まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
うにゅにゅ……
只今風邪気味・・のせいか。
屍肉呪法の表現やってたら…
脳裏にその映像が浮かんできて・・かなりヤバイ状況です(汗
とりあえず、むかむかしている状態のままでの打ち込みです。
というか…暖房つけてるのに…部屋が寒い・・とはこれいずこ(汗
あまりに寒くて手がかじかんでうごきませんわ(涙…
2005年12月9&10日某日
#####################################○パラレル・トラベラーズ○ ~捜査?~
今まで…というか以前の自分ならばおそらくはほうっておいたであろう。
だけども……
「感化されちゃったかなぁ……」
だが、それが人。
というものである。
というのも理解している。
そのように創造ったのは他でもない……
悲鳴が上がったのは、町の東側。
だけども、…判る。
彼らがこれからどこに出てくるのか…ということは。
すでに高速飛行の術で飛んでいたせいか、ロディマスたちはまいている。
ならば…することは……
「神滅斬」
ひたり。
ととある屋根の上にと降り立ち、虚空にむかって闇の刃を出現させて斬りつける。
精神世界面に向けて……
『がっ!?』
『な゛っ!?』
それと共に二つの異なる声が響くとともに。
ひゅるる……ぽて。
何やら虚空から落ちてくる二つの塊。
いや、正確に表現するならば、それは二人の小さな子供。
年齢的には自分とそうさほど変わりがない。
小さな子供は扱いやすく、また潜在能力などもまた秘めている。
生命エネルギーにも満ち溢れている。
それゆえに…選択している事柄。
生命エネルギーに満ちている存在ならば、大人子供といわずに【彼】は集めているようであるが。
ふわっ。
そんな落ちてくる二人の子供の周りに風を纏わせ、怪我のないようにそのまま下ろす。
どうやら気絶しているらしく、何が起こったのか…この子供たちは理解できていないようだが。
ゆらり…
それとともに虚空の空間が一瞬揺らめき。
次の瞬間には何もなかったはずの虚空から二つの影が躍り出る。
それは空中に漂う二つの影のごとくに。
「……子供?」
くぐもったような声が一つの影から発せられ。
そしてまた。
「……空間を斬るとは…我らの邪魔をする気か?子供よ……」
白い仮面をつけている現れたそれが、自分に向かって話しかけてくる。
見上げた空に見えるのは、二つの人らしき人影。
だが、それは人ではない、というのは一目瞭然。
一人は全身黒いようなマントで体を覆い、その顔の部分には真っ白いお面のようなもの。
それをつけているような容姿。
そしてもう一人は……
どうみてもあからさまに失敗なのでは?
と突っ込みを入れたくなってしまうような容姿の持ち主。
思わず。
「ああっ!なんのためのぶっしつかよぉぉ!」
思わず…彼女が叫んでしまうのも無理ざらかることなのかも知れない…が。
人の形を模し損ねたような黒い塊。
しかも白い仮面のようなものを右半分だけつけているような…そんな【もの】を目の当たりにし…
普通ならばまずは驚くか叫ぶか…のどちらかなのであろうが。
思わず突っ込みをいれてしまったことにはっとりなりつつも。
「じゃま?それはこっちのせりふよ。あんたたち…にんげんあつめてどうするき?
……ま、わかってるけどねぇ。でも…いまのあたしはみのがす…ということはできないのよね」
面白いからほうっておく。
という方法を以前はとっていた。
だけども…今は違う。
そう、この【体】になってからは、基本は人のそれと変わりがないがゆえに。
人とは自分の身を犠牲にしても他人のために尽くしたい。
そういうところがある。
それも無意識のうちに。
それは他の存在にも分け隔てなく【愛】を与えられる。
ということ。
いいつつも、ふぁさり、と長い金色の髪をかきあげ。
「リナならぜったいにみのがさない。とおもうから…ね」
リナに何かあれば、妹が悲しむ。
無茶をするのがわかっているがゆえに。
だが…自分ならばある程度は対処できる。
子供の考える思考ではない…と自分でもわかるが、だがそれが『あたし』なんだし。
そんなことを思いつつ、自らの上空にと浮かんでいる二体のそれにと話しかける。
『…何をわからないことを……』
いいつつも、その虚ろの目を向けてくる人の形を模したような…魔族。
『まて。ギオ=ガイア。…この子供はかなり力があるとみた。主も喜ぶであろう』
そんな魔族―ギオ=ガイア、と呼ばれている存在にと話しかけているもう一体の魔族の言葉に。
『…まったく。セイグラム殿。手間隙かける理由があるんですかぃ?』
『そういうな。我らの契約者だ』
そんな会話をしている二体の魔族。
そして、セイグラム…と呼ばれた仮面の魔族の言葉に。
あからさまにわかるまでにと首を横に振るような格好をし。
その異様に長い手をひゅるり…と屋根の上にといるエルにと向けてくる。
その手が虚空で一瞬掻き消え。
次の瞬間。
エルの背後より出現し。
その異様に長い両手がエルの体を絡みとる。
一瞬触れたときに不可思議な感覚に捉われはしたものの、だが気にせずに。
そのまま、エルを絡めとるギオ=ガイア、と呼ばれし魔族。
そして。
『その二人の子供の代わりにおまえで手を打とう』
そう言うとともに、すっと目の前にセイグラム、と呼ばれた魔族が出現したかとおもうと。
すっとその手を目の前にとかざされる。
それとともに、深い睡魔にと誘われるエル。
それは人の肉体にのみ有効なある種の術ともいえる力。
誰でも使えるのであるが…一種の眠りの術と似たようなもの。
そのまま、眠りに落ちたエルをつれ。
その場から再び掻き消えてゆく二体の魔族の姿が。
その場において見受けられ。
後に残るは…残された先ほどエルが助けた二人の子供たちの姿のみ……
彼らは知らない。
いや、知る由もない。
彼女がわざと自分達に捕まった…というその事実を。
そう…捕らえられている人々を助ける為に……
「えるっ!!!!」
いやな予感が果てしなく突き抜けた。
脳裏に浮かんだのは、あのセイグラムと確かギオ=ガイア。
とか呼ばれていたあの魔族に捉われてゆくエルの…娘の姿が。
確実に完全に深い眠りにと落ちていたはずなのに。
母親の勘、というべきなのであろう。
その深い眠りから瞬時に目を覚まして飛び起きているリナ。
果てしなくいやな予感がする。
ふと横をみればすぴすぴと寝ているガウリイの姿。
そして…隣のベットでは…
ぐっすりと寝ているマナの姿と…そして…
「なっ!!ガウリイ!おきて!エルがいないのっ!」
ぐ~……
「おきろぉぉぉぉぉぉぉぉお!!」
すぱこぉぉん!!!!!!!!
ゆさぶってもおきないガウリイをスリッパで思いっきりしばくリナ。
ちなみに、とある術をかけてスリッパの強度は通常よりもかなり高くなっていたりするのだが。
「ってぇぇ!」
がばっ!
思わずその痛みに伴い飛び起きるガウリイの姿をみつつも、それよりも早く。
「ガウリイ!エルがいないのっ!マナはいるんだけどっ!!」
先ほど感じたいやな予感…というか、夢…?あれは?
夢にしては生々しかった。
それがリナには不安でたまらない。
母親、というものは遠くに離れていても子供の危機を感知する能力がある。
それは自然の摂理であり理。
いやな夢…というか光景が頭に浮か飛び起きた。
そんなリナの言葉に。
「え?…トイレとか?」
「んなわけあるかぁぁ!とにかくっ!エルを探しにいくわよっ!」
あの子、何か夢遊病の気でもあるのか。
寝てたらいきなりどこかにいくことって今までもたまにあったしっ!
ガウリイの言葉にそう叫びつつ、そのまま、あわててベットから降りて。
服を着替えて外にとでる用意をはじめているリナに。
「あ。おい…リナ……」
何か…この宿屋全体…エルが何か結界みたいなの…つけてるようなんだけど…
そういいかけそうになりながらも、リナのうろたえた姿をみていると。
そこまで詳しくいう気にはなれない。
今、目の前にいるのは…姿の見えない娘を心配している一人の母親。
何かある…というのはまずエルに関してはないであろうが。
だが…それでも、エルはまだ確かに幼い幼女。
「ちょっとまて。オレも用意するから」
性格からして…多分、この町にいるらしい魔族にちょっかい…かけてるな?
そんなことを的確に思いつつも、ガウリイもまたベットから抜け出て、
外にでる用意を始めてゆく。
そんなリナ達夫婦の姿が見受けられているそんな中。
く~……
未だに一人、すやすやと、何も知らずに眠っているマナの姿が。
宿屋の一室において見受けられてゆく。
「…ゼルガディス殿!?」
「…って、あんたたち…エルちゃんを送っていったんじゃなかったの?」
声のしたほうをみれば、何やら走ってきている二人の男性。
そんな二人に向かって、レナが問いかける。
「宿に送り届けたにしてはやけに早いな?」
そしてまた、ゼルガディスもまた眉をひそめつつも問いかける。
あの場所から宿屋。
そしてこの場所にたどり着く…としても、時間はかるくある程度はかかるはず。
彼らは高速飛行の術などは使えないのだから。
かくいう自分もあれは使えないが…
そんなことを思いつつ、問いかけるゼルガディスの言葉に。
「いや…それが…その前に音のしたほうにいってみる…とあの子はいいまして…」
申し訳なさそうに言葉を濁すゾルフに。
「いきなり高速飛行らしき術を唱えて飛んでいきまして…こちらにきてませんか?あの子?」
己が仕えるべき人物、と決めている人物から頼まれたこと。
それゆえに、その仕事は全うしたい、というのが彼――ロディマスの本音。
だがしかし、彼は術というか魔術というものは使えない。
彼はあくまでも騎士であるがゆえに。
世の中には騎士であっても、魔術を使い、魔道騎士なるものも存在しているが。
彼は己の腕のみで今まで生きてきたタイプであるがゆえ。
そんな二人の言葉に。
「何ですってぇ!?というか、きてないわよ!?エルちゃん!?」
思わず叫ぶそんなレナの言葉に続き。
「…もしかしたら……ここにくるまでに何かがあったのかも……」
すでに家の人たちから、何があったのか…というのは聞いている。
子供部屋にと入った子供が忽然と…異形の存在に連れさらわれた。
ということを。
しかも、忽然と子供をつれて姿をかき消した…というのだ。
そんなことまず普通の人間ができる…とは到底思えない。
郷里の姉ちゃんとか女王様とかなら出来てもあたしは納得してしまうけど…
そんなことを内心レナは思いつつも、だがしかし。
今、この場にいるのは自分達のみ。
そして…はじき出される結果はといえば…
「とにかくっ!リナお姉さんたちにも連絡してから、早くエルちゃんを探さないと!」
……この一件に魔族が絡んでいる…と判っているがゆえになおさらに。
しかも、魔道士協会のタリムからレナが聞いた話によれば。
魔族と契約している『ハルシフォム』という人物は。
子供の生命エネルギーを主に集めて死人を復活させよう…としているうんぬん…というもの。
何でも、かつて死んだという彼の恋人を生き返らせる為とか何とか…
そのために、実験として人造人間を作り出し。
その実験体の一人に今は助手として手伝わせている…とか何とか。
そう、レナは協会の地下室から簡単な説明を異形と化したタリムより話をきいている。
聞いているからこそ……
この時期、この町で、一人で子供が行動する…という危険さはよくわかっている。
赤の他人、とはいえ、自分とそっくりな女性の子供。
しかも、その女性の名前が自分の【双子の姉】と同じ…というのだからなおさらに。
「俺とレナはエルちゃんを探しに行くから。ゼルガディスたちはあのリナさんたちに連絡を。」
そんなレナの横でゼルガディスにといっているラウリィのその言葉に。
「わかった」
ディミアの屋敷で変わり果てた異形と化したものを見ているがゆえに、
事態は一刻を争う…というのはゼルガディスとて理解はできる。
そのまま、ロディマスたちの報告をうけ、それぞれ二手に分かれ、
レナとラウリィはエルを探して、そしてまた。
ゼルガディスたちはゼルガディスたちで、リナとガウリイに連絡を取るために。
それぞれ別行動をとってゆく。
この町では…行方不明事件が今現在…魔族の手により多発している…
というのは…もはや…暗黙の了解の事実…
それが、【魔族】という存在かどうか…というのはわかっていない存在たちもいるとはいえ。
だがしかし…異形の力ある何か…がかかわっている…というのは…誰でも知っている…
――続く…
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あとがきもどき:
薫:…何か最近寒いですね…というか、手がかじかんで…思うようにキーボードが打てません…
あとどうも寒さでまたまた風邪がぶりかえし中らしい…
食べてもしばらくはずっと吐き気と戦っていたりする今日この頃……
とりあえず、今回の副題。束縛と捜査と悩んだけど…
やっぱり束縛はエル様が行動するところで…ということで。
次回で…またまた捕らわれ(?)のエル様かなぁ?
エル様がとりあえず来られないうちに、ひとまずぼやいてみたりして(こらこら
何はともあれ、ではまた次回で。
んではではv
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