まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

のんびりまったりとやりながら。
ようやく、やってきました宴の七話。
まったく話しがすすんでないよっ!?
という指摘はおいとくとして(自覚あり)
今回は、ちょこっとのんびりリナ&主人公、休憩タイム~v
ではでは、ゆくのですv

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  幻の宴ドリーム・リーマー~第7話~

「このあたりまでくればひとまず安全…かなぁ?」
どこに逃げても安全地帯。
というのもはあの【レゾ】が本気になったらない。
というのはわかってるけど。
何か街道の脇に木の案内板のようなものがおかれている。
何て描かれているのか皆目わかんないのがくやしい。
とりあえず、何が描かれているのか気にはなる。
……スレイヤーズ世界の文字って多少アニメとかにもでてきたけど、いちいち細かくは覚えてないし。
そ~いえば、買っている本の中に基本的な文字の説明のってたっけ?
…わざわざ本を取り出して確認するのも何だしなぁ~。
とりあえず、さすがにずっと自転車をこいでいたせいか体力的にも疲れてきているこの現状。
ひとまず自転車を停めてそのままその場に下りる。
「…!?」
何かリナさんがたまげたような声をだしてるけど。
そういえば、いきなりとまったら危なかったかな?
でも、言葉通じないから伝えようがないし……
「……?……アトラス・シティ……」
「…はい?」
おもわず、今聞こえてきた単語に目が点になってしまう。
リナさんが自転車から降りて、そこにある看板をみて、何やらこちらにいってくる。
…えっと…アトラス・シティ…って……
レゾが出てきている時点で、原作に忠実だとすれば。
たしか…えっと…無謀のセイグラムがハルシフォムと契約してる時期…だよね?
いきたくないなぁ。
いや、おもいっきり。
『このまま、それに乗って進んだら夜までにはつけるんじゃないかな?アトラス・シティに』
私としては、つきたくないです。
本気で。
今、レゾに付けねらわれている?この現状で、他の魔族にも目をつけられかねない。
そんな場所に好き好んでいきたくはないっ!
「と…とりあえず、いきますか……」
だけど、こちらの意向をリナさんに伝える手段が今はない。
というのも事実。
仕方ないので再び自転車にまたがり、リナさんに後ろに乗るように動作で促す。
とりあえず、時間稼ぎにギアをいれずに普通の自転車状態で進むとしますか……

二人乗りをしつつ、自転車で進むこと一時。
時計をみれば、とりあえずあれから小一時間以上は軽く経過している。
そういや、正確な時間はわからないにしろ。
腕時計は普通にコチコチと時間を刻んでいる。
こっちの世界の時間率とかわかったら、時計…あわせられるんだけどなぁ。
そういや、必死に自転車こいでて唯一、時間が合わせられるであろう正午の時間。
それ逃したし。
そもそも、この世界が同じ二十四時間周期である。
という保障もないわけなので、時計を合わせてもムダ。
と思えなくもない。
とりあえず、簡単な目安にはなるのでそのまま腕時計はしているまま。
そういや、この世界ってこういった腕時計とかってあるんだろうか?
懐中時計とかは何となくありそうだな~。
「このあたりがいいかな?」
周囲には多少小さな鬱蒼とした森林が広がってはいるが、それも小さなもの。
街道脇に見えてきたのは、さらさらと流れる小川と、そしてちょうどいい河原の姿。
しかも、小石とかがある河原の先にはちょっとした草地が広がっている。
「リナさん。今日はとりあえず、ここでひとまず休みません?」
お腹もすいてきたことだし。
まずは、河原の石で簡単なかまどを作るとしますか。
えっと、たしかサバイバル本に書かれていたはず……
リナさんのほうは私が言いたいことがわかったのか、そのまま川のほうにむかっている。
今のうちに本を取り出して確認しよっと。
とりあえず、サバイバル本も手持ちにあることから簡単なかまどの作り方を知るために、
ざっと目を通す。
うろ覚えでもある程度は覚えているが、やはり確認してから作るにこしたことはない。
あとは…と。
ずりずりずり…ガリガリ……
近くに落ちていたちょっとした木の棒にて、草原にずりずりと円を描いてゆく。
まずは、中心から…と。
伊達に幾度もサイト構成や、イラストで魔法陣を書いていたわけじゃないなぁ。
と自分ながらに思わず納得してしまう。
ソレがいいのか悪いのかはともかくとして……
確認のために、ひとまずカードに描かれている魔法陣と照らし合わせながらも、
とりあえず中心に人が二人。
プラス、自転車が一つくらい入れる円を描く。
さらに正確にいうならば、その円の中に描く六芒星。
その中心にそれらが入れるくらいの大きさのものを。
もくもくもく。
今私が描いているのは、いうまでもなく重破斬ギガスレイブの力を指し示す魔法陣。
つまりは、エル様の力の一部を現す魔法陣。
私の考えからすれば、これはかなりの魔よけにもなるというか、
他の存在から自分達の身を守る魔法陣となるはずである。
たぶん、他の生き物とかってこれに近づくことすら恐れ多い。
と本能的に感じるはずだし。
実験したことはまだないけど。
可能性として、魔王…もとい、レゾからの目くらましになるかも?
という期待もないわけではない。
とりあえず、もくもくとちょっとした大きさの魔法陣を大地に描く。
その中心に自転車を置いてから後。
私は私で焚き木を集めに川べりを少し探す。
みれば、川べりにもけっこうそういった枯れ木などは流木として流れてきているので役にたつ。
石も手ごろな大きさのが結構あるみたいだし。
とりあえず、手ごろな石をつかって簡単なかまどを作成し、
その中に乾いた流木などをひとまずいれる。
あとは、そのあたりに落ちていた枯葉を利用して火をつければよし。
一番いいのは、新聞紙を水で浸して乾かして丸めたやつとかあればいいけど。
んなものはもってるはずないし。
そもそも、この世界って新聞…ってあまり確か、一般的じゃなかったはずだし…
そもそも、紙自体がかなり貴重品だったはず……
どこまで小説の設定が生かされた夢なのかは知らないけど。
……夢、といったら夢のはず。
うん。
ポケットテッシュをつかって火をつけてもいいけど、それだとトイレにいくとき困るしね。
ともあれ、ライターがあるので、それで火をつける。
あとは、かるく息を吹きかけているとやがて火がぱちぱちと燃え始める。
鉄板でもあれば一番いいんだけど……
そんな都合のいいものはないだうしなぁ。
火の回りで蒸し焼きくらいしかできないか。
ちょっとした強度をもっている葉っぱとかあったら火にくべて本当の意味での蒸し焼きもできるのに。
でも、どれがどのような成分をもっているのかなんて私にはわからない。
なので無難なところで手をうつしかない。
「……?……?」
しばらくすると、リナさんがかなりの量のお魚さんを持ってやってくる。
どうやらやっぱり例の入れ食いの呪文か何かをつかって魚をゲットしたらしい。
「火はおこしてあるから。これで焼いてたべよ?」
言葉は通じないけど、とりあえず起こしてある火を指差しながらひとまず話しかける。
まさか、漆の枝とかではない…とおもう。
だったら怖いというかとんでもないことになる。
そういえば、この世界というかスレイヤーズの世界って漆の木とかあるんだろうか?
木の枝にとりあえずぐさっと魚を突き刺してカマドの周りにおいて焼く。
パチパチと香ばしい香りがしばらくするとただよってくる。
「あ。焼けたみたい」
みれば、リナさんはとっとと焼けた魚をとってかぶりついている。
塩がほしいところだけど、この際、贅沢はいっていられない。
海とかが近くにあれば火を利用して塩を海水から取り出すことも可能だけど。
魚の形的には、アユのような魚に似ていなくもない。
…まあ、リナさんが食べてるんだから、食べられない…ということはないだろう。
恐る恐る、一口、木の枝を抜き取り、お魚さんを口にとはこぷ。
味的には、結構アユのそれに近いものがあり、それほど美味、というわけではないがそこそこいける。
『これ食べて、少し休憩したらまた出発しましょ。追っ手がどうなったかわからないけど』
パシン。
脳裏にリナさんの声が直接、思念波にて伝わってくる。
まあ、私たちが逃げた時点で、たぶんあの追っ手はこちらを重点的に探しているはずだけど。
レゾが本格的にアレに捜索を依頼していなければ何なくしばらくは逃げ切れるはずである。
もし、アレに捜索を依頼していたとすれば、エル様の通称でも叫んだらたぶん逃げられるとおもうし。
きっと。
まがりなりにも、いくら下級魔族であろうとも、通称くらいは知ってるだろうし。
高位魔族ともなれば口にすることすらはばかられるみたいだけど。
ともあれ、今は贅沢をいっていられない。
…鞄の中にカロリーメイトも数本入っているけど、…下手にだしたらリナさんに全部とられそうだし。
とりあえず、しばしもくもくと魚を食べることのみに専念しよう。
うん。


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おまけ♪~リナサイド~

「……?」
がちゃん、といきなり止まるので思わず体制を崩しそうになってしまうが何とかこらえる。
ふとみれば、街道の脇に見慣れた案内板があるのが目にはいる。
「えっと……」
とりあえず、後ろから降りてそれをみてみる。
それを目にして、おもわず目が点。
いやあの……?
あと少しでもはやアトラス・シティに到着するみたいなんですけど?
――この先、アトラス・シティ。
そう看板には書かれている。
…えっと、普通に歩いて進んでいたらけっこうかなりかかる距離だよね?
…宝石だけじゃなくて、これももらえるように交渉の価値があるかも。
いや、でも、これ使いこなせるようになるまでけっこうかかるかなぁ?
というか、こんな乗り物って…いったい全体どこで作られてるんだか……
「えっと。この道をこのままもう少しいったらアトラス・シティにつくみたいよ?」
とりあえず、言葉は通じないだろうけどいっておく。
どうやら単語のような言葉のみは通じているみたいだし。
念のために、思念波テレパシーでも伝えておくとするかな?
「このまま、それに乗って進んだら夜までにはつくんじゃないかな?アトラス・シティに」
とりあえず、念のために思念波テレバシーでルナさんにこちらの意見を伝えておく。
野宿する。
というのははっきりいって嫌だし。
もしくは、そこまでたどりつけなくても、近くまではいけるとおもう。
そうすれば、多少の宿とかはあるはずだし。
そもそも、アトラス・シティの周辺には隠れ宿とかも結構あるし。
あたしの言いたいことがわかったのか、まあ、相手の意見が聞かれない。
というのが不便きわまりないけども。
ともかく、またまた結構早いスピードがでてかなり移動が楽な乗り物の後ろにのりつつ、
揺られながら移動することしばし。
やがて、街道の脇に小川が流れ、休憩するにはもってこい。
というような場所にたどりつく。
どうやらルナさんも同じことを思ったらしく、またまた乗り物を停めて何やらいってくる。
たぶん、そろそろお昼も過ぎてるのでお腹もすいてきたし。
ここいらで何か休憩して食べよう。
といっているんだとはおもうけど。
川かぁ。
例の入れ食いの呪文を使えばお魚さんは何とかなるかな?
焚き木も近くにちょっとした森があるのでそこから調達できそうだし。
ふむ。
たしかにお腹すいたしね。
あたしがとりあえず川のほうに様子をみにいくと、何やら地面にごりごりと、
そのあたりに落ちていた木の枝で何やらかきはじめているルナさん。
何を描いてるんだろう?
気にはなるけど、まずは腹ごしらえが先決。
「とりあえず。例の術をつかえばいいかな?」
先日もつかったけど。
ぴっん。
自分の髪の毛を一本引き抜き、そのまま近くに落ちていた木の枝にと結びつける。
そして、そのまま、それを川のほうにとたらして魚をつる。
曰く、幻影とかの術を利用したあたしオリジナルの呪文。
必要以上に乱獲されてはいけないので誰にも教える予定のない術。
面白いほどに、バンバンと魚がつれてくる。
といっても、小さい魚はそのまま逃がしておいてある程度の大きさのものだけ抜粋する。
まさか、ここもコブリンとかの住処とか、テリトリーとかじゃないわよね?
い…幾度も同じことがあるはずないわよね。
あはははは……
ある程度魚を釣り上げ、火をおこしているルナさんのほうにとむかってゆく。
みれば、すでにカマドらしきものがつくられており、食事をする準備は万端。
といったところ。
出来れば塩でもほしいけど、けっこう塩も旅先では貴重品なので今は手持ちにない。
あれって湿気とかですぐにダメになるしねぇ。
ともあれ、そのまま木の枝に魚を突き刺して焼き魚にしてひとまず食事とするあたし達。
『これ食べて、少し休憩したらまた出発しましょ。追っ手がどうなったかわからないけど』
とりあえず、これを食べて少し休憩したらまた出発したほうがいいとみた。
ここってかなり見通しがよすぎるので襲撃者もすぐにわかるけど、
こちらの行動も相手に丸判りすぎるという欠点があるし。
こちらの思念波による言葉が通じたのか、こくり、とうなづいてくるルナさん。
そういえば、さっきルナさんが書いてたのって…なんなんだろ?
後で、これたぺてからでもみてみよっと。


  ――つづく?

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あとがきもどき:
薫:今回はちょっぴり休憩タイム~♡
  というわけで(何が?)リナサイドからすれば、主人公が何をしているのかよくわかっていません。
  逆に主人公サイドからすれば、小説&アニメなどで主人公の性格などをよぉぉく知っているので、
  けっこう予測はついていたりします(笑
  さてさて。
  次回でたぶん、アトラス・シティにたどりつける直前…までいけるかな?
  何はともあれ、ではまた次回にてv
  ではでは~♪

2007年11月1日(木)某日

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