まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
さてさて。ついに登場!
赤法師レゾ!!
このあたりから原作はかなり混乱?をきわめてきますv
一番気の毒なのは…やっぱり部下S?(笑
何はともあれ、ゆくのですv
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えっとぉ……
しばらくこっそりと様子を伺っていると、やはりどうやらリナさんの部屋に襲撃者。
だったらしい。
しかも、しばらくしたら廊下で何やら立ち回りがはじまってるし。
あれってもしかしなくても……
たらっ。
額に思わず汗が流れ出す。
というのはこういうような感覚のことをいうのかもしれない。
しばらくすると、予想通り…になってほしくなかったけど、予想通り…というか、何というか。
いきなり騒いでいた異形の存在や、ガウリイさんと対峙していた男性…多分ロディマス。
違っていてほしいけど、たぶんきっと間違いない。
が、いきなりとろん、としたような雰囲気になり、そのままその場に立ち尽くす。
たしか、あれって
やっぱりこれってスレイヤーズの夢なんだなぁ。
ある意味しみじみ納得してしまう自分がいたりするのはとにかくとして。
もし、これがあの一巻分の話しの通りの展開だとすれば……
「……?……」
こっそりと伺うドアの先に展開する光景は…案の定。
ゆっくりと階段をのぼってくる全身紅づくめの男性が一人。
ほのかに照らされている廊下の明かりでみえるその男性の表情はにこやかな笑みを浮かべている。
だが、その瞳はしっかりと閉じられており……
あ…赤法師レゾ?
……あうっ。
って、かなりまていっ!
ってことは何!?
やっぱりこれって魔王復活の前のシーンってこと!?
…巻き込まれたらヤバイ。
とおもうのは私の気のせい?
ねえ?
服装からして間違いなく、私は僧侶です。といわんばかりの服装である。
一応、慈愛が漂っているように人目には映る白い顔。
しばし、何やらその全身紅づくめの男性はリナさんたちと何やら話しながら……
っと、まてよ?
そういえば、レゾって部下Sこと
目が視えなくなってるんじゃなかったっけ?
でも、基本的には人間には代わりが今のところはないわけだし……
うずうずうず。
前々から気になっていたのを実験してみるのもいいかもしんない。
どうせ夢なんだし♪
しばらくリナさんたちと彼は話しこむだろうから、今のうちに…と。
たしか……
ごそごそごそ。
部屋の中に一度ひっこみ、鞄の中を再びあさる。
「えっと…あ、あった!」
どこに飾るともないけど、だけどもほしかったので購入したとある魔法陣。
と、あとボスター。
かなりの出来具合なので製作者の苦労がしのばれる一品。
レジャーシート…なのだが、そこにデカデカと描かれているのは紛れもなく、
エル様の力の一部を指し示す、
こっそりと階段の前。
即ち、リナさん達の部屋から階段を降りるその間。
部屋から出てそこにパサリとそれを広げる。
と。
「・・・・?・・・・・・・・・?!」
何やらリナさんがこちらに気付いて何かいってくるけど。
何いってるのかがわからない。
と。
くるっと向きを変えて、全身紅づくめの男性もまた、
「・・・・・・?・・・・・・・??」
…あう。
やっぱりわかんないし。
何やらこちらをみていってくる。
「えっと。言葉わからないんですけど……」
とりあえずダメもとで答えてみる。
私の言葉をうけて、しばし首をかしげたのち、
と。
パシッ。
『おかしいですね?あなたは眠らなかったのですか?』
「うわっ!?」
おもわずびっくり。
いきなり頭の中に響いてくる誰かの声。
え…えっと……
もしかして、もしかしなくても……
「え。えっと。今の…あなたの声ですか?」
というか、それしかないだろうけど。
『どうやら、言葉が通じないようですけど。あなたは?』
いや、言葉がつうじないんだから、私は誰ですか?
とか聞かれてもどうしようもないんじゃあ?
頭にパシバシとひびいてくるたぶん目の前の赤法師レゾの声。
名前聞いてないのにいきなりレゾとか名前呼ぶのもおかしいだろうし。
というか、下手に刺激して攻撃うけたくないのが本音。
私と目の前の赤法師レゾがそんなやり取りをしていると、
「・・・・?・・・・??」
リナさんが私が廊下に敷いたシートを指差して何やら首をかしげている。
何か目を見開いているような気がするのはたぶん気のせいだとおもう。
「えっと。万能魔法陣?」
嘘じゃないし。
うん。
「……??」
『魔法…陣…?しかし、この感じは…何といいますか……』
頭に直接響いてくる声は間違いなくレゾのもの。
えっとぉ。
「出来たらこの上にのってみてもらいたいなぁ…とかおもったり」
ものすっごく気になっていたこと。
もし、その身に魔王を宿している人間がエル様の力を使ったり、
もしくはその力に関連するものに触れたらどうなるのかっ!
誰しもそんな実験をしてみたくなるのは至極当然の心情だとおもう。
言葉は通じないけど一応いってみる。
とりあえず。
「多分、もしかしたらこれの上にのったら目が視えるようになる…かも。な~んて……」
冗談めかしていってみる。
どうせ言葉は通じないし。
やはり言葉は通じないなしく、しばらく首をかしげたのち、
「……。…?・・・・・・」
リナさん達に何やらいいつつ、かつん。
とこちらのほうにむかって歩いてくる赤法師レゾの姿。
とりあえず邪魔…というか巻き込まれたくない?というのもあり、そっと部屋の中にひとまず身を引っ込める。
このままいけばレゾは間違いなく魔法陣に足を踏み入れるわけで……
何か多少考え込みながらも、足を一歩、レジャーシートを広げているそこに踏み入れる。
と。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あっっっっっ!!!!!!!!!」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
足を一歩踏み出したと同時。
いきなり何やら叫びながらも頭を抱えるレゾの姿。
おもわずそんなレゾの姿をみて私だけでなくリナさんとガウリイさんの目も点になっていたりする。
いやあの…えっと?
叫び声も一応は言葉になってないからわかるんだ。
何か違うところで思わず感心してしまう私がいるけど。
そのまま、その場に固まったかのように動けなくなり頭を抱えて何やらもんどりうっているレゾの姿。
……えっとぉ……
『な……なぜ、なぜこのような場所にっ!?』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おひ。
唐突に脳裏に響くような、低く、それでいてずしん、と響くような声。
どうやらリナさんたちも同じ声を聞いたらしく、驚いたような表情をしているのが見て取れる。
いやあの…まさか?
今のって、レゾさんの声…じゃ、ないよねぇ?
まさかとは思うけど……
「魔よけをかねて、エル様の力の魔法陣おいてるだけなんだけど……」
ぽそっといったこちらの声が聞こえたのか、
『・・・・なっ!?……ぐっ…あ…ああぁぁぁぁっ……』
何やら驚いたような声をあげ、だんだんその声が小さくなってゆく。
それと同時。
「・・・・!?…・・・っ!!…!!!!!!!!!?」
はっとしたような表情になり、すっと姿勢を正してきょろきょろとしているレゾの姿が目にはいる。
見れば…いやあの……えっと?
予想はある程度はしてたけど…目がうっすらとあいてるんですけど?
もしもし?
ひょっとして、ひょっとしなくても、実験…大成功?
私がやってみたかった実験。
それ即ち。
ならば、干渉力が弱くなったりなくなったりしたら目は視えるんじゃぁ?
といった至極最もな素朴な疑問。
それらの解消。
…どうやら、その疑問の答え…でたのかな??
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おまけ♪~リナサイド~
まったく。
あまりに予想通りといえばそれまでだけど。
しかし、女の子の寝室に忍び込むなど万死に値するっ!
「どうしたっていうんだ?こいつ?」
いきなり目がとろん、となり動きが鈍くなった襲撃者たち。
それらをみてガウリイがつぶやくとほぼ同時。
「なぁに。ちょっとした術をね」
などといきなり第三者の声がしてくる。
「どちらに非があるのかは別として、真夜中に騒ぐのは他の客の迷惑ですよ?」
みれば、階段からゆっくりとあがってくる一人の人物が目にはいる。
にこやかに笑みを浮べ、特徴すべきは全身紅づくめのローブやマントを着込んでいる。
ということ。
服装からして僧侶か何かにしかみえないその格好。
しかし、全身紅って……
と、ともあれ。
「あ。ありがとうございます。助かりました。あ、あの?あなたは?」
とりあえずたぶん助けられたんではあろうけど。
あからさまに怪しすぎる。
こちらが怪しんでいるのを極力悟られないように相手にと話しかける。
と。
「いえ。ただ同じ宿の泊り客ですけどね。
不審な連中…どうならあなたが撃退されたようですが。あとはそこの男性ですね。
そんな人たちが足音を忍ばせて歩いているのを見かけたものですから…つい…」
そういいつつ少し困ったようなしぐさをしているその男性。
いやあの、ついって……
「まあ、そんな理由からついつい、首を突っ込んでしまったんですが…」
いいながらもこちらにゆっくりと近づいてくる。
「お前みたいな性格してるな。」
「ど~いう意味よ……」
何やら突っ込みをいれてくるガウリイにおもわず抗議の声をあげる。
「あ。あの?もしかしてあなたが他の泊り客とかに術をかけてくれてるんですか?」
ここまで騒ぎになって誰もおきてきていない。
というのがおかしい。
…といっても、どうやらあの子のみはおきているようでこっそりと小さく扉をあけて覗いてるようだけど。
「え?ええ。何やら騒動になりそうでしたからね。…とりあえず……」
何やらいいながら、手をかるくパチン、とならす全身真っ赤な服を着込んでいるその男性。
それと同時にロディマス、とかなのった刺客さんを含んだすべてが、
全員何やらトロン、と夢見心地のような表情したままゆっくりと階段のほうにいきそのままおりてゆく。
警戒するに越したことはないけど、とりあえず…相手の出方をみるとするか……
「って、あなたがあの赤法師レゾ!?」
相手の話を聞くことしばし。
驚愕すべき事実が判明。
というか、あからさまに怪しすぎるんですけど……
もしかして、この赤法師レゾが今回の襲撃の黒幕なんじゃぁ……
レゾと名乗った人物とやり取りすることしばし。
レゾが何やら黒こげになったはずの部屋の中に呪文のようなものをつぶやき、
ふと部屋の中をその後にみてみればそこは何ごともなかったかのような元通りの部屋。
そのあまりの強大な力に目を丸くして立ち去ろうとするレゾのほうをしばし眺めてしまう。
と。
いやあの…あの子、何やってるわけ?
ふとみれば、何か部屋から隠れて様子を伺っていただけの、
郷里の姉ちゃんと同じ名前のあの子が何かもってでて廊下に敷いてるし。
「いやあの?何やってるの?…というか、それ…魔法陣?」
「おや?おかしいですね。たしかに全員眠らせたはずなのに。呪文聞いてない人がいたのですか?」
あたしのつぶやきと、レゾとなのった人物のつぶやきはほぼ同時。
「・・・・?・・・・・」
だがしかし、やはりどちらの言葉もわからないらしく、首をかしげるばかり。
と、しばし、廊下にでている女の子のほうをレゾが眺め、精神を集中しているかのような感じをうける。
ソレと同時に、何やら驚いたような声をあげている女の子の姿が目に入る。
…やっぱりルナ…さん、っていったほうがいいんだろうなぁ。
でも名前いうのも怖いしな……ミドルネーム…おしえてくれないかな…あのこ……
というか。
いやあの……あれ、何なわけ?
何か感覚的にものすっごく危険、というかよく知っているというか……
ともかく、そんな感覚をうける巨大な魔法陣が書かれている布もどきを廊下に敷いてるんだけど?
何のため?
あんな材質の布なんかみたことないんですけど…??
しばし疑問に思っていると、この場を立ち去るのにその上を通らなければ階段にはたどりつけない。
それゆえか、ゆっくりとレゾが一歩を踏み出す。
と。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あっっっっっ!!!!!!!!!」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
足を一歩踏み出したと同時。
いきなり何やら叫びながらも頭を抱えるレゾの姿。
おもわずそんなレゾの姿をみてあたしとガウリイの目が思わず点。
みれば、例の子の目も点になっていたりする。
いやあの…えっと?
何がいったいどうなったわけ?
ただ、レゾがあの魔法陣を踏んだだけ…よねぇ?
そのまま、その場に固まったかのように動けなくなり頭を抱えて何やらもんどりうっているレゾの姿。
……えっとぉ……
『な……なぜ、なぜこのような場所にっ!?』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?
唐突に脳裏に響くような、低く、それでいてずしん、と響くような声。
あの?
今のは誰の声?
レゾの声じゃなかったし。
何よりぞくりとした感覚が全身を駆け抜けたのは多分きっと気のせいじゃないとおもう。
「……エル……」
エル?
あたしたちと同じ声が聞こえたのかどうかはいざしらず、ぽそっと何やらいってるルナ、
と名乗った例の女性。
『・・・・なっ!?……ぐっ…あ…ああぁぁぁぁっ……』
何やら驚いたような声をあげ、だんだんその声が小さくなってゆく。
どうみても、レゾの口ではない別の場所。
でも発せられているのはまちがいなくレゾ当人から。
そんな重く響くような声が小さくなってゆくのとほぼ同時。
「…なっ!?…っ!?こ…これは!?……なっ!?い…いったい!?」
はて?
いきなりレゾがばっと姿勢を正してきょろきょろと周囲を見渡しだす。
……いやあの、えっと?
…もしもし?
レゾってたしか盲目、といわれてたはずよね?
何で目が…開いてるわけ?
もしも~し???
――つづく?
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あとがきもどき:
薫:さてさて。ついに登場!エル様の名前v
当然、リナ達は「エル様」のことを知りませんv
というか、「エル」という名前をきいただけでは意味不明v
この場で只今わかっている存在は主人公以外は約一名のみv
次回で多少話しは進みますv
次回でゴルンノヴァまでいけそうですv
ではでは、また次回にてvv
2007年10月28日(日)某日
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