まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
さてさて。やっぱりお約束v(かなりまて
というわけで(何が?
リナがガウリイを助けるためにやっちゃいますv
ともあれ、いっきますv
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時空の果てに~第6話~
~重破斬(ギガスレイブ)~
「どうなの?様子は?」
あたしがきくと。
ただ、首を横にふるアクル。
レイ=マグナスさんが倒れてから、なぜか魔族たちは一旦引き上げていった。
ベットでは、発作がおこり、苦しそうなレイ=マグナスさんの姿が。
妹のレルフィスさんは、寝ずの看病をしているようだが。
「……レルフィスさん……少しは休まないと……からだに悪いわよ?」
あたしはそんなレルフィスを気遣う。
「いいんです……私……お兄ちゃんのそばにいます……」
……けなげよねぇ……
「レイ=マグナス殿はだな。家族は……レルフィス殿だけなのだ。
先の戦争で……両親も……すでにいないからな……」
ミルガズィアさんがぽつりという。
作戦の対策を立てるために、あたしとミルガズィアさん、そして、アクル。
ガウリイまでもがめずらしくまともな意見をだしてたりするけども。
その休憩タイムの最中に。
そういえば……
伝説……というか、ミルガズィアさんから聞いた話では、あたしのいた時代にだけど。
魔族による介入で、この時代って…………ほとんどの英雄とか呼ばれている人達は……
「まだ十の歳で、両親をなくし。それから二人で生きてきたんだ……妹を守りながら……」
アクルがいう。
「十の歳で……って……」
かなり苦労したのだろう。
あたしは、伝説の大魔道士の強さの秘密を知ったような気がした。
あたしは……なんだかんだといっても。
父さんもいる。
母さんもいる。
そして……怖いけど、優しい姉ちゃんも。
それに……今は隣に……
あたしはちらっとガウリイをみる。
……あたしは…こいつだけは・・失えない。
「まあ、ともかく。これからが本番ですよ」
あたしがいうと。
「だろうな。なぜ、魔族が一旦撤退したのか。それは……総攻撃をかけてくる可能性が大きい」
ミルガズィアさんがうなづく。
「アクア様が魔族により力が弱まっているとか……そんなことをいわれてましたが?」
……まさか!?
「うむ。どうやら腹心達が集結し始めているらしい。あくまで予想だが」
あたしは冷や汗が流れるのを感じた。
すると……
この霊山も……少しづつ…死の山になってゆくのではないだろうか?
ミルガズィアさんの話をもとにするとすればだが。
「……。今、戦力となる、レイ=マグナス殿があれでは……・攻め込まれると痛いな」
ぽつりというアクル。
「何いってんのよ!!!弱気になっちゃだめ!!!!」
あたしはいうけども。
確かに。
あたしはこの時代の人間ではない。
かといって……黙って見過ごすのもいやだし。
数日後。
「敵襲!!!ぐわっ!!!」
いきなりその言葉が、あたし達を動かした。
神殿の中を進む途中。
視界の先には……
どこかで見覚えのあるシルエット。
紅い髪の……
「……魔竜王……ガーヴ…(汗)」
あたしは一筋の汗をながしていた。
赤瞳の魔王シャブラニグドゥの五人の腹心のうちの一人。
最も戦いを好むといわれている魔王。
「何!?あれが!?」
あたしの言葉に、驚愕するアクルやミルガズィアさん。
なぜか、ここ数日で。
力のあるものたちも、原因不明で倒れていたりして、あまり戦力にはほどとおいこの現実。
まだ、完全には、レイ=マグナスさんも回復してないようだし。
まだ昏睡状態のままである。
アクア婆ちゃんの回復でも、それも効き目がなく。
……そういえば、アクア婆ちゃんがいっていた。
『……戦うのなら……この神殿から離れたほうがいいよ?』
何か決心したように、アクルにいってたのが気になるが。
「くっ……」
どうする!?
ドラスレでは……駄目。
ならば!?
「くっ……まさか、腹心がこの霊山に乗り込んでくるとは!!」
ミルガズィアさんがうなるが、力の差は歴然。
「ほぅ。この俺を知っているとはな……ま、いい。作戦を早く進ませるだけだ。俺はな!!」
紅い髪のごつい男性が剣を抜く。
「……ミルガズィアさん……頼みがある」
おお!!
ガウリイがまともに、ミルガズィアさんのなまえをいえた!?
って……そんな場合じゃない!!
真剣なまなざしで、ガウリイは。
「……この剣の文様……解除してくれ。……オレがいく」
真剣な表情で、ガーヴをみやるガウリイ。
「ちょ…ちょっと!!ガウリイ!!!!あんた、あれだけ…以前!!!」
あたしはあわてる。
ガウリイの腕は認めている。
……だけど……
ガーヴには……かなわなかった。
あたしは…傷つくガウリイなんて……みたくない!!
ぽんぽん。
あたしの頭をかるく叩くガウリイ。
「大丈夫だって。オレだって、あれから腕……上がっているんだぞ?」
ガウリイがあたしを安心させようと言ってくるけど。
「大丈夫だって……リナを悲しませることなんてしないから」
そういって、ガウリイはガーヴの方へと進んでゆく。
「―…っ!駄目ぇぇ!!!!」
「ふっ。先に死にたいようだな!!人間めが!!」
いいつつ、ガーヴが力を放つ。
あたしは……夢中だった。
夢中で……ガウリイの元に駆け寄っていた。
……呪文を唱えながら。
「……闇よりも暗きもの…夜よりもなお深きもの混沌のうみにたゆたいし 金色なりし闇の王……」
この呪文ならば。
制御できる自信があった。
普通でもできるのだ。
制御は。
だから……
……冥王との戦いで。
完全に制御できたように。
「―
あたしの手の先に収縮した闇が……辺りを全て包み込んだ。
「……何!?」
なぜか……アストラルサイドに逃げるガーヴの姿が……あたしには見えた。
視界の先に……金色のものも。
どぉぉぉぉぉぉぉぉんんんんん!!!!!!!!
すざましいまでの勢いで、
―…あたしが放った術は……あたりを虚無へと変えてゆく……
「こ……これれは!!!?」
驚愕するミルガズィアさんとアクル。
「はぁ……はぁ……」
あたしの髪は……真っ白になっていた。
気配は……ない。
いや!!!
「くっ!!!!」
「へぇ……まさか、こんな術を使える人間がいたなんてねぇ……」
虚空より、子供と紅い髪の男が出現する。
あたしが放った術は。
霊山の頂上付近の外観を完全に無にしていた。
くっ……
あたしの力では!!!
「リナ!?無茶するな!!」
なおかつ、呪文を唱えようとするあたしをガウリイが後ろから抱きしめる。
「……後は、オレ達に…まかけておけ……」
ガウリイ!?
何を!?
とすっ。
短い衝撃。
あたしは……意識を失う前に。
「……無茶しますねぇ……この人は……」
視界の隅に、レイ=マグナスさんと、レルフィスさんの姿を捉えていた……
オレ達にまかせておけって……
ガウリイ!!!
駄目ぇぇ~!!!!
あたしの視界にぼんやりと入るのは。
暗い空間で、戦っているガウリイの姿。
その対するは……どこからみても、美少年な男の子。
……よく知っているその姿。
その男の子の手に、金色の球が出現する。
だめ……いやぁぁぁぁ~!!!!!
「ガウリイっ!!!!」
がばっ!!!!
あたしは……飛び起きた。
「リナ!?どうした!?」
……え?
気づくと、あたしはベットの中だった。
あたしを心配そうに覗きこんでいるガウリイの姿。
そして、レルフィスさんに支えられるように立っているレイ=マグナスさんの姿。
「……どうなったの?」
ベットの上で。
あたしは、いつのまにか戦いが終わっていたことを知る。
どうやら、ガウリイが…あたしを気絶させたようだけど……
……あとでどつく(怒)
「ミルガズィアさんは、他の竜王達との連携部隊の構成で出かけた。
アクルは……リナが放った呪文の後を直している」
あ゛……あははははは(汗)
ガウリイの言葉に、一瞬あたしは汗をかく。
そ~いや……
ギガスレ(不完全版)だけど……
やっちゃったのよねぇ……あたし……
「わたしが出て行くと…すんなり退却したようですよ?……覚えてませんけど」
レイ=マグナスさんがいう。
レルフィスによれば、いきなりレイさんが飛び起きて、ガーヴの前に立ち塞がったとか。
そして、一言。
『今はのきなさい。魔竜王ガーヴ……』
静かに、その一言をいっただけで、退いたとか。
……何か嫌な予感がするんだけど……
……まさか。
……まさか……よ…ね。
-続くー
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おまけ♪
ゆっくりと……ゆっくりと……何かが…変わっている……
意識のそこで……何かがうごめいている。
私は……
〃我と意識を同化せよ……〃
声が内部より響く。
― レルフィス!!!
「魔王様vvそろそろ復活なさいますわねvv」
「それに、今、水竜王の神殿にいるらしいが……?危ないのでは??
魔王様は……両方が覚醒されたとしても……7/2。
もし、ばれれば……水竜王赤の竜神の4/1であるラグラディアにはかなうまい?」
流れるような、漆黒の髪をした女性と。
するどいまなざしをもちながら、やからかな淡い金髪の女性。
それが……目の前の少年に何かいっている。
「いいんだよ。ともかく復活さえしてくれれば!!!」
紅い髪の男性がいう。
「……ガーヴ……相変わらずだな。事は、慎重を要するのだぞ?
もし、あの二人が死んだりでもしたら。また、欠片の宿主を探すこととなるのだからな」
銀の髪の、まだ二十歳になってないかというような、
だが、いかにも、軍人らしき銀の髪の人物が紅い髪の男にいう。
「そうだね。……まあ、レイ=マグナスの方は大丈夫だね。
輪廻を何回……覗いてみても。これ以上の転生がないから。
―…目覚められるのは、確定だけどね。……問題は…妹の方なんだよねぇ……」
腕組する少年。
「ちっ。まどろっこしいことは、しないで!!とっとと、復活願えばいいじゃないか!!
妹の方は、それからゆっくり考えられるし!
ともかく……俺はいくぜ!!早いとこ、復活してもらえてえしな!!」
ふい。
言い放ち、そのまま姿がかき消える男。
『ガーヴ!?』
残りの四人が叫ぶ。
―― が。
聞く耳など持っているわけもなく。
彼は、たった一人で、水竜王の神殿へと向かっていった。
目を開くと。
またこの人間の妹の姿。
よくもまあ、あきずに、側で看病しているものである。
彼はそう思いながらも、妹が目を覚まさないように力をかけ。
ふぃ。
とベットの上からかき消える。
「レイ=マグナス殿!?大丈夫なのですか!?」
彼の姿を認めた数名の賢者が駆け寄ってくる。
「ええ♡もう、すっかり♡お仕事を…しようかと思いまして…ね♡」
いつもと変わりなくにこにこという台詞に。
「何いっているんですか!?発作がまた起ったらどうするんです!?」
詰め寄る人々や竜達。
ふふ。
「私の仕事とは……彼方たちに黙っていてもらうことですよ……ふふふ♡」
ぶわっ!!
彼の手には、まるで骸骨のような仗。
「……死ぬまではしませんよ……ただ、死ぬよりも苦しいだけですから♡」
『な゛!?レイ=マグナス殿!?』
ぎぃぃぃぃぃぃぃんんんん!!!!
耳を突き刺す悲鳴も、精神世界にも結界を張り、一切この部屋以外にはもれないようにして。
彼は…すこしづつ、すこしづつ、この神殿から、聖者と呼ばれているもの達を排除していっていた。
「おや?……そろそろ目覚めますね。この人間の意識が……
では……まだ私は…しばらく……隠れることにしましょう……」
ふわ。
そういって、彼は……【彼】が目覚める前に、再びベットの中へと戻ってゆく。
この数日。
毎日繰り返しているように。
この気配は!?
……ガーヴらしいというか……
彼は苦笑した。
だが、かといって、まだその時期では……ない。
「お兄ちゃん!?」
いきなり起きた兄に驚いているレルフィス。
「レルフィス……リナさん達が…危ないようです。行きましょう!」
レイ=マグナスの口調は、すでに完全に把握している。
そして性格も。
だから……彼……シャブラニグドゥは……
妹をあざむきつつ、リナ達の所へと向かっていった。
『……(汗)』
一瞬でも、我を忘れそうになったのは……
その場に残る気配のため。
母なる混沌の気配のため。
……まさか!?
自分でも顔色が悪くなるのを感じる。
「……何が……あったのです?」
よろけるフリをしているので、彼をレルフィスが支えている。
傍らにいる黄金竜にきくと。
「……あのリナ=インバースが……金色の王の力を使った…呪文を…唱えた(汗)」
大量に汗ながしている黄金竜ミルガズィア。
……母の……エル様の力って……
そんなもの!?
人間に扱えるのか!?
はっ!?
まさか、あの御方のことだから……あ゛あ゛あ゛!?
思考がパニックに陥りだす。
ふと、その問題の人物をみれば。
髪は真っ白に成り果てていた。
どうやら、力の使いすぎのようである。
だが……
問題は……
その横の男性。
リナ=インバースを気絶させてからの彼は。
まったく雰囲気から何から何までが違っていた。
鋭いまでの殺気。
そして……中より感じる共鳴の声。
だが……時代が違うのも視て取れた。
この人間のもつオーラは……未来のもの。
そういえば、この二人は……未来から来ているとか。
……そんなことをかるく許せるのは……
だから、彼は。
『今はのきなさい。魔竜王ガーヴ』
魔王として、部下であるガーヴに命令を下した。
― 後で、そちらにいくから。
と精神で伝えておいて。
この二人の人間には……極力かまわないように……
部下達に言いくるめるために……
間違いなく!!確実に!!
エル様が関っているぅぅぅぅ!!!!
彼は……悲鳴をあげていた……
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あとがき:
薫:♪♪この調子だと、十話までで終わるかもv
エル:・・・・何、あいつ・・混乱してるの?
薫:・・・・当然なのでは?
エル様・・・リナが呪文はなったとき・・・ちょっと、力と一緒に・・降臨したでしょぅ?
エル:あら♪力はあたし♪あたしは力だし♪
あたしの力を使うこと=あたしが力を使うこと♪なんだから♪
薫:・・・・・・・・・・。
・・・・・ま、そうでしょうけど・・・・・。
エル:感謝してほしいわvv
だって、ほとんど、虚無にしてないもの♡土地に関しては♡
薫:・・・精神世界面が・・・・(汗)
エル:あの程度の、力で、滅びるように、弱い魔族なんて・・・。
くぅぅぅぅ!!!!!お母さんなさけない!!!!
薫:・・いや(汗)
混沌の気配だけで・・・十分に滅びる要因には・・・・(滝汗)
エル:・・・・ふがいない。
薫:・・・・・・・・・・・・・・・・。
まあ、次回から。
本格的に、降魔戦争が始まります(汗)
ううん・・・・。いいのか!?これで!?(まて!)
ちなみに。
ゼロスとガウリイとリナ・・出会います(爆!)
殺せないので、驚愕するゼロスだったり♪(まて!)
ではでは・・また・・次回で♡
エル:それじゃあね♪
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