルをあちこちで起こすのを手伝っているんですよ。
僕たち魔族は♡」
にこやかにそんな説明をしてくるゼロス。
「まったく、しょぼいことを。どうせやるなら、大掛かりにすればいいのに。」
そんなあたしの言葉に。
「…というか、リナ、たきつけてどうする…」
ため息つきつつそんなあたしの言葉にと突っ込みをいれてくるゼルに。
「ゼロスさん!どうして止めないんですか!?」
などといきまいているアメリア。
「いや、ボクのお仕事ではないですし。」
そんなアメリアの言葉に即答しているゼロス。
「「…いやあの…『魔族が絡んでる?』…(汗)」」
そんなゼロスの説明になぜか冷や汗をながしているキース、マリィ、クラウスたち。
「ちょうどいい。ゼロスよ。この結界の外で貴様たち魔族は何をたくらんでいる?」
淡々とゼロスにと質問をいれているミルガズィア。
「それは。」
いいつつ、人差し指を口にともっていき。
「ひ…」
「「秘密(なのか)(ということか)(なのですか)(ですってねv)」」
きっちりと重なる、ゼル、ガウリイ、アメリア、あたし達四人の声。
「うう、ガウリイさんたちの意地悪!それにリナさんまで…うううううっ。」
秘密です。の言葉の先を先取りされ。
しばしその場でいじけているゼロスだし。
「…つ~か、このに~ちゃん、どーみても『魔』って柄じゃいよな…」
そんなゼロスをみつつ、そんなことをつぶやいているキース。
そんな会話を交えつつ、今の状況説明はそれぞれにとなされてゆく。
数日後。
ミルガズィアの背中に乗り、ほとんど驚愕しているキースやクラウスはおいといて。
とりあえず、飛べない彼らをミルガズィアが運び。
何か『竜が町のそばに降り立った』。
その程度であたしたちが向かったその町が面白いまでにバニックになったりしていたけど。
何はともあれ、
ダークブレスのアジトから押収した品物をあたしたちとキース達とで振り分けて。
しばし、会話やそして食事などを堪能した後……
「じゃ、私たち一度戻りますね。お元気で!キースさん、マリィさん、クラウスさん!」
アメリアが元気に船の甲板から手を振っていたりする。
数日、彼らと共に行動し。
ミルガズィアたちも戻ってきた、ということもあり。
あたしたちはとりあえず一度、戻ることにと話がまとまり。
それゆえに、今、あたしたちは再び船に乗り込んでいたりするんだけど。
なぜか、あたしが空中に『船』を出現させたときには、マリィ達は絶句していたけど。
まあ、それはそれ。
少しばかり面白い出来事もあったりしたけど。
とりあえず無事にと、あたしたちはそのまま。
フィリアとヴァルをそれぞれの神殿に『船』にて送り届け。
そしてまた、元の場所、というか、元結界で覆われていた大陸の中にと戻ってゆくことに。
そして………
「……世話になったな。」
なぜか顔色の悪いミルガズィア。
なんでかこのあたしにかなりおびえていたりするし。
ちなみに、いまだに正体はばれてないままだけども。
まあ、ここにくるまでにそんなたいしたことは起こってない、というのにもかかわらず。
「それでは。えっと、その、お元気で。
あ、アメリアさん、ナーガ様によろしくお伝えくださいませね。」
丁寧にアメリアにそんなことをいっているメフィ。
結局のところ、あたしたちは出発した元港町にとたどり着き。
しばらく後に、ミルガズィア達を見送っていたりする今現在。
これから本格的にこのあたしのことを調べるつもりらしいけど、彼らは。
ま、調べても何もわからないのにね。ふふv
何しろ、口を少しでも滑らせたりしようものなら、そうなったら、
あたしがどうするのかは、あたしの正体をしっているものならば。
わかりきってるはずだもんね。ふふふふふ♡
結局キース達はキース達で、
あちらはあちらで、これからもあたしを楽しませてくれるはずだし。
それはそれとして。
「で?アメリアとゼルはどうするの?」
遠ざかってゆくミルガズィアとメフィを見送りつつ。
とりあえず、わかりきっているけど二人にと質問してみるあたし。
「私は一度セイルーンに戻ります。派遣の人々のそっちの報告も知りたいですし。」
などといってくるアメリアに。
「そうだな。俺はまだいってない国がまだこの地区にあるからな。
そっちの方などを調べてみる。」
などとそんなことをいってくるゼル。
「だから、ゼル、あたしに言えば、すぐに…」
にこやかにいうあたしのその言葉に。
「いや、だからそれは遠慮しておく。」
う~ん。
戻したついでにどこかの世界をついでに任せようかと思ったのに…ちっ。
ぞくっ。
あたしがそう思うと同時にゼルが正体不明の悪寒に襲われていたりするけど。
まったくもって、どういう意味なのかしらねぇ。
本能で危険を察知して悪寒が走ったようだけど。
別に危険でも何でもないのにねv
「そっか~。ゼルもアメリアもいくのか。ということはリナとゼロスのまた三人だな~。」
などとのんびりとそんなことをいっているガウリイ。
「あ、ならリナ、ちょうどいいから、手合わせしてくれよ。な?」
いまだにしつこくそんなことをいってきてるし、このガウリイは。
「…いやあの、ガウリイさん、リナさんのお手を煩わすようなことはいわないでください…」
そんなガウリイの言葉にそんなつぶやきをもらしているゼロス。
そんなこんなで、とりあえずアメリアとゼルを見送り。
あたし、ガウリイ、そしておまけでゼロス。
この三人でまたまたしばし旅を続けることになっているあたしたち。
「ま、それじゃ、あたし達の次いってみましょv」
「だな。」
「了解しました。」
そんな会話を交えつつ。
あたし達もまた、アメリアたちとは別の目的をもちつつ進んでゆく。
さって、次はどこで遊びましょうかねv
-続くー
(ミルガズィア達がいたときの番外編のお話はそのうちに打ち込みますねv番外編として♪
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あとがきもどき:
薫:おおおおお!スレイヤーズスペシャルが二月に発売なのですねvふふふv
題名。『Gハンター・フォルクス』ということはあれの番外編(漫遊記版)
…も、打ち込みしても大丈夫かな?
二月にスレイヤーズスペシャル22巻が発売されるみたいですよー。
楽しみです。ふふふふふv
しかも、何かドラマガでスレの特集が組まれるらしいし。わぁぁぃ、楽しみ、楽しみv
(12月27日(土) 月刊ドラゴンマガジン2月号発売日v)
でもそれより新しい設定集とかでないかなー。
今までのキャラとか呪文とか全部きれいに書かれてるやつ・・・。
いや、だって今でてるの「えんさいくろぺでぃあ」しかないし・・・。
ま、とりあえず、話に関係ないことはおいとくとして。
え?話を省きすぎ?あはははは。
あるにはありますけどね。アメリアたちとミルガズィアプラス、キース達の話。
でも内容的にあれは番外編にやったほうがいいかなぁ…と
(読みきりみたいなものだし・・・・)
さてさて、ようやく次回でゲームのロイヤル1ですねv
それより先にとっととブレミアムや、フォーエバー、ラグナ、狭間。
などを完結させないとなぁ(自覚はある・・・
え?風とかリングがのってない?ま、それはそれ。
何はともあれ、冗談抜きで更新できないかもしれません・・・・
いや、仕事関係で・・・・
戻るのが多分間違いなく深夜すぎるもんなぁ・・・・・・・・これからは・・・・(ふっ・・
まあ、何はともあれ、また、次回でおあいしましょうねv
んではではv
2003年12月26日某日
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