悪夢の夢(ドリーム・ナイトメア)第27話  ~新たなる旅立ち~




ざわざわざわ。
パァン!パァン!
パッハラバァ・・・・。 

「・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・何なのよぉぉ!これはぁぁぁぁ!!!!」
リナの目が点になる。
「どうしたんだ?リナ?」
満面の笑みを浮かべて問いかけるガウリイ。
「どうしたもこうしたもないわよぉ!!何なのよぉぉぉ!!これわぁぁぁぁ!!!」
リナの絶叫が。
平和なゼフィールシティに響き渡ってゆく。



とりあえず。
フィスフレイン・・・元、火竜王の一件も無事に収まり。
しばらくは、魔族も神族もその後始末に終われるとかで。
一時休戦状態になるらしく。
まあそれは、一般の人々にとっては預かりしらぬことではあるが。
ようやく、ゼフィーリアに戻ってきたリナとガウリイ。

町に入るなり。
高らかに掲げられた天幕。


― リナ=インバースさん&ガウリイ=ガブリエフさん!ご結婚おめでとうございます! ―

という天幕が、高々と掲げられ。
しかも。
軒並み。
「はぁい!地域限定!復興版ぴこぴこリナちゃん!色違いもあるよ!」
「魔を滅する者(デモンスレイヤー)のプロマイド!マスコットに、いろいとあるよぉ!」
「ミプロス島名物、くらげのヌイグルミ!ミプロス温泉の元もあるよぉ!」

・・・・・・・・。

ずらりと、屋台が並んでいたりする。

「一体何なのよぉぉ!!」
リナの悲鳴がこだまするが。
「何だよ?俺、ちゃんと、いったぞ?」
のほほんといっているガウリイ。
「・・何のことよ?」
リナがそんなガウリイを見つめると。
「ほら、ルナさんが戻るちょっと前に。
  俺、ちゃんと、リナにルナさんが戻って、俺達の結婚式の準備。するからっていう伝言、ベットの中で教えたろ?」
・・・・・覚えてない・・・・。
リナはその言葉に必死に思い出そうとするが。
まったく思い浮かばない。
「リナだって、イベントにしてもいいっていったじゃないかv」
にっこりと笑うガウリイに。
「・・・いつのことよ?それ・・。」
じろりとガウリイを睨むリナ。
「ええと・・・・。あのとき、ベットの中でリナが、三回目にいったときに、いったぞ?俺はvv
    あのときのリナ、俺に甘えまくっていたしなぁぁ♪」
「・・・・・・・・・・・・・・////。・・・・・・そーいう重要なことはそんなときにいうなぁぁぁ!!///」
はっきりいって。 
覚えているわけがない。
何しろ、快楽に酔っていたのだから。
「ええ?だって、リナだって。『ああん♡ガウリイ、わかったから・・もっとぉ♡』っていって・・・。」

「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!そんなことをいうなぁぁあ!!!!/////」

真っ赤になるリナ。
ぜいぜいと真っ赤になるリナを、にこにこと見ているガウリイ。



「何か、人々の心を和ませるようなこと、ないかしらねぇ。」
ルナの言葉に。
「なら、ルナさん、俺とリナの結婚式vvイベント式の公開挙式というのはどうですかv」
リナは気絶しているのでここにはいない。
「・・・・ガウリイ、あんた、何たくらんでるの?」
じと目でみているルナ。
「いやぁ♡公開挙式にすればvリナに言い寄る輩、少しでも排除できますしvv何より、世間にリナは俺の女って宣言できますしv」
にこにこと言い放つガウリイに。
「・・・・すごい独占欲だな・・(汗)」
思わず引いているレイ。
「あら、それは面白そうですわね。なら、その結婚式、私が責任をもって、実行させていただきますわ。」
にこにこといっているヴィーナス。
「でも、リナ、絶対に嫌がるわよ?」
「いやぁ、説得してみせますよv『いい』と言わせればいいんでしょv」
にっこりと、笑みを浮かべるガウリイに。
『あ・・・何となく、何するか想像ついた・・・//』
思わず、その場にいた、全員があきれかえっていた。



ルナがゼフィーリアに戻る少し前のセイルーンの一室での会話。


「ほら、リナ、もう、こんなに準備は整っているんだからvv
    まさか『恥ずかしいから、結婚はいや!』とかいわないよな♡」
「・・・ぐっ///」
先に先制攻撃をされて、黙り込むリナ。
しかも、もはや、個人レベルではない。
この様子では。
はっきりいって。
 町を・・いや、国を挙げてのお祭り騒ぎ。
「リナ、結婚してくれるよなv」
「だ・・だぁぁぁ!分かったわよ!すればいいんでしょうが!すればぁぁぁ!!!!!」
真っ赤になって、涙を流すリナの姿が。
そこには見受けられていた。

「・・照れ屋のリナには、周りから固めることが大事だよな・・うんv」
走りつつ、実家に恥ずかしさのあまりに、ダッシュで向かうリナの後ろから。
ついていっているガウリイは、満足そうな笑みを浮かべていた。


今まで、目に見えない、脅威を感じていたのだ。
フィスの暴走に。
いつ、襲われるか、分からない恐怖から開放され。
そして、それを防いだ功労者たちの結婚式。
それは。
確かに、人々に、新たなる希望を投げかけるには十分すぎるイベント。



国立の協会で。
盛大に結婚式が執り行われ。
リナとガウリイは。
ここに、正式に夫婦となったのである。


「リナさん!すごい綺麗でした!」
「リナさん、ガウリイ様、おめでとうございます!」
お祝いの言葉を述べているアメリアとシルフィール。
「・・・ありがと//」
そういうシルフィールは。
リナが投げたブーケをゲットしていたりする。
アメリアが残念がって。
半分コにしているのであるが。

花嫁のブーケを手にすると。
その人は次の花嫁になれる。という、伝説。

リナに似合っている薄いピンクのウェディングドレス。
はっきりいって。
ここに来ていた男達は。
リナの花嫁姿に、殆どが見とれていたりしたのであるが。
リナは、そんな視線のすべてを、ガウリイに向けられたものである。
と、勘違いしていたりもする。
ガウリイは、白を主体としたタキシード姿。
リナとガウリイが並んで歩くとまるで、一対の絵。
感嘆の溜息などが会場中にと巻き起こっていたりもするのだが。



結婚式が無事に終わり。
しばらくは、お祭り騒ぎが続く中。
リナの実家にやってきているシルフィールたち。
さすがに、リナは恥ずかしさのあまりに。
逃げるようにと、実家に、ガウリイをひっぱって、戻っているのである。

「でも、わざわざありがとね。シルフィール。今、いろいろと大変でしょぅに。」
リナがドレスの姿のまま。
アメリア達に対応している。
「まあ、サイラーグの復興は、どうにか軌道にのってます。でも、今は・・・。」
「そうなんですよ・・・。最後にあのフィスさんが攻撃した場所が場所で・・。」
その言葉に。
アメリアの目が少し伏せ気味になる。
「まあ、まさか、あそこまで、あいつが馬鹿だとは思わなかったぞ・・・。・・・俺は・・・。」


最後。
無駄な抵抗がてらに。
力を、解放し、暴走させたフィス。
そして、その攻撃は―。
とある湖にと偶然にも弾き飛ばされ。
ゼロス達曰く。
―もしかすると、わざとかもしれませんよv
といっていたりもするのだが。

自分が逃れるために。
何を考えてか、一つの国を一瞬にして、滅ぼそうと考えたのである。
フィスは。
力は少なくとも、ソレが出来る『基』がある場所は―。



「今、父さん達、必死に、外交に終われてますけど。
  とりあえず、今回の結婚式までには。―生存者、無事に保護はできましたから。」
「たしかにね。ここにも、流れてきてるもん。…難民。」
リナはいって。
窓の外から、とある方向を眺めていた。






―カッ!

湖が光ったかと思うと。
水で封印していたはずの、その結界が……光と共に、崩されてゆく・・・・。

そして・・・・・・。
ゆら・・・・・。

六つの搭が。
その刹那。
黄昏色にと輝いてゆき。
大地に、巨大な紅い色の六績星・・ヘキサグラムが出現し。

レグニア湖を中心に瘴気の渦が、満ち溢れてゆく・・・・・・。

瘴気が充満する中で。
人が生きていかれるわけはなく。
ばたばたと瘴気に当てられ死に絶えてゆく人々。
救助の手が向かうが。
それらも、瘴気に当てられて。
何とか助け出されたのは。
自力で、そのヘキサグラムから逃れた存在と。
運よく、魔族に助けられた人々のみ。
―そのほかは。
力のない、精神生命体の器となってゆく定め―。


「とりあえず、レイナード王国。あの周りに、魔の花を埋めることによって。
   ヘキサグラムの逆流による、瘴気の渦。・・・・止まりましたから。」
「まあ、かなりの量の花を使うようだったがな。」
思い出し、少し顔色が悪いゼルガディス。



国を囲むようにして、創られていた巨大な六績星。
ヘキサグラムは、本来神聖なものであるのだが。
巨大すぎるがゆえに。
その中では、生命が誕生・・生きて行かれることができない。
というように作られていた、レイナード王国の六つの搭。
リナ達が、以前に封印していたそのものを。
最後の最後でフィスは封印を解いたのである。


「まあ、あれは、ゼロスさん達が。どうにかするっていってましたから。」
アメリアの答えに。
「・・・・魔族だから、あてにならないけど・・・ね。」
とりあえず、その一件もあり。
ルナもいろいろと走り回っていたのをリナは知っている。
そして、姉の機嫌がソレで悪い。
ということも・・・。
そんな中で。
結婚式は嫌だ。
とごねられるわけもなく。
・・・・間違いなく、殺されかねない・・・・。
と、リナは十分に承知していたからして。
結局のところ。
公開結婚式となったのであるが。
 



「ところで、ガウリイとリナはこれからどうするんだ?
    まさか、子供が出来ているのに、旅をまたするというわけではないだろう?」
とりあえず、話題を変えようと。
ゼルガディスが、話題を変えてくる。
「ああ、それか。それなら。考えてるぞ。ヴィーナスさんからも要請があったし。
    ここ。ゼフィーリアで剣術指導をしつつ。剣術道場を作ろうかと。」
にこにこというガウリイに。
『えええええええええええ~~!!!!!!?』
ガウリイ以外の、全員の叫びが一致する。
「ちょっとまってよ!ガウリイ!そんなの初耳よ!」
「おお、そーいえば、いってなかったな!」
「・・・・『なかったな』・・じゃないぃぃぃぃぃい!!!!!」
スッパァァァァン!!!!
魔力で強化された。
リナのハリセン攻撃が。
まともに、ガウリイを捕らえていた。
「ガウリイさん、よくそんなお金ありましたねぇ!」
感心しているアメリア。
「・・・・そーいや、ガウリイ、お前、傭兵時代のお金・・・まったく使ってないっていってたもんな・・。」
ふと思い出しているゼルガディス。


リナに出会う前の俺は。
リナに再度出会う前の俺は。
人殺しなども平気でする、傭兵・・通り名も死神だったから・・。
そんなお金はリナには使わない。封印する。



といって。
まったく使っていなかったガウリイ。
稀少価値がむちゃくちゃに高い、ホワイトオリハルコンにすべてソレを変えて。
しかも、針の形状にして持ち歩いていたガウリイ。
まさか、よく使っていた『光の剣』の柄と刀身を外す針が。
ホワイトオリハルコンで出来ている針だとは誰も思うはずもなく。
はっきりいって。
魔道士などでも、多少の研究に失敗しても。
五・六回は人生やりなおせる。
くらいの金額をガウリイは持っていたりするのだが。


すでにそのお金を使い。
道場も。
新居も。
すべて作っていたりするガウリイ。
リナがごねたときのために。
あらかじめ。
作っておいたのである。
とにかく、周りからせめていき、逃げ場のなうようにする。
というガウリイの作戦上の中の一貫として。


今だに、夫婦漫才、ド付き合いをしているリナとガウリイをみつつ。
「リナさん、私達は、これから、旅にでますから!
   ゼルガディスさんの体を元に戻す方法がある遺跡がどこかにあるはずなんです!」
アメリアが、そんな二人に話しかける。
ふとみれば。
言い合っていたのにもかからずに。
ガウリイに引き寄せられて。
激しく接吻されているリナの姿がそこにはあるのだが。
「ん・・・んんんんんぅぅぅ~~!!!///」
リナが回りに皆がいるので、照れて真っ赤になって。
うなりつつ、ガウリイの髪を引っ張ったり、たたいたりしていたりもするが。
一向に構わずに続けているガウリイの姿。
ぐだっ・・。
そのまま、ガウリイの腕に倒れこむようになり崩れるリナをそのまま、抱きとめ。
「そーか?じゃあ、ゼルとアメリアはそれを捜しにいくんだ。」
リナを抱きとめたまま。
アメリア達に質問しているガウリイ。
ガウリイの手の中では。
真っ赤になって息を切らし、はぁはぁと、息を整えているリナの姿。
「ああ。元にもどったら、連絡にくるな。」
「そしたら!リナさん達も私達の結婚式に参加してくださいね!」



結局。
ゼルガディスは、自分からも言ったものの。
どちらかというと、フィルに説得されるような形で。
まあ、アメリアに涙ながらに。

―ゼルガディスさぁぁん・・・。―

と潤んだ瞳でいわれては。
男としてのけじめをつけないといけないということで、きちんと挨拶はしているのであるが。

―元の姿に戻ったら。ちゃんともう一度、挨拶にくる。―

というゼルガディスの言葉に。

―いやなに。五月蝿い臣どもは、黙らせるというか、説得してみせるから安心していってこい!アメリア!
   ゼルガディス殿、アメリアを頼んだぞ?がっはっはっ!―

何とも豪快なフィルの返事であったのだが。


アメリアの言葉に。
「ああ、絶対にいかせてもらうよ。」
いいつつ。
ひょい。
リナを抱きかかえる。
その様子をみて。
「あ、では、そろそろ私達はお邪魔いたしますわ。」
邪魔者は退散。
とばかりに。
ぞろぞろと出てゆく、シルフィール達。



・・・・バタン。



やがて、
訪問者、全員が戻ったところで。
ぐったりとしているリナを抱いたまま。
そのまま、リナの寝室にと向かっているガウリイ。


「さvvリナ、これで俺達晴れて夫婦だからなv初夜といきますか♡」
―どさ。
「・・・馬鹿///まだ昼よ?//」
「・・関係ないさ・・・・。」
「・・・・あ・・・・・・」



そのまま、ベットの上で、二人の影は重なってゆく。





「さて・・と。でも、アメリア?本当にいいのか?セイルーンの方に残って、手伝わなくて?」
今だに、完全とはいいがたい。
それほどまでに。
元火竜王の暴走の爪あとは今だに残っている。
竜王達が自ら動いているというにもかかわらず。
「大丈夫です!姉さんもいますから!!」
きっぱりと言い切るアメリアに。
・・・それが問題のような気もするんだが・・・。
ふと、そんなことを思っているゼルガディス。
・・・・まさか、あの『白蛇のナーガ』がアメリアの姉の、グレイシアだったとは・・・・。
その噂は。
かつて、ゼルガディスが、まだレゾの配下として暗躍していたときに、いろいろと噂を耳にしている。
「・・・・まあ、公私の区別はきちんとこなすようだが・・・な・・・」
どこか遠くをみているゼルガディス。
「ゼルガディスさん?どうかしましたか?」
青い空の下。
アメリアが明後日のほうをみているゼルガディスに問いかける。
「何でもない。・・・いくか。アメリア。」
「はい!!」
ゼルガディスさん。
知ってますか?
私は、ゼルガディスさんとなら、どこまでもついていくって。
もう、決めているんですよ?
心でそんなことを思いつつ。
満面の笑みを浮かべて。
アメリアはゼルガディスと共に。


かつて。
過去で見つけて、体を元に戻した遺跡。
それを見つけるためにと旅に出てゆく。







エーン・・エーン・・・エーン・・・・。
どうして・・どうして、皆、死なないといけなかったの?
・・・・僕も皆の所にいきたい・・・・。
・・・・・どくん。
―寂しいか?
・・寂しいに決まってる。
・・どうして?竜王って・・神様に使える人じゃなかつたの?
・・・どうして?
・・・・どうして、僕の村をこんなにしたの?
・・・どうして。
・・・・・大好きな人を殺したの?
・・・・・どうして・・・どうして・・・どうして・・・・・。
 ―憎いか?
・・・・でも、もう、誰かが仇を取ったって・・・・。
でも・・・・。
こんなの・・・・いや・・・・。
・・・・・僕も・・死にたい・・・・・。
―望みをかなえてやろうか?
・・・・本当?
―ただし。・・・・・・・・我を受け入れるか?
・・・・・・うん。
・・・・・・・・・皆の所に・・・いける・・・・なら。





「ママ!しんじゃいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!」
「・・・・・。」
かすかに動く口は。
何を言いたかったのか。
真紅の瞳のその少女の顔をなで。
ようやく平和になったというのに。
そう、公布が出されたのに・・・・。
逃げて、逃げて。
ようやく、親子で、今度こそ平和に暮らせると思ったのに・・・・。
まだ自我の伴わない幼い子供。
母親の元に・・いきたい・・・。
・・・・けど、どうやったら・・死ねるの?
意識を持ったときには。
多少の怪我などは。
自然に治っていたりしていた。
そんな自分が??
―・・・・・母の元に行きたい・・か?
「誰?ママのところに・・いける・・・の?」
どこからか声がする。
それが自分の中からだと理解するには。
まだ、少女は幼すぎた。
―なら、望みをかなえてやろう・・・・・。

――――ここに、いけ・・・・・・。


少年と少女は。
声に導かれるまま。
そこに出現した、人物の姿を認めても。
そんなには驚かなかった。

ただ・・・・・。


・・・これで、母(皆)のところにいける・・・・。

何の疑問も思わずに・・・・・。
出迎えに来た、ゼラスと。
フィーラの手を取っていた。





カタカタカタ・・・・・・。


―――報告書。

元、火竜王。フィスフレィン=フレイン=ヴラバザード通称フィス。
前々から兆候ありしが。ついに、反旗を翻せし。
歪みを利用し、反旗を翻せし所。それを人、魔、神の力をもってして。裁きを与え、更正の間にと送り届けゆかん―。
なお、火竜王、元側近。フレイ=ウルド=バルバード。
フィスの代わりに、フィスが荒野と化した大地の。復興の命を下させし。
被害状況―――。

存在死亡数。
百六十五億人(エルフ、竜族、ドワーフ、人族、様々含む)
壊滅都市数。
1千飛んで、二十五都市。
小さな村などを含めると、かるく億は越える予定―。


ふぅ・・・・・。
溜息をつきつつ。
ペンを置いているルナ。
窓の外には。
精神世界特有の景色が広がりゆく。
実家で作業するにも。
リナとガウリイの声が。
何かと耳に入り、集中できないので。
本来の、ここの世界の自分の神殿にて執務をこなしているルナ。



カタタタタ・・・・・・。
事後報告。
フィスフレィン=フレイン=ヴラバザード通称フィス。
 かの竜王の暴走により。
・・・封じられし、七つのうちの、二つの欠片。・・・所在、判明せし。
今回の件において。
滅び行いた、欠片二つ分の力は蓄えられし旨在り―
獣王と冥姫を。出迎えに遣わさしめん―。




こちらはこちらで。
精神世界の中にある。
自分の神殿にて。
これまた執務に追われているレイ。



「失礼します。ルビーアイ様。獣王(グレータービースト)様達が、戻りました。」
小間使いの魔族の声がする。
「分かった。今いく。」



・・これで。
実質上。
ばらばらになりし、七つの力のうち・・・・・二つが手に入り。
そして・・・今回の一件で。
・・・本来の力に、七分の五にまでに力は我は回復した。
そう思いつつ。
かたん。
椅子から立ち上がるレイの姿。




神と魔。
・・・世界が存続する限り。
光と闇がある限り。
いくら、姉弟として創られているとはいえ。
・・・・根本的な戦いは終わらない―。


                           -続くー

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まえがき:

  こんにちわ!!
   頑張って、これからでも終わらすのです!!!!!
   ・・・・後から打ち込みはじめている長編が先に終わるとは・・・。
   ・・なにごと!?(爆!)
   あと、少しとあいなりましたが。
   もう少しお付き合いくださいなvv
   では!いっきます!

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  あとがき:
    姫:・・・・・何か私が全然でてなぃぃぃぃぃぃぃぃい!!!!!

    (ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!)

      あ、何かすっとしたわvv
      さて。
      ようやく、次回、リナの出産。
      そして・・・時が流れて。
      アメリアとゼルガディスの結婚式に。
      シルフィールの結婚式。
      そして、一同にそろう、新年のパーティ。
      そこに参加したのは。
      何と。
      あの、マリアとホープもいるのよねvv
      そして・・・・・ふふふふふふ♪
      というわけで。
      次回、リナの子供達。
      &新たなる未来に向けて・・をお送りします♪
      それでは♪

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