まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
まえがきもどき:
はいvこんにちわ。前書きをのっとったLですv
というか・・今回からこいつ…あたしの一人称をやめたのよっ!何考えてるのかしら・・まったく……
せっかくあたしがいろいろと教えてあげようvと心優しくおもってたのにv
とりあえず・・今回は移動した先でとある出会いがあるのよねv
ま…ランダムとはいえ面白そうな世界にするようには…仕向けたからねv
ふふふv
2005年11月11日某日
#####################################○パラレル・トラベラーズ○ ~出会い~
ファイアー…
「「ボールっ!!」」
……え?
思わず術を放った後に固まってしまう。
それは相手も同じらしく。
ふと互いに術が放たれたほうを思わず振り向く。
そこには、二つの人影と小さな人影が二つ。
そしてまた、もう片方のほうには人影が一つほどむせかえる煙の中に見え隠れしているが。
「何だ!?何だ!?」
「何がおこったんだ!?」
いきなり聞こえた爆発音にただただうろたえるしかない、
どうみても盗賊というかどこかのごろつきらしき人相の男たちから右往左往しているが。
「…あたしのほかにも誰かが?」
「……つ~か。にたことやってる人がいるんだ~…。でも譲れないのよっ!
とりあえず当面の資金とあと家に帰るためにっ!」
いくら何でも子供たちには野宿はさせたくない。
それが本音。
一方のほうはといえば。
……えっと…ナーガ…じゃ、なさそうね。
なら問題ないかな?
などと思っていたりする。
「おかしら!あそこっ!」
「あっ!あっちにもっ!」
術を放った二人がそんなことを思っている間にも何やら騒ぎがおおきくなり……
「ば~すと・ふれあ~!!!」
・・・・・・・・
「ちょっとまてぃ!」
小さな人影から何やら言葉がつむがれて、思わず突っ込みをいれているのは。
炸裂した炎によって巻き起こる煙の中で先ほど術を放ったうちの一人。
そして、もう片方はといえば…
「すごいっ!すごい。さすがエルっ!あたしの娘よねっ!」
「…お~い。リナ?そういう問題かぁ?」
聞きなれない声が何やら耳にと聞こえてくるが。
「そう言う問題よ。ガウリイ。」
どきっぱり。
と言い切る言葉が何とも潔い。
どうやら向こう側の大きいほうの人影の二つはリナとガウリイ。
という名前らしい。
……あたしと同じ?
…ま、よくある名前でもおかしくないし。
そう思うその人物の名前もリナ。
そう、今はリナなのだ。
今日は満月なのだから……
やがて煙がはれたそこに見えるのは、見た目は二十歳前くらいの女性。
しかも見た目が…どうみても自分と瓜二つなのはどういうわけなのか。
・・・だが、決定的に違うのは…胸の大きさ。
くそ~……
そう少女が思っても仕方がないであろう。
対して。
「…あれ?…あたしそっくり?あのこ?」
もう一人。
先ほど自分と一緒に術を放った人物の姿をみとめ、
何やら言っているリナ、と呼ばれていた女性の言葉に。
「でも何かあのこ。二つ気配してるぞ?」
うわっ!?
あの人…なにもの!?
そんな言葉をきき、思わず身構えてしまう。
「…あなたたち…だれ?」
思わず身構えてしまう。
どうやら敵意はないようだが。
「あたしはリナ。でこっちがガウリイ。でこの子たちがエイルとマイナ。…あなたは?」
どうやらおそらく。
雰囲気からして親子なのだろう。
…というかそうとしか思えないし。
エイル、と呼ばれた女の子は、かなりかわいい。
ガウリイ、と呼ばれた男性もかなりはっきりいって美男子。
といえる容姿だが。
娘のほうもそれをしっかりと受け継いでいるらしく。
エイルと呼ばれ、エル、と愛称で呼ばれていた女の子は。
さらさらの金色の髪に青い瞳。しかも瞳はぱっちりと大きく、鼻筋もしっかりととおり。
しかも口は少しちいさめ。
どうやらおそらく…あの自分とそっくりさんのリナ、という人が母親なのだろう。
両親から互いにいいところを全てもらっているような女の子。
歳のころは見た目、三歳程度くらいだろうか。
対して、マイナ、と呼ばれた子は母親によくにており。
栗色の髪に赤い瞳をしていたりする。
顔立ちは…二人の中間…といったところだろうか。
どうやら完全に敵意はないらしい。
というか…今、このエイルって子…こんな小さいのに、『烈火球』を唱えなかった?
という素朴な疑問が沸き起こるが……
…ま、世の中、何があってもおかしくないか。
それですませ。
「あたしもリナよ。リナ=インバース」
・・・・・・・・・・・・・
とりあえず自己紹介をすると、なぜか相手の二人が無言になり。
そして、次の瞬間。
「えええっ!?あたしの旧姓と同じ!?」
「お~。リナと同じ名前なのかぁ」
「……はぃ?」
思わずそんな二人の会話に目が点になってしまうのはしかたないであろう。
そんな彼らの話をさえぎるかのように。
「わ~い!おもしろ~い!!ふれああろ~!!」
「ああ!マナ!ずるいっ!あたしもっ!!ヴァルフレア~!!」
「おいおい。二人とも!あまりおいたするんじゃないぞ?」
「は~い!」
・・・・おいた程度なのか?それが?
小さな二人の子供にそう諭している男性の言葉に、
思わず内心突っ込みをいれてしまうのは…仕方ないとおもうが。
「・・・ま。とりあえず。どうやら目的はおなじらしいし。
さきにちゃっちゃっこいつらかたづけない?話はそれから。ということで」
そんな胸の大きいほうのリナの言葉に。
・・・お姉ちゃん……
もう一人のリナの中で声がする。
正確には心の中に。
「…そうね。とりあえず…害虫駆除が先決よねっ!」
『誰が害虫だぁぁ!!』
『あんた(盗賊)たち。』
何やら子供たちの攻撃から逃げ惑う男たちにきっぱりと。
二人のリナの声が一致する。
「名前が同じだけでなく性格も一緒みたいだな~。それより。お~い。無理するなわよ~?」
「ガウリイ!ぼさっとしてないで、あんたはあんたであたりの盗賊どもをのしときなさいっ!」
「・・・エルとマナはほっといていいのか?」
「二人にとっては遊びでしょ。ほっといても大丈夫よ。あたしたちの子なんだし」
「…いや、遊びって……」
何やら頭が痛くなるような会話をききつつも…
だがしかし…
世の中って…郷里の姉ちゃんに負けず劣らずの人って…いるんだ…
妙に納得してしまう『リナ』の姿が…しばしみうけられてゆく……
・・・・これ、いったいどういうことなんだ?
近隣の村から依頼をうけた。
最近近辺を荒らしまわる盗賊をどうにかしてほしい…と。
別に受けなくてもいい仕事ではあったが、だがしかし。
先日あった黒髪の男性の言葉が心にひっかかる。
それゆえに、うけてみた。
依頼料は無料の宿とそしておいしい食事のみ…ではあったが。
正確には親切にも無料で止めてくれた村の人の会話をきいて。
だからここにとやってきた…それはいいのだが。
「・・・・えっとぉ?」
思わず立ちすくんでしまう。
なぜに盗賊のアジトと思われる場所から盛大に悲鳴と火の手が上がっているのか…
しかも、何やら小さな子供の声がしているのは…
どうみても…小さな子供がきゃあきゃあいって…呪文を唱えているように見えるのは…
…何も自分の気のせいでは…ない…よな?
思わず自分の目を疑ってしまう。
ふと。
思わず立ちすくんでいると。
つんつんつん。
何やら自分の足元のほうの服をひっぱる感覚が。
「うわっ!?」
…まったく気配…しなかったぞ!?
気配などの勘に関しては、結構自身がある…というのに。
「…ねえねえ?おに~ちゃん?ガウリイと~さんににてるね?」
ふとみれば、見たとろ二歳程度の女の子らしい。
どうしてこんな場所に女の子が?
もしかして盗賊にさらわれてた子供なのだろうか?
などとも思うが…だが、それよりも驚くことは…
「…今…何って……」
――ガウリイ。
それは彼にとっては忘れられない名前。
二度と会えない・・、がいつもそばにいる…その名前。
自分のためにとその身を犠牲にした…最愛の兄の……
「マナ~!!なにしてるのっ!・・・って、あ゛!」
そんな幼子にと話しかけてくるのは、目の前の少女よりも一つくらい年上の少女。
こちらはかなり見た目…かなりの美少女。
といっても過言でないのかもしれないが。
自分と同じ金色の髪に青い瞳。
おもわず固まる彼のもとに。
「マナっ!エルっ!かってにうろうろしないのっ!」
何やら女性の声と…
「お~い…リナぁ。だからって何でオレが荷物もち……」
「いやぁ。たすかるわぁ。おかげでお宝全部持ち出せるしv」
「こっちこそ。話があなたとはあってたすかったわっ!」
何やら累々たる横たわる盗賊たちとは裏腹に。
場違いな声が聞こえてくる。
一つはどうみても男の声…
そして、残りの二つはよくにている女性の声がふたつほど。
うっすらと炎によって立ち上っている煙でよくあいての姿がみえないが。
「あ!か~さま!あのね!と~さまにそっくりのひと~!!」
「リナか~さん。あのね。こんどはガウリイと~さんにそっくりなひとだよ~!!」
・・・・・・・・・・・
『・・・・・・・・・・・・・・え?』
やがて、煙の中から現れた人物をみて、思わず固まってしまう。
それはどうやら相手も同じらしく…自分の姿をみて固まっていたりする。
そして…
しばし、出てきた栗色の髪に赤い瞳の…歳のころならばおそらく二十歳そこそこ。
か少ししたくらいか?
そんな女性の横にたちすくむ男性の姿をみて固まってしまう。
金色の髪に青い瞳。
さらさらのストレートの髪に……
「……にぃ・・・さ・・ん?」
いや、そんな。
でも…まさか・・・
そんなことを口に思わずもらす彼の言葉とは対照的に。
「うわっ!?今度はガウリイそっくりさんがでてきた!?って・・ここってどこよぉぉ!?
まさか、まさか、まさか!!マナがいってたパラワードって…
まさか…平行世界とか…っていうんじゃないでしょうねぇぇ!!!」
…ひとり。
どうやらそのあたりの知識は姉によって叩き込まれているがゆえに。
状況を何となく把握しはじめたのか…叫ぶ母親らしきリナ、と呼ばれた女性の姿に。
「あ゛~……。パラレルワールド…つまり異次元…何となく納得……」
その少し後ろでは女性とまったく瓜二つの…こちらはどうやら十代そこそこ。
といった少女の声が、そんな女性の声に続いて重なっていたりする。
「何かここっておもしろいな~。二つ気配をもってるリナそっくりさんに。
さらにはオレのそっくりさんもいるなんて。でも…あれ?
何かあのオレのそっくりさんの剣…あれって……」
まさか…でも、あの気配は……
彼にとっては間違えるはずもない…が。
どうしてこうして、あれの中から自分によくにた気配を感じるのかがよくわからない。
「か~さん。そんなことより。はやく宿にいこ~よ。あたしおなかすいた~」
「マナも~!!」
お金などもっていなかったので、こちらにきてからまともなものを食べてはいない。
そんな二人の子供の言葉に。
「…と、とりあえず……。えっと…あんたは?」
問いかけられ、はっと我にと戻り。
「…え?俺?俺は…ラウリイ。ラウリィ=ガブリエフだ。…あんたたちは?」
「あたしはリナよ。リナ=ガブリエフ。でこっちがガウリイ=ガブリエフ」
「で、オレとリナの娘のエイルとマイナ。こっちの子は…えっと……」
「だからっ!…あたしも『リナ』だってばっ!といってもこの体はレナの体だけど」
「それがよくわかんないんだが……」
「ああもうっ!ともかく!何がどうなってるのか!
とりあえず!あんたも一緒にきてっ!ついでにガウリイと一緒に荷物もちねv」
「あ!それいい!リナさんっ!」
「「・・・おいっ!!」」
…二人の『リナ』の言葉に…思わず同時に叫ぶガウリイ、と呼ばれた男性と、
ラウリィ、と呼ばれた見た目の歳のころは十代後半くらいの青年の言葉はものの見事に一致していたりする。
だがしかし…
女性二人に勝てるはずもなく…
意味がわからないままに、気づけばいうなりになっているラウリィの姿が見受けられているのであった……
――続く・・・
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あとがきもどき:
薫:はい。今回からは視点がかわってます。いわゆる客観的視点ですね。
もうお分かりですよねぇ?みなさん・・・
前回までの一人称=リナの子供=誰なのか・・(汗)は・・・
どうしてそうなったのかは、おいおいと・・・
今回、移動してきたこの「世界」のリナとガウリイに相当するメンバーの登場でしすv
ま・・かなり完結に説明とかしてるので…わかりつらい面がこれ・・多いとおもいます。
それ、わざとそうしているいわば複線なので(こらこらこら)
ではでは・・エル様に気づかれないうちに・・・では・・
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