まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

ようやく9話~
あとはゼフィーリアに戻るのみvというわけで(何が?)いっきますv

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白銀の継承者  第9話   ~帰路での出来事~

「ねえねえ、おじいちゃん!もどったら、セリナにおとうとかいもうとできてるかな!」
うきうきとしてゼフィーリアにと向かっているセリナが。
隣にいる祖父であるマルスにと話しかける。
「ん?」
そんなセリナに、火のついてない葉巻をくわえてにかりと笑い。
まあ、あいつが作るっていったんだったら。間違いなくできてるだろうよ。」
そういいつつ、セリナの髪をクシャリとなでる。
「ほんとう!?わぁぃ!セリナ、たのしみ!
  そ~だよね。いままで、パパもママもうそついたことないもん!」
にっこりと、微笑むセリナ。
というか、リナは、新たに子供を作るなど、一言も言ってないのだが。
ガウリイが言ってだけで。
セリナはそのことにすら気づいてない。
「………まあ、我が娘ながら…おおかた天然にずっと掴まってるだろうしな………」
リナも大変なやつに好かれたものだよな。
としみじみおもいつつ。
小さくつぶやき。
まあ、頑張れ。リナ。
そう心で応援しているマルス。
………何とも薄情な父親である。
マルスの予想通り。
セリナが旅に出てから。
ほとんど、といっても過言でないほどに、一歩も家の外に出させてもらえてないリナなのだが。
それは、今旅の空の下にいるセリナとマルスには、知りえるすべなどあるはずもないが。
どうやら報告に戻っているらしく。
いつも隠れて精神世界よりついてきていたゼロスの気配は、今は感じられない。

がさり。
街道を抜け、ちょっとした山道にと差し掛かる。
人気のない山道である。
二人が仲良く進んでいると、回りの草木がざわめく音とともに。
「へっへっへっ。命がおしかったら、有り金全部置いていくんだな。」
わらわらと。
数名の男達が出現する。
そして、その周りに。
ゴバァ!
土を掻き分ける音とともに出現するレッサーデーモン達。
「おい、セリナ。殺すなよ?」
さらりと、にこにこと葉巻をしまいつつ言っているマルス。
男達の中に一人ほど、魔道士らしき人影一人。
こういう人気のない場所ではお約束の、追いはぎ、もしくは、盗賊の一味。
その中に、よくいるのだ。
魔道士とはいえ、盗賊などに手を貸して、資金を稼ぐ輩などは。
そこにいる、その人物もどうやらそういった一人のようで。
周りにいるレッサーデーモンは、全てその男性が召喚したものだと、波動で分かる。
「ええええええ……どらぐすれいぶやりたい……」
ぶう!
ふくれるセリナに。
「ここの街道がなくなったら、困るだろうが。」
完全に盗賊を無視して、孫娘に話しかけているマルス。
「だいじょうぶ!セリナ、ちゃんとさいせいさせるもん!」
必要なところだけ。
そう心で付け加えていたりするが。
「あのな?こういう馬鹿どもは、一瞬で決着つけたら面白くないんだぞ?
  ねちねちといたぶって、最後にどかんといかないと?」
さすが、リナの父親というべきか。
普通では考えられない教育観念。
そんな祖父の言葉にしばし考え込み。
「そだね!」
納得していたりするセリナもセリナだが。
「やいやい!無視するな!」
さすがに完全に無視されて、
わけのわからない会話をしている二人の旅人にイラ立ちの声を上げる盗賊達。
「んじゃ、ゴルおにいちゃん。ちょっとあそびにつきあってねv」
そういいつつ、太ももにガードルで固定している短剣を取り出す。
何でも、腰に挿したりしたら、
折角リナが作ってくれた服がかわいくなくなるとかいって。
スカートの中の太ももに短剣をしまっているのである。
『―― 了解。』
声がどこからともなく響くが。
「何だ?他にも誰かいるのか?」
まさか、幼女が手にしている短剣が言葉を話しているなどと、分かるはずもなく、
周りをきょろきょろする男達。
「さて、それじゃ、いくか?」
「はぁい!」
にっと笑い、タガーを取り出すマルス。
「へん!たった、二人で…しかも一人はまだ子供!俺達にかなうと思っているのか!?」
小ばかにしたように声を上げ。
「まあいい。やろうども!力づくでおもいしらせてやれ!」
『へい!』
頭らしき人物の号令に従って。
わらわらと獲物を手にもち、セリナ達ににじり寄る。
「ん~と。あいしくる・らんす♡」
剣を両手でもち、にっこりと、セリナが言葉を発する。
混沌の言語カオスワーズも何もなく、ただ力ある言葉のみを。
ヴン!
その力を剣に上乗せして放つ。
本来、この術は、複数の氷の矢を一本にまとめ、
単体の目標に攻撃する氷の攻撃精霊魔法なのだが。
セリナの持っている剣。
ゴルンノヴァに上乗せすることにより威力はさらに増す。
それでなくても、セリナの魔法容量は果てしなく大きい。
それに加えて、異界の力の上乗せ。
シュドドドドド゛!!
たったの一本しか出現しないはずの氷の槍は無数に出現しあたり一帯に降り注ぐ。
『うわっ!?こいつ、子供の癖に魔法を使えるぞ!?』
男達がざわめきたつ。
中には、あっさりと氷付けになっている男達もいたりするが。
「先生!」
一人がそういいつつ、後ろに控えていた魔道士らしき人物に話しかける。
「まったく。こんな子供を相手にするなど。この私のプライドが……」
などといいつつ、契約だからしかたがない。
彼らは、彼にとっては、スポンサー。
魔道の研究をするのには、どうしてもお金がかかる。
そのための資金源。
すっと、前にと出てくる魔道士の男性。
カンキンキン!
セリナの横では、にこにこと笑みを崩さずに。
あっという間に一本とりあげ。
その手足の筋のみを肌には傷一つつけることなく、断ち切っているマルスの姿。
一人で数名捌いていたりするのだが。
まあそれは、珍しいことではない。
盗賊達はさすがに驚いているようだが。
「ん~と。ゴルおにいちゃん。ちょこっと、じっけんするね♡」
にっこりと、手にもっている剣にと話しかける。
『……は?』
思わず間の抜けた声を出しかけるが。
「ん~と。らぐなぶれいど!」
『うぎゃ!?』
ヴン!
いきなりその身に、金色の王の力がかけられ、増幅される。
しかも、どう考えても、
以前、身に受けたことのある、力とほぼ同等かもしくは少し下くらい。
刃が黒く染まる。

「まあ、いいでしょう。この私には、傷一つつけられはしませんよ。」
盟約。
それがあるから、完全にタカをくくっている。
彼は、属にいう、魔との契約を交わしているのだ。
しかし、いくら不死の契約をしているとはいえ。
その利用方法が…盗賊の顧問魔道士というのは情けなすぎる。
力が欲しくて、死ぬのがいやで、契約したものの。
利用方法がよく理解できてないという典型的な馬鹿。
「そっかな?」
にっこりいって、剣を前に突き出し。
「いっけぇぇぇぇ!」
ドン!!
セリナの声と共に。
短剣の先から、黒い刃が、一気に魔道士の男性にと襲い掛かる。
「こんな攻撃!」
そういいつつ、手で払いのけようとする。
……が。
……ポシュ。
「……な゛!?」
気がついたら、払いのけようとした手が完全に消滅していた。
それでいて、一撃だったはずの衝撃波が。
自分に向かってまだやってくるのはどういうわけか。
「……な゛!?馬鹿…な!?ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
まずその手から、足から。
だんだん少しずつ、消滅してゆくのが見てとれる。
こんな…馬鹿な!?
狼狽するも、目に映るは消滅してゆく自分の体。
「……ば…か…な!?」
足から、手から、ゆっくりと、頭に向かってそれは進行し。
やがて顔だけを残して、しばらく留まり。
「おしまい♡」
にっこりといって、セリナがその辺りに転がっている石を投げつけると。
―ポシュ。
軽やかな音をたてて。
頭だけのこっていたその魔道士は完全にと消滅していた。
後には何も残さずに。
そして。
「おじいちゃぁん。このまぞく、あそんでもいい?」
そういいつつ、ぐいっと、手を伸ばした先に。
捕らえられてイるのは、精神世界にいたはずの。
見た目、目が三つあり、口は二つ、後ろと前にとあり。
その色は、はてしなく、毒々しいカラフルな原色。
大きさは、人のそれと代わりがないのだが。
その足は二本でなく、三本。
その足には、びっとりと生えている鱗。
目は、ぎょろりとした目玉が飛び出しているのもが一つ。
断末魔の声を聞きつけて。
一応契約しているので様子を見に来た、魔道士が契約を交わしていた下級魔族の一人。
「いいけど、あまり無理するなよ?」
「はぁぁぁぃ!」
『うげ!?』
さすがにそんな姿をみて、それが普通の人間でないことは一目瞭然。
恐怖と驚きの声を上げる盗賊達。
「さvあそぼ~v」
『セリナちゃん!お願いですからあの御方の呪文はやめてください!』
声もかすれて言っているセリナの剣。
「…あれ?なんでちからがよわくなってるの?」
手にしている剣の力が極端に弱い。
『と…とうぜんですぅ!(涙)』
いくら彼だとはいえ、金色の王の力をかけられると、まず精神的にも持たない。
「……しかたないなぁ。はい。」
そういって、セリナが剣にと力を伝わらすと。
一瞬のうちに、剣の力が回復する。
『……え?(汗)』
……そういえば、ゼロスやグルゥが……
このセリナちゃん……新たな世界の神魔の王だって……いってたっけ……
さすがに異界の魔族である自分の力を。
いとも簡単に回復させるセリナに驚くが。
すぐさまにゼロス達の言葉を思い出し。
器用にも、剣の形態を取っているというのにもかかわらずに。
その短剣から、冷や汗を流れ出しているゴルンノヴァ。
「な…何ものだ!?貴様は!?」
普通、出来るはずはない。
精神世界面アストラル・サイドにいる、自分を物質世界に引っ張り出すことなどは。
「まあまあ、あそぼ♡」
にっこりとそういわれて、『はいそ~ですか。』という魔族はいない。
それよりも、この幼女には恐怖を感じる。
「ぎ…ぎゃぁぁぁぁ!」
声になっていない叫びが辺りに充満する。

「お、セリナ、終わったか?」
「うん!」
道の端に、積み上げられた、男達の姿。
「……ええええ?これだけ?」
じゃらり。
自分が倒した盗賊達の懐を全て没収し。
挙句は、持っているその全てを奪い取り・・・いや、没収し。
すでに動けずにうめいている盗賊達を高く積み上げて。
「みたいだな。まあいっか。セリナ、これで何か買うか?」
「うん!」
何でもないようににこにこと話しているマルス。
「おじいちゃん、これ、めざわりだから、けしてもいい?」
「かまわんだろ。どうせ悪人だ。」
「はぁぃ!ってことで、どらぐずいぶぅ!」
どっがぁぁん!
マルスの言葉ににっこり笑い。
その積み上げられた男達のまわりに、円を虚空に描き、男達の周りにかけ。
その円の中に呪文を叩き込む。
派手な音とともに。
セリナの放った竜破斬ドラグスレイブは、描かれた円の中で他には被害を出すこともなく、
炸裂し。
後は少し小さな深い穴のクレーターが残っているのみ。


「あ、これもママとパパのお土産!」
にこにこと、買い物をしているセリナ。
ちょうど軍資金も出来たということもあり。
近くの町で買い物となっているこの二人。
どさささ!
目の前に積み上げられてゆく土産ものの数々。
「ゴルおにいちゃん、おねがいね?」
にっこりとそういわれ。
「……はいはい。」
完全に諦めきった表情で。
手をそれにかざし。
その品物を空間を少しいじって小さく変化させて、箱の中にとしまう少年が一人。
買い物をするからというので。
セリナが命じて……本人はお願いのつもりなのだが。
人間形態になっているゴルンノヴァ。
彼は、セリナ専属の荷物持ちにと成り果てている。
「・・・・こんなに買ってどうするんでしょうか・・。」
当然。
次々に山と積み上げられてゆく土産物を前に。
つぶやくゴルンノヴァの問いかけに、答えてくれるものなどは…いない。

父と母の土産物を確保し。
ほくほくのセリナと。
妻や娘にの土産物を買い込み。
それもまた、ゴルンノヴァに持たせているマルス。
ゴルンノヴァを荷物持ちにして。
二人は、滞りなく、絵理ロキア帝国を抜け、ゼフィーリアにと帰路についてゆく。



何処こおりなく、旅は進み。
二人は、今、ゼフィーリアの首都。
ゼフィール・シティに程近いとある家の前にたどり着く。
「ただいまぁ!」
家の近くまでくると、どうやら寝室に、父と母の気配を感じる。
元気よく、そういって、玄関から入るセリナ。
やがて。
ぱたぱたと、寝室から足音がし。 
「セリなぁぁぁぁ!待ってたのよぉぉぉぉぉ!!」
バスローブ一枚羽織っているセリナと同じく栗色の髪の女性が、
力いっぱいセリナを抱きしめる。
セリナと違うのは、その紅の瞳。
この女性がセリナの母親、リナ=ガブリエフ。
その首筋やバスローブの下に見えている白い肌に。
紅い花びらが散ったような後がかなり見えているのは。
セリナには意味が分からない。
「ね?リナママ?何でそんなに赤いあざいっぱいつけてるの?」
さすがに疑問に思い、そう聞いているセリナの言葉に。
そのまま、こきんと石化する。
「おう。お帰り。セリナ。」
石化したリナと同じくして。
同じおそろいのバスローブに身を包んでいる、金髪碧眼長身の男性が。
セリナの両親の寝室……
つまりは、二人の夫婦の寝室から出てきて、ひょいとセリナを抱き上げる。
「ただいま!ぱぱ!」
そんな父親の首に手をまきつけて、頬にキスをしているセリナ。
「あ、そうそう、セリナ。約束どおり、セリナ、お姉ちゃんになれるぞ?」
にっこりと、抱いているセリナに語りかけるセリナの父。
ガウリイ=ガブリエフ。
「ほんとう!?」
そんなガウリイの言葉に目を見開くセリナ。
「ガガガガガ!?///」
・・・・え!?
いきなりのガウリイの発見に言葉をどもらしているリナ。
「ん?何だ?いったろ?出来るようにやるってv丁度一ヶ月に入ったところだな。」
「~~~/////」
ガウリイのさらりとした言葉にさらに真っ赤になり、固まるセリナの母親、リナを横目に。
「わぁぃ!セリナ、おねちいゃんになれるぅ!いもうと!?おとうと!?」
父親の言葉に喜ぶセリナ。
やっぱり、パパとママ、嘘つかないもんね!
などと、かなり喜んでいるのだが。
「弟だ。」
「…な゛!?どうしてそんなことが分かるのよぉぉ!あんたわぁぁぁぁ!」
セリナのときといい。
そして、今また。
まだうまれてもないのに、言い当てるガウリイを。
真っ赤になって睨みつつ、叫んでいるリナ。
「…おとうと?わぁぁぁぃ!ね、いつあかちゃんうまれるの!?」
「あと、半年と少しだな。」
さらりと言い切るガウリイ。
「わぁぃ!ありがと!ママ!」
その言葉に素直に喜んでいるセリナ。
「セリナ、おねいちゃんになるから。きょうからひとりでねるね!ママ!パパ!」
「…セリナぁぁぁ!///」
セリナの言葉にふと我に戻るリナだが。
「お、そうかるセリナ、偉いなぁ♡」
「うん!」
「でかした!天然!ようやく男の子か!」
ぽんぽんとガウリイの肩に手を置いているマルス。
よっと、セリナを床に降ろすガウリイ。
「…ママ?」
未だに真っ赤になって硬直しているリナのローブをつかんでくいくいと引っ張っているセリナ。
そんな二人の横では。
ぼそぼそと話しこんでいるガウリイとマルスの姿が。
何かセリナにはよくわからない会話をしているのは、セリナには聞こえてはいるのだが。
その意味は理解できてない。
会話が終わり。 
「さて。セリナ。一回、お爺ちゃん家にいってから。家に戻ろうな?」
喜んでいるセリナをひょいと抱き上げるマルス。
そのまま、セリナを肩車して背負う。
「うん!ルナねいちゃんとか、おばあちゃんに。
  せりな、おねーちゃんになるんだよって、ほうこくするの!」
肩車をしてもらってご機嫌なセリナに。
「ちょ!?父ちゃん!?」
「途中だっだだろ?なぁに、しっかり楽しめv」
にやりと何やら笑って娘であるリナにいっているマルス。
「~父ちゃぁぁぁぁんんんん!!!!(涙)」
……?
どうして、リナママ…泣いているのかな?
セリナは少し疑問に思うが。
そのまま、マルスに肩車してもらったまま。
一度、マルスの実家にと戻ってゆく。

祖父の家で。
とりあえず、軽く夕飯を済ませて。
祖父とスポットに送られて。
セリナが家に戻ったのは。
すでにすっかりと日も暮れた夜のことであった。



「でね、せりなね!にかげつたのしかったよ!」
ちゃりん。
夕飯時。
セリナが今までの話を一気にしている中で。
期間を述べた時。
思わずリナの手からフォークが床にと落ちてゆく。
「にににににに二ヶ月ぅぅぅぅぅぅぅう!!!」
「うん。そ~だけど?りなまま?」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!//////」
「ちっ…ばれたか。よかったよ♡リナ♡あの時間はずっと♡」
「こ…この、どすけべぇぇぇぇ!!!」
怒鳴るリナ。
 「ぱぱ?ままなにおこってるの?」
「気のせいさ。みてろよ?」
そういって席を立ち。
「ほら。リナ、」
「ちょ…や…んっ///」
息を荒げているリナに、ぐいっとリナの首を上げていきなりキスをしているガウリイ。
「りなままもぱぱも、いつもなかよし♡」
そんな両親をうっとりしてみているセリナ。
「んっ…んんっ!も…わかった!わかたから!///」
真っ赤になったリナが…折れて大人しくなったのは……この家ではいつもの光景。



「こ…これは……しばらく近づかないほうが……(汗)」
リナ達の家に近づこうとして。
かなり大量の汗を流している黒い物体がゼフィーリアの入り口で見られ。
すぐさまその姿が虚空に掻き消える。
「ああ…今度は一体……リナさんとガウリイさんの子供……どうか普通でありますように……」
そういいつつ、また楽しくなりそうですよv
と、内心面白がっているゼロスの姿が。
そこにはあった。


                    -続くー


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あとがきもどき:
薫:・・・さてさてv気付きましたか?(まてこら!)
   完全にどうにか、9話で、『欲しいもの』で触れたエピソードにこぎつけました!
   次回は、セリナの特訓?ですv
   そーしてうまれる弟君(だからまて!)
   んではではv
   ・・・次をエピローグにするかなぁ・・(だからまて!)

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