まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわv
ようやく、(多分)今回で最終回v
こんな駄文にお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます!
そして、いきなり押し付けた(というかする予定)月の雫様・・・謝っておきます(ならするな!) 
(しかも、投稿するのを掲示板に書き込みするな!)
んではではv

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白銀の継承者  ~第10話~日常~

「……いつもこんななの?」
「何が?」
風呂に入り、食事を済ませて。
服を着替えて、ベットに横になるセリナに話しかけているのは。
そのベットの横にある机に置かれた一振りの剣。
その姿は剣のまま。
「……何がって…あのガウリイとリナだよ……」
溜息一つ。
離れていても、その感情が。
ひしひしと伝わってきて多少引いてしまうのは仕方ないであろう。

少し離れた、夫婦の寝室では。
「はん…あっあっあぁぁぁぁ~!//」
「リナ、綺麗だよ♡」
「あん!…しすぎ・・やぁぁぁ!///」
覆いかぶさるガウリイの首に手を回しているリナの姿が、見受けられているのであるが。

「そ~だけど?」
ネグリジェを着て、布団に横になり。
「そ~いえば、ゴルおにいちゃん、パパのこと、むかしからしってるのよね?
   ねえ!パパのはなしして!セリナがねるまで!」
そういいつつ、剣を手にとり。
自分の横にと置くセリナ。
そのまま、布団をかけて、おねだりしていたりする。
「……あのね?セリナちゃん…危機感…もってる?」
溜息交じりの言葉に。
「なにが?」
きょとんと、まったく分かってないセリナ。
「……さすがあのリナさんの娘……」
そういいつつ、深い溜息一つ。
伊達に約二年も、リナとガウリイに付き合っていたわけではない。
その旅の中で、リナの性格は把握している。
ガウリイにいたっては、彼が子供のころから知っている。
そして、ふとつぶやくように。
「……ま、まあ、あのガウリイの相手をするんだから……
  ……リナさんも気の毒といえば…気の毒かな?」
ふと、ガウリイのことを思い、どこか悟った声を出しているのは、
セリナがミプロス島で手に入れた……というか、貰ったというか、
それが勝手に決めたというか。
ともかく、かつてセリナの父親が持っていた、とある剣。
この世界では、伝説の武器の一つ、光の剣。
実際は、異世界の高位魔族、ゴルンノヴァ。
「ねね!パパとママのであいとか!おしえて!ママにきーてもおしえてくれないの!」
「パパに聞いたら、にこにこしてるままだし。」
そういいつつ、布団の中でおねだりするセリナ。
「……いいよ。」
ま、どうせ、このセリナちゃんとは、長い付き合いになるんだし。
そういいつつ。
とりあえず、後が何か果てしなく怖い予感がするので剣の形態のまま。
「そうだね……じゃあ、リナさんと、ガウリイの、二人の出会いから……」
そういいつつ、セリナが寝付くまで、二人の出会いと。
その直後に関ったとある事件のことを話し始めてゆく。

……あのときは、本当に滅びるかと思ったよ…僕は……(汗)
まさか、いきなり。
あの御方の呪文を上乗せさせられるとは。
あのとき、まずあの人間……
レゾの助けがなかったら、まず間違いなく、力に飲まれて滅んでいた。

こく……こくっ……
「……くぅ……」
話しを聞きながら。
セリナは心地よい睡魔に襲われて、そのまま眠りについてゆく。
夢の中で、リナとガウリイ。
二人が一緒に旅をしている風景をみつつ。



「そういえば、セリナ?その短剣、どうしたの?」
セリナが腰にさしている短剣をみて。
次の日の朝食時。
セリナの母親でもあるリナが話しかける。
「あのね!もらったの!」
嘘ではない。
「あっそ。でも、無理はしないのよ?」
「はぁい!」
貰った。
その一言であっさり納得しているリナ。
貰えるものは全て貰っておく。
それが、リナの観念であるがゆえに。
セリナがガウリイやリナの姉であるルナに。
剣の稽古をつけてもらっているのをリナは知っているので。
多分父ちゃんが、セリナに買ったんだろうな。
などと思いつつ。
それか、姉ちゃんが創ったか。
…だって、セリナが持ってる、あれ普通の剣の気配じゃないし。
などと思いつつも、さほど気にしていないリナである。
「そういえば、ガウリイ。今日は、城に剣術指南行く日でしょ?早く用意しないと。」
おかわりをテーブルに運びつつ。
ガウリイの横で言っているリナに。
「……えぇ…オレ、リナといたい♡」
ちゅ。
そういいつつ、リナの手を掴んで自分の方に引き寄せて。
そのまま、軽くキスをしているガウリイに。
「……馬鹿!//仕事は仕事でしょ!///」
すぱぁん!
リナのはりせんがガウリイの頭を捕らえていた。

……この夫婦は……
……いつもこの調子なの?
そだよ?パパもママもなかよしなんだもんv
精神に直接話しかけられるその言葉に。
にこにこと答えているセリナ。
……滅びないようにしっかり防御しとこ……
諦めたような言葉が、精神世界のみでつぶやかれる。

「はい。セリナ、お弁当、ガウリイのもね。」
二つのお弁当を手渡す。
「いいか?リナ、無理するなよ?重いものはもつなよ?」
玄関先で。
リナをしっかりと抱きしめて、言っているガウリイに。
「とっとと仕事にいってこぉぉぃ!」
どが!
そんなガウリイを蹴飛ばし、送り出しているリナ。
「さ、パパ、いこ!」
今日は、セリナも、一緒に王宮に出かける予定。
何しろ、このセリナ。
まだ子供とはいえ、その剣の腕は、ルナもガウリイも認めるところ。
といっても、二人にはまだまだかなわないが……
まず、その二人以外にセリナに今のところ勝てるものなどはいないのである。
そんな理由からか、セリナの特訓にもなるから。
という理由で、ガウリイが剣術の指南役をするときには。
セリナも一緒に連れて行っているのである。

二人を見送り。
「……まったく……//」
そんなに心配するんなら…手加減してよね……//
ガウリイの馬鹿//
そう、心で突っ込みつつ。
「さて。シーツと洗物を洗って、干してから。家の掃除の開始といきますか!」
きゅ。
その身にエプロンをつけ。
ぱたぱたと、家事をこなし始めるリナの姿が見受けられてゆく。
セリナとガウリイ、リナにとっては、娘と夫。
その二人が出かけ、一人になった家の中。
ぱたぱたと、手際よく行動してゆくリナ。
いつも、リナが家の中を綺麗にしているので。
この家には、塵一つ落ちていない。


「そういえば、セリナ、それ光の剣だろ?どうしたんだ?
  確か、それは冥王が元の世界に戻したとかいってたが?」
リナの前ではとぼけるガウリイだが。
娘の前や、リナの前以外でははっきりしているガウリイ。
そんな父親の言葉に。
「あのね。セリナがしぬまでつきあってくれるんだって。
  あのね、きんいろのおねいちゃんがそういってくれたらしいの。」
手を繋がれてご機嫌のセリナは、
父親のその自分と同じ、碧い瞳を見上げつつ、にっこり笑って説明する。
「……あれか。」
水晶に閉じ込められていたものの。
その外部の様子は今でもはっきりと覚えている。

―― リナがリナでなくなった、あの瞬間を。
どうして忘れることができようか。
リナとゼロスの会話のときにも。
実は気がついていた。
だけどまだ気付かない振りをしていただけ。
何がどうなったのか。
リナがゼロスに説明するのを聞こうと思ったから。
視えたのは―リナの姿をした『彼女』が。
自分を捕らえた冥王に・・無の手を伸ばしたその瞬間。
リナがいつも使う黒い刃…神滅斬ラグナブレードの力の源。
気配が同じなので、すぐさまにそれが『誰』なのか理解できた。
その真実は。
ルナに問いただして、その真実を知っているガウリイ。

「……ま、そういうことなら、大丈夫だろうが……
  ……おい、セリナに何かあったら…許さないからな?」 
ぞくりと。
魔ですら怯えさせるほどの殺気をぴりぴりと伝わらせ。
セリナの腰にさしてある剣にといっているガウリイ。
―― びくり。
『わ……分かってますよ……』
伊達に、だらだらと彼に長い年月使われていたわけではない。
基本的に、彼らは力のある存在を好む。
……このガウリイは、そんな彼と同等程度に力があったからに他ならない。
彼の元で大人しくただの剣の役をこなしていたのは。
震える声で、セリナの腰の剣……ゴルンノヴァは、ガウリイの声にこたえる。
何しろ、このガウリイ。
彼を昔から知っているゴルンノヴァだからこそ知っているが。
……まず彼を怒らせたら。
簡単に彼程度の力では太刀打ちが出来ない。
どうやら、今まで混じりに混じった血の特製が色濃く出。
このガウリイ、彼が判断している限りでは。
まずその実力は…はっきりいって、彼の上司と同じくらいではなかろうか?
というほどの潜在的な実力を持っている。
怒ったりしたらその潜在的な力をフルに発揮するのだから。
彼としてはそれはゴメンこうむりたい。
「そっか。ついでにセリナに悪い虫がつかないようにもみはってくれな♡」
『わ…わかりました……』
まあ、命令を出しているのが、金色の王らしいし。
セリナには害がないだろう。
セリナが無事ならそれでいいし。
いい、ボディーガードにもなるし。
そんなことを思っているガウリイであった。

そんな和やかな会話をしつつ。
やがて、セリナとガウリイは。
ゼフィール・シティを見下ろす位置にある。
ここ、ゼフィーリアの中心。
ゼフィーリア王宮にと足を踏み入れてゆく。



「今日は、久方ぶりに。ルナとガウリイの立会いよ。」
王宮に入り、女王に謁見した二人は。
にっこりと、この地の女王。
永遠の女王エターナルクイーンの称号をもつ。
ヴィーナス=アルテミス=トゥエル=ゼフィーリア。
その銀色の髪に青い瞳が印象深い。
……ぽん。
「そ~いや、そうだっけ?」
すっかり忘れ去っていたガウリイ。
ヴィーナス女王の言葉にぽんと手を打つ。
「……あのね。まあ、いつものことだけど……」
溜息混じりのそこに呼ばれているルナ。
ちなみに、さすが仕事熱心というか。
ここ、王宮まで食事を運んできているルナである。
リアランサーは王室お抱えの指定レストランでもあるのだからして。
数ヶ月に一度。
兵士達の向上のために、女王主催で行われている、ルナとの剣の勝負。
それは、ガウリイがリナと一緒になって、ずっとこの五年間続いている。
それまでは、ルナが兵士達を相手にしていたのだが……
一回や二回それを行っただけで。
辞退する兵士が続出し。
……まあ、特にそういうのは、新米の兵士に見受けられるのであるが。
何しろ、このルナ。
見た目は、どうみても、優しい雰囲気の、スタイルのいいほんわかした女性にしかみえない。
どこをどう見たら、まさか、このおっとりした女性。
まるで子猫のような愛らしさをかもし出している女性が。
とんでもなく強いなど、誰が想像できようか。
もっぱら、ここ数年は。
その人間離れした二人の手合いを行い。
それを見させて、兵士達の向上心を煽る。
という手段を用いていたりする。
ちなみに、一般公開。
それゆえに、すっかり、一部では、この手合いを楽しみにしている人間もすくなくない。
その闘技場の外では、常に救護班が待機し。
闘技場そのものは。
ルナの力によって、力や衝撃が。
外に漏れないようにと工夫された結界が張られている。
救護班といっても、怪我をするのは、ルナやガウリイではなく。
見物人たちもまた、毎回数十名以上は怪我人を出していたりする。
何でも、客席にも攻撃のすさまじさかわからないと。
見物する理由がないとかいう理由から。
……客席には、防御の術が掛けられていないのである。
つまりは、見る限り、命がけで見学しろ。
という何ともここ、ゼフィーリアらしい仕組みとなっている。

「さて、それでは、恒例の手合い試合を行います!」
『わぁぁぁぁぁぁ!』
会場から巻き上がる歓声。
にこにこ。
「さって、ガウリイ、手加減しないわよv」
にっこり笑って、ふっと手を横にだして。
その手に暁色に輝く剣を取り出しているルナに。
「望むところですよ。ルナ義姉さん。」
そういいつつ、すらりと、斬妖剣プラスト・ソードを構えるガウリイ。

「始め!」
掛け声と共に。
カッキィィン! 
光の速度を超えた、二人のぶつかり合いが、会場にと響いてゆく。



「さて。掃除も終わったし。昼もつくったし。じゃあ、いきますか。」
その手にお弁当をもち。
戸締りをして外に出る。
「う~ん、いい天気!」
空を見上げると、少し雲があるものの、澄み切っている。
重箱片手に、王宮にと進んでゆくリナ。
「おや、リナちゃん、聞いたよ?おめでただって?」
「仲がいいもんねぇ。リナちゃんとガウリイさん。今まで出来なかったのが不思議らくらい。」
「おじちゃん!おばちゃん!//」
町に入ると、すでに、セリナが言いふらしていたらしく。
全員がリナの妊娠を知っていた。
からかわれつつ、真っ赤になって。
急いで王宮にと向かってゆくリナの姿が。
ゼフィール・シティの一角で見受けられていた。


「あ!ママ!」
気配を感じて、とてとてと、城門の前まで歩いて、リナを迎えに出てくるセリナに。
「セリナ!」
片手を挙げて答えるリナ。
「あのね!またガウリイパパとルナおねいちゃん。ひきわけだったんだよ?」
「そ…そう……」
毎回の事ながら……よくあの姉ちゃんと戦って引き分けに出来るものよね……
セリナの言葉に多少引きながらも。
「お弁当、作ってきたから、ガウリイと一緒に食べようね?」
そういって、お弁当を差し出すリナ。
「わぁぁぁぃ!うん!」
セリナの手をひき、闘技場に続く道となっている王宮の一角に足を踏み入れる。

ダダダ!
「リナぁぁぁぁぁぁ!」
がし!
足を踏み入れるなり、走ってくる足音に。
その直後にいきなりリナを抱きしめるガウリイ。
「ひ…人目があるでしょうがぁぁ!」
すっぱぁぁぁぁぁん!
懐から取り出したスリッパでガウリイを叩き真っ赤になるリナ。
いつもの光景。
「ああ!こんな重いものを持って!でも、ありがとな♡」
「……どういたしまして///」
真っ赤になって、ぷいと顔をそらせて言っているリナはとてもかわいらしい。
そういいつつ、リナの持っている重箱を持ち上げ。
「じゃ、どこかで食事でもするか?昼からはセリナの特訓だもんな?」
「うん!」
「セリナ、手加減するのよぉ?殺さない程度に。」
「はぁぃv」
午前中はガウリイとルナ。
午後からは、兵士の特訓を兼ねた、セリナとの手合い。
さすがに、まだ三歳に満たない子供に負けるとあっては給料に響くというのもあり。
始めは手加減してくる兵士達などだが。
……いかんせん。
セリナの実力ははっきりいって、普通の人間にかなうものではない。
たった三歳に満たない子供に、大の大人たちがいいようにコテンパンにされているのは。
何ともほのぼのした風景ではあるが。
そこはかとなく、物騒なことをセリナにリナはいいつつ。
家族仲良く。
昼食にと入ってゆく。

「本日の勝者!毎回のことながらセリナ=ガブリエフ!」
「わぁぃ!」
積み上げられている数十個の肉塊の山。
それら全てが命があり、うめいていたりするのだが。
しかも、全員みぞおちなど。
命に関る怪我ではない。
さすがに。
初めてみる他の場所からきた観光客などは。
たった三歳にも満たない子供が。
大人たちを数十名、一気に一度に相手しているのにも関らず。
たったの一瞬に近い時間で、叩きのめしている姿など。
はっきりいって、見ていて気持ちがいい。
と感じるゼフィーリアの人々に。
恐怖を感じて、引く人々。
方向性が、まったく異なっている見物人たち。
毎回のことながら、そんな光景が見受けられ。
そんなこんなで、剣術大会は滞りなく終わってゆく。



「こんにちわvリナさん♡」
布団を干していると。
にこにこと、虚空より出現する黒い物体。
「さて、次は、シーツっとv」
完全に無視して、次の作業に取り掛かる。
「しくしくしく……」
無視されて、その場にうづくまり人魂オプションつけて、いじけ始めるが。
むぎゅ。
「ぐぇ?!」
「あら、何か踏んだ?」
ぐりぐりぐり。
いじけるその黒い物体を上から踏んで、しばし、さらに強くふみつけて。
何でもないように洗濯物の続きをしているリナ。
背中におもいっきり、足跡をつけ。
「リナさぁん……」
涙声でリナにと話しかけているのは。
自他ともに認めるお役所仕事のゼロス。
「何よ?今忙しいのよ。」
そういいつつ、シーツをばさりと広げて干してゆく。
毎日のようにシーツを変えて、干し。
布団も毎日、太陽に当てて干している。
「しくしく……やっぱり気付いてるんじゃないですか……」
いじけつつも。
気を取り直し。
「いやぁ、実は、僕。セリナちゃんと、リナさんが今身ごもっている子供を勧誘しろって。
 上司命令が出ましてvそのご報告に♡」
にっこりと、手を口にあてて言っているゼロス。
「・・・・・・。」
無言でごそごそと、懐に手を入れて。
小さな記憶球を取り出しているリナ。
すちゃ。
そして、同じく、耳栓を取り出して耳にとセットし。
「……再生。」
そういいつつ、その記憶球を再生させる。
「……うぎゃ!?」
そのまま、姿をかき消すゼロス。
「ふっ。……さすがミルガズィアさんのお勧めとかいってただけあるのよね…これ……」
そういいつつ、以前、結婚祝いというか出産祝いで貰った、
とある黄金竜のミルガズィアから貰った記憶球メモリーオーブを取り出して、冷や汗流しているリナ。
「……精神破壊兵器よね……絶対に……」
周りに飛んでいた鳥などもそれを聞いて地面に落ちて泡を吹いて目を回している。
そんな光景をみつつ、リナはどこか悟ったようにつぶやいるが。
妊娠しているときは、魔力が使えなくなるので。
その抵抗策として、常にそれを持ち歩いているのである。
リナが妊娠したのは、約3年ぶりなので。
完全に失念していたゼロスは。
もろにそれを聞いてしまい。
しばしの間、精神世界で失神しているゼロスの姿が見受けられてゆく。

ダダダダダダダ!
「リナ!!!」
ゼロスが気絶したのと同時に。
ガウリイが顔色を変えて、戻ってくるが。
「あいつが来てたろ!?大丈夫か!?」
そういいつつ、リナに抱きついていたりするガウリイ。
「……とっとと仕事にもどりなさぁぁぁぃぃぃぃ!」
どうみても、仕事の途中なのが見てとれる。
リナに蹴飛ばされて、しぶしぶながら。
剣術指南にと戻ってゆくガウリイ。
そんなほのぼのとした光景が。
しばらく、ここ、ガブリエフ家で見受けられてゆくのであった。

「さ、セリナ、リナに負担をかけないように。出来ることはオレ達でしような?」
「はぁぃ!あ、ゴルおにいちゃんも、てつだってねv」
「……はいはい。」
セリナが、貰ったという剣は。
どうやら魔族の一員らしいが。
セリナのいうことは何でもきくらしいので。
セリナの護衛にはうってつけよねv
と、リナは驚くことなく喜んでいたりする。
セリナ、ガウリイ、ゴルンノヴァ。
この三人で、家の掃除など、リナに負担のかからないように。
リナが出産するその日まで。
彼らは分担して、家事をこなしていくことにしていた。

リナが新たに。
男児を出産するのは。
しばらく後のこと。


約、一年後。

「ねえねえ!ママ!なまえなぁに!?」
ベットの上で横たわる母親に聞いているセリナ。
「ガウリイと話し合って決めたのよ。」
そういいつつ、生まれた我が子を抱いて、お乳を上げているリナに。
「そうだぞ?ユーリ。ユリウスっていう名前だ。」
そんなリナと赤ん坊を目を細めてみているガウリイ。
「ユーリ!わぁぃvセリナのおとうと!」
その周りで、ぴょくぴょん飛び跳ねているセリナ。
生まれた赤ん坊は。
金色の髪に碧い瞳。
……ガウリイとリナによく似ている男児であった。

今日より、ガブリエフ家は。
三人家族から四人家族にと。
家族が増えてゆく。


                 -終わり♪エピローグへv―

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あとがきもどき:
薫:・・・・何か、最後が意味になってないような気が・・ひしひしと(自覚はある)
  まあ、最後の方は流してください(まてこら!)
  さてさて・・・次回でエピローグv
  こんな駄文ですが・・・あと一話お付き合いくださいなv


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