まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

なぜか前回でてきた、ルナ姉ちゃんと、女王様こと水竜王v
さてさて、主人公の運命は!?(笑
そろそろ宴もクライマックス近しv
何はともあれ、いっきま~す♪
ちなみに、リナサイドはこちらからv

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  幻の宴ドリーム・リーマー~第17話~

しぃぃん……
なぜか私がわかる範囲の説明をしたところ、静まり返っているルナさん達。
私がわかる範囲、といってもただ、家に帰っている最中、角をまがったら気付いたら別の場所にいたとか。
しばらくすすんでいったら爆発音がしてそこにリナさんがいたとか。
あえて、この世界のことを小説やアニメなどで知っていた。
というのは説明の仕様がないので言ってはいないけど。
「なるほど。それで…あの外の乗り物は……」
「変わった乗り物でしたわね。あれはたしかに」
どうやら外においてあった自転車もすでに確認済みらしい。
しっかし、言葉が通じる、というか理解できるってものすごくすばらしい。
ルナさんや女王様の台詞は一言一句間違いなく私にもわかるし。
多分、彼女たちがもっている力の影響なんだろうけど……
こちらとしてはありがたい。
「あの?それでお二人はどうなさるつもりでこちらにこられたんですか?」
とりあえず、デスマス口調で問いかける。
いや、何しろ相手は水竜王アクアロードにリナすら恐れる最強の郷里の姉ちゃんことルナ=インバースだし。
そんなこちらの問いかけに、再び二人は顔を見合わせ、
「とりあえず。アレをむやみやたらに地面にかくのだけはやめていただけます?
  なぜ、あの御方関連の魔法陣を知っているのか、というのはあえて追求いたしませんけど」
にこやかに、永遠の女王エターナルクイーンこと水竜王アクアロード
アクアさんが問いかけてくる。
追求…しないんだ。
まあ、それはこちらとしても助かるけど。
「むやみやたら…というか、念のための魔よけなんですけど……」
というか、あるいみ自分の身を守るのに一番便利だし。
「魔よけならば、もっといいもの差し上げますから、あれだけはやめてくださいませ」
「…いいもの?」
いきなりといえばいきなりの申し出に思わず目を丸くする。
まあ、まがりなりにも人間の国の女王をやっているとはいえ、本来は水竜王当人。
……神様関係の品物ならば、たしかに魔とかの対応によい効果をもたらすものはあるだろうけど。
「あ、あの?でも、私、一応シルバーとかはアレルギーでダメなんですけど……」
プラチナとか金とかなら大丈夫だけど。
とはいえ、ブラチナも850以下や、金にしても18以下のは不純物に反応するのかアレルギーがでるし。
キーホルダーのような小さなものとかならありがたいんだけど……
「その心配は無用ですわ。とにかく!あれはやめてくださいませ」
「たしかに。あれをむやみにどこにでも描かれでもしたら大変ですしね……」
なぜか真剣な表情をしていってくるアクアさんに、しみじみいっているルナさんの姿。
…エル様の魔法陣だけでもそんなに影響ってあるのかな?
私としてはアレを軸にしてエル様に降臨してきてほしい、というのが本音なんだけど。
だって、せっかくのスレイヤーズの世界っ!
エル様当人に会いたいっ!
とおもうのは、絶対に間違っていないはずっ!
「そんなにむやみに使ってはいないとおもうんですけど……」
こちらの言い分は何のその。
「とにかく、そのあなたが座ってるそのシートらしき魔法陣もかたづけていただけませんか?
  …わたくし達もあなたの近くにまでいけませんし……」
どうりで、少し距離をおいて離しかけてきてるはず。
ちなみに、今私がいるのはベットの上。
ルナさん達は少し離れた場所。
即ち、出入り口でもある扉の付近にたっているまま。
まあ、どうやら敵意とかはもってないようだし。
片付けるのは別にかまわないけど……
外のアレには巻き込まれたくないなぁ~……
下手に断るのも怖い…というか悪いような気もしなくもないのでひとまず片付けるとしますか。
ルナさん達が見守っている中、ごそごそとベットの上にと広げていた魔法陣をくるくるとたたんでゆく。
きちんとたたみ終えてから、入れていたリュックサック式の鞄の中にいれておく。
いくら何でも、エル様関連の魔法陣がはいっているソレをいきなり消滅させたり…はしないとおもう。
そんなことされたら、私なくしかないけど……
だって…だって、中にいれてるのって全部市販されてないやつだしっ!
そんなこちらの思いは多分知る由もないだろうけど、
魔法陣を片付け終わると、なぜかほっと息をついている二人の姿。
そして、
「とりあえず、これをあなたに渡しておきますわね」
そういって、渡されてきたのは、水色と赤色の石のようなものがはめ込まれている、
ちょっとした銀色の板のようなもの。
おそらく、これはオリハルコンか何かだろう。
そういえば、オリハルコンって……
……材質というか手触りがプラチナに似ているような気がするのは気のせい?
板には細かな紋様が刻まれており、ちょっとした一つの芸術品ともいえる品。
色的に…赤が赤の竜神フレアドラゴンスィーフィードの魔力か何かがはいっていて、
水色のほうが水竜王アクアロードラグラディアの魔力か何かがはいっているとみた。
って、ほんとにくれるんだ。
らっき~♪
夢の中だとはいえ、もらえるものはありがたい。
さらにいうなら、目がさめてもこれがあったらいいのに……
って現実的に絶対にそんなことはないけど。
私がそんなことを思っていると、
「さて。それではいきますか?」
「そうですわね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
「……はい?」
いきなり、何かうながされてるんですけど?
あきらかに、私にむかって放たれている言葉。
思わず、いきなりといえばいきなりなりな女王様の発言に思わず目が点。
「あ…あの?いくって……?」
まったく話しがみえてこないんですが?
そんな私の疑問を知ってか知らずか、にこやかにお二人ともども笑みを浮べ。
「きまってますわ。とりあえず事情を知っているらしいデイミアとかいう人のところですわ」
「それに、ちょっと気になる波動を感じますしね」
いやあの!?
ってかなりまって!?
おもわず、ずざっと退いてしまう。
「い、いやあの!私はできたらいきたくないですっ!
  というか、そのためにまさかお二人ともこられたとか!?」
自分でも何をいってるのかよく理解できないけど、とにかく断らないと!!
時間軸からして、下手したら破法封呪の中に落とされるかもしれないし。
…んな水溜り?もどきの中には落とされたくない……
さらに、こんな不安定な時間軸だとすれば……
呪法かけられてでもいたりするアレを目にするのだけは勘弁願いたいっ!!
いやもう、切実にっ!
「あら。そういうわけにもいきませんわ」
「それとも、何か理由でも?」
……うっ。
まさか、いろんな事情?を知っているから…とはいえない雰囲気……
しかも、相手はまがりなりにも赤の竜神騎士スィーフィードナイト永遠の女王エターナルクイーン……
「え。えっと。私がいっても言葉もわからないし、意味がないかな~…と思いますし……」
そんな私の切実な願いもむなしく、
「あら?でも言葉が通じない貴女をこの宿に一人残しておく。というのもどうかとおもいますわ」
「何かあったときに困るのはあなたですわよ?」
…うぐっ。
い…いたいところを……
そりゃ、宿ごと何かされたらさすがにエル様の魔法陣でもどうにもなんないだろうけど…
…いや、案外なるかも……
何しろ相手はエル様だしなぁ……
たかが印刷の魔法陣相手にエル様がどれだけ反応するかどうかは別として。
「…え、えっと。デイミア福評議長のところに出向くといわれましたけど…何でですか?」
とりあえず、無難なところを持ちかける。
そんなこちらの台詞に互いに顔を見合わせ、何やら目配せをした後、
「いけばわかりますわ」
「妹のことも気がかりですしね」
……そういや、リナさん達ってどうなってるんだろう?
巻き込まれたくないから宿に残った…というか戻ったのは自分だけど。

……ともあれ、結局のところ、うまく断ることもできずに、
お二人とともにデイミア福評議長のところに行くことにきまったのは…いうまでもない……
…せ、せめて、せめて!
地下に落とされる前にお二人がきちんと説明するか、
もしくは呪法にかかってませんようにっ!!


             ――Go To Next

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おまけ♪~リナサイド~

タリスマンをすべて身につけてからゼロスに言い寄ると、なぜかガウリイがぽそっと何やらいってくる。
「そこっ!五月蝿いっ!」
ひとまずガウリイに一言いっておいて、横にいるゼロスの襟首をつかんでがくがくゆする。
「…何かたしかに順番が違うような気もしなくもないですけど……
  しかし、別に問題ないのでは?リナさんたちもやっつけてたでしょう?」
あたしにがくがくとゆすぶられながらもにこやかに笑みをくずさずにいってくるゼロスだし。
「そういう問題じゃないっ!あたしだって街には被害でないようにしてるでしょうがっ!」
これが盗賊相手ならドラクエ一発で終わらすけど。
さすがにこんなメジャーな街でドラスレなどつかってそれが姉ちゃんの耳に入ったら…と思うと……
……ぶるっ……
一瞬怖い考えがよぎり震えがよぎる。
「別に街に被害がでようがかまわないのでは?どうせ被害はでてるんですし?」
たしかに、たしかに、こいつの言うとおりではあるけど…けどっ!
「と、とにかくっ!こんな有名な街中とかで建物とか呪文でふきとばさないのっ!
  下手したらお尋ねものになるでしょうがっ!」
あたしまで巻き込まれるじゃないのよっ!
とりあえずきつく念をおしながらも手を離す。
しかし…こいつ、あたしががくがくとゆすっている間にも始終にこにことしてるままだったけど……
わかってるんだろうか?
これ以上いってもムダのような気がひしひしとしなくもないけど、とりあえず。
「と、とにかく!状況を確認するためにも!いくわよっ!」
未だにぷすぷすと地面から煙りのようなものが立ち上り、ほのかに大地は暖かい。
軽く自分とガウリイに風の結界をまとわせてから更地と化している道を進んでゆく。
多少は威力の調整をしていたのか、一箇所のみ、というのがこいつの実力のすごさが伺える。
ほのかに橙色に煮沸している道を進んでゆくことしばらく。
何もなくなった道の先にぼつん、とたってている建物が一つ。
魔道士協会以外の周囲の建物がものの見事に先ほどの術で綺麗さっぱりなくなってるのもまたすごい。
……あたしは何もしらないことにしよう。
うん。
どうせ目撃者はいない…とおもうし……
なぜか溜息をついているガウリイはおいとくとして、
ともかくこの現状というか何でこんなことになっているか。
そのあたりのことを詳しく知るためにもまずは魔道士協会で情報収集をするのが先。
だからこそ、こっちのほうにきたのだから。

ガチャ……
びくっ。
……?
外があんなだ、というのにヤケに魔道士協会の中は静まり返っている。
はて?
あたし達が扉からはいってゆくと、あからさまにびくついている人々の姿が目にはいる。
幾人か一般人の姿も奥のほうにみえなくもないけど、彼らも一様に何かに怯えている目をしている。
そりゃ、まあ…たぶん、さっきの爆音とか聞こえてるだろうし……
さっきの今で入ってきたあたし達と関連づけるのはわからなくもないけど……
そんな中、何やら見覚えがある魔道士協会に勤めている人物らしき人がこちらにきづき、
「…あ、あの?もしかしてこの前のかたですか?」
何やら顔色も悪く聞いてくる。
そりゃまあ、普通はこんな状態…戸惑うというかどうすればいいのかわからなくて、
バニック状態になるのが普通だろうけど。
あたしとしてはこの程度のことで!
と思ってしまうが。
…結構旅してたらいきなりレッサーデーモンが出てきたり…とかあったし。
昔なんか…………思い出すまい……あの魔族のことは……
「そうですけど。あの?タリム福評議長は?」
この状況を説明できるのはたぶん彼くらいだろう。
そんなあたしの問いかけに、さらにざっと顔色を悪くし、
「…福評議長にお会いになりますか?」
…?
何びくつきながらきいてくるんだろうか?
「はい。できたらおねがいいたします。今後のこともありますし」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
とりあえず、相手が魔道士協会の関係者、ということもあり猫をかぶりつつの対応。
そんなあたしの台詞をきき、しばし顔を見合わせたのち、
「…わかりました。……どうぞ、こちらに……」
ちらり、と背後のゼロス達を気にしながらもなぜか奥のほうにと案内してくれる。
……はて?
…タリム福評議長に何かあったのかな?
…まあ、あんなに太ってたらこの襲撃で怪我とかしててもたしかにおかしくはないけど…ねぇ……


   ――つづく?

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あとがきもどき:
薫:え~と……まず、時間がかなり空いたことについて、お詫びをば……
   まさか、あそこまでお仕事が忙しくなるとは…というか、今年は二度手間さんが多いらしい…
   きちんと、確認してから包装とかしてくれぃっ!
   ぼやいてもはじまらず……
   こ…昨年中にこれとか、いい加減に旅人とか終わらせたかったのに…
   結局やっぱり無理でした…しくしく(汗
   年賀もどうにか印刷してたらバソさんおかしくなるし…
   2日にパソさん、いきなり直ってましたが…謎……
   とにかく、せめて一月中にはどうにかしますっ!(多分…
   ではでは、また次回にてvv
   次回、例のインパクトありすぎのあの二人!?ですv

2008年1月6日(日)某日

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