まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さてさて。今回からはちとオリジナル&原作にある設定を多少修正。
のお話がすすんでゆきますv
ちなみに、つぼはレナの金額交渉!(笑
でも、リナよりまだまだ・・・なのかなぁ?
リナなら確実にタダにしろ!というのは請負です……

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○パラレル・トラベラーズ○~魅入られた街~

キッン。
剣を一閃させると同時に、音もなく綺麗に切り取られる壁の一部。
「よく剣で切れますね」
それをみて思わず感心した声をだしているアメリア。
とりあえず、切り取った壁の一部は切り口も綺麗なので、壁を通り抜けた後にはめこんでおけば問題はない。
傍目には少しばかり壁に亀裂がはいっているようにしか見えないであろう。
いつでも取り外しをしてそこから出入りすることが可能。
「まあ。ガウリイの剣は一応魔力剣だしね」
あえて斬妖剣とはいわないリナ。
そんなことをいって万が一、アメリアが驚きの声を上げたりすると全ては水の泡となる。
「しかし……はいったはいいが。これは……」
全ての家々が静まりかえり、灯りすらも見えない。
「とにかく。裏路地にある宿屋にいってみよう。そこなら裏家業の連中が集まるから何かわかるかもしれない」
この調子では普通の宿屋は経営していないであろう。
だが、風体が怪しい人々が入っているのを確認している状況下においては、
そういった場所はおそらく経営されているはず。
そう思い、ぐるり、と周囲を見渡してそんなことをいってきているゼルガディス。
いつもならば、この街は夜でも昼でも活気にあふれている、というのにそれがまったくない。
まるで、そう。
人が一人もいないゴーストタウンのごとくに。
「とにかく。周囲に気をつけて、その路地裏の宿、というところにいってみましょ」
「たしかに。ここでうろうろしてても下手に見回りのものにみつかっても厄介だしな」
見回りの兵士がいるかどうかは別として。
リナとゼルガディスの言葉をうけ、こくり、とうなづくレナ、アメリア、ラウリィの三人。
ガウリイにいたっては周囲を警戒し、いつでも剣を抜けるように身構えている。
しぃん、としずまりかえった夜の街。
闇夜に紛れ、そのまま彼らは路地の隙間をたどりつつ、ゼルガディスがいった路地裏の宿にと向かってゆく。

「あんたたち、よくまあ、この町の中にはいれたねぇ」
かちゃ。
暖かな飲み物がテーブルにと置かれる。
宿の入り口にたどり着いたはいいものの、やはり扉は閉ざされているまま。
だがしかし、裏の家業のものがあつまる宿である。
そのあたりの連絡の仕方などは、ゼルガディスはよく心得ている。
それはガウリイにしろラウリィにしろ同じこと。
それゆえに、裏にと回りこみ、合言葉をいう。
裏家業のものが使用する合言葉を。
それをうけて、裏口から宿の中に招き入れられているレナ・アメリア・ラウリィ・ゼルガディス。
そしてリナ・ガウリイ・マナ、エルの八人。
大人数であることに驚いたものの、だがしかし。
レナの容姿はかなり有名。
さらにはラウリィにしても、その筋ではかなり有名。
そのそっくりさんが二名、ともなれば話は別。
周囲をみても他に客の姿はない。
「おばさん。いったい何があったんですか?」
出されたホットミルクを飲みながら、ずっと疑問におもっていたことを口にするレナ。
とりあえず、夜も遅い、というのでリナは先に部屋にと向かい、エルとレナを寝かしつけている。
「どうもこうも。この街は今、呪われているんだよ」
顔をしかめていってくるそんな宿の女主人の言葉に、
「「「呪われている?」」」
レナ、ラウリィ、セルガディスが同時に聞き返す。
「ああ。そうとしかいいようがないさ。あのおやさしかった領主様が豹変してねぇ。
  街の人たちは領主様が助けた魔道士のせいだ、ともっぱらの噂だけど。
  領主様の館にいったものは誰一人としてかえってもこなければ。
  救いをもとめて街を抜け出したものからも何の連絡もない。
  夜も遅くになれば町中に魔物が徘徊する。これが呪われている、といわずに何というのさ」
ここ、ラルド・シティ。
かつては賑わいをみせていた街だというのに、そのせいで今は活気すらもなくなり。
人々は恐怖におびえ、常に家の中にとじこもっている。
昼間ですら出歩いているといつのまにか行方不明者が続出する、という有様。
ゆえに人々は家の中にとにかく閉じこもりがちにとなっている。
「生活に必要な物資は定期的に兵士がそれぞれの家にとどけてくるんだけど。
  だからまあ飢えることもないんだけど、何だかねぇ~」
兵士たちもまた、それらの物資をどこから調達してきているのかは知らない。
ともかく上から命じられたままに行動するのみ。
「豹変、とは?」
顔をしかめつつ説明してくるそんな彼女の台詞に、さらに詳しく聞くためにとといかけるゼルガディス。
「昔はね。領主様は全てをお許しになるとても徳がたかいおかただったんだよ。
  だけど今は些細なことで公開処刑なんか平気でされてねぇ。
  しかも、無実の罪、と誰でもわかるような人でもおかまいなく、ね。
  領主様がかわったのはここ半月の間なんだけど。その間に処刑された人はもう百人近いからねぇ」
「百人って……」
その台詞に唖然とする。
普通ありえない。
「そんな。あのやさしいラルグ公が?何かの間違いではないんですか?」
ラルグ公の人柄をしっているがゆえに戸惑いを隠しきれずに問い返すアメリア。
「それはわたしらがききたいよ。きっとラルグ公は悪魔にとりつかれてしまったんだよ。
  なあ、あんたたち。もしできるならラルグ公を悪魔から解放してくれないかい?
  その容姿から察するに、あんた、あのレナ=インバースと。それにあのラウリィ=ガブリエフなんだろう?
  それに、ゼルガディス、とかいってたけど、あんたはあの白のゼルガディスなんじゃないのかい?
  まあ、人の体にもどってはいるようだけど、その雰囲気は以前のままだしね」
かつて、いくどかゼルガディスはこの宿にお世話になったことがある。
それゆえに人に戻っている今現在においても判るものにはわかる。
レナ=インバースとラウリィ=ガブリエフ。
その名前は裏の世界に生きるものの間ではかなり有名。
もっとも、レナに関しては係わり合いを持ちたくない、という輩も多数いるのも事実だが。
それでも、噂は早く伝わるもの。
セイルーンのごたごたをレナ=インバースたちが解決した。
という噂はすでに、ここラルグ・シティにも届いている。
その後、このようなことになってしまっているのでそれ以後の噂話などは知る由もないが。
「私たちは、この異変を突き止めるためにきたんです。当然、たのまれなくても事態を打破してみせますっ!」
「まあ、ほうっておくわけにもいかないしな」
「それはそうと。昼間けっこうこの街にはいっていっていたゴロツキ風情の男たちは?」
てっきりこの宿に泊まっているものばかり、とおもっていた。
それなのに、一人の客の姿もみえない、というのは常識的に考えてもおかしい。
他の宿にとまっている、という可能性もなくはないがそれでも一人くらいはいそうなものである。
疑問におもいつつ、といかけるラウリィのその言葉に。
「さあ、ねぇ。昼間はここによる人もいるけど。全員領主様のお城にむかったっきり。さ」
一応、この店に昼間は顔を見せるものはいる。
だがしかし、彼らはそのまま領主の屋敷にむかい、そのまま二度と顔をみせることはない。
いったい何がおこっているのか。
「まあ、今日のところはゆっくりとしていきなよ。夜は何かと危険だしね。
  動くなら逆に昼間のほうがいいよ?全身マントとかでおおっていればあまり目立たないしね」
本来ならばそのほうが逆に目立つが、今この街ではそういった人々はかなり多くいる。
というか歩いている人々が通常の人とはまったくことなるのだから。
「一人づつの部屋は十分にあるしね。最近商売あがったりだけど、やすくしとくよ?」
にっ。
そういって笑みをうかべてくる宿の女将。
こんな状況の中でもきちんとお金をとる、というのはさすが商売人、といえるであろう。
たしかに、こう暗くては何がどうなっているのか確認することすらも不可能。
まずは情報収集するのが先決。
そうおもいつつ、
「それじゃ、おねがいします。ちなみに、いくらですか?」
「本来なら一人あたり銀貨十枚なんだけどねぇ。まあ九枚でいいよ」
「って、あまりかわらないしっ!せめて銅貨三枚!」
「「安っ!」」
交渉にはいったレナの台詞に思わずつっこみをいれるラウリィとゼルガディス。
「銅貨ってそういえば私みたことないです」
「あんたはだまってろ」
そもそも、王宮においてお金をつかう、というのはまずないであろう。
彼女が家から持ちだした、というお金もすべて金貨だったりするのだから。
アメリアの言葉に即座に突っ込みをいれるゼルガディス。
完全な一国の皇女と一般市民の金銭感覚を一緒にされてはたまったものではない。
というか、銀貨と銅貨を秤にかけている、という時点でさすがレナ、といえるのであるが。
そんなレナの交渉に一瞬目を丸くするものの。
「あはは!さすがあのレナ=インバースだ!きにいったよ!
  まあ、銅貨三枚はむりだけど、なら銀貨一枚でどうだい?」
「全員で?」
『・・・・・・・・・・・おい』
果てしなくどこかずれているような気がするのは何もおそらくラウリィとゼルガディスの気のせいではないであろう。
ばんっ!
そんなレナの背中をばんっとたたき、
「いいねぇ。その度胸に肝の据わりぐあい!きにいったよ!いいよ。それで。
  それにあんたたち、この現状をどうにかするためにきたんだろう?」
けらけらと笑いながらもあっさりとレナの価格交渉に応じる女将。
「「いいのか?それで?」」
そんなやり取りをみてつぶやくゼルガディスとラウリィの反応とは対象的に、
「リナなら即座に無料にしろ、とかいうけどなぁ。もしくは銅貨一枚とか」
しみじみいっているガウリイ。
どっちもどっちだ。
思わずそんなことを脳裏に掠めるゼルガディス達。
まあ、似たり寄ったり、というところなのであろう。
この宿のおかみとて、レナの噂はしっている。
そしてかなりの量の食事をする、ということも。
それでも全員でその金額でいい、というのだから彼女たちの腕を信頼してのこと。
レナ達ならばすくなくともわけのわからないこの現状を打破してくれる、そう思うからこそ――


「調子はどうだ?」
「おかげさまで」
あのとき、レナ達に深手を負わされ、あの国を後にした。
そんな中、同じような思いを抱いている人間をみつけたのは、ほんの偶然。
上司に一応確認してみれば、好きにしていい、とのこと。
ならばやることはきまっている。
人間、というのもは欲のためならばどんなことでもする輩は多々といる。
そう。
率先して関わってくるものも。
目の前にあるちょっとした容器に入れられているのは人間達。
否、元人間、といったほうがいいのであろうか。
「この地では材料に困ることはありませんからね」
ほぼ毎日のように材料は相手のほうからくるのである。
力があるもの、ないものにしろ。
「ふむ。我らとて戦力になるものはおおいにこしたことはないからな。ひきつづきまかせる」
「御衣でございます。ラルド公」
にやりと口元に笑みを浮かべる。
実験に必要な資金も、そして場所も、そしてまた材料も。
この彼とであってから全てがうまくいっている。
そしてまた、ラルド公、と呼ばれた男性だとてこの現状をとても好ましくおもっている。
そう、失われた力の回復には手っ取り早い。
「しかし。人間というものは愚かだな」
その愚かな人間に自分が一時でも負けて不覚をとった、とはおもいたくない。
だがしかし、今何よりも優先なのは上司であるあのかたの命令を実行すること。
あの方はとにかく戦力をもとめているのだから。
実験が成功した後には、この地の領主としての地位。
そしてまた、この国の王の力ですら過言ではない。
そのためにあの人間達は彼の誘いにのってきた。
野心にあふれた愚かな人間。
それは、彼ら『魔族』にとっては何よりも貴重な食糧の宝庫となる。
そんなことを思いながらもその部屋を後にしてゆく、ラルド公、と呼ばれた男性。
そしてまた。
力の重要性がわからない愚かな人間達。
そんな彼らに復讐し、自身の国を取り戻すのも夢ではない。
そんなことをおもいつつ、
「ベルギス様の野望が完成するのも近いですね」
「ああ、お前たちにもまた十分に働いてもらおう」
『御衣』
その場にいる黒尽くめの男たちにと指示をだしている人物が一人。
ベルギス。
元ルヴィナガルド王国の国王であり、今や国際指名手配となっている人物。
その彼が今、この地においてなそうとしているのは、かつて挫折した実験の続き。
全ては自身の野望をかなえるために。
情報が漏れることなどはありえない。
この街にたちより、他の街にいこうとした人々は全てある程度の距離に達すると自動的に攻撃される。
別に契約を交わしたわでもないが、だがしかし、本家本元の魔族が理解者となり協力してくれる。
というのは彼にとっては好都合。
魔族のたくらみなど彼にとってはどうでもいい。
重要なのは、自分が最強の力をえて、この世界に君臨することなのだから。


「しかし。なかなか情報、という情報もあつまらないな」
とりあえず、一晩ゆっくりと体を休め、朝になりそれぞれ手分けをしてこの街の現状を把握するために別行動をとった。
行方不明となっているこの地を収めるラルド公の側近をつとめていたという男性の子供。
その子供から聞き出したことは、セイルーン王家でのお家騒動。
それをきいて、彼もまた何か力になれないか、そんなことをおもってある日出かけていったらしい。
その後、戻ってきた彼は数日部屋に閉じこもった後、いきなり人がかわったようになったとか。
そのことを気にして父がたしなめようと連日、城にと出向き…そしてついにはもどってこなかった。
そんな情報がアメリアの聞き込みで得られている。
父親にくっついてセイルーン王家の行事に参加したことが幾度かあるがゆえに、
アメリアのことを知っており、町でみかけたアメリアにそのことを告げたその子供。
子供、といっても小さな子供ではなく、歳のころならば十四、五歳。
ちょうど多感な年頃の少年。
一緒にもし誰もついていっていなければ、アメリアはそのままその少年と城に直接乗り込むこともしていたであろう。
だがしかし、一緒に行動していたゼルガディスの説得により、城に乗り込もう、と策略していたその子は、
どうにかひとまずはその考えを収めて家にともどった。
「とにかく。やっぱり城の中で何かがおこってる。城の中にいかなきゃどうにもならない。ということよね」
街で得られる情報はごくわずか。
毎日のようにやってくるいかにも裏家業、といった人々が城にいったっきりもどってこない。
ということと。
城に勤めている兵士や傭兵達ですら最近はまともにラルド公爵の顔をみていない。
とのこと。
高位魔族とかがかかわっていたら、公爵に成りすますのは至極簡単。
そう、あのときの覇王グラウシェラーのように。
そんなことをリナは思うものの、まだ確証はない。
すくなくとも、何かそれとは違うような気がひしひしとする。
最近では夜といわず昼間でも街の中に魔物が出没し、人々を襲っているらしい。
だが、そんな被害がおこっているのにもかかわらず、城からの増援はまったくなく。
人々は日に日に憔悴していっている。
そんな中だからこそ、事態を打破しようと動いているレナ達に協力的な市民も多々といる。
少なくとも、表だってではなく隠れて、ではあるが……
「とにかく。城の間取りとかわかれば……」
「私も小さいころにいっただけなので。間取りとかはわからないんです」
申し訳なさそうにしゅん、となるアメリア。
アメリアはたしかに、この地にある城にきたことはあるが、それは幼いとき。
ゆえに性格な地図などつくれるはずもない。
しばし、彼ら以外には誰も客、という客もいない宿屋の一階にとある酒場にて腕をくみ考え込む。
そんな彼らに料理をはこびつつ、
「なんだい。城の地図がほしいのかい?ならこころあたりがあるけど」
料理をテーブルにおきながらいってくる宿の女将。
「ほんと!?」
その言葉におもわず目をかがやかせ、ばっとそんな彼女をみるレナ。
「ああ。もっとも裏家業のやつだけどね。貴族たちばかりを狙う盗賊が確かそんなものをもってたはずだよ?」
「…あ。それむり。…この前、あたしが壊滅した……」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
貴族たちばかりを狙う、自称「薔薇の舞踏会」を名乗る盗賊一味。
それはレナがアメリアとセイルーンを出てからつぶした盗賊の中の一つに含まれる。
そんなレナの言葉にしばしそのまま全員がだまりこむ。
と。
「何でしたら僕がお手伝いしましょうか♡」
その場ににつかわしくない、にこやかな声。
おもわず、ばっと振り向いたレナ達の目にとびこんできたのは
『って、ゼロス(さん)!?』
にこやかな笑みをたたえている神官服をまとった男性。
「あれ?ゼロスおじいちゃんだ~。どうしたの?」
「だから!あのですね!そのおじいちゃん、というのはやめてくださいっ!」
「ならゴキブリおじちゃん?」
「……えっと。リナさんとガウリイさん、でしたよね?本当にお子さんにどういった教育をなさってるんですか?」
そんなゼロスをみて、にこやかにホットミルクをのみながらいっているエルとマナ。
そんな二人の台詞をうけて、リナ達にあきれたような声を投げかけているのは……
「というか。何であんたがこんなところにいるのよっ!?」
しごくもっともなリナの意見。
「いやぁ。偶然、といいますか♡ちょこっとベルギスさん、って人をおいかけてましたら、偶然にも♡」
ぴくっ。
ベルギス。
その名前にあからさまに反応するリナ、レナ、そしてガウリイの三人。
レナとガウリイにとっては忘れられない名前の一つ。
そしてまた、レナにとってもまた因縁深いその名前。
「なあ?リナ?世の中って狭いのか?」
「あたしにきくなっ!あたしにっ!」
思わずガウリイのといに叫ぶリナ。
「ベルギス?どこかできいたような?」
「たしか。元ルヴィナガルドの国王だな。非道な人体実験をしていて国を追われた、という」
伊達に裏の世界の情報に詳しいわけではない。
アメリアの素朴な疑問にかわりに答えているゼルガディス。
「…で?あんたの目的は何なわけ?」
親切心でいきなり出現してくる、とは絶対におもえない。
だからこそ警戒を含めてといかけるリナ。
「それは秘密です♡ですが協力する価値はあるとおもいますけどねえ?
  すくなくとも、この街にむかった人たちが全て行方不明になっている、というのは事実のようですし」
いつもとかわらぬにこやかな笑み。
「で?神官さんはどこからはいってきたんだい?」
そもそも、出入り口は全てきちんと鍵をかけていたはずである。
それなのにいるはずのない人物がここにいる。
「それは…」
「はいはい。秘密です。というのはいいから。とにかく!ゼロス!知ってることを全てはいてもらうわよっ!アメリアっ!」
「はいっ!まかせてください!リナさん!」
とにかく、自分たちが知らない情報をこのゼロスがもっているのは確実。
だからこそ、ゼロスを問い詰める選択をとるリナ。
「うっ。話します。話しますから!また聖歌とかはやめてくださいっ!」
先日のこともあり、どうやらかなり堪えているらしくあわてて返事をしてくるゼロス。
獣神官プリーストゼロス。
彼は確かに神出鬼没、といえる存在なのであろう。


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あとがきもどき:
薫:はいvおそらく誰もが予想していたでしょうvベルギスの登場です!
  え?彼はもっと後じゃなかったかって?
  まあ、逃げている最中、カンヅェルの目にとまったわけです(こらこら
  彼らもまたレナにかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁなりうらみを抱いてますからね。
  あと、カンヅェル一派こと、ガーヴ一派からすれば戦力になる人間は多いにこしたことはなし。
  因縁、というやつですね(すこし違っ!
  いまだに彼らの実験は成功段階にはいっていない状態です。
  つまりは旅人たちをつかって幾度も実験を繰り返した結果、原作のようになっていった。
  という、そんな設定にしております。あしからずv
  そもそも、かなりの犠牲がないとあんな研究なんて成功しないでしょうしねぇ。(しみじみ
  ともあれ、次回で城に突入vですv(展開はやっ!というのはいわないでおく。
  ではでは~♪

2008年4月28日(月)某日

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