まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
本当なら、七日まで隠しているつもりだったけど・・・。
どうも今日・・小説一本・・できそーにないし(涙)
というわけで。パソには編集していたまともなリンクをアップしたのです・・・。
さてさて・・・。
よーやく、話は大詰めですv
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白銀の瞳 ~第9話~
「……ちっ。貴様らは……というか……ガウリイ…邪魔する気か?」
その場にいる赤い髪の男性が、ガウリイをみて舌打ちする。
「ちょっと!セリナを返して!」
叫ぶあたしに。
「ふふ……貴様がリナ=インバースか……よくも我が王国を……」
そういって。
かたん。
椅子から立ち上がる黒い髪をしている男性。
「?王国?」
思わず問いかけるあたしに。
「ふっ。忘れたとはいわさんぞ。……貴様のせいで我と兄は…国を追われた……」
「この御方は、ラヴァイス=パロ=デ=ルィナガルド様。
ここ、デュクールの領主代行を務めておられ。
この俺の目的に手を貸してくれている御方だ。
例え誰だとしても……邪魔はさせん……」
いって。
すらりと剣を抜いているセフィ。
「……お前はまだそんなことを言っているのか!?死んだものは二度と戻らないんだぞ!」
そんなセフィに。
剣を抜いて叫んでいるガウリイ。
……だぁ!
全然話しが見えないじゃないのよ!
……ん?
「…………ちょっとまって……ルィナガルド?」
思わずその最後尾の名前のごろに顔をしかめる。
「そう。我が兄、ベルギスも貴様は倒したそうだな……
兄と国を滅ぼされた恨み……今ここで晴らしてやろう。」
いいつつ。
机の上にと置いてある銀色の鈴を握り。
チリリン。
小さく鳴らす。
「……それって、思いっきり逆恨みじゃないのよ!」
― ルィナガルド王国。
かつて、自らの国の住人を使って。
デーモンと人を合成させて、人魔を創りだすという実験を行っていた国。
そして。
その国王はこともあろうに。
つい先だって。
ソラリア・シティで。
その領主の息子であるラーヴァス=ネクサリア=ラングマイヤー。
その次男を実験材料として人魔として。
領主であった、その父親に毒を盛り―次男の振りをして領主代行を務めつつ……
同じ実験を繰り返していた元ルィナガルド国王……ベルギス。
あたしの叫びに。
「貴様のせいで国が滅び、我らも国を追われたのは事実だ。
だが、我らはようやく手にいれた!究極の兵器をな!来い!
ガタン。
その声と共に。
ラヴァイスの後ろの壁が開いてゆく。
そして。
その壁の向こうの空間から。
出てくるのは。
銀色の髪に白銀の瞳。
その瞳が光を放っていないのは。
操られているのだと。
見ただけで分かる。
その身にまとうは。
青いフリルが少しついたワンピース……ではない。
……つまり、連れ攫われたときの服装ではなく。
鈍く光る銀色の甲冑。
「っ!――セリナ!」
あたしが名前を呼んでも。
……返事はない。
「やれ!こいつらを倒せ!」
「…………はい。」
精気のない声で。
セリナがいい。
刹那。
ヒュルリ。
セリナが纏っている鎧が変形してゆく。
鎧から出てくる一振りのレイピア。
動きやすそうでいて。
そして。
その肩などから出ている、銀色の細工が施された…飾り。
「セリナ!駄目!正気に戻って!」
あたしは叫ぶが。
「ふはは!無駄だ!そのものは、もともと道具として命を受けたに他ならない!
もはや、ここにいるのは、聖魔兵器――セリファナだ!
この力を使って、世界に復讐してやる!」
笑いつつ。
セリナの横にと立ち並び。
「セリファナ。こいつを食べれば、もはやお前にかなうものなどいなくなる。
さあ、食事の時間だよ?」
ピクン。
その言葉に反応し。
「しょくじ?……てき。たおして…たべる……」
そういって。
レイピアを握り。
あたしにと突きつけてくるセリナ。
「リナ!」
ガウリイがそんなあたしに声をかけてくるが。
カキィン!
「おっと!ガウリイ!貴様の相手は俺だよ!
……ちょっと、グルゥ様に力を貰ってな!貴様に…俺が倒せるかな?」
にやりと笑っているセフィ。
「貴様…ついに人であることを捨てたか!」
ガウリイが吐き捨てる。
「……娘を生き返らせてくれるって……そういう約束なんだよ!」
「目を覚ませ!……出来るわけがないだろぅ!?
そもそも!貴様の娘を殺したのも!魔族だろうが!」
キン!
剣と剣が重なる音。
「この研究が完成すれば!娘にあわすといったんだ!」
「目を覚ませ!」
「譲れるか!」
ガウリイとセフィの声がとどろく。
ガウリイを援護したいのは山々だが……
「セリナ!!」
「……さすの……」
淡々といい。
そして。
ドシュ。
肩にかかる鈍い痛み。
セリナが、淡々といいつつ。
その手にしたレイピアであたしの肩を貫いたのだ。
あたしに近づいてレイピアを握るセリナを。
ふわり。
力強く抱きしめる。
「――セリナ!!!!」
ぎゅ。
ぽたり。
血の雫が落ちる音がするが。
ともかく。
セリナを……セリナを救い出さないと!
しばらく、戸惑っている。
セリナが。
あたしの腕の中で。
「何をしている!やれ!セリファナ!リナ=インバースを殺せ!」
ラヴァイスの怒号が響く。
「違う!!この子はセリファナじゃない!セリナよ!!!!」
肩を貫かれているままで。
それでも、セリナを強く抱きしめる。
「……ゴメン……怖い思い…させたよね?セリナ?」
ぎゅ。
強く抱きしめる手に力をこめて。
セリナを抱きかかえるように、セリナにと優しく語り掛ける。
……絶対に、助けてみせる!
だって!
セリナは!
あたしにとっては!
しばらくじたばたもがくセリナだが。
やがて。
そのもがく抵抗がやんでゆく。
そして。
「……り……な……ま……ま?」
ほうけたような。
それでいてびっくりしたような声が、胸の中のセリナから発せられる。
!!!
「セリナ!よかった!!」
「……まま?……せりな?……まま!?せりなが!?」
カラン。
セリナの手からレイピアが落ちてゆく。
自分が手にしているその武器を震える手で見つめるセリナ。
……よかった。
正気に戻った。
「気にしなくていいのよ。……ゴメンね?怖い目にあわせて?」
戸惑う瞳のセリナを強く抱擁する。
こんな…セリナに何てことをさせるのよ!
「な゛!?馬鹿な!?セリファナ!?その女を殺せ!」
驚愕の混じったラヴァイスの声。
「ちがうもん!せりなだもん!……せりな、りなままのことすきだもん!」
その瞳に強い光が戻っている。
いつもの輝き。
「―…馬鹿な!ただの兵器が心などもつものか!」
叫ぶラヴァイス。
「この子は兵器なんかじゃない!セリナよ!
この子は、この子以外の何者でもないわよ!」
そういって。
セリナを庇い前に出る。
肩の痛みは。
この子を守れなかった痛み。
回復魔法で出血は止めている。
「―…何!?馬鹿な!?自我を取り戻した!?」
剣を交えつつ、驚愕の声を上げるセフィ。
「リナ、やったようだな!セフィ!なぜこんなことに手を貸す!」
「娘を生き返らせたいと願うのは当然だろうが!
ガウリイ!貴様とて、大切なものが目の前で殺されたらどうする!」
きっとガウリイを見つめて。
叫んでいるセフィ。
「オレならそんなことは絶対にさせない!
たとえこの命に代えても!大切な人は…リナは何があっても守りぬく!」
何やら叫んでいるガウリイ。
……ん?
何か名前を呼ばれたような気もするけど?
……何であたしの名前が出たんだろ?あいつは?
そんな会話を耳にと捕らえつつ。
「……あんた達がやったことは許されることじゃないわ。素直に罪を償いなさい。」
目の前にいるラヴァイスにと言い放つ。
「ふっ!誰が!今、ここで貴様たちを道連れに!」
そういって。
ブワリ!
ラヴァイスの周りから立ち上る瘴気……
「でぇ!?ちょっとまてぃ!」
「……リナさん。セリナちゃん、無事だったんですね。」
ばたばたと。
姿を変え始めたラヴァイアス。
その丁度同じ時間帯に、走ってここにたどり着いてくるミリーナとルーク。
あたしの横にセリナがいるのを見て取り。
ミリーナがほっとしたように言ってきて。
ルークは。
目の前で瘴気を振りまきつつ。
姿を変化させているラヴァイスを見つめて叫んでいるが。
「ぐるぉぉぉぉぉぉ!!!」
そこにいたのは。
白銀に輝く一匹の獣。
……あたしはこれを見たことがある……
不完全な写本によって作り出されたという……
銀色にと輝く獣。
その瘴気は、すぐさま辺りを腐食し始めてゆく。
「りなまま!?」
ふわ。
セリナが何か手をかざすと同時に。
あたし達の周りに何かの膜が出現し。
その腐食からあたし達は逃れているが。
「な゛!?ラヴァイス様!?な…なぜ!?」
その瘴気と腐食に飲み込まれかけて。
驚愕の声を発しているセフィ。
そのまま、ラヴァイスにと近寄っていくが。
――ジャッ!
鈍い音と共に。
ズシュ……
何かが貫かれるいやな音。
近寄るセフィの体を。
その白銀の獣から伸びた一本の棘が思いっきり突き刺していた。
そして。
ズシャア……
それに貫かれ塵と化してゆくセフィ。
あまりにもあっけない……人を捨てた魔道剣士の最後。
「何だ!?」
「一体!?」
ミリーナとルークの叫び。
「おやおや。今度はザナッファーですか♡そういえば。
セフィさんとやらは、以前。自己流に研究してらっしゃいましたからねぇ♡」
虚空から声のみが響く。
「……ザナッファーって……おい待て!」
ルークが叫ぶが。
「では、頑張ってくださいね♡それは僕には関係ありませんので♡」
……むちゃくちゃに薄情な台詞が虚空から届いてくる。
魔獣ザナッファー。
今から約百年ほど前に当時の魔道都市であったサイラーグを滅ぼした、伝説の魔獣。
あたしとガウリイは。
その写本を元にして新たに作り出されたそれと、以前戦ったことがある。
それが本来のあるべき姿であるらしいが……
こいつには物理攻撃は効かない。
……まあ、今のあたしには。
通用する手段はあるといえばあるのだが……
……なんつ~むちゃくちゃな手段を…こいつは……
「りなまま。あれは、せりながやっつけるの。だって・・・あれ、せりなのだもん!」
???
よくわからない台詞を言っているセリナ。
「セリナは危ないから離れてなさい?ね?」
「やぁ!せりなもりなままといっしょにたたかうのぉ!」
……あぅ……
この子……言い出したら聞かないのよね……
「?セリナちゃんのって…一体?」
セリナに聞いているミリーナ。
「あのね。せりなのちしきからね。あれあいつつくったの。でもね、あいつね。
ちゃんとりかいしないままでつくったの。だからあれなの。」
そんなミリーナに説明しているセリナ。
……はて?
どういう意味なんだろ?
思わずミリーナと顔を見合わせて首を傾ける。
どうやらミリーナも理解不能であったらしい。
そんな会話をしていると。
ざっ!
『おわっと!?』
いきなり、レーザーブレスがあたりをないでゆく。
「ふははは!この体には魔法は効かないぞ!リナ=インバースよ!
さあ……喜ぶがいい!この力の始めの犠牲者に選ばれたことを!」
好き勝手なことをほざくラヴァイス。
こいつ……
本気で分かってない……
「そ~かな?」
「そ~よねぇ。」
そういい。
ルークはミリーナと。
あたしは、ガウリイと顔を見合わせる。
それと同時に。
ずざっ!
交互に別れて分断する。
ルークはその手に魔王剣を。
あたしはこの手に神滅剣を作り出すべく呪文を唱える。
ミリーナがルークの援護をし。
ガウリイは、その
……ことごとく、レーザーブレスを避けているところは。
本気でこいつらしいというか…何というか……
「我を倒せるのは、光の剣のみ!だがそれは、もはやこの世に存在しないという!
我にかなうものはいないのだ!そこのセリファナもこの力の前では無力だ!」
そういって、セリナを睨んでくる。
セリナは今だに銀色の髪のまま。
何やらつぶやいているセリナ。
「暁と黄昏をすべし命の母よ、我盟約により、この身に狭間の力を宿し、
我が前に存在する愚かなものに、裁きの雷を与えたもう……」
セリナにしては珍しく、きちんと言葉になっているのがすごい…じゃなくて。
・・・・・何?その
「我、盟約の名前の下に!
セリナが叫ぶと同時に。
ドドドドド!
虚空より、銀色の雷の束が。
ラヴァイスにと襲い掛かる。
えと……
「……セリナ?何?それ?」
「……わかんない。」
おいおいおい!
「あのね。バルーンおじーちゃんがね。せりなのの~とかいうところに。
なんでもねいせかいのちしきをつめこんでいるんだって。
そのちしきのひとつなの!いまのは!」
…………はい?
「くっ!こうなったら!この城ものとも!」
「させるかよ!」
「と…ともかく!いくわよ!」
「
「
ザシュ!!
とりあえず、かなり突っ込みたいのは山々だが。
とりあえずの先決はこのラヴァイスをどうにかすることである。
あたしとルークの魔力の刃がラヴァイスを断ち切ってゆくが。
「まだだ!」
「……ちっ!しぶといな!」
「油断するんじゃないわよ!こいつ…あのソラリアの偽者領主の弟よ!」
そういって。
再度、身構えるあたしに。
「― それ以上は困るんだよね♡」
聞いたことのない声が部屋にと響き渡り。
ドジャ!!!!
その声と共に。
崩れ落ちてゆくその銀色の獣の姿……
「……な…なぜ?グルゥ…さ…ま?」
差し伸べのその手が銀色の液体と化している。
ぐしゃり。
「まったく。こいつは知っていたはずなんだよねぇ。
こいつが求めていたのが例の写本のないようであるというのは。
……契約違反だよね♡」
そういって、にこにこと笑いつつ。
その差し伸べられた銀色の液体の手を踏み潰しているのは。
藍色の髪に茶色い瞳。
どこか人なつっこいような笑みを浮かべて。
……こいつ……一体?
警戒するあたし達にくるりと向きを変えて。
「始めまして。リナ=インバース。そしてガウリイ=ガブリエフ。
先日はうちの馬鹿上司がお世話になったようだね♡
僕は、グルゥ。
写本がらみだったので契約違反ということで。こいつは僕が処分させてもらうよ?」
そういって。
「―…情報を隠すのは……よくないこと・・だ・よ・ねvv」
にっこり。
刹那。
パシュゥゥゥ!!!
音とともに、ラヴァイスの姿は掻き消えてゆく。
人から力を得ようと、人魔となり。
さらには魔と契約し、挙句は白銀の獣にまで成り果てた。
それがあっけないほどのラヴァイスの最後。
「ちっ!ミリーナ!」
「リナ!」
ミリーナの前にルークが立ち塞がり。
あたしの前にはガウリイが。
覇王神官……グルゥ。
一体どれほどの力をもっているのやら……
「そうそう。リナ=インバース?君がシェーラを滅ぼしてくれたから。
僕の実験に付き合ってくれる人がいなくなっちゃったじゃないかい?
まったく。あの子は素直に喜んで協力してくれてたのに……
そのことはどうしてくれるんだい?」
にっこりと、あたしに向かって言ってくる。
「りなままになにかしたらめ!」
ぎゅ。
そんなあたしにしがみついてくるセリナ。
「おやおや。ずいぶんとセリファナに好かれたようただねぇ?
そうだね。何か変わったもの一つと引き換えでシェーラの件は水に流してあげよう。
そうしたら僕もま、写本からみというので命令が違う。
というのでこの面倒な役目から逃れられるからね♡」
全然悪びれもなく言い放ってくるし。
……何かの罠?
「変ったものといっても……」
思わずつぶやくと。
「ん?何か面白いものをもってるじゃないか。
その記憶球でいいよvそれ使ってあの馬鹿上司。少しお灸をすえないとv」
……いや…あの…馬鹿上司って……
あたしが返答に困っていると。
「……リナさん……このグルゥさんは、魔族の中でも変わり者ですので……」
ふい。
そんなあたしの真横に。
いきなり姿を見せてくるゼロス。
「いやだなぁ。君に言われたくないよ。
僕はただ、折角のこの魔族生を満喫したいだけなんだよ♡」
…………魔族が生を満喫してど~する……
な……何か……ずいぶんとイメージが…………
……あたしの警戒って…何?
「それで?もしそれを拒んだら?」
あたしの問いかけに。
「え?別にたいしたことじゃないよ。ただ腹いせにこの町全て消して戻るだけだから♡」
『な゛!?』
あっさりと言い放たれて思わず絶句する。
「……リナさん。」
あたしに視線を投げかけてくるミリーナ。
「……分かったわよ。はい。」
ポン!
袋にしまっていた金色に光る小さなちょっとした球を、グルゥに投げて手渡す。
「交渉成立だねv」
にっこりと微笑むグルゥに。
「ああああああ!?リナさん!?あれって…ひょっとして!?何考えているんですかぁ!?
絶対にグルゥさん、あれをカタートで放映しますぅぅぅ!全員が弱体化しますぅぅぅ!」
何やらわめいているゼロスだし。
……このグルゥって…一体??
「いいじゃないですか。魔族が弱体するのは、世の中にとってはいいことです。」
「そうそう、ミリーナのいうとおりだぜ!さすがは俺のミリーナ♡」
「あなたのものではありません。」
「しくしくしく……」
さらりとまたまた受け流されていじけているルーク。
そんな会話をしている中で。
あたしの横にいるセリナの髪が。
やがて、銀色から栗色のそれにと変わっていく。
「じゃ、ありがとうねv今度会った時が楽しみだよv君たちに♡」
ふい……
そういって、あっけないほどに。
あっさりと姿をかき消しているし……グルゥは……
……もしかして、腹心の神官って……皆ゼロスのような奴ばかりなんだろ~か?
何か……似てるし……
「と……とりあえず…終わったわね……」
つぶやくあたしに。
「そうですね♡」
にこにこと。
なぜかまだ横にいるゼロス。
??
「あんたも終わったんじゃないの?」
あたしの素朴な問いかけに。
「ええ。後一つでね♡」
「?……後…一つ?」
あたしがいうその言葉より早く。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
セリナのかん高い悲鳴がその場にと響いてゆく。
はじかれるようにセリナをみると……
両横、そして……上下から。
黒い三角の錐で、その小さな体を貫かれているセリナの姿がそこにはあった。
……せ!?
「リナさん?失念してましたね?いいましたよね?僕は?
そのセリナちゃんは、完全体だと。そして、ついでですからお教えしましょう。
バルーンさんは、
セリナちゃんの脳にと刻み込みました。
……つまりは、そのセリナちゃんそのものが、写本のコピー。そのものなんですよ♡
というわけでこれで僕のお仕事はおしまい♡
今度であった時は、もしかすると命の取り合いかもしれませんね♡
それでは♡」
部屋にただ響き渡るゼロスの声。
「せ……セリナぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「…………リナ……ま……ま…………」
とさり……
駆け寄るあたしの手の中に。
その小さな体は崩れ倒れてきた。
ぜ……ゼロスぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!
-続くー
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あとがきもどき:
姫:・・・・ギャグにいったりシリアスに転換したり・・・。定まってないわね・・・・。
薫:・・・・まあ、それがスレイヤーズですから(どーいう意味だ!?)
姫:ま、ゼロスらしいけどねぇ。
薫:・・・・・実はセリナちゃんそのものが。写本のコピーだったという・・・・。
姫:まあ、バルーンとセレネの苦肉の策ねv
一度は完全に死んでたものvセレネちゃんはv
薫:・・・・それで、代理の命を捧げて。復活させたんですか・・・(汗)
姫:ま、ほうっておいても。セリナちゃんは、あと一人分。血が足りなかったから。
完全とは言いがたく、一年も存在してられなかったんだけどねv
薫:・・・・・・・・・・。
姫:で?とりあえず・・次回で本当にこのペースで終われるの?
薫:・・・・あ・・・・あはは(滝汗)
そ・・それでは・・・。
姫:で?私の小説はv
薫:・・・・ひっぇぇぇ!!!!(涙)
それでは、次回で!
姫:ふぅぅぅぅぅぅぅんvえいvv
ドザシュ・・・・。
姫:それでは、何か塵と化している肉の塊はほっといて。
まったねvv
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