まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
こんにちわ♪
ふふ♪第一話にいってやれ♪
ちなみに。
水竜王の騎士の第一話。
読んでない人は、やめたほーがいいかも・・(笑)
ネタバレありです(爆!)
ではでは♪
ちなみに。
この話。TRYが終わって。
覇王との戦いでひとまず決着がついた。
あの後の設定にしてあります!(こら・笑)
#####################################
千年前の昔。
世界は混乱の渦にあった。
人・エルフ・ドワーフ・竜族・生きとしいけるものたちをも巻き込んだ戦い。
魔族と神々との戦いが―。
人は、それを降魔戦争と呼ぶ。
魔王と相打ちの形で、魔王はカタート山脈に氷でくくりつけられ。
そしてまた、魔王を封印した水竜王もまた精神をばらばらにして滅びこそしないが、死んだのだった。
それゆえに世界のバランスが崩れ、その戦いにおいて、
魔族の張った結界の内部は、結界の外とは違い、格段に魔法技術が発達していった。
魔族の張った結界は竜王の力をそぐ神封じの結界。
人や通常の存在ではその結界からでることは不可能。
だが―
そして、今。
一人の天才魔道士の手によって……
その魔族の神封じの結界は……
冥王フィブリゾの滅びという結果において……結界はなくなったのである。
~
時空の果てに~第1話~
~ここは、何処!?あたしは一体!?~
「ここが西の海ね。終わりの島は……あそこね」
「なあ、リナ、オレ達って、この場所にくるのは初めてだよな。ずいぶんと旅しているのに」
「まあね。以前結界の外に出たときは、滅びの砂漠・・越えたからね」
「お!!いるかだ!!」
「ガウリイぃぃ!!人の話をきけぃ!!!」
とある町の食堂で。
その町の沖合いにあるという魔物の住処となっている、『終わりの島』と呼ばれているその場所に。
魔王の牙というとてもめずらしい宝石があると話をきいたあたし達。
しかも、それが、かなりの価値があるという話しだから……
あたしとしては、それをほっておく手はない!!!
そんなこんなで、ガウリイと一緒に、
その宝石を求めて、どこかのおっちゃんを買収……もとい、説得して。
その島まで送ってもらっていっているのである。
「さて、それじゃあ、いきますか!!」
あたしは、元気よく、お宝を求めて、
その誰もこの島から生きて戻ったことがないというこの島へと上陸する。
「リナ、さっそくお客さんだぜ」
島につくなり、出迎えてくれる魔族達。
まあ、まるで、土の化け物のような姿だから、雑魚には変わりない。
「このあたしの邪魔をするなんていい度胸じゃない♡
あたしの呪文で、あっさりとカタがつく。
ふっ。
ざっとこんなもんよ!!
「さぁてと、お宝♪お宝♪」
あたしは、島の奥へと進んでゆく。
「リナ、あれじゃないのか?」
ガウリイのいう視線の先に、ばかでっかい……
……ちょっとした搭ほどの牙のような宝石が、地面から突き出るように埋まっている。
「ふぅん。いかにも魔王の牙って感じね……けど、これじゃあもって帰れないわよね……」
ん??
ピイン♪
ひらめいた♪
「ガウリイ、ちょぉぉっと下がっててね♡」
あたしはとあるいいことを考え付く。
「
宝石にむかって呪文をときはなつ。
ばきぃぃぃ!!!!!
びしびしびしぃぃぃぃ!!!!!!
ピシ…パキ…ピシピシ……
パラパラパラ。
おっしゃ!!!
狙い通り!!!
今のあたしの術で、小さく砕ける宝石の牙♡
大きくてもてないのならば、小さくするに限る♡
「回収、回収♪」
あたしは、ぱらぱらと落ちてくる宝石の回収にいそしみ始める。
「ほらほら、ガウリイも手伝ってよ!!」
「リナ!!!!」
あたしがガウリイをせかすと、ガウリイが真剣な表情で何か叫ぶ。
……ん??
パキィ!!!!
メキメキメキィィ!!!!
ガラガラガッシャァァァンンン!!!!!
『どわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!』
あわてて、その場から離れる。
でっかい宝石がすべて崩れ落ちたのだ。
……強度が弱かったらしい。
「はぁはぁ……気をつけろよなぁ……」
ガウリイが息をきららながらいう。
「ははは(汗)ごめん、ごめん、意外とヤワかったみたいね」
まさか、あの程度で完全に崩れるとは。
ゾクッ!!!
「え……今……何か、大きな力が動いたような……」
あたしは、今崩れた宝石がある場所の方をみる。
「ああ、オレも感じた」
しれっというガウリイ。
「え!!ガウリイも!!!」
あたしがいうと、
「ああ」
あっさりと肯定するガウリイ。
うぅんん……
「何だろ?今の感覚?」
あたしが考え始めると。
「リナ、あれのことじゃないのか?」
ガウリイが音のするほうを指差す。
ドドドドド……
ゴバァ!!!!!!
『う゛っ!!!!!!!!』
音とともに、今まで宝石があった場所から、水の龍が出現する。
『わぁぁぁぁぁぁっ!!!!』
あわてて、なんとかそれをかわすあたしとガウリイ。
ドっ!!!!
ゴゴゴゴゴっ!!!
ちょいまて!!!
島全体が揺れてるじゃないのよ!!!!
どうにか上空に逃れるあたし。
ガウリイは飛べないので、あたしにつかまっている。
「ま…まったくもう。トラップにしちゃ、大げさすぎない?」
あたしがいうと、
「ふ。しかも、まだ終わってないようだぜ」
あたし達の周りの海のあちこちから水竜が出現している。
「とう!!」
ガウリイがあたしから離れて、今、あたしを攻撃してこようとしてた水竜に切りかかる。
ザン!!!
ガウリイの剣技で、霧散する水竜。
だが、すぐに復活する!!
シュルシュルシュル……
「……!!ガウリイ!!」
ガウリイに襲い掛かる水竜。
「!!
バキィィ!!!
あたしの放った氷の呪文で、凍りつく水竜。
そのまま、ガウリイを抱きかかえ、その場から離脱するあたし。
だが、どんどん数をまして追撃してくる水竜達。
さすが、魔族の結界の魔海の近くということろか。
……でも、あれは、魔族ではないようなんだけど……
「くっ!!!しつこいわね!!!」
グワッ!!!!
し……しまった!!!!
ドシャアア!!!!!!!!
バシャアアん!!!!!
不意をつかれて、体当たりをくらうあたし。
そのまま、海のど真ん中に放り出される。
「リナ!!大丈夫か!!!!」
ガウリイがいってくる。
「ガウリイ!」
『!!!!!』
ズゴゴゴゴっ!!!!
あたしとガウリイの周りに、渦が出来始める。
しかも、あたしを中心として。
「リナ!!!!」
ガウリイがあたしに手を伸ばしてくる。
「ガウ!!」
ガウリイに向かって手を伸ばす。
だが、そのまま、あたしは渦の中へと巻き込まれてゆく。
……ガウリイ!!!!!!
あたしは、知らなかったのだが、ガウリイもまた、あたしと同じく。
……渦に飲み込まれていった……
ザザァ……
「ん……」
ガバっ!!!
あたしは跳ね起きる。
「ガウリイ!!!」
辺りを見回すと、どんよりと曇った空。
海の様子もいつもと違い、まがまがしい。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
ここ……何処??」
どこかの海岸に流れ着いたようだが、あたしにはこの場所は見覚えがない。
ガウリイの姿は見えない。
ちくんと心が痛む。
……無事だろ~か??
ガウリイ……
「ま、あいつのことだし。大丈夫よね」
あたしは自分にいいきかせ、とりあえず場所の把握をしようと立ち上がる。
……!!!!
ズオオ……
あたしの後ろの土から異形の魔族達が出現する。
一つ目の、何とも趣味の悪い形態であるが。
しかも、どうみても、地面に憑依して形をなしているそいつら。
「……なんなのよ!!!まったく!!」
不機嫌なところに、これである。
パッ!!!!
かまわず、あたしを狙ってくる雑魚。
あたしにとっては、単なる雑魚である。
「しょうがないわね!!!
どっがぁぁぁんん!!!
よっし!!快調!!!
って……
うどわぁぁ!!??
あとから、あとからわいて出てくる魔族達。
「あ~もう!!!面倒くさい!!!!なら!!!!!」
「黄昏よりも暗きもの 血の流れよりも赤きもの
時の流れに埋もれし 偉大なる汝の名において 我ここに闇に誓わん
我らが前に立ち塞がりし 全ての愚かなるものに
我と汝が力もて 人しく滅びを与えんことを!!!
しん……
え…うそ!?
魔法が発動しない!!!!
がっ!!!!
しまった!!
雑魚につかまってしまうあたし。
何で!!??
どうして!?
他の魔法は使えたのに!?
「くっ!!!!」
あたしの首をしめつけてくる。
目がかすむ。
……ガウリイ!!!!!!!!!!!!!!
ザン!!!!!!!!
どさっ!!!!
ゴホゴホゴホ……
一刀両断された魔族から解き放たれるあたし。
ズズン!!
むせ込んでいると、他のやつらも同様の結末になったようである。
さくっ。
足音が聞こえる。
「!!ガウリイ!!」
あたしが目をかがやかして、そちらを見ると。
「……!」
そこにいたのは、ガウリイでなく蒼い目をして蒼い髪の男性。
手には、同じくこれまた蒼い大振りな剣を携えている。
「……お前。……馬鹿か?何やってるんだ!?こんな所に女が一人で!!!!
今、この現状で一人歩きするなんて、馬鹿のすることだぞ!!!」
……え??
むっかぁぁぁぁ!!!!
助けてもらって何だけど!!
いきなり馬鹿呼ばわりはないじゃない!!!!!
「まったく。俺が近くを通りかからなかったら、お前、死んでたぜ。
おいたもほどほどにするんだな。嬢ちゃん」
むかむかむか!!!
「ちょいまち!!!!!一応!!助けてもらってお礼はいうけど!!
見知らずのあんたにそこまでいわれる筋合いはない!!!!」
パンパン。
服を振り払い、その少年にあたしは詰め寄る。
「それになによ!!!この現状って!?」
「……お前、もしかして頭おかしいのと違うか??
今、この戦乱真っ只中で。うろうろとしてたら、魔族の格好の餌食にきまってるだろ~が」
あきれたような口調でいう少年。
……は??
「……何で、魔族の格好の餌食なのよ!!さっきは、なんでか、魔法が発動しなかったのよ!!
このあたし、天才魔道士のリナ=インバースが魔族のご飯になるなんて、
世界が終わってもありえないのよ!!」
「へぇ。お前さん。魔道士なんだ。てっきり、その服装は伊達で語りかと思ったぜ。
この世の中。一般人は何か手を打たないと自分を守れないからな」
「……何よ?語りって!むっかぁぁ!!
あたしは、ちょっとむかついたので、お茶目にも
「おおっと。気の短いお嬢ちゃんで。」
「……ちっ!!よけたか!!!」
「まあ、ある程度は呪文は使えるようだな。ま、そうでなくちゃこの時代……生きていかれないか」
なぜか悟ったようにいう少年。
「それはそ~と。ここ……何処??」
あたしが聞くと。
「何いってるんだ??お前……本当に記憶喪失か!?」
だから、この少年も何いってるのよ!?
「ううん……こりゃ、ほっとくわけにもいかないな……しかたない。
今から、アクア様の所に行くんだが……とりあえず、連れて行くしかないようだな……」
ぶつぶついう少年。
「……アクア?」
あたしが聞き返すと。
「ああ。俺はアクア様に使えている騎士なんだ。今から、カタートの水竜王様の神殿に行くところだ」
……は????
「ちょいまて!!!カタートにいるのは、魔族でしょうが!!水竜王は千年前の降魔戦争で!!」
あたしがいうと。
「……お前…何いってるんだ??カタートは、水竜王様が治めている霊山じゃないか。
……こりゃ、本当にほっとくわけにはいかないな。」
腕組みする少年。
「……一体、何がどうなっているのよぉぉぉぉ~~!!!!」
わけのわからない少年の言葉に。
あたしは、ただ、叫ぶしかなかった。
滅んだはずの水竜王。
今まで、平和(?)だったはずなのに、空は曇り、戦乱の真っ只中という、今。
魔族の本拠地となっているはずの、カタートは霊山だという。
……一体、何が一体全体どうなってるの!?
……あたし、一体、何処に流れ着いてんだろ??
……ガウリイも、ここにいるのかなぁ……
……ガウリイ……無事でいて……
「ま、ともかく、しょうがないから、アクア様の所につれていくさ。
アクア様なら、お前の記憶、どうにかできるだろうし」
勝手に話を決めてる少年。
「俺の名前は、アクルだ。お前は……」
「リナよ。リナ=インバース」
とりあえず、自己紹介をするあたし。
今のわけのわからないこの状況で、この少年―アクルと一緒に行動したほうが便利である。
「それじゃ、まいくか。記憶がないと不便だろうから。道すがら今の世界の状況を教えながらでもな」
別に記憶喪失ってわけじゃ……
……まさか!???
あたしは、今、自分が置かれている状況にとある可能性を思いつく。
……まさか、まさか、……まさか……ね(汗)
……・いくらなんでも、ここが、あたし達がいた千年前の世界……
……なんてことは……
―2話へ続く―
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おまけ♪
「う……」
ここ、何処だ!?
ガウリイが目をさますと、そこは、とある海岸。
「き……きゃああ!!!!」
かん高い悲鳴が聞こえてくる。
「リナ!?」
急いで、声の方に向かうガウリイ。
「いやぁぁあ!!!!お兄ちゃん!!助けて!!!!」
リナ……じゃない!?
襲われているのは、黒い髪の少女。
歳のころは、リナと同じか、それ以下。
漆黒の流れるような髪が異形の者達に囲まれている。
格好からすると、どうやら、この少女も魔道士のようなのだが……
ザン!!!!
みごとなまでの剣技で、一瞬のうちに異形のものたちを消し去るガウリイ。
「大丈夫か!?」
ガウリイが少女にいうと。
「あ、ありがとう。お兄さん」
にっこりと笑う少女。
どことなく、雰囲気がシルフィールに似ているとガウリイは感じた。
「レルフィス!!!!無事か!!」
息を切らせて走ってくるのは、漆黒の流れるような長い黒髪の男性。
「あ、お兄ちゃん!!この人がね。助けてくれたの」
少女がガウリイを指差す。
「これは、どうも。かたじけない。妹がお世話になりました。
……駄目じゃないか!!レルフィル!!
今、お前、魔力が不安定なのに、一人でうろうろとしたら!!」
こつんと少女のおでこをかるく叩く男性。
「だってぇ……散歩にいきたかったんだもん」
「まったく……お前ってやつは……」
グルキュウ……
「あ…あのぉ?すいませんが、何か食べ物……ありません?いやぁ、おなかすいちゃって……」
『プっ…クククッ……』
ガウリイの盛大になるおなかの音をきき、
男性と少女は顔を見合わせてわらった。
「いいですよ。では、我々の指令テントへ。……それに、あなた、どうやら、剣士のようですし。
いかがです??我々の手助けしてもらえません?」
男性がガウリイにいってくる。
「……?手助け?まあ、食事をさせてもらうお礼程度には……
オレ、人を探さないといけないから。知りません??栗色の髪の強い光を宿した瞳の女性。
あ、そうそう。瞳の色は紅に近い茶色なんですけど……」
ガウリイが彼らに聞く。
彼らの瞳は、リナとは違えども深紅の紅色に輝いている。
「女性……ですか?これはまた……こんなときにはぐれるとは……難儀ですね。
妹を助けてもらったお礼です。その女性、我々の部隊が探してあげましょう」
「お兄ちゃん!!だから好き!!」
「これ!!レルフィス!!」
抱きついてくる少女を笑いながら男性は受け止め。
「とにかく、こんな場所に長居は無用です。あ、自己紹介が遅れましたね。ええと……彼方は??」
歩きながら、ガウリイにたずねる男性。
「オレ?オレ、ガウリイ=ガブリエフといいます」
「そうですか。私は、レイ。レイ=マグナスといいます。この子は、レルフィス=マグナス。私の妹です」
「よろしく!」
「して、あなたの探している想い人の名前は?」
ぼっ!!!
ガウリイの顔が一瞬赤くなる。
リナがいたら、まちがいなく、呪文の嵐である。
「いやぁ・・。大切なあの人の名前は……リナ。リナ=インバースといいます」
リナがいたら、おもいっきり顔を真っ赤にする台詞を言っているガウリイ。
「そうですか。早く見つかるといいですね。こんな世の中ですから……」
彼らのテントに案内されてゆく、ガウリイ。
ガウリイは、あれだけリナがいっている名前にも関らず。
― レイ=マグナスという名前に。
どこかで聞いたような??
その程度しか感じていないのであった。
……覚えていれば、自分の置かれた状況が少しは判断できたであろう。
ふふ。
やっぱり、楽しくなくてはな。
我は、静かに、そして、この暇つぶしを楽しむことにしよう……
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まえがき:
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あとがき:
かお:・・・・・・。
多分、水竜王の騎士の名前は・・違ってます!!
だって、これ、考えたの、第1話を読んでですから。
ふふ。次月号が楽しみなのですv
さて、リナとガウリイが向かった世界は何処でしょう!?(笑)
エル:んっふふふ♪さぁて、楽しくなるわよねv
今まで、サボってたんだから、Sは、少しはあたしを満足させないとねv
かお:・・・・S・・気の毒に(笑)
ではでは、そういうことで、また・・次回に・・(笑)
エル:じゃあね♪
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