まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
ちなみに。公式的には、ガウリイには兄がいた。
というだけですねぇ。弟とかがいた。とは作者はいってません。
ちなみに…すでにこのよの人でもないみたいですけど……ね(汗
ま、弟などの設定は二次ということでオリジナルv(まて
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白銀の継承者 第6話 ~ガブリエフ一族~
「……ここ。」
思わずぽかんとする。
祖父の実家も大きいが。
まあ、それほどではないとはいえ。
この辺りでは、一番大きな建物ではなかろうか。
「ここが、ガウリイさんの実家ですよ。セリナちゃん。」
にこにこと、その建物をみていっているゼロスの言葉に。
「……セリナ、はじめてきた。」
というか、父は実家のことを一度も話してくれたことなどない。
「……こないほうがいい。」
吐き捨てるように言っているマルス。
「あ…では、ちょっと……」
ぱたぱたと、未だに顔色も悪く。
というか、表現がゼロスがいるせいで作れないのであろうが。
屋敷の中にと入ってゆく白い髭の男性。
やがて、何やら話し声が聞こえて。
ギィィィ……
目の前にある、巨大な門が静かに開かれてゆく。
「どうぞ。主がお待ちです。」
びくびくしつつ、家の中にと招き入れる。
……ひやり。
門に一歩、足を踏み入れたとたんに感じる違和感。
「……瘴気か。」
マルスがにがにがしく、周りを見渡す。
「おじいちゃん?だいじょ~ぶ?」
そういいつつ、マルスにセリナが手をかざすと。
ぽわり。
何か見えない空気の壁に包まれる。
「……セリナ?」
これは…瘴気を遮断する結界?
少し驚くが。
ま、ルナの特訓を毎日受けてるようだし。
何しろ、リナとガウリイの娘である。
あまり、本気では驚いていない。
高い壁に囲まれた、ちょっとした白い豪邸。
その中心の屋敷までは、門からも少なくとも多少の距離はある。
その土地の中に存在している数個の別館。
きちんと清廉された、庭にかかる小さな小川や。
そこにあったはずの木々は、今はもう形だけは存在しているが。
「……きがしんでるよ?」
すでに、その木が生きてないことに気づいて。
セリナが悲しそうな声を出す。
少なくても。
最近こうなったわけではなさそうである。
「……セリナ。瘴気にあたる、あまり近づくな。」
「……でも……」
木に近づこうとするセリナを押し留める。
庭にある草木の全てが。
全て死の匂いに包まれていた。
進むにつれて、瘴気が濃くなってゆく。
ガチャリ。
やがて、屋敷の中にと入り、一番奥にあるこの屋敷の本館にたどり着く。
と。
「――ようこそ。ガブリエフの本家へ。ねえ?ガウリイ兄さんの娘さん?」
二階から声がする。
声のしたほうを見れば、ガウリイと同じ金色の髪の男性が一人。
違うのは、その瞳が緑だというくらいか。
にこにこと笑みを浮かべたままで進んでくるその姿は。
その威圧感に普通の人間ならばまず気が狂うほどに。
何か違和感をまとった気配を撒き散らしていた。
「始めまして。俺は、ラナティス。ラナティス=パロ=ガブリエフ。
ガウリイ=ガブリエフの異母弟です。どうぞよろしく。」
にこにこといっている割に、その目に宿っているのは……殺気。
殺気を振りまきつつ。
「まさか、ガウリイ兄さんの娘がこの島にくるとは、何たる好機。
ねぇ?俺にとっても、君は姪。でもね。」
くすくすくす。
そういいつつ、口に手を当て。
「……俺にとって、ガウリイ兄さんは邪魔なんだよね。昔から。」
ドン!
そういったその刹那。
辺りの空気が振動する。
「くすくすくす、君をこの場で殺したら。
ガウリイ兄さん、怒るだろうねぇ。くやしがるだろうねぇ。
ガウリイ兄さんを困らせるのが僕の生きがい……」
くすくすいいつつ、その体が一気に瘴気に覆われてゆく。
その手にあるのは。
いびつな形の剣。
それをみてマルスがセリナのことを考えて部屋から出ようとするものの。
「……無駄だよ?この屋敷に入ったその直後に。もう、逃げられない。」
くすくすくす。
笑いつつ、二階から、ふわりとマルスとセリナの前にと飛び降りてくるのは。
金色の髪の緑に瞳をしている、髪を短くまとめた男性。
セリナを庇い、前に出ているマルスに。
「ふふ。確か、君は、ガウリイ兄さんの妻の父親だったねぇ。
前に一度ここにきたことあるよね。」
くすくすくす。
そのときは、自分はここにいなかった。
戻ってきた時、数個の分館が破壊されていたりはしたが。
「俺はガウリイ兄さんが嫌いなんだよ。昔から。お婆様にかわいがられてて、
……両親にかわいがられていたのは俺なのに。
……父でもなく、いきなり継承者に選ばれた……ガウリイ兄さんがね。」
父も母も、ガウリイを毛嫌いしていた。
その瞳。
両親の誰にも似ていない、碧い瞳。
祖母と同じ瞳の色をしているガウリイを。
ただ、それだけの理由で。
いくら、頼んでも、決して、継承者を。
義理の息子である、ガウリイの父に継がせなかった光の剣。
祖母が無くなったときの遺言で。
こともあろうに、他の親族や娘などを差し置いて。
孫にあたる、ガウリイに継承させるといい、息を引き取った祖母。
そして、祖母が死んだその直後に。
家に伝わる家宝の剣を持って、家を旅出したガウリイを。
彼は当然、自分が継ぐものだとおもっていた。
両親に愛されているのは自分なのだから…と。
だが、そんな両親や自分を差し置いて。
祖母から、直接に継承者に選ばれたガウリイを。
伝説の光の剣。
それを持っているだけで、全ての羨望のなまざしを一気に受けれるというのに。
いや、父曰く。
光の剣の力を真に発揮すれば、この世界を支配することも簡単だ。
そういわれ、いずれ自分がそれを受け継ぎ。
自分の国を創る予定が……大幅に狂ったあのときから。
「まったく……噂のリナ=インバース?そんな女性と結婚して、子供まで……
しかも、光の剣はどこかにやったって?そんなの…認められるわけないじゃないか。
どうせ、どこかにかくしたんだろう?」
ごう……
ラナティスと名乗った男性の体から、黒い瘴気が吹き荒れる。
「……こいつは……っ!」
その気配が人のそれでないのに気づき。
マルスが唸る。
もう、ラナティスからは、人の気配はしていない。
あるのは……魔の気配。
「そんな矢先にね…この私に手を貸してくれる人に出会ったんだよ……くすくすくす。」
それは、偶然。
父とともに出かけたディルス王国。
その国王と謁見し。
夢の中に、よもやその国王が現れて。
『憎いのならば力をかそう。』
そういわれたのは、数年前。
「俺……私はね、生まれ変わったんだよ。あの時に……
そう。覇王将軍ラナティスとしてね!」
ブワリ!
部屋の全てが瘴気に覆われる。
「セリナ!」
セリナを庇おうとするマルスに。
「……邪魔だよ。」
すっと、その手にもった剣を突き出す。
「……ぐわっ!」
ドン!!
触れてもいないのに、吹き飛ばされるマルス。
「おじいちゃん!!」
飛ばされた、マルスに駆け寄るセリナ。
「くすくすくす。そうだねぇ。
まず、肉の塊にして、ガウリイ兄さんに送りつけようか?くすくすくす……」
いつのまにか、横にいたはずのゼロスの姿はない。
「……マルスおじ~ちゃんをきづつけた!」
セリナの瞳が怒りで震える。
「……おや、ゼロス。」
のんびりと、読書なんかをしている、人物の横に。
突如として出現する黒い神官。
そんな彼に話しかけているのは。
藍色の髪に茶色い瞳。
少しまだ十代後半か、二十代前半であろうか。
人のよさそうな笑みを浮かべて。
にこにこといきなり出現したその人物にと話しかけている。
「……あのですねぇ。グルゥさん。セリナちゃんにはちょっかい出さないでくださいよ……」
溜息交じりに言っているゼロスの言葉に。
「僕の仕事じゃないからね。僕の仕事は、あくまでも、
あのラナティスが、どこまで魔族として適正なのか見定めること。
あ、ゼロスも飲む?僕が作った新しいクスリv
人間の断末魔の感情がタップリと入ってるよ♡」
そういって、指差す先には。
……人の頭を器とし。
それらが分断されて、そこから血が流れ落ち。
そんな血を動く、何かの置物が、受け取りつつ。
別の容器に運んでいるものが。
しかも、その人間は、小さく姿を変えられていて。
容器の中に入っている無数の人間。
「あ…あいかわらずですね……」
にこにことした表情をそれをみてもまったく壊さないゼロス。
「まあ、僕としては、あの馬鹿上司が何を考えて。
シェーラの代わりに将軍にするなんていったのか知らないけどね。
とりあえず、仕事は仕事。
彼、シェーラの代わりに新薬の実験にも付き合ってくれてるしねv」
にっこりと笑いつつ。
笑いながら、小さな人間の一人を掴み。
そのまま、一気にねじ切ってゆく。
ギャァァァァァァァァァ!!
人形のような大きさにされているその男性から悲鳴が零れ落ち
ぽたぽたと、赤黒い何かが下にあるコップにと滴ってゆく。
「飲む?人間の生き血v結構いけるよ♡」
「遠慮しておきますvそれで……
僕としては、お仕事の内容に、セリナちゃんの護衛が含まれてるんですけど?
こちらに勧誘するために。ですから邪魔はしないでくださいよね?」
とりあえず、念を押しておく。
「別にしないよ。勝手にラナティスとかいう人間が、私欲で行動してるんだから。
僕の管轄じゃない。」
「それを聞いて、安心しましたよ♡
にっこりと笑い。
「それでは♡」
すう。
その場から掻き消えるゼロスを横目でみて。
「……でも、ゼロス。君も、あの子の実力が知りたいんじゃないの?」
そう問いかけるその言葉に。
「くすくす。さすがですねぇ。グルゥさん。ま、死の直前までは手出ししませんよ。
くすくすくす。その方が面白そうですし…ね♡」
何もない空間から、声だけが部屋にと響いていた。
…それに、あの程度のものに殺されるようじゃ、勧誘する理由もありませんしね♡
そう、つぶやくゼロスの声のみが、部屋にと響いてゆく。
「ふぅん、許さない?じゃ、こんなことしたら?」
にっこり笑い。
剣を一振り。
その波動で、紺色の衝撃波が。
倒れているマルスに向かって、一気に突き進む。
「何くそ!」
かきぃん!
懐に忍ばせていた短剣で、その衝撃波を霧散させているマルス。
「無駄だよ♡」
くすりと微笑み、その緑の瞳が怪しく光る。
霧散させたはずの衝撃波が逆に物体化し、
刃となって、四方八方、無数にマルスめがけて突き進む。
「おじいちゃん!」
「セリナ!くるんじゃない!」
その光速にも近いその攻撃を、殆ど叩き落しているものの。
それでも多少は傷を受ける。
「……なんでパパのきょうだいなのに!ひどいことするの!?」
きっと、その瞳に涙を浮かべて叫ぶ。
初めてあった父親の一族なのに、出会い頭にいきなり攻撃なんかしてきて。
挨拶程度のレベルじゃない。
本当に殺気が向けられてるし。
などと思っているセリナ。
殺気がなくて、挨拶としての戦いならば、ゼフィーリアではよくある光景。
「言ったでしょ?ガウリイ兄さんが嫌いなんだよv俺はねv
だから…ガウリイ兄さんが死ねば。この俺がガブリエフ家の継承者だしね。」
くすくすくす。
彼の上にも兄はいた。
彼は、三番目の息子なのだからして。
「……確か、おめえの上にも一人いただろうが。ここの息子は。」
キンキンキン!
剣を裁きつつ、叫ぶマルスに。
「ああ、いるよ。ほら。」
すい。
そういって、手にもっているいびつな形の剣を前にと突き出すラナティス。
「くすくす。リュイ兄さんは、俺に進んで力を与えてくれたんだよ。」
そういいつつ、剣に口付けする。
『……ろせ……』
『……ころ…せ……』
ラナティスが持つ剣から、唸るような男の声が響いてくる。
「この剣が、兄さんなんだよ。あの御方の力で、俺はこんな力を手に入れた。
もう―怖いものなんかない。この力でいずれは、世界を制してみせる。ふふ。」
愛しそうに剣に頬ずりする。
ラナティスが持っている剣は。
ガウリイの弟であり、ラナティスの兄。
リュク=サンドル=ガブリエフ。
その変わり果てた姿。
魔の呪法によって、姿を剣にと変えられて。
いいように使われているのである。
昔から、こういう危険な思想があったラナティス。
しかも、幼いころの趣味は、毒薬作りなど。
遊びで暗殺業などもやっていたりした。
そして、魔術の研究もまた独学で学び。
様々に応用を利かせることができるまでの実力を持っていながら。
それらを全て自分の権力にか使おうとしなかった、このラナティス。
力を得た彼は、まず一番生涯になる父親を生贄と差出し。
その、血の契約でもって契約を結び。
次に、次なる邪魔者である兄を剣にと姿を変え。
そして、今に至っている。
一番殺したい相手の所には。
自分に力を与えてくれた、覇王が送り込んできた
まだ自分がここから出ては完全に魔族になりきれない。
精神が安定してないから。
そういう理由で、まだこの島からは出れなかったこのラナティス。
そんな中…最も憎んでいるガウリイの娘が。
相手の方から、この島にとやってきたのだ。
これを利用しない手はないとばかりに。
グルゥと同じく、この屋敷にやってきた、
中級魔族であるアルゴスを迎えにやり。
見事にこの屋敷にと、招き入れることに成功した。
今、目の前にいるのは。
ラナティスにとってはガウリイを苦しめる手段の駒に過ぎない。
「……ぐわっ!」
マルスがのけぞる。
どうやら、息が切れたところを。
無数の刃がその肉を切り裂いたために、少し悲鳴を上げているマルス。
本来ならば即死であろうが。
本能的に、身をよじり。
全ての急所を交わしているマルスは、さすがといえばさすがであるが。
「……おじいちゃん!」
……許さない……
流れる血。
大切なそして大好きな祖父の体から紅いものが流れ出すのをみて。
きっ。
すくっとくすくす笑っているラナティスを見つめて、立ち上がるセリナ。
「おやおや、どうやら、早く殺して欲しいようですねぇ?」
完全に自分の力を過信し、セリナを確実にしとめられると思っている彼は。
そんなセリナを馬鹿にしたような瞳でみつめつつ、くすくす笑う。
「……ゆるさない。ぜったいにゆるさないんだから!!
せりなのたいせつなひとたち、きづつけるのは!!」
ゆら……
そう怒りに震えるセリナの姿が一瞬揺らぐ。
栗色の髪は、見間違いか、はたまた幻影か。
ゆっくりと、その髪の色が白銀色にと変化し。
そして、一度目を閉じ、開いたその目は。
碧い瞳ではなく…白銀の色。
栗色の髪に碧い瞳であったはずのセリナの容姿は。
その一瞬のうちに。
白銀の髪に、白銀の瞳へと、変化を遂げていた。
……あれは……
精神世界から、完全に傍観を決め込んでいたゼロスと。
そして、その横にもう一名。
「……ねえ?あの姿…
精神世界から、セリナの変化を見てとり。
のほほんと隣にいるゼロスに話しかけているグルゥ。
「……ど~やらそ~みたいですねぇ。まさか、転生しても力…もったままですか……」
さすがに、ガウリイさんとリナさんの娘だけのことはありますよね。
まさか…以前。
つまりは前世の力をそのままもって産まれてきているなど。
そんなことを思いつつ、少し感心しているゼロス。
かつて、エルフの中でも大賢者と名高かったバルーンが。
自分の曾孫が死亡したのを受けて。
孫娘であるセレネ=ガーディンと共に。
多数の命ある存在と、精神的な存在を狩り。
それらを組み合わせて、神と魔、
そして、聖なる属性と、闇の属性、そして…それらに打ち勝つ狭間の属性。
それを持たした肉体を作り出し。
それに、犠牲となった、セレネの一人娘―セリナの魂をいれ。
その知識には、バルーンが持てる、全ての知識を入れ込み。
それを別名、『
殆ど完成していたのだが。
あと一歩というところで、あと一つ、
エルフくらいの容量の純粋なる魂と血と肉を吸収したところで。
完全に生きて行かれるようになるはずだったのだが。
そこで、セリナを育てていたセレネが死亡。
魂となって、セリナを外部から隠し、封印し。
数年ほど前。
そんな封印された地に、ガウリイとリナが迷い込み。
そこに封印されていた、セリファナを開放した。
まあ、兵器とはいえ、まだ幼い女の子。
しかし、ゼロスにとっては、セリファナの知識そのものが。
いわゆる、その知識は。
水竜王の知識や、他の竜王達の知識の結晶でもあったがゆえに。
ゼロスのお仕事でもある写本の処理。
それに当てはまり、少し利用してから、最後に、ゼロスが滅ぼしたのだが。
そのセリファナの転生体……それが、ガウリイとリナの一人娘。
セリナである。
半ば感心しつつ、それでも完全に傍観を決め込んでいる二人。
「……さて、お手並み拝見させてもらいましょうかvセリナちゃん…いえ、セリファナさんv」
にこにこと。
何か楽しいことでも見つけたように
精神世界から、物質世界の様子を覗くゼロスの姿が。
そこにはあった。
「……な゛!?」
びりぴりと伝わってくる、威圧感。
今までのものとは比べ物にならない。
力のない、小さな子供でなかったのか。
目の前にいるのは、確かに、まだ三歳にも満たない小さな子供なのに。
この、自分が気配に押されている。
それに多少驚くラナティス。
栗色であったはずの髪が、白銀色にと変化し。
その瞳の色も白銀色にと変化しているセリナの姿にとまどいつつ。
「……ふ…ふん。姿を変えたところで!」
本能的なところからくるプレッシャーを押しのけるように攻撃を繰り出す。
が。
パシュ。
セリナが手を前にすっと伸ばしただけで。
その攻撃は途中で消え去ってゆく。
「……ゆるさない。せりなのたいせつなひとたちをきづつけるのは・・。」
そういいつつ。
ふと、何かをつぶやき始める。
「暁と黄昏をすべし命の母よ 我盟約により この身に狭間の力を宿し
我が前に存在する愚かなものに 裁きの雷を与えたもう……」
「????」
今までの口調とは違うその言葉に首をかしげている最中。
「我、盟約の名前の下に!
セリナの言葉に応じて。
ラナティスの頭上から、銀色の雷の束が。
家の中だというのに、ラナティスに向かって襲い掛かる。
「これは、ここのふたりのちから……つぎは……ほんきでいく!」
その銀色の目が、静かに光る。
「深き闇の彼方より訪れし 銀色の闇
その光をもちて 銀色を司りし我がもと その力を今解放させん。」
いつもの子供の口調ではない。
どこか大人びた口調で淡々と語るセリナ。
そして。
「我が、ブラネット=セリファナレスティゥの御名によりて!」
その言葉と同時に。
屋敷全体に。
白銀色の光が一瞬のうちに多い尽くしていた。
「……な゛!?」
こ…この…力は……一体!?
「…………ぎ…ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
サラ…………
白銀色の光の中で。
ボロリと、ラナティスの体が壊れていき。
そのまま、塵となり、その塵ですら、完全に無とかしていっていた……
-続くー
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あとがきもどき:
あははははv(まてこら!)
よーやく出てきたと思ったら、すぐにやられちゃって、ラナティスさんv(まて!)
ま、やられキャラ、ヤラレキャラ?(だからまてってば!)
さあ!セリナが言った、その名前!
『ブラネット=セリファナレスティゥ』
この名前の真実の意味を!理解した人はすばらしいです!(だからまて!)
・・・・・って、もろバレですよね(笑)
んふふふふふふv
んではではv
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