まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
とりあえず。何やらちらほらと、裏設定の暴露とかもいれてみたり…
というかファンならほとんどがしってますよね……
あと、この話のみの『レナ』に関する裏設定もちらほらと出始めました(笑
ルナ姉ちゃんの名前も出てきますのですv
…二つの世界の(こらこらこら!
ちなみに、レナの容姿はリナそのものですので、あしからず(笑
でも、子持ちで人妻のリナのほうは、胸が大きくなってます(笑
実年齢よりも幼く見える…というのはどちらも同じなんですけど…ねぇ(こらまて
何はともあれ、いくのですっ!
2005年11月23日某日
#####################################○パラレル・トラベラーズ○ ~序幕?~
「……で。どうするつもりだ?」
とりあえず、子供が無事であった…というのはいいにしろ。
あのレゾがこのまま黙っている…とは思えない。
どうやらかなり疲れていたのか、子供たちはご飯を食べたあと。
そのまま何やらご飯の最中にうとうとしはじめ…
とりあえず、食堂の二階にとある宿にと部屋をとり。
万が一…ということを考えて、子供たちが眠っている部屋で話をしている彼らたち。
「確かに。このまま…じゃすまないでしょうね。…とりあえず。万が一の最悪なパターンをも考えて……」
そういうリナの提案に。
「しかし…そうなると………だな。」
なるべく小声で話している彼らの姿。
万が一、人に聞かせられる…という類のものでも…ない。
彼らがそんな会話をしているそんな中。
「…これは……」
やられましたね。
子供だと思って油断していたようです……
いいつつも、ベットの上にとあった木の棒…というか薪をつかみ。
そのままぐしゃっと握りつぶす。
レゾには、子供たちがそのまま握りつぶされたように視えているのだが。
エルが施した術により、薪は、エイルとマイナ。
この二人の子供に魔力そのもので見た限りは視えるようにとなっていた。
だがしかし…それはあくまで魔力でみた外見上でのこと。
実際に触れてみれば、それがまやかしだ…とわかる程度の些細なもの。
エルとすれば、あまり凝ったものをすれば、後々面倒だから…という思いがあったにしろ。
そんなことは、このレゾには判るはずもない。
薪の破片が周囲に飛び散るそれすらも、レゾには子供たちの肉体の破片が飛び散る。
そのように視えている。
産まれ付き目が見えない。
だがしかし、物事を魔力、という目で『視る』ことを覚えているがゆえに。
ここは迷いの森。
この辺りには多少のオリハルコンが含まれているらしく、一般的には魔力が衰退する。
そういわれている。
磁場の影響で多少の方向感覚なども狂うのであるが。
この世界、磁場…という言葉を知っているものなどは…まず滅多といない。
レゾは様々な分野を研究し、また自力で発見などしているがゆえに。
そのような『何か』があるのはつかんではいるが。
判っているのは、ただ一つ。
自分の誘いに迷わされず、子供を人質にとった…というのに。
自分の誘いには乗らずに子供を助けに彼らは移動した…ということ。
――…さすがに一筋縄ではいかないようですね…
子供たちと離れた場所で、あれを受け取り。
すべては終わるはずだった。
それなのに……
「…この私をまいたつもりですか?…ならば…いやでも出てこざるを得なくして差し上げましょう……」
――今はまだ、ゼルガディスを操る…というのはいつでもできる。
それよりは…彼らに自分をないがしろにしてくれたそれなりの対応を…
ちょうど、この近くに…村もありますし…。
すでに、その程度の力はとうの昔につけている。
あとは…そう、きっかけのみ。
「…更なる恐怖を……」
静かな森の中の屋敷にて、笑みを浮かべるレゾの姿がしばし見受けられてゆく。
ざわっ…
空気がいつになくざわめいている。
「……これは……」
「……なっ……」
とりあえず、リナの意見で、すこしほど休んでから、それから行動。
朝からずっと彼らは移動しており、肉体的にかなり疲労がたまっている。
いざ、というときに体力がなくて…というのではどうにもならないから。
というので、各自部屋をとり、ひとまず休んでいる今の現状。
部屋数がちょうどの数…というか、ダブルとツインの部屋が一つづつ。
あとはシングルの部屋が三つ。それがこの食堂の二階にとある部屋割り。
あまり泊り客などもいないが、だがしかし。
このすこしさきにあるという自然の露天風呂を目当てに来る客も少なくはない。
それゆえに、二階にちょっとした宿を設けているのだが。
時間的には、太陽が沈むかどうか…という時間のはずなのに。
…何かが違う。
おもわず、眠れないままにも体を休めるためにと横になっていたラウリィと、
そして同じくゼルガディスが思わずうなる。
感じるのは…あからさまな……瘴気…としかいいようのないその空気。
外は暗くなりかけているはず…なのに、なぜか東側が異様にと明るい。
それが、炎の灯りだと…気づくのにはそうは時間はかからない。
それと共に。
『うわぁ~!!!』
『きゃぁぁ~!!』
『るぐわぁぁぁぁぁ~~!!!』
人々の悲鳴や、そしてまた、何やら獣のような声が外から響いてきていたりする。
「ちっ!」
「…もうしかけてきたかっ!?」
いいつつも、同じ部屋にて休んでいた二人はそのまま、飛び起き。
服も着替えずに横になっていたがゆえに、そのまま二人は外にと飛び出してゆく。
『…それとも、何?まさか郷里の姉ちゃんの言葉が信じられない…とでも?』
うっ!!
その言葉に思わず詰まってしまう。
とりあえず、ラウリィとゼルガディスが同じ部屋で。
そしてまた、レナは一人部屋。
隣では、何やらダブルの部屋にガブリエフ家族がいるのだが。
誰もいない、というのをうけて。
自らの中にといる『姉』と話しているレナ。
一つの体に二つの魂。
自分が魔道を習い始めたのもまた、『姉』のことを思ってと、そしてまた。
絶対に頭が上がらない、長女でもある郷里の姉に対抗してのこと。
…まあ、知ればしるほど『勝とう』などという気はさらさらなくなってはいるが……
「…だけど…リナお姉ちゃん……」
心配なのは、万が一…のこと。
郷里の姉と、そして郷里の女王から『そのこと』は聞いている。
ゆえにこそ…畏れる。
『姉』がいなくなってしまう…というのを。
自分はどうなってもいいが、だけども…姉だけは…
そういう思いがあるのもまた事実。
『大丈夫だって!レナっ!このあたし。リナ=インバースを信じなさいっ!』
本来ならば、双子で産まれ出るはずであった、自分の双子の姉。
自らの頭にと直接ひびく、姉の言葉に戸惑いつつもふっとほほえむ。
「でも。できるだけあたしが何とかするから。…お姉ちゃんは見守ってて。」
――いつも、姉に頼るわけには…いかない。
そう、今回の相手は下手をすれば…姉までが危険なのだから……
レナがベットの上で目をつむり、そんな『会話』をしているそんな中。
『るぐわぁぁ~~~!!!』
外より聞こえてくる悲鳴と、そして何やら獣ののような雄たけび。
『レナっ!』
「…わかってる。…いくよっ!お姉ちゃんっ!」
『無理しないのよ?』
「わかってるってっ!」
いいつつも、そのまま、すばやく身支度を整えて外にと駆け出してゆくレナの姿が。
「…おか~さん?」
ふと、目が覚めたのは、あからさまな波動にもよる。
というか、本当にあいつは何を考えて…とも思うが、表情には表さない。
あくまでも、今は自分は三歳の子供、なのだから。
「エル。おきたの?」
「…リナ」
「わかってる」
子供たち二人をここに残していけば…また、万が一連れさらわれる。
という可能性も否めない。
だからといって…おそらく、死闘になるであろう。
そんな場所に子供を連れて行きたい…と願う親などは…いない。
だけども、もし、また、二人を連れさらわれて…今度は本当に何かあったら?
そんな不安もまた頭から離れない。
「しかたないわ。ガウリイ。あたしたちで二人を守りつつ。そして戦う。オッケー?」
いいつつも、ごそごそと、こちらにきて購入した、とある紐を取り出しているリナ。
「それしかないだろうけど……。リナ?大丈夫なのか?」
「あら?ガウリイはだから。死に物狂いであたし達を援護してねv」
ガウリイには無理を頼んでいる、というのは判っている。
だけども……今までもどうにかしてきた。
子供二人を抱えての『戦闘』は。
しかも、相手はほぼ魔族……
神族があまり出張ってこないのは…郷里の姉と、そして女王の影響によるもの。
というのは、リナはよく理解している。
――水竜王の力と記憶を受け継ぐゼフィーリア女王と。
そしてまた、赤の竜神の力を受け継ぐ赤の竜神騎士。
こちらは記憶までは受け継いでいないらしいが。
実際は受け継いでいない…というか覚えていない、もしくは思い出していない。
ともいえるかもしれない…とも聞いている。
当人は、いともあっさりと。
時期がくれば記憶とかって思い出すんじゃないの?
とかいってはいるが…
それゆえに、神族はリナに手出しをしてこない。
というのも…赤の竜神騎士の妹…
というのが彼らの調査で判明しているがゆえに…
最も、調査しにきて害をなそうとした神族が…リナの姉であるルナに返り討ちになった…
という事実はあるにしろ。
そのあたりはリナは深く考えないことにしつつ。
「さって。おんぶ紐…おんぶ紐…あ。エル?エルはどうする?ガウリイにおぶってもらう?」
未だに寝ているマナをそっとなでつつも、横にいるエルにと問いかけるそんなリナの言葉に。
「あたしはあるく~。おめめさめたし。」
「そう?でもあたしから離れたらだめよ?」
「…おか~さん……」
「何?」
「そとのデーモン、エルも…あたしもたおしてもい~い?」
「いいけど。無理はだめよ?近くでならいいわよ?」
「は~い!!」
そんな会話をしているリナとエルの横では。
未だに寝ているマナを抱き上げて、リナにと抱きかかえさせるようにして。
手馴れた手つきでリナが取り出した紐でマナを固定しているガウリイの姿が。
彼らの戦闘態勢は…大体いつも…こんなもの…
まだ二人が小さいときには、ガウリイがどちらかをおぶり。
そしてまた、リナが残りの片方を抱きかかえるようにして紐で固定し呪文で戦う。
たまにはおんぶなどもして。
そんなふうに、今まで、彼らは戦ってきているのだ。
子供が生まれてからこのかたずっと……
この三年間……
最も、ゼフィーリアに戻ってからは、数日に一度…くらいのペースではあったが。
最近はどうやら落ち着きを見せているのもまた事実。
「よっし。リナ、いいぞ?」
「く~……」
いまだに、何やら外では騒ぎが起こっている…というのに爆睡しているマナを紐で固定し。
リナにと話しかけているガウリイ。
そんなガウリイの言葉に。
「よっし!いくわよっ!」
「エル?リナ?無理はするなよ?オレがどうにかするから。」
「たよりにしてるわよ。ガウリイ。」
そんな会話をしつつも。
彼らもまた、準備を整えて部屋から出てゆく。
外からは…相変わらずの悲鳴が聞こえ。
爆発の音などもまた聞こえていたりする。
窓の外から見えた光景…それは。
レッサーデーモンやブラスデーモンによる…村の襲撃……
――続く……
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あとがきもどき:
L:あたしが活躍してないんだけど?
薫:・・・寝起き、ということで(汗
あ、ちなみに。ルナ姉ちゃんこと赤の竜神騎士が、
竜神の力を持っている…というのはファンならば誰でも知ってると思いますけど。
L:あと、記憶までは受け継いでない…というのもね。
ある場所の対談で作者いってたし。
薫:私の解釈としては、受け継ぐうんぬん…というより、ただ単に、思い出してない。
か、もしくはまだその時期ではない…というような気が…
魔王が分断されてるから、だからまた竜神も…というような気がする…
光と闇は表裏一体…という意味合いで……
L:そのあたりは秘密v乙女には秘密がつきものなのよv
薫:………
L:何かいいたいの?
薫:い…いえ。別に…と、ともあれ。次回ようやくまたまたレゾ登場!
L:ちなみに、『レナとリナ』のあの双子の会話には意味が実はあるのよねv
薫:って!ここでいわないでくださいぃぃ!
L:なら、あたしを活躍させなさいっ!
薫:ど…努力します…
何はともあれ、ではまた、次回で!
L:…ほぉぅ。このあたしを差し置いて……
ぐじゃっ!!!!
L:はい。何か反省して圧死するまで謝ってきたこいつはほっといて。
それじゃ、まったねvv
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