まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

ようやくハガキ用の年賀イラストは完成しました。
かなり時間がかかりましたわ……ふぅ・・・
下手なのに絵に挑戦するから(笑)
とりあえずあとは年賀メール用のイラストのみですね。
これはのんびりといくのです。ええ…のんびりと(まて
何はともあれ、しばらく約一週間ぶり?(おいっ!)の打ち込みをいくのですv
…今年中にこのアトラス編だけは終わらせたいなぁ…と思ったり……
2005年12月27日某日


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○パラレル・トラベラーズ○ ~思惑?~

「……これで全員のはずです……」
捕らえられていた子供たちや人々を全員解放し、こっそりと地下の脱出口からにがしてゆく。
そんな彼女を傍目でみつつ。
「でも、ほんとうにいいの?」
気持ちはわからなくもないが問いかける。
「あなたも早くにげて。私は……」
そう問いかける横にいるエイルにと話しかける。
彼女がもう一つやらなければいけないこと。
そしてまた。
独学で自分なりに調べて判った自分のもっている【力】。
そして…その【力】を使えば一時とはいえ、幽体…つまりは精神体のみ。
となっている本家の【ルビア】をその身に憑依させることが可能だ。
ということ。
彼女がもっている力は多少ではあるが存在そのものの力を多少増幅させること。
ゆえに、実体化すらもかなわない力のない存在だとて一時ならば存在することができる。
自らの身に彼女を憑依させることで【ルビア】は器を得て動くことができる。
とはいえ長い時間はいかないが。
「ルビアのたましいとともに、かれをとめる…か。」
そんなエイルのつぶやきに。
「…どうしてそれを……あなたも…視えるの?」
普通は視えるはずがない。
彼女はゴーストなどといった存在とは違い、力がないがゆえに肉眼では見えないのだから。
驚き目を見開くルビアの言葉に。
「まね。」
いってかるくウィンク一つ。
ある程度の波長などがわかれば誰でも視ることは可能なのだが。
だがしかし……
「……でも、ほんとうにいいの?あなたたち?」
そこにいるルビアと、そしてまた、魂のみとなっている【ルビア】との二人にと問いかける。
彼女たちが望んでいること…それ即ち……
そんな二人の想いがわかるからこそ。
二人の意思を確認するためにも問いかける。
そんなエイルの言葉にそれぞれが悲しく微笑みかえす。
彼女たちの願いと想いは…ただひとつ。
それは…『ハルシフォム』を助けること。
そんな二人の想いをうけ、ふっとかるくため息をつき。
「…ルビア。あなたのちからをつかえばあることがかのうよ?」
二人が気づいていないことを指摘する。
二人の願いは純粋なるもの。
そしてまた……痛いほどに切実なもの。
別に自分がかかわるわけではなく、選ぶのは…彼女たち自身。
そう思いつつも、エイルは目の前のルビアにと問いかけてゆく……


「ききませんね……」
そんなっ!?
リナ達がセイグラムたち魔族と戦っている同時刻。
こちらもまた、ある人物と対峙しているレナとラウリィの二人。
確認のために放った呪文。
だが、目の前の人物に効いた様子はまったくはない。
しかも…
「…こいつは……」
気配でわかる。
人でありながら、人でない。
この気配には彼は覚えがある。
以前一度ほどみたことがあり、それ即ち…
「あんたも人間をやめてる口か……」
「…不死の契約を結んでる…というのはどうやら嘘ではないようね…」
不死の契約。
それは魔族と契約を交わすことによりかりそめの不死を得る、というもの。
その契約した魔族以上の力をもってして攻撃するか、もしくは。
その魔族と契約を交わしたときに使う、魂そのものを隔離する、という意味合いの品。
一般に『契約の石』と呼ばれている品を壊す、もしくは契約した魔族そのものを滅ぼす。
それらをしなければたとえどんなに攻撃などをしかけても、
契約を交わした人間は死ぬことはなく、そのまま生きつづける。
最も、何ごともに例外というものはつきもので。
絶対にどんな存在が相手でも相手を滅ぼす術、というのもは存在する。
その存在自体があまり知られてはいないが……
そんな二人、レナとラウリィの言葉にかるく微笑み。
「おや。よくご存知ですね。おそらくあのタリムから聞いたのでしょうが。あれも実験の一つでしてね」
いけしゃあしゃあと言い放つ。
真っ白いローブに身を包んだ一人の男性。
ここ、アトラスシティの魔道士協会の評議長である人物。
彼女を完全によみがえらせるためにも様々な実験を重ね。
そして、完全なる状態でかつて死んだ彼女をよみがえらせる。
それが彼の願いであり最終的な目的。
そのために色々な魔道をかじり、人造人間ホムンクルスをも作り出した。
実験の一つとして作り出したそれらは、だがしかし。
やはり彼女を完全によみがえらせるまでにはいたらず……
それゆえに、意識をもたないただの器のみの人造人間ホムンクルスを作り出した。
あとはその器に彼女の魂を呼び戻し吹き入れることにより、よみがえらせることができる。
魔族セイグラムとの契約は人間を捉えその生命エネルギーを吹き込むことにより。
魂を呼び戻すきっかけとなる、そういわれそのとおりに行動している。
そんな彼の考えや思いは知るはずもなく。
「そうね。あのタリムって人からきいたわ。
  …あんたが恋人をよみがえらせるために魔族と契約をかわしたって。
  そなんだったら、その魔族に恋人をよみがえらせてくれって頼めばよかったのに。」
ある程度の力をもっている魔族ならば死人をよみがえらせることも可能。
そう郷里の姉よりレナは聞いている。
様々な知識をもつことは、自らの身を守るためでもあり、そしてまた。
レナの…そして、何よりも一つの体を共有している双子のリナのためにもなるがゆえに。
そんなレナの言葉に、ふっと笑みをうかべ。
「いくら純魔族だとてできることと出来ないことがあるのですよ。
  …さあ、おしゃべりはここまでです。あなたたちならばきっと彼女のためになってくれますね」
目の前にいる少女の噂は聞いたことがある。
小柄な栗色の髪に紅の瞳の少女。
盗賊殺しロバーズキラーのリナ=インバース。
おそらくは名前がもじられてそう伝わったのだろう。
そう彼自身としては解釈している。
あるいみそのとおりで、だがしかし事実は異なるのであるが。
そんな力がある存在ならばきっと彼女をよみがえらせるのに役立つはずだ。
そんなことを思いつつも間合いをつめるハルシフォム。
ここは仮にも町外れだとはいえ仮にも町の中。
こんなところで大技…つまりは巨大な魔術を使えるはずもない。
自分を傷つけるには黒魔術最高峰の竜破斬ドラグ・スレイブを使うしかない。
伊達に魔道士協会の評議長を務めていたわけではない。
その辺りの知識は自分とてもっている。
それがわかっているからこそ勝利を完全にと確信する。
「では。お遊びはここまでにして。観念してもらいましょうか?」
ハルシフォムがいいつつ、すっと一歩足を前に進みだしたその刹那。
どくっん。
いいようのない脱力感にと襲われる。
力が一気に抜けてゆくようなそんな感覚。
「…なっ……」
自分でも判る。
力が急激に少なくなっていき、体力そのものすらも失ってゆくのが。
それはちょうどリナ達が契約の石を破壊したがゆえに。
契約を交わしていたハルシフォムに肉体的な変化が見られているのであるが。
「…馬鹿…なっ……」
契約の石が壊れた、ということはありえない。
だがしかし…可能性としてはそれしか思い当たらない。
仮にもあの魔族が直に身につけているものが壊れる…など。
普通では考えられないこと。
だが…この脱力感は……まさか純魔族であるあのセイグラムが滅びる。
ということは考えられない。
ならばたどり着く答えはただ一つ。
「契約…が……」
そうつぶやく彼の言葉に。
「…これは……」
違和感を感じつつも、だがしかし、すぐさま一つのことに思い当たる。
それ即ち。
「誰かがあんたの契約の石を壊したみたいね。」
姿すらをも変えてゆくハルシフォムをみつめつつ、言い放つレナの言葉に。
「…たぶんあのリナさんたち…かな?」
魔族と交わした契約を壊す…などという芸当ができるのは。
今のところリナ達しか思い浮かばないがゆえに思わずつぶやくラウリィ。
「たぶんね」
あの『リナ』ならばそれくらいは可能なのかもしれない。
完全に詳しくきいたわけではないが、彼女たちと出会い彼女たちの話をも聞いている。
何でも彼女たちは魔族に目をつけられて…そして今日に至っているらしい。
それゆえに魔族との戦いに嫌が応なしに慣れてしまったらしいが…
そんなことには慣れたくないし、またそんなハメにもなりたくない。
だが…レナには判る。
自分もその運命に関わるざるを得ない…ということが。
二つの精神と一つの器。
それに水竜王と赤の竜神の力。
双子で産まれるはずの姉である【リナ】が誕生しなかったのにも理由がある。
それは…必然という名の理由。
それが判っているからこそ……
そんなことをおもいつつも、ふとある気配にきづき、はっとなる。
そしてそれはどうやら戸惑いの声を上げているハルシフォムも気づいたらしく。
彼の後方を振り返る。
そこには歩いてくる大人の女性らしき人影二つと…小さな人影が一つ。
「「……あれは……」」
その姿をみとめ、思わず同時につぶやくレナとラウリィ。
それは…魔道士協会の地下室にてタリムにみせられたとある人物画の人物。
そして……
「「エルちゃん?!」」
二人同時に思わず叫ぶ。
レナ達の目にとはいったのは…
ゆっくりと歩いてくる瓜二つの赤い夕日色の髪をした女性二人と。
そして……連れさらわれたという…エイルの姿。


彼女たちの決意に口を挟む気はない。
決めたのは彼女たち自身。
意思をもたない肉体のみの人造人間。
確かこの辺りの人々というか関係者などはそういうのを肉ゴーレム。
といって普通のそれとはよびわけていたはずであるが。
だが、そんな人の手により作り出した肉体のみの器に。
様々な生体エネルギーを注ぎ込んだところで、死人が生き返るはずはない。
生体エネルギーで多少は動くことはできたとしても、それは当人にはなりえない。
生体エネルギーを吹き込めば動くことは可能。
そうハルシフォムはセイグラムから聞いている。
だからこそ…意思をもたない器の肉体に人間の生体エネルギーを注ぎ込んでいた。
確かにセイグラムは嘘はついていない。
基本的に魔族は嘘はつけない。
真実もいわないが。
彼――ハルシフォムの誤算は…そのことを知らなかった…ということ。
だが…それもまた彼自身が選んだこと。

少女…エイルことエルがそんなことを思っていることは…誰も知る由もない。


                              ――続く……

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あとがきもどき:
薫:…何か打ち込み気力がのらないなぁ・・
  たぶん会社で年末なので大掃除の一環として床掃除をしてるので。
  それの筋肉痛もあるんだとおもう(笑
  だって手を動かしただけで痛いしね(実話
  ま、それは誰でもおなじこと。
  しかし…リナや様々な視点サイドを全部いれてたら…本気で長くなりそうです・・(汗
  やっぱり視点を一つに絞る・・かな?
  エル様一人称にしたら・・それこそ完全にネタバレ・・だからなぁ。
  リナの回りのみの視点でいってみる・・かな?(こらこら・・
  とりあえず基本のお話はアニメのように頭の中で映像化はされてるんですけどねぇ。
  あとは一人称で完全にできてるのを表現かえて挑戦してるという・・(ううむ・・・
  ・・・でも何か納得がいかない表現になって幾度も書き換えてる……
  ……次回からはやっぱり視点を一つに絞る…かな?(試行錯誤しつつの打ち込みです…
  とりあえず試行錯誤しつついくのですv
  ではまた次回にて。
L:って自覚あるならあたしの一人称にもどしなさいっ!!!!
薫:んきゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!

(あとにはそこに何かの水溜りがのこるのみ・・・)

2008年1月30日(水)某日

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