まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

今回でできればアトラス・シティ。
というか、無謀のセイさんまでいきたいものです。
でもたぶん、容量的に20K前後でこの話しは区切ってるので、無理だろうなぁ…
とあるいみ、自覚しながらも、何はともあれ、ゆくのです。
しっかし、ガウリイの影が薄いのは…仕方ない?(笑

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  幻の宴ドリーム・リーマー~第8話~

できれば、私も空をせっかくだからとんでみたいな~。
と思ったり。
だけど、それを伝える手段がないのならばどうにもならない。
まあ、今の段階で空なんか飛んでいたらすぐさまに感知されてしまうので却下されるのは目に見えてるが。
確か、原作ではリナとガウリイがであった時点で、アトラス・シティまで約十日の位置にいたはず。
んでもって、ゾルフとかレゾとかが出てきて…
大まかに計算してもあと数日でアトラス・シティにたどりつくあたりであったのであろうことは想像はつく。
とりあえず、何か空に舞い上がり、私が書いた魔法陣を確認しているリナさんはともかくとして。
ごそごそとリュック形式の鞄の中から一冊の本を取り出す。
二冊購入してはいるが、一冊は宅急便で家に送っているほうに入れてるし。
こっちは電車の中とかで読もうとそのまま入れといたのが役にたっている。
一応、今現在のSPで出てきた地名などを含んだ簡単な世界地図。
といっても、結界の内部のみのだけど。
と。
あとは、ちらっとアニメのオープニングのみででてきた全世界の地図さん。
それらの地図が見開きとして特典でついているのがかなりお得。
神坂先生の許可を得て、ちなみにこれはFCのみが発売した本である。
ゆえに、一般の市販としては出回っていない貴重品。
最も、たぶんそのうちにあのメガブランド企画さんは通販でも受付するだろうけど。
アトラス・シティがあるここは、ライゼール帝国。
北のほうに進んでいけば、あのディルス王国にたどりつくのであろう。
そういや、この時期ってすでに魔竜王カオスドラゴン配下の竜将軍があの国にはいりこんでいるんだっけ?
せっかくこの世界にきたのだから、名物?ともいえる。
あのある意味最強のリナの父ちゃんや、未だに原作にでてこない、リナのお母さん。
それでもって、赤の竜神フレアドラゴンスィーフィードの力の一部を受け継いでいるという、
リナの姉のルナ=インバースに会ってみたい。
フィルさんは…たぶん、絶対、まちがいなく。
…アニメや原作でも存在感がアレなので…ある意味絶句しそうであまりあいたくない……
アメリアやナーガはともかくとして。
いや、でもナーガの場合は……巻き込まれる可能性が高いからなぁ。
まずは、万が一にも例のあの無謀のセイグラムが出てきたとしたならば。
何としてもっ!
リナさんがハルシフォムの封印を解く前に、セイグラムの仮面を壊してくれていれば問題なし。
そうすればルビアも自分の手で大切な人を殺す必要はなくなるし。
そんなことを思いつつも、地図をしばらくにらめっこした後。
巻末についているこの世界の文字の一覧をしばらくにらめっこ。
たしかに文字の一覧は載っているものの、これを使いこなす。
というのは絶対に不可能である。
これをみせながら会話する…という手もあるにはあるけど。
そんなことしたら、これ(本)ごとリナさんに取られかねない。
というあるいみ確信があるし。
しばらくにらめっこしたのち、リナさんが降りて来る前に再び鞄の中に本をしまっておく。
そういえば、護身用に念の為にスタンガンをいれてたっけ?
これって少しは役にたつ…かな?
「とりあえず…やっぱり、いくしかない…んだろうなぁ~」
思わず独り言をいいながらも溜息をついてしまう。
絶対に、アトラス・シティには行きたくないけど、いかないとどうしようもない。
というか、ガウリイさんが追いつくにしても、アトラス・シティに向かっている。
というのは判っているはずだから、嫌でもおいつけるはずだし。
最も、ゴルンノヴァさんに頼んでいるのですぐに追いついてくるとはおもうけど。
…問題は、あのガウリイさんがきちんと彼の言うことを理解できるかどうか。
にかかっている。
「ま。なるようにしかならないか」
じたばたしてもしょうがない。
ごろん。
とその場に横になる。
ずっと必死で自転車をこいでいたせいか、体力てきには少し気が緩むとよくわかるけど、
けっこう体力を消耗しているのがよくわかる。
どっと疲れが今頃になって出てきている。
そういや、朝から延々と昼過ぎまで必死で自転車…こいでたもんなぁ。
人間、必死になればかなりの力がでるものだ。
としみじみ納得できたはできたけど。
おそらく、レゾの探索とすれば今だに女神像の中にアレが入っている。
そう思い込んでいるはずなので、しばらくごまかせる…とはおもう。
そよそよと、吹いてくる風に草木の匂いがまじってとても気持ちがいい。
たぶん、少し前まで都会に出向いていたせいだ。
というのもあるんだろうけど。
何しろ都会の空気は何とも言いがたいものだし……
やっぱり、空気はこう澄んでおいしくなくては。
しばらく、横になりつつも、ぼ~と空をながめてみる。
何かこれが夢だ、というのがだんだんとあいまいになってきているような気もしなくもないけど。
夢の中なのにものすごく疲れたりするかなぁ?
普通?
「よっし。と。リナさん。そろそろいきますか?」
ま、考えても仕方がないので、とりあえず多少体を休めた後。
なぜか目を見開いて大地に描いている魔法陣をじっと見ているリナさんにと話しかける。
私が話しかけると同時、なぜかずっと魔法陣を見ていたリナさんがこちらにとむかってくる。
そして。
「…?……?」
何やら地面を指差しながらも首をかしげて問いかけてくる。
えっと。
たぶん、この魔法陣はどうするのか?
みたいなことを多分いってるのかな?
動作からして。
「あ。別に放っておいても問題ないとおもいますけど?」
というか、こんなの雨でもふればすぐに消えるような代物だし。
バタバタと手を横に振りながらもにこやかに答え、
そして。
ガシャン。
止めていた自転車を再び起こす。
二人乗り…って、けっこう体力つかうんだよね。
とりあえず、ギアを1にいれてから進むとしますか。
ぽんぽんと自転車の後ろに手をのせて、リナさんに乗るように促す。
動作でわかったらしく、多少顔をしかめながらも背後に乗ってくる。
「さてっと。それじゃ、しゅっぱ~つ!!」
いろいろ考えていても仕方がない。
とりあえず、今ある危機から脱出しなければっ!
うん。
自分に気合をいれるためにわざと声をだし、ぐっと自転車にとまたがる。
そのまま、ゆっくりとペダルをこぎ始める。
シャコシャコシャコ……
しかし…よく、自転車で日本一周とかやるひととかいるけど。
体力…よくつづくなぁ~……
自転車ってけっこう体力使うよね……


水筒をもっていっていて正解だったとおもう。
中にはとりあえずポカリスエットがはいっている。
粉状のものもまだ数袋のこっているから水さえあれば補充は可能。
運動したりしたときにはポカリに限る。
うん。
喉が渇いたらポカリをのみながら、とにかくシャコシャコと自転車をこぐ。
一応、電動のギアをいれているのでこぐのは楽だけど。
ちなみに、これは自己発電なので充電とかがいらないのがかなり楽。
つまりは、こいでいる状態で発生した電気を確保して、ギアをいれたときに使用する。
といった仕組みになっているらしい。
ちなみに、携帯電話の電源はもったいないのできってある。
どうやらつけていてもただ電気をくうだけみたいだし。
…何しろ辞書とかも役にたたないようだし。
ちなみに、電源をいれてみても待ちうけ画面にはやはり「圏外」の表示が出ているまま。
つまりは使用は不可能。
ということである。
しかも、アンテナが一つも立っていないし……
「そろそろもう夕方か~」
ぐぅぅ~~……
お腹がついついなってしまう。
こんなことならば、鞄の中にカップラーメンの一つくらいいれとけばよかったかも。
カロリーメイトじゃ、たぶんお腹は膨れないだろうなぁ……
かといって、そのあたりにいる動物さんを殺して焼いて食べるような根性というか度胸はない。
物を食べる。
ということは、それの命を食べる行為ではある。
というのはわかっているけど、自分でやるのは…どうも……
魚とか生きているのを捌くのは別に多少罪悪感を感じつつも何ともないのに。
やはり動物とかとなると…ねぇ?
しばらく自転車をこいでいると、またまた森の中の小道にと入ってゆく私たち。
今日はこの森の中で野宿になるのかな?
そんなことを思っていると、
『ルナさん。今日はあそこでやすみませんか?』
何やら脳裏に響いてくるリナさんの声。
ふと自転車を止めてリナさんが指指す方向をみてみれば、
たしかに、森の少し奥のほうにちょっとした木造の小屋が見て取れる。
狩猟小屋か何かかな?
とはいえ、夜露がしのげるのはありがたい。
中に藁とかでもあれば暖はとれるし。
いくら何でも、小屋ごと吹き飛ばしてくる。
ような真似は襲撃者たちはしないはず。
…リナさんが撃退するのにそれをしない、とは言い切れないけど……
「あ。ほんとだ。それじゃ、今日はあそこで休みますか?」
とりあえず、自転車を止めて、ゆっくりと降りる。
見れば、リナさんもいつのまにか降りている。
どうやら降りるときのコツをつかんでいるようだ。
ついでに自転車をこぐコツも掴んでくれたら私的には楽なんだけど。
まあ、そこまで贅沢はいっていられない…か。

ともあれ、ずりずりと自転車を押しながら、リナさんと共に見えている小屋のほうにと私たちは向かってゆく。
今日はここでたぶん、間違いなく野宿…だろうなぁ。
そういえば、リナさんって例のまずいと評判の携帯食糧…もってるのかな?
今?
…ほんと、この世界にもコンピニあったら楽なのに……
せめて、夢なら、こう私が思ったりしたものが都合よくでてくる!
くらいあってもいいじゃないっ!
何かあまりにリアルすぎる夢……疲れとかそのまま現実のそれと変わりない……
ああ。
しかしお腹すいた……

ちなみに、小屋の中には、やはり誰もおらず。
中には大量の藁のようなものがあり。
今日のところはそれで寝床をつくり私たちは休むことに。
自転車もこの小屋の中に入れられて夜露しのげてるだけ…まし…なんだろうなぁ~……たぶん……


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おまけ♪~リナサイド~

えっと……
何ですか?
この巨大な魔法陣は?
何か入るのが多少はばかられるような、そんな感覚。
というか、何となく見知ったような感覚がするのはあたしの気のせいだろうか?
大きさがかなりあるので、ひとまず、ふわり、と浮遊レビテーションで浮かび上がり全容を確認してみれば、
中心に六芒星を含んだ巨大なちょっとした大きさの魔法陣がここに描かれていたりする。
何かごそごそと中心のあたりでルナさんが何かやってるのが見えてるけど。

何をとりだしてるんだろうか?
何か背中にしょっている袋のようなものの中から何かを取り出してじっとみているようだけど。
はて?
し。
しかし。
この魔法陣…何かとてつもない力を感じるのはあたしの気のせい?
ねえ?
とりあえず、これはあたしの勘だけど、この魔法陣は研究したらとんでもない結果がわかるとみた!
昨夜のルナさんがいってた、例の魔王の中の魔王の名前。
あの名前が出てきたのも気になるし。
みれば、ルナさんは、ごろん。
と何やら中心のあたりで横になっている。
あたしは別に疲れてもいないので、とりあえずは描かれている魔法陣をしばらく研究することに。
これはかなり興味深い…しね。
絶対に。
しばらく、もくもくと描かれている魔法陣の文字などを確認し、頭にいれてゆく。
と。
何やら立ち上がり、こちらにむかって何かいってくるルナさんの姿。
何といっているのかはわからないけど、止めていた例の乗り物をガシャン、と動かしているのをみると。
どうやら、再び出発しよう。
というようなことをいっているらしい。
ガウリイはいまだに追いついてきていないけど。
まあ、アトラス・シティにまでいけば、目的地がアトラス・シティ。
とはいっているので多分彼のことだからついてくる…とはおもう。
問題は、あたしのお宝さんでもある光の剣が敵の手にわたっていなければ…だけど。
まあ、流れの傭兵みたいなのでそこまでドジだとはおもいたくはない…けども。
とにかく!
あれを譲ってもらえるまではあたしはあいつについていくことをきめたし!
何しろ、あの伝説の光の剣だし。
んふふふふv
「え。えっと。これ。どうするわけ?」
そういえば、この地面に描いている魔法陣はどうする気なんだろう?
とりあえず、彼女に近づきながらも地面を指差し問いかける。
言葉は通じなくてもいいたいことはわかるとおもう。
「…?……」
そんなあたしの台詞に、ルナさんはにこやかにパタパタと手を横にふるのみ。
…どうやら、このままこれはほうっておくとみた。
…い、いいのかなぁ?
ともあれ、動作で後ろに乗って、みたいなことを言われているみたいなので、素直にのる。
だって動かなくても勝手に進んでくれるなんて何て楽な移動法!
それでなくても、例のあの日で体力的にあまり動きたくないのでかなり助かる。
それに、馬車とかよりはあまり揺れないし。
バランス感覚がどうやら大事みたいだけど、そのあたりは多少術を使えば何とかなるし。
そのまま、素直に後ろにまたがり、あたしは再びルナさんが操る、
二つ車輪がついた謎の乗り物にのって移動してゆく。
しかし、これって多少お尻がいたくなるのは…どうにかなんないかな?
ううみゅ……


普通に走るよりははるかに早い。
朝方のスピードよりはかなりその速度は落ちているものの。
それでも、楽な移動方法には変わりがない。
ふと空をみれば、太陽はゆっくりと沈み始め、いつのまにか夕焼け色にとかわっている。
かわった何やら筒のようなものの中にルナさんが入れていた飲み物。
それをもらいながらすすむこと数時間。
そろそろ今夜の宿…といいたいところだけど、周囲には宿屋の気配はまったくない。
野宿するしかないか。
でも、今この状態で野宿って…あまり気がすすまないんですが……
そんなことをおもっていると、視界の先にふと小さな小屋のようなものが目にはいる。
狩猟小屋か何かかも。
『ルナさん。今日はあそこでやすみませんか?』
とりあえず、気付いていないようなので、思念波テレパシーで話しかけて身振りでその方向を指し示す。
みれば、ちょっとした森の中。
ちいさな小屋の姿が垣間見えている。
あたしの声に反応して、ぴたっと乗り物をとめてくるルナさん。
そのまま、ルナさんが降りると同時、あたしもほぼ同時にすとっん、と後ろから飛び降りる。
これってちょっとでもタイミングがずれたらこけそうになるし。
とりあえず、その二つ車輪のついている乗り物をルナさんは今度は押しながら、
あたしが指し示した小屋のほうにと進んでゆく。
今日はここで野宿…かな?
襲撃者が万が一来たとしても、まさか、いきなりこの小屋ごと焼き尽くしたり、
呪文で吹き飛ばしたり…なんてことはしないわよね。
たぶん。
ま。
そんな気配を感じたら即、問答無用で先手必勝とばかりにこちらから呪文をお見舞いはするけど。
しかし。
昨日の夜から延々と何かいろいろと続いてるわよねぇ。
いつになったらのんびりとした旅にもどれるんだろ??


         ――つづく?

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あとがきもどき:
薫:ちなみに。リナサイドと主人公サイドだけなので。
  ガウサンサイドはまったくもってでてきていませんが。
  ガウリイはあっさりと刺客たちを蹴散らして、がんばってリナ達をおいかけてます。
  というか、ゴルンノヴァにもせかされて(笑
  いあ、魔族が襲ってきたので、リナ達女の子二人では危険。
  という思いもあるようですけどね。
  ガウリイさんからすれば(笑
  しかし、ガウリイさんはまだリナさんがあの竜破斬を使えることは知りませんので(笑
  あしからず~v
  たぶん、ガウリイさんは、リナがあの少し前にであった魔族を釣竿でなぐりつけた、
  奥さんの尻に敷かれている黒髪の男性の娘。
  というのは雰囲気的にきづいてるんじゃないかな?
  とおもうのは私だけでしょうかv
  ともあれ、それでは次回にてv
  ではでは~♪

2007年11月2日(金)

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