まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さてさて。あと少しでゼフィーリア~♪(笑
とりあえず、今回は完全オリジナルv
原作に出てきた敵さんキャラ、敵側にはまったくもってでてきませんv(笑
ま、ときにはギャグも必要…ということで(だからまて
何はともあれ、いっきますv

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○パラレル・トラベラーズ○~報酬と依頼~

カルマート公国。
リナにとってはいろんな意味でこの国とは縁がある。
マインの村、ヴェゼンディの町、ベルゼドの町、ソラリア・シティ。
この国にはリナが関わった一件の中でも印象深いことがおこった街が五個も点在している。
そういえば、ゼフィーリアから多少近い状態でよくベルゼドでシェーラは計画できてたわよね。
もし、あの噂がゼフィーリアにまで届いていれば問答無用でシェーラは綺麗さっぱりと滅ぼされていただろうけど。
ふとそんなことを心の片隅におもうリナ。
またここは、大国に囲まれた国、というのでもあるいみ有名。
何しろ北西のほうにいけば魔族の拠点ともいえるカタート山脈すらも望むことができる。
領土的にはゼフィーリアやエルメキアといった国々と比べてかなり小さい。
が。
だが一応それなりに有名どころも多々とあり、世間的、一般的には国のバリューネームはかなり高いほう。
「ようやくカルマートだし」
ここからゼフィーリアまではあとわずか。
といっても人の足でいくらなば、一日、二日でつける距離でもなく。
高速飛行の術でとにかく疲れまくるまでに飛んでいけば確かに早くつけるくらいの距離。
ここっていまだにそのあたりのことが発展してないからねぇ。
瞬間移動なんてものすっごく簡単なのにねぇ。
ふふ。
「まあ、でもあの地は歩いてでないと入れないしねぇ」
リナ達の世界…すなわち、もともといた世界ではそのように水竜王が設定しているのも事実。
とりあえず、いくら異世界といえども貢物が何もなければどのようなことになるかわからない。
ゆえにこそ、ひたすらに片っ端から怪しい場所にいっては盗賊たちを壊滅しつつ進んでいるリナ。
屑同然の宝石類に関しては、ちょこっと手を加えることにより高く売りさばくことも可能。
「というか、すでにここにくるまでに五十件以上の盗賊を壊滅してますが……」
どうでもいいような代物はとっとと売りさばき、一応お金にとかえている。
また、お金ばかりではかさばるのでそれに伴う品々にと交換などもしているが。
まあそんなことは別にどうでもいいこと。
「別に問題ないし」
「そうそう。おか~さんのいうとおりもんだいないし?」
とりあえず、近くの町にと入り、宿をかねて休憩しているあたし達。
当然ゼロスがとまる場合はゼロスの資金は自分もち。
まあ、彼は別に部屋はいらない、といえばそれまでだけど。
「まあでも、確かにあまり危ないからやってほしくない、というのはあるけどなぁ」
のほほんといいつつも、いっても無駄、と悟りきっているがゆえにひとまず突っ込みだけいれてきているガウリイ。
「だけど。おと~さん、資金は必要だし」
「エル、よくわかってるじゃないっ!まあ悪人に人権はないんだし。あたし達が有効利用しもて問題ないしね」
資金はどうにでもなるけど、有効利用するほうがはるかに効率的。
元の持ち主に戻してもそれらが有効利用されるとはかぎらないし。
それに何より、元の持ち主がすでに別の存在にかわっていたりするのが現状でもあるし。
ゆえにあたしやリナの意見は間違っていない。
絶対に。
「それはそうと。何か持ち主に返したらかなりの礼金もらえそうなものってあった?」
とりあえず、品々はことごとくゼロスにもたせているのでリナ達からすればかなり身軽。
「リナさん。それを僕にききますか?僕に?…まあ、いくつか魔力が含まれてる品はありますけど。
  しかし、こんなにためていったいどうするんですか?」
ゼロスがなぜかそんな疑問をなげかけてくる。
そもそも、彼はゼフィーリアの中にまではついてくるつもりはさらさらない。
まあ、彼もいつ呼び出しかかるか自分で把握してるからねぇ。
「とりあえず、近くにいったら馬車を借りるつもりよ」
馬車を数台以上、かえるだけの品々はすでに手にいれてはいる。
運転手ごと馬車を借りたほうがかなり安くあがる。
この世界、そういう商売をしている人たちは多々といる。
「それか、馬車を購入して運転手を雇うか、だけど」
それらを把握しているがゆえのリナの言葉。
「何なら俺が馬車をうごかしてもいいぞ?」
そんなリナ達の会話に割って入りガウリイが何やらいってくるけど。
「ガウリイはだめ!あんたはよく変な方向に動物をつれてくの得意だし」
動物的な勘をもつガウリイと動物の相性は結構同調したりする。
ゆえに、そのまま動物たちの本能にまかせて移動したりすることもしばしば。
「あ。ならあたしがうごかしたい!ばしゃ!」
「エルがやったら、面白がっておもいっきり暴走させるからねぇ。まあ問題はないけど」
そんな彼らの会話をききつつ。
ほんと、この人たち…今までどのような生活をしてきているんでしょうか?
などと思っていたりするゼロス。
別に普通に生活してるだけだけどねぇ。
ほんとうに普通の人間として生活してるだけだしv
「しかし。そろそろ馬車を考えてもいいかもね」
あたし達はすでに一応はカルマートの国にはいっている。
子ども達の体力から考えても馬車、というのはあるいみ重宝する。
それゆえにリナが馬車の購入費用を最優先に資金を調達していたのだが。
そんな会話をしていると、
「あんたたち、馬車をさがしているのかい?」
食事をもってきた宿の従業員らしき人物がそんなあたし達にと話しかけてくる。
「え。ええ。あったら便利かなぁ。と。みてのとおり子ども達もちいさいですし」
二歳と三歳の子どもをつれたたび、というのは子ども達にとってはきついものがあるかもしれない。
それゆえにそんなことを思いながらリナがそんな従業員その一にこたえていたりする。
もっとも、あたしもマナもまったくそんなことは気にせずに逆に楽しんでるけどね♪
「それなら町外れにあるエール伯爵の家にいってみたらいいよ。
  あの伯爵の趣味、馬車の作成でねぇ。たぶん譲ってくれるとおもうよ?」
「…はい?」
趣味が馬車の作成…などというのは聞いたことがない。
いやまあ、しかし金持ちの趣味、というのは確かによくわからないところがある。
ゆえにこそ目を点にしてまの抜けた声をだしているリナだけど。
「エール伯もいい人なんだけどねぇ。ちょっと癖があるというか。まあ、いってみて損はないよ?場所はね……」
その癖、というのがかなり気にはなる。
が、譲ってもらえる、という言葉がきにかかる。
うまくすれば無料でもらえる可能性もあるかもしれない。
無料。
その言葉にはリナはめっぽう弱い。
ゆえにこそ目を輝かせて詳しいことを聞き始めているリナの姿。
場所の説明をうけるかぎり、町外れ、といってもそれほど時間はかからない。
何でも広大な土地を所有している伯爵らしいが、あの程度で広大なんていっているのが面白い。
「ん~。とりあえずいってみて損はなさそうだし。いってみましょうか?ガウリイ」
「まあ、別にかまわないぞ?」
「よっし。じゃあご飯たべたらいってみましょ。すいません。追加注文おねがいしま~す!」
どうやらエールの屋敷にいくことを決めたらしい。
ま、あたしとしてはそのほうが面白いからいいけど。
「はいよ。しかし、あんたたちみてたらたべっぶり気持ちがいいねぇ」
まあ、どこにそんなに入るのか。
判らないほどに気持ちがいいくらいにしかも、おいしそうに食べているこの家族。
神官さんが一緒、ということはどこかいいところのお嬢様か何なのかもしれないねぇ。
よく、家からでればハメをはずして元気になる令嬢、というのもは多々といる。
女性のほうはどうみても魔道士風の格好をしており男性のほうは剣士風。
金払いも気持ちがいいほどによい、というのもあり。
宿の人たちの概念は『お金持ちの子息・令嬢』という結論に達している。
そんなことを思いつつもそんなことをあたし達にむかっていってくる。
お金に関してはそもそも、盗賊たちから奪ったものであり、リナ達にはまったくもっていたい思いをすることはない。
ともあれ、しばし食事に専念するあたし達家族とおまけひとつ。
さってと。
また何かたのしくなりそう♪


「…ええと……」
「これはまた、かわってますねぇ♡」
とあえず、宿の従業員に情報をうけてやってきたはいいものの。
門番らしき人物に馬車のことで、というと何の調査もなくいともあっさりと通された。
門をくぐって周囲をみわたし唖然としつつつぶやいているリナ。
そしてまた、リナと同じくそれらをみてにこやかに笑みを浮かべたままでいっているゼロス。
ひとまず食事を済ませたのち、宿の部屋を確保して情報があった場所にとやってきているあたし達。
「わ~。すご~い、おうまさんがいっぱ~い!」
なぜか敷地の中に牧場らしき場所があり、そこに放し飼いにされている馬がおよそ数十頭以上。
さらに、ずらりとまるで道を取り囲むようにして様々な大きさの馬車の荷台が並べられていたりする。
どこかからは、牛の声がすることからしても、おそらく牛舎までもあったりする。
それにしては特有のにおいがしない、というのはそれなりの処置を施している、というのがみてとれる。
マナはそれらをみてかなりきゃっきゃとはしゃいでいるけども。
「…金持ちって何かんがえてるんだろう?」
思わずそれをみてつぶやくリナ。
まあ、お金持ちのおかしな趣味は今に始まったことではない、というのはよくわかってはいるが。
敷地の中に牛舎やあげくは牧場といったものをつくっている伯爵、という人物像がかなりきにかかる。
しかも、まるでオブジェのごときにずらり、と並べられている馬車の荷台。
というか、馬車の荷台、というよりはあきらかに一つの彫刻、といっても過言ではない。
しかし、あるけど、あるけど屋敷の姿すらみえない、というのに驚愕する。
どうやら話どおり、かなりのお金持ちらしい。
なぜか累々と並べられている彫刻もどきの荷台らしきもの。
それらが並ぶ道を進むことしばし。
ゆえにこそ半ば唖然としつつもつぶやいているリナとは対照的にあいかわらずのほほんとしているガウリイの姿。
やがてしばし歩いてゆくと、真っ白い屋敷が目に飛び込んでくる。
唖然としつつもガウリイと顔を見合わせその建物の方向にあたし達をつれて歩すすんでゆくことしばし。
ちなみにマナはといえば、飼い猫なのかすりよってきている猫に夢中になっていたりする。
全身これまた真っ白な猫。
特徴は頭の中心にぽつん、と黒い点があり、青い瞳のかわいらしい猫。
この屋敷には猫や犬も多々といて、放し飼いにされている。
よくよく見れば広い敷地内部に様々な動物などの姿も見て取れる。
何やら上空に羽の生えた何かが飛んでいる様子もみえるような気がするが、それはリナは気のせい。
で片付けることにして深くは追求しないことにしていたりする。
世の中、あまり知らないほうがいいこともある、というのはリナは今までの経験上よくわかっている。
まあ、ここの伯爵、合成獣キメラにも力を注いでいるからねぇ。
最近は捨て合成獣キメラとかも多いし。
それらを拾っては飼ってるからねぇ。

「おや。お客人ですか?久しぶりですな」
真っ白いお屋敷のドアノブを軽くノックすると執事らしき人物が出てきてあたし達の姿をみとめてかるく微笑む。
「あ。あのぉ。あたしたち、ここにきたらその馬車のことで優遇してもらえる、ってきいたんですけど……」
そんなリナの台詞に、ちらり、とあたし達を見回すその男性。
剣士風の男性に魔道士風の女性。
そしておそらくは髪の色からして二人の子どもであるであろう小さな子どもがふたり。
そしてなぜかそんな彼らに同行している神官風の男性が一人。
ざっとみてそう判断し、
「ああ。なるほど。それでは、どうぞこちらへ」
このような輩がこの場所を尋ねてくるのは何も今回が初めてのことではない。
むしろ自分たちの主人の趣味が高じてこうなっている、というのは彼らは十分に理解している。
普通、伯爵家に入る、といえばかなり身元調査なども厳しいのが彼らにとっての常識。
が、主の指示でそういったものはまったくもって皆無となっているこの現状。
いともあっさりと屋敷の中に招き入れられ、逆に驚くリナとガウリイ。
そのまま、とりあえず執事らしき…実際に執事だけど。
ともあれ、彼の案内に従い、あたし達は屋敷の中にと入ってゆく。

「あら。おまたせいたしました♡」
にこにこにこ。
目の前にいるのは歳のころならば見た目二十歳すぎ。
どこか人懐っこそうな笑みを浮かべている髪を短くまとめている女性が一人。
そしてそんな彼女の後ろに控えるようにしてたっているのは先ほどの人物。
「私がここの屋敷の主人、フリーディァ=ダラス=エール。ですわ」
彼女がこの屋敷の女主人。
ちなみに合成獣キメラをひろってくるのは彼女の趣味。
「弟は今ではらっておますので、わたくしがかわりにお話をおききいたしますわ♡」
どうやら話を総合するかぎり、この彼女には弟がいるらしい。
そんなことをリナは思うが、正確に言えば双子の姉弟なのだが、リナがそこまで知るはずもない。
一応彼らは知る人ぞしるその道では有名人ではあるが、それほど有名ではないのも事実。
通されている部屋は両面の壁に様々な絵画のようなものがかけられている。
部屋に内装されている品々も落ち着いてはいるが、みるものがみればかなりそれなりの高級品、とわかる品ばかり。
そもそも、壁に透明なガラスで作られたらしい灯りを灯している「ランブ」からもかなりのお金持ちだ。
と暗に物語っている。
まあいまだにこの世界、透明ガラスそのものが高級品、とされてるからねぇ。
技術の発展が遅いのよね……情けないほどに……
「あ、ええと。はじめまして。あたしはリナといいます。こっちはガウリイ。で、子ども達がエルとマナです」
リナの説明にちょこん、とかるくそれぞれお辞儀をするあたしとマナ。
「僕はみたとおり、謎の神官です♡」
「「謎のっ…って…」」
そんなゼロスに対し、フリーディァと名乗った女性と、背後にいる執事とが思わず唖然とした声をだす。
こいつもいつも同じ説明しなくても。
もうすこしこうバリエーションを増やさないとねぇ。
「まあ、こいつのことは気にしないでください。
  えっと。あたし達。この屋敷にくれば馬車のことで優遇してもらえるかも。ときいてやってきたんですけど。
  みてのとおり、小さい子どももいますし。あっても不便じゃないかなぁ?とおもいまして」
リナのそんな説明に、ばっと目を輝かせ、
「まあ!それではお客様ですわね!あ、どのようなタイプのものがお好みですか?
  今、わたくしが弟とともにこっているのが移動式の簡単な家の形式をもった馬車なんですけど」
どうやらリナのその言葉に何かの火がついたらしい。
目をきらきらさせてリナ達にとといかけてくるフリーディァ。
「神殿の形をした馬車はある貴族には好評だったんですけど。
  馬が数十頭以上いなければうごかせない、というのがなんてんでしたし」
にこやかにいいつつ、壁にとかけられている絵の一つをみてそんなことをいってくる。
確かに、みれば壁にかけられた絵の一つに神殿らしきものがある。
まさか、それが本物の神殿ではなく彼女たちの手によって造られた移動式の馬車の荷台。
とは誰が想像するであろうか。
「……神殿……」
その言葉をうけて茫然とつぶやいているリナの姿が何とも面白い。
「わたくしたち、本当は建設家や美術関係の職につきたかったのですけど。
  両親が早くに他界していましまして。それで弟とともに趣味と実益をかねて作成してるんですのよ?」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
そんな彼女の台詞に思わず無言になるしかないリナ。
「あ。あたしふかふかのおふとんがあるのがいい~」
「マナはおりょうりできるのがあるとうれしい~」
おもわず一人ハイテンションになり説明しているフローディァに戸惑いながら無言になっているリナ達とは対照的に、
にこやかに具体的な希望を述べるあたしとマナ。
何ゴトも実用的なものが便利だし。
「まあ。家がまるまる一つごと、というのもたしかにありますけど。
  あれは普通の動物ではうごかせませんので特注の生物を使用することになりますのよ?
  難点は、普通に木々で荷台となる家を作成したらかなり重くなってしまったんですのよね」
もはやどこをどうつつこめばいいのかがわからない。
そもそも、そういいつつ彼女が視線をむけたさきにある壁の絵は、家というよりは屋敷のようなもの。
つまりは、彼女は移動式の屋敷を一つ、まるごと作成していたりするのであるが。
そんなもの、普通に移動で使うものなどいるはずもない。
まあ、移動ができる、というので物好きな金持ちが自分の家にするべく購入している。
という事実があるのはおいとくとして。
ゆえにこそ、突っ込みしたいのは山々なれど、
「あ、あのぉ?そういうものすごい豪華なものでなくてもいいんですけど?」
どうやら話題がまったく別のところにいっているような気がして恐る恐る問いかけているリナ。
そんな代物、いったいどれくらいの値段がするのか、はたまたどんな大きさなのか、気にはなるがあえてつっこまない。
こういう場合、突っ込みをすれば話が下手に脱線しまくるのはリナはよく身にしみて判っている。
「それに。あたしたちそんなにお金もありませんし」
一般的からみれば十分に小さな国の一つや二つ変える程度の資金はすでにたまっている。
でもその程度の金額では、ない、といっても等しいのでリナの言葉は間違ってはいない。
「あら?あなた方はみたところ実力のあるかたたちとおみうけいたしましたし。
  そんな小さなお子様たちをつれて旅をなされている、ということからも。
  そんなに豪華なものでないのでよろしいのでしたら、こちらの希望を一つ聞いてもらって。
  そのお礼にあなた方が気に入ったものを差し上げる、というのはいかがでしょうか?」
小さな子ども連れで実力がない者が普通に旅ができるはずもない。
できたとしてもまずは護衛か何かくらいは雇うはずである。
それゆえにそんなことを思いつつも言ってくるフリーディァ。
「希望?話によりますけど……」
ふときづけば、リナの横にいるガウリイはいつのまにやらうとうとしており、長い金髪であたしとマナは遊んでいたりする。
はたからみれば、小さな子どもがそれぞれに父親の髪を結んで遊ぶ、という光景は何ともほほえましい。
相手がいる手前、いつものようにスリッパでたたいてたたき起こすことができないので無視しているリナ。
「ええ。とても簡単なことですわ。実はここから少し離れた山の中に、
  【ある昔の建築家が残した】といわれてる伝説の書物があるらしいのですの。
  それを手にしてきていただきたいのですわ♡」
それは、希望、というよりもどちらかといえば依頼に近いような気がするんだけど……
にこやかなフリーディァの台詞に内心突っ込みをいれるリナ。
「でも、それ、事実なんですか?」
でもその突っ込みを押し殺し、とりあえず問いかけていたりする。
「さあ?すくなくとも、何かがある。というのは事実だとおもうのですわよね。
  まあ、あのあたりはなぜか頼んだ方々がもどってこない、という不思議さを除けば問題はない土地のはずなんですが」
いや、それはかなり問題あるってば。
世間知らずもここまでくればあるいみ恐ろしいものがあるかもしれない。
フリーディァの言葉にしみじみ思うリナ。
だがしかし、人々が戻ってこない、という言葉も気にかかる。
「わかりました。その希望、おうけいたします」
それゆえに何かがある、と判断して引き受けているリナだけど。
「ほんとうですか!?ありがとうございますっ!これで前々からやってみたかったものがつくれるかもしれませんわ♡」
その造ってみたかったもの。
というのもがリナとしては何なのかは気にはなるが。
趣味といいきり、神殿や屋敷もどきを馬車と見立てて作成するような人物の感覚はリナにはわからない。
結構面白い感覚なんだけど。
なぜかこの感覚というか感性ってわからない存在が多いのよね。
ふふ♪

ともあれ、フリーディァの依頼…もとい希望をうけ、あたし達はその問題の山にと向かうことに。
エール伯爵家。
かねてより、そのかわった感覚がなぜか上流階級においては重宝されている。
その事実を、リナは知らない――
さってと、楽しみにいきますか♪


                ――Go To Next

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あとがきもどき:
薫:さてさて、完全オリジナルの依頼もどきです(笑
  ちなみに、エルとマナによってガウリイの髪の毛は三編みにあまれていたり(笑
  けっこうにあうと思うのは私だけではないはずですv(こらこらこら
  さてさて、次回は問題の山に突入です~
  ではまた~♪

2008年5月2日(金)某日&2010年1月4日(月)訂正

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