まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
さてさて。今回でようやくラルド・シティ編は完了ですv
いともあっさりと魔族が倒されているのはともかくとして(笑)
まんまと逃げ出している元国王さんはやはりあの事件を引き起こします
まあ、それはしばらく後のレナ達がかかわる事件ですけどねぇ。
何はともあれ、ゆくのですv
#####################################○パラレル・トラベラーズ○~それぞれの夜明け~
な…何だ?
今のは?
一瞬感じた何ともいいがたい力の波動。
それゆえに、一瞬隙が生じる。
そもそも、目の前にいる二人は人間だ、というのに隙がない。
相手のもつ剣が魔力剣である、ということは理解はできたが。
それでも自身の魔力に普通人間がついてこれるものではない。
生半可な魔力剣などでは魔族であるカンヅェルの魔力に耐えられずに折れるのが必然。
だが、そんなカンヅェルの隙を対峙していたリナとガウリイが見逃すはずもない。
「リナっ!」
「神滅斬っ!!」
だっとその隙を見逃さずに間合いをとりながらすばやくガウリイが斬りかかる。
相手がその一撃にひるんだ隙をつき、すかさず呪文を発動させるリナ。
ラグナブレード。
金色の王の力を借りた術であり、切れないものは何もない。
リナが今つかっているのは完全版のラグナブレード。
カンヅェル程度の中級魔族はひとたまりもない。
高位魔族である魔竜王ガーヴなども逃れることはまず不可能に近い技なのだから。
「が…ば…馬鹿な…ぐぁぁぁぁぁぁっっっっっ!」
謁見室に、カンヅェルの断末魔がこだまする。
「だあっ!逃げ足だけはあいかわらず早いしっ!!」
おそらく、今回のこの事件の鍵を握るであろう一人、ベルギス。
その彼がいるとおもわれる部屋にとたどり着いたのはつい先ほど。
何だか一瞬、レナの中にいるレナの精神の負担が軽くなったような気がしなくもないが。
今はそれよりも、この一件をどうにかするのが先決。
襲撃者の情報はおそらく、事前に彼にと報告がなされたのであろう。
ベルギスが選んだのは、その場よりの撤退。
城の中にいくつもの監視用の術を設けていた゛かゆえに、魔族であるセイグラムの失敗。
そしてまた、地下室における実験材料たちの解放。
それらは手にとるようにと理解できていた。
すでにある程度のデータは彼的にはそろっている。
あとは、それらを完全に利用できる場所を確実に得るのが何よりも重要。
魔族の後押しがあれども、失敗することはこのたびのことでわかった。
だからこそ、彼らのみでこの場を脱出した。
そこに実験の成果ともいえる元人間達を放置して。
彼らが元人間であった、ときいても躊躇していては自分たちが殺される。
だからこそ、その命を自身の手で絶ったレナとラウリィ。
世の中、綺麗ごとだけでは生きていかれない、というのはよくわかっているがゆえに。
元に戻す方法がないのならば、せめて安楽の死を。
それしかレナ達には方法がないから。
異形の魔物と化したそれらを全て片付けて、追い詰めていたはずのベルギスたちがむかった部屋。
そこに向かったリナ達がみたのは、完全にと破壊されている抜け道らしき場所。
何らかの魔力を感じる、ということはおそらく、そこに何かの仕掛けがあったのであろう。
それが何なのかはレナ達には知る由もないが。
そこにあったのは、古より伝わる今では誰も使用するものがいなくなっていた古の転移魔法陣。
魔族であるカンヅェルの協力により、その利用は可能となっていた。
ベルギスたちはそれを用いてこの城より脱出を図っている。
すでにもう彼らは別の場所、つまりはこの近くには存在していない。
おそらく、逃げた、ということはあきらめていないのであろう。
「またどこかであうかもしれないわね……」
そもそも、とっとと見つけ出して成敗していたほうが世のため人のためになるわよね。
あいつらって。
そんなことをしみじみおもうレナ。
だが、何をどうしようが、すでに相手が逃げた、という事実はかわるものではない……
「ああっ!?ラルド公!?」
とにかくひたすらに地下を探索していた。
異様に魔物やレッサーデーモンなどで警戒が厳しい一つの地下牢につづく道。
それらを駆除しつつ、先に進んでいった先にみたものは。
衰弱しきった、だがしかし、面影がどこかのこっているらしい男性の姿。
といってもすでに骨と皮だけ、といったような形になっているのだが。
飲まず喰わずでこの場に幽閉され、それでも何らかのおそらく魔術がこの場にはかけられているのであろう。
地下牢の中にさらにあった隠し通路。
そこを見つけ出したのはゼルガディス。
遺跡などに慣れている彼だからこそ見つけ出されたその空間。
アメリア達がその部屋にたどり着くのと、リナ達がカンヅェルを滅ぼすのとほぼ同時。
それゆえに魔力である意味幽閉されていた男性の肉体的な時間の活動が開始される。
主に肉体における時間率を止められていたがゆえに彼は飲まず喰わずでも死ぬことはなかった。
空間そのものを変化させ、物質世界とは切り離していたがゆえ。
いわば、魔力の檻。
服装からして、領主の服装をしていることからして彼がラルグ公である。
という事実は疑いようがない。
そもそも、このような場所に幽閉されている、ということからしてもそのことは明白。
皮とほぼ骨だけにと成り果てたその姿をみて思わず叫んでいるアメリア。
「これは……どうやら、まだ息はあるようだな。できるか?アメリア?」
そんな彼の元に近寄り、そっと脈をとるゼルガディス。
できるか、というのは彼を元に戻すことができるかどうか、ということ。
ここまで衰弱している人物を回復させるような高度な魔法をゼルガディスは持ち合わせていない。
「任せてください!」
伊達に、セイルーンの巫女頭を勤めているわけではない。
そのまま、横たわる彼のそばにいき精神を集中させる。
復活。
復活の術ではこの場においては要素が少なすぎる。
だが、それに応用した術はある。
魔術は全ては使用者の応用次第。
精神を集中し、力ある言葉を唱えるアメリアの詠唱により、ほのかに横たわる男性の体が光に包まれてゆく。
ざわざわざわ。
今までまったく活気、というものがなかった街の中に賑わいが舞い戻る。
それぞれ行方不明になっていた子ども達や人々は無事なものは帰路にとついた。
そしてまた、地下深くに幽閉されて今にも死に掛けていた本物のラルド公。
その彼をワイザーが救出した。
今までラルド公をかたっていたのは、いうまでもなく魔族であるカンヅェル。
いざ、というときのコマにするために彼を彼らは生かしておいたのだが。
それがこの街にとっては幸いしている、といってもいいであろう。
こまごまとした事情聴取はすべてワイザーに押し付け…もとい、アメリアの一言でどうにか解決している。
何しろアメリアの身元が身元。
まさか、魔族が絡んでいました、とも真実をいっても信じるものがいるはずもなく。
その事実は一部のもののみが知るだけとなっている。
一般の人々には、ラルド公に成りすましていた何者かがたくらんでいたこと。
として伝えられ、その間にだされた法令の全てはなかったものとみなされているこの現状。
「リナさん。レナ。やっぱり国に協力をあおぎましたところ。
すくなくとも千人以上が行方不明のまま、ということです」
セイルーン王国とラルティーグ王国。
その二大巨大大国において調査したところ、ラルド・シティにむかい行方不明になっている人々は千人以上に軽くのぼる。
おそらく、ラルド・シティに向かったと判らないものたちを入れればかなりの数になるであろう。
城の中から救出されたのは、数的にはおよそ百人程度。
兵士たちは全員すでに殺され、死してなお操られていたらしい。
それでもまだ、死体がきちんとあるだけまし…といえるのかもしれないが。
「そう。しかし、いったい何がおこってるの?」
レナの疑問は至極もっとも。
とりあえず、城に捕らえられていた人々を伴い、城から出たのはつい数日前。
ひとまず、様々な機関に報告に追われるアメリアやワイザー、そしてレナはともかくとして。
ひとまず子ども達が心配だから、と宿に戻ったリナが目にしたのは。
なぜかぐったりとしているエルの姿。
何でもリナ達が城に突入している間、町に襲撃があったらしくそれらを一人でどうにかしたらしい。
ということ。
女将とて魔術に詳しくはないのでどのような力をつかったのかは不明だが。
だが、リナへの説明はそれだけで十分。
まだ、エルの肉体年齢は三歳。
精神年齢もリナからすればまだ三歳のかわいいサカリの子ども。
もっとも、エルに関してはその精神年齢は歳相応…とはいえないのだが。
無理な魔力を肉体に負担がかかるほどに使用して疲れているだろう。
というのも理解できる。
何しろ眠るエルの髪の色がいつもの凄然とした金色でなくどこか淡い金色にと変化している。
光の反射具合によっては様々な色に見て取れないほどに。
リナは魔力を使いすぎたときには、髪が真っ白になる。
という経験を幾度もしている。
だからこそ、リナには判る。
魔力を使い切り、エルはぐったりとしているのだ、と。
とにかくそうなっているときには安静が第一。
かといってエルだけ宿においてマナをつれて移動する、というのも問題外。
だからこそ、面倒くさい事後処理はレナ達にとまかせ、リナとガウリイは日々子ども達の面倒をみている今現在。
アメリアの術により何とか動ける程度にまで回復したラルド公はワイザーに連れられ外にとでた。
そしてまた、ラルド・シティにとある魔道士協会の隔幻話室よりセイルーン王家や、ラルティーグ王家。
それらにことの次第が伝えられた。
どうやらラルティーグ王国そのものからしても、ラルド・シティにむかったっきり行方不明となっている。
という情報が最近多々と寄せられているので本格的に行動を起こしだす前だったらしい。
失われた命や実験に使われた人々の命は戻らない。
だからこそ完全に喜べるものではないが、アメリア達が行動したことにより助けられた人もいるのもまた事実。
「さあねぇ。まあ、セイルーンにしろ、このラルティーグにしろ、一応大国、だしね」
大体の予測はつくが、それをいうわけにはいかないであろう。
それゆえに、リナは至極無難な返事を返す。
「大国。だから。か。なら他にも怪しいのはエルメキア帝国と、ディルス王国。
あとセイルーン王国にライゼール帝国、くらいか?」
他は小さい国であいるし、沿岸諸国連合にいたっては小さな国がひしめき合っている。
「あ。ゼフィーリアは絶対にないわよ。ぜったいに」
そんなゼルガディスのつぶやきに、即座に反応して訂正をいれているレナ。
「まあ、あの国は僕らですらはいったら脱出不可能。よくて再起不能になるお国柄ですからねぇ♡」
そんなレナの台詞ににこやかに返事をしているゼロス。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
毎度のこととはいえ、いきなり会話にさらっと入り込むのはゼロスらしい、といえるのだが。
そもそも、さきほどまで誰もすわっていなかった隣の席にいつのまにか座りお茶をすすっているゼロスの姿。
その言葉に思わず全員がだまりこむ。
「って、あんたまだいたの?」
至極もっともなリナの言葉。
「ひどっ!リナさん!それってあんまりじゃないですか?」
そんなリナの台詞に抗議の声をあげているゼロスではあるが。
「しかし。あんた今度は何のよう?」
「いやぁ。すこしばかりここの街に滞在してみようかと♡」
言外に、いくらもう大丈夫、と立証されたとはいえ人々の恐怖は消えるものではない。
ましてや家族を失った人々にとってはなおさらに。
表だっては目立たないが、たしかにこの街には今現在負の感情が満ち溢れている。
ゼロスの目的はその負の感情。
彼ら魔族にとってはそれらは至極極上の糧となる。
「まあ、いるならいるで、別にいいですけど。ゼロスさん。今晩から毎日枕元で、正義とは何か。
徹底的に説得してさしあげますからっ!」
目の前にて異形の存在に変えられた人々をこのゼロスによって殺された。
そのときの何ともいえない理不尽さはいまだにアメリアやゼルガディスの中でくすぶっている。
だからこそのアメリアの言葉。
「い、いえ。それは遠慮いたします。ところで。みなさんはこれからどうされるんですか?」
今、この場にワイザーの姿はない。
一応、ルヴィナガルド共和国の特別捜査官ということでいろいろと仕事があるらしくほぼ別行動をとっている。
彼曰く、この事後処理が終わり次第、また逃走したベルギス一味を追うらしいが。
そんなゼロスの問いに、
「ん~。これ、といって目的もないけど。とりあえずディルスに向かってみようか。とはおもうけどね」
助け出した人々の中には傭兵家業のものもいた。
彼らがいうには、ディルスで今、なぜか戦力となる人物を大々的に募集しているらしい。
ここ、ラルド・シティにたちよったのはそのための補給をかねていた存在も多々といた。
ここは様々な地域への流通の場でもあることから、防具などといったものも充実している。
特にセイーン国内では多くみられる魔法道具系統に関してもまた然り。
そんなレナの台詞に、
「そういえば。父さんも気にしてたし。それもいいかも」
アメリアの父親は実質的にセイルーンの国王のようなもの。
何しろ国王エルドランが病に伏せ、実質第一皇子であるフィリオネルが様々なことを成している。
父の手を煩わすことなく、自分の手で解決できればそれにこしたことはなし。
それゆえに、レナのことばにしみじみうなづくアメリア。
「そういえば、リナさんとガウリイさんはどうするんですか?」
ゼロスの言葉をうけて、こういったことがあった以上、彼らがどうするのかも気にかかる。
それゆえに確認をこめて問いかけているラウリィ。
そもそも、リナとガウリイは…といっても、リナのみであるが。
リナとレナは似すぎている。
ゆえに、レナがらみのトラブルにも巻き込まれるであろうことは明白。
ラウリィとガウリイは雰囲気こそにてはいれどもどこかが違う。
まあ、黙っていればそっくり、といっても過言ではないが、どことなく違うのである。
それはおそらく、それぞれがもっている雰囲気がかもし出す違いからであろう。
「あたし達は当初の予定通り。ゼフィーリアにむかうわよ」
あまりこの地で長いするわけにはいかない。
リナからすれば、長く留守にしている家のこと…否。
黙って旅にでてしまったようなものであるこの現状を好ましくおもっていない。
もしそれがルナに気づかれでもしたらどんなお仕置きをうけるか、たまったものではない。
この世界の行く末も気にはかかるが、とりあえずサイラーグの壊滅。
そしてまた、ズーマとセイグラムの融合。
そういったものが回避された今となってはあまりこの地にこだわる必要性はない。
まあ、ディルスのほうでおこっている事情も気にはなるが、下手に介入してゼロスの思い通りにさせるのは好ましくない。
あと気にかかるのはシェーラの動向であるが。
まあ、今はおそらく動いていないはず。
それゆえに、ゼフィーリアを優先しているリナ。
また失敗する可能性があるままの術よりもかの地にいったほうが確実、とおもえるからこそ。
「そ。そうですか……あ、あの。くれぐれもルナ姉ちゃんにへんなことはいわないでくださいね……」
そんなリナの台詞にその瞳に恐怖と不安の色をたたえつつ、本気でいってきているレナ。
「あたしだってルナ姉ちゃんの怖さはよぉぉぉぉくわかってるつもりだし」
「まあ、ルナ義姉さんだしなぁ」
そんな二人の会話をききつつも、のほほんといっているガウリイ。
「でも、るなおね~ちゃん、おもしろいよ?まなによくあそびあいてくれるし」
その遊び相手、というのがルナに勝負を挑んできている人物たち、ということはリナはよくわかっている。
まあ、勝負をいどんでくるものたちとて、二歳の子どもに負けたとなれば二度と再起不能なまでに落ち込むことは請負。
「何となくその遊び相手、というのが想像がつくから聞かないことにするわ。マナちゃん」
そんなマナの言葉にため息をつきながらもこたえているレナ。
「それじゃ、私はレナと一緒にいくってきめてるし。リナさんたちはどのルートでゼフィーリアに?
そこまではなら一緒にいきませんか?」
ゼフィーリアに向かうルートもいくつかある。
どのルートを通ってもゼフィーリアには必ずつく。
「ん~。遠慮しとくわ。それにエルの体調がもどるのももう少しかかりそうだし」
かなりの魔力をつかったらしく、エルの体力はまだ万全ではない。
それでなくても小さな子どもの長旅はかなり体に負担はかかるはず。
だからこそ、ここ数年はいい子であまり旅にでることもなくゼフィーリアにおちついていたのだから。
「そうですか。残念です。せっかく一緒に正義をひろめたかったのに……」
「そういえば。ゼルはどうするんだ?」
しゅん、となるアメリアの様子におもわず苦笑するリナ。
そんなリナとは対照的に、ゼルガディスにと問いかけているガウリイ。
「たしかに。たしかレゾの負の遺産がどうのとかいってたけど」
ガウリイの言葉に、ふと思い出したようにいっているラウリィ。
たしかゼルガディスはレゾが残した負の遺産をどうにかするために旅をする、とか以前いっていたはず。
ゆえに、自分たちと行動を一緒にする必要性も彼も感じていないはずである。
「そうだな……」
ガウリイとラウリィの言葉にしばし考えこむゼルガディスに対し、
「ええ!?ゼルガディスさん!一緒にいきましょう!そして正義をひろめましょうっ!」
「って、その正義をひろめる。というのは何だ?!」
「悪を懲らしめ正義をつらぬく!これぞ正義の味方といわず何といいますかっ!?」
「何かかなり違うような気がするんだが?」
「まあ、アメリアだし」
そんなアメリアの言葉に、思わずつっこみをいれるゼルガディス。
そんなゼルガディスに間髪いれずに突っ込みをいれているレナ。
「とりあえず。事後処理もそろそろおわりそうだしね。まあ、アメリア。無理強いはだめよ」
ごたごたしていた事後処理も二つの国が率先して動いているためかあとレナ達がすることはない。
あるとすれば、しつこいほどの事情聴取くらいなもの。
まあ、そのあたりもワイザーが一緒にいた、というのもありかなり考慮されている。
「しかし。ほんと。あんたらにかかわったら魔族がらみの事件が多いな」
「気のせいよ」
「気のせいです」
ため息まじりのゼルガディスの言葉に、同時にきっぱり間髪いれずにいいきるレナとリナ。
リナにとっては魔族がらみの事件、というのはもはや日常的なものと化している。
慣れてしまった、といえばそれまでなのだが。
レナからしても、人あらざる力はもはや物心ついたころから十分に身にしみてわかっている。
だからこそ魔族がらみといえどもさほど動じない。
ラウリィからすれば、すでにあのときから魔族とのかかわりは決定づけられていたようなもの。
そう、兄が剣の中に封じられたあのときから。
「ま、しばらくゆっくりして。それからそれぞれに別れましょ」
リナの意見は至極もっとも。
今ここで何をいおうが、数日はこの街にまだ足止めをくらいそうなのだから。
ともあれ、しばらくの間、この町、ラルド・シティにと彼らは足止めをくらい、
その後、それぞれに片方はディルスへ、片方はゼフィーリアへ。
そしてまた、一人いずこか別の場所にと旅たつ彼らの姿が数日後、見受けられてゆく。
――Go To Next
HOME TOP BACK NEXT
#########################################
あとがきもどき:
薫:さてさて。ごたごた面倒な事後処理報告は割愛して(かなりまて)
まあ、延々と事情聴取みたいなのを誰も読みたくもないでしょうしねぇ(しみじみと
ともあれ、次回よりゼフィーリアにむけての旅路の開始ですv
ではまたv
2008年4月30日(水)某日
HOME TOP BACK NEXT