まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

おおおおお!!!!!!!
予測していたというか希望していたというかっ!
はっ、少しばかりテンション高め(まてこら)
いや、スレの四期アニメさん。
何と二部を原作ベースらしいですよっ!二部ベースのオリジナル展開、とのこと。
とすれば必ずでてくるルクミリ&気の毒シェーラv
ルクミリの声優もきになるなぁ。
希望的にはルークは速水奨さん希望(まてこら
ミリーナは…誰がいいかなぁ?
これでポンも家にいたらいうことなし……
ついに行方不明になってから三ヶ月に突入中…くすん……
(期待おおきかっただけに落胆もおおかったスレイヤーズアニメ…<2010年に追加記述>)

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○パラレル・トラベラーズ○~伝説の巻物~

「――なにものだ?」
いや、何もの、といわれてもどうこたえていいものか。
依頼(?)をうけて、フリーディァが望んでいるとおもわしき書物があるとおもえし山。
その山のふもとに足を踏み入れたとたんにいきなり声をかけられた。
人のようでいて人ではない。
人とは異なるその姿。
身長的にもその姿は……
「えっと…ドワーフ?何でこんなところに?」
リナの素朴な疑問は何のその。
まあ、リナの記憶どおりの世界とほぼ同じならば、
ここより少しはなれた地においては彼らドワーフの居住、ともいえるべき場所があるのは明白。
「何ようだ?人間よ?」
憮然として招きざる客、とした対応をとってきているこのドワーフ。
あまりあたし達を歓迎していなかったりするけども。
答え次第ではまさに一触即発、といった気配をかもしだしつつもいってくる。
「え。ええと。この地に伝説になっている建築家のアトリエみたいなのがある、ってきいたんだけど?」
そんなリナの言葉に、がらっといきなり警戒をとき、
「何だ。あんたらあそこに用があるのか。儂はてっきり……」
「?てっきり?」
「いや。何でもない。しかし、いっても何もないぞ?まあたしかに見るには見ごたえはあるだろうが」
ドワーフの言いたいことはリナには理解不能。
しかし、その見ごたえ…というのが気にかかっていたりする。
まあたしかにあれは視てて楽しいし♪
「まあ、いってみればわかるさ」
「は、はぁ……」
何か意味ありげなドワーフの台詞に、ただただそう答えるしかないリナではあるが。
「とにかく。おか~さん、いってみようよ?」
くいくいとそんな戸惑いの表情を浮かべているリナの服のすそをひっぱり話しかける。
すでにここにくるまでに疲れたのかマナは半分寝ており、ガウリイが抱っこしている状況。
まあ、二歳児の体力、というのもは突発的にいきなり寝ることもしばしばなので仕方がないのかもしれない。
「そうね」
ドワーフが言いたいことか多少きにかかるものの、だがしかし、
とりあえずその目的の建物があるであろう場所にむかって先をすすゆんでゆくことに。
それゆえにリナがあたしをひょいとだき、ガウリイがマナを抱いてしばしあたし達は先を進んでゆく。

左右に見えるは小高い、というよりは見上げるまでの高い山。
自然によってつくられたのか、はたまた人の手がはいったのかは人の目からすれば皆目不明。
だがしかし、同じような高さの山が左右にまるで双子のようにそびえたっている。
ちなみに形までもが左右対象。
自然は時として面白い形をつくりだし、生命もまたおもしろいものを作り出す。
その中心にまるでその間を埋めるかのごくに建っている…否、造られているレンガの建物。
周囲の色彩にあわせているがゆえに、遠目からは普通の山か何かにしか見えないつくり。
「ここみたいね」
人が誰も戻ってこない、という噂が気にはなるが、しかし周囲に何か怪しい気配は感じられない。
いつのまにか一緒にいたはずのゼロスの姿がみえないが、それはあまり気にしないリナ。
「ガウリイ。何か感じる?」
「いや、別に?」
念の為にガウリイにも確認するリナであるが、ガウリイも変な気配などは一切感じない。
まあ、少しばかり奥のほうからドワーフの気配はしてはいるが、それはさして気にならない。
何しろここにたどり着くまでも幾人かドワーフの姿は見かけている。
だからこそあえて気にならない。
「ふむ。とにかく、中にはいりましょ」
ガウリイが何も感じない。
というのであれば、危険な生き物などは中にはいない。
ということ。
そう判断し、あたしの手をひきながら、とりあえず閉じられている扉のほうにと向かってゆくリナ。
さってと。
”アレ”をみたときのリナ達の反応が楽しみだわ。
ふふふふふ♪

『ようこそ!我がアトリエ・バンジーロックへ!!』
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
扉をくぐると同時、そこにいきなり出現する何かの映像のようなもの。
扉をくぐった先にあるのは玄関口をかねている広間がひとつ。
思わずそれをみて目を点にして無言になっているリナとガウリイ。
目の前に立体映像のようにして映し出されているのはちょっとした男性の姿。
その服装から何から、かなりはっきりいって少しばかり面白い…もといかわっていたりする。
このような格好をしていた人物に多少過去の記憶に心当たりのあるリナ。
それゆえに、ひくひくと顔を痙攣させていたりするけども。
おなかをおもいっきりだしているヘソだしルック、とも呼べる服装。
無意味にじゃらじゃらと腰や腕、さらには首や肩にかけられている銀のアクセサリー。
『へい!きみたち、我がアトリエに隠された秘宝をみつけることができるかな?ひゃっほ~!!』
ぷっ。
言いたいことだけいって、その立体映像はまたたくまにと掻き消える。
出入り口から入ってきたものがいれば自動的にその映像が流れるようになっている仕組みのそれ。
え…え~と……
今のって…何?
まず、それが先に心情的にくる。
だがしかし、『我が』といっていたことからおそらくはこの建物の製作者なのであろう。
そもそも、秘法、というのもきになるが。
だがしかし、ここにきたのがリナ達が始めて、というわけではないはずである。
その秘法を誰かがすでに持ち出していてもいまだに映像のみが延々と続いている。
という可能性も捨てきれない。
まあ、それがなくなれば映像がかわるような仕掛けにしているのかもしれないが。
「と、とにかく。奥にいきましょ」
そんなことをおもいつつも、唖然としながらも見なかったことにしていっているリナ。
「あ、ああ」
どうやら唖然としたのはガウリイもらしく、リナの台詞に力なくうなづいていたりする。
なぜかあの映像をみればなぜか誰でも同じような反応になるのよねぇ。
今までの存在、ほぼすべて。
中には違う反応をした存在もいたりはしたんだけど、それは別に説明することでもないし。
というかあたしが説明してもおかしいし。
建物の中にはいってゆくと、ところかしこに壁に刻まれている彫刻が目にとまる。
それは様々な動物の姿であったり、何かの紋様であったり、人のソレであったり様々。
一つの部屋が動物の彫刻で埋め尽くされている、と思えば、
次の部屋はとにかくひたすらに魔方陣らしきものの彫刻がほどこされている。
そして。
「…すご」
思わず天井をみあげて感嘆の声を上げているリナ。
天井に掘り込まれているのはなぜか伝説となっていたりする降魔戦争と呼ばれる戦いの様子。
ことこまかに竜やそして魔族の姿、そして竜王達の姿が彫り刻まれている。
多少の脚色はあるにしろ。
あれでもあの人間、一応はあの当時、【天才芸術家】として名前がとおっていたからねぇ。
まあ、あの立体映像からは到底想像はつかないだろうけど。
天才、と呼ばれる人物はどこかしら他の人とは異なる突発した何かをもっているもの。
だからこそ面白いし楽しい。
「おか~さん、次はどの扉にいく?」
奥に奥にと続く扉は無数にある。
それでも、一応天窓が各部屋にあるかぎり、いざとなれば窓から外にでることは可能。
部屋には順序があり、ある特定の部屋に入れば出入り口にて出迎えたあの立体映像がいきなり出現してくる。
そのたびに、服装がかなり変なものに変化しているような気がするのは絶対にリナの気のせいではない。
事実、映像すべての服装がアレ、違うように残してるし。
ほんっと、リナの反応をみてるだけでもたのしいわv
そんなこんなですすんでゆくことしばし、
『我が迷宮をよくぞこえてここまだたどりついた!勇者たちよ!
  きみたちこそ、我が究極の秘法を授けるにふさわしいであろう!いざゆかん!伝説の地へ!』
「・・・・・・・も、何かどうでもよくなってきた……」
というか、今度はなぜか立体映像の人物の姿は全身着ぐるみ。
ゆえにこそ、ため息をつくより他にはないリナ。
その着ぐるみがなぜか魚であったりするのだからなおさらにため息もでる、というもの。
なぜに魚!?
と突っ込みたい部分は山とある。
だが、所詮相手は立体映像。
記録されていた映像を特定の条件がそろったときに再生されているのに他ならない。
確かに、迷宮、といえば迷宮であろう。
無意味に多い扉の数。
そしてまた、階段も上下にのぼり、下手な場所に入り込めば同じ場所をぐるぐると回る仕組み。
しかもご丁寧にその壁にはなぜか鼠の彫刻が施されていたりする。
そのあたりの道は、まあガウリイの天性の勘で、こっちは行き止まりのような気がする。
などといった台詞をうけて変な場所に迷い込むことはまずないリナなのだが。
ちなみに、ある部屋の仕掛けで動く床があったのだが。
それは眠りから覚めたマナとそしてあたしにとってはいい遊び場になっていたりする。
いわば、パズルのような形式の動く床。
失敗すればすばやく元の形状にもどりゆく。
どうやらこの建物をつくった人物は魔術などに関しても精通していたらしい。
そんなことを思いつつ、その技術に多少なりとも驚いていたリナではあったが。
作成者が『コレ』である。
どうでもよくなってくるのも当然、といえば当然なのかもしれない。
「ま、まあ。とにかく目的の場所は近いみたいだし……」
とりあえず、あまり深く追求しないことにしてひたすらに奥に、奥にと再び進んでゆくリナ。
途中、なぜか水が突発的にいきなり流れる部屋などもあったりしたが別にもはや驚かない。
もっとも、マナにとっては遊び場にはうってつけらしく、かなりはしゃいでいたりするけども。
あたしもたまには子供らしく遊ぶとしましょうっと♪

様々な仕掛けなどにはあえて深く追求することなく、ひたすらに進んでゆくことしばし。
「え…ええと……」
隠されていたとある部屋。
そこがどうやら出入り口でいわれた秘法、がある部屋なのだろう。
そういわんばかりの演出の小部屋。
だがしかし。
部屋の中央にふよふよと浮かんでいるこれまた立体映像。
こちらは永久的に映し出している立体映像だったりする。
よくよくみれば床に水晶の仕掛けが施されているのがみてとれる。
そしてまた四面の壁にも仕掛けがあり、
それらの光の反射を利用して天井に描いている『あるもの』を部屋の中心に映像として浮かばせている。
しかし、何よりもリナが言葉を失った理由は別にある。
そこには……
「ね~ね~?げいじゅつとはばくはつでありじんせいだ~!ってどういうこと?」
そこに浮かんでいる立体映像の巻物の文字には『芸術とは爆発であり人生だ!』とかかれていたりする。
思わず頭を抱えているリナ。
そもそも、爆発云々もつっこみたいが、なぜそこで人生がでてくるものか。
マナの質問に答えにつまるリナ。
「なあ?リナ?もしかしてあの依頼にあった巻物ってこれのことか?」
「…なんじゃないの?」
まあ、こんなものをもし見つけたとしても、他人にいうのもあほらしい。
というか、何よりも。
「さあさあ!よってらっしゃい!双塔名物!爆発アイテム!」
その先に扉がありそこをくぐればなぜかドワーフたちがお店を開いていたりする。
しかも、なぜか爆弾系統の品ばかり。
この建物自体はそういった爆発から建物を守る防御壁がなされており、ちょっとやそっとの爆発では壁すらもぴくりともしない。
それは、各部屋に描かれている魔法陣の効果ゆえ。
様々な魔方陣の効能が入り混じり、この建物の強度を強靭にたもっている。
「…ここにやってきたひとが、誰も戻らない。というのはたぶん。
  あまりの現実に馬鹿らしくなってそのまま他のところに移動しただけなんじゃ?」
リナの素朴な疑問はただただ虚空へと掻き消える。
事実、ここに伝説の巻物がある、ときいてやってきた人々は『これ』を目の当たりにし、
何だかとてもあほらしくなり、そのままこの地を立ち去っている、という現状。
「かもなぁ。しかし、どうするんだ?リナ?」
「ん~。まあ、とりあえず、真実をいうしかないんじゃない?」
あのまま逃げるのは多少もったいない。
何しろここにくるまでの路銀をも一応フリーディァは渡してきていたりする。
しばしその光景にどこか唖然としながらも、そのまま無言でその場を立ち去るリナとガウリイ。
「ゼロス!それもかってね♪」
「ゼロスおじ~ちゃん、それもね♪」
あたし達に至っては一応来た記念にすべての店から品々を購入していたりする。
ま、別に代金はゼロスに払わしてるからリナの負担にはならないし♪
リナも別に手持ちの資金を失うわけではないので何もいってこないしね。
そんなあたし達を横目に、
「しかし、何でドワーフたちがあんなところで商売してるのかしら?」
山に入ろうとしたその出入り口にドワーフが警戒したように見張りをしていたのも気にかかる。
しかし、ドワーフの感覚は人間にはなかなか理解できにくい、というのはリナはよく理解している。
ゆえにこそ、頭の中に?マークが飛び交うものの、それを追求したい、とまでは思わない。
「わ~い。はなびばくだんってのがあったし。あとであそぼ~ね。ね~さま♡」
ほくほくしながらちょこちょこと歩きながらもいってくるマナ。
どうやらドワーフたちが売っていた爆弾もどきがかなり気に入ったらしい。
「どうせなら一尺とかあればいいのに。大玉花火があったらおもしろいのになぁ」
どうせつくるなら大玉もつくればいいのに。
どこか抜けてるのよねぇ。
「…いやあの?どうしてエルちゃんはそのことを知ってるんですか?」
この世界では、そういったモノはまだ一般的に出回っていないはず。
そもそも、様々な色彩をもった花火、というものもいまだに確定されていない。
精神世界にいたはずの自分をいきなり引っ張り出したことにも驚愕せざるを得ないが。
それよりもありえないはずの知識をもっているあたしの言葉に驚きを隠せないゼロス。
「え~?普通誰でもしってるし」
普通誰でも知っているとおもうけど。
なぜかあまり知られてないのも事実なのよねぇ。
この世界の生物ってほんっと遅れてるのよねぇ。
ま、別にそれらのことは説明することでもないし。
「でも、ね~さまもつくれるし。マナね。パラパラがすきなの~」
確かにマナを喜ばせようと自分で花火を作り出したこともあるのは事実。
マナが一番気に入っているのはパラシュートが花火とともに撃ちあがりおちてくるもの。
子どもというものは、何かそういうものがとても気に入るらしく、ほとんどの子どもが好き、と答える品。
「マナ。それをいうならパラシュート、だってば」
くすくす。
そんなマナの姿がとてもかわいらしい。
「……この世界、その言葉自体も普及してないとおもうんですけど……」
そんなあたし達姉妹の会話をききながらもつぶやいているゼロス。
「まあ、花火はけっこう人気あるからねぇ」
火薬の分量や配合により様々な色彩を出すことが可能。
インバース商会においてもそういった類のことは母親が好きなこともありリナもまた火薬の扱いになれている。
それゆえにそれですまし、
「それじゃ、今晩、試してみましょうかね?」
「わ~い!」
リナのその言葉をうけてはしゃぐようによろこぶマナ。
「…ええと、それですましていいものなんでしょぅか?」
そんな会話をききつつも、ゼロスのつぶやきはただただ風にと溶け消えてゆく。
とりあえず、今度S達材料にして花火でもつくってみましょうかね。
そんなたわいのない会話をしながらもあたし達はそのままその場所をあとにしてゆく。
さってと、馬車を手にいれたら次はゼフィーリアね。
ルナ達の反応が楽しみだわ。
ふふふふふふ♡


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あとがきもどき:
薫:さてさて。ゼロスはそれとな~く、この塔にたどり着く前に別行動(笑
  何しろ建物に刻まれている魔法陣は魔族にとってこまる品々もあるわけでv
  ですけど内容が内容だけに壊すに壊せないというv(笑
  そんな中にいきなり精神世界にいたのにひっぱりだされて奢らされるハメになっているゼロス君v
  一番誰が気の毒なんでしょうかねぇ?
  ふふふふv
  ともあれ、次回で馬車ゲット!&ゼフィーリアにむけての馬車の旅路ですっ!
  ではまた次回にてv

2008年5月3日(土)某日&2010年1月4日(月)訂正

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