まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

前回、なぜか登場して一緒に行動することになってしまったゼルとゼロス(笑
主人公の運命やいかに!?(まて
そもそも、リナ達の運命もかなりかわってるんじゃぁ?
と様々な突っ込み満載ながらもゆくのですv
ちなみに、前回同様、例のごとくに主人公視点のほうのほかの人?の会話は反転でわかりますv


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  幻の宴ドリーム・リーマー~第13話~

「・・・・?」「あら?あんた…たしか、このまえの謎の神官とかいってたやつ?」
「どうも~♡謎の神官ゼロスといいます。そのセツはどうも♡」
えっとぉ……
いぶかしがりながら何か問いかけているリナさんににこやかに答えているゼロス。
こういう場合、私はどうしたらいいんだろう?
というか、何でこういうことになったわけ?
みれば、ガウリイさんのほうは頭をスリッパでたたかれてその場に何かうずくまってるし……
リナさんのあの反応からしたら…たぶんきっと間違いなく。
…ガウリイさんがゼルやんに教えたんだろうなぁ~……このアトラスにリナさんが向かってる。
というの……
「……。……?…?」「・・・・。ところで?何のようなわけ?ゼルディガス?とかいったわよね?」
「・・・っ!!…?」「ゼルガディスだっ!そこの旦那といい何で名前を間違うんだ…?」
「言いにくいからじゃないですか?ゼルガディスさんの名前が?」
「…っ!!・・・っ!」「はっきりいうなっ!あんたもっ!」
えっと…ゼロスの台詞から察するに、リナさんとガウリイさんがゼルやんの名前を違って呼んだとみた。
まあ、言い慣れないとたしかに舌かみそうな名前だし。
ゼルやんの名前って。
とりあえず、しばらくだまって様子をみておこう。
どうせ何をいってもリナさんたちには通じないし……
約、この場にはふたつほど、言葉が通じる存在はいるにしても。
「・・・・。・・・・?」「…ま、まあいい。実はあんたに話しがあってな」
「・・・?」「…話し?」
何やらリナさんとゼルやんが話し込んでいると。
「…?……?」「あ~。少しいいかね?あんたたちは一体?」
かなりインパクトがありすぎの、原色ばりばりの紫のローブを着込んでいる、
見た目的にもどうみても、やせている…とはいえない人物。
……イラストでみたときもおもったけど、この人って絶対にナニだよなぁ~……
マジかでみるのには精神上、はっきりいってよろしくない。
アニメのほうでは少しはこのカレ…タリムとデイミアは多少まともになってたような気もするけど。
とにかく、この人物があの【紫のタリム】であることは間違いはないだろう。
そんなタリムがリナさんたちに話しかけているように見受けられる。
やっぱりタリムが何をいっているのか私にはさっぱり理解不能だけど。
「え。ああ。僕は謎の神官ゼロスといいます♡」
「「……?」」「「…謎のって……?」」
たぶん、戸惑ったような表情でタリムと後ろに控えているロッドがつぶやいていることからして、
…その謎って…?みたいなことをつぶやいているんだろう。
「・・・。・・・・」「俺はゼルガディスだ。わけあってこのリナに用事があってな。失礼を承知でお邪魔した」
ゼロスがにこやかにいい、ゼルやんが何かいうのをうけ、
リナさんのほうと、そしてそんな彼らのほうを交互にしばらく見つめたのち、
「…?」「何かわけありのようじゃの?」
ハマキを未だに加えたままで、片手をそのぶよぶよとした顎につき何やらいっているタリム。
そして。
「・・・・・。・・・・」「あんたたちも急がしそうじゃし。今日はこのあたりにするかの」
何かいいつつ、パンバンと手を鳴らして人を呼んでいるタリム。
「・・・・・・。・・・・」「先ほどの話し、期待しておる。色よい返事をまってるおるぞ」
そして人がやってきて一言、二言何かいった後に、席を立ち上がる。
えっと。
どうやらこれでこの場はお開き…ということなの…かな?
と。
ぐ~………
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
し、しまったぁぁ!
思わずお腹がおもいっきり、周囲に響くまでに鳴り渡ってるしっ!
一瞬、しばしその場にいる全員の視線が私に集まり、
そして。
次の瞬間。
何かそれぞれがいきなり笑い出す。
「おや?ルナさん、お腹すいてたんですか?不便ですねぇ~」
ゼロスはゼロスで笑いはしないものの、そんなことをいってるし。
そりゃ、ゼロス達は魔族なんだからお腹がすくなんてことはないでしょうよ。
ええ。
「・・・っ!…?」「ぶははっ!お腹へっておるのか?」
何かかなりキタナイことに口から食べ物を飛ばしながらタリムがこちらに向かって話しかけてくる。
だから、何いってるのかわからないんだってば。
「・・・・?・・・」「ここにあるのは好きにたべていいぞ?儂は用事があるからこれで失礼するがの」
何をいわれているのかまったくもって理解不能。
「・・っ!?・・・♡」「いいんですか!?それでは、遠慮なく♡」
その台詞をうけてリナさんの眼がきらっと光り、再び座りなおしてご馳走に手をつけだす。
えっとぉ……
つまり、たべてもいいよ?
みたいなことをいったのかな?
立ち去ってゆくタリムと、それとは対照的にテーブルに並んでいるご馳走を食べているリナさん。
「…お腹すいたし。私もいただきま~す♡」
考えていても仕方がない。
リナさんがたべていて誰も文句をいっている様子もないようなのでたべても大丈夫とみた。
ああ、タッパーでもあればもってかえって部屋でゆっくりと食べられるのに。
そういえば、このスレイヤーズの世界ってタッパーとかってないよねぇ?
そもそも、プラスチック自体がないはずだし。
でも、木箱みたいなのはあるから、それを変わりにできない…かなぁ?

とりあえず、何かいろいろと聞きたいこと、言いたいことがあるにしろ。
腹が減っては戦はできぬ。
それゆえに、並んでいるご馳走にしばし熱中することに。
そういや、こんなまともなの、数日振りのような気がするよ~……
あぁ、涙がでるほど嬉しいし♡


えっとぉ?
何を話してるんだろうか?
はっきりいって理解不能。
とりあえず、タリムの屋敷でしっかりと食事をとり、その後。
すでに日が暮れている、というのもありひとまず宿に向かって戻っている私たち。
でも、たしか原作ではこのときってリナさんたち…かなり酔っていたはずだよね?
なのに、リナさんもガウリイさんも酔っている気配はまったくない。
たぶん、しっかりとワインとかを飲んではいたものの、ゼロスやそれにゼルやん。
この二人…まあ、ゼロスの正体についてはこの時点のリナさんは知るはずがないんだから。
たぶんゼルやんに対して警戒しているので飲んでもアルコールに飲まれてないんだろうけど。
宿への帰り道、なぜか周囲には人気はまったくない。
最も、こんな物騒な人たちがごろごろいる中、
日が暮れてまでうろうろする度胸ある一般人もいないだろうけど。
道すがら、リナさんとガウリイさん。
そしてゼルやん…やっぱゼルさんとかといいなおしたほうがいいかな?
でもな~。
ゼルやんのほうが私の中ではしっくりきてるし……
まあ、心の中で思っている分にはいいかな?
呼ぶときに気をつければ……
「……しかし、困りましたねぇ~……」
ふとリナさん、ガウリイさん、そしてその背後にゼルやん。
その後ろにくっついてついていっている私とゼロス。
私の横を歩いているゼロスがそんなことをふといってくる。
いや、困った。
て何が?
セイグラムがここでハルシフォムと契約結んでいろいろやってるから?
それとも、ゼルやんがこの場に来てることで部下Sこと赤眼の魔王ルビーアイの復活関係に支障がでるとか?
考えられることは多々とある。
だけど聞くわけにはいかない。
聞いたらそれこそ後がこわい。
普通、そんなことまで知ってるはずなんてないんだし……
「?ゼロスさん?……って……あ゛」
とりあえずゼロスに話しかけ、ふと上空を仰ぐ。
何かが横切ったようなそんな感覚をうけたからだけど。
……え~と……
屋根に佇んでいるあからさまに異形、としかいいようのない影二つ。
「…?」「…魔族か?」
「…!?…っ!?」「…って、魔族!?まさかレゾの手先か!?」
それに気付いてガウリイさんとゼルやんが何か言っている。
そしてまた。
「…!?…っ!?」「って!?ちょっとまってよっ!レゾの手先…って!?」
そんなゼルやんに対してリナさんが何か叫んでいるようである。
ほんっと何いってるのかまったくもってわからない……
何でよく物語りとかに定番な万能翻訳サークレットとかないわけ?
私の視線の先にある屋根の上には、
白い仮面をかぶり、漆黒のターバンでその目以外の部分を覆い隠している魔族が一人。
その隣には、人の形を模し損ねたような黒い塊。
のっぺりとした黒い仮面の上から角石タイルを組み合わせて作ったかのような、
何やら白い仮面の左半分だけをつけている。
……このあたりは、アニメと一緒?
そういえば、アニメのほうってあのギオ・ガイアとかいう魔族のほうはでなかったなぁ……
そんなことを思っていると、セイグラムとしか到底思えないそれは、
バランスが全然取れていない異様に長すぎる手で私達を指差して。
「タリムの客か。
  …まさかあやつの仕事、請けたのではあるまいな。止めておけ、長生きをしたいのならばな。
  …我らが声に聞きを傾けるのもよし。逆らうもまたよし。何となれば、汝らが選んだ道だからな」
というか、もしかして、もしかしなくても、こいつ、このゼロスに気付いてないんじゃぁ……
というか確実に気付いてないとみた。
…一応、こいつの上司でもあるでしょうに……
何やらそんなことをいってくる。
そういえば、そんな台詞だったよな。
確か……
しかし、やっぱり魔族だと言葉は理解できるんだ……
ゼロスだけだと多少不安だったけど。
このセイグラムの言葉も理解できるし。
「あ、特異体質二号さん発見!もしかしてあれってゼロスさんのお仲間ですか?
  何かあの変な仮面の人の台詞もわかるんですけど?でも変わった仮装ですね~。あの人」
仮装ではないのは判っているけど、そうでもいっとかないと話があわない。
わざと、ぽんっと手をたたきながら、多少大きめの声で、
にこやかに横にいるゼロスにと話しかける。
「…ぜっ?!」
「……ゼロス様!?」
あ、面白い反応。
私の台詞に、二体の魔族がこちら…即ち、ゼロスに気付いて何やら絶句しているセイグラムと。
何も考えていないのであろう、ギオ・ガイアがゼロスに様をつけて叫んでいたりする。
ぎぎぃ~……
そんな魔族たちの反応に、ぎぎっと顔をゼロスのほうにむけてくるリナさん達。
そして。
「…?…?…?」「…様?…ゼロス、あんた一応そうみえても実力あったの?というか知り合い?あれと?」
「…?…!?」「あんた?…あの魔族たちと知り合いなのか!?」
何やら交互にゼロスに話しかけているリナさんとゼルやん。
一方で、
「ど、どうしましょう!?セイグラム様!?」
何か面白いまでに戸惑ったように横にいるセイグラムにと意見をもとめているギオの姿。
「と、とにかく。ギオ。我らに与えられた任は警告を与えることのみ。それを果たせばそれでよい」
こちらもまた多少戸惑っているようにそわそわと異様に長い手を虚空に漂わせながら言い放ち、
そして。
「たしかに伝えたぞ。…それでは」
何やらいいつつ、ふいっとその場から掻き消える。
みれば、ゼロスがにこやかに細くしたままの目をすっと一瞬彼らにむけて開けてるようだけど。
どうやら、たぶん間違いなく、精神世界面アストラルサイドで彼らにいらないことを言うな。
とかいったとみた。
「おや。消えちゃいましたねぇ。まあ、とりあえず、詳しいお話は宿に戻ってからでも。ね♡」
ゼロスに詰め寄っているリナとゼルやんににこやかにいっているゼロスの姿。
詳しい話しも何も。
…ゼロス、そこのガウリイさんはゼロスが魔族ってすでに気付いてるんですが?
…ガウリイさん、ここで爆弾発言してくれたら面白くなるんだろうけどな~。
でも、ガウリイさんの爆弾発言はたしか、まだまだ先のはず…だしね……
とりあえず、警戒心をあらわにどうみてもしまくっているリナさんとゼルやん。
そんな二人とともに私もまた宿にともどってゆく。
…これでレゾが介入してヴィゼアとかでてきたらどうしよう??


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おまけ♪~リナサイド~

何か連れられてやってきたのはつい先日の、何やらものすっごく怪しさ爆発極まりなかった神官の姿。
何でこいつがこんなところに?
「あら?あんた…たしか、このまえの謎の神官とかいってたやつ?」
いきなり現れて、いきなり消えた人物なのに、どうしてまたこんなところにいるのやら。
いぶかしながら問いかけるそんなあたしの問いかけに、
「どうも~♡謎の神官ゼロスといいます。そのセツはどうも♡」
何かこいつの口調って疲れる以外の何者でもないんだけど……
それはそうとして……
「・・・・。ところで?何のようなわけ?ゼルディガス?とかいったわよね?」
とりあえずタリムの手前、あまり警戒しまくるわけにもいかず、
かといって必要最低限の警戒をしながらそこにいるゼル何とかとこの前なのった人物にと問いかける。
そもそも、何でこいつとこの怪しさ爆発の神官が一緒にいるわけ?
「ゼルガディスだっ!そこの旦那といい何で名前を間違うんだ…?」
「言いにくいからじゃないですか?ゼルガディスさんの名前が?」
「はっきりいうなっ!あんたもっ!」
そんな名前だっけ?
あからさまに敵対しています、というような人物なのであまり名前なんて気にしてなかったけど。
「…ま、まあいい。実はあんたに話しがあってな」
「…話し?」
どうやら敵意は見えなそうだけど…油断は禁物。
すぐに行動を取れるように警戒しつつも問いかける。
「あ~。少しいいかね?あんたたちは一体?」
そんなあたし達の会話を傍目でききつつも、こほん、と一つ咳払いをしてくるタリム。
どうでもいいけど、口に食べ物をいれたままで話しかけてくるのはやめて……
「え。ああ。僕は謎の神官ゼロスといいます♡」
「「…謎のって……?」」
…タリムと後ろにいロッドが同じような反応をし、戸惑ったような声をあげている。
というか、こいつ誰でもこういう自己紹介するんだ……
何かほんっと、つかみどころがないやつ。
とはこういうやつのことをいうのであろう。
「俺はゼルガディスだ。わけあってこのリナに用事があってな。失礼を承知でお邪魔した」
ふむ。
どうやら一応、場をわきまえてはいるみたいである。
ここでいきなり本題を切り出してこない。
というのは、敵ながらけっこう天晴れ?
「何かわけありのようじゃの?」
ハマキを未だに加えたままで、片手をそのぶよぶよとした顎につき何やらいっているタリム。
そして。
「あんたたちも急がしそうじゃし。今日はこのあたりにするかの」
いいつつも、警備の一人を何やら呼びとめて一言、二言何やら話してるし。
まあ、別に本気でこの依頼を受ける気ではないから別に早くに切り上げしてくれてもいいけど。
というか残ってる食事さんのみが気がかりなんですけど……
「先ほどの話し、期待しておる。色よい返事をまってるおるぞ」
警備のものたちと話しを少し交わしたのち、かたん、と椅子から立ち上がるタリム。
いやあの。
ちょっとまって。
まだかなりお食事さんがのこってるしっ!
思わずあたしがそんなタリムを呼びとめようとしたその直後。
ぐ~………
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
一瞬、その場にいる全員の目が点になる。
…あたし…ではない。
みれば、ルナさんが顔を真っ赤にしているし。
あ~。
やっぱりルナさん、あれから何もたべられてなかったんだ。
しかし、おもいっきりお腹…今なったわよね……
笑っちゃいけないのはわかっているけど、思わず目を点にした後、笑い出してしまう。
いや、普通は笑うか、もしくは笑いをこらえるっしょ?
「おや?ルナさん、お腹すいてたんですか?不便ですねぇ~」
ゼロスと名乗った謎の神官は笑いはしないものの、そんなことをいってるし。
しかし、今の言葉の言い回しが何かひっかかるのはあたしの気のせいだろうか?
「ぶははっ!お腹へっておるのか?」
そんなルナさんのお腹がなったのをみて、一時しばし目を点にした後に、
おもいっきり笑い出しているタリム。
だから、どうでもいいけど、ツバとんでる…きたなひ……
彼の近くにははっきりいっていきたくない。
いや、まじで。
「ここにあるのは好きにたべていいぞ?儂は用事があるからこれで失礼するがの」
なんですと!?
そんなタリムの台詞におもわずきらん、と目を輝かせる。
「いいんですか!?それでは、遠慮なく♡」
ラッキ~♪
許可がでた、ということはここにあるもの全部食べつくしても問題なしっ!
何が心残りだったかといえばこの豪華お食事さんのみが心残りだったんだし。
タリムの許可もでたこともあり、心置きなくそのまま座りなおして食事を再開する。
とりあえずルナさんにも思念波で伝えたほうがいいのかな?
そうおもっていると伝えるより先に、ルナさんも恐る恐る椅子について食事を食べ始めてるし。
…どうやらかなりお腹がすいていたらしい。
ま、彼女、言葉がつうじないから、何か注文しようにもできないだろうし。
つまりは、あの酒場以後、何もたべてなかったんだろうしねぇ。
ゼロスと名乗った謎の神官。
そしてさらには、全身白づくめのゼル何とかってヤツ。
二人ほどかなり気になる人物もいるにはいるけど、今はとにかく食事あるのみっ!!


   ――つづく?

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あとがきもどき:
薫:何だかな~?
  数日間、連続して打ち込みする気力もどってきたかな?
  とおもって一気に打ち込みしていってたのに。
  最近またまた打ち込み気力が少なくなってきています。
  というか打ち込みスピードがかなりのらない……
  とりあえず、これと時空だけは完成させたいところですね…あとドアーズ版?
  十月中は無理だったから、せ…せめて十一月中には……(希望的願望……


2007年11月7日(水)某日

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