まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
ちなみに、魔族たちとの因縁は原作通りに沿ってますvあしからずv
基本、リナ達の世界では原作どおりにコトがすすんでいる世界ですのでv
まあ、異なるのはエル(ちゃん)の存在くらいか?(こらこらこら
#####################################○パラレル・トラベラーズ○~拠点~
「ええと……」
何といっていいものか。
確かに城の中に入れたはいいものの、あるはずの活気がない。
「お城の中でここまで静か、というのは絶対におかしいです」
伊達に産まれてこのかたお城で過ごしているわけではないアメリアの力説。
「少し、周囲をみてきたが、兵士たちの様子も何かおかしいぞ?」
とりあえず、念のために、と先にと周囲を見回りにでたゼルガディスとラウリィ。
ガウリイはいってもいかなくても同じこと、というのでリナに却下された。
まともな説明がガウリイにできるはずがない、というのがリナの言い分。
「うむ。それは周囲にいた兵士たちにもいえるのだがな」
その説明をきき、しみじみというワイザー。
今、リナ達がいるのは地下道から出てすぐよこにとあった小部屋の一室。
そこはどうやら小さな書庫のような場所らしく、ずらりと壁には巻物の本が並んでいる。
確かに、兵士たちの様子はあきらかに生気がない、といえるのであろう。
ただ、ぼ~と、まるで、そう何かに操られているかのごとくに。
「とりあえず、僕はベルギスさんを探しにいきますので♡」
パタン。
そういうなり扉から外にでてゆくゼロス。
「って、ゼロスさん!?…っていないし」
そんなゼロスをあわてて追うアメリアだが、すでにそこにはゼロスの姿はない。
まあ、その場からいきなり掻き消えないだけまし、といえるけどね。
そんなことを思いつつも、
「とにかく。ここで何かがおこっているのは確かだし。それぞれに分かれて探索しましょ」
ゼロスのことはさくっと無視して提案しているリナ。
「しかし。あんたたち、油断は禁物だぞ?…あと、レナ殿。
いくら腹がたったりすることがあっても黒魔法で城ごと吹き飛ばした、とかいうのはなしな」
「あ~。その手が一番てってりばやいわね。たしかに」
「いえてる」
「ってそこっ!レナもリナさんも納得しないっ!ワイザーさんの言葉に納得しないでくださいっ!」
半ば本気でレナにといっているワイザーの言葉に、ぽんっと手をうちながらも答えるレナに。
それにともない、しみじみとつぶやいているリナ。
確かに、その方法は一番確実、といえば確実。
周囲に及ぼす被害をまったく考えなければ、であるが。
「とにかくそれじゃあ、三手に分かれて行動しましょ?」
「あたしとガウリイと。あとはアメリアとゼルとワイザー。それとラウリィとレナね」
「って、儂は一人でも平気なんじゃが……」
「そこのアメリアの暴走をとめてください」
「ひどっ!リナさん!私はそんなに暴走しませんっ!レナじゃあるまいしっ!」
「どういう意味よっ!アメリア!」
まあ、レナのことを知っているものからすればアメリアの意見も至極もっとも。
そしてまた、アメリアの性格をしっているものからすれば、リナの危惧もよくわかる。
リナが思っているとおりのことがこの城の中において行われているとすればなおさらに。
まあ、ワイザーのおっちゃんとゼルがいればどうにか止めることは可能だろうし。
「そんなことより。あまり騒いでたらきづかれるんじゃないのか?」
のほほんとしたガウリイの台詞。
「いや、もう気づかれてるみたいだぜ?」
いいつつも、部屋の隅のほうの天井をにらんでいるラウリィ。
「「「…なっ!?」」」
そこにたたずむ影をみて思わず短い声をあげているアメリア・ゼルガディス・ワイザーの三人。
「って、やっぱしまた魔族がらみかぁぁっ!?」
それをみて思わず叫んでいるリナに。
「なぁぁんか、あんた達にかかわってからこれっておおくないか?」
そもそも、レナ達と…というか、リナ達と知り合ってから格段に魔族がらみの事件に巻き込まれるのは気のせいではない。
おもわずリナ達のほうをみてじと目でいっているラウリィ。
ふよふよと、部屋の天井の隅付近にただよっているのは、何ともいえない物体。
だが、それはあからさまに人でないのは明らか。
何しろ人の上半身のみが浮かんでおり、さらには途切れた下半身からはいくつもの触手のようなものが出ているのがみてとれる。
これでご丁寧に血のりのようなものまで具現化していれば、まず気絶してもおかしくはない。
「なるほど。あれが魔族というものですか」
「あんた、何妙に冷静にいってるんだ?」
それをみてしみじみとあごに手をあててつぶやくワイザーに思わず突っ込みをいれているゼルガディス。
まあ、普通ならばこの光景をみてパニックになるのが通常の人であろうが。
そうならない、というのはさすが、というべきなのであろう。
『お前たち。何しにきた?我らのたくらみを邪魔する輩は……』
「崩霊裂!」
ぼびゅっ。
『・・・・・・・・・・・・・』
相手が何かをいいかけるよりも早く、小声で口の中で唱えていた呪文を唱え終わり、即座に開放しているリナ。
『…って、な…ぐぁぁぁぁぁぁぁっ!?』
まさかいきなり攻撃をしかけてくる、とはおもっていなかったらしくまともに直撃をうけそのまま掻き消えてゆくその魔族。
しばし、それをみて無言になるアメリア・レナ・ラウリィ・ゼルガディスの四人。
「というか、みもふたもなくないか?」
思わずつっこみをいれるラウリィの言葉に、きっぱりと。
「何いってんのよ。魔族との戦いのコツは、先手必勝!スキをつくっ!にかぎるし!
とにかく、この城の中で魔族がらみの何かが起こっているのは確かね」
そうでなければあのような一応純魔族がでてくる、とは思えない。
まあ、ラルド公、とよばれている人物が魔族と契約を交わした、とも考えられるが。
人格者、と名高かったラルド公に限って…と普通ならば思う。
だがしかし、世の中、人の噂に上る事実と真実は異なる、ということをリナはよくわかっている。
いい例があの赤法師レゾであろう。
世間的には聖人、として名高いレゾ。
だが、真実はそんなモノではない、というのをリナは身にしみて知っている。
それはどうやらこの世界でも同じであった、ということも。
「とにかく。魔族まででてきたからには、十分に気をつけないといけないのは確かだな」
リナの言い分は至極もっとも。
それゆえにうなづきながらもいってくるラウリィ。
「とにかく、それぞれ分担して捜索よっ!」
「はいっ!」
「まあ、そのほうが能率はいいであろうが…ゼロス殿、平気なのかのぉ?」
「あいつのことは心配無用とおもいますけど」
まあ、そのまま相手をさくっと殺しかねない、というのを除けばまず心配はない。
一人出て行ったゼロスを心配しているワイザーにすばやく突っ込み。
「まあ、確かに。リナのいうとおり。ゼロスだしな」
短い付き合いではあるが、あのゼロスがかなり力をもっている魔族らしい、というのは何となくだが理解している。
それがどこまで実力があるのか、というのはゼルガディス達は知らないが。
「それじゃ、何かあったらここでまたおちあいましょ」
ひとまず、集合場所は決めておいたほうがいい。
それゆえに、ひとまずこの場を集合場所ときめ、先ほど決めたメンバーにおいて分かれて城の中を探索することに――
「これは……」
その光景を目の当たりにして思わず絶句するアメリア。
とりあえず、アメリア達の一行が選んだ探索ポイントは牢獄。
こういった城には必ず地下室があり、大概はそこが牢獄と化している。
ほとんど生気がない、といっても過言でない見張りの兵士たちをかわしつつも牢獄にとたどり着いているアメリア達。
「やはり。あやつめ。また同じことをくりかえすつもりか……」
目の前の牢獄の中にいるのは、あからさまにかつて人であったであろう、という生き物たち。
かろうじて人の部分が具間見えてはいるが、いまだに人の心をもっているかどうかまではわからない。
あのときは、まだ完全に計画はすすんでいなかった。
だがしかし、この光景をみれば、どうやらアレからまったくあきらめることはしていなかったらしい。
「たしか。前国王は人と魔族を合成させる実験をしていた、とかいう噂だな」
伊達に長い間レゾの下で動いていたわけではない。
そのあたりの情報もゼルガディスはつかんでいる。
おそらくは、手始めに人と、そして別の生き物を合成した結果がこれなのであろう。
属にいう合成獣化する術を失敗している、といったところか。
「この人たち…元にはもどせないのですか?」
「いや。それは俺の知る限りは難しいとおもうぞ?」
以前、レゾの元にいながらも、とある有名な魔術師に問いかけたことがある。
合成獣となっている自身の体を元にもどす方法はないか、と。
そのときに戻ってきた返事は、
ミックスジュースから混入されている品物を全てわけることができるか。
というもの。
今のゼルガディスはレゾの最後の力にて元の人間の体にもどっているものの。
もしそうでなければ、いまだに合成獣化されたからだを元に戻す方法を求めて旅をしていであろう。
だからこそ、目の前に広がる光景が他人事とは思えない。
牢屋の中に無尽蔵に詰め込まれるようにしている元、人であったであろう生き物たち。
おそらく食事もまともに与えられていないのであろう、ほぼびくりとも身動き一つすらとらない。
また、ところどころに見えるのは骨らしきもの。
弱肉強食。
弱ったものは、とにかくおなかがすいた別のものに食べられる。
そしてまた、餓死したものはそのまま捨て置かれ、その場に別の生き物が入れられる。
この牢屋は上の部屋から落とす形式で中に入れることも可能。
ほとんどの存在が上から落とされてこのまま閉じ込められているのに他ならない。
ここにいるのは失敗作、と彼らが判断したものたち。
もっとも、それをアメリア達がしるすべはないが。
「…とにかく。奥にいってみよう」
どこまで、国の恥をさらすつもりだ?ベルギス……
そんなことを心の内に秘めおもいつつも、何か情報が得られないかどうかしばし牢獄内を探索してゆくワイザーたち三人の姿。
「みつけたわよっ!ラルド公!!」
ダメもとでガウリイに聞いてみた甲斐があったわよね。
おもわずしみじみおもうリナ。
とりあえず、あてどもなく探索するよりも、まずガウリイに人でない気配がする場所がわかるか。
と問いかけたところ、いともあっさりとその場所を指定してきた。
それゆえに、まずはそちらからたたくのが先決、とばかりにここ謁見室にとやってきているリナとガウリイ。
目の前には、いかにも人がよさそうな青年が一人。
「きさまらは……また、私の邪魔をするきか!?」
二人の姿を認めると同時、否、正確にいうならばリナの姿を見て取ると同時にどこかで聞き覚えのある声をはっする『ラルド公』。
彼らには人の見分け方、などといったものはあまり実は認識されていない。
基本はその魔力で相手を判断する。
彼らにとっては人間、というものは認識することすら馬鹿らしい愚かな存在。
「…なあ、リナ?こいつ、あのカンヅェル。とかいうやつと同じ気配だぞ?」
「って、カンヅェル?!…よくあんた、覚えてたわねぇ」
さらっというガウリイの台詞に逆に驚くリナ。
カンヅェルといえば、セイルーンに入り込み裏から国を操ろうとしていた魔族の名前。
「そりゃ、なぁ」
リナの驚愕はもっともであるが、ガウリイにとって忘れられない魔族であるのは明らか。
何しろリナとであって自分がついていながら初めてリナに大怪我を負わせてしまった魔族なのだから。
この城から感じる気配で一番強い気配がするほうこうにとリナを導いたガウリイ。
もう片方のほうはおそらく、気配的にラウリィたちがいっているみたいだし。
そんなことをおもいつつも、言葉には出していないガウリイ。
「きさまら…そうか。そのはどう…あのレナとかいう人間の縁者だな?」
似すぎているレナとリナと魔力の波動。
もっとも、それは当たり前、といえばそれまでなのだが。
だがしかし、今はもうひとりの男性から感じる魔力がない。
それは、あの異界の魔族がいない、という証。
アレさえなければうつ手はある。
そう勝利を確信し、にやり、と笑い。
「まあいい。きさまらには私の邪魔は今度こそさせん」
いいつつ、ゆっくりと立ち上がる。
魔族の彼らにとって姿形はどうにでもなる。
ゆえにこそ、多少の力がある魔族ならばこそ他の人間に成りすますことなどは朝飯前。
そう、かつての覇王グラウシェラーのように。
「それはどうかしらね?それより!何をたくらんでるの!?セイルーンといい、このたびのことといいっ!」
魔族、というものは人間を見下すがゆえにプライドが高い。
「それとも。何?あんたたちの計画を話したらあたし達のような人間につぶされるのを恐れていえないわけ?」
だからこそ相手を挑発するかのごとくに問い詰める。
この辺りの駆け引きは、さすがリナ、といえる。
「ほざくな。か弱いごみのような人間が。まあいい。そこまでいうのならば冥土の土産に聞かせてやる。
どうせきさまたちの命はここでおわるのだからな。全ては、我らが主、魔竜王ガーヴ様のため」
ガーヴが今必要としているのは、何よりも戦力であり、そして盾となる存在。
愚かな人間はその盾にはちょうどいい。
そして、その愚かな盾が多少なりとも力をもっていればそれにこしたことはない。
「ガーヴ!?」
あいつは冥王フィブリゾに…ってこの世界ではまだ滅ぼされてないんだった。
いいかけて思わずあわてて口をつぐむリナ。
「魔王の腹心がなぜ!?」
「われわれは命じられれば行動する。ただそれだけのこと。ガーヴ様は拠点となる地を求めておられる。
さあ、お前たちは今ここで、私じきじきにおくってやろう」
いうなり、姿がゆらり、と歪み、そこにいるのは緑の生物が一つ。
どうやらこれがカンヅェルの魔族形態の一つのようであるが。
それに驚くようなリナ達ではない。
何しろ経験してきているモノが違うのだから。
「ここから先はとおさん……」
何やらものすごく聞き覚えのある声。
「あ、あんたはっ!」
「お前はっ!」
レナと、そしてラウリィの声が同時に重なる。
確かに、人でない気配がする方向に向かってきた。
その気配が何かしっているような気配がしたのも事実。
確証はなかったが。
ゆらり、と城の廊下の角の影より浮かび上がってくる一つの影。
真っ黒な何もないようにみえるフードの下から紅い瞳だけが異様に輝いている。
「またあったな…きさまら。こんどこそ、あのときのうらみ、はらしてくれよう…」
「って、なんであの逃げ出した仮面魔族がこんなところに!?」
レナの驚きは至極もっとも。
あのとき、この魔族はガウリイの光の剣に確か片腕をいっぽんもっていかれて退却したはずなのだから。
あのとき、リナ達と判れてセイルーンに向かう途中。
誇りのためなどといって再びしかけてきたこの魔族。
まさかこんなところで再び合間見えるとは。
腕はかつてのようについている。
まあ、彼らは精神体を具現化させているのでそういう基準はあてにはならないが。
「ともあれ、きさまらは……が…ぐわぁっっっっっっ!!」
ゆっくりと歩きながら出現してくるセイグラム。
が、しかし。
その刹那、いきなり絶叫をあげる。
ふとみれば、闇、としかいいようのない彼の体の背後から何かが彼の体を貫いている。
「な…なぜ……」
何やら驚愕し、信じられない、といったような声をあげているセイグラム。
だがしかし。
「なぜ?ですか?それはあなたがよくご存知でしょう?離反してわざわざガーヴさんのもとに走るとは。いやはや」
緊張感も何もないその声。
その声と同時に、今度は四方八方からそのままセイグラムの体が黒い何かに貫かれる。
しいていうならば、黒い三角錐のようなそれに。
「ゼ…ゼロス……」
「まったく。下っ端とはいえ。知った限りはきちんと排除しておきませんとね♡
別に人間風情に加担して何をしようが僕的にはかまいませんけど。
あなたが獣王様の配下を離れてガーヴのもとにいく、というのならば話は別ですしね♡」
苦痛な声をあげつつ振り向いたその先にはにこやかに笑みをたたえている神官服の人物が一人。
「それでは、セイグラムさん。さようなら♡」
ドッ。
「が…がぁぁぁぁっっっっっっっ!!」
とどめとばかりに、軽くとんっと手にしていた錫杖にてセイグラムの背中から突くゼロス。
それと同時に、セイグラムの体はまるで霧のごとくに掻き消える。
それも気配すらのこさずに一欠けらものこさず、確実に。
そう。
別にそのまま離反してふらふらとさまようのもまた一驚。
それで人間がどうなろうと知ったことではない。
だがしかし、赤眼の魔王・シャブラニグドゥに反旗を翻した魔竜王ガーヴの元に下ったのならば話は別。
そもそも、離反者には容赦しなくてもいい。
という上司からお達しがでているのだから。
「……あ、あんた……」
何となくだが、判る。
今のはゼロスの本体による攻撃なのだ、と。
「助けなくてもあたしたちで十分だったけど?」
「つれないですねぇ。まあ、お礼をいわれてもこちらは困りますけどね。
僕はただ、離反者を処分しただけですし♡」
魔族であるゼロスにとって人に感謝される、ということははっきりいって好ましくない。
むしろ力を削がれる原因ともなりかねない。
彼らが糧とするのは負の感情。
ゆえに、感謝、などといった対極に存在するモノは望ましくない。
レナの言葉ににこやかに笑みをくずさずに言い放つゼロス。
「離反者…って……」
どうやら魔族の中でも何かがおこっているのは確かみたいね。
おそらくゼロスを問い詰めても詳しいことはいわないであろう。
そう、かつてセイルーンでカンヅェルに問い詰めたときと同様に。
「それはそうと、あんた、何もってるんだ?」
ふとみれば、ゼロスの錫杖をもっている方向とは逆の手に何やら本のようなものが握られていたりする。
それに気づいてといかけているラウリィ。
「ああ。これですか?いやぁ、ずいぶんと判りやすいところにありまして♡
まあ、これで僕のお仕事はおしまいです♡レナさんたちがうろうろしてくれたおかげで、
いともあっさりと相手さんが動いてくれましてねぇ♡」
侵入者の報告はワイザーと地下で対峙していたものよりつたわっている。
人、というのもは大切なものを何かがあったときのために隠そうとする。
その動きをゼロスはただ利用しただけ。
「というわけで、あと僕は傍観してますので、あとは頑張ってくださいね♡」
ふいっ。
それだけ言うと同時にそのままその場から姿をかき消すゼロス。
別にもう魔族、ということがばれているのであまり気にしてはいないらしい。
「ってこらまていっ!最後までかかわっていけぇぇ!」
「まあ、あいつにいっても無駄だとおもうぞ。たぶん」
虚空にむかって叫ぶレナに、ため息とともにいっているラウリィ。
どうやら短い付き合いではあるが何となく相手の性格はラウリィのほうがよくつかめているようである。
ゼロスからすれば、自身の仕事がすめばあとはかかわりのないこと。
ただ、しばらく傍観することに決めたのは、おそらく生じるであろうレナ達の負の感情目当てに過ぎない。
さて。
と。
あのひとたちは今度はどんなことをして楽しませてくれますかねぇ?
そう思うゼロスの感覚はおそらく間違ってはいないであろう……
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あとがきもどき:
薫:さてさて。いつものごとくにお役所仕事全開のゼロスでした(笑
L:んふふ♡ようやく次回、あたし達のでばんね!!
薫:……街中であまりあばれないほうが……ぎゃっ!?
L:あら?どこかにいった薫はおいといて。次回ようやくあたしの活躍よっ!
まったく、リナったらこのあたしをおいてけぼりにするなんて…まったく。
ほんっと、子供を心配する親心って面白いわよねぇ。
それが本来あるべきはずの親、としての心なんだけど。
その本能すらどこか間違った方向にいってる存在も多々といるしねぇ。
まあ、どうでもいいことはおいといて。
何か薫によくにたヒラヒラのマッドは汚れているのでごみにでもだすとして。
それでは、みなさま、まったね♪
2008年4月29日(火)某日
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