まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さてさて。そろそろイベント発生ですv
主人公が迷い込んでいる時間軸はどこでしょう?ふふふふふv(こらこら
何はともあれ、ゆくのですv

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  幻の宴ドリーム・リーマー~第2話~

とりあえず、言葉は通じないにしろ、どうやら一緒にこい。
みたいなことをいっているのは見て取れる。
というか、リナさんの目がキラキラしてるのがかなり気になるんだけど。
多分、自分がつけてるアクセサリーが関係しているんだろう。
というのは、ここがあの小説の舞台設定の中の夢だとすれば理解できる。
伊達に原作のファンやりながら、二次創作とかまでつくってるわけじゃないし。
呼び捨てにする、というのも何なので二人ともさんづけで呼ぶことにしている私。
最も、相手には言葉はまったく持って通じてないけど……
とりあえず、二人が歩きなので自転車にのることなく、自転車はそのままおしてゆく。
見上げる空はとても澄み渡っており、空気もとてもおいしい。
しかし、リアルな夢だよな。
いや、ほんと。
夢、と認識してる夢というのも珍しい。
だけど…だけどっ!
どうせならもうちょい融通のきく夢であってほしかった。
というのが本音。
「悪夢の王の一欠よ
天空の戒め解き放たれし 凍れる黒き虚ろの刃よ
我が力 わが身となりて 共に滅びの道をあゆまん
神々の魂すらも打ち砕き 神滅斬ラグナブレード!…って、やっぱりでないか……」
リナさんならば可能なんだろうけど。
というか、夢なら使えてもいいだろうに……
ま。
とりあえず。
どうせ発動しないんだったら、エル様も出てこないかなぁ?
という期待をこめて次いってみようっ!
「闇よりもなお昏きもの 夜よりもなお深きもの
  混沌の海よ たゆたいし存在 金色なりし闇の王
  我ここに 汝に願う 我ここに 汝に誓う
  我が前に立ち塞がりし すべての愚かなるものに 我と汝が力もて 等しく滅びを与えんことを
  重破斬ギガスレイブ!!…って何も起こらないか。当たり前か~…エル様、でてこないかな~……」
ひとまず、軽く明かりライティングの呪文を唱えてみたけど何も起こらなかったのがいい例。
せっかくなので呪文が使える。
とかいうのだったらたのしかったのに。
ともあれ、なので何も起こらないのならばというのなら。
エル様が出てこないかな?
という期待を込めて、エル様関連の呪文をば。
そんな独り言をいいながらリナさん達の後ろをずりずりと自転車をひこずりながらついてゆく。
と。
「・・・・?・・・・??重破斬ギガスレイブ神滅斬ラグナブレード??……?」
  …明かりライティング……??」
そんなこちらのつぶやきに、リナさんが首をかしげてこちらをみてくる。
そういえば、あれって一応はリナさんのオリジナル呪文にはいるんだっけ?
というか、この今現在、私が迷い込んでるとおもわれる夢の時間軸っていつだろう?
知りたいけど、知るすべ…ないしなぁ~……
まあ、ガウリイとリナが二人しかいない。
というので、一部の初め。
もしくは二部のどこか。
ということくらいかな?
途中とかだとアメリアとかゼルガディスとかでてくるはずだし。
そういや、あのお役所ゼロスもでてくるのかなぁ?
もし、ルークやミリーナがでてきて、自分の行動で変化がおこるんだったら。
絶対に!
ルークに麗和浄の上位魔法をおぼえてもらっておこう。
もしくは、二人をゼフィーリアにどうにかしていかせておく。
たぶん、そうしたらルナ姉ちゃんがどうにかしてくれるとおもうし。
たぶん、あのルナ姉ちゃんならルークの中の部下Sに気づくとおもうしなぁ。
まだ一部の初めごろだったとしたら、コピーレゾのことをどうにかサイラーグの人々に伝えれば、
あの悲劇はこの夢の中だけでも防げるのだろうか?
そんな様々な考えが頭をよぎる。
ま、なるようにしかならないし。
そもそも、自分がいたい思いとかするのは嫌だし。
進んでゆくことしばらく。
どうやらどこかの集落?らしき場所にたどりつく。
やっぱりどうやらあの森を抜けてしばらくゆくと村のようなところがあったらしい。
何か道行く人がこちらをみつつ首をかしげているけど。
たぶん、コレ(自転車)が珍しいんだろうなぁ~。
というのは何となくだけどわかる。
そういや、この世界ってこういう乗り物…今までSPでもでてなかったっけ?
何しろ、『サイ』ですら伝説上の動物。
となってたもんなぁ~。
「・・・・?・・・・・。・・・・!!・・・??」
そんなことをおもっていると、少し集落らしき場所から離れた場所にとある小さな家らしきもの。
といっても二階建ての建物でちょっとした大きさはあるけど。
そこを指差しながらリナさんが何やらいってくる。
えっと…?
そこの出入り口らしき入り口には何やらベットのような絵が描かれている。
ということは、ここは宿屋?
それとともにナイフとフォークの絵が。
なるほど。
つまり、ここは宿屋兼、食堂ってこと?
そろそろ日も暮れかけてるから今日はここで休む。
ということなのかな?
あ、でも私、お金もってないし……
財布の中にはあるにはあるけど…だふん、ここじゃ、使用不可能だろうしなぁ~。
「え。えっと。私お金ないんですけど……」
とりあえず、言葉が通じないにしろ、ダメもとでいってみる。
と。
ぽんっ。
私の肩にと手をおいて、何やらいってくるリナさんの姿。
ほんっと、何いってるかまったくもってわかんないんですけど?
とりあえず、どうやら身振りからして払ってくれるようなことをいっている…んだとおもう。
もしここが、あのスレイヤーズの世界の夢だとしたら、あのリナ=インバースが親切すぎる。
というのがかなり不安ではあるけど。
自分の考えからすれば、…もしかしたらこのブレスレットでも狙ってるのかもしんない……
お礼にコレとかちょうだいっ!
みたいなことをいってる…という可能性は多いにある。
というかそれしか考えられない……
あとは、まあ、郷里のルナ姉ちゃんの名前を名乗ったので、
同じ名前の言葉が通じない人をそのまま見捨てたら後が怖い。
というのもあるとはおもうけど。
とりあえず、中に入るような身振りをされる。
えっと…とりあえず……
「えっと。これ置いてきたいんだけど……」
「?」
…ダメだ。
通じない。
自転車をどこかにおいてきたい。
という言葉をいいたいのだが、まったくもって言葉は通じない。
とりあえず、足元にあった小さな石を拾い上げ、それをしまうような仕草をして、
石と持っている自転車を交互に指差す。
「・・・!・・・。・・・・。・・・・」
どうやら身振りと、その動作でこちらが何を言いたいのかわかったらしく、
何やらとある一角のほうを指差してくるリナさん。
そこにはいくつかの馬車などが納められている小さな小屋のようなものが見て取れる。
どうやらここは、旅人などが利用する宿屋でもあるらしい。
なるほど。
ここならば万が一雨が降っても問題なく雨はしのげる。
とりあえず、そのままリナさんにつれられて馬車がいくつか止められているその場所にいき、
その一角を借りて、ガシャン、と自転車をその場に駐輪する。
念のために一応鍵をかけて…と。
…呪文とかで吹き飛ばされたらアウトだけど。
あとは、籠にいれてたリュック式の鞄を手にとって…と。
この中身、なくなったら本気でなくし。
結構高かったのもはいってるしなぁ。
コミケ会場で買った品物とかが。
とりあえず、そのまま自転車をその場に駐輪し、リナさんたちと共に建物の中にとはいってゆくことに。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すごいかも。
というか、かなりすごい?
漫画やアニメで見るのとはやっぱり自分の目でみてみれば異なる。
というかものすごい感動もの。
何しろ、ランプとかが電気とかでなく昔ながらの油?の使用方法をとっているようなほのかな明かり。
薄暗いともいえる建物の中に入ると感じる独特の木のにおい。
ちらっとみただけで、見慣れた機械製品など、といったものは微塵も感じられないその造り。
そのまま、リナさんが何やら店の人らしき人と何やら話し込み、
そのままこちらに戻ってきて、ひょいひょいと手招きしてくる。
どうやら、何か食べるらしい。
メニューらしきものを手にとり、何やら注文らしきものをしているリナさん達。
えっとぉ……
文字もまったくわかんない……
と、とりあえず。
大人しくリナさんたちに任せておこっと……

ちなみに、かなりの量を食べる二人の姿をみて思わず私が固まってしまったのは…仕方ないとおもう。
絶対に。
ほんっと、見たり読んだりするのと、実際に経験するのとでは違うわ……
うん。


「……ふうっ」
ぼすっ。
どうやら今日はここで泊まるらしく、私にあてがわれたのは一つの部屋。
多分、今日はここで休んでまた明日出発する。
というようなことを言っていたんだとはおもうんだけど、言葉が通じない。
っていうのはかなり不便すぎる……
「しかし。夢なら何で言葉くらい通じないのかなぁ?」
至極最もな疑問が思わず独り言としてもれてしまう。
だって、こんなの夢としか思えないし。
…つねったり色々してみたりしたら痛かったりするけど、夢でも痛覚あることあるし。
せっかくなら、やっぱりいろいろとおしゃべりとかして楽しみたいのにっ!
あとは、呪文をばしばしつかえたりとかっ!
そ~いえば……
「呪文。といえば今日、いいの買ってたっけ……」
お風呂もトイレも別の場所。
トイレが部屋に各自備え付けでない、というのは不便極まりない。
ちなみに、トイレは当然水洗ではないし……
東京のほうをうろうろしてもらっていたいくつものポケットテッシュが今日ほどありがたい。
とおもったことはないけども。
お風呂は結構大きく、男女に分かれており、露天風呂のような形式で。
ちなみに、宿屋によくある備え付けの寝巻きというかユカタというのも存在していない。
安売りをみつけてついでだから。
と買っていた下着類がこんなところで役に立つとは、世の中、何が幸いするかわからない。
一目ぼれして買っていたワンピースを寝巻き代わりにしてベットに横になる。
かなり固いベットなので寝心地はあまりよくない。
…ま、人にお金だしてもらっておいて文句は何もいえないし。
ランプの明かりだけなので部屋の中はほのかに薄暗い。
とりあえず、別のランブの蝋燭に持っていたライターで明かりをともし、ベットの端においているこの現状。
ごそごそごそ。
とりあえず、ちょっと大きめのリュックサック形式の鞄の中から今日、買っていた一冊の本を取り出す。
ちなみに、これは今現在判っているスレイヤーズの、
すべての『力ある言葉』や『混沌の言葉』の一覧が載っている本。
二次さん創るときとか、打ち込みするときとかにこういうのがあったら便利だしねぇ。
ネット上でそういったサイトさんはいくつか見つけてパソコン上にお気に入りに登録してはいるけど。
やはり、こういったものは『本』の形式でもっていたい。
というのも人の常。
…何で神坂先生、だしてくれないんだろ?
『えんさいくろぺでぃあ』も混沌の言葉までは載ってなかったし……
そんなことを思いながらもぱらっと買ってきていた本のページをめくる。
言葉は通じなくても、どうやら呪文の言葉とか特殊な言葉?は通じるみたいだし。
例えば、名前とか、呪文の名称とか……
ならばっ!
ある程度ハッタリとでもいうか、発動しないにしろ覚えておいても損はないっ!
ソラでいえる呪文って私あまりないしなぁ~
基本的にはエル様関連のギガスレとかラグナブレードとかは思いっきり暗記してるけど。
一番好きなキャラが何しろエル様だしっ!
カリカリカリカリ……
鞄に入れていたレポート用紙を一枚剥ぎ取り、主だった呪文の言葉を抜き出してゆく。
こうしておけば、いちいち本を取り出さなくてもこれみたらわかるし。
小さくたたんでポケットの中とかにいれといたらいつでもみれるし。
とりあえず、まったくもって眠くもないのでしばし作業にと没頭することに……

どぐわぁぁっん!!
「…な、何!?」
かなり便利であろう、ついでにその言葉をきいたら相手がひるむだろう。
そんな呪文を抜き出して、昼間着ていた服のポケットに綺麗にたたんでいれておき、
とりあえず横になろうとおもって横になり、うとうとしていた矢先。
いきなり外のほうから爆発のような何ともいえない音が聞こえてくる。

何か甘いような匂いが周囲に充満してるようなきもしなくもないけど、たぶんきっと気のせいだろう。
ガチャ。
とりあえず、窓をあけて外を確認。
……えっとぉ……
何で、二つ先の部屋の窓から煙りがたちのぼってるんでしょうか?
あの部屋ってたしか…リナさんが寝てる部屋じゃぁ?
ちなみに、部屋の間取りは、リナさん、ガウリイさん、そして私。
という三つ連なった部屋の間取り。
リナさんの部屋はこの二階の一番端っこ。
私はほぼ中央付近であり、そしてまた一階とつながっている階段のすぐそば。
何かあったのかな?
というか、おもいっきり何かあったみたいだし。
…怖いけど、だけど確認しないほうがかなり怖い。
逃げるにしても、何にしても状況確認。
というものは何とも大事。
しかし、不思議なのはここまで大きな音がした。
というのに他の客達が誰も騒ぎ出していない。
というのも気にかかる。
「…とりあえず……」
そ~と、そ~と……
カチャ……
恐る恐る出入り口の扉を廊下にむけてゆっくりと開く。
少しほどあけて廊下の様子を確認する。
「………」
えっと……
そっとあけた扉の隙間から見えた光景に思わず絶句。
……何でトロル…だとおもう。
たぶん。
それとか異形の生き物がわらわらと廊下にいるんだろう……
しかも、ガウリイさんの背後にみえてる人物がもってるあれって……
ハルバートとかいう武器じゃないっけ?
アニメとかゲームとか、挙句は漫画で見慣れてるんですけど…もしも~し?
がっしりとした体格のよくよく遠目なのでわからないけど……
ハルバート?
がっしりとした体格?
…ついでに、宿屋の襲撃?
………何かかなり嫌な予感がするのは私の気のせい??


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おまけv~リナサイド~

結局のところ、郷里の姉ちゃんと同じ名前の、しかも言葉が通じない女の子。
そのまま無視してほうっておいて、万が一にも姉ちゃんの耳に入ったら後が怖い。
ゆえに、言葉が通じないまでも彼女をつれてとりあえずガウリイとともに先を進んでいるあたし達。
何やらずるずると見たことのない装置もどきのような車輪のついているソレをひっぱりながら、
郷里の姉ちゃんと同じ名前を名乗った人は意味のわからない言葉を紡ぎだしている。
あたし達の背後からついてきている格好になっているのでそのつぶやきが嫌でも耳にはいる。
が。
いや…あの…えっと?
「いやあの?ちょっとまってよ?えっと?もしもし?今……
  重破斬ギガスレイブ?とか。神滅斬ラグナブレード??……?」
 それに、明かりライティングとかって……呪文知ってるの?」
というか、ことごとく術の名前を後ろについてきているルナ、と名乗った子はつぶやいてるし。
でもどれも発動してないけど。
というか、何でしってるわけ!?
普通の一般人は混沌の言葉カオスワーズから力ある言葉まで知らないはずなんだけど?
いや、そもそも。
何でこの子があたしのオリジナルでもあるあの二つの呪文の力ある言葉を知ってるわけ?
思念波テレパシーがあたしも使えるには使えるけど。
でも今のあたしじゃなぁ……
そろそろ、あれが近いので魔力が不安定になってきてるし。
たぶん、思念波テレパシーでの会話ならば意思疎通は可能のはず。
何しろあれは頭というか脳裏に直接言葉を叩き込むわけだし。
この人が何をいっているのかものすっごく気になるんですけど……
「なあ?リナ?後ろの子、何いってるんだ?」
「あたしに聞かないでよ……」
ガウリイにもどうやら判らないらしい。
というか、この人が話してる言葉っていったい何?
どこの国の言葉でもなさそうだし。
唯一共通しているのは、名前の言葉と…そして、呪文の『力ある言葉』くらい?
とりあえず、しばらくは身振り手振りと感覚でどうにか話しをしてゆくしかない…かぁ。
何しろ、あたし、そろそろアレが近いから集中力にちょこっと問題あって魔力落ちてきてるしなぁ~……
そんなことを思いながら進んでゆくことしばらく。
やがて、視界の先にちょっとした小さな村が見えてくる。
といっても、後ろのほうからつけてきている気配は常に感じているので、
この村の先にとある旅人専門の宿屋にと足をむけてゆく。
しっかし。
「やっぱりあれって、この前のヤツの仲間かな?」
「ほうっておいていいのか?」
「害ないんだったらいいんじゃない?」
たぶん、あたし達をつけているアレって……先日のあのゼル何とかって人の関係なんだろうなぁ……
ともあれ。
「あ。宿あった。えっと。今日はここに泊まるんだけど…って、言葉わかんないか。
  えっと、お金もってる??」
言葉が通じなくても、せめてお金くらいはもっていてほしい。
というか、でないとタダばたらき!?
でも、身につけている品を考えれば家に送り届ければ謝礼はがっぼりっ!
という可能性は捨てきれないから放っておけない。
どうやらこちらが何をいっているのか判らないらしい。
はうっ。
仕方ない。
とりあえず宿屋の軒先にとかかっている看板を指差しもう一度身振り手振りで説明する。
といっても、看板を指差し、あたし達を指差し、そして店の中を指差し…といった程度だけど。
目の前のある旅人専用ともいえるちょっとした宿屋は二階建て。
少し村からはなれており、少々騒ぎになってもあまり野次馬とかが増えないというのが利点。
「…?……?……」
こちらが言いたいことがわかったのか、何やらかなり困ったような表情で何やらいってくる目の前の人。
…というか、名前いうのも怖いから、人…もしくは、女の子、という表現でいいよね?
ね?
とりあえず、ぽんっと困ったような表情を浮かべているので肩にと手をおき、
「とりあえず、立て替えとくから。今日はここで泊まりね」
にっこり微笑みながら話しかけ…といっても言葉わかってないだろうけど。
ひとまず中に入りながら手招きする。
そんなあたしの行動になぜか多少さらに困ったような顔をうかべ、
「……。…?……」
「?」
何か困ったようにいってくる。
えっと…何いってるんだろ?
何か言いたいのはわかるけど、何がいいたいのかがわからない。
と。
何か思いついたのか、足元にあった小さな小石を拾い上げ、それをしまいこむような動作をしてくる。
そして、その石ともっている車輪が二個ついているそれを指差してくる。
「あ。なるほど。つまり、それをどこかにおいときたいわけ?」
ずっともって移動している。
ということは、何らかしらの大切なものか何かなんだろう。
きっと。
車輪がついているので乗り物?
とも思えなくもないけど、こんなのにどうやって乗るのかわかんないし。
ま、とりあえず馬車置場にでも案内しといたほうが無難とみた。
言葉でいっても判らないだろうから、すっと馬車などを停めるために設置されている小屋のほうを指差す。
どうやらビンゴだったらしく、素直についてきて、何やらそれをその場に置き、
ガシャッン!
あまり聞きなれない金属音が聞こえてくる。
ふむ。
どうやらあの金具を下に下ろすことによってどうやら動かないようにできるらしい。
…時間あるときゆっくりと観察研究したら面白いかも。
これ……
さらには何やら車輪の間にチェーンのようなものを絡めてガチャガチャと何かしてるし。
えっと…鍵?
もしかして?
…わざわざ、鎖をかけて、さらには鍵までかけるなんて。
よっぽど高価な品!?
こりは、さらに言葉が通じるようになったら期待できるかも!?

ともあれ、そのまま言葉の通じないその子を伴い、
あたし達は宿の中にとはいってゆく。

何か今日はいろいろとあったなぁ~……

なぜか唖然としているその子を伴い、ひとまずは腹ごしらえをして部屋を二階にとり、
今日のところはそれぞれ休むことに。

さってと。
……もしかして、今晩にでもあの隠れて突いてきていたつもりの刺客さんたち…くるかな??

               ――つづく?

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あとがきもどき:
薫:うぎゃあ!?打ちこみするのに、スレの一巻さがしてますけど。
   なぜか収納していたはずの場所に一巻だけっ!みつからず……
   どこにしまったんだろう…私…(汗)
   とりあえず、うろ覚え&漫遊を参考にしてのレゾの台詞にいくかな(こらこらこら
   というわけで(何が?)たぶん、間違いなく想像はついているとおもわれますが、
   次回で例の赤法師さんの登場ですv
   それでは、また次回にてv
   ではまた、ごきげんよう~♪

2007年10月27日(土)某日

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