まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
アトラス・シティの様子は、スレイヤーズのゲーム。
スレイヤーズワンダホーのマップを参考にしておりますv
そのほうが楽だし、というか小説とかは詳しくのってないし。
一応、あれらのゲームは神坂先生の監修はいってるらしいですし…ねv
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半年前の謎のこのアトラス・シティの魔道士教会評議長。
白のハルシフォムの失踪事件。
それ以後、その後釜をねらって、紫のタリムと青のディミアの何ともいえない権力争い。
たしか、それって二人が共謀して危険極まりない、ハルシフォムを幽閉したはいいものの。
互いが互いに疑心暗鬼になって今に至っている…という話しだったよなぁ。
ついでにいえば、ハルシフォムの屋敷には彼が作った
絶対に。
そういや、ハルシフォムの屋敷には温室なんてものが存在してたっけ?
あの温室をみてみれば、この世界のガラスの技術がどれほどなのか判るはず。
何しろリナが最終巻で絶叫してたしなぁ~…あれは。
そんなことをおもいながらも、リナさんにつれられてきた魔道士協会。
ここが、アトラス・シティの魔道士協会にあたるらしい。
内装的には、どこぞの教会というか、何というか。
ゲームの中の教会とかに近いかな?
そういえば、けっこう大きめの資料が集まっている場所は確か……
神坂先生の監修がしっかりはいっているのでスレイヤーズのゲームの情報は正確のはずだし。
ということは、このアトラス・シティにとある図書館…ということかな?
まさか、ゲームのムービーが『わんだほ~』のように見れる。
なんてわけはないとおもうけど。
ということは、あの斜め前にと見えているちょっとした大きな建物があの図書館か~。
街の出入り口からいくと、右側に位置している魔道士教会。
この区画には主に魔道士教会と、図書館。
この二つのみが存在している。
最も、普通の民家などもあるにはあるけど、宿屋とか酒場とかいったものはないし。
確か、ハルシフォムの屋敷は町ハズレにあったはずだし。
デイミアとタリムの屋敷はどこだろう?
しかし、この街も結構入り組んでるけど…ガイリア・シティとかはもっと怖いことになってるんだろうなぁ……
そんなことを思いながらもきょろきょろと教会の中を歩き回る。
しばらくすると、リナさんがこちらにと歩いてくる。
どうやら用事は終わったようである。
たしか、こういった大きな町とかに出向いた場合は、
魔道士の義務として教会に出向くようなことを原作でもいってたし。
なのでたぶん、記帳か何かをしてきたのだろう。
きっと。
『とりあえず。次は宿屋ね』
「は~い」
自転車…そういえば、建物の脇に隠すように置いてきたけど大丈夫かな?
とりあえず、リナさんにつれられて魔道士教会をあとにして。
今日泊まる宿屋に向けて出発することに。
出来れば何ごともなくこの街から出たいなぁ~…と思うのは贅沢な悩みかなぁ?
え…えっとぉ~……
ガチャン!
ドサッ。
ぎゃ~わ~わ~。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
放っておいていいのかなぁ?
とりあえず、昼間のうちに魔道士教会にと出向いた後。
まだ早いけどとりあえず宿を取り。
ちなみに二室。
リナさんにしてはきがきいている、というか何というか。
さすがは、多少名が知られているアトラス・シティの宿屋だけはある。
宿舎に付属している馬車などの置場もきちんとあり、とりあえず自転車はそこに安置。
万が一にも、珍しいもの。
とばかりに盗まれてはたまらないので、リュック鞄の中にといれてあった、
スケッチ帳を一枚はぎとり、そこにでかでかと髑髏マークをば。
中に一応、簡単な24色カラフル色鉛筆と、ついでにボールペンや、油性ペン。
そういったものもまだ入れたままであったのが幸いしている。
何でそんなものを持っているのか。
といえば、理由は至極簡単。
絵が上手な人とかいたら、スケブに描いてもらおうと常に常備していたからに他ならない。
何しろ、東京のほうで開催されるコミケにいくのって私、始めてだったしねぇ。
おかげでかなりお宝画像などが増えてるけど。
これ、雨に濡れたりしてダメになったら嫌だなぁ……
ともかく、その髑髏マークを自転車にぺたり、と貼り付けておいた。
危険マークでもあるアレがついているそんな品物を好き好んで盗もう。
なんて人物はあまりいない…とおもうしね。
「しかし……これ、どうすればいいんだろ?」
目の前の光景をみながら思わず唖然。
横では平気でリナさんがそのまま食事をしているし……
食事をするために、酒場にやってきたはいいものの。
そこでなぜか今の状態になっていたりする。
何かしつこく絡んできていた男性がリナさんの振り下ろしたトレーの角でおもいっきりふらつき、
そのまま背後に転がって、周りを巻き込み大騒動。
…これって二巻の初期の状態なんじゃぁ……
あのときは、たしかガウリイさんがトイレにたっていた間に起こった。
となってたけど、今この場には私とリナさんの二人のみ。
すでに酒場兼、食堂の中は大騒動というか修羅場とかしている。
えっとぉ……
このままほっといていいんだろうか?
かといって、言葉が通じない私が何をいっても無理だろうけど。
というか、食べ物はもっと丁寧にあつかいましょう。
床にテーブルごとちらばっている食べ物がかなりもったいない。
食べ物って命を食べることであって、命を粗末にしてるとしかおもえないんですけど……
しばらく、思案しつつもどうしようもなくて眺めていると、
カラッン……
何か扉が開く音。
…まさか、例の刃物マニアのレミーのお兄さん?
おもわず体が硬直する。
が。
「……あれ?」
みれば、何やら見慣れた金色の髪の毛が……
「……?……?……!」
何かいいながら、あるいみ地獄絵図と化している店の中を何ごともなくこちらに向かってくる人影がひとつ。
「って、ガウリイさんだし。よくわかりましたね~。ここ……」
さすが、天性の野生の勘の持ち主。
どうやら本当に勘だけでたどりついてきているらしい。
まあ、リナさんが賢者の石をもっているから、ゴルンノヴァにはわかるんだろうけど……
思わず言葉は通じない、とわかっていてもあきれながらに話しかける。
「……?……」
そんなあたしとは対照的に、何やら話し始めているリナさんとガウリイさんの姿が。
『まあ、リナ=インバースいるところ騒動あり。というからな。
騒動あるところに出向けば必ずいる。とこいつに提案はしたが……』
ぱしん。
と脳裏に直接響いてくるゴルンノヴァの声。
必ず…って、まあたしかにそうかも。
そんな彼の説明にしみじみと納得してしまう自分も怖い。
ま、でもあの【リナさ】んだしなぁ。
と。
ぞくっ。
カララッン……
リナさんとガウリイさんが会話をしていると、再び出入り口の扉が開く鈴の音。
それと同時に、何やら冷たい空気のようなものがひゅっと店内を駆け巡ったかのような錯覚。
…うわ~……
やっぱりでてきたよ……
あれって、あの刃物マニアのレミーの兄のロッドだよね……
しかも、たしかこちらはこちらで人斬りマニア……
お近づきになりたくないなぁ。
はっきりいって。
「・・・・・・・・・」
その扉から入ってきた人物はぐるり、と店内を見渡して何やら冷たく、感情のこもっていない声で言い放つ。
何をいっているのかやはりさっぱり理解できないけど。
だけども、たぶん…想像はつく。
これって、これって間違いなく、あの二巻の初めのシーンよね?
カタン、と横で立ち上がるリナさん。
こ、これはまずいっ!
「え。えっと。あ。リナさん。私、宿屋にもどってますね」
とりあえず、身振りで寝る動作をして、その場を立ち上がる。
だって、はっきりいって関わりたくないしっ!
このまま巻き込まれたら、それこそあの勘違いカルアス魔道士とかの襲撃にも巻き込まれるっ!
ここは逃げるが勝ちである。
『そう?なら、もしかしたら遅くなるかもしれないけど……』
この場を逃げ出すため…もとい、治めるためにリナさんがロッドの話を聞く気になっている。
というのが判っているからこそ、ぶんぶんと顔を横にふる。
「そ、それじゃ。私はこれでっ!」
先手必勝。
逃げるが勝ち。
…ロッドとおぼしき人物は、ちらっと私のほうをみてくるけど。
興味は完全にリナさんとガウリイさんのほうに向いているらしい。
…今のうちに逃げ出そう。
うん。
とりあえず、リナさんとガウリイさんをその場に残したまま。
私は私で一人、宿にともどってゆく。
ううむむ……
結局、あのままだと、リナさん達…タリムの依頼…受けるようになるんだろうなぁ……
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おまけ♪~リナサイド~
面倒なことになっている。
というのは知っている。
だけど、一応、こういった大きな街などの魔道士協会には顔をだしておいたほうがよい。
結構様々な情報などが集まるものなのだ。
とりあえず、魔道士教会に出向いて、記入をする。
最も、魔道士なのはあたしだけなのであたしの名前だけだけど。
「…リナ=インバースさん…ですか?」
「そうですけど?」
何か嫌な予感……
「リナ=インバースさん。って、あのリナ=インバースさん。ですか?」
「その、アノ。の部分が気になりますけど。たぶんそのリナ=インバースですけど?」
受付係の人が記入を済ませたあたしにいってくる。
そりゃ、あたしの噂はかなりとんでもないのが世間に出回っており、
こんなか弱き美少女が噂の人物だ。
とはダレも想像は出来ないだろうけど。
しかし、ここは先手必勝である。
「あ。あたし、連れがいますので。それでは、これで」
このままここにいたら、間違いなく厄介な仕事を押し付けられそうな気配。
それでなくても魔道士協会がらみの依頼は金額が少ないわりに厄介なものが多い。
かといって、断るなんてことをしたらそれこそ面倒なことになりかねない。
なので、君子危うきに近寄らず。
である。
きょろきょろとしながら協会の中を歩き回っているルナさんの元にとひとまず戻る。
とりあえず、宿を早いところとるとしますか。
早く宿を確保しとかないと、けっこう人…多そうだしね。
ドガチャン!
わ~わ~。
ああ、もったいない。
というか食べ物を投げるのは止めましょう。
すでになぜか店内は地獄絵図に近いものと化している。
なぜかあたしとルナさんが食事をしていたら言い寄ってくる男が一人。
あまりにしつこいのでちょこっと手近にあったトレイで軽くたたいただけなのに。
それがタマタマ角があたったらしくて、大げさにその男性が後ろによろけ、
背後のテーブルごとひっくり返し、あれよあれよというまに騒動は店内に広がっていっていたりする。
あ。
また一人倒れた。
たぶん、傭兵とかそのあたりの格好っぽいしてる客がおおいので血の気が多いからだろうな。
とりあえず、まああたしには関係ないし。
そのまま、注文していた品物をぱくり、とカウンターにてほうばりながら高みの見物。
横には、戸惑い気味なルナさんの姿があったりするけど。
まあ、彼女も止めたくても言葉が通じないから止められない。
といったところかな?
時間がたつにつれ、だんだんと店内の騒ぎは騒々しさを増してゆく。
と。
カララッン。
そんな騒動が治まらない中、ダレかまた新たな客が店内にと入ってくる。
「お~。いたいた。やっぱりここか。騒動が何か起こってるからそうじゃないかな~と思ったけど」
どういう意味じゃいっ!
その人物はきょろきょろと騒ぎが収まっていない店内を眺めながら、
カウンターに座っているあたしたちに目をとめて、にこやかな笑みを浮かべながらもいってくる。
ちなみに、あたし達がいるのは宿屋の近くにあるとある酒場。
ここは酒場兼食堂をもかねているので、値段もそこそこながらけっこういいものが食べられる。
こちらに歩きながらいってくる人物の台詞に思わず突っ込みをいれそうになってしまう。
というか、よくもまあ、騒々しい店内をひょいひょいとお皿などが飛び交う中。
まったくそれに化することなくよけながらこっちにこれるよなぁ。
こいつ。
運動神経ダケはけっこういいのかもしれない。
「って、ガウリイ!遅いわよっ!」
まったく。
しかし、よくまあここがわかったものである。
そんなあたしの言いたいことが判っているのかいないのか。
「いや。あの後、あいつらはいきなりいなくなったはいいんだけど。少しばかり道にまよっちゃって……」
……お~い。
こいつ、これでよくもまあ、流れの傭兵なんてものを今までやってこれてたなぁ。
ともあれ、ちらっと腰に目をやれば、あたしのお宝さんでもある光の剣は敵さんに奪われてはないらしい。
そんな会話をしていると。
カララッン。
ひゅう……
何やら冷たい空気のようなものを感じる。
みれば、新たに店内に入ってきた人物から感じられる気配らしい。
「ボディーガードを探している。金がほしいやつ。腕に自信があるやつは名乗りでろ。
スポンサーはミスタータリム。悪い話ではない」
店内を見渡しつつ、冷め切った口調でそんなことをいってくる。
全身を黒の貫頭衣で身をつつんでおり、黒く長い髪。
口元を覆うマフラー。
背中に背負った片刃の長剣。
どこをどうみても、一見したところ、好き好んでお近づきにはなりたくない。
という格好というか雰囲気まんまんの人物。
ま、いつまでもここで傍観してて、責任云々とかいわれても面倒だしね。
「話しをききましょぅか?」
男の登場で静まり返った店内。
そんな店内をざっと見渡して、男の方にと視線をむけて立ち上がる。
「あ。て、てめえっ!」
何か先ほど言い寄ってきた男性が文句をいってこようとするけども。
「…ランツか?ここで何をしている?」
どうやら、このなんぱな兄ちゃんとこの人物は知り合いらしい。
さてと。
面倒ごとには関わりたくないけど、この店内の補償とか請求されても面倒だし。
この場はこの人物の話しをきいて、うやむやにして立ち去るとしますかねv
なぜか、ルナさんはまだ時間は早いというのに寝る格好をして、
宿に戻るようなことを身振り手振りでいってくる。
疲れてるのかな?
ま、別にいっか。
とりあえず、もしかしたら遅くなるかもしれない。
というのだけは
――つづく?
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あとがきもどき:
薫:ようやく出てきました、人斬りロッド!(まて
でも、主人公は関わりたくないのでさくさくっと宿屋に逃げ帰りました(笑
次回で、ちょっとしたイベントもどきの再び発生…ですかね?
そろそろゼルさんの登場も間近です……
何はともあれ、ではまた次回にてvv
ではでは~♪
2007年11月4日(日)某日
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