こんにちわ♪
いよいよラスト!!!時間率、正常!!時間が流れて、とある日常♪ではでは♪いくのです♪
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悪夢の夢(ドリーム・ナイトメア)第29話 〜時の狭間に・・・〜
ざわざわざわ・・・・・。
辺りがざわめく。
「すいません!遅くなりました!」
いって、ぱたぱたと走ってくる一人の女性と。
その後ろからついてくる、二人の子供。
歳のころは、互いに、十一歳。
その両親譲りの、黒い髪に藍色の瞳。
髪の長さで判断しないと。
とても似通っているので。
どちらがどちらか。
まず、初めてみる人などはどちらか判断できないであろう。
双子それも、一卵性で。
男女に分かれている。
という、稀なケース。
大概は、一卵性ならば。
互いに同じ性別になるのがよくあることなのであるが。
かつての面影をのこしつつ。
それでいて、それに見合った姿へと代わり行いている。
「久しぶり!シルフィール!!」
彼女に会うのは。
かなり久しぶり。
サイラーグを復興させてからのち。
世界との交流のその中心ともなっていたサイラーグ。
魔道都市。
復活させるとともに。
ゼフィーリアの協力と。
古代竜、エンシェントドラゴンの一族・・といってもかなり数が少ないのであるが。
助かっていたのは。
あの当時。
異世界に出向いていっていた存在と。
子供を助けるためにと地脈を通して。
ゼフィーリアにと、送り込んでいたその数十名のみ。
ヴァルは知らなかったが。
ゼフィーリアには。
実は、古代竜などもかなり滞在していたりしたのであるが。
そんな彼らの協力もあり。
かつて、サイラーグにあった、魔道士協会本部。
それを設置し。
世界の中心と、連係の役目を仰せつかっているサイラーグ。
その、神官長についた、夫であるエルクを支えるため。
そして、巫女頭として。
日々、政務などに追われて。
なかなかこうしてあう機会などは滅多とないこの現状。
リナの言葉に。
「リナさん!久しぶりですね!って・・・また妊娠してるんですか?」
くすくすと笑っているシルフィール。
「・・・誰かのせいでね・・////」
真っ赤になって、ガウリイを睨んでいるリナ。
「リナがかわいいからなvv」
「・・・馬鹿///」
いって、真っ赤になって、そっぽをむく。
はっきりいって。
それが今だに、リナは、ガウリイにどんな気持ちにさせるのか。
というのを理解できていない。
エリアンヌ=ドナ=ガブリエフ。
ユリウス=ド=ガブリエフ
エルスィ=クライス=ガブリエフ
リリー=バース=ガブリエフ
ルル=コント=ガブリエフ。
レオン=デ=ガブリエフ
アンナ=シル=ガブリエフ
この、十二年間で。
すでに、七人の子供をもっているリナ。
まあ、その中には双子も数組あるのであるが。
かつての、二十代前半その姿のままに。
いや、胸の大きさと、そのスタイルが以前にも増して、かなりよくなっているのであるが。
若い姿を保ったままのリナの姿と。
こちらも年月を感じさせないままに姿を保っているガウリイの姿。
「久しぶりね。マリア、ホープ。」
リナがにっこりと語りかけると。
「そうですね!」
「久しぶりです!リナさん!ガウリイさん!」
そういって、ぽーと、その視線をエリーに向けているホープ。
ホープ=ラグナ=ラーダ
アリス=ネステ=ラーダ
シルフィールとエルクの子供達であり。
一卵性の双子。
かつての、時間率が狂った中で。
リナとガウリイ達には面識のある。
・・・・ゲームに参加していた、あの子供達。
あの時と違い。
今は、両親や友人に囲まれ平和に過ごしている。
彼らもまた。
あの当時の記憶はもったまま生まれででているのであるが。
彼らの首にかけられている、ペンダントが。
あれが現実であったと認識をせしらしめる。
彼らをつれて、シルフィールがゼフィーリアに出向いた時。
彼らが七歳のとき。
リナから手渡された、あの当時の、彼らの駒。
シルフィールもエルクも。
子供には寂しい思いをさせたくない。
という心から。
常に、二人を大切にかわいがっている。
まあ、あの時間率の中では。
子供をまったく構ってやれなかった反動といっても過言でないようであるが。
「いらっしゃぃ!リナさん!ガウリイさん!シルフィールさん!皆!」
ぱたぱたぱた!
すでに、母親の顔となっているアメリアがかけてくる。
二十代後半。
それでも、その愛らしさはそのままに。
くるくるとした瞳が印象深い。
「あ!アリア!」
「あ!レオン!」
互いに姿をみつけて。
手を取り合って、びょんぴょんと跳ねているのは。
アメリアとゼルガディスの長女。
アリア。
アリア=パロ=エルス=セイルーン
両親譲りの黒い髪にパッチリした瞳
只今、二歳。
といっても、あと少しで三歳になるのであるが。
そして、もう一人は。
リナとガウリイの次男。
レオン=デ=ガブリエフ。
父親譲りの金色の髪に母親譲りの紅い瞳。
只今、四歳。
もうすぐ、五歳になる。
よく、姉たちに連れられて遊びに来ているので、レオンとアンナは、幼馴染で仲がいい。
少し、今ごろから、ゼルガディスが、レオンに焼もち焼いていたりするのは。
やはり、娘かわいさからであろう。
「アリアちゃん!今日は、何して遊ぶ!?」
そんな兄とよく一緒に遊んでいるのは。
レオンの妹。
アンナ=シル=ガブリエフ。
栗色の髪に、人房、金色の髪が混じっている。
リナとガウリイの子供達は。
十二歳を筆頭にして。
十一歳。五歳、四歳。三歳。
と、計、七人。
年子が続いているのは。
ガウリイが焼もちを焼いたから。
ガウリイが仕事に出ている間。
リナも家とかで、魔道の指導などを施しているのだが。
・・・・邪な思いからやってくるものもすくなくなく。
それにリナが気付かずに。
そんなリナにガウリイが・・。
という結果になっていたからであるのだが。
「ごめんなさい!遅くなりました!」
ぱたぱたといって、あわてて、走ってきているのは金色の髪の女性。
外観は。
まったく変わっていない。
強いていうならば。
母親らしくなった。
ということくらい。
「母さんは、いつもどこか抜けてるから。」
「そういう、クリスだって、また尻尾がでてるわよ?」
「ああああ!!!」
ふと、後ろをみれば。
プリティーなピンクの尻尾が具間見えている。
「よう!」
「よく、出てこれましたねぇ。古代竜の長が?」
エルクがにこにこといいつつヴァルに手を伸ばす。
「まあな。」
この十数年で。
異世界に移動していた古代竜やゼフィーリアにいた古代竜。
そして、フィリアとともに。
かつての神殿をよみがえらせ。
神官長の子供でもあった、ヴァルが、その地位を受け継いでいる。
フィリアはフィリアで。
今は、再び、火竜王、シーメイに使える巫女頭となっているが。
シーメイとヴァルが親戚ということもあり。
かなり親密な付き合いをしている古代竜と火竜王。
「本日は、儂の即位記念日に集まっていただき、ありがとうな。」
がはははは!
本日の主役でもある、フィリオネルがやってくる。
「ああ!父さん!主賓がこんな所にきてどうするんですか!」
「なぁに、今は、ゼルガディス殿が、お客には相手をしておるからかまわんだろう。がはははっ!」
そういって、笑っているフィリオネル。
即位、五周年記念。
そのお祝いが。
ここ、セイルーンで催されるというので。
こうして、全員が参加するために一同に集まっているのである。
そして、新年のセレモニーもかねているのであるが。
「ねえねえ!ゲームしよ!ゲーム!」
エルスィの親友であり。
リナは何処に住んでいるのかは知らないが。
ついでに、彼女もここに来ている。
子供達だけで。
大人たちが、世間話と、そのほかの話に盛り上がる中で子供達は、一室にと集まり。
いって、一人が何かをして遊ぼう。
ということになり。
出た意見が、ゲーム。
「あ、じゃあ、人生ゲームみたいなのはどう?」
ふと。
インバース商会から発売された、ゲーム。
その受けはよく。
新年の遊びの一つとさえ、今や常識になっている。
それをいっているアリス。
「あ、ゲームっていったら、こんなのもあるわよv」
ふい。
そういって、エルスィが、天井にと手を掲げると。
そこから出現してくる一つの長方形の箱もどき・・・・・。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
それには。
見覚えがありすぎる、クリス、ホープ、アリス。
しばし、目が点となる。
「・・・・確かそれって・・・ヴィーナス姉ちゃんが管理してなかった?」
おそるおそるいっているエリー。
「ああ、確かにね。これ、ちょっと違うからvv」
にっこりというエルスィ。
「これはねvvドリーム、ナイトメアと対として作っている、ドリーム、コメット。っていうのよv」
にっこりといっているのは。
漆黒の長い黒く緩やかにウェーブのかかった髪を後ろで紅いレース状のリボンで喋々結びを大きくし。
それでポニーテールにしている女の子。
歳のころは、十代前後というか、その前くらい。
そして。
にっこりと微笑み。
エルスィとほぼ同時に。
『大丈夫よ。ここが現実になるんじゃなくてvv平行世界(パラレルワールド)が出来るだけだからvv』
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
しばし、沈黙が舞い落ちる。
『ちょっとまってよぉぉぉぉぉぉぉお!!ユニット様ぁぁぁぁ!』
『エル様ぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
あの当時。
ゲームに参加しつつ、誕生していた彼らは。
エルスィと、この少女・・ユニットが何者であるのか。
生まれながらに理解している・・・。
・・・・・知らぬは・・・両親ばかりなり・・・・・。
「大丈夫だってvv結構楽しいわよv」
「そうそうv別にここでは、何も起こらないしねvv」
―そう、ここでは・・・ねvv
くす。
にっこりと微笑んでいる二人の姿。
「それか、これがいやだったら、やっぱり、ナイトメアのほうを・・。」
いいかけると。
『こっちでいいです!!』
きっちりと声が重なり。
「じゃvv決定ねvv」
しくしくしくしく・・・。
なぜか、全員、涙しつつ。
それに参加するハメにとなっていた。
とあるこことは違う別次元に。
ゲームのふたが開くと同時に。
まったく、同じ、世界が、出現し。
・・・・ゲームの会場にとなってゆく・・・・・。
「エリー達、やけに静かね?」
リナがいいつつ、ちらりと隣の部屋を垣間見る。
「さっき、兵士が言ってましたけど。皆で、ゲームやって遊んでいるようですよ。」
「ふーん。」
ふと。
思い出したように。
「そーいや、姉ちゃん、あのゲーム、どうなったの?」
やってきていたルナに聞いているリナ。
「ああ、あれ?とりあえず、ヴィーナスに管理してもらってるわよ。
というか、今、あの御方がどこかに行かれているらしくて・・。とりあえず保留のままなのよね・・・・。」
答えているルナ。
ルナは知らない。
子供達とガウリイと、そして。
彼女と同じ存在である彼女しか知らない。
・・・・・・その当人がここで。
リナの子供として、転生して生活している・・・ということは・・・・・。
「まあ、こちらは、魔界生成、着々と進んでいますけどね。」
にこにこといっているレイ。
とりあえず。
異次元というか、表裏一体の場所に。
魔族達の世界を創ることにしたようであり。
その拠点に。
レイナード王国が選ばれていたのであるが。
そんなこんなで、今は、かなり精神世界もにぎわっている。
世界は、新たな道を歩み始めたばかり・・・・・・。
「・・・・結構・・・面白いかもvv」
自分達で、世界を創る。
そのゲーム。
かなり、のめりこんでゆく子供達・・・・。
頭では、それは、新たな命を作っていることだとは理解できていても。
やはり、見るのは、映像のみ。
精神のみで、その世界に降り立つこともできたりするが。
「ねvv結構、あたし達の気持ちわかるでしょv」
にっこりというエルスィの言葉に。
・・・・・・・何となく。
自分達の行動一つで。
どんなにも代わり行く世界。
・・・・・・これは、遊んでみたくもなる・・・かな?
全員が、全員とも。
同じような考えに捕らわれ始めてゆく・・・・
――クスvv
洗脳されているということに気付かずに。
彼らは、そのまま。
時間をつぶしてゆく。
それが終わった時。
どんな未来が自分達を待っているか。
知らないままに・・・・。
・・・・これって、実は、性質見極めるためのゲームでもあるのよねv
神、魔、そのほか。
それらを司る存在を決定するためのその見極めのゲーム。
一応、検査のようなものである。
子供達の未来永劫の悪夢は。
・・・・今、始まったばかり・・・・・。
−終わり♪ー
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おまけ♪
ガサガサガサ・・・・・・。
「何?これ?」
ひょい。
一人の女性が、ソレを手にとる。
「へぇ・・ゲームか・・面白そうvv」
そのまま、にこにこと。
弟達や皆が喜ぶなv
新しい遊び道具v
そののまま、それを手にとって。
ぱたぱたと家路を走ってゆく少女。
「あ、アメリア!それ何!?」
「何かあっちの森の中で見つけました!」
「へぇ、どれどれ、俺が読んでやろう。」
「・・・・なぁ・・。」
「ガウリイは黙ってるの!」
「・・・はい・・・・。」
殺伐とした世の中である。
世界は、混沌に満ちて。
親というか、大人はすべて戦争にと借り出され。
残っているのは子供ばかり。
それでも。
たくましく、こんな世の中でも生きている子供達。
「これ、十人まで、参加できるようですわ。」
「じゃあ、参加者は。」
「あたし、やります!」
アメリア。
「俺も暇だしな。」
ゼルガディス。
「リナがやるんだったら俺もv」
ガウリイ。
「じゃあ、私も。」
シルフィール。
「こんなことしてないで。だから、皆さんvv魔族になりませんかvv」
にこにことあいかわらず勧誘しているゼロス。
「うるさぁぁぁぁぃぃぃい!」
スパパパァァン!
リナのハリセン攻撃が炸裂する。
「元はといえば!今回のこれも!あんた達が裏であやつって、こんなになったんでしょうがぁぁぁあ!」
世界といわずに。
星間戦争。
それを生き延びてきた実力は伊達ではない。
「いやぁ、そろそろ行動しないとvv僕達、またまた危ないですからv」
「そんな理由で行動すなぁぁぁぁ!!!!」
「ええと・・・・。このゲームの題名は・・・・。『ドリーム・ナイトメア』」
ガウリイの言葉に。
「・・・・・・・・・・・・・・・・え゛(汗)」
「じゃあ、いっきます!」
すでに、アメリアが箱を開いている。
「ああ゛あ゛あ゛あ゛!!まってくださぃぃぃぃぃい!!」
――――汝らの運命は汝らの手で切り開き、過去も未来も汝らの結果しだいと代わりゆかせん――
ゼロスが悲鳴を上げるのと。
ゲームの水晶から、文字が浮かび上がってゆくのが。
ほぼ同時。
「だ・・だぁぁぁぁぁ!!魔王様ぁぁぁぁぁ!!!!!ゼラス様ぁぁぁぁ!!大変ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
星中に。
ゼロスの悲鳴がこだましていった・・・・・・。
遥かなる未来の、些細な出来事―。
そんな未来というか、平行世界も作り出してゆくことが可能な。
ドリーム・ゲーム。
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但し書き:
エピローグは、その後の平和な日常ですvv
これは、本当に、ゲームの中で出現した、一つの未来の話し(上のはね・・笑)
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あとがき:
薫:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
まさか、ナイトメアと対のゲームがあるとは・・(汗)
しかも・・・・世界を任せるその検査ゲーム・・・(汗)
これで、作られている世界・・・気の毒かも・・(汗)
本当にこのためだけに世界ができてるようだし・・・・。
・・・・・・・・
・・・っては!
何か、意味不明な終わり方でしたが!
『何だこれは!?』という突っ込み。
受け付けてます♪はい♪
ちなみに、次回。
エピローグ♪
平和な日常をどうぞvv
それでは、こんな駄文小説にお付き合いいただきまして、
ありがとうございますのです♪
それでは♪
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